麻きなり
居並小
ともかわすてむ
浜のじじい
高遠見上
飛来 英
めりっさ
さくら悠日
米山
在在空空
石井茶爺
かさ野ろく10才
長ズボンおじさん
能千
渡部 あつし
松田文女
藤永桂月
森 毬子
高橋ひろみこ
斉藤百女
鈴音
巴里乃嬬
一寸雄町
野間小窓
玄鯨
久助
長良くわと
小椋チル
阿波オードリー
里山コナラ
国分寺学
水浜義友
出楽久眞
大浦みもざ
青縞馬
清水 享
水牛庵乱紛
浅河祥子
山野麓
帝釈鴫
比良田トルコ石
夢実
蓼科 嘉
富士桜花
咲田ちよえ
しろぐつとつえ
橋本こはく
かねつき走流
かげのゆ
doいつもcoいつも
和田まさやん
香田ちり
熊本 与志朗
佐藤 甘平
遠藤玲奈
無弦奏
紗千子
朋部 琉
吉田竹織
いもがらぼくと
五月ふみ
遠山有馬
ギボウシ金森
ののは9才
渡邉志づ女
那須のお漬物
恋瀬川三緒
麗し
蒼空蒼子
赤波江春奈
真井とうか
キートスばんじょうし
加藤ゆめこ

選者コメント
家藤正人選
初級コースの金曜日掲載は中級への昇級の目安。中でも特に目を惹く句についてピックアップコメントをお届けします。
「文机に水仙気取りすぎだらう 麻きなり」
斜に構えた目線が独特で愉快です。言ってみれば悪態俳句の一種なのですが、こんな皮肉な心を堂々と言い放つ、躊躇わない姿勢を賞賛したい(笑)。文豪が使っていたような「文机」、しかも一輪挿しに「水仙」なんて飾っちゃって。なんて気取ってやがる……とまでの言葉は胸中に飲み込んで。「水仙」のすらりと清楚な色合いももちろんですが、質素な空間に漲る冷たさに冬の季感があります。
「駆け登る黒山羊崖の水仙へ 居並小」
「水仙」と「崖」の取り合わせは多くありましたが「黒山羊」の登場は異色です。「水仙」と「崖」、「崖」と「山羊」。イメージの接点を利用して三つの言葉を上手く組み合わせました。「駆け登る」の勢いある複合動詞から始まる語順も良いですね。動画のように映像が展開されます。激しく岩を蹴る蹄がまず大写しになり、黒山羊の全体像、急峻な崖、と徐々に映像が広くなります。黒く硬質な映像にぽん、と突然灯る「水仙」の白が鮮烈ですね。「へ」の助詞によって黒山羊の動きの方向性もわかります。
「あの方が水仙だったとはいやはや ともかわすてむ」
昔ばなしの結末のような口語の俳句。読み手はいったいなにがあったのかと想像するばかりです。「あの方」はどんなお姿であったのか。何があって「水仙だった」とわかるに至ったのか。水仙の化身であれば、さぞほっそりと消え入りそうな仕草であったのだろうなあ。春が近くに迫った、寒さの緩み始めの頃であったのだろうなあ。「いやはや」とため息のように吐く納得の感慨。
いずれもお見事でした。自信がついたら中級にもぜひ挑戦してみましょう!