初級者結果発表 | 結果発表

2021年6月20日週の兼題

浴衣

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定！

火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。

初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。

☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。

投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

江ノ電の吊革傾ぐ藍浴衣
みきまる
浴衣着て秘めたる恋を謳歌する
陶豪
平成の浴衣ぞろぞろ改札を
かとの巳
熱心に政治を語る浴衣かな
まつだまゆ
ほんに佳きこと胸に秘め浴衣着る
ふわり子
洗い張りかぐわし母の浴衣かな
かごやまのじっちゃ
藍浴衣女の母を見つけたり
さとし
ひるがえる浴衣の裾や待ち合わせ
陽光樹
お下がりの浴衣手水の濡れしずく
なみ夢めも
かあちゃんの浴衣が似合う歳となり
西澤美智
子を背負い箪笥の底の浴衣しみじみと見る
けんきち
【急募】浴衣へのコメント#片想い
しろぐつとつえ
今は昔タンスにおわす浴衣かな
ファストペンギン　丈達末子
石段のくるぶし白き浴衣の娘
森の水車
はにかんでまっさら浴衣の初デート
みゆき子
天袋ひそむ浴衣の十年目
北熊　麦
浴衣着て靴を履くのも自然体
清正
コロナ渦で浴衣着れずに過ぎて行く
宮下花
縫い上げた自慢の浴衣藍染の
かなた小秋
浴衣から放たれる熱り熱り
ドキドク
新調の浴衣飛び出し下駄の音
菅野三日月
下駄鳴らし浴衣姿の幼子よ
西牡丹
過ぎし日や浴衣の君のうなじ追う
つくばみらい亭
境内の裏に浴衣の二人消え
おこそとの
襟足の際立つ白さ藍浴衣
一路
顔ほどの綿アメ持って浴衣の手
のもとみな
初浴衣ちょっと背伸びの待ち合わせ
みほめろ＠いつき組広ブロ俳句部
メイクしたまま湯上り浴衣初旅行
飴かおる
背高の浴衣追いかけ下駄が鳴る
美月　舞桜
明日に着る浴衣見つめて夜が明けぬ
にいや　のる
藍色の形見の浴衣15年
オイラー
浴衣舞う玉屋鍵屋の屋形船
三鷹の蒼涯
浴衣からそっと見えたるうなじかな
大西宗孤
伊達締めの少し湿りて初浴衣
ははろ
帯締めて浴衣の胸の豊かなり
やぶつばき
りんご飴はだか電球白浴衣
わすれ傘
アスファルト向こうから来た浴衣姿
いちがーでん
金魚柄泳ぐ浴衣の孫娘
かなたはる
祇園さんお揃い浴衣鬢の香
京女
黄昏に浴衣の君はこいこころ
砂霧
逃げる子を捕まえ浴衣の袖通す
神谷理風
初デート君の浴衣に恋してる
古都酔仙
浴衣人埃の内見すり足で
逢花菜子
紺屋育ち母の形見の藍浴衣
シュガーなばあ林
古浴衣着るのは遠く彼の街
あかりゆう
浴衣の手短パンで拭く僕の汗
きずかせろひ
泣きながら浴衣を自慢する迷子
