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初級者結果発表

2026年1月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選までもう一歩】

選者コメント

家藤正人

みなさまこんにちは。初級の選者、家藤正人です。

月曜日は、入選にもう一歩という句をご紹介します。


・月曜日の「選者コメント」に掲載されている俳句については、作品検索はできません。

・月曜日の「ステップアップのためのヒント」に掲載された句、入選句、優秀句については作品検索が可能です。


月曜の「選者コメント」や「ステップアップのためのヒント」を参考に、目指せ金曜優秀句への道!!


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▼【季語なし&違う季語】

悲しきのいきつづけるよ鰔かな

辻ちやん


ピチピチのさわら捌いて酒の当て

原田和


春みぞれタモに透く氷魚ひかり

寺井 昭翠


春怒涛やエラに隠れてやどりむし

西海 彼方


大寒波顔覆うマフラー探り足

佐伯千夏


まあじだよ跳ねるたびごと声弾む

髙橋 クロ


日は長く受ける風まで春になり

吉野 破緒


ボス猿やサーカスめきて若芽食む

宮下彩生


ほっそりと蒼くヒカルは春波間

麻座輝貞


アジングにかかりし春を食卓へ

藤本ヤスナリ


亡き友と同じ名聴こゆ冬日向

北角


上から見える魚影何試しても釣れない

青木新悟


突き刺さる輝く朝日富士の山肌

かまたきようこ


愛犬が我目覚めるとテレパシー

マル森主


鍼なる床脇飾る違い棚

柿渋翁


春に向け口尖らせて競う魚

八十日目


●ピックアップコメント:

季語の入ってない句や違う季語が入ってしまっている句をピックアップ。

兼題として季語が出題された場合は、その季語を一句に詠み込むのがルールです。

今回の兼題は「鱵(さより)」。「鰔(かれい)」、「さわら」、「氷魚(ひうお)」など兼題ではない魚の名前がちらほら登場しております。

俳句ポスト365では各回の出題に全員が取り組むことで切磋琢磨を目指しております。

今募集中の兼題は、4月19日締切の「春陰」です。ご投句お待ちしてます。


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▼【季重なり】

鱵来て浅瀬の春の透きとおる

いとう善友


春を告げ見栄えも楽しさより鮨

古都酔仙


サヨリ見てぶるっと身震い雪の朝

山紫水明


銀色に透けたさよりや春模様

白峰緑茶


木々の間にサヨリの背光雪解けて

龍梅


春を告げるサヨリ見つける難はしさ

爺さん 婆さん


冬の夜や読めずに悩む鱵の句

むちまる


防波堤極寒の海鱵釣り

寺尾銀次


シュンシュシュン針魚いたり春キラリ

垣我實


鱵干す風のやさしき三月よ

チョコミン!


鱵焼くひとりの鍋に春兆す

影法師


春光やさより銀身の細づくり

長沖五月女


熱燗と炭火おこして細魚焼き

片栗小僧


春近しさよりの干物で一献

朝野貴風


キラキラリ跳ねるさよりや春の磯

飛島海道


細魚食む友と冷酒良き日々よ

有川句楽


鱵五尾ビール二本と母一人

絶対薫風


朝露に竿先揺れる鱵釣り

敷知遠州


サヨリ焼く祖母のセーターグレーなり

櫟こかりな


店先の細魚美しと鮪買う

鉢垂藤


鱵はね衣装自慢の春の色

村山 透水


●ピックアップコメント:

一句の中に複数の季語が入っている状態を季重なりと呼びます。

季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ! というわけではありませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。

ここに紹介した以外にも季重なりの句はあり、火曜日以降に紹介される場合もありますが、比較的許容しやすい季重なりとして受け止めているものもあります。

やはりまずは、一句一季語からコツコツ練習して参りましょう。


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▼【季語を比喩にすると】

紅を指す今日はなんだかさより風

兼子駿


さよりより細き言葉をのみしきり

谷口ロレッタ


鱵めくピンクの袖や秤の目


赤本にシャープペンシル鱵めく

彩敬士


さよりのごと口尖らせて我三歳

山村千絵


鱵似のか細き寝顔や我が子かな

星野みゆみさき母


鱵なり新人スーツ光りをり

橘高シャンプー


羨まし彼女は陸の鱵かな

ララ


光載せうねうね走るさより蛇

花吹雪  


また一人去る僕ら鱵であった頃

大島山羊


群れの中あの子も鱵のなりすまし

つな山つな子


淡いとか白いとか私は鱵

櫻庭詩想


仮名の「し」を鱵の形に運筆す

薔薇紫


●ピックアップコメント:

