俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2022年6月20日週の兼題

夏の海

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 耳鳴りを持ち帰る夏の海

    田中ピロミン

  • 車窓からこぼれる光夏の海

    髙山善裕

  • 夏の海ピロピロ笛が売られをり

    餅の蔵忠

  • 夏の海揃え鼓動とさざなみと

    天照昭光

  • かなづちの父に習ひし夏の海

    中島裕貴

  • 夏の海絆創膏の跡に沁む

    侘助

  • 早朝の静けさ隠し夏の海

    落人家楽人

  • しづかなる水面を見上ぐ夏の海

    野点さわ

  • 足はたうまだ足がたう夏の海

    藤本真澄

  • 夏浜の切り上げ時の難しさ

    樋の鶏頭

  • 夏の海ワイシャツの吾は牧水ぞ

    朋部 琉

  • 夏の海日がな一日浮かんでる

    陶豪

  • じゃがバタとギャルに魔法を夏の海

    巳智みちる

  • 砂浜の麻雀熱き夏の海

    田中紺青

  • 呼び込みを若いと見やる夏の海

    矢口知

  • 引き潮に戦車のむくろ夏の海

    中西雨露

  • 守れない誓い交わして夏の海

    明後日めぐみ

  • 夏の海次の駅までは夏の海

    半岬千路

  • 夏の海力走列車に手振りする

    落合ペコ

  • サイドミラー遠ざかる人夏の海

    南回帰線

  • 夏の海静かに続く星の海

    鶴富士

  • 湾渡る送水パイプ夏の海

    風早杏

  • 夏の海寝て待つという砂の風呂

    島こうこう子

  • 走り出すライフセーバー夏の海

    藤原訓子

  • 吾子の指す夏の海を貨物船

    東谷 みちこ

  • 夏の海友の遺灰を祈り撒く

    木舟路花

  • 夏の海友の回復願いけり

    内田ねこ

  • 「2時限目休講だって!」夏の海

    太郎坊

  • 夏の海回転木馬の駆動音

    太郎坊

  • 砂を蹴るサッカー部員夏の海

    相浦 藍斗

  • 車中泊寂し無人の夏の海

    渡邉くるり

  • 夏の海浮いて青空波かぶる

    町乃 磯鵯

  • 夏の海生者と死者のあひだに吾

    ノセミコ

  • 夏の海ありあまる熱撫でさらう

    頂風

  • いつだっけ訴訟あったの夏の海

    藤れんぎょう

  • 夏の海こんがり焼けたソーセージ

    大西泉花

  • 夏の海小兵がふたり「ハッケヨイ!」

    蔓草葛藤

  • 夏の海ぺとぺとと砂持ち帰り

    槇まこと

  • 夏の海水縹のひれの歌姫

    蒼 奏歌

  • ささくれた心さらひて夏の海

    冬野とも

  • 離陸してあつけなし傾ぐ夏の海

    柚子こしょう

  • 遠きよりボサノバ刻み夏の海

    髙野瀬音拍

  • 夏の海砂に飲まれるハイヒール

    優純bow

  • さらさらと撒かれてみたし夏の海

    藤原涼

  • 爆音のヘリは旋回夏の海

    長良くわと

  • 夏の海使い回しのシュノーケル

    蜘蛛野はるか

  • 夏海や空際に海神はゐるか

    彫刻刀

  • カーステレオ微睡み聞いた夏の海

    猫雪 すあま

  • 夏の海ビーチバレーの声高し

    渡部かえる

  • 耳なしの死者来る夜や夏の海

    真心素秋

  • 白雲を両手で掴む夏の海

    竹内 喜和

  • 満の字で青空あおぐ夏の海

    和の光子

  • 夏の海望かないて星の砂

    蘊竹伯 竹丸

  • 夏の海耳元で鳴る水疱か

    湧水 水面

  • 目玉ごと齧る一尾や夏の浜

    猫の湯いい塩梅

  • 宙返り帽子飛ばした夏の海

    馬門宗太

  • 夏の海小瓶の中の星一つ

    渡邉 花

  • 瀰漫する痛み憧憬の夏の海

    不学

  • 場違いなスーツで休憩夏の海

    泉の川兼定

  • 夏の海今年も家族で白良浜

    平和 治子

  • テント越し砂動く音夏の海

    南 楕円

  • 潮風にゆだねる子らよ夏の海

    渡辺 あつし

  • 遠き日や弟連れて夏の海

    島田 志風

  • 今年またテレビで見るか夏の海

