俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2018年10月18日週の兼題

重ね着

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

  • 重ね着てまあるく包む割烹着

    一茶お

  • 重ね着やバスの座席で身を縮め

    恵美子

  • 日めくりは痩せて太るは重ね着か

    哲也

  • 重ね着で灯油値上げに対抗し

    土屋木漏れ日

  • 重ね着て昭和となってをりにけり

    郁李

  • 散歩道重ね着少しずつ解かれ

    香舟

  • 重ね着のセンス九回裏の二死

    ず☆我夢@木ノ芽

  • 半袖と重ね着の子のいる教室

    めりっさ

  • 重ね着の汚れ幾年新調す

    喜一郎

  • 重ね着て命拾ひの男かな

    てまり

  • 重ね着のブクブクよりも温かさ

    ローズ

  • 温もりや重ね着手つなぎ身と心

    祐吾

  • 重ね着や足元さぐるハイヒール

    ごぼうの花

  • 重ね着も寒さ迎えし色変わり

    音澤煙管

  • 重ね着の雑踏擦り減っていく心

    肉野州民菜

  • 寂寞とかばんのひももきつい重ね着

    上市まさ

  • 重ね着の心中みいちゃん早く来い

    ハマさん

  • 重ね着し自慢する孫コロコロと

    久衛

  • 重ね着て覗く天体望遠鏡

    むにむにちゃん

  • 重ね着の数を競った通学路

    薮内椿

  • 着ぶくれの家族写真のセピア色

    いくらちゃん

  • 衿元に紅色ひとつ重ね着る

    しゅんらん

  • 厚着して羊のごとき外遊び

    山茶花静

  • 重ね着を数える子らの数尽きて

    りんご

  • 重ね着を重ねて脱ぎて脱衣籠

    Kazu

  • 重ね着の防虫剤の香りかな

    みさき

  • 子の置いて行きしコートを重ね着ぬ

    一呆堂

  • 太陽は重ね着脱がす情け持つ

    土王

  • 重ね着て病の重さ一枚分

  • 重ね着て未熟隠せし恋の朝

    GARU

  • 重ね着の過ぎて届かぬつり手革

    ははろ

  • 駅ごとに重ね着を脱ぐ上り線

    でこはち

  • 待ち合わせ素通りされるほど重ね着

    花紋

  • 重ね着て星の奏を眺む天(そら)

