俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2022年12月20日週の兼題

寒卵

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。


  • 寒卵今日は花丸目玉焼き

    マダム愛和

  • 寒卵伽藍の夕陽止まりて

    トヨとミケ

  • 寒卵プルンと弾む椀の中

    本田 喜美

  • 老犬の好物煮るや寒卵

    みちのこ

  • 葉は茶色開く蕾や寒卵

    網野れいこ

  • 笑み移りしきみは金色寒卵

    瀬戸ゆらり

  • 寒卵ひとりで生きていく覚悟

    風かおる

  • 寒卵ひとつコンビニ弁当に足し

    ぐりん

  • 地卵の幟に惹かれ寒卵

    鈴木 翠月

  • ランニング筋トレ縄跳び寒卵

    クロウメモドキ

  • 締め切り迫るけふ寒卵二つ

    真心素秋

  • 自販機や中に朝採れ寒卵

    大石 真水

  • 寒卵いつもの卓にいつもの顔

    阿曽 遊有

  • 寒卵煩悩の数泳ぎ切る

    はね花

  • 車椅子の母寒卵召し上がれ

    竹内ダイアナ

  • 朝支度信仰深き寒卵

    門脇栗歩

  • 閉じられた光の重み寒卵

    野口雅也

  • 麻痺残る右手に乗せる寒卵

    夢々

  • 生真面目に生きて今朝あり寒卵

    笹倉沙希

  • 寒卵やおもむろに鉛筆削る

    りく

  • それとなく力得た気に寒卵

    浜西 青芒

  • あれこれの哀楽流し寒卵

    夢野 ユメ

  • 寒卵並べて孫を待つ夕餉

    道後K3

  • 寒卵お前が食えと譲る父

    乾ぬい

  • 寒卵鉛筆の音から未来

    山海和紀

  • 朝の5時行ってらっしゃい寒卵

    タイ陽と月

  • 有り難くぽちょんくちゅくちゅ寒卵

    押尾梓紗

  • 脚トレ後六個パックの寒卵

    青那 音

  • 真っすぐに胃癌へ落ちろ寒卵

    衣笠 野波

  • 土曜日はヨガのレッスン寒卵

    出楽久眞

  • ため息のささくれ癒やせ寒卵

    藤原 マツコ

  • 寒卵正しく刻む夫の鼓動

    無花果邪無

  • 閉店前残っていたぞ寒卵

    奈千子

  • トッピングカオマンガイに寒卵

    ヨヲタン

  • 年齢はただの数字や寒卵

    浦野米花瑠

  • 寒卵単身赴任の親子鍋

    羽加羽生

  • 高校も卓球続ける寒卵

    大咲 舞

  • 色なき空寒卵美しや

    元梨 有

  • 砂時計割れ寒卵諦める

    弓の弦音

  • 共通テスト近し朝の寒卵

    芝のぶちゃん

  • 寒たまご殻より出でて黄身立てり

    早川 微睡

  • 寒卵大腸検査やっと済んだ

    大好楽子

  • 赤子の手こどくつつむ寒卵

    コウ

  • 白みゆく鶏舎ひと鳴き寒卵

    笠谷タカコ

  • リハビリを終えた初日や寒卵

    越智いと

  • 寒卵焼酎の湯がもうぬるい

    中村天雅

  • 姪っ子に男児誕生寒卵

    新城 三九

  • 吾子背負いレジに置き去り寒卵

    野田ロバ子

  • 寒卵や地面も焦がす威力かな

    いくわよ  赤羽(名字)