    平谷 河女

  • 恐竜の群れ走り行く夏の海

    秤防人

  • 痺れ喰うタンタン麺のち夏の海

    虹祭

  • 島挙げて迎ふる新婦夏の海

    端  花菖蒲

  • 夏の海潮の香残し暮れにけり

    渡邉志づ

  • 甲羅干し砂で顔描く夏の海

    野山ノハナ

  • 雨上がりぐつと近付く夏の海

    田辺富士雄

  • 夏の海立ちっぱなしの自由席

    北川遊子

  • 江ノ電や夏の海の上を走る

    名草

  • 夏の海ベガ見つけんと目移りす

    麻生四里

  • 砂の上フリスビー舞う夏の海

    奈波杏奈

  • 夏の海車列を捌く手の多き

    竹東子

  • 夏の海貫く光の矢太し

    辻陽気姫

  • シルバーリング熱し重し夏海

    尾頭朔江ヱゐチ

  • 合宿の九時のニュースに夏の海

    珈琲ねこ

  • 泣き虫は直らないまま夏の海

    比企野朋詠

  • 夏の海遥か彼方に黒い船

    友康圭

  • 夏の海第二国歌はいまだタブー

    痴陶人

  • 我さえも点景にして夏の海

    風来坊健丸

  • 夏の海何も釣らずにただ漂ゆ

    屁屎葛

  • 夏海や昨日を消し去る朝の波

    木村 水晶

  • 夏の海かまぼこ板が命札

    南全星びぼ

  • 病棟のテレビに映る夏の海

    藤すみ

  • 夏の海親子で貝がら標本に

    涼風 蘭

  • 夏の海背負い異国の言葉交う

    渡辺香野

  • 夏の海主人の油絵カットする

    葉月緑正

  • 山の学童ら初夏の海感涙す

    滝沢松竹

  • 日本海夕陽雄大夏の海

    田中やや

  • 前方に走行車無し夏の海

    大谷一鶴

  • 水底に我が身の影や夏の海

    畑山六十二

  • ノンアルも美味し家族と夏の海

    中村まさあき

  • ひとり子は大事にされて夏の海

    竹林長彦

  • 夏の海好天の下(もと)巻くリール

    房州秋草

  • 夏の海遮光器土偶らも遊び

    猫凡

  • 一人余計乗せて目指すや夏の海

    茂田野マイ子

  • 高校の冊子潮音夏の海

    鈴木ふよう

  • 八雲立つ水平線夏の海ざぶん

    泥水

  • 砂の城まで届くのか夏の海

    夜張 暗之丞

  • 夏の海ながむ岬の日の出かな

    涼月橋

  • レギュラーのダッシュ十本夏の海

    おかだ卯月

  • 夏の海うつらうつらと鳥の夢

    富山あんころもち

  • 夏の海母の鞄の氷砂糖

    富山あんころもち

  • 夏の海果てにビーチも軍港も

    徹光よし季

  • ポップチューン刻むリズムよ夏の海

    殿さまペンギン

  • 目に刺さる波の光よ夏の海

    多摩川風子

  • 帰り道日陰求める夏の海

    白山

  • 焼きそばに砂混じりたる夏の海

    福桔梗

  • リゾ婚の表紙と違ふ夏の海

    北欧小町

  • 夏の海宝探しのフライング

    泥塗れのポスト

  • 夏の海大西洋を手に掬ふ

    東歩

  • 山彦も山降りて来て夏の海

    頭足人

  • 嘘っぽい貝殻探す夏の浜

    彫刻刀

  • 夏の海水嫌う子と砂遊び

    福山 聡練

  • 思い離れ家族の歴史夏の海

    猫家ハチワレ

  • 夏の海みんなで食べるバーベキュー

    木下浩史

  • 帰郷の花咲かずとも夏の海

    福岡俊和

  • 夏の海笑っている人多いよね

    白方出汁

  • 夏の海波と遊ぶは吾子と義母

    乃奈

  • 夏の海広げるものの多くあり

    大森半ライス

  • 離職票震える拳や夏の海

    村上リュウ

  • 夏の海波を忘れてきたような

    白井百合子

  • 夏の海三体謡い舞い祈り

    早香貴理

  • トロントの兄いつ帰る夏の海

    盤上秋人

  • 骨片の犇めくヒトデ夏の海

    喜祝音

  • 革靴とダークスーツの夏の海

    富吉

  • 夏の海裾のみ見せて利尻富士

    竹内ダイアナ

  • カチューシャを外し夏海蹴りあげる

    鳥田政宗

  • サイゼにて決まる今から夏の海

    藍時 湘

  • 水平に青空の線引く夏の海

    風間 燈華