    想予

  • 重ね着を動ける範囲にとどめたい

    狸漫住

  • 重ね着し待つ北国の路線バス

    知音

  • 重ね着を一思いにはぐり授乳

    くる

  • 寒かろと母の温もり重ね着す

    青い月

  • 重ね着の老母の袖の毛玉かな

    だるま

  • 重ね着や手つなぐ君の部屋間近

    水間澱凡

  • 重ね着やふうふう吹いてお味噌汁

    藤よし

  • 重ね着て鎧となりし我が躯

    優彩(ゆあ)さとみ

  • 重ね着を脱ぎてクワ持つ女かな

    荘介

  • 重ね着の仕舞は夫の脱ぎし服

    宮﨑紅清

  • 重ね着や柏手高き風の道

  • 重ね着の枚数かぞえ苦笑い

    句詩呼

  • 優しさを重ね着したら分け合える

    みなつ

  • 腰掛ける自習室重ね着を脱ぐ

    くにたち太郎

  • 重ね着の過ぎたる姪やペンギン歩き

    武田つなこ

  • 重ね着やパッチワークのごとき色

    晴海南風@木ノ芽

  • 重ね着の袖繕いのほつれ糸

    わかこ

  • 重ね着の五十肩なり脱衣場

    まいるど

  • 重ね着の一番下の湿布かな

    ヤマボー

  • 重ね着の一枚母に借りにけり

    勘太郎

  • 重ね着を脱ぐ一枚に煙草の香

    服花

  • 丸まると重ね着しても痩せている

    佳子

  • 重ね着やよわい60の痩せ我慢

    いなべきよみ

  • うち解けて一枚脱ぎし重ね着よ

    金治宜子

  • 重ね着をしてなほ細き大女優

    そめいゆ

  • 重ね着や縄文杉の年の功

    胃痛

  • 重ね着てこのまま冬眠したいです

    はまのはの

  • 重ね着やオールディーズに振り返り

    ペトロア

  • 重ね着の街に薄暮の降り積もり

    ぬらりひょん

  • 重ね着やあれやこれやの旅支度

    オアズマン

  • 重ね着の最後は彼の上着かな

  • 重ね着の子の指探し手を繋ぐ

    桂奈

  • 五十肩重ね着時間かかります

    かずポン

  • 重ね着の中は女の勝負服

    りさ

  • 重ね着の背震う赤門前駅

    ひら

  • 重ね着で誰が誰だか分からぬ背

    祺埜箕來

  • 重ね着の遠き母見ゆ藍模様

    いまいやすのり

  • 重ね着やはばかるなしの大あくび

    みちる

  • 朝練で重ね着し行く球児たち

    まさひろ

  • 重ね着や庭の小鳥を参考に

    しんぼう

  • 重ね着や産土神の御前に

    桔梗

  • 老犬や遅々たる歩み着ぶくれて

    酒井千歌女

  • 重ね着て神父と待つや流星群

    たま

  • 重ね着の女子高生の腿のいろ

    たけ爺

  • 重ね着の母背に軽し冠着山

    吟梵

  • 重ね着を止め暖肌着試し見て

    今坂功

  • 重ね着にちょいと覗きしもみじの手

    蛾触

  • ポリエステルの無機質ばかりの重着

    半熟赤茄子

  • 重ね着の肩抱かれたるがつしりと

    マダム・キムコ

  • 重ね着で乗る自転車に向かい風

    秋月なおと

  • 重ね着や母の遺せし毛編み物

    一の介

  • 重ね着の子ら湯気吐いてかくれんぼ

    京丸

  • リハビリの帰りは重ね着荷も重い

    アオキシゲル

  • 重ね着の準備万端北に発つ

    ひろ史

  • 日差し出て重ね着悔やみ駅目指す

    ビーエム小僧

  • 星座観賞重ね着に重ね着や

    りんごのほっぺ

  • 重ね着をぬぎちらかしてふくれつら

    咲耶とこ野

  • 念の為重ね着羽織り風の街

    遠きいち

  • 重ね着をむすんでひらく宇治の宴

    ひよこ司書

  • 手編服重ね着し夜汽車の別れ

    桑島幹

  • 重ね着の釣り人の髭白くなり

    中村水音

  • 重ね着を嫌ふ幼子赤き頬

    琴女

  • 反り返る重ね着の子の泣きつ面

    藤井祐喜

  • 重ね着や留目は君の胸の中

    とだまゆ実

  • 北斎の床這ひ被る重ね着や

    嫌佐久

  • 重ね着とカレーうどんや夕の風

    明明

  • 重ね着に流行りの薄手試す朝

    五月

  • 重ね着や銭湯までの路遠し

    立歩

  • 溜息と雲の厚着と赤い花

    麻依弥

  • 着ぶくれの電車の席は浅く掛け

    駒子

  • 重ね着の衿元楽し色合わせ

    桜夜月子@木ノ芽

  • 重ね着の孫の正座や達磨さん

    富樫幹

  • 重ね着し目指す流しの屋台の灯

    我省

  • 重ね着し削減めざす暖房費

    母里龍之介

  • 脱衣場2籠使う重ね着で

    治もがり笛

  • 重ね着の中よりつまむ白き襟

    慎吾

  • 重ね着や蕾剥ぐよに脱がせましょ

    阿波豊

  • 重ね着を熱の籠った手が剥がす

    歌新

  • 重ね着の仕上げは亡父の博多帯

    きょうや

  • 網揚げの声で重ね着脱ぎ捨てる

    しげる

  • 重ね着の襟元白き女学生

    おくにち木実

  • 重ね着の中のTシャツお気に入り

    稀勢の山

  • 重ね着の奥仄白き乳房かな

    土井小文

  • 重ね着を脱ぐたび勝利卓球児

    栗田もとえ

  • 重ね着やドリルの響くビルの底

    くるみだんご

  • 重ね着を脱ぐやぱちぱち静電気

    弓女

  • 来し方の重ね着脱ぎて良き余生

    わわ

  • 重ね着の遠出の朝に青い雨

    こうやこう

  • 重ね着しまるくまあるい赤子かな

    スタルカ

  • 重ね着の終わる予感や今日の風

    草央

  • 重ね着て外野の外野守備固め

    パッキンマン

  • 重ね着や枚数限る獄舎の吾

    犬亀猫男

  • 重ね着す母の作りし褞袍まで

    ひろのじょう

  • 旅の朝君の肌着を重ね着す

    未々

  • 重ね着の数で値上げと根比べ

    年相応

  • 重ね着の母に付き添ふ鍼治療

    石田将仁

  • 重ね着をさせてふっくら母の愛

    まつもん

  • 重ね着の中のおんなは白い蛇

    石川聡

  • 重ね着は古着で洒落る七十代

  • 重ね着や足の短き駱駝居る

    海野しりとり

  • 重ね着の背や警策の音三度

    紀貴之

  • 応援席君のパーカー重ね着す

    きな粉のおはぎ

  • 重ね着や手には焼き芋午後三時

    ふたご座

  • 重ね着し指先だけでスマホする

    植木照美

  • 重ね着の縞を合わせて粋な祖父

    俳菜裕子(はいさいひろこ)

  • 重ね着す荷物待ち侘ぶ白き床

    宙蝉(そらせみ)