  • 姑の昔がたりや寒卵

    とはち 李音

  • 寒卵一つ同胞分けて食む

    越後 雪女郎

  • 寒卵や母の眼鏡のセロテープ

    きくらげ つくね

  • 妖精のバスケットにも寒卵

    Karino

  • 病みし子は寒卵より力もらう

    山﨑風花

  • 疫病と対峙しており寒卵

    日々野こもれび

  • 三日目の深夜残業寒卵

    秋白ネリネ

  • 帰省にて心を籠めて寒卵

    たんぼっぽ

  • 寒卵わりて昨日の涙拭く

    八田絵砂

  • 今日もまた寒卵ずしりありがとう

    白咒と蒸しエビ

  • 寒卵亡父似の客と相席す

    住田 赤鈴

  • 白飯や二拍一礼寒卵

    北野屋

  • 寒卵レンゲに残る米二粒

    鋼岳

  • 寒卵光る未来へ進む子へ

    時代 錯誤物

  • 小屋掃除した手に温い寒卵

    高田 仁和加

  • 覚悟決め仕事にカゾク寒卵

    西愼行治

  • 図書館に遠く通いし寒卵

    禅心大河

  • 手計へ籾殻落とし寒卵

    つく婆あ

  • ことごとく自信なき日の寒卵

    リコピン

  • 御老体やむにやまれぬ寒卵

    高橋 基人

  • 寒卵転がりてなほ戻り来たり

    平野佳音

  • 寒卵二人で作る夕餉かな

    西野六八十

  • 寒卵めしにぶっかけ独り山

    seki@いつき組広ブロ俳句部

  • ふるさとの姉を愛しく寒卵

    矢車 そう子

  • 黄身ぷつくり農学校の寒卵

    蓼科 嘉

  • 鎮座して出番待ちする寒卵

    光顕

  • ヘプバーンのすっぴんのごと寒卵

    仮名鶫

  • 別府湯の客に売り込む寒卵

    岡 草紅葉

  • コッコの子盗るなと泣く吾子寒卵

    ただとも

  • なかなかに見かけによらぬ寒卵

    村上熊子

  • 鍋奉行〆はのの字に寒卵

    潮風の台所

  • 宝石や多肉眺めて寒卵

    中川肱洲

  • なに想う親去る故郷寒卵

    キャピタルエッジ

  • 寒卵箸に踏ん張る黄身の丸

    野間 薫陶

  • 朝まだき鼓動あるやう寒卵

    syuusyuu

  • 寒卵寝込む母にひとくちでも

    能千

  • 気まぐれに戻りし吾子に寒卵

    あいみす

  • 一番に起きてちゃぼの寒卵

    玉泉

  • サイズより入り数優先寒卵

    たけ志

  • 湯治人皆で分け合う寒卵

    季々諧々

  • 寒卵卒寿の母の退院日

    風の木原

  • 寒卵白身に映える橙の色

    写楽聖 (卯辰)

