俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2024年2月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 囀の園庭へ走り出る朝

    みしまはぐし

  • 囀や居眠り猫の大あくび

    弘井夢士

  • 夕暮れの囀る木々は焦茶色

    このはこのみ

  • 囀やこだま返りく七合目

    かめ

  • 枝から枝小首かしげて囀る鳥

    アクエリアスの水

  • 風強く囀りまでも吹き飛んで

    Sみーすけ

  • 囀や方向音痴の道標

    高橋ひろみこ

  • 囀りに頭上げたり青い空

    まんはく

  • 囀りや充電切れの車いす

    ぴょん吉 龍

  • 囀や猫のすみかに手を合わす

    ふみの燕

  • 囀や着信音の融けてゆく

    かわいはる

  • 囀に誘はれ北野の空仰ぎ

    白露

  • 清し朝コーヒーの香と囀りと

    ファストペンギン 丈達

  • リハビリに囀り聴きて坂登る

    下田せつちゃん

  • 囀や雨の合間の木立から

    淑貞

  • 囀りとラジオ体操日が昇る

    どんぐりブルース

  • 囀りに耳のみ動く眠り猫

    スタイナー紀美子

  • 囀りの主潜まりぬ藪の内

    石黒久美子

  • 寝ころべば囀のなか雲一朶

    加藤鹿の子

  • 囀りと踏まれ佇む影の子と

    コングロマリット

  • ある朝に囀りの中巣立つ吾子

    雨読人

  • 何処からか囀のして鎌の止む

    やまのうさぎ

  • 囀りにそっと覗く庭巣箱

    堀井めいりん

  • 囀りやスワンボートの傾きぬ

    若林かな

  • 囀や物憂い気分晴れやかに

    ミント

  • 八十休むけやき囀り子らはしゃぐ

    アール ヤーマ

  • 囀りに耳立てる猫膝の上

    山崎鵜真

  • 囀に駆ける園児のおニュー靴

    涼風 紫梗

  • 空晴れて囀を聴く散歩道

    のやま秋桜

  • 囀や萌黄の色の響きをり

    なか鹿の子

  • 囀や秩父連山くっきりと

    むっち

  • 囀りに背伸びしてみる庭木かな

    飯田弓歩

  • シャツタオル竿も枝も揺れ囀る

    おにしくまごろ

  • 囀りを耳に窓辺の景色かな

    大井ゆめか

  • 囀と合わせる足は軽やかに

    松下瑠璃

  • ベリンガム囀り聞こえ王爆誕

    ジュード・ヴィクター・ウィリアム・ベリンガム

  • 囀りに誘われ出づるランコース

    よひら

  • 暁の囀る音色目覚ましに

    あらまち一駒

  • 囀や地中深くに止水栓

    ほしの鯖女

  • 囀りや一茶の蔵の小さき窓

    みくにく

  • 耳たてるその先に幼き囀

    まつはなすみれ

  • 里山の寺まで案内の囀よ

    中山黒美

  • 囀やじゃがいも全部剥き終えて

    梨木美伽

  • 魚釣り囀る海のカモメたち

    吉岡幸一

  • 囀りや猿山越へて象越へて

    田中香月

  • 囀りと星一つない紺の空

    筑波亭主人

  • 妻入院囀り高しひとり飯

    小柳ジョージ

  • 囀て病窓の中幸運ぶ

    京都さくら

  • 囀りと共に漫歩の足まかせ

    ださんサン

  • 囀の窓から乗り出す猫兄弟

    ノーベル毛

  • 囀や目覚め促す小学生

    むーたん

  • 囀やカーテン越しのスピーカー

    逢花菜子

  • 真似をして囀ってみるベランダで

    伊能幸穂

  • 鬼ごっこ子らの声消す囀や

    井出 一葉

  • 囀のまだうろ覚え愛敬か

    鬼塚樹童

  • 囀や夜明け隣のいびきかな

    橘高れんこん

  • 囀りは毎年届く目覚まし時計

    玉手箱開く

  • 病床に囀を聞く夜明け前