  • 線路脇の重ね着ひとりトランペット

    蒼奏

  • しがらみのやうに重ね着脱いでをり

    かまど

  • 猛勉強そっと重ね着母の影

    梅笠

  • 重ね着の最後に綴じるチャックかな

    わらび一斗

  • 重ね着に重ね履きする早出かな

    小山晃

  • 裸婦像を仰ぐ人みな厚着せり

    竹庵

  • 風なき風重ね着の間をこじて吹く

    ばあ哉

  • 重ね着のまま食事する震災地

    松林平行管

  • 重ね着の赤子の顔をそっと撫で

    浅見弓楽

  • 重ね着の児のころころと神の庭

    八幡風花

  • 愛犬が重ね着匂う認知症

    葉鳥

  • 重ね着を心にすれば嘘つきに

    南雲風花

  • 重ね着の八百屋も一つおまけ入る

    どかてい

  • 重ね着の衣擦れ荒ぶビルの風

    湊利久

  • 祖母編みしチョッキ重ね着箪笥の香

    杉浦貴子

  • 重ね着やほつれしままのまつり縫ひ

    ひろ志

  • 重ね着や二枚減らして日曜日

    とんとん

  • 重ね着の内科検診捲っても捲っても

    望月ゆう

  • 重ね着しポチと散歩汗にじむ

    ゴンタ

  • 引き返し羽織る重ね着朝の風

    太一

  • 重ね着てギョエテ論ずる師の白寿

    たんじぇりん金子

  • 今日もまた重ね着増やし夜の暮れ

    粋宣

  • 校庭に重ね着知らぬ風の子ら

    ホーリー

  • 重ね着や杖の向こうの峠みち

    まこと

  • 青橙重ね着の空沈みゆく

    ひなたか小春

  • 白蛇の脱皮の如く厚着脱ぐ

    かつら子

  • 重ね着て半ズボンの腿通学路

    天満の葉子

  • 部活行く子の背に放る重ね着や

    皿檸檬

  • 重ね着て起きる座るを人の世話

    ひろろ

  • 重ね着に解放されし細き肩

    み藻砂

  • 重ね着やアルビノーニのアダージョ

    瀧まさこ

  • 重ね着は爺婆のユニホームなり

    里甫

  • 重ね着て国訛り聞く夜行バス

    とんぼ

  • 重ね着や脱げばマイナス1キロだ

    ひろしげ11さい

  • 重ね着の数だけ祖母の小言聞く

    根本葉音

  • 重ね着を厭ふをんなの矜持かな

    楢山玄冬

  • 開店を待つ重ね着の無言かな

    でらっくま

  • ザックの背の重ね着重し七合目

    七生姫

  • また一人重ね着て来る通夜の客

    一人静

  • 重ね着のローテーションが始まつた

    戌の箸置

  • 重ね着を放りて扉開けはなす

    メルモ

  • 親厚着子は半袖に半ズボン

    白山

  • 平成の終わりの夜を重ね着る

    羽藤武彦

  • 六枚の重ね着よりもあなたの手

    みこ

  • 重ね着やバスにとびのる旅の朝

    あい琶

  • 重ね着の尻のポケットへと財布

    耳目

  • 重ね着を手伝う母やかかる息

    ズンバンバ

  • 重ね着やホームの端の小便小僧

    ミセス水玉

  • 重ね着の芯に届かぬ逢瀬かな

    ゆみづき

  • 重ね着を拒否し我が子の走り去る

    アガニョーク

  • 考もまた我も重ね着嫌ふ父

    いつき組リスナー班・旧重信のタイガース

  • 重ね着や一番奥は派手な色

    ゆうほ

  • 重ね着に包まれ夜半のカラオケ屋

    安溶二

  • 重ね着のびんだれなおす母の声

    勇信丸さき

  • 重ね着にあらがう人気下着かな

    リバティーさん

  • 重ね着の下は巨大な乳房かな

    きなこもち

  • 重ね着や一筋襟の緋色かな

    免疫力アップUP

  • 重ね着のばっちゃコロコロよく笑う

    由坊

  • 重ね着て発つ午後2時のラブホテル

    街麦

  • 重ね着の女や引き算の美学

    北大路京介

  • 厚着して剥ぐやに脱ぎぬ診察室

    れっどべりー

  • 重ね着しリハビリの人息荒らし

    おさんぽタケシ

  • 越後屋の厚着して亥四ツ半薄笑い

    カオス

  • 重ね着渡すエスコートされ光る処女

    服部勝枝

  • このにほひどれからにほふ重ね着の

    ⑦パパ

  • 厚着する子ら顔隠れ声走る。

    小倉嘉治

  • 重ね着のサンドロまろし鉄道員

    万斛

  • 姿見に映し重ね着やめて出る

    はなだんな

  • 快復しそっと脱ぐなり重ね着も

    白井百合子

  • 重ね着に猫のぬくもり隠す朝

    井ノ上りえ

  • 重ね着や尾瀬ヶ原よ燧ヶ岳よ

    仲川光風

  • 重ね着や飲み友達と歩く街

    新米笛

  • 重ね着をぱっと脱ぎ捨て米を研ぐ

    ふさこ

  • 重ね着で抱く老いらくの恋にして

    せんえい

  • 重ね着の最後は赤をのぞかせて

  • 重ね着や祖母の口癖もう一枚

    千葉睦女

  • 重ね着や神話の国の風孕み

    マーフィー

  • 重ね着の手首に細き脈のあり

    手銭涼月

  • 重ね着に猿の寄り来る観光地

    柴原明人

  • 重ね着やいざ出て行かむ星空へ

    銀命堂

  • 和太鼓のバチ握る手や厚着の子

    春と夏子

  • 定番の重ね着ルック立ち話

    柊ふう

  • 重ね着の年季重ねし祖母座る

    陶然

  • 体震えかさねぎの子への羨望

    毬藻

  • 乗り換えのドバイ空港厚着して

    桜姫5

  • 重ね着のへんてこりんな色あわせ

    ぼたんぴ

  • 重ね着のおしゃれ演ずるシャツの裾

    葉子A

  • 一重二重重ね着差し色色合わせ

    はすみん

  • 重ね着のますます顔の小さくなり

    佐川寿々@チーム天地夢遥

  • 行き会ひて今日の厚着を悔やみけり

    はむ

  • 厚着してジムに通うや脱ぐ脱ぐ脱ぐ

    かをり

  • 重ね着や荒涼のもと星辿る

    俳ビギ名

  • 重ね着や膨らむ電車轟々と

    朝ぼらけ

  • 重ね着を脱ぎクレーンの空を突く

    シニアモモ

  • 重ね着の子路地に出て待つ母を待つ

    試行錯誤

  • 我が子より預りし子に厚着させ

    aya

  • 山頂や昼脱ぎし服重ね着る

    春蘭素心

  • 同窓会重ね着脱ぎて笑顔なり

    瞳子

  • 重ね着のマラソン人や風の先

    小川都雪

  • 重ね着の前を押さえて帰路につく

    おがたま

  • 重ね着のそぞろ歩く夜白川郷

    風由花

  • 丸々と重ね着の妻達磨めく

    山本夏石

  • 重ね着や心とそろえ脱いでみる

    けい子

  • 重ね着の増量お洒落の減量

    三水低@第二まる安

  • 重ね着のなかは誰にも見せぬ妻

    淺野紫桜

  • 沖へ出る漁夫重ね着と頬被り

    梶鴻風

  • グラス手にベスト重ね着京の街

    日本酒

  • 南国で重ね着剥げば肌眩し

    あらさなえ

  • 重ね着の肩凝る三味の稽古かな

    残月

  • 重ね着や発つ空港で夜明ける

    ぐれむりん

  • 大雪山頂三日見ず重ね着

    七瀬ゆきこ

  • 重ね着て貌の小さくなりをりぬ

    土屋虹魚

