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初級者結果発表

2025年1月20日週の兼題

雲雀

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • あの人は来ない雲雀は鳴いてない

    杉沢藍

  • 六甲の空に雲雀のカデンツァ

    葉詩美露子

  • 腹の透く空色の空雲雀かな

    早舟

  • 夕に啼け我が悲しみをああ雲雀

    浅井ひろこ

  • 散歩道羽ばたく雲雀木が香る

    泉おじぎ🐾

  • 雲雀鳴く掬おうとしてもこぼれてく

    西宮ケイ

  • 日差し受けうたう雲雀や新任地

    藤すみ

  • 集会所ピアノに合わせて老雲雀

    中家茶漬

  • まほろばに雲雀の声の降りつもる

    中澤深翠

  • 雲雀とどまる空フェルメールの青

    堀池誠海

  • 上空で雲雀のウインク受け取った

    泉谷 梅子

  • 雲雀来る年一帰国のランチ会

    葡萄乃木

  • 揚雲雀空席ひとつのメゾパート

    梅が枝餅

  • ひばり鳴く我も言いたきことがあり

    青砥 転典

  • 夕暮れや鏡の中にオス雲雀

    福田創風

  • 雲雀居て青空割と近くなる

    草野緑

  • 口笛や気まぐれなヤツ来る雲雀

    柚子こしょう

  • ザワザワと野中の径は雲雀の日

    邨 虚空

  • まちなかの雲雀久しや開発地

    世界時計

  • 婆ちゃんの野良仕事見ゆ初雲雀

    谷口 黎音

  • 寅さんの啖呵の如く雲雀鳴く

    大姫

  • 雲雀鳴く道険しくも笑顔なる

    大橋曄實

  • 揚雲雀三段跳びの三歳児

    藤井舞月

  • 実習の山頂に立つ雲雀かな

    前魔法

  • 雲雀の声新しい日を迎えたり

    川中 英明

  • 雲雀鳴いて朝餉の支度ひとり分

    渡辺はるべえ

  • 求愛は愚痴に聞こえし揚げ雲雀

    与野小町

  • 揚ひばり空の青さのすきとほり

    星見遊

  • 言祝ぐは眼下の我か雲雀飛ぶ

    藤本真澄

  • 揚げ雲雀囀る声を置き去りし

    素人

  • ニュートンの法則以上雲雀落つ

    藤井荘太

  • 散歩道前を横切る雲雀かな

    林一芳

  • 雲雀ぴゅいぴゅい耳から冴える朝晴れて

    蔦すみれ

  • 空いた右変わらぬ景色往く雲雀

    氷室東沙

  • コロナ過ぎ登校の列雲雀

    南全星達

  • 雲雀鳴く中二の息子ただ不機嫌

    湧別川

  • 響く声ぼやけて映る雲雀かな

    濵﨑霙伽

  • 雲雀飛ぶもう戻らない泪橋

    流鏑馬

  • 雲雀鳴き吾は新郎の母となる

    浅井ねむり

  • 雲雀舞う空に高らか鼓笛の音

    染井 亀野

  • 空仰ぎ季節連れ去る雲雀かな

    渡野りす

  • 白川の郷の眺めよ初雲雀

    梅津桜子

  • ポテチ喰む吾子雲雀は空色かも

    文知摺 信夫

  • 揚雲雀模試の支度をゆたりと子

    美佑紀まい

  • 揚雲雀阿吽の門を見おろせり

    土師崇太郎

  • 空高き雲雀に映る小さき我

    中矢しる子

  • 鳴く声の螺旋描いて雲雀かな

    草深みずほ

  • 雲雀野や子らと本気の鬼ごっこ

    田地花

  • 右銀のごと逆光にたつ雲雀

    無月 秋扇

  • 雲雀野をふるさとへ行くのぞみ号

    東の山

  • 祖母からの呼び名が変わり雲雀鳴く

    藤中 渚

  • 野仏に雲雀集いて供養かな

    藤中 雅

  • 翔べ雲雀頭上にブルーインパルス

    鈴川晴海

  • 雲雀舞う上書き保存の恋文ひとつ

    杜青樹

  • 無念の姫祀る山頂初雲雀

    雪乃冬

  • 窓閉める雲雀に託す日光浴

    中山長風