季語を比喩として使っている句をピックアップ。

鱵のような口、鱵のような姿、鱵めくペン、などなど。いずれも描かれているのは動物の季語「鱵」の姿ではなく、「鱵のイメージを背負ったなにか」であることがわかります。

季語を比喩にした場合、季語としての力は限りなく失われてしまいます。


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▼【入力にはお気を付けて】

双船のひかる引網サヨリ満っ

那須乃静月


●ピックアップコメント:

入力や変換が気がかりな句をピックアップ。

おそらく「満つ」となるはずが促音の「っ」になってしまっています。うっかり大小を選び間違えてしまったのでしょうか?

自分が表現したい内容が正確に伝わるよう、送信の前には今一度文字の見直しをおすすめします。


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▼【特殊なふりがな】

鱵焼く背に嫌だと青春稚し

ロジック・ファットフィールド


●ピックアップコメント:

通常とは違った特殊なふりがなを作者自ら振っている句をピックアップ。

作者によると「背(せな)青春(はる)稚し(わかし)」と注釈がついています。

特殊な読み方をさせたい場合に注釈をつけるのは必要な対処です。が、あまりにも強引すぎる読み方をさせると読者に伝わらない可能性があるという点は認識しておいて良いでしょう。


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▼【来月もまた会おう!】

塞ぐ紙縒り揺らぐ炭音は鱵かな

多重 層


いつの日か食べてみたい鱵かな

平本文


窓越しに伸びゆくさよりの下顎かな

東山 銀閣


淡泊で甘いとこ好きさよりスト

若狭介源爺


難読魚うおへんに箴サヨリです

ばんどうしんじろう


食卓に鱵あり日は父母も

森 三竜


箸やうに鱵の口や刺身刺し

胡秋興


鱵乗る一寸法師の百海里

石志


針魚泣く友を退け王に成る

葦の丸屋


針の穴とおりしサヨリ一人前

ほとけの平蔵


マラソンのスタート如き群れ鱵

今野喜良


針魚見て過ぎた供養の追い豆腐

中野虎淋


フルートの上手な鱵の風湿り

蒲田麗


腹開き鱵リバーシ見つけたり

野上紫功


えのすいの鱵や館内照らし舞う

水野元日


兼題に鱵と聴いて息を吐く

城一


鱵の題五十過ぎだが縁もなし

宇曽荒神


箴知らず白き魚や鱵

霧野光司


外遊び多くなれども細魚まだ

野田良雅


打首や鱵の眼に妻の唇

神戸の老寺士


非凡なる鱵も日の目見ずにおり

重山


白い影入院させた鱵ども

紅い靴


寿司屋のかみさん鉄板ネタの鱵話

はまゆう紬


ピンぼけた写真の裏に鱵いる

いのうた


ミス魚釣り人決めたサヨリさん

ロミ


●ピックアップコメント:

投句してくれてありがとう!

まずはしっかり「鱵」をいれた投句をしてくれてうれしゅうございます。これから一歩一歩学んでいきましょう。今募集中の兼題は、4月19日締切の「春陰」です。これからの投句も楽しみにしています。



※今回の兼題「鱵」初級者投句欄へのご投句は、投句数3074句、投句人数1368人となりました。

以下の①②については入選決定!