  • 「気をつけ!」の締まらぬほどの重ね着す

    おんちゃん。

  • 重ね着の寝返りうまく子供かな

    中田氏

  • 重ね着や子規庵に句友の熱し

    誉茂子

  • 母となる子に重ね着を勧めたり

    風花

  • 重ね着で粥温める老母かな

    波音

  • 七つの子夕暮れチャイムに重ね着す

    伊豆子

  • 亡き夫の想い出ひとつ重ね着る

    深山紫

  • 重ね着に傷跡隠し夜道行く

    末摘花

  • 重ね着の男ら叫ぶ愛の唄

    飯田青

  • 重ね着の順序大事や朝まだき

    まち眞知子

  • ふくらみの区別なくなる重ね着や

  • 重ね着し今宵屋台で一人呑み

    みのる

  • 重ね着や積もり積もった不養生

    春果

  • 年ごとに老いを感じて重ね着し

    宮写楽

  • 重ね着すシャッター閉まるネオン街

    ゆづき裕月

  • 重ね着や熟れて貴方を許す夜

    遠野かなみ

  • 重ね着や肩やら頸やら凝りはじむ

    たん造

  • ぬぎすてし重ね着吾の過去の形

    洋々

  • あまやかな初の重ね着4ヵ月

    ひろくん11さいのママ

  • 重ね着の下は貧しき裸かな

    竜田山門

  • 重ね着の童の頬の赤きかな

    貴船貞女

  • 重ね着や小さく会釈お互いに

    サトシワタナベ

  • 重ね着が嫌いな男伊達にあり

    聖右

  • 重ね着てわさわさと編む藁草履

    めぐみの樹

  • 重ね着の緋色が衿に見え隠れ

    笑々

  • 重ね着や自転車きいきい息ふうふう

    ジョー

  • あきし穴重ね着をして隠しおり

    小熊利雄

  • 重ね着も役に立たない極地隊

    舎人

  • 後ろ手に閉めた玄関重ね着や

    とみことみ

  • 着せ重ねマトリョーシカを抱くセピア

    朋知

  • 重ね着の茨城弁の祖母微笑

    茫々

  • 重ね着に個性の滲む公民館

    未知

  • 重ね着を剥ぐ優しさと優しさと

    久喜吉圀

  • 重ね着の重さは温さの証なり

    明希羅

  • 曇天に派手な重ね着初デート

    知澪

  • 重ね着て添い寝する子とぬいぐるみ

    きびだんご

  • 重ね着に迷惑そうな仔犬かな

    しーちゃん

  • 重ね着を脱ぎ捨て孫の後を追い

    寺田流水

  • 重ね着や肩肘張って肩凝らす

    なかがわ聖一

  • 重ね着やビル風すさぶ摩天楼

    ニコライ

  • 重ね着て仏舎利塔を仰ぎけり

    吉野川

  • 重ね着の襟をまさぐるビルの風

    スタンリー

  • 重ね着やブラシャツニットコート俺

    十十

  • 着膨れて「はい、飴ちゃん」の熟女かな

    腹胃壮

  • 重ね着にみがくや色のハーモニー

    くによ

  • 重ね着や風吹きさらすおらが田へ

    都花

  • 重ね着のころ五分程早起きし

    最章

  • 重ね着を数えられたる脱衣場

    あさり

  • 重ね着の脱ぐを手伝ふ診察医

    ポンタロウ

  • 重ね着に入浴介助泣くヘルパー

    ひよはるばば

  • 重ね着や体ころころころころろ

    れんげ畑

  • 上州の風翻る重ね着ぞ

    ときめき人

  • 重ね着の強気と弱気聴診器

    欲句歩

  • 重ね着や身もこころにも重ねをり

    金亀子

  • 重ね着の父謝罪会見の朝

    逗留舎なお

  • 重ね着の舞鶴悲喜の波猛る

    常陸人

  • 重ね着て胸ぐら掴むみずからの

    花屋

  • 口の端や風の匂いて重ね着る

    荒磯魚々

  • 重ね着や今日は脱がない意地と罰

    やえ子

  • 重ね着を脱いでゴールは湯船なり

    詠子

  • 重ね着し達磨と化した祖母にやり

    白傘

  • 重ね着た扉の先に白の国

    握り飯太郎

  • 重ね着て年輪などと言はれけり

    桃八

  • 街灯眩し重ね着ることすら出来ず

    秀貴

  • 着ぶくれの尻を押されて乗る車両

    山都屋

  • 重ね着て達磨のような幼き子

    露風

  • 重ね着の数ほど恋を重ねけり

    唯我独善

  • 重ね着や風が吹くのを顔で知る

    千恵

  • 重ね着しからだゆらゆら初子守り

    真中北辰

  • 重ね着の袖揃えるや喜寿の母

    木槿

  • 今日もまた光かさね着陽ののぼる

    とのじ

  • 年寄りっ子重ね着させて三文安

    松山女

  • 重ね着て耐える麻疹や部屋の隅

    小野みっちゃん

  • 「重ね着は武器よ」アラサー女子は言う

    ふくろう

  • ころころと重ね着の妻いと愛し

    ひろし

  • 重ね着や動物園に長居する

    真珠

  • 重ね着や堅牢なりし敵の城

    かぬまっこ

  • 重ね着や歩く二人の影長く

    湖雪

  • 重ね着し一人残りて棚卸し

    輝棒

  • 重ね着を自慢しあって配達に

    猫ふぐ

  • 杣人や重ね着の腰ナタ下げる

    龍秀樹

  • 重ね着を脱ぎ着する間に遅刻する

    宗本智之

  • 重ね着の妻黙々と何を編む

    赤好庵

  • 庭先に重ね着の父今はなし

    虚実子

  • 重ね着や味噌ラーメンにトッピング

    きんえんくん

  • 重ね着の袖より光る薬指

    星野悠然

  • 霊峰も白き衣を重ね着し

    銀蜻亭

  • 重ね着の襟元決めて待つ正午

    宮みやび

  • 重ね着や予防接種の絆創膏

    松山

  • 重ね着の粋なご婦人歌舞伎座前

    月のうさぎ

  • 重ね着や抜け殻のように脱衣場に

    かずえ

  • 一人分埋まる重ね着立ち見客

    かつたろー。

  • 重ね着て日に数本のバスを待つ

    木村ひむか

  • 上人の重ね着の袈裟鮮やかに

    ひなた

  • 朝ぼらけ重ね着脱ぎ二度寝する

    蛍子

  • 重ね着の手元あやふし飲み薬

    谷百合野

  • 厚着して宵のお百度参りかな

    直木葉子

  • 風吹きて上着一枚重ね着て

    kkk

  • 重ね着る順に重ねて床に入る

    あい女

  • 重ね着や振り向くときは体ごと

    草人

  • 重ね着で負けぬ気にして外に出る

    患子

  • バルコニー猫との散歩は重ね着で

    勉邪明

  • ずっしりと重ねる衣年の功

    京のみやび

  • 重ね着やリムジンバスの補助座席

    奈緒女

  • 重ね着の男の呆け庭の墓

  • 重ね着の兄弟姉妹勢揃ひ

    おけら

  • 歳かさね重ね着も増え老い感じ

  • 洗濯機重ね着のまま廻されり

    ぽろたま

  • 重ね着や天井裏は運動会

    花河童

  • 着ぶくれて朝の通勤サウナ風呂

    玄鳥

  • 着ぶくれる妻ばかりが元気なり

    押田圭史

  • 新橋の重ね着は黒紺黒紺

    北葛城達生

  • いみじくも重ね着ぽっこり腹鼓

    壬生紋鬼

  • ランジェリーより赤ばかり重ね着る

    フジコ

  • 歳重ね重ね着は増し気は萎む

    気のまま風

  • 重ね着をすっぽり脱ぐや猫ほいほい