  • 目のかゆみ雲雀と共に我が街に

    緑星福馬

  • 初ズボン転けて破けて揚雲雀

    平田天音

  • 姿なき雲雀の声や車中飯

    前田まだら

  • 雲雀いま蠢く蟲の出づる嘴

    摂田屋酵道

  • 雲雀が連れてきた朝を連れてきた

    立心偏の悟

  • 東京の窒息電車初雲雀

    武智浩

  • その場所へ一筋焦がるる揚雲雀

    鷹岡翠豚

  • 雲雀鳴くコンクリートに消える声

    大家港一

  • 遣唐使還りて下賜の雲雀舞う

    孺子三号

  • 雲雀舞ふ吾子と向かひし学び舎へ

    殿村則子

  • 揚雲雀助手席の娘の袴へ陽

    生田久孫子

  • 雲雀じゃわ晴れ指す祖父の副流煙

    地味伊達也

  • 山畑の汽笛遅れて雲雀啼く

    南ハーブ

  • 揚雲雀B5サイズの辞令手に

    浅井雑草おばさん

  • チュルリピチュルリ雲雀は空の軸に添ひ

    乃咲カヌレ

  • 君の住む街の青空揚雲雀

    藤井 春

  • 里山に揚げ雲雀われUターンす

    仲村江子

  • お天気は下り坂なりヒバリ落つ

    翠苑

  • 雲雀来よささやかな膳床上げ日

    裕季

  • 揚雲雀高低自在に宇宙測る

    積 緋露雪

  • 神木を越えて陽を待つ雲雀かな

    太田一駄歩

  • 古時計時は止まっても雲雀鳴く

    日向 まお

  • 雲雀の足跡や隕石の欠片

    豆祭 くぐい

  • 雲切れて広がる城址雲雀鳴く

    予束 友鹿

  • 初雲雀探す目線に雲ひとつ

    野中 游

  • 雲雀鳴く祖父のタバコの落ちぬ灰

    武 衛

  • 竹ぼうき坂のあちらを雲雀かな

    谷川炭酸水

  • 揚雲雀一瞬とまり落ちにけり

    冬井三月

  • 風強し流れ行きたる雲雀

    野口立香

  • 正門へ駆け行く吾子や初雲雀

    飯野 山茶花

  • 雲雀舞うオスプレイの轟音を切る

    夢佐礼亭 甘蕉

  • 窓の外荷造り首上げ夕雲雀

    満十 陽観

  • 折れ曲がった離職票雲雀鳴く泣く

    西山平次の保護者

  • 俯瞰にて雲雀も見しか我が逡巡

    木基 淳馬

  • 軽やかにトラクター追い食む雲雀

    有井 新子

  • うまんまが孫の発語や初雲雀

    尾石美入

  • 雲雀くる帰ることない鳩どけい

    瀧本彩月

  • 落雲雀ペットボトルの散らかる野

    裕安

  • オフサイド判定如何に揚雲雀

    赤鰯

  • 野犬吠え野原に潜む雲雀かな

    中村止一

  • 松葉杖練習の窓揚雲雀

    辻井風子

  • 雲雀鳴く交わした巣穴ブルドーザ

    放蕩

  • 雲雀鳴くやうやう終わる金曜日

    飯田橋あめこ

  • テノールの歌に振り向く雲雀かな

    二見歌蓮

  • 早口だ雲雀まねする三姉妹

  • 雲雀鳴くしびれ宿したひざ頭

    太田 怒忘

  • ホーリーホーリーと歌う雲雀と日曜日

    豚ごりら

  • 鉄塔の電線揺れて揚雲雀

    藤岡伊集

  • 揚雲雀でこぼこ道や傘寿と喜寿

    藤つばき

  • 晴れ渡る草原に聞く揚雲雀

    二階堂岳庵

  • 泣きたくも泣けない母に雲雀鳴く

    福田 小さな花

  • 番なし唄うが愉し雲雀ども

    芒 花

  • 灰色の空に隠れる雲雀かな

    柳原甲賀

  • 生存の報せ高々雲雀鳴く

    想予

  • 「雲雀よ」と厨の背中祖母の声

    納平 華帆

  • 雲雀鳴く還暦まであと1年

    穂緒せんか

  • 私有地の柵の痛そう揚雲雀

    青縞馬

  • 無人駅みやげ荷重し揚雲雀

    豆の晶

  • 揚雲雀買ったばかりのバイシクル

    是出童台

  • 叫天子鼓膜に残る夕まぐれ

    千茶大森

  • 揚雲雀ジャンプして見る園児達

    蒼大(大津)