金曜日「優秀句」へのステップアップのためのヒントをご案内します。


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▼①【類想】

沿岸に鱵群れなし刀かな

泉 恵風


キラキラと綺麗なさより腹は黒

竹令呑


鱵舞い水面きらめく梅津寺

オイラー


一寸すましていけず腹黒さよりの「さ」

あすか風


ビール片手鱵の刺身で妻を待ち

小林一惣


寿ぎの膳に細魚の結び椀

大原静漣


うち揃い抜き身の相貌鱵かな

竹田泉茶


退院日サヨリの膳に父笑顔

夏味 はっさく


波を斬り刃文煌めく鱵かな

右乃浜風


浜風になびく鱵の一夜干

かげろう


餞の椀に結ばれし細魚かな

吉村 空猫


さより釣り跳ねて回るは子らの群れ

佐藤推敲子


鱵食う君は万年ダイエッター

風街光


沢寄りて波を光らす鱵居り

大野てまり


水深へ剣の散りゆく鱵かな

峠の泉


食べたこと聞いたことなし(サヨリ〉かな

槇 まこと


囲炉裏端鱵塩焼き酒すすむ

コケデカ


名はサヨリほんのり甘く上品な

柳原甲賀


通ぶってドヤ顔しきりさより鮨

秋乃すみ江


調理法鱵と対峙ググり中

緑星福馬


地酒買う鱵の刺身割引や

有井  新子


淡白かとつまんでみれば美味さより

青木みかん


鱵かな静けき海の銀の線

山田いね子


貴婦人と言われ鱵や腹黒し

郁松 松ちゃん


すいすいとすばやく泳ぐ鱵かな

浅尾功一


鱵干す潮の香りや海の町

八代葡萄


ヘルシーなサヨリでからだ細くする

草堂Q幸


鱵旨し半透明の身をつまむ箸先

みたらし だんご


猪口持ちて待つ一貫はさよりかな

数哩


鱵の群れ水面さらう二艘曳き

岸愛桃


船上で尾をくねらせて鱵飛ぶ

シクラメンチトシ


夫と婿酒飲みかわす鱵鮨

睡蓮 堤


父と子が黙して一献サヨリの眼

辻井風子


食卓に現る細魚すまし顔

蘇我のあすか


陽輝く大海原にサヨリ行く

プーキー吉田


しそ刻みさより揚げる音ココロ踊る

おもりょうこ


腹黒も風味にひと色サヨリ頃

邨 虚空


さよりさより夢二描く少女のごと

小田コミマル


味も良し細身の魚や鱵かな

東野出流


酒すすむ昆布締サヨリやグルタミン

大姫


ジャンプして我が物顔のサヨリかな

牧ヒロ


美形なる細魚お造り朱塗盆

堀内和香


キラキラの腹は真っ黒鱵かな

一期一会


黒き腹捌いて透き身の鱵鮨

蒲 公英


焼き鱵鋒皿よりはみ出せり

光稀


藻場きらり海の貴婦人さよりかな

野比の天


酌をする白い指先鱵刺し

鍋奉行 


コマセ散り海面光る針魚かな

わすれ傘


鱵釣るや細身の白き顔に紅

案山子の鹿


2そう曳網の煌めき鱵かな

島柳


店先で珍し魚鱵買ふ

鬼塚樹童


大人びて鱵を頼む息子かな

土居みこ


釣り筏鱵キラリと影の舞

ハマゴー大佐


名も読めず美味だと気づく鱵かな

大橋曄實


こっそりと食べ方調べ初鱵

茶々子


物価高遠目に眺める鱵かな

新一歩


問わずとも水面かがやく鱵跳ね

秋 陽月


瀬戸の海鱵追い込む二艘曳

取丘八十仁


波除の群れてただようさよりかな

キミネコちゃん樋口


笹の香姿美しさよりずし

ためや みろく


長兄の快気祝いやさより鮨

蒼井小桃李


貴婦人や鱵の腹に薄き影

古閑裕光


エンピツと呼ばれる鱵味如何に

高屋啓


太刀あらず光る鱵よ風を切る

かなたはる


水の色すかして泳ぐ細魚いて

いちばほうすい


銀の凪現れ消えるさよりかな

桃瀬菜美子


透きとおる旬の魚よ鱵かな

池ノ富士


K越えろ鱵美味なりカルパッチョ

乃戸 野辺音


海光りきらりひらひら鱵行き

由樺楽


水面の光ゆれ鱵跳ねぬ

浜のじじい


海面にえんぴつほどのサヨリかな

moto髪結


結ばれし鱵握りもう一貫

大空晴子


AIに鱵のレシピを問うてみる