くぅ
鬼の子の浴衣お面でツノかくし
ぴーち
カレールウ跳ねて浴衣の吾の胸へ
バスチー
現れる浴衣の母子旅の宿
あさぼらけ
藍浴衣ぞめきの波に呑み込まれ
かおる子
浴衣着て仕草可愛い今日の妻
東予稲村
背伸び子の浴衣のたのた走る帯
アオハル
浴衣着る吾子たち見せる万華鏡
かときよ
浴衣着は老いも若きも色にほふ
かずお
見返りの浴衣のうなじ一目惚れ
四葉の苦労婆
ふわふわの兵児帯しめて初浴衣
山﨑絵美
はつとする母の浴衣の我が姿
ゴールデン文子
幼な子が浴衣を着るとおすましに
福心棒
立居にも浴衣としてのコツあらん
つまさき
看取り終え浴衣右前直す朝
ひろ笑い
母縫いし浴衣に靴と嘲笑れ
さんとうせい
入ったら売り場すべてが浴衣なり
のりた
恙無し行李の底の浴衣かな
あずさゆみ
外国の浴衣姿で椿姫
ノエル@紅子
野外巻きのうなじに黒子浴衣かな
阿万女＠ノエル
浴衣姿季節外れの桜のよう
かなやま
浴衣着て色合はせたるスニーカー
寺嶋杳杳
お下がりの浴衣と下駄の次女三女
さくら悠日
九九唱ふる浴衣の吾子の盆の窪
アロイジオ
屋号入り浴衣姿で土産店
たん造
提灯と浴衣で集う子供たち
ただのごろちゃん
祖母の帯母の浴衣を動画で着
風かおる
りんご飴選ぶ浴衣の夫は父
しみずこころ
初浴衣はしゃぐ吾子らに目を細め
ドキンちゃん
浴衣着て星空の下光る玉
月女神
浴衣かな後ろ姿は美のかがみ
騒音鈴鹿
初浴衣宝石の空願いごと
よっし
温泉地温泉めぐり浴衣着る
まんぼう
夕方の浴衣の中に花開く
かき氷
白浴衣山道戻る親子かな
ダック
浴衣着て色とりどりの光のショー
みたらし団子
たこ焼きのソースたんまり初浴衣
みやたひろみ
初下駄に浴衣着崩れ草の上
ソウザエモン
お母さん浴衣をはおりよっぱらう
めだまやき10
妹のバギーを押す子浴衣の子
ふくろう悠々
初孫の花柄模様の浴衣かな
川澄健
藍浴衣うつむきがちに会釈して
Early Bird
初浴衣ポニーテールと揺れる帯
紫檀
古浴衣片肌脱いでヘボ将棋
平野水麦
爺うれし五十路浴衣のヘルパーさん
ニョイ
カラフルなヨーヨー掬い藍浴衣
カワウソ（み）
駅前通り急かす妹初浴衣
ムスカ大佐（み）
半東の浴衣そろふや藍模様
おかげでさんぽ
初浴衣夜の車窓に二人きり
ふじかず（み）
逃げる子の浴衣の染みを追う母よ
山井　直
初々しい浴衣姿の女子高生
斜木南風
藍ゆかた母のうなじの白さかな
坂本　節子
草津の夜みな浴衣着て我パジャマ
くじら
手巻き海苔パリリ頬ばり初浴衣
みやま千樹
息止めて経木のごとし浴衣着る
ばあ哉
散らばったこけしの柄の宿浴衣
とみことみ
下駄が蹴る二人の会話初浴衣
もんち
浴衣から剥き出す白き素足かな
金山浩
浴衣の君小股になりし高校生
ヤモリ
うなじからシャボンの香り浴衣の娘
あいまい　もこ
先斗町えり抜く浴衣粋な君
一番星
母の縫う浴衣の粗き針目かな
ひな子桃青
染浴衣二周半する帯のように私は
ひとみまさる
花柄の浴衣の足にズック履き
藤原木の実