  • 商談の沈黙しばし雲雀の音

    星のお爺ちゃま

  • 驚きて飛び立つ雲雀や軽きこと

    堀江三拍子

  • 雲雀声色に例えば銀色か

    青木ひろくに

  • 忙しなき雲雀に山野目覚めける

    青女の花

  • 揚雲雀荒れ野に餓死の供養石

    杜の声

  • 揚雲雀祖母に連れられ田んぼ道

    長田みんと

  • 揚雲雀バイクでととと出勤す

    野の菫

  • 雲雀指す不登校児の白き爪

    茶々丸

  • 雲雀野や開通前の道路行く

    辻麻

  • 商家焼け疎開の山に朝雲雀

    楠十瀬子

  • お喋りの声音変はるや雲雀啼く

    大ちはる

  • ひとかけのブルーもありて揚雲雀

    石黒久美子

  • 椰子の木にいるはずのない雲雀聞く

    代官野兎

  • 舞い上がれ補欠の知らせ雲雀より

    霧潤(むじゅん)

  • 児と開くみすゞの詩集揚雲雀

    藤原涼

  • 雲雀鳴く遥けき空は物悲し

    飯島寛堂

  • 雲雀なく畦道歩いて喫茶店

    濱田てるてる

  • 揚雲雀見上げて食むは薩摩揚

    晴矢

  • あがれあがれひばり玻璃天井穿て

    風かおる

  • 雲雀舞い頬なで渡る淡き風

    黒住景雪

  • ソプラノでさえずる雲雀フォルテシモ

    黒住景雪

  • 雲雀飛ぶ走る吾子等の遠見かな

    東門俊一郎

  • モダンジャズタバココーヒー雲雀かな

    鈴木百雀

  • 二重唱続く輪唱揚雲雀

    只暎

  • 姉さんと母に呼ばれて雲雀鳴く

    谷野なおなお

  • 揚雲雀天照の眼歌いかに

    善かむい

  • 腹すかせ恋よ夢よと揚げ雲雀

    風の花

  • ひこうき雲X軸に揚雲雀

    八田昌代

  • 田の畔に私と目が合う雲雀かな

    硫硝王水

  • 営業車雲雀の真下窓開けて

    猫塚れおん

  • 揚雲雀東へ向かう電車待ち

    霜月静岳

  • 福祉とは迷路のパズル雲雀鳴く

    大富孝子

  • 吉祥か曇る眼鏡に揚雲雀

    神宮寺るい

  • 陽光に沈む雲雀の眠気かな

    谷しゅんのすけ

  • バヨリンで雲雀に合唱誘う子ら

    薔薇の舟

  • 点滴に朝陽中庭から雲雀

    想楽 前走

  • 寛解と聞きし家路の雲雀かな

    西乃羊雲

  • 屋上に撓る指揮棒雲雀かな

    西端えいみ

  • 高空にひばり手信号待つ車中

    長田秋華

  • 耳老いて無音の風に雲雀飛ぶ

    葱坊主 (柴山)

