お便りを紹介します。
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●昨日、彩雲を初めて見て感動しました。彩雲は季語なのかな? と思いました。この句「彩雲いで憲法護れデモエール」は季語がないのでしょうか。「麦秋」といっしょに使ってもいいのでしょうか教えてください。よろしくお願いします。/ファストペンギン 丈達末子
●俳句の学び方も人それぞれに色々あると思います。私の場合、俳句に限らず全ての学びは「自学自習」が基本です。何かに疑問を感じ、何かを不思議に思っても、私はいわゆる「ノーハウ本」を買って来てすぐに読んだりはしません。まずは自分で考え続けます。問題集を見て分からなければ、すぐに後ろにある解答を見れば、立ちどころに疑問は解決しすっきりするでしょうが、そういうことをしていても人間としての成長は期待できないと思うのです。自分なりに疑問を持ち、考え続けたその時間の長さこそが、人を成長させる大きな要因になると思うのです。確かに他人と比べればこれでは成長は遅いと思いますが、たまたま何かのきっかけで答に辿り着いた時の感動は、比較にならないくらい大きなものがあります。人生は生きている限り学びの連続です。幾つになっても自分にとっての新しい発見が常にあります。「そんなことも知らなかったのか、そんなの常識だよ」と言われることも多々あります。俳句で言えば、私が最近知って感動したのが、「一物仕立」と「二物衝突」という構成法の違いです。以前から俳句を読んでいて何となく「すっきりしている」と「違和感がある」という違いだけは感じてなぜだろうと思ってきたことが、たまたまネットで他のことを調べていた時に、この違いを知って「そういうことか」と納得しました。それもやはり長く考えてきた時間が与えてくれた感動だと思います。俳句に限らず「空はなぜ青いのだろう」、「月はなぜ地球に落ちて来ないのだろう」などの素朴な疑問もきちんと納得したのは、随分大人になってからのことです。たとえ人より遅くとも考え続け、学び続ける限り確実に人は成長します。/佐藤烏有
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【俳句の基礎知識・上達法について知りたい方へ】
俳句雑誌、俳句関連書籍、俳句関連のテレビ番組、俳句関連のYouTubeなど、様々な媒体で発信されていますので、是非そちらをご覧ください。
調べたこと知ったことなど「学び隊レポート」も引き続きお待ちしています。
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。
写真タイトル:鹿島神社
写真参照元:いよ観ネット