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初級者結果発表

2025年5月20日週の兼題

青田

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 立ち漕ぎで青田の匂い連れ帰る

    西山平次の保護者

  • 水張りて余白などなく青田風

    都忘れ

  • 馬鹿野郎叫びかき消す青田揺れ

    千夜美笑夢

  • 旅ロケの自転車ゆるり青田かな

    伊達紫檀

  • 青田抜け山へと続くへんろ道

    玉京子

  • 吹き渡る風も良しなの青田波

    山本中々

  • 青田道行く下校時の君遠し

    陽介山

  • 亡き人と会へさうな香の青田かな

    矢野葉月

  • 片想い「二文字」言えず青田道

    河孝

  • 音階を奏でて滑る青田波

    なかの巡界

  • 青田風若き僧侶の得度式

    佐藤夏みかん

  • 風吹かば青田の村のやはらかし

    古志乃あん子

  • 車窓の青田畔真っ直ぐに生真面目に

    石黒久美子

  • ゴトゴトと青田縫うディーゼルカー

    樹里庵

  • 青田見に帰ろう北へただ北へ

    大石りん花

  • 青田道ボールと闘志背負い行く

    後藤葉羽

  • 青田風酒止められし従兄弟逝く

    斎藤喜代子

  • 山裾の青田縁取るきのくに線

    窓ひかる

  • 青田濃し墓標の雫光りたる

    林うんべらーた

  • つづら折り濃いも淡いも青田かな

    土の隨

  • 学帽のあいつ青田へ入りにけり

    らのほ

  • 天金のバイブル車窓には青田

    二城ひかる

  • 竿竹屋の声の微かに青田道

    水口真奈

  • 傘一つ雨濡れふたりの青田かな

    しゃりしゃり

  • おつかいも青田を過ぎれば独り立ち

    祥対無

  • 青田道墓に供へる花持ちて

    野辺 よつ葉

  • バス降りて青田にググる現在地

    岡 里詩

  • 転職の初日いざ往く青田立つ

    おつき澳吉

  • 時きざむ父の姿を青田かな

    よろこび一句

  • 三角の飛び地も青田通学路

    ジェニファー樂龍

  • 減反の田と青田とを分ける路

    水尾曼珠

  • 目の眩む久方ぶりの青田かな

    深空汐音

  • 命満つ青田に清しイーハトーブ

    松尾 すみ丸

  • しなやかに風が舵取る青田かな

    浅羽ただし

  • 青田波仙石ライン一両目

    一木楓

  • おくれじと漕ぎて流るる青田かな

    松島 寒泉

  • 自転車の声かけぬける青田道

    へたおかむこ

  • たも網を担ぐ兄追う青田道

    初野一歩

  • 雑誌では住みたい田舎青田波

    馬越あずき

  • 青田風苗の香浴びつバスを待つ

    風の母

  • 一面の青田に地球反り返る

    花弘

  • 青田あをし五十九才の再就職

    群青江戸きりこ

  • 雨あがり青田遊ぶや風の音

    中山十七庵

  • 比叡水青田下りてまた青田

    オノ ジュウゾウ

  • 雲影もとぎれとぎれの青田かな

    k陽一郎

  • 青田満つ我を消失点として

    紙野くじら

  • 田んぼ道札の字薄く青田かな

    関戸 小町

  • 野良猫の付かず離れず青田道

    米山

  • 青田道行けと旧式ナビは言う

    りゅうてん和尚

  • 緋襷は備前のあの青田の記憶

    ガーランド那智蔵

  • 放り上げるピーカンナッツ青田風

    しなもりいふ

  • 青田風光の粒が肌に触れ

    薔薇紫