  • 「産みたてよ」絵皿にパスタ寒卵

    園四十二

  • 乳にして吾子に与へむ寒卵

    山月

  • 湯気あげる籠引き上げて寒卵

    高田むべ女

  • 明星に寒卵持ちていざ登山

    松山プネウマ

  • 字面から効能読めぬ寒卵今

    鳥左るりか

  • 殻割るや重み増したる寒卵

    中川衣沙

  • 黄身ふたつ幸運つたふ寒卵

    トラマロ

  • 黄色とはかういふ色か寒卵

    竹林長彦

  • 茶碗にて割る音鈍し寒卵

    和泉与六

  • シンク角に夫こつと打つ寒卵

    増山 銀桜

  • 八十の母の口へと寒卵

    柚明楽

  • 朝ぼらけ鳥小屋覗き寒卵

    かめ

  • 寒卵ひとにぎりの宇宙かな

    竹内 喜和

  • 放し飼い盆栽鉢の寒卵

    北の山猫   水島

  • 常世でもふたりでひとつ寒卵

    夏空なみ

  • 午後五時はもう雀色寒卵

    名前のあるネコ

  • 我が舌に五味戻りたる寒卵

    松本厚史

  • 答案を埋めよ子どもら寒卵

    長谷川 砂山

  • 湯治場の雑談の場に寒卵

    蜂 鳥子

  • 幼き日食べた庭飼い寒卵

    小西えみり

  • 寒卵遠くの姉の里帰り

    鬼塚樹童

  • ピロシキにまるごとひとつ寒卵

    森嶋 理子

  • 陽にかざし命と話す寒卵

    阿部微風

  • 寒卵背伸びの甥が押すチャイム

    植田 三八

  • これ食いね家庭訪問寒卵

    チャンつの

  • 寒卵「しろくまちゃんのホットケーキ」

    藤本真澄

  • 今日の吉凶寒卵こつと割る

    前田いろは

  • まぶしきは嗚呼半熟の寒卵

    よしよし0728

  • 昨日とは違う自分だ寒卵

    小野陽笑

  • 完全なもののひとつや寒卵

    東歩

  • 食卓の朝や寒卵ざらざら

    青桜ウインド

  • それでいいそのまますすめ寒卵

    濱本典々

  • 寒卵解けぬ数学入試模試

    イーグル東山

  • 鬼の掌に愛しくありぬ寒卵

    米口須田鬼

  • 寒卵自炊生活一年目

    紫檀豆蔵

  • 告白もできずサヨナラ寒卵

    聴 雪

  • かけてくる妹の手のなか寒卵

    加藤理恵子

  • できたての言葉のごとき寒卵

    角田 球

  • 爪を立てて剥き割る鬼や寒卵

    麦吉

  • マーケット湯気のむこうに寒卵

    三家端

  • 寒卵艶やかカーテン越しの朝

    冬井三月

  • 寒卵「メン」高らかに朝稽古

    岳 ゼン

  • 寒卵お友達にはコシヒカリ

    岡崎梗舟

  • 寒卵ぐりぐらぐりぐら殻かたし

    藤 れい

  • 朝陽に愁い呑み込む寒卵

    ケセラセラめだか

  • 熱の子のちょつと嬉しき寒卵

    文月蘭子

  • 寒卵畑へ向かふ母卒寿

    ルージュ

  • 二歳児はずっしり重い寒卵

    紅さやか

  • 寒卵艶記憶する喉仏

    みつき 夏

  • 律義にもけふも産みたる寒卵

    金目銀目猫中西

  • 開封のタイムカプセル寒卵

    膝丸佳里

  • 寒卵「帰らんよ」と返るLINE

    小迫さこ

  • 寒卵あさげで曇る窓の富士

    垣我実

  • 白飯の熱きクレバス寒卵

    姉あね猫

  • 寒卵や野飼の地鶏木に登り

    おぐらゆうた

  • とりあえずちからうどんに寒卵

    島田 志風

  • 到来の寒卵溶き分く朝

    茂木りん

  • 寒卵食器を下げる伯父の笑み

    山田はち

  • 六個皆違う顔立ち寒卵

    イシトセツコ

  • 出不精の犬に吸わせる寒卵

    濱のメンドーサ

  • 朝取りと自慢顔して寒卵

    青玄

  • 寒卵欠片ねつとり抵抗す

    風花美絵

  • 手術選ぶと医師に告ぐる日寒卵

    ヒマラヤ杉

  • 郷土紙の包みを解けば寒卵

    星のお爺ちゃま

  • ばね指の治まる母や寒卵

    矢口知

  • 朝日吸い寒卵吸い今日も生く

    ハイビスカス竹内

  • まだ眠る棚田でお昼寒卵

    畑 里

  • 飛行機の爆音受くる寒卵

    海月のあさ

  • 父と子や足取り弾む寒卵

    川崎雪駄

  • 会見の眼力強し寒卵

    丸子あさひ

  • 生醤油に地鶏小ぶりの寒卵

    キミネコちゃん樋口

  • いま一度職を得る日よ寒卵

    すずき鈴花

  • 挨拶に新聞巻きて寒卵

    中嶋敏子

  • 寒卵殻まで食んで肥ゆる土

    野原 華

  • まあいいかなるようになれ寒卵

    青井季節

  • 初孫やねぎらふ祖母の寒玉子

    畑中真土

  • 老鶏や命切り詰め寒卵

    七国独楽男

  • 寒卵飯に燦然朝の膳

    紗凡

  • 卒寿母今年も届く寒卵

    北小路 うさぎ

  • 寒卵小言の多き親となり

    佐藤志祐

  • 寒卵寝息を聞きてペンを持つ

    粒の杏子

  • 寒卵最終回にチャンス来た

    HYSマン11才

  • 寒卵一部屋ずつの洗濯物

    文月羽菜

  • 読み取りのテスト百点寒卵

    晴晴ブラザーズ10才

  • 鼻すすり酒におとして寒卵

