menu
初めての方へ
選者紹介
結果発表
作品検索
新着情報
投句はこちら
中級者以上結果発表
HOME
結果発表
中級者以上結果発表 特選
2015年2月26日週の兼題
水草生う
【曜日ごとに結果を公開中】
月曜日
火曜日
水曜日
木曜日
金曜日
老頭兒の憩う長椅子水草生う
竹庵
選者コメント
夏井いつき
選
「老頭兒」とは「ロートル」と読むのか?と調べてみると、ネット辞書には以下のような解説がありました。【ロートルは、中国語で年寄り・老人という意味の老頭児という語を由来とする単語。中国語の発音としては「ラオトウ」あたりの方が近く音程も上下するので、日本人が普通にロートルと発音しても中国人には通じない。】 なるほど。ならば、意味としては「ロートル」を思い浮かべつつ、「ラオトウ」と発音したいなあ。声に出してみると実に豊かな響きを持つ言葉です。 水草の生う春ともなれば、「老頭兒」たちはそれぞれお気に入りの椅子に座って、行き過ぎる人を眺めたり、麻雀やトランプに興じたり、煙草をふかしたりしているのでしょう。若々しい春と「老頭兒」という字面や音を対比させつつ、春の心楽しさを「憩う」「長椅子」の二語で穏やかに表現しており、実に味わい深い作品です。 私は、かつて訪れた中国の水の都・蘇州を思い浮かべました。町中を巡る運河や水路、その水辺に置いた「長椅子」に集う「老頭兒」たち。古い民家の窓に、錆びた鳥かごが吊してあり、名前を知らない美しい鳥が鳴いていた光景まで思い出しました。 中国の町角を思わせつつ、心の中で「ロートル」と意味を反芻すると、ゆっくりと年老いていく自分自身を慈しむような読みも生まれ、その二重の味わいを楽しませていただきました。
次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!
過去の作品検索はこちら
おたより・質問フォーム
「ことばのちから」によるまちづくり
松山市 文化・ことば課
投句はこちら
選者コメント
夏井いつき選