以下の①②③については入選決定!
金曜日「優秀句」へのステップアップのためのヒントをご案内します。
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▼①【類想】
終戦日一分間の静けさよ
k幸女
終戦忌黙祷の影遠い空
nothing
正座して終戦の日の空の青
あすか風
飴の缶洗ふ終戦記念日ぞ
アナミスト
青空に終戦記念日今生きる
アボカドブロッコリー
ひっつきあう缶ドロップや終戦記念日
おと のっ子
終戦日そふの真似して手を合わす
きっちゃん 吉川
終戦記念日千の風吹く無言館
キミネコちゃん樋口
抜ける空、気持ち忘れじ終戦忌
キャタレント三雲
還らぬ遺骨また終戦記念日
くらきまあこ
遺骨なき木箱は父よ終戦日
こうちゃんおくさん
終戦記念日今も世界で戦禍あり
こすもす
祖母偲ぶ猛火の口伝敗戦日
コリン
百三の母の記憶の敗戦日
コロ キムラ
時巡り子らの笑顔と終戦日
さかい癒香
黙祷の終戦記念日肌焼く陽
さくら沙月
父黙祷テレビの前で終戦忌
ジェニファー樂龍
父知らぬ祖父は語らぬ敗戦日
シロクマ太郎
生ぬるき水や八月十五日
すずき 弥薫
終戦日高校野球の黙祷
すずき鈴花
平和への宣言誓う終戦日
すずしず
遺影の叔父若き父に似る敗戦日
ダヴィンチナオト
空襲をジブリで知る子終戦記念日
タツキ ヨシコ
終戦記念日鴨居の写真視る
つついぐれちゃん
焼夷弾の音語る妣敗戦忌
トヨとミケ
苦楽の傘寿終戦記念日
トラマロ
ラジオからイマジン終戦の日かな
はしもと紫雲英
無言館しずかに重く終戦日
はっとりじいじ
終戦の記念日迎へ霊送り
ぴょん吉 龍
父恋し終戦記念日の祈り
フミチャン
終戦日コントレイルは一直線
ふみの燕
「すいとん」とレシピ検索終戦日
ミセスコロンボ
その日だけは胸に手を当て終戦日
やのかよこ
終戦記念日満州国を思い出す
ゆうちゃん
終戦記念日知らず明るき子供達
ゆかいなさっくす
甲子園八月十五日のサイレン
ユキ ミズキ
終戦記念日子らのちさき手合わせおり
ラッキー&クロ
陰膳と遺影と祖母と終戦日
阿波のコスモス
敗戦日いまも大叔父海の底
阿部英雄
球児たち終戦記念日知るサイレン
愛生園風来坊
寂れゆく終戦記念日黙祷す
葦の丸屋
また逝きし終戦記念日祈る人
飴本たけじ
終戦日飛行機雲の一直線
伊代ちゃんの娘2
終戦記念日祖父の体験知らぬまま
伊谷 咲良
終戦忌碧空遠く祖父偲ぶ
伊藤蒼心
どこまでも空は蒼くて終戦日
伊能幸穂
亡き父のすいとん汁や終戦日
稲垣はあと
終戦日嘘繰り返されるレクイエム
雨読人
特攻の生き残り逝く終戦忌
鵜飼ままり
甲子園そっと目を閉じ終戦の日
永田武竹
終戦日この日生まれし子は傘寿
英公蒲
終戦記念日に想ふただ平和
越乃杏
戦争の愚かさ学ぶ敗戦忌
奥井宣孝
記憶はサイレン終戦記念日
奥野恕宣
球児打て走れ終戦記念日に
横井あらか
終戦記念日祖父から聞いた戦艦や
横山 沙石
敗戦となぜ言わぬ終戦記念日
横浜順風
涙した「終戦記念日」砂利広場
屋敷 公園
終戦日孫と見上げる青い空
加古かよ
君待つや終戦記念日空見あぐ
加藤直瑶
空焼ける終戦記念日朱非情
加藤東空
終戦日バトンは若き語り部へ
加藤遊鹿
黙祷し仰ぐ終戦記念日に
夏川涼
空よそら終戦記念日青くあおく