    山口ひろりん

  • 寒卵ママも逆さになるバク転

    ダンスをやっているゆめは10才

  • 一りん車一気に前へ寒卵

    ののは10才

  • 寒卵母は今月九十一

    笑姫天臼

  • 友だちとボールけれたよかんたまご

    サッカーさき8才

  • 一条の光の先に寒卵

    珈藤絵本

  • 蒟蒻と竹輪とモツと寒卵

    山口隠元

  • 寒卵夫の箸を滑り落ち

    花弘

  • 飯抜きの検査辛しや寒卵

    美羽烏子

  • 山裾の鶏舎に薄日寒卵

    鷺沼くぬぎ

  • 薄曇る朝に明るき寒卵

    だだちゃ豆

  • 寒卵涙をためてクソババア

    川魚鮎

  • 寒卵家族旅行の前日だ

    めだまやき11

  • 寒卵の双子の黄身の味濃ゆく

    きっちゃん

  • 割る音や柏手のごと寒卵

    鶴見魚座

  • 寒卵ころがる先に待つ望み

    月待 小石

  • 寒卵垂れたボウルにご飯粒

    三杏樹

  • 産みたての殻の白さや寒卵

    十四志

  • 『逆上がりできた!』夕日と寒卵

    松田迷泉

  • 寒卵喉の痛みも飲み込んで

    アマリリスと夢

  • 寒卵その蘊蓄は今日二度目

    渡野しえん太

  • 寒卵殻に閉じ込め言の葉抱く

    Mat ひめりんご

  • 蓋開けてしずくポタポタ寒卵

    愉来理あゆむ

  • 寒卵えがおの復帰中居君

    あすかきょうか

  • 完璧なもの有りにけり寒卵

    郁松 松ちゃん

  • 寒卵確かめてみる今朝の熱

    吹田よしよし

  • 寒卵吾の初恋は今も尚

    あじさい 涼音

  • 熱き飯醤油香包む寒卵

    数哩

  • 親知らず痛む夜更けの寒卵

    びん

  • 戦場に人形吾に寒卵

    まつたいら西

  • 寒卵ひとつ禿の枕元

    ゆうゆう朔ら望

  • 不祥事の記事見つつ割る寒卵

    太閤検地郎

  • おっちゃんは定年だろか寒卵

    宇野聞明

  • 寒卵親元離れぽつねんと

    だん がらり

  • 神頼み頭の良くなる寒卵

    谷 佳

  • 雌鶏のくちばし躱し寒卵

    青嵐

  • 軟弱な手相に乗せる寒卵

    古舘粋狂

  • 寒卵割れぬか犬も吠え出して

    雀浪乱

  • 放し飼い滋養増したか寒卵

    村のあんず

  • 寒玉子色味染みて友来たる

    桜よし榮

  • 老いてなほ夢捨てきれず寒卵

    井仲めい

  • 駅ピアノ足の向くまま寒卵

    珠桜女絢未来

  • 炊き出しの湯気の輪郭寒卵

    川屋水仙

  • 寒卵わるいのは兄ちゃんなんだ

    千ヶ崎未雨

  • 龍神の咥えし玉か寒卵

    足立とんび

  • 寒卵塩多すぎた匙の鈍

    柳川薬缶

  • 寒卵地球は既に朽ちている

    足立とんび

  • 起きぬけのほっぺのひかり寒卵

    小田緑萌

  • 寒卵朝日溢るる摩耶山頂

    松元春苑

  • 寒卵耳たぶつまむ指の熱

    小田緑萌

  • 寒卵子供の部屋にまだ明かり

    熊本与志朗

  • 寒卵鏡相手の孤食かな

    頭足人

  • 起きて来たカッテとキママ寒卵

    頭足人

  • 紅白を交互に詰めて寒卵

    寺嶋杳杳

  • 生も死も性も抱いて寒卵

    三笠木 草

  • 美味しい音聞こえましたか寒卵

    三笠木 草

  • 寒玉子温泉玉子となりますか

    葉月緑正

  • 老いてなお孫と取り合う寒卵

    卓球打子

  • 四つ割る亡き子の分も寒卵

    花とわこ

  • こつんでは割れずごつんと寒卵

    成瀬理子

  • 寒卵砂埃舞う鶏舎の香

    嶋心人

  • 不登校日差しは温し寒卵

    すみれ草  植木

  • 寒卵三つ割る値上げのニュース

    美佑紀まい

  • それぞれに固さの好み寒卵

    砂月みれい

  • 寒卵の寂しさ猫の暖かさ

    柳川迷蟻

  • 新築の厨の朝や寒卵

    十津川ポロ

  • 寒卵星座占い今日は二位

    おでめ

  • 寒卵醤油のブランド厳選す

    鍵渡なでしこ

  • チャボつがい世話焼きの手の寒卵

    反芻医

  • 寒卵手へにこにこと母痴呆

    川蜷

  • 100歳の笑顔に供えし寒卵

    桃井モイ

  • 寒玉子三輪の白蛇様も肥え

    白花たんぽぽ

  • 風まとい旅より帰る寒卵

    里山コナラ

  • 寒卵我我武者羅に丘に立つ

    いその松茸

  • 還暦を迎えし朝の寒卵

    林奈生子

  • 病床の母の血となれ寒卵

    南 楕円

  • 寒卵包む手のひら祈り有り

    石志

  • ちゃぶ台に分け合う朝の寒卵

    渡邉志づ

  • 木の上で寒卵産みて落下なり

    華花開く

  • 昔日の肌の光や寒卵

    松本マンボウ

  • 病み上がりバイタミンより寒卵

    佐久間 itsusa

  • よれよれの買い物袋寒たまご

    泥水

  • ふっくらと焼けて佳き朝寒卵

    坂田雪華

  • 寒卵地球は命育つ星

    澤木樹心

  • 寒卵入荷太文字の看板

    如月 さら

  • 寒卵母の手にぎり竹林

    山広裕果

