俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2025年11月20日週の兼題

冬至

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選までもう一歩】

選者コメント

家藤正人

みなさまこんにちは。初級の選者、家藤正人です。

月曜日は、入選にもう一歩という句をご紹介します。


・月曜日の「選者コメント」に掲載されている俳句については、作品検索はできません。

・月曜日の「ステップアップのためのヒント」に掲載された句、入選句、優秀句については作品検索が可能です。


月曜の「選者コメント」や「ステップアップのためのヒント」を参考に、目指せ金曜優秀句への道!!


---------------------------------

▼【五七五七七】

冬至きて夕日の淡く家に満ち柚子湯の音に年を思えり

荒井慎一


●ピックアップコメント:

五七五の俳句としてはいささか音数が多すぎます。数えてみると三十一音。ずばり五七五七七の短歌のリズムを取っております。

俳句ポスト365では短歌の良し悪しは判断できませんので、短歌を取り扱う投稿先をお探しの上、そちらへの応募をおすすめします。

「専門は短歌だけど、俳句も始めてみたい」という場合はもちろん俳句ポスト365への俳句の投句は歓迎であります。

まずは基本の五七五・有季定型から一緒に始めて参りましょう。


---------------------------------

▼【季語なし&違う季語】

湯が香り付きも美しい当時の夜

敷知遠州


気晴らしに香り満喫湯治風呂

橋本葉音


影遊びこの日はうんと伸び縮み

チキン南蛮


明日から長く浮かぼう太陽よ

冬至


黄金の葉、愛の明るい雫、あなただけが知っている

パトリシア


色葉散る踏みつけるは子どもたち

真井 新冬


踏切は赤い点滅待つ柚子湯

夏山一会


光り消えゆず湯香りや子は光り

じゃりん


身も心長湯となるは柚子湯かな

数哩


日脚のぶ今宵足もと暗けれど

シマエナガちよちよ


長き夜心を癒すゆず湯かな

古川かずな


吐く息を感謝に変え冬の晴

ララ


東京の孫の湯に柚子はあるだろか

ほそがいや


欄干に結ぶ花束冬の星

野沢ごんざれす


冬至梅ツッカケのままお悔やみ欄

深紅王


夕焼けを見るに見られぬ冬至る

フルヤトシヤ


桜貝浜に打ち上げ貝殻に

時間餅


冬来たり煮炊きする背に懐かしさ

松島汀


湯がいた青菜根元の許し色に

八幡蝶一


かぼちゃを煮る焼くチンする一人夜に

小虎 くまこ


冬晴れや微笑み誘ういぬとねこ

初心者裕之


冷えた冬眺めの時間未来熱

蟹座ヒロシ


友として多幸を祈る傍雪蹴る

米澤濫吹


足寒し湯船に浸かりあったまろ

立川夏子


夏至の夜1週間分日記書く

師走竹万


寒き夜や湯気に紛れる柚子湯の香

出禁 菩呂


柚子湯浴び運気始まり余命まで

君塚謙


柚子の香に微睡む子らと長湯する

卯辰 香凛


ほっこりと柚子湯につかり手を香る

かすみ草


日なたぼこ荒波越えて凪となり

木村ひな


湯に浮かぶクリムト「接吻」の色の柚子

良日謙心


冬暁グラデーションの空広し

小野寺 子規


時忘れ柚子と戯れ子は歓喜

白水輝三郎


湯気の中柚子の馨りに唸る源泉

麻座輝貞


スーパームーンの山と南天の赤と白

大林和美


ぬくぬくお化粧とおでん母の香は

燕 千夏


小豆粥外はちらほら雪が舞う

五月 香子


寒空や散歩休まぬ父の朝

緑の森 猫姫


霜つく葉見せたかったのに消えちゃった

内野絆助


冬来たり南瓜食べつつ聖夜待つ

おおいお茶


たこ焼きのころぶ音めく霜柱

彩和敬


忍び足犬の去ぬ事知る隙間風

阿波豊紅


立冬に高市が立ち習倒れ

天満の風虎


仲冬の闇に光るや子猫の目

ひらさわ瑠璃


逃避行雪、風、こたつと朝の息

高橋ろあ


旅の湯の柚子の香に聞く移ろいよ

鉄馬乗りのしん


短日や夕が伸ばす影まだ16時

不動進太


鬼柚子湯湯気の向こうに笑む子らや

春野 妙香


懐かしむリタイヤ前の冬空

藤井理博


冬至柚子名前の由来初恋の

小西弘晃


柚子湯浴び無病の招きていまそかり

藤岡 一茶


掃きかけの落ち葉見下ろす何れ死ぬ

兼春


冬至梅彩る庭は冬惜しむ

如月 玖誕


毛糸編む人を見つめて文字を編む

左右 百景


●ピックアップコメント:

季語の入ってない句や違う季語が入ってしまっている句をピックアップ。

兼題として季語が出題された場合は、その季語を一句に詠み込むのがルールです。

惜しい例としては「冬至梅」などもありました。「冬至」の文字は入っていますが、梅の品種名となります。

俳句ポスト365では各回の出題に全員が取り組むことで切磋琢磨を目指しております。

今募集中の兼題は、2月19日締切の「鱵」です。ご投句お待ちしてます。


---------------------------------

▼【季重なり】

冬至闇湯の面に開く柚子の陽

甘陀


枯れ葉舞う薄き陽だまり冬至かな

野中 游


淡き陽もひこばえ生ゆる冬至なり

まつぼっけ


冬至来て南瓜と小豆のマリアージュ

蒼井優子


爺の供冬至の柚子湯で待ち惚け

寺町 遊


食べるのは冬至だけかと南瓜言う

花咲夢道


ゆず風呂でゆったりまったり父の冬至

みやけ ねじばな


三つ四つ植木の柚子に冬至の日

上原まり


柚子浮かめ香り愉しむ冬至の湯

石峰護郷


濃き闇に月冴え渡る冬至かな

浅尾功一


香る風呂熱燗で祝う冬至イブ

いんぺ兜虫


柚子の香にかの日を思う冬至かな

杏のやす


霜柱冬至の朝のお出ましに

古都弥衣霧


冬至の日南瓜を喰らう北の魔女

風邪引かず丈夫な体冬至かな


冬至の夜床暖房にほほあずけ

しわしわ


健やかにと冬至のかぼちゃ口もとに

葛原浩翁


冬至日にかぼちゃ丸ごと包丁入れ

池尾バーチヤマ


冬至朝かぼちゃと小豆煮てウキウキと

さとうるんるん


雪化粧小豆に染まる冬至かな

中野京美


冬至かなかぼちゃの甘み陽を待つ夜

石川野雅


冬来たり五感に届く冬至かな

moto髪結


足冷えて冬至迎えて掘り炬燵

若葉カヲル


鵙の聲爆ぜる冬至に光乞う

月絵絵雲


一人居の南瓜の皿の冬至かな

髙橋こう


南瓜煮て母に寄り添ふ冬至かな

黒木なずな


どや顔の鬼柚子冬至ぷかぷかと

川越 スーさん


冬至の夜貴方を祝う流れ星

黒き猫


冬の月冬至の星と長い夜

寺尾銀次


朝霞み黄が渡る冬至

空綾


収穫の南瓜小豆の冬至なり

高田むべ女


仲直り小豆粥煮る冬至の朝

本間窓


柚子の香が身体に染みる冬至かな

赤松土着人


南瓜二個32切冬至の日

馬田 穗波


冬至だと友は鬼ゆず抱え来し

Sみーすけ


般若経読む息白く冬至かな

草刈明峰


柚子百個湯船占拠の冬至かな

水晶文旦


ゆずたわわ冬至近づく白い息

メイまろ


柚子かじり窄む甥っ子冬至かな

月原なほ


柚子湯してオペラの魔笛観る冬至

松浦ののこ


朝市に吐く息白し冬至かな

藤原 迷月


かぼちゃ食う暖ちりばめて冬至の夜

陶豪


冬至の夜流れ星待つ瞳もキラリ

岡本闘魂


霜柱終わりを告げる冬至かな

魚住灰石


お裾分けかぼちゃ届きて冬至来る

大西泉花


冬至の日夫の墓前にゆず一つ

すみ湖


柚子浮いて冬至に早い父の言う

あっこロイド


冬至芽に藁と土寄せ春をまつ

杜の声 あらため 江原杜の風


冬至の乱!南京の皮削る嫁

ズッキーニン


庭の柚子我にごほうび冬至の湯

田村杏胡


店先の南瓜の山に冬至知る

羊飼いのメリー


冬至にてカボチャに絡む小豆かな

寺ゆた


白陽の眩し枯木立刺す冬至

勝 将馬


冬至なり孫は手づかず南瓜の煮

大阪 チョコの母


いちめんの雪スマホのなか冬至

吉成小骨


冬至きぬふやけし掌に香る柚子

甲斐徳正


今年よりユズ送る母となり冬至

鴨 嶋子


柚子湯入り健康祈る冬至かな

水野はな


香る風呂読書で長湯風邪冬至

照三平六


おひさまも寒さで籠る冬至かな

悠崇


「晩白柚かよ」息子のたまう冬至かな

久慈川九


あと数問瞼重たき冬至月

阿胡茶


冬至月障子をすかす母の影

愛華


冬至の陽子らの昼寝優しけり

鈴木季璃里


冬至の日クリスマス前影薄し

有門やっちゃん


まだ慣れぬ冬至の雷に耳塞ぎ

瑛斗


再生の冬至の花火能登の海

久生


咳ひとつ我も我もと冬至かな

岡本聡子


味噌汁に柚子の香りや冬至の夜

中山雪うさぎ


海苔舟を境に影射す冬至の日

桃の海


下蜘蛛コップに受ける冬至かな

八景


朝刊の冷たさ沁みる冬至の日

只暎


砥部焼のなかも冷たし冬至かな

吉河好


朝焼けに向ひて歩み出す冬至

夢佐礼亭 甘蕉


冬至月ツリーは赤く鍵重し

綾杉 雀


●ピックアップコメント:

一句の中に複数の季語が入っている状態を季重なりと呼びます。

季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ! というわけではありませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。