    霧子

  • 鳩鼠の襤褸重ね着す清貧の尼

    谷口詠美

  • 重ね着を脱いぎたる母の小さき背makojck@

    山吹未羽

  • 重ね着や重い思いは憚かるや

    司龍之介

  • 重ね着に一枚足して出発す

    有田みかん

  • 重ね着し脱いで忘れる一張羅

    甘平

  • 重ね着に割烹着つけ妣の朝

    せつ華

  • 重ね着で体型隠す四十路かな

    川畑彩

  • 重ね着は母の愛情ちと暑い

    ここな

  • マトリョシカになれる心地や重ね着す

    冨樫由美子

  • つむじ風重ね着の子ら追いかけて

    猫楽

  • ころころや重ね着のちんと座る子

    姫山りんご

  • 駅伝の応援行くぞ重ね着す

    真林

  • 木戸口に鈍重怠惰重ね着を

    水田なぐ

  • 重ね着や阿吽の仲の老夫婦

    山本嘉子

  • 重ね着てモーターそりでやまの湖へ

    PON

  • もう一枚箪笥かき混ぜ重ね着す

    蒼香

  • 重ね着の彼女に期待冷めてゆく

    祖乞

  • とりあえず重ね着させて自転車に

    みどりちゃん

  • 重ね着を隔てて鼓動速きこと

    なご

  • さあ帰ろ重ね着の子の抱きにくし

    みき

  • 重ね着や四角き部屋を丸く掃く

    夢見亭笑楽

  • 重ね着や隣の犬に吠えられて

  • 重ね着に差し色入れて歩く朝

    かすみ草with筋トレ俳人

  • 重ね着はみっともないとババシャツ着て

    平松智華

  • 重ね着や男社会を迎え討つ

    かすみ草

  • 暖無きて持てる服みな重ね着す

    史詠

  • まるまると重ね着赤ン坊眠る

    宮坂変哲

  • 重ね着や虚の説法をする我は

    どろん

  • 重ね着の下に秘めしは粘マグマ

    たま蛙

  • 逝く君や重ね着してもなお足りぬ

    春猫

  • 心まで重ね着したる吾の居り

    聞岳

  • ゆらぐ枝重ね着脱ぎてティショット

    ドラタンリュウジ

  • 吾が為重ね着一枚くれし君

    宮武桜子

  • 重ね着をして初孫を抱き上げる

    抹香鯨

  • 重ね着や電子レンジの窓明る

    福花

  • 地球にもオゾン重ね着何時の日か

    詩楽麿

  • 重ね着て希林の遺作観にシネマ

    笑子

  • 重ね着や祖母と遊ぶ子紅ほっぺ

    秋月流音@木ノ芽

  • 本当の自分など有りや重ね着し

    萄子

  • 外交や重ね着を脱ぐまた一枚

    東西南北

  • 汗まみれ重ね着すぎた空青し

    青泉

  • 重ね着や箱根の五区で振る小旗

    江戸人

  • 重ね着の父ひっそりと王手飛車

    東山

  • 重ね着に隠れしベスト手編みなる

    京あられ

  • 万歳をさせて重ね着すぽと抜く

    はまゆう

  • 議論する重ね着の衆恵迪寮

    ぐりーんぴーす

  • 重ね着の母腹に打つインスリン

    真宮マミ

  • 声高にヨイショ掛け声重ね着かな

    雅由

  • 重ね着しベランダに立つ星降る夜

    陽気姫

  • 重ね着て歩む幼子やじろべえ

    村上研一

  • 重ね着て手水で袖を濡らしけり

    萬代草舟

  • ネオン街重ね着すれど生ビール

    如月士朗

  • 重ね着の餅返す手のしわのしわ

    夢芝居よしみ

  • 重ね着の脱ぎ散らかして一夜かな

    ふみゑ

  • 重ね着のままでふるさと後にする

    海月漂

  • 重ね着やペアールックのシニア行く

    田中ようちゃん

  • 重ね着て夜空の星を子供らと

    三大夜景

  • 重ね着の首筋にある羽根のタトゥー

    芹沢雄太郎

  • 重ね着のマニキュアのみが光りもの

    多事

  • 重ね着に重ね着重ね転びたり

    ツーちゃんの恋人

  • 重ね着を脱ぎ散らかすや引籠る

    群馬の凡人

  • 真夜に仔の生まれて吾子に厚着さす

    小倉じゅんまき

  • トレッキング重ね着脱いで心地よし

    宗元

  • 重ね着や犬に引かるる丸き影

    峰泉しょうこ

  • 重ね着や弱々しくも逞しく

    伊予吟会心嵐

  • 丸々と重ね着の弟ばあちゃん子

    明爽

  • 重ね着でほころび一時隠しけり

    小原旅風

  • 着ぶくれてふっくら若き日のわたし

    紫香

  • 重ね着の風に向うて散歩かな

    杉尾芭蕉

  • 重ね着の中に女の秘密あり

    KAZUピー

  • 重ね着もすぐ脱げるよう街歩き

    鯛風

  • 重ね着を腰にまきつつ歩き出す

    むすびめ

  • 重ね着のころころころと小さき母

    ヤッチー

  • 重ね着の袖口についボロが出る

    薬師丸ひで樹

  • 看護師のずらす厚着や聴診器

    かざばな

  • 重ね着の数笑ひ合ひ朝練へ

    野々ゆか

  • 独り居の重ね着茶色ばかりなり

    髙橋冬扇

  • 重ね着や趣味の異なるシャツ二枚

    樹朋

  • 重ね着す異国の駅舎の大時計

    新田淑

  • ありったけ重ね着したる疎開かな

    はずきめいこ

  • 重ね着や悪霊のごと老笑ふ

    もせきのこ

  • 重ね着のあの人とまた間違われ

    野倉夕緋

  • 重ね着を嫗一度に脱がせ取る

    バーバラ

  • 重ね着やかき分け滑る銀世界

    のりりん

  • 重ね着やおしゃれに決めて出かけよう

    わらべ詩

  • 重ね着のダウンを脱ぎて熱放つ

    テン@第二まる安

  • 重ね着て応援の前君走る

    うずまきタルト

  • どんより雲の重ね着ひとすじの陽

    粋流

  • 重ね着やユカタ姿で遊戯室

    キヨ

  • 重ね着やこだわりの末時間切れ

    田畑耕作

  • 重ね着をしてデイケアを待つ朝

    Mrs.Roadmovie

  • 重ね着て齢をうめる年となり

    甘泉

  • 仕送りの野菜ことこと重ね着す

    実多しゅうか

  • 重ね着や畑と話せば背なに風

    霜月

  • 重ね着で荷物検査を通り抜け

    えび天

  • 重ね着や風呂場に向かう服の列

    いろり

  • 重ね着を上手に脱がす人やった

    窯魚@直樹里

  • 重ね着の下に渡せぬラブレター

    たいき

  • 厚着させ君の生まれたわけ話す

    藤鷹圓哉

  • 重ね着や肩にボストンかるう夜

    しかもり

  • 重ね着やヒルクライムの地獄かな

    二上松風

  • 重ね着や鉄柵を背に待ち合わせ

    28あずきち

  • 重ね着す張りぼての猫丸き顔

    美山

  • 上野山重ね着させたし西郷さん

    タック

  • 重ね着の鎧脱ぎ捨て湯につかる

    ひろ

  • 重ね着や予防注射の腕まくり

    田辺ふみ

  • 重ね着や兼六園のにわか雨

    浅田チコ

  • 重ね着の腕捲りして採血す

    菊池洋勝

  • 重ね着を脱ぎて佇む眼鏡橋

    夏甫

  • 重ね着て日あたりながら話し居り

    翠穂

  • 重ね着の地蔵の顔を拭いてやる

    津葦