  • あらまほし落ちても割れぬ寒卵

    村田益次郎

  • 採用の知らせ来りて寒卵

    なかの巡界

  • 寒卵徹夜頼みの化学式

    伊達紫檀

  • 温かさ失う前の寒卵

    みやたひろみ

  • 寒卵推しの力士の8連勝

    くろすけあさき

  • 寒卵時代はめぐり襤褸の上

    まごはる

  • 初めてのおつかい寒卵三十個

    ヤン子

  • 寒卵誰のための健気かな

    有井 新子

  • 絵画なり籠に盛られし寒卵

    智泉 由紀子

  • 掴み占むほのか余熱や寒卵

    柚子こしょう

  • 寒卵早く割ってと孫せかし

    tokisan

  • ぷくりんとご飯に弾む寒卵

    加藤万理乃

  • 寒卵食って牛舎に向かいをり

    西陣太郎

  • 寒卵ボールと走るふくらはぎ

    千@いつき組広ブロ俳句部

  • 誰よりも上手く寝ついて寒卵

    谷川炭酸水

  • 寒卵殿堂レシピ通り巻く

    橙茶

  • 寒卵寮母は山と盛りにけり

    茂田野マイ子

  • 寒卵わたしの内に宿りけり

    霧島ちかこ

  • 烏骨鶏小ぶりでぎゅっと寒卵

    清水猿虎

  • 兄弟はまるで違って寒卵

    タツキ ヨシコ

  • 銀シャリにぷっかり黄身の寒卵

    古谷芳明

  • 寒卵まだ小走りのリフティング

    鈴井栄

  • 病押し得た寒卵子に与え

    お散歩じいじ

  • 耳寄せて鼓動感じる寒卵

    矢澤瞳杏

  • 病床におじやが染みる寒卵

    梅 桃金寅

  • 朝の膳影の力の寒卵

    moto髪結

  • むせて尚食べる食べると寒卵

    小野朱海

  • 寒卵や羽ばたく親の力借り

    末村ピロキ

  • 起きてまずラジオ体操寒卵

    阿波のコスモス

  • 失恋の夜や自炊の寒卵

    松本ぐれみん

  • 寒卵不妊治療の十年目

    小柳ジョージ

  • 寒卵拝み戴く日の出かな

    日向浜

  • 寒卵網膜に射す無影灯

    綾野つむぎ

  • 離乳食そろそろためす寒卵

    坂本 節子

  • 早朝出勤寒卵丸呑みす

    友マンクット

  • するり剥け艶に手止まる寒卵

    清澄麻子

  • 日だまりや午後のリハビリ寒卵

    中村のりぴ

  • 寒卵白身に透ける皿の青

    ヤモリ

  • 寒卵に肖るふたりと醤油さし

    麻田大根

  • プロテイン切らし深夜の寒卵

    のりおう

  • 点滴を終わり待ちかね寒卵

    康寿

  • 寒玉子双子声上ぐ黄身二つ

    鈴木 京

  • 高き声寒卵かとかぶりなおし

    裾野51

  • キャラ弁の中で笑いし寒卵

    齋陽花

  • 寒卵や野辺駆け回る吾子5歳

    下田せつちゃん

  • 寒卵ミンチを握り潰す音

    九重かずら

  • 釣り合ふは分銅ふたつ寒卵

    伊予素数

  • 寒卵や園児を包む天使の手

    下村ひじり

  • 恋多き人は出雲に寒卵

    清川鮎太

  • 籾殻や風呂敷見舞い寒卵

    ミエコハマタニ

  • 見るだけのテレビ体操寒卵

    やしたあきら

  • 平飼いの寒卵四つケランチム

    守々胡公

  • 寒卵食べてマラソン距離伸ばす

    山野 のりこ

  • 病の祖母孫にゆずりける寒卵

    荒木ゆうな

  • 寒卵離婚訴訟の出廷日

    でんきゅう

  • 寒卵大地を照らす母となり

    時小町

  • 日曜の睡たき朝の寒卵

    ぽちさんぽ

  • 沸騰に転がり鳴りし寒卵

    山口無学

  • ぎつしりと籾殻あかい寒卵

    上野 鈴女

  • ひんやりと吾の手のひらを寒卵

    山田 梯子

  • 寒卵綺麗に剥ける母帰る

    山姥和

  • 勤続の報せ頬張る寒卵

    常陸舞々

  • ケンケンができた!とむすめ寒卵

    追師うさぎ

  • 杖ついて上る百段寒卵

    梅が枝餅

  • 呪文めく愚痴のつれづれ寒卵

    みくにく

  • 青空に雲がぽっかり寒卵

    むらたふみ

  • 寒卵蛍光灯の白眩し

    藍時 湘

  • 定宿の朝や二個目の寒卵

    蝦夷やなぎ

  • 母の味手元スマホへ寒卵

    丙 颯子

  • 寒卵ゆだるまで聴こ妻の愚痴

    彦克

  • 起き抜けの胃の腑温む寒卵

    おおとり蜻蛉

  • 寒卵枕元には濡れタオル

    にしざわゆうと

  • 懐の暖かい日や寒卵

    みほめろ@いつき組広ブロ俳句部

  • 子もついに父となる日や寒卵

    八ちゃん

  • 西行は和歌に託すや寒卵

    神興ひさし

  • チャボ小屋の寒卵手に理科室へ

    川端芙弥

  • 寒玉子背中をさする母の手か

    矢野游呆

  • 日だまりのやうな祖母ゐて寒卵

    加田紗智

  • 在った命は在ったのだ寒卵

    十座

  • 雨漏りや米へぽっとん寒卵

    小早川鶺鴒

  • 寒卵暗きキーウの祈る卓

    えふしー芭流砂

  • 寒卵夜半につぶやく気配して

    佐々木六花

  • 一人鍋落としてすする寒卵

    高橋昂昉

  • 寒卵、コツコツ、パカッ、ジュ!ジュ!ジュ!ジュ!ジュ!ジュ!…!!

