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DIARY

季語からはじまる深堀

2022.11.02お便り

お便りを紹介します。
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●付け焼き刃でも、俳句に取り組むことは、私にとって未知の言葉に出会う機会であります。まさに今「芒」に取り組んでいる最中ですが、芒が密集して生えている様子を「芒叢/叢芒」と呼ぶことも今回学びました。画数が多くてイメージが涌かないなぁなんて思ってたら、近い意味合いとして「群芒/芒群」という言葉が浮かんだんです。造語になってしまうのかな?と念のため検索したら、こんな句に出会いました、「群芒のおくに墓尋め夕ざるる」。……ならば私も使ってみようかなと思ったのですが、この句の作者が角川書店の創業者である角川源義とあったのは、偶然の小さな驚き。1945年8月1日深夜の富山大空襲は、《市街地に対して空襲が行われ、広島、長崎への原子爆弾投下を除く地方都市への空襲としては最も被害が大きかった(Wikipediaから引用)》とされています。「最も」は市街地の破壊率が99.5%にも及んだことを指しています。民家は一軒たりとも残らなかった、それほどすさまじい空襲だったとか。偉そうに書いてますが、私も富山城内の博物館に行くまで知りませんでした。角川源義は当時富山連帯に所属していて、空襲に遭うもどうにかこうにか生き延びた。その時に市内の川で蛍の大群を見たそうです。その角川のエピソードとは無関係ですが、後に宮本輝が書いた「螢川」もこの富山の同じ川が背景とされているそうです。空襲時、角川源義の息子の春樹は3才で歴彦はもうすぐ2才。空襲の果て街の果て螢川 /アナミスト
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。

写真タイトル 湯築城跡から見た景色
写真参照元 https://www.iyokannet.jp/

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