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DIARY

それいけ俳句学び隊!!

2022.12.01お便り

お便りを紹介します。
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俳句のダメ出しの批評として、「それはただ事実を述べただけ」、「それは単なる報告に過ぎない」というのをよく見聞きする。「事実・事象」だけを言葉にして、人の感情や気持ちを直接言葉で表わさないというのが俳句の鉄則である。人の「心」は「事実・事象」の裏に隠し、読み手に推測させなければならないのである。言葉から作者の、あるいは人間の心が感じられない、伝わってこない俳句は「だから何なの?」ということになり失格なのである。この辺りが俳句のもどかしくて、一番厄介なところだ。その点、短歌は思い切り自分の、あるいは他者の気持ちや感情を直接言葉にしてよい。「恋し、愛し、嬉し、寂し」という形容詞や、「思ほゆ、とぞ思ふ」など俳句ではダメな言葉も遣い放題だ。俳句の持つこの特殊で強烈な「制約」の中で、言葉の裏に隠された人間の気持ち、それはいわゆる「詩情」をも含むのだが、それをどれだけ他人に正しく豊かに伝えられるかが俳句の表現技術として一番のキーである。自分だけは分かっているのに他人には、その意が不明、曖昧、誤解により伝わらないというのが俳句の最悪のパターンだ。名句・秀句を読み返すたびに、それを感じるのだが、自分がそれをやろうとすれば、すればするほど本当に難しいと感じる、今日この頃なのである。/佐藤烏有
●「曇天に 大移動する 八咫烏」上記が浮かびました。これは「曇天」または「烏」が季語になりますか?/清水天清
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学び始めは疑問がいっぱいです。まずは、お手元に歳時記を。作品作りの心細さを助けてくれる、心強い相棒です。

【俳句の基礎知識・上達法について知りたい方へ】
俳句雑誌、俳句関連書籍、俳句関連のテレビ番組、俳句関連のYouTubeなど、様々な媒体で発信されていますので、是非そちらをご覧ください。
調べたこと知ったことなど「学び隊レポート」も引き続きお待ちしています。
※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。

写真タイトル 松山城古町口登山道
写真参照元 https://www.iyokannet.jp/

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