    獣羅

  • 強くあれ寒卵握り自分鼓舞

    まほろば菊池

  • 母の背を擦るぬくみや寒卵

    森初音

  • 友のため丸く焼き上げ寒卵

    今井佳香

  • 寒卵茹でてひと息リモートワーク

    今井モコ

  • 寒卵二コでオムレツ独り食

    ハナショウブ

  • 仮釈放差向いの寒卵

    三隅 涙

  • 坂下よりゆるりと祖母と寒卵

    円錐角膜

  • 朝早くニラメッコする寒卵

    泉 恵風

  • 椀籠に家族の数の寒卵

    清瀬潤筆

  • 寒卵女子ランナーの破顔かな

    ひな子桃青

  • 平飼の日差しふくいく寒卵

    原貼女

  • ニ人から三人記念日寒卵

    紫月歪丸

  • 弁当は孤食明るい寒卵

    寺岡はる

  • 寒卵アマビエの手にひとつあり

    天王谷 一

  • 寒卵母の作った飾り切り

    弘月令五

  • ばあちゃんさ食ってもらいてじゃ寒卵

    あらまち一駒

  • 寒たまご鶏舎ヤギ舎に陽のやさし

    猫舌扁平足

  • 道の駅ざるにパックに寒卵

    眞田梅衣

  • 老二人一汁一菜寒卵

    ややま

  • 眠れぬ夜産後の生寒卵

    可秘跳

  • 饅頭の箱に寒卵十個有り

    田中ピロミン

  • 黄身よりも手強い白身寒卵

    ギボウシ金森

  • 建前を祝い集いて寒卵

    菅野望月

  • 寒卵白寿の伯父の喉に入る

    中井 菜々子

  • 寒卵齢かさねてわかること

    かまど猫

  • はじめての寒卵をお仏壇へ

    アガニョーク

  • 寒卵六二二の伴となる

    深山鳴兎

  • あかんぼのおむつ換へゐて寒卵

    ゐのかたゆきを

  • 投げるまね受け取るまねや寒卵

    オニチョロ

  • 砂穴にまどろむ鶏や寒卵

    柏木 由栄

  • 寒卵仕事に送り出す仕事

    新田 ダミアナ

  • 徹夜してアニメ完遂寒卵

    かえる L

  • ひとり居の夕餉は豪華寒卵 ひとり居の夕餉は豪華寒卵

    荒井まあたん

  • 谷水の解け落つ今朝ぞ寒卵

    ほのぼぉの@蚊帳のなか

  • 寒卵の微々しゃぶる吾子の歯は白し

    福屋丸富

  • 寒卵分娩室にモーツァルト

    あじさいパスタ

  • 吹き零れた鍋にのんびり寒卵

    音羽実朱夏

  • 寒卵今夜日本で七億の個

    アシツノカラ

  • 寒卵息潜め持つ小指かな

    ランナーズ寅さん

  • 崩れないスクラム寒卵を割る

    今井もと葉

  • 寒卵誰かと居るよなそんな宵

    小 日音

  • 「学割セット」サービスの寒卵

    円谷琢人

  • 無口よと怒る娘に寒卵

    テレシア

  • 寒卵膝に抱く子の背の丸み

    かいぐりかいぐり

  • 寒卵むかし地震があったのよ

    さくみ

  • 正解は変はりゆきたり寒玉子

    よあけの晩

  • しばらくはふたり寒卵余らす

    青川紅藤子

  • お守りと試合前夜の寒卵

    大江 鈴

  • 処方箋抗生剤と寒卵

    猫雪すあま

  • 寒卵明け方ひとり染み渡る

    青風ヨシユキ

  • 少女らのクスクス笑い寒卵

    キイロイトリ

  • お迎へはまだかと言ふ母寒卵

    みらんだぶぅ

  • 寒卵喪服の似合う若御内儀

    水上ルイボス茶

  • 手のひらにパワースポット寒卵

    薬膳容子

  • 平飼いの茶色の羽と寒卵

    みつき婆ば

  • 寒卵年に一度の顔合わせ

    静月夜

  • 日溜りに祖母の匂いよ寒卵

    斉実篤

  • 女優めく食事管理の寒卵

    せとみのこ

  • 母の手に昔の傷と寒卵

    青じろう

  • 園庭を駆ける子飛ぶ子寒卵

    和田まさやん

  • 厄年の小さき贅沢寒卵

    ぱらん

  • 餌箱に寒卵割る待っており

    仲町ユキ

  • 寒卵夢掴もうともがいてた

    すかーてぃっしゅ

  • 三病を患いており寒卵

    近江菫花

  • 寒卵若狭の箸に溶きほぐれ

    近江菫花