夏野星一
饒舌な父が語らじ終戦日
河村のび太
平和とは終戦記念日遠くなり
花園 メイ
地平へと飛行機雲や敗戦日
蝦夷やなぎ
青空よどこまでつづく終戦記念日
賀茂ももか
終戦記念日心紡ぐ想い
柿渋翁
すいとん食む記憶の中の終戦日
鴨の里
婆ちゃんの涙が滲む敗戦忌
間之口葵一
白球を追へど忘れじ終戦日
岩崎書店のぼっちゃん
遠国の砲弾降りやまぬ終戦日
菊臼
疎開した卒寿の母の終戦日
吉川星空
終戦記念日黙祷を捧げる
久木 諷
忘れない悲しき終戦記念日を
宮井ニゲラ
体験を語らぬ父の終戦日
宮由太
終戦日ただぼんやりと仰ぐ空
宮﨑かっさん
映画見て今年も涙終戦日
居 栄心
終戦記念日空に二本の飛行機雲
玉京子
終戦日サイレン響く甲子園
玉照
終戦記念日同じとしつき我が歳よ
恵みの雨
戦火越え母は米寿に終戦日
鍵渡なでしこ
終戦の記念日球児黙祷す
原颯太
終戦の日の青空や254
玄楚 遥
米不足水団作る終戦日
古志乃あん子
反戦の決意と覚悟の敗戦忌
古都酔仙
忘れまじ終戦記念日新たなり
吾亦紅也
終戦日ガザウクライナにも平和を
後藤葉羽
黙禱す終戦記念日のある平和
孝崎有辺
世界の終戦記念日いつの日か
庚子 山法師
折鶴を手にし献花の終戦日
更級
八十年平和な世に生き終戦忌
江戸川散歩
甲子園中継変わる終戦忌
甲水
終戦の日野球中断黙祷す
紅い靴
終戦記念日何も変わらず来る
高橋こう
終戦記念日亡き叔父は海の底
高崎怪人
終戦日不戦誓いて八十年
黒住景雪
黙とうの背に風終戦記念日
黒木なずな
終戦記念日癒えぬ心かな
今野喜良
敗戦の日水とんを盛る仏飯器
佐藤キキヨウ
終戦の日祖母の口つけずはすいとんかな
佐藤健司
祖母と見たテレビに映る終戦忌
佐波乃屋 あ季
終戦日テレビに映る白球よ
沙海雪
終戦日何も知らずにはしゃぐ子ら
阪坂茶菓太郎
平和だな甲子園湧く終戦日
薩摩南風
慎ましく終戦記念日のランチ
三角山子
終戦日妣のすいとん恒例に
山口 笑骨
終戦日10歳(とお)の思いを語る父
山崎鵜真
終戦日平和を願い自戒の日
山笑み
思い出す終戦記念日祖父の声
山田いね子
終戦日変わらぬ空の青さかな
山田すずらん
利用者の昔語り聴く終戦日
山田はつみ
忘れない消えはしない日終戦日
山本 修
終戦記念日いつものパンとジャムの朝
死似 季残
終戦日想いを馳せるいきしもの
詩雫
球児皆黙祷終戦記念日
芝桜
「終」の文字永遠と願う終戦記念日
写雅句
折り鶴や終戦記念日願い込め
紗津 夢虹
忘れまじばぁばの涙終戦忌
車英楠
サイレンと終わらぬ宿題終戦日
秋沙かんろ
思い新た終戦記念日黙祷す
住田 赤鈴
甲子園白球を置く終戦日
十亀
終戦日老父の背中丸くなる
渋谷雫玉
何故と問う子や終戦記念日
春喜愛
語り部は声震わせて終戦日
春野たんぽぼ
終戦記念日サイレンが鳴り時止める
勝 翼龍
何故起こる戦禍が続く終戦日
小江戸清
空見上げただ手を合わす終戦記念日
小春日和
祖父に聴き終戦記念日子に伝ふ
小島 三毛
亡き父もシベリア抑留者終戦記念日
小藤向日葵
平和行進歩みし祖母の終戦記念日
小林ざくろ
永劫に忘却はなし敗戦忌
小林浦波
千羽鶴風に揺れてる終戦日
小林澄精
敗戦を語らぬ父の終戦日
松山女
球児と黙祷終戦記念日
松山石子