    月原輝砂

  • 石段を登りし先に囀や

    研亭

  • 囀に口笛重ねコンサート

    古寺 憲子

  • 囀や鳥の世界の相聞歌

    古都酔仙

  • さんぽ道囀り聞こえ浮き立ちて

    佐藤朱子

  • 囀りや通学路子ら青い空

    村上吾朗

  • 囀にベンチ見つけて昼ご飯

    多奈川温子

  • 囀や居間の猫は落ち着かず

    大石鉄馬

  • 囀りは恋か縄張りピピピピピ

    大南

  • 囀やコーヒーの香の満つる朝

    大薮薫子 

  • 退院の窓の囀りありがとう

    池田 春田花

  • 薄曇り囀りで覚める日曜日

    中井 ゆそし

  • 曇り空囀りに押され医者通い

    中山十七庵

  • 囀りと言えぬ鴉の猛々し

    えにし

  • 囀や籠の鳥なる吾に響かん

    エマーシャばあば

  • 囀りの方から朝日昇りけり

    おおきどくん

  • 囀りを孫指さして問いにけり

    おじいちゃん1号

  • 囀に撃たれ不発の恋を捨て

    ガーランド那智蔵

  • 囀や風舞う森のシンフォニー

    かおるあい

  • ほどきたい木のえだめいろ囀りし

    かたくりの花

  • 囀や邪気なき児らと鳥に似て

    きくち鯉麻

  • 囀が水の反射に呼応して

    くらきまあこ

  • 囀や翻訳アプリ使へない

    こうちゃんおくさん

  • 山門へ52段囀れり

    ささき綺姫

  • 囀や山ざわざわわ嬉々と揺れ

    サツキトラヲ

  • 囀の願い実れよ畝立てる

    さとう自休山

  • 雲ひとつ持ち上げるほど囀りて

    ねうねうこ

  • 囀や一人娘の柔道着

    ハンマーヘッド会釈

  • 囀をずっと練習していたの

    ピコリス

  • 囀りやリイドが弛むハナの足

    ひな子桃青

  • 囀りはボサノバに似てくすぐられ

    まさえ

  • 囀りや車椅子待つ送迎車

    みにとまあいこ

  • 囀や道の駅にも繁忙期

    むい美縁

  • 囀や真白きタオルを干す朝

    あお山まみ子

  • 嫁ぐ朝囀る声のライスシャワー

    いちばんいちご

  • 囀に背中押されて出勤す

    マダム愛和

  • 囀りや枝さき生きる蕾あり

    懐風

  • 囀りの正体木々の中にあり

    草堂Q幸

  • 囀りの飛び込む朝の窓辺かな

    k幸女

  • 囀や織り成す棘と蜜の朝

    ねこむらさきご

  • 猫カカカ庭に囀り来たらしい

    川邊健一

  • 囀りや五百羅漢の笑顔なる

    だだちゃ豆

  • 老漢のおはようといふ囀を

    佐藤キキヨウ

  • 囀や午後のファミレスの姦し

    スーパー蕪

  • 野良猫も気になる様子囀が

    柳原甲賀

  • さへずつて排気ガスにまたむせて

    猫雪すあま

  • 囀りのウロに呑まれて鬼哭めく

    アポカリプス

  • 囀や今日は会議や起こすべし

    柿本苧麻

  • 囀りや日に日に高くなりにけり

    人里夜雁

  • 囀の止み平凡な森残る

    ときわ木

  • 囀や7年ぶりのコンタクト

    デイジーキャンディー

  • さえずりに誘われ入る木立かな

    卓球打子

  • 囀や朝日の道を胸躍り

    卯月 哉人

  • さしすせそ空を囀よぎる朝

    アガニョーク

  • 囀りや煉瓦造りの教会絵

    みさよ

  • 囀りをまどろみの中遠く聞く

    可可夫豆

  • 日曜日囀りと共に10000歩

    ホワイトまどか

  • 囀りが遠くから来る午前4時

    町乃 磯鵯

  • 孫鳴けば囀りあちらこちらから

    本郷てい

  • 間が持たぬふたり囀るもの探す

    かえる L

  • 囀や空を仰げばひこうき雲

    佐藤コロン

  • 囀や塵舞う床はトルネード