  • 青空と雲雀の声と土の香と

    水鳥川詩乃

  • 遮断機の黄色まぶしき揚雲雀

    水上ルイボス茶

  • 初雲雀今年も気持ちは一等賞

    齋藤鉄模写

  • 愛しきは吾子の片言雲雀なり

    星海

  • 大臣の支持率の波ひばり舞ふ

    風待ラテ

  • 彼の地にも雲雀鳴き居し青い空

    林うんべらーた

  • 上京の朝よ雲雀よ青空よ

    如月 さら

  • 初雲雀後ろの爪の長きかな

    白猫やまと

  • 揚雲雀いま農道もアスファルト

    長嶺阿蘇

  • 雲雀野や阿蘇草原の熱気球

    木谷 きょうみ

  • 雲雀鳴く母の畑にショベルカー

    泉世生

  • 朝空へうがいするのよ揚雲雀

    勇魚白

  • 躊躇せず実行せよと雲雀鳴く

    八ちゃん

  • 何ごとか察知凱歌の落雲雀

    内藤かをる

  • 中休みのチャイム雲雀高く飛べ

    田村ヒロミ

  • 揚雲雀鍬を持つて手も一休

    竹内 喜和

  • 甲高きひっしひっしや揚雲雀

    美村羽奏

  • 愛知るや雲雀の調べ空に満つ

    和子

  • 父が逝く天高く鳴く雲雀かな

    水野 孝

  • 自転車のベル落っこちて雲雀かな

    入江理火

  • 留守電のボタンぴこぴこ夕雲雀

    青野すみれ

  • 首尾上々の報せ待つ身や雲雀鳴く

    茶葉 紅子

  • 空高く雲雀も息切れするほどに

    島江凪雅

  • 笛の音も清明なれと雲雀鳴く

    緑乃ふえ

  • 雲雀飛ぶ起死回生のわが身かな

    西乃冬雅

  • 初雲雀牧野の空や牛が鳴く

    藤島景華

  • 小遣いは仏花へ消えて揚雲雀

    寸草

  • 夕雲雀山際からのグラデーション

    柚木 啓

  • 晴天や雲雀は揚がり吾は沈む

    谷岸香子

  • 次々と終わらぬ仕事雲雀鳴く

    村雨藍

  • 蒼穹に眩し雲雀よ風にカノン

    遥湖

  • 枝の縄ほどく陽だまり雲雀鳴く

    星野夜風

  • 告白の想い届かず揚雲雀

    大田白梅

  • 雲雀啼く下息切れの徒競走

    竹内揚羽

  • 叶えたき夢一つあり揚雲雀

    茂木加奈女

  • 雲雀野や空に向かってよーいドン

    中藤古希

  • 小走の逢魔時に鳴雲雀

    板橋とをし

  • あおぞらに転入届け初ひばり

    風間 爺句

  • 廃屋の輪島塗や揚雲雀

    南回帰線

  • 雲雀鳴くわらマンモスの鼻の先

    平田球坊

  • 雲雀声レンズのズーム絞る昼

    島柳

  • ガラスの天井なき大空を揚雲雀

    藤原訓子

  • ママレードに相応しき実ぞ庭雲雀

    波多露音

  • 空を割る雲雀の響道標

    八歩鳥 山行

  • 朝風や雲雀のこころ晴々と

    青井彗星

  • 走る球児ペースメイクの雲雀かな

    神戸の老寺士

  • 雲雀鳴くその声肌にかさついて

    田中彩舟

  • 天空の旅寝微睡む雲雀かな

    長井 フサコ

  • 陰口は聞こえぬふりの雲雀鳴く

    猫雪すあま

  • 雲雀ゆく濡れ縁伏して睨む古書

    百目鬼くるり

  • やまびこや空の水筒雲雀鳴く

    富士咲広海

  • 0並ぶスコアボードや揚雲雀

    茂木りん

  • 亡き祖父の思い出虚空の揚雲雀

    生田 大五郎

  • 何代目祖母の畑に揚雲雀

    内木場 拓庵

  • 少年は空へ倒立雲雀鳴く

    木地しろ

  • 鳴き声は雲雀の嘆き虚空舞う

    石志

  • 雲雀とて時の流れを知っており

    仁尾はにちゃん

  • 揚雲雀母校は今も岡の上

    文室七星

  • 信貴山へ夕日を友に雲雀舞う

    斑鳩 廉

  • 朝起きのコーヒーうまし初雲雀

    内山清白

  • 夕空や雲雀のねどこ何処にか

    田村二村

  • 雲雀の目地上はどんな様子かな

    草堂Q幸

  • 雲雀鳴くぶくぶく衣服もダイエット

    大山 久幸

  • 疲れたらすぐに戻れよ我が雲雀

