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季語深耕部 byハイポニスト

2024.02.27お便り

兼題「蜜柑」に関するお便りを紹介します。
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●今回の兼題は「蜜柑」。美味しく、安価で、道具いらずで剥ける果物ですし、日本の果物の生産量をトン数で比較すると、一位は蜜柑(2019年)ですので、日本人に一番身近な果物と言えそうです。うちは三人の家庭ですが、ここ何年か蜜柑を箱買いしています。段ボールから一個取って観察しました。蜜柑を食べる前に、私たちはその見た目・視覚(大きさ、色、油胞の大きさ、傷みなのか傷なのかなど)から蜜柑が美味しいかどうか予測します。触覚においても、掌で転がしたり剥いたときの感触(剥きづらいとか、触ってみたら皮が浮いている感じがした、など)により、美味しい蜜柑かどうか予測していそうです。味について書かなくても、他の感覚刺激について書くことで、蜜柑が美味しいどうか伝えることが出来そうだと思いました。たぶん、美味しそうに蜜柑を詠んだ句が佳作以上に出てくるのだろうと思います。これは、今回の兼題の魅力のひとつかも知れません。聴覚は剥いた時の音、あるいは箱に詰める時の音、嗅覚は口にしてみての香りもあるし、皮を乾かして風呂に入れたときの刺激など、蜜柑は五感に訴えてくる兼題と思えます。今回は、身近にある蜜柑からの作句。自分は類想の範囲を片足、いや、足の指一本でも抜けた句を作れたのか。そんなことを思っています。
/千代 之人
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。

写真タイトル:マルっとまつやま 紅まどんな_9

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