  • ざわざわと思いは青田をなでてゆく

    横浜順風

  • 本閉じて窓に広がる青田かな

    永田みゆき

  • 青田の怪物がろがろ泥の闇

    春田さとる

  • 仕事場は青田賢サの詩一服

    早霧ふう

  • 手を合わす社の森や青田風

    大田白梅

  • さわさわと海渡るよな青田風

    凪涼夏

  • 青田にも流るる雲は映りけり

    矢澤瞳杏

  • 今日明日とエスケープする青田かな

    三 用子

  • 青田分け一本の道突き抜ける

    岡崎 藍

  • 砺波野や立山よりの青田風

    喇叭鳥

  • 昨日より高き青田ぞ押し寄する

    ドナウ絵蓮

  • 青田風斧やわらかに御神木

    星乃瞳

  • サンライズ出雲と走る青田かな

    明日の鈴

  • 青田風減反減反過疎減反

    柳川迷蟻

  • 田の神の歌い踊るや青田波

    大泉竹芳

  • 千枚田谷水伝ふ青田かな

    伴田至誠

  • 青田道鉄路は錆びて先は無く

    川瀬怜人

  • 争わずしなる強さの青田かな

    由凜

  • 大気圏くすぐりながら伸ぶ青田

    佐々木さわら

  • 青田道風に連れられ会場へ

    川石流

  • 青田風まると三角塩むすび

    山広裕果

  • トンネルを抜けて軽便青田中

    佐藤史緒

  • 車椅子漕ぐ青田の指すところまで

    吉田 ルイ

  • 人もなし青田に雨のうちつけて

    かじやのタケ

  • 青田行くそこには静か軒つらね

    高崎孝雄

  • 国破れ青田の香り我此処に

    崇拝

  • 山の風層塔ぬけて青田波

    堀池誠海

  • 鳶ぎゆるとたましひ掴み青田発つ

    森上はな

  • 登り窯火入れ見学青田かな

    平谷河女

  • 星屑が見え隠れする青田かな

    ぴょん吉 龍

  • 青田見る黄金のやまになりそうな

    津軽 りんご

  • 忌中紙の敷居を跨ぐ青田かな

    月最中 松本

  • 一息の五穀の祈り青田波

    松和幸太郎

  • 空映す青田に風やボブ・ディラン

    佐藤友喜

  • 校名のプレート四つ立つ青田

    葱ポーポー

  • 乱反射のフロア苗踊る青田

    はまゆう紬

  • 青田中真一文字に新幹線

    いもがらぼくと

  • 風早の青田風吹く予讃線

    渡邊一

  • 下山してホッと一息青田見え

    西倉美紗子

  • 青田越し手を振る別れ夕暮れや

    れい

  • 青田にて異国の言葉飛び交いし

    小林ざくろ

  • 古墳より見晴らす青田国見かな

    くらきまあこ

  • 新駅や裏の懐かし青田視る

    古賀衝童

  • 青田ゆく吾が足元の一輪か

    加藤直瑶

  • 駐在のバングラデシュも青田かな

    ゆかいなさっくす

  • 秀峰や青田の端より続きたる

    みなみ くも

  • 下校児と赤カブすれ違う青田

    山田はち

  • 青田道歩きて着くは母の家

    渡邊作洋

  • 雑踏に生きる心に青田風

    青畳大将

  • 利根沿いに青田の匂ふ彩の国

    山本修

  • 青田波ただ一羽ホバリングして

    竹東子

  • 空までの青田緑が押し寄せる

    丹下りえ

  • ラジオから九ちゃんの歌青田かな

    凡子長島

  • 青田踏む泥にまみれる我が歩み

    阿部英雄

  • 山の端の朝日に目覚むる青田かな

    まんはく

  • 株周り太くなりゆく青田かな

    林一芳

  • 顔持ってゆく青田の先の空よ

    いちの

  • 千枚も粒となりたる青田かな

    竹内 喜和