    いしかわ

  • 囀や植樹十三年の朝

    ユリノキ

  • 囀や点滴の跡まだ赤く

    ところ啓泉

  • 囀りや木登りの子ら日暮れ時

    網野れいこ

  • 囀や酔い覚めの水飲みほして

    かく たまき

  • アザーンの声囀りと重なりぬ

    あのくりこ

  • 囀を見つける孫に望遠鏡

    朕 アナゴ

  • 囀りも雨から逃げてしもたんよ

    じきばのミヨシ

  • 囀や学び舎の窓突き破り

    谷口重虎

  • 囀の風のふくらみ遊歩道

    いまいやすのり

  • 囀りにむしも寝床を追い出され

    橘散里

  • 湖畔のテント深煎りの香と囀

    ハイツOB

  • 喧騒も囀りならば気も和む

    なにわのたらこ

  • 囀りや音楽のようメロディあり

    近未来

  • 囀や夫と二人の歯科通い

    コロ キムラ

  • 囀や届書の無き型の幸

    おんちゃん。

  • 鳥囀り囀る人にぎり食む

    末広野暢一

  • 小鳥遊の囀見たしあと一歩

    比園 岳

  • さえずりやどうぶつえんのメスゴリラ

    さるのむすこ8才

  • 聞き慣れぬ囀空を仰ぐけど

    まほろば菊池

  • 囀やおっこちそうなすべり台

    12才になったばかりのいちごしいたけ

  • 囀れば木洩れ日ピカリせせらぎに

    松尾 パッション

  • 囀や木道跳ねるコンバース

    かときち

  • 囀りやシナモン香るラテアート

    はね花

  • 囀りに目覚めし朝の心地よき

    赤嶺旺湖

  • 手術前囀り聴いて願掛けて

    ビッグネット

  • やまがらのさえずり遠く天守閣

    コーガハルチャン

  • 囀りをまとって走る待ち合わせ

    大西海里

  • 囀りはブルドーザーにかき消され

    伊予吟会 重松 栄翔

  • 囀りやピザトーストの焼ける音

    ナンプラー大好きママ

  • 囀の主は見えねどそこにいる

    太田看悟

  • 囀りにせかされ朝のストレッチ

    飛島海道

  • 囀はすれど姿が見当たらず

    夏うさぎ

  • 囀りに背中押されて電車乗る

    影夢者亜

  • 囀れど飛び立つ鳥の一羽だけ

    シェリーまいらぶ

  • 囀のぷくぷく五指で包みたし

    ランナーズ寅さん

  • 囀や母の見送るランドセル

    おでめ

  • 囀やベールの真先に君の在る

    ゆみ丸

  • 囀や幌に日当たるベビーカー

    くつの した子

  • 葉も揺れる囀る声や薮の中

    上田そら

  • 囀りや窓を開けば匂い来て

    ハンダノブユキ

  • 囀りや汗の滴るヨガマット

    八木獺八

  • ほ囀大事な話だねきくよ

    太田怒忘

  • 拙さも愛し囀藪の奥

    予束 友鹿

  • 囀や音符七色跳ねるよに

    さかい佳乃

  • 囀りや贔屓役者のことばかり

    しぶ亭

  • 囀りを聞きたく今は遠出する

    のろのろ爺

  • 囀や園庭の子らはしゃぐ声

    陽介山

  • 囀りや木々も喜々としハイキング

    小薗紀彦

  • 囀やこもれ日の中鳥になる

    オッドアイ

  • 囀は田舎の喧騒朝7時

    Tar

  • 囀るや真つ只中のいやいや期

    そぼろ

  • さえずりや婚の記念の桜の木

    へたおかむこ

  • 練習中小鳥の囀それも好き

    ひなた みく

  • 囀りに呼び鳴きしたり籠の鳥

    おふこーす

  • 囀りや姿見えぬがヒーリング

    トラマロ

  • 囀を聞いて見上げる空青し

    赤木奏葉

  • 囀りや海人の舫いて橋の影

    はなだ杢

  • 後5分羽音さえずり夜明けなり

    ひろちゃん

  • 囀にリヤカー止めし豆腐売り

    ほのぼぉの  (蚊帳のなか)