諏訪さつき


店先に並ぶ鱵や品定め

如月 さら


腹黒き針魚美味しと食したり


母の背は丸いままなり細魚の香

北平春風


針魚五尾骨は唐揚げ身は刺身

木谷 きょうみ


死してなほ光を放つ鱵かな

谷岸香子


腹黒いところもあって鱵かな

藤原訓子


たおやかに水中漂うサヨリかな

文月詩架


入れ食いの鱵釣る舟まずめ時

岡崎梗舟


手を合わせ細魚の干物頂きます

野口立香


抜群のスタイル美肌鱵かな

佐藤 姫子


竿畝り煌めく飛沫サヨリかな

出金 菩呂


浮子ひらりきらめくみなもさよりかな

山和


受け口に針を咥えて鱵かな

きりたとうこ


はじまりは光る一貫さより喰む

令和の和子


白銀の泳ぐ針魚や腹黒し

卯の花 京


じいと孫サヨリ釣ったと写メを撮り

若葉カヲル


五輪銀!サヨリと酒や増す旨さ

達多辺吟


鱵釣れあてで刺身や光る海

きっちゃん


鱵きて細腕振るふ細造り

鳴川尚好


針魚焼く頭と尾びれ皿のそと

中野むべ


糸先の朝日にひかる針さより

佐久間一茶


鱵五尾銘刀のごと並べ売る

いちご一会


青空に鱵の肌が光りけり

清水 泰岳


釣り上げし鱵を競う学童ら

白井和玄


朝マズメ曳く網きらきらり鱵

蠱森トヒロ


嫁ぐ日の前夜に結ぶさより巻き

木末喃戯


店頭に並びて旬のさよりかな

副彩


若干しのさより届きて炙る夜

吉川星空


朝ぼらけ静かに煌めく鱵波

シャノワールさとる


さより問う腹黒隠し身は白き

おおわだ風子


コマセ撒き義父と並びて鱵釣る

英公蒲


海の上飛び跳ねている鱵かな

夏川涼


水面にさよりの青さ列をなし

鈴木 京


季節だよ食卓賑わす鱵かな

久世越仙


初鱵うすき青磁の器かな

出雲崎良庵


おすすめの鱵一貫夫の笑み

ナンプラー大好きママ


吸い物に変えてなお良し鱵かな

仲田松翁


魚屋ですまし顔する細魚かな

牧 美春


まな板の上でも気品ある鱵

滝沢 樹里


鱵買う嘴光る銀の針

チョコ好き雅子


楽しみな寿司屋のサヨリ家族で行く

沢松宏美


皿の柄透けてさよりの身の白さ

北川茜月


日も暮れて良き塩梅の鱵焼く

野々 りんどう


鱵喰む酒が進みて友泊まる

あすなろ


世の中をさよりゆらゆら腹黒し

エマーシャばあば


煙立つさより待つ手に吟醸香

森 みるく


サヨリの長い下顎や美味醸す

松下節子


鱵とは海の貴婦人その姿

松瀬章章


初めての鱵味わう浜の宿

瀬尾紗ま


嘴紅く艶めき誘ふ鱵かな

さかい癒香


サヨリ焼く縁側の猫目を覚ます

森乃涼風


待ち焦がる季節を連れてくるサヨリ

春野桜草


頬ゆるむ鱵一貫舌の上

詠野孔球


初にきくサヨリどんな味するのかな

太田桜


吻の赤鮮やかなさより選る

三富みつ葉


夫と旅宿の夕餉に鱵焼

やまのうさぎ


鱵見て腹黒いとは思われぬ

渡部五月


久方の友と突くや初鱵

海野ももみ


鱵跳ぶ波間に弾ける銀の色

猫吉花太郎


まな板の紅さす鱵見惚れたり

金野秋好


猫奔る鱵骨だけ残りをり

燕小次郎


退職日サヨリ焼く母それ待つ父

森茉那


竹魚や身の白あふるる腹の黒

かがやき ぶんた


初ものを皿に取り分けさよりかな

宮内すずめ


さよりとは縁なき暮らしされど幸

水城みずき


カウンターサヨリ注文いっぱしに

九条麗子


下顎の紅一筋や針魚釣る

大石鉄馬


寿司ネタの鱵捌くや脂乗り

多田ゴン太


海蒼く鱵は煌めく波と化す

は・な・み・ず・き


ニコニコと腹に一物鱵キラ

神津歩地


この歳で初めて食す鱵とや

田口文子


鱵の大群青空に銀映え

水晶文旦


太公望鱵捌いて自慢会

河国老保忠


釣りの児のグーグルレンズで知る「さより」

髙橋好泉


企みを明かさぬ淑女鱵かな

松下檸檬


磯風の光る波間にサヨリ透く

宇久令玲


水面のジャンプ台ゆく針魚かな