  • 重ね着の奥に深紅の勝負ブラ

    岬りこ

  • 湯冷めして半纏重ね着夜は長し

    よりみち

  • 厚着して泣きたい気持しまいこむ

    李子

  • 重ね着を楚々に施し棺蓋ふ

    柊月子

  • 重ね着の背中へ差し込む夫の腕

    小田寺登女

  • 重ね着の袖折り袋詰めの午後

    豆闌

  • 重ね着て夫の声待つ風呂屋かな

    つつ井つつ

  • 重ね着や脱いで逆立つ静電気

    モッツァレラえのくし

  • 重ね着よボデーラインはどの辺り

    kuri

  • 重ね着の脱ぐたび増える愚痴の数

    プリマス妙

  • 重ね着で体操いちに笑みはなし

    春日のぽんぽこぴーな

  • 重ね着をさせられて乗る自転車

    いつの間にアラカン

  • 重ね着の中重ね着の遠ざかる

    エイシェン

  • 厚着して犬の散歩に出行かん

    喜多輝女

  • 背の丸み重ね着故と言い訳す

    小熊伸子

  • 重ね着や久留米絣の野良仕事

    だけわらび

  • 養老院の入口で重ね着を解く

    閑茶

  • 重ね着を一枚捨てて宙へ飛ぶ

    一宮寅五郎

  • 雨模様重ね着持参晴れ着かな

    さとうくにお

  • 重ね着をいちまい残し聴診器

    春爺

  • 重ね着やみゆき通りの舶来屋

    辻が花

  • 重ね着て見る岩山の紫苑色

    峰江

  • 重ね着の最上層はあちら物

    木人

  • 重ね着の襟たてて待つ始発かな

    雑草おばさん

  • 静電気生る重ね着バリバリと

    竹の子

  • 厚着して朝一番の歯科医院

    ふうせんかずら

  • 重ね着の文学青年くしゃみする

    ねむり猫

  • 改札で待つ重ね着の君と傘

    駿童

  • 晴れ姿重ね着して天気になれ

    京子

  • 重ね着や星に引かれて無動の吾

    野中泰風

  • 重ね着に更に重たき心かな

    坂本大吉

  • 重ね着の合間に見上げる目がふたつ

    孤色

  • 重ね着て別れ恋歌熱唱す

    忍冬

  • 重ね着すカギ入れたのはどこだっけ

    藤すみ

  • 重ね着ができぬ非力の齢かな

    門前町光乃

  • 重ね着し朝刊を取るお手伝い

    山野ゆうり

  • 重ね着は嫌だとわめく長毛犬

    闍夢

  • 重ね着や改札の母自慢顔

    じょいふるとしちゃん

  • 重ね着やセンス良く着る母九十

    重翁

  • 重ね着やお地蔵さまの鼻低し

    たむらせつこ

  • 重ね着て八十路の肌を隠しをり

    なかおち

  • 重ね着やクロークの札五十番

    むべ

  • 重ね着や重なる匂いぬくもりが

    犬散歩人

  • 手作りを重ね着すれば母の温

    池と堀

  • 重ね着や魚臭する定期入れ

    四丁目

  • 重ね着で屈んで見するしりこぶた

    シラクサ

  • 人一枚重ね着たりし齢かな

    伊藤欣次

  • ぴんぴんとねんねんころり重ね着す

    葉るみ

  • 重ね着にまた重ね着て母の朝

    恵風

  • 重ね着の重さ季節の深さかな

    ミセウ愛

  • 厚着して震えし戦後痩せ我慢

    津軽わさお

  • 四股を踏む傘寿の老ひの重ね着や

    落葉勝山

  • 重ね着で叩く鍵盤腕重し

    楽@木の芽

  • 重ね着て夜景となりたる二人かな

    元喜@木ノ芽

  • 重ね着のだるまや七転び八起き

    中野久子

  • 長女次女三女の服を重ね着て

    若澤杏子

  • お見合いのセーター重ね着する相手

    朱久瑠

  • 重ね着して準備万端面接に

    平康

  • 重ね着と胎児のしゃっくりを包む

    榎本みわ

  • 重ね着の曲がらぬ肘で握るシーソー

    史月

  • 重ね着や犬舎グレードアップする

    青柘榴

  • 厚着せぬ習慣未だ独り者

    君島笑夢

  • 重ね着を魅せる難儀な靴選び

    くさぐき

  • 重ね着を脱ぎちらかして夢も見ず

    徘徊人

  • 重ね着の親子暮れゆく遊園地へ

    松山めゐ

  • 重ね着や見えない層にも手を抜かず

    みずほ

  • 重ね着やナフタリン臭振り払い

    亜音洲

  • 重ね着やエスプレッソが冷えるまで

    網野れいこ

  • 重ね着てちろりを探す夜半かな

    もりたきみ

  • 重ね着の地層めきたる媼かな

    立志

  • 重ね着の父の背中や茜空

    野ばら

  • 重ね着を重ね重ねて顔ゐらず

    桔梗松山

  • 重ね着やマトリョーシカの赤い頬

    誠馬

  • 重ね着で摘む徳利差し向かい

    獅子扉

  • ユニホームのなか重ね着の外野席

    鯉太郎

  • 重ね着のまま歯科台で口開けし

    羊山羊

  • 重ね着や好きが嫌いに変わるとき

    鶏侍

  • 横浜の重ね着みんな喧しい

    綿井びょう

  • 重ね着や課題終わらぬ苦学生

    霖之助

  • 老いらくの恋かも重ね着色を足す

    いごぼうら

  • 重ね着の子のまんまると風ん中

    千の葉

  • 母の着た紬にニットを重ね着す

    羽真美佐

  • 重ね着やゆるりとたたみ診察へ

    しー子

  • 重ね着か戸惑う地球温暖化

    白山

  • 重ね着をすれど心の温からず

    yoko

  • 重ね着をすれど足踏み夜明け前

    つつ井つつ夫

  • 重ね着の人深山より罷り越す

    さくみ

  • 駅に重ね着の娘の笑みと育児書

    仲七

  • 重ね着やしばらく星の話など

    まつだまゆ

  • 重ね着や我慢比べの選手達

    藤田由美子

  • 古稀過ぎて重ね着すれど凍てし夕

    明天田夫

  • 曇天を厚着する羊群の黙

    一刀斎

  • ちぐはぐの重ね着笑う集会場

    キョンちゃん

  • 海沿いカーブハーレー操る厚着して

    イサポン

  • 重ね着の袖「あか、あお……」とめくる吾子

    南風の記憶

  • 腎を病む重ね着の体重36kg

    蘂六

  • 重ね着や途切れ途切れのハーモニカ

    東洋らいらん

  • 重ね着の弾け溢れる脱衣籠

    青木豊実

  • 半袖や若者真似て重ね着す

    なつめモコ

  • 酔いどれの重ね着はがす夜半かな

    花咲明日香

  • 重ね着しゴルフスコアも重ねたり

    伊予吟会福嵐

  • 重ね着を脱げば厚い欲の皮

    あすなろ

  • 重ね着に珈琲染みる漁夫の朝

    世良日守

  • ペタル踏む重ね着悔やむ老いの坂

  • 重ね着で身動きとれぬ食後かな

    ちゅうちゃん

  • 重ね着や尾張名古屋は流行らない

    加藤賢二左右衛門

  • 重ね着の分だけダウンの重さかな

    入口弘徳

  • 縁側の重ね着の母髪白く

    ひなたトンボ

  • 重ね着や「あ」の口に入るおにぎらず

    赤橋渡

  • 灯を消して重ね着を解きほぐす指

    柑斗梨舞礼

  • 朝練や重ね着をして登校す

    正宮崎

  • 重ね着の早朝散歩富士仰ぐ

    ロクヨン

  • 重ね着の母のハミング磨く鈴(りん)