背丈伸び浴衣の裾の頼りなき
　中川衣沙
藍浴衣風はいたずら裾押さえ
野山ノハナ
神楽坂レースの浴衣振り返り
ひめりんご
湯の宿で浴衣の君と触れる肩
真咲よしの
きっちりの折り目馴染まぬ初浴衣
きべしー
兵児帯を結べば走り出す浴衣
ゆすらご
遠い日を重ね着てみる浴衣かな
ライム
襟元の決まらぬ夫の浴衣かな
はごろも856
ゆかたきてひとよのまほうとけぬまに
ピアニシモ
受験生今日は解放浴衣着て
デイジーキャンディー
宵の国そろいの浴衣にじむ白
あおのめ
浴衣の袖微かに匂ふ除光液
ハルノ花柊
浴衣縫ふ手元に光集め縫ふ
はづき昼花火
窓枠に提灯見ゆる浴衣かな
ベルリン泰造
湯巡りや脱ぎ着十回宿浴衣
しんしん
下駄鳴らし浴衣からげて走る子ら
石橋芭則
親友と帯結び合ふ浴衣かな
かゐみすず
夕闇に浴衣白く舞うくるぶし
殿さまペンギン
浴衣着て楽しかろうね火遊びは
つまりの
亡き祖母の選んだ浴衣大人びて
ねこか花はっか
祖母の縫う浴衣が届く誕生日
キイロイトリ
ゲタ痛し浴衣のデートもうわの空
たかこ姫
兵児帯の浴衣揺らめくりんご飴
栗田仁麗
物干し竿に浴衣なびくやまた来年
井戸元
孫娘浴衣すがたにハッとする
たなかさっちゃん
キラキラと浴衣の裾にサンダルよ
松尾なおゆき
藍浴衣袖の交差に舞生まる
ゆうゆう朔ら望
浴衣より覗く素肌の火照りかな
泡波
掬いだす藍の浴衣や百年目
うらのこうら
手水使ふ君の浴衣の袖持たむ
るんやみ
裾まくり走る浴衣の親子連れ
つつ井つつ夫
お揃いの浴衣着るなり出湯宿
千賀子
あの浴衣ヨーヨーつりの上手な子
マレット
浴衣着て初めて歩幅が合う二人
もんちゃん
古浴衣きこえし母の息使い
あらら
初浴衣あなたの下駄と響きたり
香田ちり
異国へと旅立つ娘への藍浴衣
からすちゃん
裁断もネット検索浴衣縫う
上中未明
浴衣着て慣れぬ鼻緒に指が擦れ
薩克期風
怪談は浴衣で聞くのが定番だ！
のろのろ爺
解放や色気たつぷり浴衣かな
佐藤邦夫
お揃いの浴衣羽織て下駄の音
加藤詩音
愛猫が畳んだ浴衣に昼寝する
びっとくん
幼き日祖母の小包浴衣なり
安芸ゆきこ
浴衣着て靴を履きたる童女かな
清水良一
夕浜に浴衣姿の影ふたつ
カタツムリ
お揃いの母縫ふ浴衣や枕元
acari
浴衣着てかわらに座り風を待つ
豊國華徳
ほめごろし甘んずるとも初浴衣
をぎやかなた
子供らの浴衣毎年サッカー地
ミエコハマタニ
三歳の五歳が手引く浴衣かな
みにとまあいこ
久浴衣しみは彼の日のシロップか
パパガンマ
宿浴衣丈を合わせて露天風呂
ニッシャン
ポイ片手浴衣のきみが腕まくり
レモンテーヌ
踝の恥ずかしそうな浴衣かな
あなぐまはる
蔵の街浴衣鼻緒もネイルも濃
あらかわすすむ
浴衣着て友と語りし海辺かな
キクスケ
藍浴衣柳通りに下駄の音
もも長閑
藍浴衣祖谷のせせらぎ葛橋
かげろう
藍浴衣帯は博多の貝の口
　幸
土の香や浴衣着流す相撲取り
カバ先生
湯治場の籠にはみ出る子の浴衣
どこにでもいる田中
奴凧めいて浴衣の立ち姿
ひよはるばば