    朧来春

  • 叢に影を捨てゆく揚雲雀

    世良智

  • 月曜の雨は憂鬱揚雲雀

    町田思誠

  • 畑から塔を描いて雲雀鳴き

    鈴木ふよう

  • 朝八時あの雲雀鳴く曲がり角

    澤皐月

  • 汽車を待つ君に雲雀がファンファーレ

    明日野夢雨

  • モネの世界碧の光へ吾と雲雀

    静 うらら

  • 晴れおんな雲雀囀る引越し日

    泉川和子

  • 裾からげ木の間揺らぐや雲雀泣き

    大康

  • 脚畳み空を斬らんと雲雀飛ぶ

    田中ピロミン

  • ジグリング雲雀さえずりエンドレス

    呂キを

  • 千枚田こだま湧き昇る揚雲雀

    大塚鴨鷺

  • 雲雀なく直売場のミルク濃し

    池野五月

  • ゴシップのニュースうんざり揚雲雀

    川崎ルル

  • 誘われてベランダで聴く雲雀かな

    夜ツ星シズク

  • 火葬場へ続く坂道鳴く雲雀

    嶋光

  • 雲雀撃ち聲手向けばやこの別れ

    吹田よしよし

  • ウィッグの生え際きれい雲雀鳴く

    星鴉乃雪

  • 歎異抄閉じて垣根へ告天子

    矢堀サトシ

  • 雲雀鳴く何にもやる気が起きない日

    早坂喜熊

  • 地上へと落ちる喜び揚雲雀

    矢口知

  • 行きしなの沈黙を裂く雲雀かな

    日高 蚕月

  • 蓋開ける二段とも米ひばり鳴く

    麦のサワコ

  • 揚雲雀寝癖がお揃い父と子と

    西成なほ

  • 雲雀啼く捨てかねている登山靴

    盛 久子

  • 我が友は雲雀と共に空高く

    泉 恵風

  • 雲雀鳴くラップ聴く我の頭上で

    渡部 文月

  • 社長業2年経ったか揚雲雀

    風街光

  • ハイジャン新記録ひばり悠々と

    中島満足山

  • 雲雀はアルムナイ開業の報来

    藤野 月夜野

  • 母校去る君の背中や雲雀舞う

    千華

  • 下向くも雲雀さえずり顔上げる

    矢羽二度駆

  • 朗らかに雲雀唄へば指輪捨つ

    青嵐

  • 揚雲雀小さな影が町を裁つ

    武良 烏

  • 雲雀の子黒豆の葉で雨宿り

    中野京美

  • 雲雀飛び高ぶり想う今日の幸

    内堀 みち

  • ベランダに干した産着や揚雲雀

    蔦樫

  • ああここも雲雀追い立て分譲地

    鳥羽蒼香

  • 雲雀なく大空の下ミシン踏む

    中山雪うさぎ

  • 止まれども忙しそうな雲雀かな

    谷口重虎

  • 揚雲雀百歳の祖母旅立ちぬ

    凡吟山

  • 揚雲雀流れる雲に逆らふか

    芭琉

  • 雲雀舞う薄皮夕暮れ雲揺れる

    藤江南瑠

  • 詰襟を着初めし吾子や揚雲雀

    村山羊

  • 空のつぶ流星のごとし鳴く雲雀

    浜のじじい

  • 雨上がり雲雀の声の静かなり

    朝香碧心

  • ハスキーな雲雀がいてもいいのかも

    著子 民人

  • 雲雀鳴く気持ちよさそな空と風

    白山おこ女

  • ひばりなく八十年はいくさなし

    青木みかん

  • 還暦女集い雲雀も参加せり

    田口文子

  • 雲雀在る海立ち上る雲と在る

    桃の海

  • 田舎らし四方八方揚雲雀

    田辺ささのは

  • 草むらの影に声なき雲雀かな

    智幸子

  • 雲雀鳴く里の畑や父母の背や

    嶋 有賀

  • 鈍色のホルンの響き告天子

    布施 木啄

  • 河川敷シャンプー香過ぎ雲雀かな

    宙 美月

  • ひばり野をしずかに進む測量士

    保田佳子

  • 雲雀鳴きてようやくピアノを調律し

    峯森梟

  • 誕生日祝ってくれる雲雀かな

    茶々子

  • 円墳と高さ比べや揚雲雀

    大石鉄馬

  • ずっしりと売る服多し揚雲雀

    中町太郎晴臣

  • 揚雲雀畦で頬張る握り飯

    千明

  • 雲雀鳴く野菜の無人販売所

    梵 天發

  • 分校の新一年生揚雲雀

    陽介山

  • 縁起もの南空へと揚げひばり