  • 民宿で子供熱出す夏の海

    篭山眺望

  • 乗合の釣り船走る夏の海

    鳥の凡庸子

  • 松濤や路地に広がる夏の海

    櫂野 雫

  • 雲が立つ影は真下や夏の海

    風利

  • 故郷へ近づく高架夏の海

    仲間英与

  • ターナーは黄色寄せて夏の海

    天道虫

  • 夏海のクルーズの影淡く揺れ

    太閤検地郎

  • 夏の海子どもの頃の父強し

    竹 令呑

  • 年寄れば夕陽を急ぐ夏の海

    梅滝遊月

  • 砂利上で待つ臨時バス夏の海

    外鴨南菊

  • 夏の海はねつかへすや岬鼻

    日下踏子

  • 夏の海ベースの少女初舞台

    陽のばぁば

  • 夏の海遙か見えるは今異国

    牧野博士

  • 赤フンを三尺回し夏の海

    日本酒

  • 永劫に地球の碧夏の海

    西乃羊雲

  • 水脈に龍潜む怪しみ夏の海

    野口雅也

  • 夏の海部活帰りの自転車道

    望月とおん

  • 激論後なにも聞こえぬ夏の海

    煩悩愚息

  • 饒舌な風の祭典夏の海

    東狼

  • 夏の海腰にタイヤのあのしごき

    戦後生まれZ

  • 肉玉の辛口ソース夏の海

    やしたあきら

  • あの雲が昔の若き夏の海

    服部寒洲

  • 夏の海始めの一歩に波の来

    藤井かすみそう

  • 夏の海ひこうき雲はすぐに消え

    髙橋好泉

  • じやんけんのグー突き出して夏の海

    葱ポーポー

  • 迸る童謡三つ夏の海

    方寸

  • 夏の海ラジオ体操忘れずに

    大宮山裕子

  • 悲しみやあっけらかんと夏の海

    那津

  • 三味線で水牛踊る夏の海

    乃邑歳幸

  • 少年の脛の輝き夏の海

    宝塚御殿子

  • 夏の海灰色の雨遥かより

    中川 泗水

  • 夏の海模様あったので釣る

  • 夏の海祖父戦友と再会す

    待雪みほこ

  • 初波の涙や吾子の夏の海

  • 夏の海走る姿は砂漠のトカゲ

    風天子

  • 名も知らぬ鳥も憩うや夏の海

    池谷萩邨

  • 夏の海砂の中でお眠りだ

    優実

  • 夏の浜ふたつかさの帰り道

    大島に行く大嶌

  • 列島を削り疲れぬ夏の海

    金子加行

  • 砂あらう潮の匂いの夏の浜

    大橋

  • 夏の海テトラポットの城制す

    八木暁里

  • 次々と跳び箱跳ねて夏の海

    矢野葉月

  • 思い出は自転車の錆夏の海

    無断解禁

  • 夏の海航跡白く利尻まで

    池野五月

  • 夏の海あれから都市で五十年

    村のあんず

  • 曳き波の消ゆる先まで夏の海

    駄々

  • 片恋の骸抱きし夏の海

    大ちはる

  • 夏の海秘密を隠すところ無し

    大空りんむ

  • 子のことは今は忘れて夏の海

    大江鈴

  • 即立直平和ドラドラ夏の海

    大石 真水

  • 夏の海皺くちゃな手に導かれ

    大雪美里

  • 退院の帰路に沿うのは夏の海

    大塚鴨鷺

  • 号砲を待つ雄叫びや夏の海

    鷹見沢 幸

  • 三日間留守電にして夏の海

    竹の子

  • 貝を踏みケバブをかじり夏の浜

    中村天雅

  • 今はただ貝になりたい夏の海

    中島 穂華

  • 足あとに貝がらひとつ夏の海

    中野久子

  • 夏の海湿った砂は苦かろか

    長谷川すらむ

  • ひとりっ子また会あたらなの夏の海

    津山直三

  • 磯前の鳥居くゞりて夏の海

    天神川

  • 夏の海流木の白知った朝

    天野若花

  • 夏の海目指す小さなリュックかな

    田中 步々々

  • 開口日生徒は漁師夏の海

    杜の声

  • 幾千の足跡語る夏の海

    唐草もみじ

  • 立ち止まるただそこにある夏の海

    能千

  • 夏の海ピークすぎたら行こうかな

    波音れもろ

  • 夏の海波濤に戦ぐむくろかな

    馬笑夫

  • 夏の海遊泳エリアの縁の釣り

    馬場勇至

  • 夏の海中華に挑む父卒寿

    畑 里

  • 乾杯の五歳児の合図夏の海

    八ちゃん

  • 夏の海波打ち際に懐かれる