  • 祖母今日は起きているなり寒卵

    平岡梅

  • 卵屋の上段にあり寒卵

    平岡梅

  • 寒卵六甲おろし真向いに

    松元春苑

  • 才能は隔世遺伝寒玉子

    かきわけて春蘭

  • 鉄鍋の絶対音感寒卵

    かきわけて春蘭

  • とおいのにちかいおひさま寒卵

    山田どゞこ

  • おはようそらおはようぼく寒卵

    山田どゞこ

  • 寒卵わるその音が聞きたくて

    アポカリプス

  • 寒卵自殺願望なデザイン

    アポカリプス

  • おつかいの笊を大事に寒卵

    門のり子

  • 寒卵心の形に割れにけり

    熊本与志朗

  • 緩やかに飯を抱きおり寒卵

    塩の司厨長

  • 寒卵晩に杖つく卒寿かな

    寺嶋杳杳

  • 陽性の判定寒卵割る

    塩の司厨長

  • 寒卵街はマグマの凍てし殻

    アナミスト

  • ゴールデンフィズ寒卵噛む安吾

    アナミスト

  • 寒たまご五つ漲る一皿や

    門のり子

  • 還暦を越えし姉妹や寒卵

    粒野 餡子

  • 聞きながす「一時集合」寒卵

    煉獄佐保子

  • 駒音の響く町並み寒たまご

    れい

  • 海苔炙る在りし祖母の手寒卵

    秋野萱

  • 放し飼い喧嘩頼もし寒卵

    鈴木すゞ

  • 午後5時の日脚はうれし寒玉子

    志古女

  • 寒卵五徳の湯気に顔挟む

    中島諒吾

  • 弁当箱奥に眠りて寒玉子

    小川英坊

  • コッツンと碗より重し寒タマゴ

    百足野無座無

  • 追悼の鐘の音沁みる寒卵

    松本ひとみん

  • まんがえーのけふも二黄卵寒たまご

    山田健蘭

  • 寒卵ゆでた黄身のかたさいざ

    神戸 美優

  • 辿り着くロッジの卓上寒卵

    工藤ほたる

  • 寒卵朝の腕立て十回分

    青鯨子

  • 神木に願いさまざま寒卵

    磯野ひよどり

  • 忍び寄る脅威に喝を寒卵

    長洲雪華

  • 髪を切る今日の私よ寒卵

    曹達みどり

  • 雪平の取っ手壊れて寒卵

    仲間英与

  • 三段に盛り上がりたる寒卵

    ところ啓泉

  • 寒卵生を四つはもたれけり

    鴨乃仲

  • 鬱抜けは無し生きるため寒卵

    かげのゆ

  • 二人減り小さな鍋に寒卵

    湯湯婆

  • 寒卵九〇歳のできること

    あすか風

  • 酒気とばす親なき夜の寒卵

    美乃

  • 寒卵を包む新聞には「侵攻」

    浅河祥子

  • 頭から湯気立つ子らや寒卵

    瀬戸内しずか

  • 苦労シワ母の笑顔に寒卵

    雲井草舟

  • まぐろのりなっとう寒卵丼

    嵩 宇良

  • お堀にてカモの井戸端寒卵

    草ゆっこ

  • 寒卵試合の朝のまだ暗き

    村上朝

  • 冷飯に寒卵二個二分飯

    クウシンサイ

  • クラスターの早番に向け寒卵

    六浦筆の介

  • 半径の狭き平和や寒卵

    藍田落星

  • 卵割り無敵の吾子の寒卵

    小鳥乃鈴音

  • 一人きり熱々白飯寒卵

    夢バーバ

  • おつかいのボウル持たされ寒卵

    富山あんころもち

  • うちのこが今朝産んだのと寒卵

    四季風吹子

  • ヤクルトのひとつ暁寒卵

    三群梛乃

  • こうこうと季節あざむき寒卵

    嶺乃森夜亜舎

  • 割り方を双子が競う寒卵

    游真

  • 今日ひと日ひとつ幸あり寒卵

    やっちゃんち

  • 寒卵地球の罅も直らない

    与野小町

  • 早起きに装う一善寒卵

    辻勢

  • 飢餓の国まろく滴れ寒卵

    くらきまあこ

  • 寒卵〆に割入れ黄身とぉろり

    東の山

  • 寒卵ベビーシートでぐずる甥

    メガネ男子

  • 一位は譲らぬ持久走の日寒卵

    望月ゆう

  • 寒卵へのへのもへじ描かれたり

    花咲めだ香

  • 寒卵充電切れのにんげんへ

    神ヤ飛ビ魚

  • 弁当の角ゆずらない寒卵

    半月かぬれ