ここに紹介した以外にも季重なりの句はあり、火曜日以降に紹介される場合もありますが、比較的許容しやすい季重なりとして受け止めているものもあります。

やはりまずは、一句一季語からコツコツ練習して参りましょう。


---------------------------------

▼【季語の考え方】

冬至南瓜並べる箸増え過ぐ十とせ

浅丘乃詞


ひと匙の冬至南瓜や離乳食

阿波のコスモス


受験期の冬至粥炊く親心

飴本たけじ


鉈無くて丸ごとレンチン冬至南京

大姫


妻の皿冬至南瓜黄ひときわ

ひらから


亡き父と冬至南瓜や半分こ

佐藤孤高


一人飯冬至南瓜を箸で突く

諏訪さつき


んの付く具に伸びる箸冬至鍋

如月 さら


カタカタと冬至南瓜の蓋踊る

阿部ケイの寿砂


夜が更けて冬至南瓜や酒の友

あすなろ


冬至かぼちゃ介護義母のスープになる

青い手まっちゃん


父と娘で冬至南瓜をコロッケに

たわわ実


公園の灯りに並ぶ冬至粥

森隠 今此


煮崩れる冬至南瓜や父の鍋

ぶいこ


歳時記で覚えて作る冬至粥

江戸川散歩


冬至粥口に運びし祖父と過ごし日

松山 桜子


父母の遺影に先ずは冬至がゆ

前川 葉月


夫婦茶碗今年も並んで冬至粥

もふもふ


帰途待は冬至南瓜の甘味かな

永田みゆき


冬至粥いつもの粥に名前つけ

浅井雑草おばさん


湯につかり無病息災冬至粥

かげろう


歳重ね母をも超えし冬至粥

優遊 森本敦子


冬至粥食ひて棚地の土起こし

鶴 一声


戸を叩く風雨を余所に冬至粥

武 文光


胸いっぱい吸い込む湯気や冬至の湯


傷跡をふわりと沈め冬至の湯

生季音


じいちゃんのため息包む冬至の湯

笹原あゆみ


冬至の湯女児3人ADOの歌

御幸山華山


冬至の湯浸かりて厄をよせつけぬ

葉月檸檬


果てちかい命あたたむ冬至の湯

飛島海道


柚子香る入浴剤で冬至の湯

七瀬 巧


旅の宿猫の欠伸と冬至湯と

宮崎かっさん


総集編終わって追い炊き冬至の湯

小我こうぢ


トプトプと黄金香る冬至の湯

夜ツ星シズク


好きな数かぞへ肩まで冬至の湯

郷舞道


単語帳持ち込む冬至の湯長し

澤村雪


邪気払い香楽しむ冬至の湯

松尾貢水


誰やった痒みが襲う冬至の湯

齊藤おうじ


帳簿合う馬車馬解放冬至の湯

丸屋文鳥


絞りすぎピリピリ痛い冬至の湯

ぷくぷくママ


表裏しみじみ手を見る冬至の湯

いつき白藤


冬至湯の黄に陽光をかさね待つ

如月とうや


冬至湯の一番風呂はじゃんけんで

みたらし だんご


老いた背に香り残りて冬至風呂

澤木 悠