    八田昌代

  • 夏の海波で飛び跳ね皆笑顔

    八木獺八

  • 群魚のさざ波立つや夏の海

    反芻医

  • 夜半醒め潮満ちどよむ夏の海

    望月 円

  • 突然に車窓いっぱい夏の海

    望月ゆう

  • 夏の海はしゃいで手首の囚人番号

    睦月灯穂

  • 夏の海網目の影が解け堕ちて

    味 蓮根

  • 空真似て白い筆ふる夏の海

    木村美雨

  • 夏の海空の麓となりにけり

    木風杏

  • バーガーを片手に自転車夏の海

    目黒ゆきんこ

  • 北寄飯頬張りぽろり夏の海

    友マンクット

  • 末の子もセブンティーンや夏の海

    藍創千悠子

  • 夏の海叔母の初恋観察す

    里山 遊子

  • 夏の海青のビロード纏う波

    立山 ちびぐま

  • 夏の海気圧され船に水煙

    流流

  • 潮の香のなんと豪奢か夏の海

    鈴木 翠月

  • 子として来、父として来し夏の海

    練馬健太郎

  • 飛び込めば悩みが解ける夏の海

    六月 男

  • 寝返りも打てぬ親父や夏の海

    欅山四十八景

  • 夏の海門限のない友もいて

    游真

  • 足裏を模る窪み夏の海

    外鴨南菊

  • 胸痛し窓から見える夏の海

    東雲 俳津

  • 車椅子水際とほし夏の海

    西乃羊雲

  • 夏の海ツベルクリン反応陰性

    白方出汁

  • 夏の海あいつらたぶんよそもんや

    北村 崇雄

  • 夏の海魚目当てにドライブや

    霧月

  • 80's流るる厨房夏の海

    橙茶

  • 夏海やテトラポッドは傷だらけ

    風友

  • 朽ちていく砲台探し夏の海

    茶子父

  • 列車から車追い越す夏の海

    風街光

  • うなばらの雨脚たかき夏の海

    夢々

  • ペディキュアをはじめた記念夏の海

    晳葉

  • まっさらのレモン石鹸夏の海

    南ひめのさんしょ

  • 早よ閉じてサイドミラーや夏の海

    村雨糀丸

  • 長崎の鐘鳴り響く夏の海

    鈴木由花子

  • 引き波に腕握りしめ夏の海

    蒼玉 蘭

  • 脱ぎ捨てた靴並びけり夏の海

    電柱

  • 独身の呪い解きたし夏の海

    袋小路 綴乃

  • 夏の海軽トラにバサリと作業服

    大盛茄子紺

  • 夏の海ベースボールの生まれた日

    渡野しえん太

  • 二時間半自転車こいで夏の海

    八九テン

  • 夏の海二十歳に戻る走馬灯

    髙田女

  • 夏の海今の夫とも同じ曲

    風呂猫

  • 夏の海トランペットのドソミソド

    潮見悠

  • 水子地蔵を背に立ちし夏の海

    窓川ぽん

  • 夏の海恐竜の化石は冷やり

    むらのたんぽぽ

  • 松葉杖砂に寝かせる夏の海

    むらのたんぽぽ

  • 剥き出しの肩滑らかに夏の海

    喜祝音

  • マンタ探し夏の海へと飛び込む

    杼 けいこ

  • 赤福の甘さ広がり夏の海

    大好楽子

  • 夏の海子ども七人守りした日

    藤岡伊集

  • 夏の海伊豆は今でも青いのか

    夢野

  • 掬へども掬へどもあを夏の海

    津々うらら

  • 眼下には影鳥海と夏の海

    百山旅人

  • この夏の海も烏国へ続くなり

    片山蒼心

  • 駄菓子屋を右に折れれば夏の海

    里山まさを

  • 散骨はこの辺りでと夏の海

    駄句陀

  • 空き座敷満ちる夏海の濃淡

    野菜α

  • 目の奥に80年代の夏の海

    薔薇紫

  • おにぎりと缶詰あけて夏の海

    中野むべ

  • 合宿の隊列運ぶ夏の海

    珈藤絵本

  • ひとりじめ夜明け直後の夏の海

    梅が枝餅

  • 夏海ごと拾って泡呟く夜

    島田雪灯

  • 今日だけは不良になりたし夏の海

    眞田梅衣

  • 波に乗るジャンプの一瞬夏の海

    北の星

  • 夏の海うたた寝の子の砂の脛

    庭野環石

  • 遠ざかる波も思ひも夏の海

    蓮見玲

  • わんぱくの声変わりをり夏の海

    凪ゆみこ

  • 大波ががぶりと人を夏の海

    富樫 幹