    珈琲あたためますか。

  • 揚雲雀きつと閻魔に告げ口し

    茂田野マイ子

  • 雲雀鳴く時のめぐりや母の忌に

    夢野ユメ

  • 揚雲雀野に誘われて腰痛持ち

    浜西青芒

  • 納骨や唄う雲雀へ父託す

    峠の泉

  • 病床へ風は微かに雲雀かな

    秤防人

  • カメラ置き雲雀たつ間のにぎりめし

    枝葉

  • 初ひばり島に一人の一年生

    里山まさを

  • 揚雲雀おまへも親がこひしいか

    浅田三時花

  • 飛ぶ雲雀我野に出でて絵を描かむ

    清博水

  • 雲雀鳴く土手に傾ぎし乳母車

    服部香悦

  • 足休めのベンチ雲雀は元気

    飯田風歩

  • まだ話さぬ吾子雲雀高くさえずる

    神戸 美優

  • 雲雀来て肩軽くする昼下がり

    鄙び梅乃香

  • 防潮堤遥けき空に雲雀鳴く

    渡邉志づ

  • 雲雀飛ぶ吾子は小さき王子さま

    村上知季

  • よく喋る隣のをとこ落雲雀

    不知飛鳥

  • 古多摩川かわべが光る雲雀かな

    前勝股年男

  • いつもの爺捜すがごとく雲雀鳴く

    青い手まっちゃん

  • 泥団子たべるふりして雲雀聞く

    坊賢富吉

  • 雲雀落つUFOのごと見失う

    由樺楽

  • 雲雀啼くあの世のことはわからない

    竹さ

  • 雲雀撮る画に残りしは枝葉のみ

    有川句楽

  • 揚雲雀耳から目へと座を移し

    鈍子

  • 老いし母気持ちは前へ雲雀追う

    陳厳斎斗甫

  • 殿様の鷹狩御殿雲雀かな

    池ほろり

  • 壁画ねむる明日香の里の雲雀かな

    中野むべ

  • 廃校の尊徳像に雲雀鳴く

    伝説の晴れ女

  • 用水に雲欠伸の先の雲雀かな

    地球楊

  • 推しライブ物販買えず雲雀鳴く

    乃戸 野辺音

  • 降りさうな空もわが空雲雀舞ふ

    町田明哉

  • コーヒーの豆挽き止めば雲雀かな

    須藤縦横

  • タッパの塩むすび雲雀飛ぶ野原

    八木獺八

  • 久々に口笛吹けば初雲雀

    倉森愛華

  • 揚雲雀遺跡上から眺めをり

    猫辻みいにゃん

  • 雲雀鳴く平日始めの忙殺

    椎名茸

  • 雲雀高く明日定年の挨拶

    禅心大河

  • 初雲雀天の穴からこぼれおつ

    飛島海道

  • はつ雲雀長き廊下をはしる猫

    中山蒼社

  • 元気出せ見上げよと鳴く雲雀かな

    丹後ワルツ

  • 雲雀啼く空へ真っ直ぐホームラン

    峰晶

  • 告知受けいざと深呼吸雲雀鳴く

    樽井薫

  • 我が魂の雲雀に乗りて青に溶けむ

    西行葉牡丹

  • 雲雀野や堤防と津波痕跡

    白浜藤子

  • 病む腰を休めるベンチ雲雀鳴く

    村尾日々草

  • 庭行けばてててと陰へ雲雀かな

    穂々々

  • 雲雀鳴き木々に魂入り込む

    鳳源 

  • 庭先のダンクシュートや揚雲雀

    友マンクット

  • 子が駆けて飛び立つ雲雀に頭下げ

    宝雲多韻

  • ここもまた野原に戻り揚雲雀

    名前のあるネコ

  • アイドルのステージは空雲雀揚ぐ

    矢野葉月

  • ほお弾む雲雀の子らの発表会

    柳春子

  • 狭山池目で追いかくる揚雲雀

    友咲ひろし

  • 揚雲雀あきちうりちとくくるヒト

    弥栄弐庫

  • 揚雲雀葦原分けて鬼ごっこ

    石川むーちゃん

  • 畦道はリハビリコース雲雀連れ

    長良川藤美

  • 古戦場は遠く雲雀の声高く

    茗乃壱

  • 草原にテントふた張り揚雲雀

    薄安

  • 雨戸繰る何処にか雲雀翔ぶ朝

    竹東子

  • サーブに鳴きレシーブに鳴く雲雀かな

    髙橋好泉

  • 鳴く雲雀応えてやりたく歩を止めて

    夢バーバ

  • 揚雲雀走り出す筆のスケッチ

    本田 踊留

  • 揚げ雲雀今日も浅間は澄みにけり

    雪竹積

  • 揚雲雀カードの言葉我を愛