  • 開けの空あの囀りの行方追う

    よしえ

  • 囀に顧みし江山の色

    若葉マーク

  • 囀りに誘われ深く森の中

    詠野孔球

  • 囀や桟橋ゆるる山ゆるる

    バーバラ

  • 囀りや響きわたりし廃校に

    ひぎけま

  • 山里の囀り聞ゆ露天風呂

    藤原 迷月

  • 囀で目覚めた朝の焼魚

    安橋 駿

  • 午前5時囀る声に夜が明ける

    奏紗柊英

  • 飛び立つや囀りながら一羽二羽

    矢澤瞳杏

  • 囀やベーグルの照る日曜日

    みたまん

  • 囀にそばだてながら湖畔ゆく

    すずしず

  • 早起きの囀り合いに耳すます

    屋敷 公園

  • 囀りを子ども真似して燥ぐ道

    浅野 涼願

  • 囀りに背中おされて恋の予感

    九条麗子

  • もうちょっと寝かせておくれ囀りや

    ぴょんばぁ

  • 囀りのわが耳鳴りと二重奏

    ママザイル

  • 囀りで青空白雲瑞々し

    薔薇紫

  • 四歳は囀二重サッシ越し

    小平葉子

  • 跳ね起くるより囀りの聞こゆかな

    春日 月秋

  • 囀に我の鸚哥のつれなさよ

    アルル

  • 囀や棒切れのタクトのびやか

    いぬいぬい

  • 囀が溢れる校舎新一年

    おくら

  • 囀りや眠り誘う午後三時

    木化石

  • 囀りとふんわり日差しで目が覚める

    英子

  • 囀に声を合わせて逃げられる

    ムララ

  • 囀やセーラー服にコサージュを

    ときわ汀

  • 囀の心地よい音綺麗だな

    如月秀斗

  • 囀りや早朝散歩はずむ足

    玉照

  • 囀を木枕に聴く野天の湯

    はっとりじいじ

  • 囀りや夫婦の話題野遊びに

    渡部かえる

  • 囀の冴えて目出度き繁殖期

    長嶺阿蘇

  • 行く道に囀聞こゆ深呼吸

    かじやのタケ

  • まぶた閉じ朝の囀森のごと

    ハイビスカス竹内

  • 囀りに目覚める朝幸せなり

    みかん

  • 囀りやペット高らか共演す

    永田みゆき

  • 聞き覚えある囀り名は分からず

    横辺理

  • 静けさに囀ひろがり朝が来た

    岡本みい

  • 渓谷に響く囀りステレオか

    華花開く

  • 外に出て囀り聞こえ風感じる

    華中 うまに

  • 君想う雲雀囀る遠き山

    杉野ぶらん

  • 囀に薄れていくなり浅き夢

    清瀬潤筆

  • さえずりに進むや足の二歩三歩

    西村遥樺

  • 一番雀囀る屋根の上

    青畳大将

  • 囀をひとりじめする露天風呂

    石田ひつじ雲

  • 囀をまとって歩く朝の境内

    泉谷 梅子

  • 朝早く気持ちとどけと囀りて

    朝の山

  • 囀や御婦人集いて喫茶中

    鶴梨 淵玄

  • 囀りや木々の緑も艶めきて

    渡辺紫雨

  • 囀にふと気づく暦かな

    桃白

  • 囀に指差す我が子二歳さん

    二律胸張

  • 囀にお散歩園児も繰り出して

    猫塚れおん

  • さえずりを見上げ追いかけ孫と行く

    畑 あきあん

  • 鶯の拙き囀り多摩の土手

    蓮花

  • 囀も河内弁なり河内鳥

    上池がしお

  • 囀を一ついしりの瓶に込む

    干天の慈雨

  • 上棟式施主の慶び囀るぞ

    松瀬章章

  • 囀るやLJKのジャンプ写真

    朝日雫

  • 囀や出来ないことの増えてなお

    ichihoppe

  • 囀りや赤城の山に抱かれて

    KSK

  • さえずりが積もりて碧き御射鹿池

    k陽一郎

  • 囀りにきいちゃん探すトウキョーの空

    Mat ひめりんご

  • 囀るやベテランさんは八十点

    さなさな

  • 囀や物干し竿にシャツ二枚

    スージー牛

  • 四時前の囀侘し田舎宿

    スギモトトオル

  • 囀に便乗ぼくはインディーズ

    すげがさ

  • 囀や恋の話しはもうよそう

    すずきひろし

  • 囀りや夫と暮らした街歩く

    すずき鈴花

  • 囀や堀の舟より松江城

    ひめのさんしょ

  • 囀や面接待ちし廊下まで

    ひめのつばき

  • 囀りは求愛と知る二十歳かな

    へばらぎ

  • 囀りやアルプスの空ラッパのラ

    まごはる

  • 囀りを四方に午後の散歩道

    坂本 節子

  • ベランダでラジオ代わりの囀りよ

    十八番屋さつき