冬至湯や野良の疲れを背に沈む

中山秋菊


冬至湯や湯気溢れて果皮薫

古屋侏儒


冬至風呂効能笑うも信じるも

いちご一会


仕事終え指先沁みる冬至風呂

花々蝶幸


小柚子五個我に漂う冬至風呂

村尾日々草


歳月のしみをほどきて冬至湯や

台風のめ


湯治場の冬至湯顔を柚子囲ふ

痴陶人


冬至湯にかすむは柚子か禿げ頭

大島 渓楓


冬至風呂投句の載らぬ話など

酒井春棋


茜さす冬至湯の香や匂い立つ

髙橋雀


冬至湯や終わりと始めの香りかな

狭山茶娘


冬至湯にほぐれる肩の今日ひと日


幼らは百超え数え冬至の湯

慶華


今日のことのんびり思ふ冬至の湯

加藤直瑶


●ピックアップコメント:

「冬至」は時候の季語です。冬至には様々な風習がありますが、それらは人事の季語として別項目に扱われる場合があります。「冬至南瓜」「冬至粥」「冬至風呂」などがそうです。

歳時記によっては冬至の傍題にこれらを含める場合もあるかもしれませんが、原則は別の季語として扱うのが妥当かと考えます。


---------------------------------

▼【入力にはお気を付けて】

柔らかき赤子の手と手冬至なり冬至

野口立香


●ピックアップコメント:

入力や変換が気がかりな句をピックアップ。

「冬至なり」までで十七音なのですが、最後にもう一度「冬至」が入っております。うっかり余分な文字が混ざっちゃった?

自分が表現したい内容が正確に伝わるよう、送信の前には今一度文字の見直しをおすすめします。


---------------------------------

▼【来月もまた会おう!】

双門や閉じし冬至に寄り添う光

下柳 雪灯


陶磁器の目薬さして冬至かな

ヤギリワタル


たんこぶの冬至これより明くなる

豆の晶


一年の煮凍りほぐす冬至かな

藺牟田凡人


街頭の有難さ沸く冬至かな

鳴川 尚好


嬉々とした父を待ち侘び裏冬至

泉おじぎ


冬至来て湯気向こうなるこつまかな

長野 雪客


冬至来て膳へ「と」の物並ぶなり

おつき澳吉


教科書の冬至図解の懐かしさ

鈴木ふよう


知るもがな冬至に香る手酌酒

たかりん5歳+38歳


●ピックアップコメント:

投句してくれてありがとう!

まずはしっかり「冬至」をいれた投句をしてくれてうれしゅうございます。これから一歩一歩学んでいきましょう。今募集中の兼題は、2月19日締切の「鱵」です。これからの投句も楽しみにしています。



※今回の兼題「冬至」初級者投句欄へのご投句は、投句数3640句、投句人数1574人となりました。

以下の①②③については入選決定!