境内の浴衣の妻に惚れ直す
いわつよ8
浴衣柄赤い金魚お気に入り
北野夢の介
ネット見て浴衣着付けし吾子デート
西乃　羊雲
しゃぼんの香竿いっぱいの浴衣の香
むらのたんぽぽ
浴衣縫い嫁入り支度始まりぬ
PONホンダ
群青の浴衣さらさらしじら織
カワムラ一重
屋台の灯綿飴ふわり浴衣着て
けしみずちゃん
蹲り愚痴る浴衣や鼻緒擦れ
オアズマン
嬉しき浴衣カランからんと下駄の音
かなこ
初浴衣歩く姿に一目惚れ
13
急く足を裾が邪魔する浴衣かな
えみい
傘を差す浴衣の女に夜の風　
ロミ
今年から角帯浴衣誇らしげ
アビー
フロントで選んだゆかた派手かしら
松山女
鼻緒擦れ抱っこと愚図る浴衣の子
葛谷猫日和
静かさや褪せた浴衣に染み一つ
阿川　みん
浴衣の帯鼻緒の痛みとヤセ我慢
みなとみらい
袖濡らすヨーヨー釣りの浴衣の子
柚和
足の指母に似ており初浴衣
よし季
おひめさま親子そろって浴衣着る
おみ
浴衣着や水玉光る男の子
きんにくもりもりのワンちゃんじゃ
神の道りんご飴手に浴衣着て
江戸川コナン
夜の街待つは彼女の浴衣かな
月見草
朝風呂の湯気を閉じこむ浴衣かな
こばちゃ
久しぶり浴衣にタンスの匂いつく
チョもる
吾が縫いし浴衣まごらは順送り
玉京子
ふろあがりゆかたをきればすっきりだ
HYSマン
夜の闇浴衣の君の眩しさや
マダム愛和
浴衣から白き脚伸び惚れなおす
光源爺
箪笥の奥樟脳臭き浴衣あり
猫雪すあま
老妻や浴衣の破（や）れに残る過去
syuusyuu
浴衣着て笑顔の増えし娘かな
まぬけのマヌウ
夜１時電話で約束初浴衣
ヤマザキけんと（み）
初浴衣見てすぐときめく一目惚れ
Mr.パクリン
小走りで彼氏追いかけ藍浴衣
ゆーや（み）
孫ふたり浴衣端折りて鬼ごっこ
德丸　柳香
姉さんと揃いのゆかた太鼓橋
むらたふみ
シャッター音風に流れて浴衣の香
イーグル東山
初浴衣あのころからの木綿好き
つづきののんき
浴衣地の町名で知るあの人
みちのこ
浴衣着の若者多き献血車
でんきゅう
川風を抱きて浴衣旅の宿
名前のあるネコ
級友の浴衣まぶしく見しあの日
奥の昼行燈
浴衣着て跳ね回る子等太鼓の音
のやまのりこ
襟足のほくろ誘う浴衣かな
いもがらぼくと
強豪のテニス部員の浴衣かな
ぽんこ
お下りは余白の多き藍浴衣
あいみのり
初デート浴衣の染みに気もそぞろ
むねあかどり
浴衣着せし孫に子も吾も重なりて
つかちゃん先生
浴衣の子ほおばる塩むすびと夕日
☆りゐ菜☆
浴衣の君探す『ウォーリー』より易し
ばんどうまーぴー
スニーカー浴衣姿の若者よ
俳菜ひろこ
浴衣着たリードの先とペアルック
Benじい＠Rider
つばめ柄揃い浴衣の外野席
もちえちゃん@狐狸山会
初浴衣そらを見上げて君は横
プコ
今いずこ惚れた浴衣の柳腰
み藻砂
亡き祖母の浴衣の似合う齢かな
ルイボス茶
建具替え風をさそいし藍浴衣
アリマノミコ
今日だけの浴衣姿やレジ打つ娘
あじさい涼音
浴衣着て後れ毛直す妻に惚れ
下田あらた
懐にスマホと小銭旅浴衣