  • 自動ドア開きて囀入り来ぬ

    もりもり

  • 囀るやピラカンサの実食ひ残し

    谷口半夏生

  • 囀りの主いずこやら若き森

    あいまい もこ

  • 宿坊出朝の囀り眠い耳

    沢野鬼ぐるみ

  • 目を閉じる素粒子になると囀

    ゴールデン文子

  • 仰ぐ先にさえずりのきみ瑠璃の磁場

    はちみつクリスタル

  • 囀りに猫と目配せ耳澄ます

    凜輪亭一成

  • 空の果て囀りの声遠からじ

    早水の都人

  • 囀に誘われスキップする君よ

    伊東まる

  • 一泊の小屋囀りの中にあり

    むさし野まさこ

  • 囀や一音はずれハーモニカ

    いそのサリー

  • 眠られぬ朝にきこゆる囀りや

    中平保志

  • 囀りにブランコ揺らす籠の中

    鈴木雪

  • 囀りはまだ未完成空の蒼

    アズとモノ

  • 囀りや転勤初日のお弁当

    いたっくうらら

  • 囀りや枝の揺るるを眺む昼

    どれみ

  • 囀や葡萄一粒ほどの息

    やまもと葉美

  • 囀や屋根から屋根へ鳴きわたる

    水晶文旦

  • 囀や頂き目指す一歩かな

    ややま

  • 夕暮て孕む囀大いてふ

    大洲悟朗

  • 囀りの色掴んでゐるカメラかな

    ぱぷりかまめ

  • 囀りや朝の湯花のよく舞いぬ

    おさまこ

  • 囀りは近し踏み出す天守閣

    リンク

  • 囀に耳がそば立つ窓の猫

    大久保一水

  • 囀や足取り重い週初め

    白石大己

  • 囀と足音だけの森の径

    中矢しる子

  • 囀やうちは有線要りません

    りゅうてん和尚

  • 囀に合わせて庭にショベル打ち

    伊呂八 久宇

  • 囀に返事をしたり籠の鳥

    飯田橋あめこ

  • 囀や昔ホームで今スマホ

    高伊あいす

  • 囀りの先に未来の地球在り

    ミセスコロンボ

  • 囀りや木々の眼下に瀬戸内海

    ヨシよし子

  • 囀りや傘さし宮のつづれ行

    津木百合

  • 囀やリニューアルオープンの宿

    ゆうゆう朔ら望

  • 囀の音階たどる寝床かな

    せんとう一波

  • 囀りや小枝わたりて渡り去る

    前田よもぎ

  • 反省の出勤囀りに歩を押され

    佐宮静

  • 庭活の残りし枝に囀の居り

    てくてく散歩

  • 朝明けや囀り高しカナリアよ

    司 蓮風

  • 囀るや二足歩行のランドセル

    かまど猫

  • 囀や朝の服決め十分間

    ひなた11才

  • 囀や野口英世の本を買う

    いぶき11才

  • 囀りのしばし足止む畔の道

    桜 萬山

  • 庭木にて番の囀り新居かな

    山田桜

  • 囀りが新しい靴弾ませる

    かわせみ時雨

  • 囀りて朝が始まる家を出る

    三島 行観

  • 囀れど飛び去る姿目は追いて

    梔子芳香

  • 空見ると鳥のさえずりちゅんちゅんと

    源頼朝

  • 囀や置いてけぼりのジョウビタキ

    ささちさち

  • さへづりや手紙書く手をふと休め

    村上知季

  • 囀の降り注ぎたる六地蔵

    木村弩凡

  • 送り出す荷の上はるか囀れり

    みづたま

  • 囀や回覧板に見知らぬ名

    となりの天然水

  • 囀りや目覚ましいらぬ森の家

    たかはしゆう

  • 山に入り囀り聞きて心澄む

    犬吠太郎

  • エチュードの囀私も繊細

    ユウ・トドロキ

  • 囀をくぐりて奥の院ひとり

    ひろ笑い

  • 囀りが木立ちの中にこだまして

    北斗八星

  • 囀るや枝で寄り添うメジロかな

    小森真理央

  • 囀りの渡り廊下に陽の射せり

    モトミレイ

  • 囀りと校舎向かうはママチャリよ

    くふ

  • 被災地に囀り聞こゆ祈り乗せ

    詩小桃

  • 囀や畝の頭に太き糞

     ヨシキ浜

  • 黙考は囀に向く投了す

    はなばた俳句会 杜若友哉

  • 囀りや一夜の記憶絡め取る

    キャピタルエッジ

  • 囀りを抱きて山の胎動す

    みかん成人

  • 囀りを遮る汽笛吾子笑う

    ハマゴー大佐

  • 竹林を抜けし囀り矢の如し

    上田白雅

  • 囀りやツアー満席信濃路へ

    いつきとさやか

  • 朝早く囀る声か雨の後

    ゆうちゃん

  • 櫂立てを教はりし湖囀れり

    たむらひろみ

  • さえずりとははへえほんをよみきかせ

    すみれ(6さい)