甲子園いつまでも忘れず終戦日
松瀬章章
孫祈るつなぐつながる終戦忌
松本錦明
終戦忌語りし祖父に幼娘と手合す
織部LA
甲子園終戦記念日のコントラスト
森田凌雪
サイレンで終戦記念日帽子とる
森乃涼風
語り部の終戦記念日は寡黙
真田丸クウ
それぞれの人生謳歌終戦日
神津歩地
終戦日悲惨さ語るドームかな
仁左衛門
子ら歓声終戦の日のすいとんに
仁尾はにー
五分粥に手合はす黙や終戦日
水巻リカ
終戦記念日サイレンの合図黙祷す
水晶文旦
八十年重き歳月終戦日
水城みずき
終戦日世の幸願い黙祷す
清水 真蓮
子ら笑う何も知らない終戦日
生田 大五郎
靖国の終戦記念日鳩が舞う
西 春っ子
みどり児の笑顔で遊ぶ終戦日
西尾 翠峰
黙とう響く今日だけは終戦記念日
青い手まっちゃん
エイアイに命とは問ふ終戦日
青木たかし
何のこと終戦記念日子らたずね
青木ひろくに
白御飯ほおばる終戦記念日
静 うらら
終戦日プレイボールの青い空
石志
幼子も手を合わせたい終戦日
石川明世
それぞれの終戦記念日それぞれの
赤松土着人
祖母語る瞳の奥の終戦日
雪ん子達磨
忘られぬ祖父の黙祷終戦忌
千夜美笑夢
終戦忌平和を誓ひ八十年
川東のん
甲子園白球追って終戦日
川乃尚
言葉なく終戦記念日空の青
泉亭園子
芋食わぬ爺の終戦記念の日
浅井利考ひー
折り鶴で終戦記念日未来へ
前孤独
静寂のアルプス席や終戦日
前田まだら
悲しみを思い起こせり終戦日
素人
終戦日骨無き父の父の墓
早坂喜熊
終戦日一人ひとりの死を悼む
草堂Q幸
世界では戦禍止まずの終戦日
村松 与作
口伝の終戦記念日忘れまじ
太極
今もなほ後世にまで終戦日
太田桜
百歳の伯母の黙祷終戦日
代官野兎
終戦記念日世代超へ黙祷
大ちはる
有りし事父は語らず終戦忌
大越マーガレット
終戦日写真の空はセピア色
大原静漣
終戦日や鴨居に並ぶ先祖達
大江きみ
祖を悼み終戦記念日手を合わす
大山 久幸
鶴折りて思いを馳せる終戦日
大西泉花
万世の青空に礼終戦日
大町夢乃
球児皆祈る八月十五日
大島山羊
父正座テレビ放映終戦日
滝沢 樹里
終戦記念日「火垂るの墓」孫と観る
沢山葵
終戦忌ジョンとヨーコの平和愛
竹暖簾
終戦の日老いた父の背何を語る
竹田泉茶
積雲を見上げて祈る終戦忌
筑前助広
黙祷の声なき願い終戦日
茶子父
出征を語らず爺は終戦日
中西 千尋
終戦記念日戦争つづくこの地球
中川 鉄庵
ウクライナ終戦記念日願い事
中村止一
泣きべそが宿題やる終戦記念日
仲嶋孝人
麦飯を残さず喰みて終戦日
朝香碧心
世界中終戦記念日迎えたら
長坂 こう
黙祷す終戦記念日甲子園
長田秋華
終戦日今年も新た千羽鶴
鳥羽蒼香
終戦記念日やサイレンと球児
直休
終戦記念日他国の戦禍と気温高
津嶋有明
終戦忌試合中断球児達
田中妙女
終戦日平和を願い献花する
渡鳥風花
終戦記念日あの日知らない球児たち
渡辺闇太郎
終戦日無口な父のコップ酒
嶋 有賀
終戦日いつもと変わらぬ金曜日
東 音羽
ウクライナ他国で願う終戦日
東門俊一朗
終戦日玉音放送に涙落つ
筒井田造
終戦の日に黙とうの頭たれ
藤井舞月
終戦日いまだ殘りし祖父記憶
藤原 迷月
すいとんをおかわりするや終戦日
藤原訓子
敗戦と決して言わぬ終戦記念日
藤中 雅
終戦日捕虜の体験師が語る