金曜日「優秀句」へのステップアップのためのヒントをご案内します。


---------------------------------

▼①【類想】

冬至来て今年もわずか十日間

藤田好山


新しき手帳求める冬至かな

今日女


予報士のことばで気付く冬至かな

服部 睦月


んの付く野菜談義や冬至待つ

ガーネット靖子


暮れゆきて御三度急ぐ冬至かな

篠原 蝉秀


上着きて暦どおりの冬至かな

下地野雨


骨冷えを癒す湯の温冬至かな

香春山


冬至の夜残る湯気の香床に入る

鳥海美嶺


冬至来て廊下の先まで陽だまりに

陸野 かめぽん


ゆらゆらと薄き日めくり冬至かな

峰晶


冬至日に二人の影の長きかな

竹田泉茶


冬至こそにほんならではでんとうだ

丸山太郎


山の端の沈む夕陽や冬至の日

杉田ひらさこ


日入る部屋移動し座る冬至かな

水野そら


冬至の夜単身帰路の街灯り

有川句楽


冬至の夜四十二度の湯に伸びて

大森真


襟を立て家路を急ぐ冬至かな

古都酔仙


いい湯だな杜氏と冬至に湯治って

柳原甲賀


もう三時冬至のゴルフ忙しなく

緑星福馬


冬至きて湯船の中で年を知る

山田いね子


粥炊いて供えし冬至母の味

伊東 孝雲


粥食べて吾を新しくする冬至

富田きよしこ


足早に日の沈みゆく冬至かな

八代葡萄


挨拶もそこそこ辞する冬至かな

ミセスコロンボ


カピパラのザボンと浸かる冬至かな

上山凡仁


物価高骨にひびいて冬至かな

村上知季


店先に「ん」の付くもの選る冬至

沢山葵


冬至の日沈みて急ぐ日の赤さ

みかん


まろき香の風呂じゆう満ちて冬至来る

小林澄精


湯にぽかり浮いては沈め冬至の夜

林 みぃゆうママ


冬至の陽もう巣立つ子の影ながく

ゆあさけい


通勤の自転車痛い冬至ごろ

三九 二


普段より階段かける冬至の朝

みそら しずこ


冬至なり暮れゆく景色灯り恋う

牧ヒロ


「今年こそ」何も為せずに冬至かな

蝦川弦音


まるで人に見えてカピバラ冬至の湯

遠藤 千草


色なくし冬至の庭は静まりぬ

仁尾はにー


とうじはねよるがながいのとってもね

えのん


冬至の夜せめてもの柚子の入浴剤

福山さき


街中にフロイデあふるる冬至かな

大山 久幸


暮れなずむ冬至の空に湯の煙

素人


冬至の日凛と吹く風襟立てて

山すみすみ


早足の家路の暗さ冬至かな

土居みこ


漂う香冬至の家路母の味

花丸


冬至かな仕事終へたる湯の香り

芭琉


早暮れて姦しき子等冬至なり

取丘八十仁


あれやこれそれで日暮るる冬至かな

キミネコちゃん樋口


んを探す家族団欒冬至の夜

春風京桜


日々暮れる冬至も忘れ日が過ぎる

義文


帰らなきゃ陽は山に暮れ冬至かな

美恵ノ海


冬至の日動画レシピの粥探す

ラッキー&クロ


台所冬至の皿は験担ぎ

ちりめんじゃこ


もう冬至今年の一字巡らせる

嗎 鬢藝


街路樹に光の彩り冬至かな

原 南山


冬至朝開運探しに買う食品

Mr m


これ以上暗くなるまい冬至かな

岩岳太郎


陽を背にし窓際に坐す冬至かな

越山静山


冬至の日家路をいそぐ群れカラス

淡路ゆら


起点たる静(せい)なる冬至ブーメラン

由樺楽


ありがたい陽だまりの中冬至なり

小林抹茶


冬至の夜柚子の代わりの入浴剤

池野睡蓮


発車ベル急かす冬至の家路かな

小島純情


外灯の点きて帰宅の冬至かな

甲斐杓子


足元に射す光入りあり冬至かな

山口直哉


冬至の社食「ん」の二個つくものに決め

藤原訓子