せいしゅう
浴衣着た幽霊泊まる廃旅館
おぐらゆうた
乱拍子浚ふ揃ひの浴衣かな
むげつ空
浴衣着つつ友淡々と余命告ぐ
やっちゃんち
拗ねる僕浴衣の君がアメノウズメ
ブラックブラックラブ
初浴衣裾の気になる留学生
うさぎさん
おとうとの手引く小さな藍浴衣
おのまい
新調の浴衣うきうき下駄の音
花桃
ぽこぽこのへたる絞りの祖母浴衣
タリタ　クミ
三姉妹白き浴衣を歩かせり
うた歌妙
園庭に浴衣の花の広がりぬ
うらら恵子
兄弟が背広とゆかた終電車
ちばくん
シンガポールへ転勤の荷にゆかた容れ
つつ井つつ
竿しなるたらいで洗って干す浴衣
せんべい
スカイツリー星を降らせて藍浴衣
しかもり
待ち合わせ慣れぬ浴衣に気になる目
羅風音　(井上)
宿題の浴衣縫う母金賞
ケセラ幸子
浴衣着つ不慣れ鼻緒に笑み崩れ
弦巻英理花
藍染めの浴衣角帯低く締め
ひぐちいちおう(一応)
古都に咲く浴衣姿の君がいて
翡翠
浴衣とて吾子頬染めしスニーカー
照三平六
浴衣縫う祖母のかたわら寝入る午後
暁
境内の浴衣の君は異星人
PE天使
浴衣着る体の芯に風通る
みつき夏
浴衣着る5分遅れの掛け時計
にゃんみー
祖父の文祖母の浴衣の織を押す
リジュ鶏
動画止め帯持つ手見る娘の浴衣
光南ゆう
孫えりし反物を縫う藍浴衣
三保鶴（旧ヒメクグ）
浴衣着る君の笑顔に動揺す
西谷　寿春
大の字に浴衣はだけて寝る子かな
ぽてとさらだ
古タンス小さき浴衣カビ臭いし
よつ葉
ユーチューブをコマ送りでやっと浴衣着る
さくら　りん
藍浴衣帰国を待たず祖母逝きて
しろくま
カーバイドの灯よ藍浴衣の君よ
げばげば
おすましや浴衣姿の老犬は
さとう佐古
襟を抜き糊香すがしき浴衣かな
横尾舞妓はん
温泉の効能にじむ浴衣かな
おおはしもぐ
浴衣買うデートの誘い未だ来ず
中井　昌太
浴衣着た頸が光る今日の妻
まこと（羽生誠）
襟足に惹かれ恋する浴衣かな
キク丸
藍浴衣ぬれてからんで舞稽古
マキコのねこ
母より教わりし浴衣娘がまとう
ぐりぐら京子
母縫いし浴衣今年も出番なく
こもれび光
突然の雨に濡れたり浴衣の子
あんみつ姫
浴衣着てはしゃぐ子達の眩しさよ
ひめのつばき
うすべにの襟ぬきすぎぬ浴衣佳き
おちぷちまり
貸浴衣外湯巡りの下駄の音
辻井一路
すれ違い藍の匂ふや初浴衣
アオキシゲル
海のかぜ浴衣の袖をふくらませ
kikuti-aya
肩上げをたつぷりつけて浴衣の子
こうちゃんおくさん
伸び盛り浴衣の上げの糸の跡
わかこ
城望む名園めぐる華浴衣
よひら
浴衣着て食すまんじゅう賞味切れ
ミヤモンヌ
祖母縫いし白地のゆかた四十年
玉ゆこげん
初めての浴衣の着付け三時間
やこばあば橋本
舞踊家の義父の浴衣の裾捌き
ひなた
くるぶしの隠れぬ君の浴衣かな
はいぱぼら
抜き襟をやや深くして初浴衣
ティアラ文緒
祖母縫うた最後の浴衣トンボ柄
サバナ光風
家庭科で初挑戦の浴衣縫う
黒田美月
浴衣着てくつろぐ子とのかくれんぼ
いちご大福
夜の宿あの白い影浴衣かな
ゆうと