藤田 圭
ミャクミャクと見上げる空や終戦記念日
豆の晶
これからも戦後であれかし終戦記念日
奈良塔子
平和こそ未来へつなぐ終戦日
内山清白
終戦日戦知らぬ子手を合わせ
凪涼夏
終戦記念日の昼飯はマック
二宮一
終戦記念日ガザは瓦礫の山か
日向幸朗
静けさや終戦記念日青い空
猫宮月影
ガザの子が待つ八月十五日
乃乃の風
日をめくり終戦記念日合わせる手
乃邑 歳幸
子の手にはスマホの終戦記念日
納平 華帆
在りし日の祖父追ふ八月十五日
波川志真
青き空終戦記念日手を伸ばす
梅街 はるき
終戦の日傘寿の手に千羽鶴
畠山そらまる
終戦日語りし母は今はなし
八代葡萄
祖父の遺影合掌終戦記念日
飯田風歩
畑立つ卒寿の祖父よ終戦日
飯野 山茶花
十七字何をか言はむ終戦記念日
緋屋新子
黙祷の影濃く並ぶ終戦忌
尾長玲佳
悲哀も無常終戦記念日
浜のじじい
空の青とこしえに青く終戦日
撫子
終戦日記憶と感謝を先人へ
武 あきこ
終戦日孫ひざに食むすいとんは
風の母
過ちや未来検証敗戦忌
福田創風
球児らと終戦記念日の一分
福島きこ
八十五召されし日父の終戦日
平山 凛香
フィリピンで迎えた亡父の終戦日
片寄道幹
終戦日孫といっしょに火垂るの墓
片平凛桜
敗戦忌昼夜黙とう焦がす魂
芳賀猛士
亡き父の終戦記念日頭垂れ
牧 ひろ
終戦の日贖う泪無口かな
堀池誠海
背を丸め母は仏前終戦忌
堀内和香
終戦日曾祖父想う令和の子
本橋明季
空見上げ終戦記念日祈る朝
未生 漣
終戦記念日祖父八十回忌
夢佐礼亭 甘蕉
巡り来る母の語りし終戦日
明日葉
終戦記念日広がる空やどこまでも青し
木谷 きょうみ
散る花や終戦記念日黙祷す
野中 游
昼休みテレビに見入る終戦日
野田良雅
「火垂るの墓」を観る終戦記念日
矢澤瞳杏
白黒の終戦記念日会わぬ祖父
柳狗愛
晴れわたる終戦記念日戦ぐ風
柳原甲賀
一人だけ空を仰いで終戦記念日
柳川迷蟻
終戦記念日悼んで涙落つ
愉来理あゆむ
終戦記念日ラジオのノイズジージジジ
友マンクット
戦争を知らぬ子永遠に終戦日
夕暮派れもんさわー
終戦日忘れるものかと頭垂れ
葉月をと子
終戦日平和を願う誕生日
葉月檸檬
とっこうたい終戦記念日知らぬまま
羅風音
母子して涙流さん敗戦忌
里山まさを
敗戦日隣りの国の光復日
立川倭文彦
終戦日御霊安らか風となり
流れ星
亡き父の無念を想う終戦日
涼風 蘭
終戦日畑に黙して鍬を振る
呂 つばめ
八十回終戦記念日鎮魂の
六甲桜
ラジオの声よあぁ終戦記念日
和中彩葉
終戦記念日黙祷のサイレン
和龍
蒼天に響くサイレン終戦日
喇叭鳥
子に伝ふテレビの中の終戦日
游真
終戦記念日に今日の幸せ噛み締める
濱田てるてる
カチ割と応援歌の終戦記念日
齊藤りゅうじょう
終戦記念日思ひを寄せて黙祷す
槇 まこと
白球に沸く歓声や八月十五日
髙橋雀
父に聞く終戦記念日戦実苦
髙﨑孝雄
●ピックアップコメント:
初級・中級に関わらず、類想は似通ったものが集まります。
たくさんの類想を見ることによって、自分の中に類想のデータベースが構築されていきます。今回見かけた発想のおかげで、陥りがちな類想も避けられるようになるかもしれません。
と、本来類想は避けるべきものではあるのですが。