  • 青空や青田道抜け純喫茶

    音葉りんきょう

  • 山からの清水流れ青田かな

    たった

  • 青田風に前髪なおす女子高生

    華ことり

  • 北の農青田を知らず風来たる

    ばあ哉

  • 清光の静寂守る青田かな

    裕季

  • 野辺送りただ静かなる青田かな

    里馬咲幸

  • 山遠し青田を渡る雲の影

    白石 翠

  • ばっちこい審判は父青田風

    ほっほひまわり

  • 青田道父とのひみつ足ひたす

    小林千茶

  • 小石蹴る無口な君と青田道

    ケンケン

  • 靴底にふんわり残る青田道

    長井 フサコ

  • 墓地を抜け風を遊ぶや青田波

    南ハーブ

  • 払暁にねこ車ゆく青田風

    太田一駄歩

  • 青田眺む悩みごとある顔をして

    白湯凛

  • 散歩時に潮風匂い青田かな

    小藤向日葵

  • 青田風乗合バスはもうそこに

    三宅 由華

  • 見守る青田や御神木のお木曳き

    十七歳の乙女

  • 気勢よき青田残して主人逝く

    朝乃珈琲

  • 風に揺る青田の青の香り立つ

    春野ふう

  • 青田から天を臨みし我を見る

    内堀 みち

  • 隧道を抜ければ越後青田かな

    中川 鉄庵

  • 時計屋の踏台提げて青田道

    河南柴太郎

  • 物干しの我を励ます青田風

    へこりん

  • 青田道デコボコしてる向こうまで

    渋谷雫玉

  • 微かなる津軽三味線青田風

    ルピナス

  • どこまでも四つ葉マークが前青田

    星野夜風

  • 青田へと機影ゆつくり沈みけり

    夏野夏湖

  • 追ふ汽車に遠く青田の畔を行く

    佐藤夏みかんの亭主

  • 柴漬けをいとなむ先に青田風

    わたなべ蘇芳

  • 青田道おれんじ雲や懐かしく

    斎藤風船

  • 五能線青田と海を分かちをり

    山口 笑骨

  • 雨なれど青田の波紋数えてみたり

    さくら沙月

  • 旅行けば青田の丈の高きこと

    清水里羊

  • 朝青田膝丈ほどの水の音

    木々梶取

  • 山道をのぼりあらわる青田かな

    西 春っ子

  • 立つひと葉ひと葉の丈の青田かな

    津之浦町民

  • 青田風ジムの風より心地よい

    おた句ら

  • 青田へと雨は降り初む君が去る

    野村酔狐

  • 朱鷺色の羽翻る青田かな

    中澤深翠

  • 青田中駅弁開くる新幹線

    神谷隆元

  • 一陣に呑まれろ青田も理不尽も

    杉田夕凪

  • ロケハンに青田への道尋ねられ

    咲咲こるつ

  • 新築の六軒建ちし青田横

    長野雪客

  • ハイジの歌聞こゆる青田走り行く

    中矢しる子

  • 逆転のウェーブの風青田かな

    渡部じんさん

  • 杖の脚青田の路のやさしけれ

    仲村江子

  • 皇も植ゆる国なる青田かな

    浅田三時花

  • 太き松ただ一本の青田かな

    田十 四明

  • 口笛に歩幅合わせる青田道

    鴨の里

  • かくれんぼ青田の畝の土やわし

    山村千絵

  • 誰そ彼に青田と知れぬ淀みあり

    鹿目 プリン

  • 汽車通の慣れぬ制服青田波

    ぶいこ

  • 後悔はなしと歩きし青田道

    雨読人

  • 熱気球どこまで昇れども青田

    不知飛鳥

  • 青田風馳せる熊野の大鳥居

    珊瑚霧

  • 水流れ青田なりし地人住まふ

    林雪

  • Eメール青田に石はなかりけり

    藤山応援歌

  • 青田波縦笛今日は上手く吹け