  • 砂山に残す手形や夏の海

    万明

  • 夏海や砂のタトゥーを払う君

  • 得意気に櫓をこぐ友よ夏の海

    大薮薫子

  • 夏の海テトラポッドのお出迎え

    道久

  • 夏の海斜め45度飛ばすタネ

    踊る酔たん坊

  • 夏の海ほどいた髪に陽の匂い

    大家由美子

  • 夏の海少女光を弾きけり

    米山

  • 網引きすや祖父の輝く夏の海

    中山 理映子

  • 自転車の影に寄り添う夏の海

    浅香裕子

  • 夕暮れの渚におもちゃ夏の海

    筒井なばな

  • 夏の海ドの音響かす三笠号

    涼野 了

  • 初孫とはじめて旅行の夏の海

    飯沼サザンカ

  • 漆黒や遺体上らぬ夏の海

    浜のじじい

  • あくまでも碧どこまでも夏の海

    飛島海道

  • 鉄の雨父岩陰に夏の海

    棠 紫花

  • 水出しのパナマ緑茶と夏の海

    中島あむる

  • 河童らの青き唇夏の海

    澤木樹心

  • 星砂に波の名残りや夏の浜

    白庵

  • 夏の海石灰岩の石切場

    竹令呑

  • 舟盛りのあしらい旨し夏の海

    道隆

  • 缶チューハイ飽かず冷やせよ夏の海

    未央宮

  • 夏の海三角の帆の遠すべり

    長田正考

  • ファインダー我のサファイア夏の海

    北乃かんばし

  • 夏の海重なり眠るリアシート

    北斗星

  • 夏の海を食らいて歩く砂の足

    日野煌花

  • 釣り太郎潜り太郎のいた夏海

    布施 木啄

  • 夏の海四足歩行の岩場かな

    本田 浩美

  • 夏の海凛と寄り添う夫婦岩

    猫辻みいにゃん

  • 夏の海辺野古は埋め立てられていき

    帆波相談室

  • 夏の海散骨青に溶けてゆき

    田中妙女

  • 夏の海出づる岬の山の青

    流藻

  • 夏の海貝がら拾うように話す君

    揚雲雀

  • 夏の海若気の至り頬の傷

    如月たつや

  • 夏の海海無し県人の狂喜

    膝丸佳里

  • 木漏れ日の坂道五歩で夏の海

    浅河祥子

  • サンダルは射出されたり夏の海

    弥生イツカ

  • 鍵掛けた箱の中には夏の海

    やしたあきら

  • 嘲りの犬飛び込みや夏の海

    中はじめ

  • ざぶりんと波のさざめき夏の海

    七枚堂転

  • 碧空へ色を合わすか夏の海

    七枚堂転

  • 心変りってとても厄介夏の海

    中村 邑

  • 指だけは細いんだねと夏の海

    田村 宗貞

  • 夏の海いとこの背丈超しにけり

    風の木原

  • 指の窓わたしの内へ夏の海

    想予

  • 夕月が夜を従え夏の海

    平沢コウタ

  • 夏の海若きは啖らひ老いは眺め

    杜埜土木

  • まなうらに残るかがやき夏の海

    谷岸香子

  • 夏の海ひとりで眺むバイク乗り

    北村ホクソン

  • ギヤマンのやうな入り日や夏の海

    村上卯乃

  • 新色のアイシャドー買って夏の海

    大西海里

  • 生あくび近くて遠い夏の海

    珈琲俳人

  • 夏の海浜に枝立て次の年

    俳人細川

  • 波越えて空に向かうや夏の海

    棚橋なおこ

  • 放送で友呼ぶ浜辺夏の海

    濱のメンドーサ

  • 「つめたいね」吾子初めての夏の海

    朝日雫

  • 夏の海えーんやこーらと伴走船

    鈴木秋紫

  • 液晶の窓たて長の夏の海

    町田明哉

  • 夏の海岬の先を日が昇る

    白猫のあくび

  • 夏の海飛び込みたいな思いきり

    藤林るい

  • 夏の海ざぶりざぶりときりんの雲

    尾頭朔江ヱゐチ

  • 今というマーブルチョコと夏の海

    芳賀たかこ

  • 渋滞も愉しからずや夏浜へ

    中平保志

  • エメラルドの浅き風紋夏の海

    有野 安津

  • 肌に刺す浜辺のシャワー夏の海

    薬膳容子

  • ボーダーのTシャツ眩し夏の海

    舞栄

  • 夏海や風の中なるジャカランダ

    鈴木静子

  • 夏の海入るつもりじゃなかったの

    島袋彩子

  • 夏の海赤点を紙飛行機に

    日々野こもれび

  • 補助輪を外して走る夏の海

