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中級者以上結果発表 秀作
2014年8月14日週の兼題
名月
【曜日ごとに結果を公開中】
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名月へ延伸セヨ都営大江戸線
ぐわ
選者コメント
夏井いつき
選
こんな手もあったかと、ニヤリとした作品。「都営大江戸線」といえば、地底の底にあるのではないか(笑)と思うほど長い長いエスカレーターが思い浮かびます。上りのエスカレーターに立って前を見上げると、一体どこまで続いているのだろうという思いにいつも囚われます。その実感が、「延伸セヨ」という命令形になったのでしょう。「名月」の夜ともなれば、その思いは一入であります。
名月や眞犯人とその家族
葦信夫
選者コメント
夏井いつき
選
●ヘミングウェイに単語6つだけの小説があります。For sale:baby shoes,never worn.(売ります。赤ちゃんの靴、未使用。)言葉の「取り合わせ」がすばらしいと思いました。無季ですけどとても俳句っぽい効果じゃないでしょうか?というわけでヘミングウェイ、めざしてみました。/葦信夫 ヘミングウェイのこの逸話を初めて知りました。そこからの発想は、まさにチャレンジ。「名月」という季語の下に、「眞犯人とその家族」という人物を配するだけで、物語は動き始めます。この一句から、例えば五つの脚本が書けてしまうような想像が、うにょうにょと動き出しました。
名月や象舎の如き変電所
クズウジュンイチ
選者コメント
夏井いつき
選
この句の場合は「満月」でも成立はするのですが、「名月」とすることで、一年に一度の「名月」が持つ力が「変電所」を「象舎」のようであると感知させたのかもしれない、という読みが広がります。「名月」を愛でる心が「象舎の如き変電所」の暗く大きな影を美しく感じ取らせたに違いありません。
名月の今宵百句を還すべし
ポメロ親父
選者コメント
夏井いつき
選
私は毎年仲間たちと一緒に「月百句」(一人で月の句を百句作る)修行をしていますが、ポメロ親父さんも頑張っているのでしょう。「名月の今宵」には、今年の「百句」を詠み上げてしまおう!という決意でもあり、「名月」への賛美でもあります。「還すべし」という措辞に「名月」に対する敬愛も読み取れますね。
名月やアミタボーリ(雨賜り)の低き声
まどん
選者コメント
夏井いつき
選
●前に見た与論島の十五夜踊り(国指定重要無形民俗文化)。その中に「雨賜り(アミタボーリ)」という踊りがあります。「雨賜り、賜り(アミタボーリ、タボーリ)」「島が富どぅ 世が富」――。雨乞いの言葉を繰り返しながら踊ります。最初、「雨乞踊」にしようと考えましたが、「雨乞踊」は別の季語だと知り、現地の言葉(歌い方)をそのまま使うことにしました。/まどん 「アミタボーリ」という言葉を初めて知ったのですが、「名月」に神聖なイメージを重ねれば、このような雨乞いの場面も立ち上がってきます。下五「低き声」が一句に、場のリアリティというべきものを添え、雨乞いの祈りの「声」が厳かに「名月」へ立ち上っていくかのような一句です。
名月と向き合ふ深夜警備員
大阪華子
選者コメント
夏井いつき
選
今宵中秋の「名月」と向かい合うように立つ「深夜警備員」の姿がそこにあるだけなのですが、「満月」ではなく「名月」だからこその味わいがあります。今夜が勤務でなければ、家族や友だちと月見をしていたかもしれない「深夜警備員」ですが、別の考え方をすれば(仕事とはいえ)じっと「名月」と向き合う贅沢な時間だともいえます。作者の心をよぎるそんな思いが、「名月」という季語をクローズアップします。
名月や酒交わし舞う神と民
紅の子
選者コメント
夏井いつき
選
「名月」の下で「酒」を飲む句、「名月」から「神」という言葉を連想する句それぞれありましたが、その両方の発想を統合すると、このような形になるのだなあと納得しました。「神」と人間がもっともっと近い付き合いをしていた太古のイメージは、まさに「名月」という季語の持つ悠々たる世界だなあと感じ入りました。
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