    鈴木健次

  • ビル聳え親老いてなお青田波

    ちゃー

  • 鳶の笛青田は何も応えない

    秤防人

  • 陽を食らひ盛り伸びゆく青田影

    草然徒人

  • 鉄塔の立つ青田なお生き生きと

    桜井彩季

  • 真っすぐに青田の恵み染む若さ

    阿部栄壱

  • 青田より朝靄分けて一両車

    朱那

  • 陽光をひとりじめする青田かな

    若葉 尚

  • 盲目の祖母が呟く青田の香

    歌新

  • 青田風軒の数だけ夕餉の香

    想楽 前走

  • 勝負はここから真っ直ぐな青田

    もちのくも

  • 富士望む青田で食らふにぎりめし

    齊藤りゅうじょう

  • 青田風親父と食べる握り飯

    雲井草舟

  • 夕暮れの厨の灯揺れ青田かな

    山川充

  • 青田風大量の荷を捌き終え

    梅津桜子

  • 平野の青田つやつやご飯の湯気

    佐宮静

  • 植え継ぎの済みて整う青田かな

    木谷 きょうみ

  • アフリカも匂い似るらむ青田風

    杉ノ戸悠

  • 突然の広き青田や跳ねる虫

    松浦のの子

  • 新居への荷を積む車青田道

    浦野米花瑠

  • 半世紀匂い変はらぬ青田かな

    西尾 翠峰

  • 青田風遠き校歌を連れて来し

    一石 劣

  • 滑り降り憩う青田や富士の風

    吉田白山

  • 青田踏む父の靴跡子らなぞる

    杜青樹

  • 靑田風いいことあるさと顔上げる

    子猫のミル

  • 渡る風青田を軽視真っすぐに

    宇都宮千瑞子

  • 車窓より青田に呟くただいまと

    北乃大地

  • 青田澄むフラれた後味にしては

    帯雪

  • 子らはじゃれ慣れた異国の青田かな

    禅心大河

  • 稲荷山絨毯のごと青田かな

    華花開く

  • 青田行く衝動買いのリュック背に

    澤美ゆふか

  • 少年の悔し涙や青田風

    渡邉志づ

  • 雲写す水面隠して青田風

    御簾紫音

  • 署名簿や青田に遠く赤電車

    ひな子桃青

  • 傘の列まっすぐ並ぶ青田道

    立田渓

  • 曇天の日でも輝く青田かな

    徒然躬行

  • 青田とは龍の鬣かもしれぬ

    神ヤ飛ビ魚

  • 行儀良く並ぶ青田や嫁ぐ朝

    藤かおる

  • 青田抜け向かふ大先生の鞄

    梶原菫

  • この道を行けば青田や陶器市

    風船葛

  • 静けさや月下に奏での青田波

    福永夢幻

  • タモ持って青田集合金曜日

    河豚蛇燕 花子

  • 自転車は良き相棒や青田風

    酒井春棋

  • 青田波向こう岸ゆくシニアカー

    木地しろ

  • 青田揺れ家路急ぎし泣く子抱き

    小田拓

  • くつそろえ青田のボール兄の笑み

    白井太刀魚

  • 千枚の青田に笑ふボランティア

    近江菫花

  • 青き地球この青田見よガガーリン

    吉岡ポチ

  • 農学部青田長靴戀を識り

    鬼石 祥瑞

  • 石棺の水路が注ぐ青田かな

    二月のダンゴムシ

  • 青田越ゆるこゑもにほひも明らけし

    鄙び梅乃香

  • 青田青田町にでるバス日に二本

    杜の声

  • 青田行く畦道あみだくじにして

    山樫梢

  • 父と母青田の中に身を屈め

    輝雲彩

  • どこまでも吸い込む熱の青田かな

    鷹岡翠豚

  • 薄れゆく君への思い青田見て

    氷室東沙

  • 青田風ぽうと静かな声一つ

    俳句川棒人間

  • ふりむいて青田のざわめき確かめる

    堀本チャイニーズハット