    竹口ゆうこ

  • 重ね着の懐に猫住みついて

    瓜中不眠

  • 異国の夜くれた重ね着友ここに

    蒼馬

  • 重ね着の薄さ競ふやなには人

    光本弥観

  • 重ね着てロボのやうなり子の仕草

    よっきゃ

  • 着替えの間惜しんで今日は重ね着す

    路風

  • 重ね着の母いつまでも手を振れり

    きのと

  • 重ね着の肩こり悩み着ないこと

    にゃんみー

  • 重ね着の達磨の如し母の顔

  • 日めくりが減って重ね着一つ増え

    ひろきう

  • 重ね着や顔は小さい姫だるま

    みかん

  • 厚着して犬の毛玉を伸ばしやる

    松風子

  • あさおきてふくをかさねぎさむくない

    はるか6才

  • 重ね着て車内パンパンしぼむ肺

    晴日和

  • 重ね着や人との出合い避けにけり

    秋桜

  • 重ね着し病室廻るナースかな

    コタロー

  • 重ね着を剥いてゆきたる更衣室

    あー無精

  • 重ね着で粋になる人為らぬ人

    余熱

  • 歓びを第九の舞台重ね着る

    佐山夕子

  • 重ね着の垢切れ母は洗濯へ

    一碁一会

  • 重ね着の漢腕組む波飛沫

    清波

  • 重ね着や年代物の魔法瓶

    れい

  • 重ね着てハワイの航路予約する

    HGDT

  • 若づくりヒートテックの重ね着し

    起承転々

  • 重ね着て虫食う穴の広がりて

    工藤浩之

  • 重ね着の中にケロイド一文字

    比保倉亭酢

  • 重ね着のぬくもりを抱く夜風かな

    園壺

  • 家を出て戻って転けて重ね着す

    藍時湘

  • 寂しさや重ね着増して暖かき

    アーナンダ

  • ◎童らと谺は遊び重ね着ぬ

    ココダン

  • 重ね着や縄文土器の分厚くて

    茶爺

  • 泥酔の朝重ね着の数だけ無言

    白瀬いりこ

  • 重ね着てコンビニに走る我ずぼら

    笑酔

  • 重ね着や描く絵手紙誰宛に

    竹林

  • 重ね着の試行錯誤の朝楽し

    西田武

  • 姿見へ肩を前出し重ね着を

    紫雲英

  • 重ね着の薄物百片一重とす

    法典

  • 予防接種重ね着の袖ごろごろと

    ふわり子

  • 重ね着や防弾チョッキ着ますので

    森一平

  • 重ね着に心かくして遠まわり

    西川あきや

  • 重ね着の抜け殻めいて風呂場前

    紙魚

  • 竹を割る爺の重ね着士のごとし

    小橋春鳥

  • 重ね着の子ら駆け回りほお赤し

    花猫

  • 重ね着やまんまる祖父の後ろ姿

    よつ葉

  • 重ね着を洒落て魅せたり粋娘

    山研

  • 重ね着しスローで動く一人居や

    ギコ

  • 重ね着て骨の形を隠しけり

    流川ゆきはな

  • 日は高し重ね着二枚脱ぎにけり

    池田香

  • 失敗は失敗のまま重ね着す

    すみれ色の涙

  • ジャンパーを重ね着したる老農夫

    西尾桃太郎

  • 停電はいつも突然重ね着す

    谷川の蛍子

  • 重ね着や見えぬ所は襤褸に継ぎ

    葛谷猫日和

  • お父さん重ね着となる子供達

    のりた

  • 重ね着やほんとは鎖骨見せたいの

    くま鶉

  • 市たたみ厚着ゐちまい脱ぐ売り子

    ラング蘭

  • 厚着して北へ発つ孫のずだ袋

    とし子

  • 赤子よりおもい重ね着ひるのまち

    さゆみ

  • 重ね着る色決めかねてひと日過ぐ

    風紋

  • 重ね着は親の期待の重さかな

    彩然

  • 重ね着でマトリョーシカに変身す

    ゆぃ

  • 重ね着の重ねる服に悩みけり

    良子

  • 重ね着る小指の幅の衣紋美し

    としなり

  • 重ね着の仏頂面の子どもかな

    輝龍明

  • 重ね着に重ね着重ねホットヨガ

    真紅ゆうこ

  • 厚着して待つ駅Tシャツの彼来

    ららら句

  • 重ね着て馬上モンゴルの牧童

    あざみ

  • 重ね着や年輪のごと増へにけり

    ぽんたちん

  • 重ね着や頂上極め酒の味

  • 重ね着や朝日の匂ふ深呼吸

    葦たかし

  • 十二単祖母の厚着を笑ひけり

    はら美華子

  • 重ね着の瞽女の声する風の中

    髙田仁和加

  • 重ね着も回る洗濯日和かな

    ひな子桃青

  • 重ね着の空は灰色鼠色

    佐東亜阿介@チーム天地夢遥

  • 着て防ぎ重ね着をして守りたり

    風来松

  • 厚着した鉄道員(ぽっぽや)の背に発車ベル

    しいちゃん

  • タイムラグ重ね着の子の腕まくり

    秋乃智春

  • 重ね着と言われ清少納言泣く

    優純bow

  • 重ね着で空港待機ハノイの夜

    野純

  • 重ね着て主人なき実家を訪し

    深川リンの父

  • 重ね着の下はパジャマでコンビニで

    ほうじ茶

  • 重ね着をして可愛さの二倍増し

    歳三

  • 豪の友重ね着外し帰路につく

  • 重ね着や今度の席は廊下側

    満る

  • 重ね着や鍋はまだかと着る一枚

    星海

  • 重ね着のまた重ね着の母の晩

    和彦

  • 買い足しに角までをまた重ね着て

    ときこ

  • 重ね着し池の端たたけど鯉知らんぷり

    ひよとり

  • 春がきてかさねぎぬいでとびはねる

    れい子

  • 重ね着の母はますます丸くなり

    石爽子

  • 厚着して雑踏をゆく月曜日

    高村優雨花

  • 病み上がり重ね着の君の笑顔かな

    アナグマ

  • 腰痛や重ね着をしてこもり居る

    馬場馬子

  • 厚着の子の目にパンダの子厚着めく

    野々原ラピ

  • 重ね着が思い出させる衣替え

    俳慶

  • 重ね着の子が駆けてゆく通学路

    こまどり

  • 都では重ね着競う平安の世

    清ら

  • 重ね着の鼓動の限りなく無音

    広瀬康

  • 重ね着をまとめて脱ぎて風呂ダッシュ

    釜眞手打ち蕎麦

  • 重ね着は主のかたちで帰り待つ

    うづら

  • いつもならやせ我慢する重ね着す

    熊縫まゆ

  • 重ね着の妻の悋気や宵の空

    みどりがめ

  • 重ね着はせぬあのペルー人の黙

    おおやぶちょ

  • 重ね着に潜むちぐはぐ静電気

    山樫梢

  • 重ね着の野暮さ残して六本木

    背番号17

  • はっきよいのこった重ね着相撲取り

    真紀子

  • 重ね着る父の匂いと母の香を

    宮島ひでき

  • 重ね着でエアコンオフのエコ家族

    オイラー

  • 重ね着の祖母の真白き脛の肉

    藤色葉菜

  • 会ひたしや亡母の肌着重ね着る

    小春

  • 重ね着で十二単の姫になり

    布杏多

  • 顔まっ赤重ね着忘れ遊ぶ子ら

    わたさん

  • 妻走る蓑虫のごと重ね着し

    柿林

  • 重ね着の父の襟元我のシャツ

    いいよかん

  • 重ね着の六つのポッケに老眼鏡

    日曜生

  • 重ね着や十二単を着てみたし

    海老名っこ

  • お揃いの重ね着温くハーレーまたぐ

    豚ごりら

