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DIARY

季語深耕部 byハイポニスト

2023.11.27お便り

兼題「新酒」に関するお便りを紹介します。

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●組長、正人さん、久しぶりにお便りします。新酒という季語に、今年まず一番に思い出されたのは朝の連ドラ「らんまん」の「造石税」でした。調べてみたら相当取り立ての厳しい税だったようです。昔は日本酒の古酒もあったようですが、この明治政府の増税策によりなくなり、日本の酒造メーカーによる古酒製造は昭和40年代になってからとのことでした。ところで歳時記を繙けば、新酒のあとに古酒もちゃんと載っているのですが、解説はほとんどない上に、その解説自体が日本には古酒を保存する風はないと明記してありました。例句もたった一句。対して新酒には傍題も例句も多く、一茶など江戸期の俳人の句も多いです。ということは、江戸期にはものとして日本酒の新酒も古酒もあったのに、季語として古くから成立していたのは新酒の方であったということではないか。そこにこそ新酒という季語の核があると思いました。収穫のあと真っ先に作られるのはこの新酒という加工品。おめでたさと安堵感、コメのままでは味わえない味と高揚。米作りの一年の労苦を締めくくるものであったからこそ季語として俳人の意欲を駆り立ててきたのでしょう。私自身はあまり酒は強くないですが、せめて奈良漬けを食べて締め切りまでいろんな新酒の句を作ろうと思いました。秋彼岸にやはり季節が進みました。急に気温が下がりましたがこれからもアップダウンが激しそうです。みなさま体調を崩されませんように。宮水、酒蔵の街の播磨陽子より。/播磨陽子

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※たくさんのお便りありがとうございます♪ 皆で楽しく読ませていただいています。


写真タイトル:湯神社

写真参照元:いよ観ネット

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