俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2015年9月10日週の兼題

秋の雲

【曜日ごとに結果を公開中】

【優秀句】

  • チチカカ湖部屋一杯に秋の雲

    公毅

  • 百姓を天職として秋の雲

    辻が花

  • 秋の雲子は東京へ転勤す

    紀和やよい

  • 草書一筆せむとさて秋の雲

    越佐ふみを

  • 無常説く僧を送りて秋の雲

    とめきち

  • 秋の雲メレンゲの角伸びていき

    はずきめいこ

  • 煙草小売所の札ある窓に秋の雲

    明女

  • カリヨンの響く古塔や秋の雲

    あいむ李景

  • この僕につながる系譜秋の雲

    あつちやん

  • 金毘羅の石段上る秋の雲

    ふうせんかずら

  • 秋の雲土手決壊の泥光る

  • 放送部これより秋の雲流す

    みちる

  • 秋の雲心配事を吸い込めり

    ぐべの実

  • 秋雲の後ろの青き無窮かな

    一生のふさく

  • をとこ吹くユーフォニウムと秋の雲

    神楽坂リンダ

  • 秋の雲椅子を離るる用も無し

    むにむにちゃん

  • 塩を負ひ列なす馬や秋の雲

    緑の手

  • 電車降り聖橋から秋の雲

    点子

  • あの頃は無職だったな秋の雲

    理酔

  • イタリアのからすみ美味し秋の雲

    理酔

  • 壱岐対馬過ぎ秋の雲連々と

    理酔

  • もう次の回覧板や秋の雲

    てまり

  • 秋の雲連れて県警音楽隊

    でこはち

  • 秋雲の日曜画家や絵の具買ふ

    美香月

  • 秋の雲面接の日々重ねをり

    芳井茶夢

  • 万国旗一番端は秋の雲

    ぼたんのむら

  • ノルウエーの椅子を据えたり秋の雲

    一斗

  • 弓なりに背伸びする猫秋の雲

    あらあらた

  • 秋の雲キリンの首の太きこと

    妹のりこ

  • 跳ね上げ橋届きそうに秋の雲

    マーペー

  • 学校は行きたくないの秋の雲

    とりとり

  • バス待つや空洗ひたる秋の雲

    なんちゃってラスカル

  • フェアウェイを鳶の長鳴き秋の雲

    このはる紗耶

  • 鋭角にけずるそら色秋の雲

    長緒連

  • 灰色は私の視界秋の雲

    村上海斗

  • 理科室の閉ざされて窓秋の雲

    紗蘭

  • トラックのフロントガラス秋の雲

    西山哲彦

  • 点滴や見るとはなしに秋の雲

    車話

  • 鳩居堂狭き窓より秋の雲

    三重丸

  • ヘルシンキめざして秋の雲の上

    三重丸

  • 岬端に回る風車や秋の雲

    香山のりこ

  • 処方箋持ちてたたずむ秋の雲

    小市

  • 校了日明ければ迅し秋の雲

    鈴木麗門

  • 欲しきものSOMETHIN'ELSE秋の雲

    みちる

  • 夕暮れや青墨のごと秋の雲

    リバティーさん

  • 横綱の二人休場秋の雲

    やまんば

  • 天窓に千々にちぎれる秋の雲

    睡花

  • さらさらと去るいぢわるな秋の雲

    こま

  • 本庁舎勤務の日々や秋の雲

    ぐわ

  • 秋の雲生家の跡は駐車場

    甘えび

  • 紀州犬射殺されし秋の雲

    ねもじ

  • 公園のぼっちごはんの秋の雲

    芳井茶夢

  • 振り向けばまだ手を振りぬ秋の雲

    西原みどり

  • 縄跳びはふつふつ秋の雲きざむ