    陶豪

  • リハビリ六千歩ひばりの飛ぶ土手へ

    大月銀

  • 次に見る雲雀は明日か来週か

    青雨青緒海

  • 両岸に雲雀降り立つ矢切かな

    中川 鉄庵

  • 雲連れてかけおりてくる雲雀かな

    北川茜月

  • 雲雀鳴き相手を見つけ子沢山

    川口あおい

  • 揚雲雀エコー写真に初ひ孫

    北の菫

  • 雲雀鳴く道路工事に昼休み

    鈴木健次

  • それぞれに空を広げて鳴く雲雀

    中屋敷北羊

  • 憂き日々の心慰む揚げ雲雀

    渡延 音珂

  • 窓開けて雲雀渡って好好爺

    泉の川兼定

  • 晴天やアウトレットの揚雲雀

    櫻笑子

  • 揚雲雀丘の上には村の墓地

    西野和香

  • 明星の消えて雲雀の聲昇る

    太郎坊

  • 空針に背中うるさや丘雲雀

    低山 徘爺

  • 道路工事蒼天はるか初雲雀

    赤池じげん

  • 片翼の雲雀雲の味を知らず

    乍仝盒个

  • 空に書く大の字指で揚雲雀

    澤木樹心

  • 古希の友おしゃべり尽きず夕雲雀

    瀬尾紗ま

  • 大空に雲雀の声や婚の列

    鈴木 京

  • どしゃ降りの遠のくを待つ雲雀かな

    前乃 桜

  • 園庭のかくれんぼ始まる雲雀かな

    藤瑪瑙

  • バスを待つ我を元気に雲雀かな

    北の星

  • ロブ上がるテニスコートに揚雲雀

    喇叭鳥

  • 兄逝きしコロナいまなお揚雲雀

    飯田弓歩

  • 雲雀翔ぶ補助輪はずし漕ぐペダル

    里馬咲幸

  • 散策の薄着冷やかす雲雀かな

    蓮田初老

  • 宮参り雲雀の声がふりそそぐ

    千寿ココ

  • 老い二人雲雀の唄に背を伸ばす

    林ダビンチョ

  • 雲雀の羽縄文人の作りしか

    野村酔狐

  • 想い出の田舎の雲雀夢で見る

    和泉暇人

  • 雲雀見る鳥海山に守られて

    津軽 りんご

  • 多摩川の日没雲雀の声のみ

    多摩川風子

  • 重力を楽しむように落雲雀

    沢山葵

  • 哲学をやっているのだ揚雲雀

    八九テン

  • 真つ直ぐといふ生き方を見る雲雀

    水城みずき

  • 早退の電車は暑し初雲雀

    正規分布

  • 雲雀の子親の声聞き息潜め

    野上紫功

  • 見上ぐるや石積み棚田揚雲雀

    瀬文

  • 七段を跳ぶ早生まれ揚雲雀

    游真

  • 桜島噴き出る灰や揚雲雀

    藻玖珠

  • ふと車窓雲の乱立雲雀飛ぶ

    野山ノハナ

  • 難解な書を読む午後や雲雀鳴く

    堀永梅三

  • 結婚を決めた長男揚雲雀

    馬越あずき

  • 雲雀鳴く祖母の遺骨の白きこと

    鶯餅くうや

  • 飛翔する縁起ばらまく雲雀かな

    浅羽ただし

  • 揚雲雀今別れて来たとこなのに

    朝乃珈琲

  • 意気高く百周年や揚げ雲雀

    道後K3

  • 辞めた理由全部ぶちまけ雲雀舞う

    矢野游呆

  • 今朝もまた雲揺らぐ雲雀の悩み

    利尻まちこんぶ

  • 少年の夢一直線揚げ雲雀

    睡蓮 堤

  • 探鳥会雲雀の声に二十人

    仲田松翁

  • 雲雀飛ぶ足の挫いたランニング

    水尾曼珠

  • 頬なでる風呼ぶ声や揚雲雀

    日野照石

  • 雲雀鳴く外輪山の無き街よ

    中山黒美

  • 告天子よ願ひは神に届きしか

    二城ひかる

  • ぽくぽくと雲雀と往くや下駄の背

    早霧ふう

  • 天空は穴だらけなり落雲雀

    西山哲彦

  • 担任の肩の荷下りし雲雀かな

    星乃瞳

  • 蒼穹に響き合ふため雲雀翔つ

    青木たかし

  • 腹ぺこな雲雀ばりばり餌さがし

    藤山応援歌

  • 揚げ雲雀巣から上へ上へ澄み渡る青

    青日

  • 地は時計光芒に昇る雲雀よ

    南りぱりこ

  • 雲雀鳴く座る人なきばんこかな

    未生 蓮

  • 安治川の渡船三分揚雲雀