  • 囀りや神社をかける子等の声

    道真奈佳

  • 囀りと見上げる猫の光る眼と

    山彦 てっせん

  • 囀りや神社の木立仰ぎ見る

    佐伯良吉

  • 高枝に囀幹(もと)に女学生

    ははろ

  • 頭上から囀ひとつさあ行こう

    カワムラ一重

  • ガラス窓越えて伝える囀りら

    遊江 久大

  • 唇にくちばし寄せて囀れる

    みちか

  • 木々の間の囀だけで君想う

    新井 紫麻

  • さえずりに我が彩りが奪われる

    エナ爺

  • 補聴器で鳥の囀5年ぶり

    きくち抹茶

  • 木々の間に追いかけっこの囀りや

    春乃一朗

  • 木々囀り童子の踊りが共鳴す

    むらたみなもと

  • 朝ぼらけ囀をきくまどろむ敷布

    桃花鳥ゑ

  • 散歩道囀りかすか遠い耳

    雅翁

  • 囀りや水面に咲くふたつの合羽

    中川 せん

  • 二人して囀り真似る遊歩道

    四季

  • 囀りや今朝のお乳の出は確か

    トヨとミケ

  • つがい鳥囀り終えて巣の支度

    東紫音

  • 囀に目覚める朝や老い二人

    ヤモリ

  • 囀りで夜明けの空にハッと気付き

    あさき悠菜

  • 囀やそつとカーテン開ける朝

    蝦夷やなぎ

  • 早朝に雲雀囀る越辺川

    をいなり

  • 囀るもキャタピラの音鳴り止まず

    やっせん坊 池上

  • 囀や合わす両手のヨガに風

    縞子勾苑

  • 囀りに吠ゆる愛犬雨の朝

    居 栄心

  • 囀りと光に満つる空となり

    ぱらん

  • 生垣の囀にぎわう季節かな

    朧来春

  • 新顔の囀響く内廊下

    sasami

  • 囀は大なり推しの好プレー

    みのり甘子

  • セレナーデのごと白昼の囀

    ツキミサキ

  • 歯科の窓横切る囀ホーホケキョ

    らるご

  • 五線紙を埋める囀曲名は

    ならば粒あん

  • 食ひ気味に囀り交はす猫欠伸

    市村 琳音

  • 高原にさへずるひばり子等つかむ

    ロミ

  • 姿なき囀響く山の中

    キノヒカルコ

  • お砂場に囀響く子供らと

    津田豚女

  • 囀は高らか里山の朝餉

    さややちゃん

  • 囀に乗りて走らす筆の文字

    さわだ佳芳

  • 囀の止みて小言を初めから

    タツキヨシコ

  • 枯れ枝に囀る番蕾つく

    祥対無

  • 亡き父の巣箱で響く囀よ

    桂 歩

  • 障子越し囀り聞きて和美に酔う

    野兎

  • 囀りのメロディー奏でる雄と雌

    かつかつマン

  • 囀や見送る背中涙ふく

    Mr.モンブラン

  • さへづりに釣られて猫も唸り出し

    アツシ

  • 朝日さすカーテン越しの囀りよ

    アボカドブロッコリー

  • 囀やピクピク動く猫の耳

    アマリリスと夢

  • 囀りに故郷を感じ歩みたる

    海野さかえ

  • 囀れど虚しく雌や姿なし

    鬼石 祥子

  • 囀れど憧れの君応へなや

    鬼石 祥瑞

  • 朝散歩囀見上げ歩を緩め

    三宮香棆

  • 囀に猫駈け回るベランダを

    三毛保知

  • 囀りの野鳥乱れたる梢かな

    山田 正山

  • 囀や輝く枝先杜の中

    山本修

  • 囀を聴きつつ散歩夜が明ける

    春乃まあち

  • 囀に姿を探す散歩道

    小塚ちか丸

  • 閑居にも囀りひびく孫の顔

    織田光

  • 囀りの掛け合い聞いて目覚めをり

    新太子

  • 青空や囀り響く午後散歩

    水無瀬朱葉