    北のマンネリ

  • 宮殿を崩して帰る夏の海

    東の山

  • 夏の海ハートの石を探したり

    富山のひろやままん

  • 夏の海切り裂き見れば深き闇

    真心素秋

  • 拳持つ波のちからや夏の海

    金子加行

  • 夏の海腑抜けたタイヤ引きづって

    やまと風

  • 終電は放棄夏の海は鳴く

    やまと風

  • 始まりも終わりも見てた夏の海

    風間 爺句

  • 嘘ばかり描く絵日記に夏の海

    躑躅森驟雨

  • じりじりと棺桶なりや夏の海

    朝霧風太

  • 素のままの唇の味夏の海

    納戸灯

  • 夏の海遠い記憶のワンピース

    庭すみれ

  • 行こうねと約束したはず夏の海

    望月美希

  • 釣り竿肩に対馬の旅や夏の海

    土谷海郷

  • 駅前の落ち合ふ五人夏の海

    迫久鯨

  • 夏の海甘くしょっぱい昼カレー

    迫久鯨

  • 飛び込むと宇宙みたいな夏の海

    朋広

  • 夏の海どこ迄も青波しずか

    藤井和子

  • 岩塩が溶けてしょっぱい夏の海

    博史

  • 原子炉を見上げて清き夏の海

    塩の司厨長

  • 夏の海一枚きりの二枚貝

    知無須園

  • 夏の海歌が聞こえる裕ちゃんの

    鶴城

  • 父母は遠くに夏の海が重い

    和季

  • 夏海や暮れて漁船の航走波

    美竹花蘭

  • 影送りしてきみを待つ夏の海

    長門 夜明

  • 夏の海眼前に雲潮の匂ひ

    忍野柊吾

  • 坂下るセーラー服や夏の海

    藤田抜作

  • 夏の海愛しているよ波がけす

    泉 恵風

  • 海抜二百メートルパラグライダー夏の海

    染 そめ女

  • 夏の海分解しそうな飛行機

    素々 なゆな

  • 夏のうみ海星の裏にある記憶

    曹達みどり

  • 思い出を袋に詰めた夏の海

    相澤泉

  • ゼミ合宿課題書放り夏の海

    草刈明峰

  • 夏の海ヒエログリフの波のあと

    草野 英

  • 潮の音波の駆け引き夏の海

    蔵下 潮音

  • 夏の海新造船に旗が舞う

    谷 道悦

  • 漕ぎ出せば佐渡がうねりて夏の海

    谷本真理子

  • 砂絵画く童と遊ぶ夏の海

    池ばーちゃま

  • 蝋燭に波音立ち上がる夏の海

    中山月葉

  • 夜汽車へと微熱残して夏の海

    中山黒美

  • 船デッキ背伸びの先に夏の海

    津田愛光

  • 桜島ルアーに鯛や夏の海

    津嶋 有明

  • 夏の海黙する耳朶をあらう波

    辻 青花

  • 夏の海「う」のみで話すシュノーケル

    帝菜

  • パレットに色散らすかの夏の海

    島邑奈於

  • 遠浅の岩のピカピカ夏の海

    嶋光

  • 島脱走カッター漕いだ夏の海

    東津村 流坊

  • 3回忌思い出すのは夏の海

    桃好き

  • 傷多き体で夏の海を見る

    藤野ゆくえ

  • 夏の海足で掴んだ貝食らう

    陶釣写游

  • 船と船の間に糸投げる夏の海

    二三四五六

  • 夕日背に二つの影と夏の海

    日日子

  • フレームに光飛び散る夏の海

    日日新

  • 夏の海超えてみたいな地平線

    入道 まりこ

  • 隣る國アメリカ遠し夏の海

    忍冬

  • 継ぎ目なし私と浮かぶ夏の空

    白田ねね 

  • 夏の海パパはでっかいけど沈む

    麦のパパ

  • 煙草に口紅ときめく夏の海

    美羽烏子

  • 尖つた硝子の破片夏の海

    美村羽奏

  • 夏の海夜空が星でうまってる

    美野

  • 山陰の沖に引きずる夏の海

    葡萄亭わいん

  • 子が逝きて碧身を炙る夏の海

    服部睦月

  • 道中のしりとり弾む夏の海

    福みつこ

  • 夏の海落つ赤橙に枯れた声

    文月とわ

  • 旧友とぽっちゃり自慢夏の海

    平松 ようこ

  • 白き帆に四手網引く夏の海

    放浪者

  • 波の音と宇宙の瞬き夏の海

    朋子

  • 荒れ狂ふ海神のゐる夏の海

    蜂 鳥子

  • 堤防のダイブ男子の夏の海

    霧潤(むじゅん)

