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DIARY

「工夫する人の態度」を真似たいと思う

2024.07.03お便り

お便りを紹介します。
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●「俳句の捻り」について私もこれまで色々言ってきましたが、結局「俳句を捻る」とは感覚と思考を総動員した「むしろ意図的な、俳句らしさへのあらゆる工夫」だと結論付けました。やはり火、水の「並選・佳作」に比べて木、金の「秀作・特選」の句は圧倒的に「工夫のレベル」が高いです。俳句は感じたことを只素直に言葉にしただけでは、他人の心まで揺り動かせない。自分だけの満足でいいなら、投稿して公開する必要もないと思います。自分の工夫を他人にも認めてもらいたいという思いが、俳句の投稿の基盤にあると思います。私は毎月結果発表があった後、必ず自分の句のどこが至らなかったのかを考えて推敲し、自分なりの添削をしています。発想そのものが平凡だったのか、発想は良かったのに表現で伝わらなかったのか、あるいは言葉そのものや語順とか助詞の選択等がダメだったのか、では、どういう発想に持って行けば良かったのか、表現をどのように変えれば良かったのか、季語を生かし切れていなかったのか、詩情が足りなかったのか等々、色々な角度から反省と後悔?を繰り返しています。
自分と似たような発想からその表現力だけで、秀作に選ばれている句も確かにあります。俳句も当然最初は人真似から入るのですが、いつまでも人真似だけでは進歩がない。言葉そのものや、表現の仕方を真似るのではなく、「工夫する人の態度」を真似たいと思います。他人から見ても確かに「工夫したな、頑張ったな、よくそれが出て来たな」と思われるような作品を提出したいというのが、今の私の願いです。工夫すればするだけ、失敗するリスクも増えるし、選外が待っているのかもしれない、凡人のまま、ぬるま湯の「並選・佳作」辺りにいる方が気楽だと思う、弱い自分も確かにいますが、まだまだ挑戦し、失敗し、挫折し、困難に立ち向かって行きたいと思います。私が自分の心の内を他人に公言して憚らないのもそのためです。「そんなに向きにならなくても……」という人は多いですが、自分を叱咤する者は自分しかいないのだから、私は何かを始めた以上、自分にだけは負けたくない「負けず嫌い」なのです。 /佐藤烏有
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。

写真タイトル:道後温泉 椿の湯 男子浴室②
写真参照元:https://dogo.jp/download

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