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DIARY

季語深耕部 byハイポニスト

2023.05.23お便り

兼題「野遊」に関するお便りを紹介します。
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●角川文庫の歳時記で「野遊」をひくと、「春、野山へでかけ、食事をしたり遊んだりすること」とあります。ここで終われば、愉しげな季語だ、実際にピクニックにでも行けば句が出来るのでは? とも思ったのですが、まだ続きがありました「本来は物忌みのために仕事を休んで出かける行事であった」。「物忌み」とは、「飲食や行為を慎み、身を浄め、不浄を避けること」(広辞苑より)。そして「行事」とは恒例(いつもきまっておこなわれる)として事を執り行うこと。「野遊」は晩春(二十四節気の清明から立夏前日まで)の季語。今年だと4/5から5/5です。具体的に、何月何日に野遊がされていたのか、角川の大歳時記には何日か例が挙げられていましたが、その中に旧暦3月3日がありました。雛祭りであり、桃の節句や上巳の節句と言われる日。上巳の節句においては、祓や禊といった、身の穢れを浄める儀式が行われていました。他、野外では雛流しや曲水の宴なども行われ、上巳の節句に屋外で儀式や娯楽的なことをするようになったと窺えました。この一環に野遊もあったのかも知れません。身を浄め、野遊においては飲食や草摘みをし(野蒜や蓬など食用になる)、新たな季節を迎える節目として「野遊」が行われていた(それは、農作業がより忙しくなったり疫病が蔓延する時期かもしれません)、愉しいだけでない側面があったのだと思った次第です。一方、句を作るにあたっては、まずは外に出て楽しむことから作り、投句することにしました。よろしくお願いします。/千代 之人
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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。

写真タイトル 松山城ロープウェイのりば
写真参照元 いよ観ネット

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