  • 青田のねカレーライスのおかわりだ

    いのりん8歳・おウチde俳句っ子

  • 九十九折抜けて千里の青田かな

    老野一声

  • 宇克蘭同じ空の下に青田

    三宅翔丞

  • 青田とは番地冠する海なのだ

    弥栄弐庫

  • 雨降りや青田に響くオノマトペ

    藤原米酢

  • 青田風万葉歌碑に佇みて

    藤岡伊集

  • 夕風に泥も清しき青田かな

    水木 晶子

  • 墓並ぶ山道抜けて青田かな

    てふてふ

  • 精霊の声さへ聞かせたる青田

    夢佐礼亭 甘蕉

  • 音はない土の匂いと照る青田

    緒方悠十

  • 水音や耳を澄ませば青田なり

    雨衣菫

  • 太陽をほしいままにす青田かな

    麦乃小夏

  • 輝きて天使の梯子青田かな

    杉浦貴湖

  • 黒猫の瞳に映る青田かな

    好陽晃

  • ビル風に負けるなバケツのちび青田

    山 怠夢

  • 野良着母眺め青田や幸せと

    柿渋翁

  • 青田へと続く一本道遠し

    清水真蓮

  • 青田の葉雫の表面張力

    照輝坊主

  • 輿入れの車駕通りたる青田道

    藤原 迷月

  • 千枚の青田に映る月白し

    明日葉

  • 青田風や吸って休まず清浄機

    柚姫さな

  • 微睡まん午後の静寂の青田中

    孤句狸翁

  • 鼻歌のララララ続く青田かな

    松尾 一司

  • 銀山の坑道出れば青田風

    葉詩美露子

  • ふるさとの山の手前に青田かな

    たがわぱてい

  • 整列の父の青田と空の青

    渡辺都和

  • 愛犬の想い出募り青田風

    わきのっぽ

  • 青田風纏う自販機は無言

    寺貴晃

  • 減反の隣は風の青田かな

    蓼科 嘉

  • 中年のペダルは軽く青田風

    秋樹アカネ 

  • 名の増ゆる回覧板や青田波

    月下檸檬

  • 補助輪の右のみふるる青田道

    エストマ

  • 畦道をみんなで探検青田かな

    橘みかんぬ

  • 古城より見る一面の青田かな

    谷口重虎

  • みずほ号ゆけば青田は呼応せり

    尾花照子

  • 明けやらぬ青田潤す水の音

    坂田雪華

  • 青田波風神泳げすいすいと

    701らっこ

  • 去年より美しと思う青田かな

    藤中 雅

  • ご褒美のママ独占の青田道

    華風ルナ

  • 青田風祖母と我との二人乗り

    永山シャンシャン

  • うわばきはどこにやったの青田面

    星屑今日子

  • 穂ばらみの淡き青田に風泳ぐ

    飯島寛堂

  • 青田なり雲が棚田に満ちてゆく

    泉北の石ヤン

  • 青田抜け少し走ればモール街

    品木百舌子

  • 腰下ろし寸暇の青田風の波

    上中未明

  • 神祀る穂高の頂や青田風

    小林昇

  • ふんばってふんばって青田ゆれ

    モンガラハギ

  • 青田見て立ちとどまりぬ四十なり

    ちょうちょう

  • 青田風からだ預けて心凪ぐ

    木佐翠都

  • 西方の天使の梯子青田にかかる

    加藤東空

  • 急ぎ足『たばこ』持つ姉青田かな

    前乃桜

  • 青田風なびく魚群のシルエット

    まごはる

  • 溝蓋に膝付き水よむ青田かな

    七星麦穂

  • 青田道今日の歩数は四千歩

    裕安

  • 数多なる野立看板青田かな

    上野 鈴女

  • 青田風すぐつく兄貴の既読

    混野弊吾

  • 助手席の息子駅へと青田かな

    西乃羊雲

  • 介護する吾の日々にも青田かな

    松川 里甫

