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DIARY

季語深耕部 byハイポニスト①

2022.07.25お便り

兼題「蝸牛」に関する季語の考察や体験をお寄せいただきました。

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●季語六角成分図「蝸牛」より。(視覚)伸び縮みする二対の角は、大触角(先端で明るさを感じ、杖のようにあたりを探る)と小触角(においや味を識別する)。螺旋形のかすかに透けた殻、てらりとした胴体、恋矢。ゆっくりと這い、触角を揺らす。しとしと雨、跳ねる雨滴、薄曇り。あじさいなどの青葉、ブロック塀。(嗅覚)土の匂い、雨の匂い。カビ臭い?(聴覚)でんでんむしむしかたつむり~?(童謡)。雨だれ。(触覚)じとじと・湿気、ぬめぬめ・粘り気、雨の冷たさorぬるさ。軟らかい体と薄く硬い殻(※かたつむりを触ったら手を洗いましょう!寄生虫がいるそうです)(味覚)エスカルゴなど食用にする種も。日本でも一部地域で食べていたとか。(連想力)眠気、のんびり、のろま、自在、平凡、気怠さ、忍従。人生の歩み、余生。古代、黄金比、種分化、雌雄同体、方言周圏論。★視覚、触覚が強く、連想力も興味深い。★陸生の巻貝。一般には有肺類で球型・饅頭型の殻を持つもの。日本には約800種いるとされる。移動速度が遅いため、地域ごとに種分化が進んだためという。★湿り気を好み、晴れた日は葉裏でじっとしている。童謡に歌われるように親しみやすい生き物で、子供の頃はよく通学路で飽きずに眺めていましたが、最近はあまり見かけなくなりました。★例句では、蝸牛の生態を観察した秀句のほか、日常を詠んだ句、子どものことを詠んだ句が印象的でした。「けむりあげ平日つづくかたつむり 田畑耕作」「地に落ちぬででむし神を疑ひて 成瀬櫻桃子」「蝸牛いつか哀歓を子はかくす 加藤楸邨」などが好きです。/碧西里

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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。


写真タイトル 一草庵

写真参照元 いよ観ネット

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