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DIARY

俳句の語順にいつも悩む

2024.01.11お便り

お便りを紹介します。
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●俳句の語順にはいつも、いつも悩まされている。毎回一句の俳句を作れば、あっという間に10通りくらいの語順を変えた俳句が出来上がるのが、私の日常です。同じ言葉を並べても語順の善し悪しで俳句の輝きがまるで違ってくる。語順が違えば当然、使用する助詞の選択が違ってくることもある。あくまで五七五のリズムを重視するか、或いは五五七、七五五などにするか、思い切って破調の八九とか九八にしてリズムを変えるか、更に漢字が並んだ時に、見た目の美しさが失われたり、一見した時の読みづらさが気になったりする。ある程度俳句が分かり始めるにつれて、この悩みは一層深くなってくる。これは皆さん共通の悩みだと思います。ある程度のレベルに達した人たちには、この語順の配列法には決まりとか、ルールめいたものがあるのだろうと私は思っていますが、自分の中ではまだ、これと言ったルール的なものは定まらないのです。ただ、季語の位置は基本的には頭に置くか、締めに置くのが俳句の「季語が主役」という意味では理に適うのだろうという気はしている。しかしそれも文法として決まっている訳ではないのだろう。語順によっては俳句全体の云わんとするところが曖昧になったりする。ところが作者本人は自分で意味を知っているから、当然読む人にも意味が自分の思い通りに伝わるだろうと思い込んでいることが、他人に指摘されて初めて分かるなんてことがよくある。俳句の教則本でも読めば、これについてもある程度の知識は得られるのだろうが、私は自分の体験から得られる知識を大切にしている。何度も何度も間違えて、間違いに気づかされて、そこから自分としての答やルールを見つけ出すことが、俳句をやる楽しみそのものだと思っているからなのです。/佐藤烏有
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく、興味深く読ませていただいています。

写真タイトル:上人坂 坂下広場①
写真参照元:https://dogo.jp/download

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