  • 囀りやそぞろ歩きの爺と婆

    柊南

  • 夢うつつ遠く近くの囀や

    平原 碧子

  • 囀りに目覚め実家の布団上ぐ

    流慈

  • 囀りや君のとこへと届けたし

    涼風 蘭

  • 囀やエールに押されシーツ干す

    鈴川晴海

  • 囀りが遠く聞こえる深大寺

    tokisan

  • 囀りを待つ臨月の散歩道

    あいでぃ

  • 囀りや花蜜にまみれ合ふ遊び

    あおい結月

  • 囀りや弥山の峰に昼の月

    イーグル東山

  • 囀りの来てまっさらの夜明け来る

    いもがらぼくと

  • 囀が耳に入らぬほど凹む

    イワンモ

  • 逆光の囀出所ただ眩し

    ウマーベラス

  • 囀や高齢うさぎの耳も立つ

    そら野なずな

  • 囀りや古都の葉書のシャネルの香

    たきるか

  • 囀りやおはようさんとVサイン

    たなか ゆきの

  • 囀や伴侶の一助老いてなほ

    つついぐれちゃん

  • ビル街に囀が降る日曜日

    とりゆふ

  • 囀や人づてに来るラブレター

    にいやのる

  • 大樹より降る囀りの大音量

    にえ茉莉花

  • 囀に風唄う丘我が舞台

    にゃんみー

  • 囀や夫の磨ぐ米新厨

    ムーンさだこ

  • 囀やポンデリングの余り食む

    もうすぐ中学になる12才

  • 囀りや「ガチッ」と叩くエンターキー

    ももくりかんきち

  • 囀や隙間隙間の木の建具

    やしたあきら

  • 魁夷の絵観て囀の雨仰ぐ

    ルージュ

  • 囀りに操られ空仰ぎ見る

    れい

  • 囀や棺で埋まる体育館

    いちすぺ

  • 廃屋の庭囀りの姦しき

    三毛山タマ子

  • 囀りて庭木をひそと飛び立ちぬ

    鴨の里

  • ベンチ上四方八方囀りつ

    ちくちく 慶

  • 木の間よりこぼれる囀空は青

    小野一箭

  • 囀を聴きたし明日もあさっても

    大空りんむ

  • 囀りや壁の巣穴を奪い合い

    有井 新子

  • 見上げれば囀り止みし枝と空

    はちわれ猫

  • 囀りやぴたりと止みぬ近寄れば

    未生 蓮

  • 囀の昇級試験勧めけり

    しろくま

  • 囀や二羽は離れて屋根の隅

    たけ志

  • 囀や生きて三年告知から

    あじさい 涼音

  • 囀るや小さき胸をふくらませ

    ちあき あこ

  • 囀や朝のひかりを集めたる

    みやこわすれ

  • 囀りに誘われ吾子登園す

    永野未来

  • 囀やケージの子うさぎ鼻鳴らす

    黒瀬三保緑

  • 囀りや雉の住み家に我住めり

    佐藤 萬充

  • 校庭のさへづり教室のしづか

    カフェオレ草

  • 未だ下手な囀り聞いて東窓

    あすか風

  • 緩む陽と潮風浴びて囀れり

    moto髪結

  • 谷越えて囀りを聞く里の山

    玉治美

  • 朝ぼらけ寝床に届く遠い囀り

    高山 知子

  • 囀に背中押されるゴール前

    富士太郎

  • 囀りやはたと止みたるなゐふりて

    なかの巡界

  • 囀や聞こえた朝はまるもうけ

    Ms. ちょこっと

  • 囀やボートの錆は剥がれ落つ

    朱鳥葵

  • 小説や閉じて仰げば囀れり

    うえばまさき

  • 囀りやあぜ道かける子供たち

    トキ ツカ

  • Gセブンの囀り真似し恋敵

    みちのこ

  • 囀りや旧友からの長電話

    ジェニファー樂龍

  • 囀やピアノバイエル伴奏に

    風友

  • 君恋しああ君恋しと囀りぬ

    甘蕉

  • 木漏れ日に囀りわたる番いかな