  • 買ってきたコロッケで飲み夏の海

    名乗るほどの者ではございません。

  • きらきらと亡骸運ぶ夏の海

    木原トモ

  • 聞き慣れたラジオネームや夏の海

    木村あずま

  • 星屑がちゃぽんと溶ける夏の海

    目白宇多丸

  • ひかがみの光る女や夏の海

    門のり子

  • きみの声聴こうとひとり夏の海

    門脇栗歩

  • 夏の海氷たくさん浮かべたい

    野月 晴秋

  • 返信待てども夏の海はざらり

    野口景奇

  • 渋滞や笑顔の君と夏の海

    野口静竜

  • ビーチボール足裏白し夏の海

    澤野紀久

  • 夏海へバスの窓から砂ぼこり

    濱野ぽにょりん

  • スパイスの香りに眠る夏の海

    眞さ野

  • 夏の海天使の梯子下りにけり

    齋陽花

  • 影法師追いかけ日暮れ夏の海

    閖上葉司

  • キラキラヒリヒリほろほろ夏の海

    藤井天晴

  • 車中にて志ん朝を聴く夏の海

    竹東子

  • オープンカーのごとビーサン夏の海

    田中紺青

  • 砂だらけ貝殻握りし夏の海

    獺 宏美

  • 在りし犬病躯脱ぎ捨て夏の海

    美乃

  • 白き帆の白さ鮮やか夏の海

    中井 菜々子

  • 風の香にまどろみをたたれ夏の海

    村橋 桂

  • 君と二ケツ補習サボって夏の海

    中村すじこ

  • 夏の浜青春の日の砂の色

    仲村江子

  • 夏の海砂と藻屑の絡む足

    尾木 李然

  • 見上ぐれば天井画なる夏の海

    立川茜

  • アフリカに続くと聞きし夏の海

    大井ゆめか

  • 魚の目もハウとまばたく夏の海

    藤田陽太

  • 天草や真白き帆舟夏の海

    梅尾幸雪

  • 目を細め蒼天落ちる夏の海

    富樫杏

  • 夏の海肉食べられて城守る

    田畑えふ

  • 夏の海寒風山よりダイブかな

    徳田あさよ

  • 夏の海思い出だけの老年期

    流鏑馬

  • 青の向こう知らぬ香を知る夏の海

    良梨木

  • 見えぬ底激辛の波夏の海

    風砂の里安

  • 夏の海ガラスの宝石子の笑顔

    湯原るるか

  • 夏の海ライフセーバーの肩幅

    和野みつ

  • 夏の海航跡の波星空へ

    無花果みのり

  • 恋愛はまだ現役や夏の海

    如月十日

  • 駆け出せば止まらぬ脚や夏の海

    白咒と蒸しエビ

  • 夏の海大きく見えし父の胸

    和泉乃菜

  • 雨風を育て運ぶよ夏の海

    嶺乃森夜亜舎

  • セピア焼け華やかな母夏の海

    桃井モイ

  • 夏の海でっかい空が我にあり

    瓢箪鮎

  • 夏の海喧騒過ぎし月明かり

    田畑 千嘉子 

  • 夏の海一村のアダン熟れし色

    竹原かよこ

  • 父帰還弟連れて夏の海

    夢野ユメ

  • 少年の息弾ませし夏の海

    釋 北城

  • 遠き国戦火を思う夏の海

    武智浩

  • 貝殻は箱に納めし夏の浜

    中嶋敏子

  • 夏の海波踏む母の傘寿かな

    島田ポン吉

  • 夏の海雨を見上げる駐車場

    東美節子

