草間あずき
喜祝音
慈庵風
山村千絵
満面 笑太郎
茶葉紅子
空詩乎
夏至流
日の峰祥雲
秋野夕奈(7さい)
名前のあるネコ
きざお
清見敏水子
れい
茶葉
勝本熊童子
蝦夷やなぎ
中川 せん
大和出ユウスケ
金子加行
宮崎梅電
かい みきまる
島 桜
浦野米花瑠
皮むき ごぼう
青砥 転典
世良智
なかにしいくこ
東雲 文丹
桜ことり
久木 諷
飯田蛙子
三角山子
ラズリー
花弘
星野りこ
レイン孤音
星野石香
ヒガラ村瀬
成崎葉
いまいやすのり
阿蘇海の鴨
宮本かんこ
青野慈江衣
鶺鴒女
若潮ほの花
草深みずほ
野村酔狐
櫻庭詩想
牧 茉侖
多田ひとり

選者コメント
家藤正人選
初級コースの金曜日掲載は中級への昇級の目安。中でも特に目を惹く句についてピックアップコメントをお届けします。
「鉄橋をぎんと締め込む冬至かな 慈庵風」
鉄橋の建造、あるいは保守管理の現場を思い浮かべました。巨大な鉄橋も人の手によって造られているという事実、そして「ぎんと締め込む」硬質で強靱な手応え。それら冷たく強い存在に対して「冬至」が堂々たる威厳をもって下五に据えられています。時期的なことを考えれば、一年の保守点検の締めくくりの時期でもありましょうか。人の往来と無事を支えてくれた「鉄橋」に対する労いと信頼が詠嘆に込められているようでもあります。
「一輪のしんと冬至の予約席 喜祝音」
なんの一輪なのか。なぜ予約された、どんな場所の予約なのか。それらの事情を読者は字面から想像して鑑賞を楽しむのです。席に花が飾られているとすれば、交通機関ではないでしょう。会食の卓上? いや、「一輪」が際立つのは大勢の席ではなく、二人か、ほんの数人の席に違いない。心遣いに整えられた席に着くのはいったいどんな人物たちか。まだ人の訪れないぽっかりと空いた席を「冬至」という時間と空間が今は占めているようで。
「影が先ず門をくぐりて冬至かな 草間あずき」
非常に地味な句ではあるのですが、こういう描写に徹した句の良さもまた捨てがたいものです。地に伸びた影がある。影が人の歩みに先んじて門を潜る。そんな光景の存在する、冬至という今日である。静謐な描写でありながら、かといってただの客観写生とも違っているのは、強く区別する助詞「が」の効果と、続くなにか=影の持ち主を暗に示す「先ず」という順番を示す語のためです。これらの仕掛けが読者を一句の登場人物として引き込み、詠嘆の効きを強めています。
いずれもお見事でした。自信がついたら中級にもぜひ挑戦してみましょう!