  • 青田道真直ぐに来る人来ない人

    小林浦波

  • 歓迎も別れも同じ青田風

    久世青葉

  • いつかまた去る人の背に青田風

    茶葉 紅子

  • 校庭のマーチにゆれる青田かな

    Mat ひめりんご

  • 遠近をてほどく教師青田列

    ゼップの夢

  • 空のごと青田世界へ広がれば

    美村羽奏

  • 辞書抱う少年の行く青田かな

    小 日音

  • 時々は鳥休ませる青田かな

    夕暮派さわちゃん

  • 車道脇たった一畝の青田あり

    小箱 守

  • 青田風向こうの空に噴煙よ

    尾曲古鳥

  • 青田波山田錦の旗揺れる

    日の峰祥雲

  • 石積みの棚田千枚青田時

    十四志

  • 若人の軽音響く青田かな

    横山 沙石

  • 青田割く自転車ホワイトリカー乗せ

    豆祭 くぐい

  • 大宮に青田風吹く陶の邑

    鬼石 祥子

  • 第九のごと青田のオーケストラ

    松の本の芭蕉

  • 青田道猿喰の米待ち遠し

    紫の里

  • 美術館へは駅から青田20分

    たきるか

  • 今度こそいっしょに帰ろう青田道

  • うねり行くいすみ線青田を抜ける

    tokisan

  • 夜明け前青田見に行く喪主の背よ

    井 若宙

  • 日が暮れて眠りし青田声に満つ

    スタイナー紀美子

  • たちつてと鳥影よぎり青田風

    アガニョーク

  • 昼飯の祖父とタロウと青田かな

    欣喜雀躍

  • 青田へと昔日の父瑠璃空よ

    丸屋文鳥

  • 超えていく娘らと青田道

    青多はじめ

  • 無重力青田の上の1センチ

    三無季生

  • 電気柵張らるる廃村の青田

    三國雪國

  • 青田見て青さを知らぬ少女たち

    涼宮すず

  • 青田風空回るほどペダルこぐ

    富士太郎

  • アスファルト私も彼らと踏む青田

    来夢

  • 奥能登の息吹みなぎる青田かな

    青井季節

  • さわさわと青田一枚「ひとめぼれ」

    はしま

  • 青空の果てまで続く青田かな

    西山哲彦

  • 悲しくてでも悲しくて青田行く

    フリージア

  • 陽水の曲で駆けぬけ青田揺る

    西村典まん

  • SCの消灯仄浮く青田かな

    ノリウェイ

  • 自転車で石跳ね青田めがけ飛ぶ

    乃邑 歳幸

  • パタパタとパズル合わせの青田かな

    茶葉

  • 水ひかり青田波さえ逞しき

    泉亭園子

  • ななつ星見送る君の青田美し

    由凛

  • 青田道くやし涙の草野球

    いまいやすのり

  • 青田風虫の名前を考える

    世良智

  • 職安へ通う日々よ青田なれ

    猫雪すあま

  • 青田青田相続はこの一区画

    水上ルイボス茶

  • 風そよぐ青田の前に夫のかげ

    青山麗峰

  • 青田波寄するや巫女の鈴の音に

    城山 鷺

  • 青田波琵琶の湖へと子ら誘う

    キャタレント三雲

  • 思春期の重さ軽さや青田道

    門のり子

  • 青田風宰府の歌碑をもてあそぶ

    一徳斎

  • 青田行く小谷は九割山林です

    小林脱太郎

  • なあ少年青田の中の何を見る

    外町よしのり

  • 移住地へ車窓の青田延々と

    長田秋華

  • 縁側に立ちて青田の海のさま

    小鳥穂夏

  • 地蔵たつあぜをふらりと青田かな

    研貫子象

  • 通勤電車雨上がりの青田は

    大盛茄子紺

  • 眠られぬ夜も青田の育ちおり

    森の水車

  • 青田道ペットボトルの茶が揺れる