はや冬至郷里の便りの香ほのか

英 凡水


冬至の日陽差し短し夜長き

かつら式部


冬至来て明日からは我も反転す

矢田 ひかり


トナカイも準備万端冬至かな

坂本乙女


母待てば陽は沈みゆく冬至かな

加古かよ


冬至暮れゆく西ははや茜色

和龍


冬至過ぎのびゆく光待ちわびて

山和


早々とたたみし露店冬至かな

小川和花


冬至になんきんイコール母の味

中川肱洲


顔洗う湯温確かめ冬至かな

今野喜良


冬至の日そそくさ家路待ちわびて

副彩


暮れなずむ冬至捲土重来期す

湯河原熱海


冬至にはんのつく物食べたいね

夏川涼


あら長い我が影に気付きし冬至

黒住景雪


冬至には日めくり薄く気忙しい

まさえ


鮮やかにイルミネーション冬至の夜

佐藤 俊


風呂上がり母のぬくもり冬至かな

究果園ゆやま


猫すみへ追いやる陽射し冬至かな

佐々木四郎


槙の影はるか冬至の日差しかな

越舟


冬至来て長居の客も早帰り

檸檬まかろん


門限の時間早まる冬至かな

ナンプラー大好きママ


湯けむりに全身の弾力冬至哉

吹田よしよし


冬至の日喪中欠礼また来たり

榎木葉三


朝明けて夕暮れ近し冬至かな

尾崎 知久灯


回帰線南を辿る冬至かな

霜月 肇


草津の湯冬至に湯治する人ら

菊地桜


冬至光積む日々すべて力とす

雪舞刃


駅降りてもう真っ暗な冬至かな

滝沢 樹里


忙しくも楽し行事の冬至かな

雨月トネリコ


冬至の夜いとこ煮食し邪気払い

フリージア


孫の影うんと大きく冬至の道

十助 with C


モニタ越し暮れてなほ四時冬至かな

うえばまさき


父一人冬至の朝粥初料理

ほっほひまわり


いつのまに山にきえさる冬至の陽

松 一彰


盛り場のネオン煌めく冬至かな

正山四季暇


闇の世の一陽来復明け来る

さかい癒香


足伸ばしゆったりまったりの冬至かな

手塚童好


冬至の日夕陽も影も早仕舞ひ

藤山容


いい加減日が恋しくて冬至かな

岩川三六九


暗き帰路速足になる冬至の夜

魚木孫


昼長くなるを祝いて冬至かな

海神瑠珂


冬至過ぎ慌てふためき玩具屋へ

金野秋好


冬至の日湯けむりのなか肩ならべ

六甲桜


下シャツをヒートテックに冬至の夜

白崎華芳


昼時間増ゆる喜び湧く冬至

水城みずき


冬至かな湯けむりかおり心づく

広島 れおん


野良仕事早目に上がる冬至の日

村松 与作


週明けの冬至背を丸める出勤

黒ヰ武流


スーパーの手書きポップが告ぐ冬至

かぼちゃなすび


冬至過ぎ夜が短くなる不思議

ツキミサキ


幼子も厚い靴下履く冬至

空木別館


一歩一歩夫と進むや冬至越え

田口文子


冬至過ぎよみがえりたる日の力

松下檸檬


忙しとも湯の香恋しき冬至かな

孤句狸翁


真夜中の暗さ極まる冬至かな

小宮美也子


日だまりで手足を伸ばす冬至かな

藤中 雅


長影や冬至過ぎれば短影に

新緑香風


床の間に朝日射し込む冬至かな

長谷尾遼太


風呂の湯のつかむと香る冬至の夜

京野ののか


忙しき冬至の夕餉鍋囲む

西倉美紗子


今日の事考え長風呂冬至かな

林一芳


冬至来て暗い日々にも明日はある

森嶋ししく


日めくりやこの一枚が冬至の日

阿部英雄


静かなる夕暮れの空冬至かな

大薮薫子


チェーン切れ冬至の帰路の息早し

沖野屋公太郎


黙々と家路を急ぐ冬至かな

小野寺 余伴


陽射す窓前に猫をり冬至の日

北川太呂


本年も巡りて最果ての点冬至

萬家傾


もう冬至米価さがらぬ世はいかに

藤山応援歌