  • スカートは膝上制服の下重ね着る

  • 重ね着の二枚内側小さき手

    まの

  • 重ね着の吾子かたぶきてまろ寝かな

    位相朗

  • 重ね着の満員電車乗り過ごし

    浮見亭湖風

  • 重ね着や演歌飛び交うバス旅行

    安田信洲

  • 重ね着や威張る癖ある痩せ男

    たんと

  • 重ね着のおおよそ脂肪だと思ふ

    ローストビーフ

  • 重ね着やスクールゾーンの見守り隊

    なかの花梨

  • サンダルでスリランカ人重ね着す

    彼方ひらく

  • 腕の裾ピカピカ光る重ね着だ

    ばんしょう

  • 重ね着る桃源郷の老父かな

    昼行燈

  • 重ね着で体ぽかぽか軽くなる

    美泉

  • 背まるむる重ね着闇の塒へと

    ららやにほ

  • 重ね着やデカルトカント車寅次郎

    北村鯨子

  • 重ね着やお風呂に続く道標

    紗々

  • 号砲に驚き重ね着を脱ぎぬ

    四方駄馬@木ノ芽

  • 子を思い重ね着重ねマシュマロマン

    さかまろ@第二まる安

  • このごろは重ね着しても気にならず

    しおかぜ

  • 重ね着や昔ながらの海老ピラフ

    百幸

  • 夕暮れや背に重ね着の子の重み

    ジュミー

  • 重ね着で受けた電話は事故の報

    じゅりあん山本

  • 重ね着を脱ぎて機上の人となり

    花節湖

  • 那覇を立ちオスロに降りて重ね着る

    えらぶゆり

  • 重ね着のユニフォームとキャップとメガホンと

    こぶこ

  • 重ね着の内に温もり母の肌

    平松洋子

  • 重ね着でうたた寝もまた堂に入る

    塩風海女

  • 筍の皮に例える我重ね着

    介タマ母

  • 重ね着や街路樹の影あそこまで

    青嵐

  • 重ね着や漢字浮かばず孫に聞く

    鶴田梅勝

  • 重ね着て魁夷の絵画の道歩む

    照波

  • 着ぶくれて肩こりて仰ぐビルかな

    おるか

  • 重ね着や上手に嘘をつける人

    空蝉

  • 重ね着をした後悔で登る坂

    背馬

  • 重ね着や洗濯物の多い多い

    游真

  • 重ね着を吐き出す電車官庁街

    テツコ

  • 手術後の身にゆったりと重ね着す

    順女

  • 重ね着て眺む星空八ヶ岳

    長谷川ひろし

  • 重ね着や少しまつげも濃く見せて

    村上海斗

  • 重ね着て閉ぢこむ孤独仮設かな

    都乃あざみ

  • 重ね着の祖父の背中は刃文かな

    為一暢道

  • 重ね着の上下ちぐはぐ夕仕度

    石井せんすい

  • 駅前の重ね着ダンサーひらふわり

    弁女

  • 夫のシャツ重ね着させた地蔵さま

    柚季

  • 重ね着ていざ北国へ旅に出る

    紋舞蘭

  • 重ね着て歩幅短し通勤路

    パオ

  • 重ね着で季節感じる並木道

    苑菖

  • 背もたれの厚着してをり更年期

    飯村祐知子

  • 重ね着に肩擦れ合ひて屋台かな

    春野いちご

  • 重ね着や女子高生の膝小僧

    古都鈴(ことり)

  • 重ね着や紅色ちらりが決め手です

    まめ小路まめ子

  • 重ね着や汽笛を耳に杖を曳く

    長田写々

  • 重ね着や弾く音色のやわらかさ

    いつもの花影

  • 重ね着のうち三枚が肌着とは

    谷山みつこ

  • 重ね着のお汁粉前に思案かな

    湘輝

  • 重ね着の叔母来て直ぐに帰りけり

    杉本とらを

  • 重ね着や剥ぐ束の間のときめきや

    syuusyuu

  • 重ね着や犬の散歩の人まばら

    大蚊里伊織

  • 重着の子が迎待つゼミの夜

    99カリン

  • 重ね着し陽あたり猫とお茶をのみ

    小塚蒼野

  • 重ね着ころころ我肩も凝り

    きさらぎ

  • 農作業休憩時間は重ね着で

    暇親爺

  • 重ね着や追われる事を卒業す

    田邉真舟

  • 重ね着のおしゃれ素足の女学生

    斜楽

  • 重ね着や母から衣類宅配で

    恵寿

  • 重ね着を解くごと伝う君の熱

    江久保亜月

  • 母一人昭和我が家を重ね着る

    雅雅丸

  • 寒がりの父の重ね着一生かな

    のぶ子

  • 厚着して見上げる空や藍の色

    とこちゃん

  • 重ね着をごっそり落とす下向いて

    田村美穂

  • 重ね着の女事実をはぐらかす

    らくさい

  • 観音は薄着見る吾は重ね着し

    桜桃の里

  • 重ね着も背筋伸ばして口に紅

    やぶつばき

  • 重ね着を脱いで短パン機内食

    スローライフ

  • 雨の日の黒黒黒の重ね着や

    むらたふみ

  • コンコース厚着してより待ち惚け

    椋本望生

  • 重ね着の中の私のさすらいぬ

    太子

  • 重ね着やペンギン何を隠したる

    まるひるま

  • 三月経ち初重ね着の吾子抱く

    茄子紺

  • ジョギングにビタミンカラー重ね着す

    山口とねりこ

  • 淡し香やきみの上着を重ね着る

    真白

  • 重ね着のうなじに結ぶよだれかけ

    小青(句ゼミ)

  • 重ね着の産着の中は桃の色

    藤郷源一朗

  • 昼脱ぎし重ね着又も順に着る

    一咲ふゆか

  • 重ね着や北極星を観測す

    ひいらぎ

  • 重ね着の数を競った爺がいた

    松浦麗久

  • 虚しさや重ね着しても効き目無し

    輝峰亭

  • 厚着して丸くなる子ら通学路

    只暎

  • 重ね着や「る」の字になりてオペラ座へ

    村上瑠璃甫

  • 重ね着の我が身を隠しほとけがお

    倉の人

  • 窓閉めて祖母の形見を重ね着す

    定吉

  • 鼻水を止めてくれよと重ね着す

    砂東元気@チーム天地夢遥

  • 制服の下は七枚の重ね着

    空山

  • 重ね着る腕の動きの蟹めいて

    羽沖

  • 重ね着に音あるならばシンフォニー

    村上無有

  • 重ね着の明日のデザイン生き通し

    14橘貞山

  • 重ね着の一番下のシャネルかな

    石井美髯

  • 重ね着の厚さも齢も重ねたり

    酔楓

  • 重ね着の色を愉しむ母卒寿

    えっちゃん

  • 重ね着で信号なみの赤青黄

    今井佳香

  • 重ね着て風濃く匂う防波堤

    吉良水里

  • 日光路背骨の軋み重ね著て

    三毳

  • 重ね着の吾子の本音や三者面談

    倉形さらさ

  • 焼夷弾重ね着のまま防空壕

    里之照日日

  • 重ね着やフレデリックのいる社会

    北村崇雄

  • 重ね着の服あれこれと北の旅

    薮久美子

  • 重ね着て麦酒飲み干す立ち飲み屋

    きっちゃん

  • 重ね着し顔を赤める子供かな

    青玄

  • 重ね着の母の歩みの静かなり

    堀アンナ

  • 重ね着の一枚として脂肪あり

    ましろなぎさ

  • 重ね着や底深く映ゆ真白肌

    たづ

  • 重ね着す家から五分のポストまで

    岩のじ

  • 重ね着の最後は毛皮女坂

    幹弘

  • 重ね着や数字にならぬ乗車率

    京野さち

投句はこちら