「終戦記念日」という日本にとってあまりにも重い意味を持つ季語に限っていえば、あながち類想だからと言って忌避しすぎる必要はないのかもしれない、と個人的には考えます。
戦争当事者の証言や記憶が時とともに失われていく必然に対して、「終戦記念日」の句は十七音に収められた市井の証言となり時代を越えて残り続ける可能性があるからです。
たくさんの「終戦記念日」の句を味わい、みなさんはなにを感じるでしょうか。
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▼②【文法の問題】
何事も無し終戦記念日来ゆ
ぴょんばぁ
終戦記念日目に残せし雲
星海
雑音の大きしラジオ終戦日
松下檸檬
●ピックアップコメント:
このままでは文法上間違いのある句をピックアップ。
ぴょんばぁさんの「来ゆ」は、終止形ならば「来(く)」となります。
星海さんの「残せし」は正しくは「残しし」。過去の助動詞「き」の連体形である「し」は連用形に接続するので、動詞「残す」の連用形「残し」となります。
松下檸檬さんの「大きし」は事情が込み入ってますが、文法的には誤りといえます。表現したい内容が現在の出来事であれば「大きいラジオ」か「大きなラジオ」、過去の出来事であれば「大きなりし」が選択肢となります。
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▼③【仮名遣い】
終戦記念日忘れてはゐけぬ
平本文
AIに終戦記念日問ふてみる
ばんどうしんじろう
聞きたひや終戦記念日継ぐ語り
伊藤 ゆかり
●ピックアップコメント:
俳句を書く際には表記を自分で選ぶことができます。普段目にする書き方と同じ「現代仮名遣い」と、古典などに用いられる「歴史的仮名遣い」の二種類です。
平本文さんの「ゐけぬ」は「いけぬ」が正解です。
ばんどうしんじろうさんの「問ふて」は「問ひて」がウ音便化した例です。この場合は「問うて」が正解となります。
伊藤 ゆかりさんの「聞きたひ」は文法の問題とも関係しますが、動詞の連用形「聞き」+助動詞「たし」が接続した形です。さらにそこに切字の「や」が合体している形です。「聞きたしや」「聞きたきや」が表現したいイメージでしょうか。
仮名遣いはうっかりミスをしやすいポイントですので、念のため辞書で表記を確認しながら使っていきましょう。
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明日から火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。入選句の評価は火、水、木(ステップアップのためのヒントに掲載分も含む)ともに同じランクです。順不同での掲載です。
そして金曜日は、初級者投句欄の優秀句発表です。

選者コメント
家藤正人選
みなさまこんにちは。初級の選者、家藤正人です。
月曜日は、入選にもう一歩という句をご紹介します。
・月曜日の「選者コメント」に掲載されている俳句については、作品検索はできません。
・月曜日の「ステップアップのためのヒント」に掲載された句、入選句、優秀句については作品検索が可能です。
月曜の「選者コメント」や「ステップアップのためのヒント」を参考に、目指せ金曜優秀句への道!!
