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中級者以上結果発表

2023年2月20日週の兼題

花冷

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 手のひらのデパスは花冷のデパス

    けーい〇

  • 花冷えや空を塗るなら縹色

    つまりの

  • 花冷えやビル四階の探偵社

    かりかり久助

  • 大鍋に豚足の湯気花の冷え

    島田あんず

  • 病院の朝花冷のヘリポート

    磐田小

  • 花冷やこんなに遠き喫煙所

    28あずきち

  • 花の冷え面は繋がり球となる

    コンフィ

  • 孵卵器の灯は丸まって花の冷

    テツコ

  • 花冷えの駅舎の壁にチェ・ゲバラ

    入口弘徳

  • ぬばたまの咳止めブロン花の冷え

    石上あまね

  • 花冷の欺瞞食洗機ざわわん

    秋津穂 実

  • まららふかせつ花冷の数式は

    千夏乃ありあり

  • 師の後を来て花冷の鈴ひろふ

    樫の木

  • 電鍵のレバーに映る花の冷え

    さとけん

  • コンテナに花冷も詰め出航す

    佐野明世

  • 花冷の東京花を待つソウル

    入道 まりこ

  • 花冷の底を蹴爪のようなもの

    猫ふぐ

  • 花冷やチェロ一挺の音楽葬

    にゃん

  • 花冷や履修希望に神学論

    深山むらさき

  • 花冷の星に声帯有る如し

    めいおう星

  • ひとかけら足りない土偶花の冷え

    一本橋ふくろう

  • 花冷の憂鬱半夏厚朴湯

    星月彩也華

  • 花冷や仁王の爪の反り返る

    仲 操

  • 花冷えのペリカンインク吸入す

    びんごおもて

  • 花冷や壊れた鳥は燃えるゴミ

    赤馬福助

  • ローファーの五歩や花冷の講堂

    うた 歌妙

  • 花冷や鹿の視線は横へ散る

    樹朋

  • 花冷のロッカー明日迄はここを

    杜まお実

  • 君のりやうしん花冷のバタナイフ

    板柿せっか

  • 靴底のゆがみよ花冷の未明

    みづちみわ

  • 花冷や画布は光を塗りのこし

    八日きりん

  • 歯みがけばひとつ忘るる花の冷え

    渋谷晶

  • 花冷や人は死んだら近くなる

    あなぐまはる

  • 花冷や細く後引き鳴く獣

    あおのめ

  • 娘の家を辞し花冷のアーケード

    野口日記

  • 秒針の一周花冷の驛舎

    播磨陽子

  • 墨堤の色町に灯や花の冷

    多喰身・デラックス

  • 花冷や薬めきたる岩絵具

    うしうし

  • 花冷や打音の昏き幹の虚

    はれまふよう

  • 花冷や水飲む鳥のよくしやべる

    八神てんきゅう

  • 爪先は薄墨に咲く花の冷え

    haruwo

  • 花冷の夜を老残のボス猿は

    ちゃうりん

  • 花冷や次の棲家も川のそば

    あまぐり

  • 花冷の入寮ここは第二志望

    芦幸

  • 我が村とムーミン谷は花冷ぞ

    八光地蔵

  • 花冷や収骨台にボルト五個

    戸口のふつこ

  • 客捌けて微熱のドラム花の冷え

    伊藤映雪

  • 花冷の朝が調律されてゆく

    ぐでたまご

  • 花冷の鴉の黒は思慕の黒

    橘鶫

  • 半数は点き花冷の寮の窓

    桜井教人@金カル

  • 花冷の暗号めける鯉の口

  • 波錆びてゆく花冷の左様なら

    酒井おかわり

  • 花冷のお化け灯籠窄んでら

    at花結い

  • きりきりと花冷え縦にしぼむやう

    紫小寿々

  • 花冷や防潮堤の高し高し

    立ち漕ぎブランコじゅん

  • 花の冷え遠野の紙に漉き込まん

    タリタ クミ

  • 花冷の鳥は光を食ひ合うて

    ツナ好