  • 焼そばは無限に食へる夏の海

    塩の司厨長

  • 南北の色をかへたる夏の海

    辻本 四季鳥

  • 遠くに灯台ひとり佇む夏の海

    福松愛子

  • 父の船ちちにすすむる夏の海

    藤川鴎叫

  • 岩に掛け未来を語る夏の海

    都築黄昏

  • 屋上のドアを開ければ夏の海

    太平楽太郎

  • 夏の海吾子が指差す十字星

    瀧本晋水

  • 夏の海カップ酒に砂付きの貝

    沢胡桃

  • 夏の海トンネル迫り慌し

    竹千代内八

  • 雲仰ぎヌビンヌビンと夏の海

    潮ベルト

  • 新しいタオルを失くす夏の海

    長谷川吾背

  • 夏の海ギリシャ神殿崩れゆく

    冬星月夜

  • 夏の海風に残りしオイルの香

    桃香ののの

  • 手を褒められし日の匂い夏の海

    藤永桂月

  • まっすぐのストロー透ける夏の海

    藤原素粒子

  • 夏の海男料理を食べ尽くす

    藤川 哲生

  • 夏の海人行きちがい乾杯し

    藤川雅子

  • 君と見し青蒼碧や夏の海

    馬睡 栩瑠美

  • 航跡を残して辿る夏の海

    梅田カラハ

  • 夏の海宇宙にあこがれ藍になり

    白河夜船

  • 巣立ちゆくオロロン鳥抱く夏の海

    白月かなで

  • 独り占め出来てた二十歳夏の海

    白神ハムサンド

  • 太陽をひと晩冷やす夏の海

    浜西青芒

  • 夏の海疾風岬を吹き上がる

    富田一正

  • どこまでもあけっぴろげな夏の海

    冨樫永今

  • 夏の海ゴンドラ漕ぎの声高し

    北 三郎

  • ひび割れた木枠の窓や夏の海

    北の山猫 水島

  • 波来ては点描くずす夏の海

    北五帆

  • 夏の海むこうの島は激戦地

    北国はな

  • 足裏の砂かき出しぬ夏の海

    夢心

  • 夏の海静寂と星そして君

    夢野又夢

  • 江の電は旅気分なり夏の海

    野口立香

  • 夏の海気温上昇サウナ風呂

    野比のびお

  • 夏海や果てに白雲はじまりぬ

    弥勒夕陽

  • みづの星笑窪のとこが夏の海

    唯果(ゆいか)

  • 夏の海来年行こうね腹撫でる

    糺 森子

  • 車座のギター囲みし夏の海

    蓼科 嘉

  • 青青青ちいさき雲や夏の海

    豌豆緑

  • まっさらの波のゆるやか夏の海

    おかだ卯月

  • 夏の海透明だった水と僕

    ノセミコ

  • 水煙の先は堺か夏の海

    北村 崇雄

  • 夏の海カーブひかめく電車行く

    和田まさやん

  • 子規ふれし須磨浜風や夏の海

    和田まさやん

  • 夏の海化石が還る音がする

    相沢はつみ

  • 鼻ぺちゃ犬砂浜駈ける夏の海

    木根川橋デイジー

  • 夏の海友は沖へと我残し

    中井 昌太

  • 波に飽き手影絵遊び夏の浜

    堀邦翔

  • パオのある島へ合宿夏の海

    都乃あざみ

  • 夕風に鳴き砂しづか夏の海

    都乃あざみ

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