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▼【季語なし&違う季語】
画面閉じ終戦の空に風が舞う
小原 小夜
終戦を知らずに兵士残留す
菅野あっこ
曾祖母の恋文夕立の空
あくび
あの夏は骨ではなくて灰にした
このはこのなか
蝉時雨膝掛け手繰る冷えた指
ジュウザ
天より見平和ニッポン夏の風
プーキィ吉田
蝉時雨サイレン響く街静か
愛助二号
蛍火は電球芯あかあかと
横山君は綿棒
蜃気楼彼岸此岸と滴りぬ
夏幻涼月
盆の日に流るる涙戦友に
海山天翔
ラジオから流るる声に響くセミ
閑居いちば
終戦と言葉置き換え朧月
久生
弔いかい?蟻運ぶ蟻黙祷す
宮ノ前薊
盆の月生きてぞ迷うありがたき
泣かず迷い人
きびなごの網にとどまる水兵よ
鏡檸檬
語られぬ戦のあとに蝉時雨
結城せつな
赤蜻蛉ここに休めや禿げ頭
剛高村剛
初秋に聴く蝉の声てんてんと
彩碧
炎天下陛下の声とからの街
志村一郎
カナカナと日暮らし迎ふ盆帰り
手紙道
墓参り時の声聞ゆ蝉の音に
小虎 くまこ
ラジオ聞くあの日とおなじセミの声
小石川アビタ
魂継ぐる二度とはせじ夏のいのり
小倉穗
振り返る残暑の宵に香を焚く
小林抹茶
蝉しぐれ語らぬ祖父の肩の跡
松任谷昌文
万博の歓声や空へ原爆忌
真辺 陸
蓮散りて水面に舞いし我が子かな
石川白蜂
消えし日を蛍奏でる鎮魂歌
雪月花
子と共に親も学ぶや原爆忌
浅丘乃詞
明窓や朝の新茶のうつくしき
相馬木石
木槿かな戦没問うた亡き父に
草刈びとみさわ
初秋かな片手拝みの地蔵札
大泉竹芳
沖縄忌父似の息子五十路なり
土佐女
尋ねても開かぬ口の祖父の夏
濃飛屋山見
静寂に響く蝉の音乙偲ぶ
俳司
檀の菊躯の数にまだ足りず
彼方無名
汗光り胸の日の丸かがやける
飛島海道
夏の星散った命の輝きよ
柊織之助
絵本詠むかげおくりの夏いにしえへ
風ゆうこ
初秋の隣の茄子は艶々と
本間窓
赤とんぼ未だ帰を待つ居間の背や
凡空
碧い空砕けた命螢舞う
麻座輝貞
忘れない悲しき過去の蝉時雨
雷雨ミャオ
大伯父の墓にとまりて蝉は泣く
立葵
敗戦の忘れてはならぬ夏の雲
立香
散らん桜若き血潮の夢を断ち
旅人
忘れない終戦の頃のぐちゃぐちゃを
いちばほうすい
枯れぬ花星の手向けにひとひらり
みゃーけ
80年続いた軌跡を延ばしゆく
伊藤辰巳
敗戦後丗八度線命分け
越佳
千羽鶴あの子の思いに羽ばたいて
岸明日翔
鳴子の音知るとは何か浅く寝る
橋二度 渡
何もしないを信じられない抜けるピン
阪田洋佑
宿題で終戦の記憶祖母の涙
山田 京子
無機質なインクの裏で散る笑顔
秋山水酔亭
平和とは積み重ねで紡ぐ時
春太郎
記念日を戦争放棄の日とする
松尾貢水
終戦記ひとり静かに縄のれん
生駒 遊
終戦や父戻りきしそのまなこ
大和キートン
手びねりの破れど敗れど次があるから
同行人
旭日に照らし歩む大日本
林
戦争を知らぬ孫の酷な問い
和香菜宏
敗戦で身ぐるみ剥がれ生きてきた
和泉暇人
ウリナラの解放日なり八一五
釈崋楽
慰霊碑と蝉鳴く声に手を合わせ
片栗小僧
終戦に誓う平和と思いやり
雨月トネリコ
想い馳せ終戦記念会えぬ祖父
南とまと
●ピックアップコメント:
季語の入ってない句や違う季語が入ってしまっている句をピックアップ。
兼題として季語が出題された場合は、その季語を一句に詠み込むのがルールです。
俳句ポスト365では各回の出題に全員が取り組むことで切磋琢磨を目指しております。
今募集中の兼題は、10月19日締切の「柿」です。ご投句お待ちしてます。
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▼【五七五七七】
終戦日祖父が真面目に話する我が身被爆者生かされてる日
春生春
●ピックアップコメント:
五七五の俳句としてはいささか音数が多すぎます。数えてみると三十一音。ずばり五七五七七の短歌のリズムを取っております。