    泉北の石ヤン

  • 囀りや音符を書いて風になる

    流鏑馬

  • 囀りや六十路は詩集開きをり

    ケセラセラめだか

  • 二の丸は囀り本丸は砂地

    こがもくお

  • 囀や柏手時にかき消され

    すずき 弥薫

  • 囀やゆるゆる歩く遅刻の子

    S ヨージ

  • 囀や朝のコーヒーおかわりす

    藤原訓子

  • バージンロードに囀の祝福を

    ひとりこあら

  • 小鳥たち恋の囀り賑やかし

    井上教

  • ラジオ切る遠き囀り聴くために

    O’Hare 鹿互

  • 囀で目覚めた朝の木漏れ日や

    ますみんてぃー

  • 囀や実習生はインドから

    めりっさ

  • 囀や兄と異国のワイナリー

    ゴリコのむすこはだれだ?11才

  • 囀てこっちおいでよと誘うキミ

    未知女

  • 囀るを探す家路の姉と吾と

    久志fromJAPAN

  • 夜明けた鳥の囀り聴く田舎

    久世 越仙

  • 笑っちゃう音痴囀り御愛嬌

    京 このん

  • 囀や全校生徒へ決めポーズ

    のんたん11才

  • 囀り囀り多分サヨナラの意

    ミテイナリコ

  • 囀を双眼鏡の追いにけり

    電柱

  • さえずりやオレがつくったシンデッキ

    ともや9才

  • 囀りはケキョまで鳴けずおぼつかず

    いちの

  • 囀や大合唱の散歩道

    五葉 松子

  • 囀りを深入りせずに聴ひている

    まつおひとし

  • 囀りを聞いては歌を歌うかな

    立川夏子

  • さえずりに心晴れ晴れ大一番

    吹雪 蓮

  • 囀や酸素マスクのうえを舞う

    横浜 順風

  • 囀や空に交わる彼方かな

    かすてら

  • 囀りに腰掛け休む野良仕事

    藤沢・マグネット

  • 囀やお地蔵様も笑まひけり

    鈴木ピグモン桂香

  • 囀の中ランドセル駆け抜ける

    北乃大地

  • 囀やV字カットの猫の耳

    ゆず柴

  • 囀りや割って入り込む人の声

    棚橋なおこ

  • 瞼閉じ囀り光る木々の間に

    中村水音

  • 囀りやあの手この手の遺伝子選る

    あすかきょうか

  • 抜き足で囀りさがす吾子の空

    モンガラハギ

  • 囀りて歩みを問うもいずれをか

    ちゃー

  • 囀りの主は影のみ揺れる枝

    青嵐

  • 囀りや夫は病い吾子三十路

    ただのごろちゃん

  • 三津浜やトビ囀って帰漁待つ

    オイラー

  • さえずりに子どもこだまし笑みこぼれ

    紫の里

  • 名も知らぬ小鳥囀る今朝の空

    林一芳

  • 囀りの背中押しゆく旅路かな

    想予

  • 何の鳥さえずりながら天を行く

    水澤正年

  • 白い朝見上げる空に囀り響く

    天川光輝

  • 目を閉じて探す囀り八合目

    まきまき

  • 囀に平穏な日を願いけり

    渡部克三度

  • 囀に通学子供空仰ぎ

    高崎孝雄

  • 囀やバス待つ親子手をつなぐ

    響楽境

  • 囀りをまねてる子らの通学路

    あつみいちあまね

  • 囀や別れを惜しむ一張羅

    あさぼらけ

  • 朝練へペダル止め聴く囀を

    大越マーガレット

  • さえずりや恋の季節を高らかに

    河国老・末廣

  • 囀や姿見むとて息潜め

    染井 亀野

  • 空晴れて囀る鳥の声高

    清正

  • 囀や年年歳歳人嫌い

    みやざき白水

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