日没の時間測りて冬至かな

蓮花


ひとすじの薄日射すなり冬至窓

旅女


冬至かないつの間にやら日が沈む

たがわぱてい


冬至かな猫とくっつきまるまる日

日向 まお


冬至の日陽の時間や希望満つ

たぬたぬ  よしこ


薄暗き朝に粥煮る冬至哉

コリン


夕の時報に日の沈みゆく冬至かな

多田 檜風呂 


我以外家路を急ぐ冬至の夜

桂 歩


朝起きてはや晩飯の冬至かな

越中 万葉


冬至の日ひなた見つけし地域猫

髙橋シェリー


外仕事急げ急げの冬至かな

矢澤 かなえ


はや冬至ToDoリスト減らぬまま

ドナウ絵蓮


旬のもの身体に良いと冬至かな

逢花菜子


冬至の茶動きたくない日向の座

アボカドブロッコリー


提灯の点灯早し冬至かな

河村のび太


冬至にて粥に卵をおとしいれ

凪涼夏


部屋の時計に日が当たる冬至かな

山本 修


袖口をひっぱり隠し冬至かな

k幸女


野良仕事切り上げ準備冬至かな

髙井山翠


冬至越し気分は徐々に上昇す

苺砥優々


夜が去るはずがまだ夜冬至かな

松戸 新


冬至の日心身ともに解れけり

佐藤根 雪華


銭湯の湯に身浮かぶる冬至かな

伴田至誠


冬至かな願う幸ひ広く世に

薫 草


あらたまり粥噛みしめる冬至かな

福永夢幻


湯けむりや馥郁たる香冬至の日

安永彩女


闇深し朝待ちわびる冬至かな

春光 響


日向へ日向へと冬至の老猫

小木野原ことり


終業はまだかまだかと冬至暮れ

くらきまあこ


小豆煮る香り立つ昼冬至の日

七夕音頭


愛犬の散歩短し冬至の日

石井紫


はや帳夕餉の支度急く冬至

小鳥穂夏


冬至すぎあとは楽しき子らの日々

一 富丸


冬至過ぎ忘るべきこと湯に流し

津濃汰烯燈爐


体冷え長湯楽しむ冬至かな

尾末笑場


落日と家路を競う冬至かな

いるの 橙


朝まだき自転車ダッシュ冬至かな

山治高


冬至の湯あがりに刹那の団居かな

ちゃー


ねがひつつ誓ふ息災冬至かな

鄙び梅乃香


冬至の日風呂に沈んで息を吐く

ぴょんばぁ


冬至より仕事納めに直走る

達 軽筆


わが齢あぁ重ね来る冬至かな

佐々木光風


落つる日とともに家路を行く冬至

賀茂ももか


冬至の夜「運(ん)」の付く食材母の味

玉照


縮む背の影細く伸び冬至かな

稲荷森輝麗


冬至には気持ち明るく日も長く

遠藤倫


低角の日ざしが眩し冬至かな

柿ノ木繁


座敷まで伸びた陽測る冬至かな

青山麗峰


冬至の夜無病息災祈るかな

たった


のぞみより遠き富士見る冬至かな

平谷河女


風呂まだか息子待ちたる冬至かな

朧来春


遊び子も烏も帰る冬至かな

江口白犬


スキップで伸びる影踏む冬至かな

喇叭鳥


帰り道なんにも見えぬ冬至かな

土の隨


フミフミと冬至の猫の寝床かな

ケセラセラめだか


冬至には負けじと背筋伸ばしたる

漆崎 明


東京の日暮れは早し冬至待つ

夢バーバ


冬至の日影長く伸びて日暮れゆく

津軽 りんご


湯気香る吾子と長湯の冬至かな

村下うすん


一年のねぎらいを吾に冬至かな

オッドアイ


「もう夜なの」日暮れの早さ冬至かな

松和幸太郎


肩すくめ冬至の暮れに家路ゆく

村奈嘉煩人


平穏に冬至の日もまた暮れていき

阿部栄壱


寝て覚めて気付けば冬至の風が頬

米子 創明


んのつく食材七種選る冬至

深草 くう


日めくりに見つけた冬至早一年

氷室東沙


夜勤終え冬至の空よ白みゆく

小野たまお


冬至来て急ぎ二人で窓を拭く

多摩川風子


電飾の灯る冬至の帰り道

山広裕果