俳句ポスト365では短歌の良し悪しは判断できませんので、短歌を取り扱う投稿先をお探しの上、そちらへの応募をおすすめします。
「専門は短歌だけど、俳句も始めてみたい」という場合はもちろん俳句ポスト365への俳句の投句は歓迎であります。
まずは基本の五七五・有季定型から一緒に始めて参りましょう。
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▼【季重なり】
カブト虫バラバラ敗戦日の朝
アキラ
頭頂部じりじり灼ける終戦日
にいやのる
終戦忌天の礫か雹が降る
栄 風和
終戦日結婚飛行の蟻の子よ
遠国粕寡
敗戦日こんな日すらも蝉時雨
牡丹雪 春
終戦の日や風鈴の鎮魂歌
花屋もんた
終戦忌きみと観に行く星月夜
垣我実
燃える夕焼け涙沖縄8/15
橋本志津バア
終戦忌あるじなき家蝉しぐれ
佐々野夏風
暁にさまよう蛍終戦日
寿志風
終戦日平安祈り送り盆
霜月 肇
敗戦忌たましいは空蝉のなか
竹内揚羽
終戦日時代を跨ぐ蝉時雨
田村塩津
落蝉を触れずにゐる終戦記念日
白湯凛
蝉の声偲ぶ終戦記念日
敷知遠州
天高く終戦記念日そよぐ風
本田へのか
敗戦日蝉鳴き悼む今もなお
蓮花
蓮咲く終戦記念日の旦
澤木 悠
頭(こうべ)垂る稲穂や八月十五日
鳰乃湖風
冷コの泡沫や終戦記念日
かまっち
帰省し終戦記念日も働く
灰塚春
迎陽花終戦日に頭垂れ
君塚謙
学徒兵終戦記念日草の露
荒城京太郎
先ず墓を洗う終戦記念日よ
前川 葉月
脚絆巻き朝駆け登山終戦日
中村水音
ギコギコと夜中の虫よ終戦記念日
虫の久仁恵
タマネギが終戦記念日泣いている
津田豚女
終戦日野焼きではしゃぐ悪童ら
桃の海
白シャツを草木に染めた終戦日
夢バーバ
バッタ死ぬ終戦の日の道端に
林一芳
●ピックアップコメント:
一句の中に複数の季語が入っている状態を季重なりと呼びます。
季語が複数入っている名句もあるので、「季重なり」は絶対にダメ! というわけではありませんが、複数の季語を作品として成立させるのは、上級者コースのウルトラ技。
ここに紹介した以外にも季重なりの句はあり、火曜日以降に紹介される場合もありますが、比較的許容しやすい季重なりとして受け止めているものもあります。
やはりまずは、一句一季語からコツコツ練習して参りましょう。
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▼【入力にはお気を付けて】
はじめなれけばなかった終戦記念日
らぱん163
ハー五変えてたまるか終戦日
九温
終戦日『永遠の0」閉じにけり
原 南山
●ピックアップコメント:
入力や変換が気がかりな句をピックアップ。
らぱん163さんは「はじめなければ」でしょうか。文字の入力の前後が入れ替わってしまっているようです。
九温さんは「ハー五」は八月十五日の意味と推察しますが、よく見るとカタカナの「ハ」と「ー(長音)」になってしまっています。
原 南山さんは二重カギ括弧とカギ括弧が混在しています。『』か「」に統一するのが無難でしょうか。
自分が表現したい内容が正確に伝わるよう、送信の前には今一度文字の見直しをおすすめします。
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▼【来月もまた会おう!】
終戦日次は涼しい時期にして
紫六五五
あの国の終戦記念日白昼夢
小川 一狼
いにしえの続けり想ひ終戦記念日
上田 美波
風鈴寺終戦記念日の短冊揺れ
低山 徘爺
開拓団をなの終戦記念日
釋 北城
●ピックアップコメント:
投句してくれてありがとう!
まずはしっかり「終戦記念日」をいれた投句をしてくれてうれしゅうございます。これから一歩一歩学んでいきましょう。今募集中の兼題は、10月19日締切の「柿」です。これからの投句も楽しみにしています。
※今回の兼題「終戦記念日」初級者投句欄へのご投句は、投句数3760句、投句人数1611人となりました。