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DIARY

季語深耕部 byハイポニスト①

2022.03.28お便り

兼題「雛祭」に関する季語の考察や体験をお寄せいただきました。

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●季語六角成分図「雛祭」より。(視覚)内裏雛、三人官女、五人囃子、随身(左大臣・右大臣)、仕丁(三人上戸)、立つ・座る・古い・紙・糸・木彫など様々な雛人形、金屏風、雪洞、高坏、銚子、横笛、鼓、桜・橘・桃の花、箪笥、鏡台、重箱、御所車など様々な雛道具・雛飾、七段の高い棚、緋の毛氈、和室。女の子、客たち(嗅覚)桃の花の香り、宴会料理。(聴覚)歌声、手拍子、楽器の音色。宴会のさざめき、笑い声。(触覚)人形を持つ・撫でる・飾る・折る手。衣装の絹や毛氈の毛羽立ち。(味覚)菱餅、雛あられ、蛤の吸い物、ちらし寿司などの行事食。白酒、甘酒(連想力)女児の成長・嫁入り道具、穢れを祓う・災厄を避ける、地方色、華やぎ、水の流れ。★三月三日に女児の息災を祈って行われる行事。視覚が強く、連想力、味覚、触覚などもバランスよくある季語。★中国の上巳節(水辺で穢れを祓う習慣があった)が日本に伝わり、禊の神事と結びつき、人形(ひとがた)で身体の穢れを祓い川や海へ流す宮中行事となった。また、平安時代から貴族子女の雛を用いた遊びがあり、それと結びついたとも。江戸時代前後より、女児の健やかな成長を願う行事として定着。★時代によっても地域によっても様々な風俗があり、雛飾、雛料理、行事etc...の内容がとにかくバラエティ豊か。野遊びして弁当を食べたり川に雛を流したり、早く雛を片付けないと婚期が遅れたり。★傍題がこんなに多い季語も珍しいのではないでしょうか。どの題をどう取り合わせるか、丁寧に考えたいですね。雛祭という兼題に真正面から取り組むなら、上記の情報を全て含む大きな季語として、季語以外の措辞で視点を限りなく絞るか、あるいは全く違うものを取り合わせるかでしょうか。/碧西里

●組長、正人さん、こんにちは!中学生になってからは、雛祭りをやってなかったので、小さいときのことを思い出しながら作りました。お内裏様の刀を抜き取って折ってしまったことを一番覚えています。私は覚えていないのですが、触るなって言われても、いろんな小道具もこっそり触って、怒られていたとお母さんから聞きました。でも、一番怒られたのは管楽器さんで、お雛様の木の扇を開きすぎてバラバラにしてしまったそうです。俳句を作りながら、いろんな思い出話を聞けて楽しかったです!/打楽器

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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。


写真タイトル 道後温泉別館 飛鳥乃温泉_湯玉石(人物有)

写真参照元 https://dogo.jp/download

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