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DIARY

季語深耕部 byハイポニスト①

2024.09.23お便り

兼題「八月」に関するお便りを紹介します。

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●久しぶりの六角成分図分析です。(視覚)青空、入道雲、夕焼け。海、ビーチ、山、川、青葉。行楽客、空港、駅。墓石、仏花、仏壇。(嗅覚)線香。蚊遣り。潮の香、草いきれ。(聴覚)昼の蝉の声、夜の虫の音。子供らのはしゃぐ声。(触覚)蒸し暑さ、じめじめ、肌を焼く日差し。朝晩の涼風。(味覚)なし。(連想力)戦争、原爆、終戦日、水葬。お盆、先祖、魂、霊、墓参り。生死、弔い、祈り、偲ぶ。夏休み、宿題。★陽暦八月。「月の初めに立秋があるが、日差しは強く暑さもなお厳しい。月の終わりごろになるとようやく秋気が感じられるようになる。」(角川合本俳句歳時記より引用)★組長がYouTubeで解説なさったとおり、昭和の戦争を経て複雑な陰影を持つに至った季語。原爆忌、終戦日、お盆があり、日本人として戦争の悲劇、生死やご先祖様を思わずにはいられない季語です。★生命力に溢れた夏から衰えゆく秋へ移り変わる季節であり、特有の寂しさがある。一方で残暑厳しく日差しもまだまだ強い。夏休みの海や山への行楽など、明るさもある季語だと思います。★好きな句「八月や孔雀の声の凶々し 飯島晴子」「八月は半ば消え入る顔ばかり 津沢マサ子」 /碧西里

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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。


写真タイトル:松山港まつり(三津浜花火大会)

写真参照元:https://www.iyokannet.jp/photo 

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