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2014年8月14日週の兼題
名月
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名月のうたげ麗妃は産室へ
中原久遠
選者コメント
夏井いつき
選
「名月」と「満月」の違いとは何でしょう。今週の「俳句道場」に、みちるさんが書いて下さっていたように「『名月』という言葉の中に、すでにとてもすばらしいもの、という価値判断が入ってしまっている」という点が、この季語に取り組む際の大きなハードルになります。「満月」は、月が最も大きく見える現象そのものですが、「名月」は愛でる心がすでにパッキングされています。なんと難しい季語だろうと、溜息をついていたワタクシの心に、この句が飛び込んできました。 「名月のうたげ」は、一見ありそうな措辞なのですが、後半の叙述によって、ただの「うたげ」ではないことがわかります。「麗妃」という人物の名前は、読者を一気に中国王朝の世界へ誘います。この人物を、清王朝末期、皇帝の寵愛を受け西太后に疎まれたあの「麗妃」だと読んでもいいですし、中国という国の歴史の中の一人の妃だと考えても良いでしょう。 「名月のうたげ」は「麗妃」が無事に世継ぎを産みますようにという願いの宴であり、出産の知らせがくれば、それはそのまま誕生を言祝ぐ宴となるのでしょう。 虚の世界に浮かんだ「名月」は、読み手であるワタクシたちをうっとりと魅了します。「産室」という場は、月の満ち欠けと出産の関わりを想起させ、「麗妃」という名前の文字通りの麗しさは「名月」という言葉と美しく響き合います。やがて届く出産の報に、座の湧き上がる声が聞こえてくるような心もする佳句であります。
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