    初蒸気

  • かるかんはひやりと甘し秋の雲

    初蒸気

  • ミハエルと仲見世を抜け秋の雲

    紀貴之

  • 大空を流刑地にして秋の雲

    隣安

  • 秋雲をみな蹴散らして逆上がり

    どかてい

  • 天に畝立てたるごとし秋の雲

    山樫梢

  • 秋の雲じしゃくあそびの砂鉄かな

    北大路南天

  • 秋雲や水路は水を直角に

    Y音絵

  • 秋雲や泥水もまた水であり

    柴田侑秀

  • カールした湖畔の雲や秋の雲

    Toshiさん

  • 秋の雲芭蕉は鳴海子規は奈良

    加藤賢二左右衛門

  • 秋の雲帰還困難区域かな

    みなと

  • 工事場の裏から覗く秋の雲

    タケ

  • 下宿屋に米送られて秋の雲

    甘泉

  • 逆上がり出来た子供と秋の雲

    坂田金太郎

  • 骨壺のことりと響く秋の雲

    登美子

  • 善き羊飼いの鐘の音聞こゆ秋の雲

    らっこマミー

  • くりかえす風の手習い秋の雲

    比々き

  • 阿蘇山の噴煙下に秋の雲

    芋徹三

  • 足場組む鳶の掛け声秋の雲

    ひろ

  • 秋の雲気がつけば葡萄牙に居る

    青萄

  • 鉄棒の鈍き光や秋の雲

    ぎんやんま

  • 空壜の蒼き欠片や秋の雲

    あつちやん

  • レントゲンの影は淡白秋の雲

    トポル

  • 秋雲や子供相撲の女子の強し

    笑酔

  • 龍の鳴くごと千切れたる秋の雲

    ことまと

  • 崑崙に未踏峰あり秋の雲

    dolce

  • 秋雲や牧水在らばしら鳥と

    ハラミータ

  • 秋の雲ポン・デ・リングは母に買う

    きうい

  • 終業のドボルザークや秋の雲

    富山の露玉

  • 一眼のレンズにあまる秋の雲

    ティアナ

  • 放哉もこの海を見し秋の雲

    念仏の桂介

  • 水割りを飲み干す機上秋の雲

    念仏の桂介

  • 減反の草つよく引き秋の雲

    酒井おかわり

  • 秋の雲志望理由は薄っぺら

    輝凛

  • 電線の弦打ち祓う秋の雲

    花屋

  • 天国に酒ありますか秋の雲

    関野無一

  • 選び置く私の遺影秋の雲

    中原久遠

  • 展開図果て無く広げ秋の雲

    矢野リンド

  • 飛蚊症は肋のかたち秋の雲

    有櫛水母男

  • 草の海騎馬隊おおふ秋の雲

    さるぼぼ

  • ロープウェイ孤城に登る秋の雲

    しかもり

  • 秋の雲神の骸の白をして

    海田

  • 秋雲や五十二枚の原稿棄つ

    豆腐太郎

  • シュプレヒコールシュプレヒコール秋の雲

    土井探花

  • 秋の雲キリン一頭振りかへる

    牟礼鯨

  • 秋雲や書類をめくる窓の人

    ららやにほ

  • あばら屋に錆の匂ふや秋の雲

    柴田侑秀

  • 瀬戸内の島はみな河馬秋の雲

    宇佐美海月

  • 秋の雲仏の顔の長き眉

    アキラ迂叟

  • 秋の雲市役所庁舎海のそば

    木好

  • 飛び乗りてリフトごとりと秋の雲

    ひろ志

  • 夕暮れが引っ張ってゆく秋の雲

    せいち

  • 須弥山といふはどの山秋の雲

    善句太郎

  • 秋の雲サックス響く貸倉庫

    いつき組リスナー班田山(たぁさん)

  • 引退を決めたボクサー秋の雲

    はまゆう

  • 秋の雲甲斐より文の届く頃

    彩楓(さいふう)