  • 花冷のきみはいぢめられて笑ふ

    倉木はじめ

  • 花冷やキリンの舌は鉛色

    谷本均

  • 花冷のビールケースに月を待つ

    とまや

  • 花冷のラジオ微かに紙の音

    銀紙

  • 花冷を跳ねる烏の無表情

    ぜのふるうと

  • 花冷えやたてよこに跳ぶ鳥の声

    へな☆けん

  • 音の無い富士の黒さや花の冷え

    世良日守

  • 花冷えや鳥籠のみづ匂ひけり

    橋本こはく

  • 花冷の雨や本土の滑走路

    さかえ八八六

  • 花冷の地を鎮めるたる祝詞かな

    真林

  • 置き手紙花冷の夜のトルコ行き

    つきのひと

  • 花冷や牛車のごときトラクター

    すりいぴい

  • 花冷やみずのにほひの深呼吸

    しゃれこうべの妻

  • 花冷の大阪城やつまやうじ

    黒麹 糀

  • トルソーのしつけは海図花の冷え

    みうら朱音

  • 花冷やびちんと縮む吹き戻し

    さくさく作物

  • 花冷のサドルが萎えるほど固い

    石本コアラ

  • 花冷や坦々麺に赭の渦

    大西どもは

  • 花冷や螺子は切粉の熱を帯び

    富山湾

  • 花冷や赤子は泣いてふとりゆく

    うに子

  • 花冷や小籠包の汁きらら

    ふもふも

  • 蝶番呻く花冷のゲットー

    はるく

  • 花冷えや爪塗らるるに指あづけ

    おきいふ

  • 花冷の牛糞すくふ金属音

    としなり

  • 墨玉の爆ぜたる飛沫花の冷え

    ときめき人

  • 花冷のみみずはきららさくら色

    あまぶー

  • かたむいて回る花冷えのコンパス

    関津祐花

  • 花冷やみかえりさまのひだりみみ

    トウ甘藻

  • 花冷や二等をかするコルク玉

    そうり

  • 花冷のレヱスの襟を直しけり

    水須ぽっぽ

  • 花冷の解は真白き∅(空集合)

    あたなごっち

  • 迎へまだ来ぬ花冷の保健室

    じゃすみん

  • 花冷や少し眠たい耳の裏

    城内幸江

  • 花冷えや象は悲しき夢に鳴き

    ピアニシモ@金カル

  • ハクビシン花冷の鼻持て余し

    足立智美

  • 煮魚に睨まれてをり花の冷え

    そうま純香

  • 花冷や子に買うたった犬つれて

    イサク

  • 解団と言へず車座花の冷え

    戸部紅屑

  • 青チョークぽきんと花冷の匂い

    一斤染乃

  • 一燈の堂のひろさや花の冷

    対馬清波

  • 花冷の段ボールハウスに聖書

    たま走哉

  • アリクイののの字に眠る花の冷え

    ぞんぬ

  • いつもより遅るる谺花の冷え

    永想

  • 手に入れて倦みたる一書花の冷え

    火炎幸彦

  • 花冷の響き銀座の時計塔

    ぎんやんま

  • 酢酸の匂ひ花冷の理科室

    ほしの有紀

  • 花冷えのハンマー音や化石剥ぐ

    斗三木童

  • がうがうと花冷の夜の下水道

    笑松

  • 花冷の化石の町という県都

    三重野とりとり

  • ジャム瓶の影に凹凸花の冷え

    げばげば

  • 母の手が紙のやうです花の冷え

    ま猿

  • 掃除機が吸ふ花冷の紙吹雪

    赤松諦現

  • 花冷や座してセブンの車止め

    ふるてい

  • 鰐口の緑青深し花の冷え

    はぐれ杤餅

  • 花冷の雨ざんざ駅そこなのに

    泉晶子

  • 指輪てふきれいな枷を花の冷え

    RUSTY=HISOKA

  • 花冷の生春巻の膚かな

    いかちゃん

  • 花冷や椀の手鞠麩うらがへり

    緒方朋子

次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!

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