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中級者以上結果発表

2022年10月20日週の兼題

立冬

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 4H削る立冬というざりざり

    字土街海

  • 立冬や隣席に座すチェロケース

    樫の木

  • 法服のより黒々と冬に入る

    多々良海月

  • 立冬やひしやげたアルミ缶の口

    仁和田永

  • まち針に青き花あり冬来る

    月石 幸

  • 立冬やアクリル板の穴しづか

    久保田A

  • 立冬やAIの描く月いびつ

    いかちゃん

  • 立冬の青空少しはつたり屋

    小川都

  • 錆臭きパイプ椅子拭く今朝の冬

    ひなた和佳

  • 水たまりは色なきとびら冬に入る

    北藤詩旦

  • 立冬やオラオラ系の鴉が来

    港のパン屋

  • 外つ国のことまた今朝の冬のこと

    冬のおこじょ

  • 冬に入る鳥語と無人販売所

    古賀

  • 立冬の試奏や調律師の工具

    北大路京介

  • 立冬の造花痛々しく赫し

    ぞんぬ

  • 立冬やマトリョーシカは並びたい

    綱川羽音

  • 甘やかに割れて立冬の蒸しパン

    碧西里

  • 火災報知器検査がっこうの立冬

    樹海ソース

  • 立冬のベンチ子供って残酷

    亘航希

  • 月のごと生まるるガラス冬来る

    磐田小

  • 立冬や正しく傾ぐやじろべえ

    常磐はぜ

  • 立冬は赤子の髪のような匂い

    ぐでたまご

  • ミルク色した立冬の保健室

    天陽ゆう

  • 立冬のベンチ再任用の壁

    富山の露玉

  • 立冬の花瓶からつぽ空のゐろ

    葦屋蛙城

  • 立冬の足や立たねば細うなる

    髙田祥聖

  • 立冬のひかりもろとも点眼す

    RUSTY=HISOKA

  • 立冬や空洞調査報告書

    世良日守

  • 立冬の気の鼻先を鷗かな

    山内彩月

  • 立冬やこの掌で死んだ鳥

    ヒマラヤで平謝り

  • 立冬やペレットは林の欠片

    にゃん

  • 立冬のはじめてすなる柔軟剤

    七瀬ゆきこ

  • 立冬の山彦ちょっと窮屈で

    海老名吟

  • 被弾なほ冬立つ壁にバンクシー

    あさのとびら

  • フラフープ吾は立冬の杭となる

    山本先生

  • 立冬を剱のごとく感嘆符

    新蕎麦句会・凪太

  • 立冬の黒板ベクトルの尻尾

    青に桃々

  • よく透けてみづ立冬を流れけり

    古瀬まさあき

  • 宿り木の全貌あらわ冬来る

    余熱

  • 立冬や耳の裏から発熱す

    赤波江春奈

  • 月蝕の朱殷の匂ひ冬に入る

    芦幸

  • 立冬のくづしてひかる砂の城

  • 立冬の鉄柵鰐の尾のしづか

    天風月日

  • 丸丸や立冬の栗鼠丸丸や

    井納蒼求

  • 立冬やソプラノ色の空へ鳩

    久森ぎんう

  • 立冬や駅のピアノのラだけ星

    一斤染乃

  • チェーンソー抜く立冬の光ごと

    もりさわ

  • 釣り銭に満州銅貨冬立つ日

    宗平 圭司

  • 立冬の向日葵がんはステージ4

    西村 棗

  • 冬立つや屏風の雲の怒涛なり

    濃厚エッグタルト

  • 立冬の噴水ちから劣ろへず

    亜桜みかり

  • 立冬やプール開きのやうにみづ

    銀紙

  • 立冬の雲の子眩しがつてゐる

    ありあり

  • 黄経225度立冬のピラカンサ

    国東町子

  • 立冬や旧約聖書の緋のしをり

     緑の手

  • 木には木の吾には吾のみづ冬に入る

    綾竹あんどれ

  • 法灯のいよいよ盛り冬に入る

    むったん@狐狸山会

  • くぢら死す霏々と降る骨冬来る

    ウロ

  • 駅前の立冬に立つ僧の鈴

    松田てぃ

  • ミモレットの硬さの夕陽冬立てり

    トポル

  • がたがたなオリオンさうか立冬か

    堀口 房水

  • 立冬の聲やハイビームの鋭利

    千歳みち乃

  • 保健室の透明な水冬にいる

    とまや

  • 立冬のみづうつかりと吐くホース

    えむさい

  • 立冬の石鹸乾く釧路港

    本村なつみ

  • タレパンが打つ立冬の七拍子

    正岡丹ん

  • 立冬や廊下は我を突き返す

    楽花生

  • 赤本の艶や二度目の冬来る

    はんばぁぐ

  • 立冬の海まで走る補欠の子

    鈴木麗門

  • 雑巾の悶えしかたち今朝の冬

    長谷川水素

  • 立冬の眼に見ゆる杖見えぬ杖

    桜井教人@金カル

  • ソムリエの硬きナイフや冬来る

    山田蹴人

  • 立冬の脛に青鮫めいた風

    染井つぐみ

  • ピペットに立冬のみづ満ちゆきぬ

    げばげば

  • 立冬の空清らなる死期のこと

    広瀬 康

  • 管理職憂し立冬の雲遅し

    稲畑とりこ

  • 立冬のガスト解散切り出しぬ

    ふるてい

  • 髭を剃る音がうがうと冬に入る

    いこん

  • 咳きて点く立冬の焜炉の火

    さとけん

  • 立冬や腐食時間は+5分

    庭野環石

次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!

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