夢うつつ宝籠の列冬至かな

橘ミカンヌ


先取りのイルミネーション冬至かな

晴矢


冬至にて暦数える出発日

楽・豊・幸で行こう


陽の折り返し点祝いましょうか冬至

はまゆう紬


冬至とは思えぬぬくさ軸ずれて

隅のボレロ


冬至の日「ん」買うふたり影伸びて

川崎安二郎


一句詠み長湯楽しむ冬至かな

柿渋翁


たっぷりと日差し差し込む冬至かな

奥瑚


ビル街の長くなる影冬至かな

水谷未佳


冬至の薄日黒猫はぽっかぽか

後藤葉羽


冬至の日人待つ影や長く伸び

すず耀子


冬至の音足早に帰路背を丸め

華花開く


運が付く冬至の七草なんだっけ

水井良柚


父の背にユズノンかほる冬至かな

松川 優羽


老猫に膝借し暮れて冬至かな

由凛


長良川こよみのよぶね冬至の日

ただのごろちゃん


ライトつけ日早くおちて冬至なり

朝野貴風


さあ今日から明るい明日へ冬至

ゆかいなさっくす


冷めた湯に香り残りぬ冬至の夜

玉 ゆこげん


陽だまりに冬至の長き影法師

大家由美子


手作りの日めくり薄き冬至かな

欣喜雀躍


今年またニュースで気付く冬至かな

タツキ ヨシコ


玄関に低くさす光冬至かな

ヨシキ浜


冬至の日湯治の帰路に東寺かな

ささちさち


●ピックアップコメント:

初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。

寒くなり、日が暮れるのも早いのが冬至の頃です。日暮れの光景や、人の急いで帰る様子、温かな家庭での過ごし方などなど。

たくさんの類想を見ることによって、自分の中に類想のデータベースが構築されていきます。今回見かけた発想のおかげで、陥りがちな類想も避けられるようになるかもしれません。


---------------------------------

▼②【二重切字】

足腰が痛む夕べや冬至かな

広夢


帰国して手で食む飯や冬至かな

将一


青の嶽奔るや源流冬至かな

阿語童


安保理や和平日伸びよ冬至かな

オイラー


●ピックアップコメント:

俳句の世界でいわゆるタブーの一つに「二重切れ字」があります。「や」と「かな」、「や」と「けり」の重複ですね。

切れ字はスポットライトのようなもの。一句の中に複数のスポットライトが存在すると、どちらを主役にしたいのかわかりにくくなってしまいます。

季重なり同様、複数切れ字が入った名句もあるので、絶対にダメ! というわけではありませんが、上級者コースのウルトラ技と考えて良いでしょう。まずは、切れ字は一つから!


---------------------------------

▼③【仮名遣い】

終い湯のたっぷりありてけふ冬至

南ハーブ


俳句を書く際には表記を自分で選ぶことができます。普段目にする書き方と同じ「現代仮名遣い」と、古典などに用いられる「歴史的仮名遣い」の二種類です。

南ハーブさんは歴史的仮名遣いに挑戦しています。「けふ」の表記は合っているのですが、見落としが二点。

「終い湯」は「終ひ湯」、「たっぷり」は「たつぷり」が正解となります。

仮名遣いはうっかりミスをしやすいポイントですので、念のため辞書で表記を確認しながら使っていきましょう。


---------------------------------

明日から火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。入選句の評価は火、水、木(ステップアップのためのヒントに掲載分も含む)ともに同じランクです。順不同での掲載です。

そして金曜日は、初級者投句欄の優秀句発表です。


投句はこちら