  • 寒卵に換われ外地の手榴弾

    周防の兎

  • 寒卵孵化あるごとく殻割れる

    周防の鼠

  • 寒卵サチュレーションは99

    高藤満雪

  • インフレ下の小さき贅沢寒卵

    城山英

  • 逆境の中にがんばれ寒卵

    田口悲真棒

  • 朝起きて日々の段取り寒卵

    凪ゆみこ

  • ぬくもりに不在確かむ寒卵

    巳智みちる

  • 生きづらき世を生き抜いた寒卵

    ひとりこあら

  • 黄身二個はまだ生きている寒卵

    塾志

  • 寒卵父一呑みにまだ力

    千の葉

  • 寒卵温もり分かつなら君がいい

    揚雲雀

  • 吾子は手を突き上ぐ今日も寒卵

    日野煌花

  • 寒卵すこし多めに砂糖入れ

    さおきち

  • 寒卵献血部屋の雑記帳

    花星壱和

  • 初めて彼の部屋へ寒卵持つ

    真咲よしの

  • 寒卵かんと割って飯白し

    あいみのり

  • ふる里へ友見舞いゆく寒卵

    よつ葉

  • 目をこすり茹でた寒卵をかじる

    釣佑允

  • コンビニののぼり誘われ寒卵

    森野 モコ

  • 寒卵半透明に並び立つ

    外鴨南菊

  • ふつふつとつぶやく粥へ寒卵

    蝦夷野ごうがしゃ

  • 襟を立て駅へ急く朝寒卵

    むらのたんぽぽ

  • 懐に鶏のここちぞ寒卵

    家古谷 硯翠

  • 血の滴ひとつ浮かべて寒卵

    午睡眼鏡

  • 祖父の味二度と食えぬは寒卵

    尾篠 花

  • 思ふこと呑込むけふの寒卵

    大岡秋

  • 明くる日に検診迫り寒卵

    山樫梢

  • 祖母の背の丸みさするや寒卵

    池田たらこ

  • 寒卵煮ても焼いてもありがたく

    甘蕉

  • 寒卵平時に戻る朝ごはん

    猫辻みいにゃん

  • 寒卵ひとつ手に余命思う

    高頼かづき

  • 寒卵石段のぼる明けの月

    ワタナベナオコ

  • 寒卵茹でて半分老犬に

    青葉 雀鷹

  • 筋トレ後プロテインたす寒卵

    雷神丸

  • 投票箱の中の明日よ寒たまご

    せんだ ゆう

  • 寒卵煮込み覗く食卓

    交野比古三朗

  • 寒卵を生んでくれてありがとう

    杏子 羽具

  • 寒卵何故寒卵茹でたのに

    柳原甲賀

  • 寒卵高騰しても四個割る

    かずポン

  • 冷蔵庫一人暮らしの寒卵

    蔓草葛藤

  • 湯の峰の湯筒で茹でる寒卵

    お休みどころ

  • 寒卵突く指舐る紫紅色

    佐々木四郎

  • 寒卵や昇る深緋は山照らす

    黒棒大好

  • 硫化し更に長寿へ寒卵

    紗柳

  • 鍋に寒卵半熟一口で

    郷角 四葉

  • 寒卵父の命日近くして

    松川 里甫

  • 寒卵八十路の君も二杯飯

    大西泉花

  • 参拝後今年も茶屋の寒卵

    染井 亀野

  • 労咳の菌よ逃げろよ寒卵

    泉 明窓子

  • 寒卵鳥インフルの埋葬地

    齋藤鉄模写

  • 空の青目に沁む朝や寒卵

    都乃あざみ

  • リズムとり割る音あさの寒卵

    スマホ優

  • 寒卵いつもの朝の癌告知

    華風ルナ

  • 寒卵きれいに割れて二黄卵

    藤原訓子

  • 寒卵モーレツ社員父の椀

    山月 無辺

  • 保育園落ちて転職寒卵

    優純bow

  • 配給は幼子からと寒卵

    中野むべ

  • 寒卵ここ一番と持たせけり

    西垣天粋

  • ロボットの掌にある寒卵

    高保ちこ

  • 寒卵鶏舎のわらの暖かく

    上原まり

  • ご馳走を尻目に吾子は寒卵

    鶏胸肉太郎

  • 産みたての温みこそばい寒卵

    キートスばんじょうし

  • 寒卵勉強部屋の窓白む

    松尾なおゆき

  • 寒卵おまえの力この俺に

    西垣純

  • 庭育ち太陽色の寒卵

    こひのむ

  • 寒卵今日の会議は負けられぬ

    茨木れん

  • 飯碗の宇宙のゆらぎ寒卵

    村野はちこ

投句はこちら