麓佳衣


味わいも見た目も高貴なサヨリかな

小宮美也子


サヨリなら刺身塩焼きいや干すか

渋谷雫玉


きらめき群るる鱵や指さす吾子

加藤直瑶


甘味ある針魚の寿司の糸造り

朱久瑠


か細きも鋭き吻鱵とあの子

鷹岡翠豚


竹槍の如き勇姿の竹魚かな

痴陶人


腹黒も姿美しサヨリかな

林一芳


留守番の父と並んで細魚寿司

平香


孫と釣る鱵刺身の美味さかな

薩摩南風


鱵刺し眺めちびちび吟醸酒

西村典まん


漣にキラリと光る鱵かな

上野蕗人


寿司懐石米寿ことほぐ鱵かな

松浦宣子


さよりかな白味噌に会い妻の腕

森嶋ししく


さざ波にさらにさよりの光飛ぶ

佐藤三八三


サヨリ見てこちらも貴婦人笑う貴方

五月 香子


喰いたいと老父の呟きサヨリ焼く

福島きこ


光の矢群れて流るる細魚かな

Mat ひめりんご


一匹の鱵の掛かる針先

雨野雪乃


鱵寄る灯台岬の朝間詰め

雪乃冬


波よりも青く光りて鱵かな

沢はなこ


柳刃を砥ぎて鱵や透くる腹

大矢香津


たよやかに揺らぐ鱵の強かさ

大石りん花


一閃の光となりてさより跳ね

沖野屋公太郎


古伊万里の藍色透けて鱵かな

私淑子


さよりとはどんな魚と祖父伯父に

葉世河 寿路絵


初鱵如何に食すや目尻下げ

小杉道友


しなる竿頬緩む吾子鱵釣り

堀田オベサ


光る波鱵群れなす海遠し

たがわぱてい


定年やさよりの鮨をつまむ夜

鍛冶屋恵子


下顎の尖りてサヨリ皿を出て

南ハーブ


海光る金属のごと鱵かな

楠十瀬子


美しや苦り愛おしさより刺し

瑛凜太郎


群れをなし光の先に鱵かな

ひなた マオ


銀色の身を躍らせて鱵かな

陶豪


指先にキラキラ遊ぶ細魚達

たぬたぬ  よしこ


こませ撒き光輝く鱵かな

松尾貢水


下顎は赤くも鱵腹黒し

飯島寛堂


お澄ましやダツ目鱵たおやかなり

れい


主役よりきらりと光る細魚かな

崇拝


腹黒も許してしまう鱵かな

矢澤かなえ


凛として姿美しさよりかな

品木百舌子


ミサイルのごとき真っすぐ跳ぶ細魚

奇無羅


友連れてさより料理や旅の宿

スミ子


夕餉にはさより天ぷら日曜日

幸子


酒吞みと鱵の腹は真っ黒け

美村羽奏


透ける身の鱵の腹の黒さかな

松本まんぼう


鱵かな光る一筋凪の湾

牛汐みのる


鱵買ふ有りし日偲ぶ母のこと

周防てい女


細魚茹で皆で食べるおいしいな

川口あおい


銀色のメダルのジャンプ鱵かな

かく たまき


網の中さよりひかりを放ちをり

洛山桜


腹黒く守るものある鱵なり

林雪


食卓に稀なる魚さよりかな

泉北の石ヤン


古希にして初めて出会う鱵かな

旅好きおばさん


干物さえ姿美し鱵かな

祥対無


波間から針魚きらめく海の道

梅津桜子


釣り上げて光跳ねゐる針魚かな

加藤遊鹿


腹黒に騙されて良し細魚かな

三浦  さとる


ヤナギ刃が滑る銀鱗サヨリかな

アツシ


柳腰細魚の誘惑つい一献

我ゆまる


嘴に紅さす針魚スレンダー

くらきまあこ


すぐ下にさより群れなし光おり

只暎


銀の背を光らせ鱵宙に舞い

小林ざくろ


突堤に群れる鱵や夕まずめ

十四志


香ばしき鱵三匹まず一献

杉崎拙訓


旅先の魚屋の札旬鱵

小鳥穂夏


光りつつ白蓮に似たさよりかな

松原なぎさ


死してなお姿美し針魚かな

えだまめ


堤防で釣りに没頭鱵見る

織末笑場


美しき鱵の腹の黒きこと

東郷十三


丸皿に頭突き出す鱵かな

富士太郎


海浅し孫の釣り竿さより舟

田中恭司


海からの便りさよりに乗せてくる

谷 佳


誕生日ちょっと贅沢して鱵

ぴょんばぁ


手綱寿司きらりと光る鱵かな

舘野白妙


塩焼きのサヨリの湯気や我独り

岡本闘魂


潮風に紅さす細魚並びおり

三宅 由華


美味し君スリムな身体サヨリさん

佐々木光風


海面を逃げる細魚やきらめいて