  • 千年の塔(あららぎ)秋の雲を呼ぶ

    きらら☆れい

  • ハシビロコウ羽ひらくとき秋の雲

    直躬

  • 柴犬に引かれる老婆秋の雲

    四万十のおいさん

  • 秋の雲当分来ないバスを待つ

    軌一

  • 本丸の狭き階段秋の雲

    夢堂

  • 納骨の読経ながるる秋の雲

    よりみち

  • 飛ぶように下山を急ぎ秋の雲

    山風禅

  • ひこうきの離陸の腹や秋の雲

    ことまと

  • 秋雲を辿りてゆかば流刑の地

    もね

  • 秋雲を追つて勝鬨橋渡る

    鈴木麗門

  • ロボットの行進する日や秋の雲

    エシャロット

  • 秋雲やここは糸島伊都の国

    坂本大吉

  • 猫消えたまま秋雲の朝となる

    葦信夫

  • 海を見たことがない猫秋の雲

    樫の木

  • 退役の汽車くろぐろと秋の雲

    牛後

  • 秋雲や会津八一の歌碑の上

    銀命堂

  • 塩豆の宛の老酒秋の雲

    破障子

  • 秋雲の一刷き朱き香炉峰

    破障子

  • 勅祭の社に秋の雲白く

    ちびつぶぶどう

  • 秋の雲横に見ながら待つ食事

    野純

  • 避難所にパン届く朝秋の雲

    岩魚

  • 紹介状無ければ診れぬ秋の雲

    菊池洋勝

  • 秋の雲風にも唱和せず散ず

    遠音

  • 秋の雲老象の目の賢者めく

    可不可

  • カフェオレのミルクのやうな秋の雲

    貝ヶ森洋介

  • スタンドは一瞬の静か秋の雲

    富士山

  • 秋の雲キリンの首のなほ伸びて

    kokoro

  • 秋の雲妻に土産の鳩サブレー

    江里口泰然

  • 当たり前の暮らしいつまで秋の雲

    あい

  • ヘリの舞う空鈍色に秋の雲

    黄昏草

  • 山門の大杉高し秋の雲

    いごぼうら

  • 立山はまさをに秋の雲白し

    らっこマミー

  • アフリカの海峡またぐ秋の雲

  • 秋の雲娘のグラスにバルサミコ

    藻川亭河童

  • 日の暮るる寺町の奥秋の雲

    露草

  • 飛行機の窓下に見える秋の雲

    みつき

  • どの船も異国へむかう秋の雲

    トレ媚庵

  • とぎ汁の白きは秋の雲に似て

    岐阜屋根の草

  • 翻る国旗と校旗秋の雲

    ほろよい

  • 口を衝く暮鳥の詩や秋の雲

    竹庵

  • 路面電車の加速する音秋の雲

    れんげ畑

  • 放課後の少年秋の雲を追ふ

    鈴木麗門

  • もてあます瘋癲心秋の雲

    倉戸せいら

  • 秋の雲電波の形思ひけり

    井上じろ

  • 水郷の舟の細道秋の雲

    井上じろ

  • 縄とびの声合わす円秋の雲

    むすびめ

  • どこまでが噴煙秋の雲流る

    雪うさぎ

  • ダム底の4キロの道秋の雲

    木槿

  • 秋雲や帰り支度の紙芝居

    杉本とらを

  • 月曜の長き朝礼秋の雲

    田中ブラン

  • 蹴上がりの足のかすめて秋の雲

    とうへい

  • ブルグミューラーとぎれとぎれに秋の雲

    たんじぇりん金子

  • 秋雲や寂しき鮒は群れたがる

    凡鑽

  • バスタオルまとめて洗う秋の雲

    土井小文

  • 見晴るかす日本人墓地秋の雲

    八幡風花

  • 速達来うくらいなより秋の雲

    葦信夫

  • 暫くは泳がせておく秋の雲

    時雨

  • 鳴り止みてシュプレヒコール秋の雲

    くろやぎ

  • 校庭のトーテムポール秋の雲

    不知火

  • 包帯を干す屋上の秋の雲

    スズキチ

  • 阿蘇の黒き噴煙秋の雲白し

    ポメロ親父

  • 秋の雲原生花園に道続く

    Mコスモ

  • 秋の雲蛇行する川しない川

  • 秋雲や放つて伸ばすピザの生地

    雨月

  • ミサンガに秋の雲編み込む一縷

    千花(ちはな)

  • 秋の雲裂けて市役所前のジャズ

    蘭丸

  • 秋の雲小さく軋む観覧車

    スピカ

  • まえならえ5年5組と秋の雲

    宇摩のあかつき

  • 魚が鯨に鯨が鳥に秋の雲

    とおと

  • 秋の雲卑弥呼のクニはここにあり

    前後不覚

  • 秋の雲これから朝を更新す

    白と紺

  • 小枝を折つて遊ぶよ秋の雲が速い

    Y音絵

  • 二つ三つナイルに映る秋の雲

    公毅

  • 国後へなびく秋雲たよりなく

    勿忘草

  • 山小屋の鏡に映る秋の雲

    博泉

  • 天辺にボス猿がいて秋の雲

    あつちやん

  • キャンバスの絵筆二色の秋の雲

    にちにち草☆

  • 秋の雲流るる曲はアラベスク

    るびちゅ

  • 釣り人の誰も無口や秋の雲

    一走人

  • 祝言に米糠三合秋の雲

    三毳

  • あそびばに山羊放ちたり秋の雲

    神楽坂リンダ

  • 独身の座を得て秋の雲となる

    バーバラ

  • 濠端のさざなみ青し秋の雲

    七草

  • ぷしゆんぷしゆんと生まるるや秋の雲

    竜田一歩

  • 秋の雲めがけチューバの炸裂す

    笑松

  • 石鎚山の天狗の欠伸秋の雲

    稲穂

  • 秋の雲ウクレレの弦変えました

    堀アンナ

  • 秋雲を乗せて漂う鯉太し

    うしうし

  • アイマスク取りたる車窓秋の雲

  • 政宗の見下ろす城下秋の雲

    目黒輝美

  • 秋雲や高層ビルのメジは黒

    旧重信のタイガース

  • 象はむかしその背に大地秋の雲

    クズウジュンイチ

  • 顔洗う水はひんやり秋の雲

    まゆ熊

  • 先輩に彼女いました秋の雲

    このはる紗耶

  • 天むすをほおばる眼下あきの雲

    理子

  • カフェラテの泡山盛りや秋の雲

    石橋沙代子

  • あかちゃんといわれてこまった秋の雲

    さな(3さい)

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