    米山

  • 若き日の春琴偲び揚雲雀

    西間木獣魂碑

  • 田に一人語り掛けるは雲雀かな

    米山カローリング

  • 雲雀野に仰向きて聞く恋歌かな

    蓮見玲

  • 微睡みに寝坊助笑う朝雲雀

    閉所空木

  • 揚雲雀孫あやす父阿保になる

    福前彩芽

  • チャリ止めて食べる駄菓子や雲雀鳴く

    大盛茄子紺

  • 雲雀野を上京の子の無言かな

    西尾 翠峰

  • 雲雀鳴く道草楽し半休日

    澤 六花

  • 啼き声は空へスパイス揚雲雀

    大越マーガレット

  • 雲雀追ふ母の儚き左耳

    竹石猫またぎ

  • 鈍角より直角が好き雲雀来る

    和脩志

  • 源氏読む老師に和すは雲雀かな

    葉之 月

  • 大地から産声ここそこ揚雲雀

    鈴木秋紫

  • テクノポップの前奏めきて雲雀

    川端芙弥

  • 墓仕舞い風なき蒼に揚雲雀

    武本松明

  • 雲雀鳴く亡き母おらぬ農作業

    藤沢・マグネット

  • ピーチュルと能登へ能登へと雲雀来る

    水浜ギコ

  • 空を置き落ち来り止む雲雀かな

    鈴木実生

  • 帰ろかね雲雀鳴く畑茜色

    眞由美

  • 昇らせの朝日に揚る雲雀かな

    万明

  • 雲雀鳴き我の心の羽根開く

    泉 早希子

  • 後輩に譲る赤本揚雲雀

    裕月 遥

  • 宵っ張りのパラボラアンテナに雲雀

    帯雪

  • 凸凹道青天井に揚雲雀

    粒野 餡子

  • 天津風越えて雲雀や声高く

    齊藤りゅうじょう

  • 日曜はやはらかな服雲雀啼く

    牧 茉侖

  • 五時間目万葉集より雲雀の音

    走海麦酒

  • 廃園の鉄骨あらわに揚げ雲雀

    内 越香

  • 揚雲雀次の列車は二時間後

    大空晴子

  • 腰伸ばし雲雀見上げた友はもう

    赤松土着人

  • 速歩からゆっくり歩き揚雲雀

    神谷隆元

  • 難聴の吾にも雲雀は囀るか

    野山めぐ

  • 田園の空に重唱揚雲雀

    鉢垂藤

  • 雲雀鳴き中二の我と海潮音

    水木 晶子

  • 教会へゆくとき手ぶら野は雲雀

    野野あのん

  • 揚げ雲雀樹木墓碑より空高く

    神酒猫

  • 雲雀飛ぶ青空の中風もなし

    中山十七庵

  • 草の波大観峰に雲雀たつ

    枝葉

  • 雲雀鳴く阪急雲雀丘の坂

    北岳穂高

  • 日常の名無し富士かな揚雲雀

    弥生ポリ

  • 揚げ雲雀生きてみようかバスが来る

    渡辺ぺこ

  • 寂しいか雲雀啼けども風に消え

    畑山六十二

  • 垂直に又垂直に揚雲雀

    清見敏水子

  • 人去りし里や雲雀の鳴き止まず

    多田ひとり

  • 揚雲雀山の暮らしの静けさや

    大久保一水

  • 雲雀詠む堰止められた涙落ち

    凡子長島

  • 揚雲雀天使のはしご渡り行く

    房州秋草

  • 天国の父母に届けと雲雀

    凪涼夏

  • 宇宙をも広げる雲雀なりしかな

    杉森大介

  • 揚がるのも落ちるのも良き雲雀かな

    生田萩の

  • 重力に遊ぶ雲雀や長い歌

    末広野暢一

  • 赤本を括りてキュッと空雲雀

    凪一歩

  • 八代の雲雀遠のく藺草かな

    竹暖簾

  • 空耳やロングトーンの雲雀かな

    鴇色キイロ

  • 俺の島鳴き冴え渡る揚げ雲雀

    船生伸一

  • 退院の兆しが見えた雲雀鳴く

    神ヤ飛ビ魚

  • PK戦緊張ピッチ雲雀鳴き

    有門やっちゃん

  • 「あっヒバリ!」見上げる君の手温か

    和々

  • 雲の上都会と田舎飛ぶ雲雀

    足立孫新

  • すまし顔空も風も無視雲雀かな

    薔薇紫

  • 山里の草の匂いや雲雀発つ

    竹林長彦

  • 揚げひばり転勤先は北海道

    矢澤 かなえ

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