浴衣着てねがいをこめる思い出を
たいむえーる
浴衣着る曾祖母写る絵の中に
からくりのマッシュルーム
浴衣着て走る友達転ぶ僕
ふなっしー
初浴衣鏡に写るちょうちょかな
ふたばの豆餅
糊浴衣愚痴も涙も消え失せり
とき坊
宿の浴衣外国人の左前
夢バーバ
誂えの浴衣衽の実直さ
たかはし薫風
お下がりの赤い浴衣や三越前
かなえの
おすましの浴衣や町のちまき唄
トウ甘藻
通り雨浴衣が濡れてセクシーに
大須ノ旦那
初浴衣笑顔で染まる花模様
土耳古行進曲
藍浴衣デートではしゃぐ若者か
パイナップル
すれ違ふ浴衣の子らのスニーカー
いまいやすのり
樟脳と糊効きすぎた浴衣かな
ギボウシ金森
浴衣着し姉見て騒ぐ弟よ
はまぞう（み）
胸はだけ三尺帯の初浴衣
藤岡伊集
おくれ毛の浴衣の襟へ風送る
風呂猫
ぶどう柄を卒業して紺浴衣
Karino
竺仙の浴衣と帯にビーチサンダル
こんじゃのよしこ
彼はもう来ないのだから浴衣裁つ
かえる　L
すれ違う同じ浴衣や午後六時
むさかず
初浴衣スマホ頼みの初デート
高橋笑子
湯上がりの揃いの浴衣自撮りして
すぱんく
浴衣地にたまゆら宿る旅ごころ
かまど猫
浴衣着の袖の僅かな母の紅
オニチョロ窪田
てふ踊る結ぶ三尺子の浴衣
いしかわ
りんご飴頬も赤い子浴衣の子
佐々木葉一
浴衣縫いあげ思春期の増長よ
むらぴ
浴衣着て夜の川音に二人きり
みつを
下駄鳴らす藍の浴衣の裾捌き
KAZUピー
初浴衣やっぱり足はスニーカー
北のマンネリ
浴衣着て浴衣の君のピアノ聴く
くめ仙人
絞り生地婆の仕立ての初浴衣
きさらぎ
かけて来て浴衣の袖の肘タッチ
キミネコちゃん樋口
いつの日かパソコンの中浴衣衆
パイン西麿
浴衣の袂から砂まみれの飴
おぐら徳
老母着たる祖母の浴衣の青の色
りう女
悪事後のくたばりのびる藍浴衣
ごうがしゃ
初浴衣たもと微風を捕らえけり
はなぶさあきら
キキララの浴衣は嫌とお年頃
抹茶子
風仰ぎ浴衣姿の君と見る
スライムたけし(11)
祖母結ぶ浴衣の帯やシュッとして
榎本はなちゃちゃ
家庭科で縫いしゆかたの目は粗し
望月渓月
臨月に浴衣姿の君想う
sugarlily
浴衣着の肌あらわなる足湯かな
新米笛
藍浴衣女の神話刷り込まれ
みくにく
りんご飴両手でかじる初浴衣
独星
壇蜜に負けぬうなじや紺浴衣
秋月
娘着た浴衣の帯の締めぐあい
つたば海蘭
せせらぎやちびり呑む夫旅浴衣
スマホ優
花柄の浴衣の似合ふ笑顔かな
立野音思
角帯や着こなしきりり白浴衣
阿曽　遊有
古たんす亡母の浴衣やまた仕舞う
ややま
浴衣着る二人の袖の触もせず
yoko
くるぶしを磨きたくなる浴衣かな
めりっさ
遺伝子を操作し光る絹浴衣
カヅラ梅
宿浴衣少し派手目を選ぶ母
ミセス水玉
後れ毛の張り付くうなじ藍浴衣
浜ちよ
浴衣の母覚えぬ十七回忌
わたさこ
笛の音に屋台も揺れる浴衣かな
やまだ童子
すれ違ふあの夜の匂ひ藍浴衣
まぐのりあ@蚊帳のなか
浴衣着てふたりになれて隅田川
doいつもcoいつも
決戦日浴衣姿で小走りに
ゆーし