だだちゃ豆


鱵食む美肌・痩身あやかって

玉照


鱵から慣れぬおまかせ築地にて

禅心大河


針長のくちさき旬のさより寿司

チョコの母


渦巻いて群れる針魚のきらめく背

与野小町


難解の当て字の多き鱵かな

上野 鈴女


細魚跳ね銀針波を縫いにけり

江戸川散歩


スマートさ我は惚れ惚れ鱵かな

たった


産卵期藻場に群れたる鱵かな

雲井草舟


能登の海銀の光よ細魚飛ぶ

南回帰線


海面を銀ピカピカのサヨリ波

かたじん


波間から銀の糸先さより舞ふ

秋山つきは


腹黒くおもてはつんとして針魚

りゅうてん和尚


群れなして水面に透ける細魚かな

月奈利


キラリ跳ぶ鱵や海の流れ星

小巻小梅


十周年よ初カウンターの針魚

仲村江子


新色の口紅さすは鱵かな

新城 三九


陽を受けて竿の先舞うさよりかな

玉京子


お茶漬けに泳ぐ鱵はまた美味し

阿部栄壱


水面縫ふ銀の針なり群鱵

華盛頓


店先のさよりに友を思い出し

深草 くう


晩酌で酒の肴のサヨリかな

小原ヒデボー


透きとほる銀の直線鱵かな

多田ひとり


海を切り泳ぐナイフの鱵かな

香樹アカネ


こんぶ締め天麩羅刺し身細魚かな

泉亭園子


腹黒とさより揶揄する夜道かな

佐藤史緒


腹黒の細魚の背中きらきらと

泉世生


銀色に鱵の刺身いと美味し

玉治美


淡白を装う鱵腹黒し

糺 森子


銀色のいのちが跳んだサヨリかな

たかはしゆう


廻らない寿司屋デビューと初サヨリ

鴨 嶋子


漁師宿〆は目当ての鱵寿司

井上ひなた


さより釣り笑顔いっぱいはや夕に

未知女


紅さして色白サヨリ競りを待つ

横山蛙子


銀盤をとびはね踊るさよりかな

くりた りく


腹黒の鱵の透く身煌めきぬ

蓼科 嘉


銀映えの浅瀬に光るさよりかな

三世 観音


金メダルジャンプ最高鱵群

たなか ゆきの


鱵見て力が入るダイエット

鈴木雪


夢二描く女人に似つる鱵かな

神 和幸


鱵を泳ぐナイフと誰が言ふや

一石 劣


付和雷同右へ左へさよりらは

井 若宙


廻る寿司細魚一丁腹黒い

ヨシキ浜


鱵見てなんでかなーかな猪木かな

ささちさち


●ピックアップコメント:

初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。

鱵は突き出た下顎や細身の姿が印象的な季語です。その姿形を描こうとした結果、似たような描写になってしまった句が多くありました。また、鱵の生態として腹膜が黒い点に注目した人も多かったようです。

たくさんの類想を見ることによって、自分の中に類想のデータベースが構築されていきます。今回見かけた発想のおかげで、陥りがちな類想も避けられるようになるかもしれません。


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▼②【二重切字】

皿に置く淡き針や鱵かな

のーべるぶら子


●ピックアップコメント:

俳句の世界でいわゆるタブーの一つに「二重切字」があります。「や」と「かな」の重複ですね。

切字はスポットライトのようなもの。一句の中に複数のスポットライトが存在すると、どちらを主役にしたいのかわかりにくくなってしまいます。

季重なり同様、複数切字が入った名句もあるので、絶対にダメ! というわけではありませんが、上級者コースのウルトラ技と考えて良いでしょう。まずは、切字は一つから!



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明日から火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。入選句の評価は火、水、木(ステップアップのためのヒントに掲載分も含む)ともに同じランクです。順不同での掲載です。

そして金曜日は、初級者投句欄の優秀句発表です。

投句はこちら