    笹森茂樹

  • 青田風そのまま海へ離岸流

    ささちさち

  • 精励な水をたたえる青田かな

    川口あおい

  • 青田つづき街灯なき道つづく

    あさみ あさり

  • 軽やかなCのストラム青田風

    アツシ

  • 乳離れはまだか青田の子守歌

    寸草

  • 風の青田集団行動学ぶ

    大康

  • キハを追ふNikonF2青田風

    杉崎拙訓

  • 青田みち電気工事は明日もまだ

    夏川ゆう

  • 地すべり地棚田におろす青田風

    晴矢

  • ガーネット粒に青田を閉じ込めり

    芒 花

  • 一望の遮ぎ知らずや青田風

    チョコの母

  • 青田走るハーレダビットソン夫還暦

    伊澤ゆき抄

  • 朝日さす町のはずれの青田かな

    和泉暇人

  • 雲開き青田を覗く空の青

    ケセラセラめだか

  • 千枚を下り海へと青田波

    羽加羽生

  • あまのじゃく大波小波青田波

    夢 一成

  • 雨風も青田を醸す道具立て

    寺ゆた

  • ふるさとは利根へと続く青田道

    蓮見玲

  • 青田波背から押され去る時間

    立花かおる

  • 肥え加減濃淡ありし青田かな

    尾藤ことさん

  • ほおづえの校舎の二階青田波

    赤井ヒカル

  • 直ぐ道や青田波泳ぐ魚の僕

    吉 坂

  • 青田みる生垣越しに灯がともる

    翠善

  • 犬滑り笑い転げた青田道

    清実

  • 紛失の書類出で来て青田風

    丸岡彩映

  • 汗涙逃げぬ子育て青田かな

    楽・豊・幸で行こう

  • 病み上がり心あと押す目に青田

    奥野恕宣

  • ジリジリと青田の匂い留まりて

    青空

  • 大谷の青田アートでツーショット

    華生華名

  • ビル離れ青田流るる車窓かな

    たかはしゆう

  • 爺ちゃんの中古のラジオ青田波

    ふう兎

  • 青田千枚途半ばの復興

    伝説の晴れ女

  • 人を焼く煙の見ゆる青田かな

    古織沃

  • 月山へ続く平野の青田かな

    美濃町美子

  • 青田から吹く風入る八畳間

    沖優

  • 窓景色青田の奥に鳥の色

    和中彩葉

  • 空色の汽車青田の匂ひ運ぶ

    千華(ちはな)

  • 港から麓に嫁ぎ青田波

    じゅんまる

  • 青田の光でほころぶ父の顔

    藤沢・マグネット

  • 降りしきる雨を喜ぶ青田かな

    神 和幸

  • 戦場の父は帰らず青田風

    高比良星嶺

  • ふるさとは風の音のみ青田なり

    かめ

  • 作り手は知るや青田のあをの差を

    釣佑允

  • 防風林は櫛青田風さらり

    釣佑允

  • 採点を終えて一息青田かな

    武智浩

  • 足ギブスの孫を送りて青田行く

    内田游夏

  • 空と会い雲が絵を書き青田染め

    一夏 たけの坊

  • 青田道逃げ足速し裾っぱね

    城 野球

  • 青空も雨も湛ふる青田かな

    宮崎梅電

  • 青田波鳥海山まで吹き渡れ

    今野武聡

  • 空撮で生育マップ青田かな

    とくねん

  • 一面の空一面に青田波

    犬人間陽子

  • ふと青田気づけば海は森となり

    伊藤鉄春

  • 雨音を吸い集めたる青田かな

    太田 陽翠

  • 香り嗅ぐ青田の風と白いブラウス

    茶ノ緑

  • 千枚の青田掲ぐる千の天

    清見敏水子

  • 火曜の買い物真直ぐの青田道

    雪乃冬

  • 青田濃し横顔で聞く友の夢

    神宮寺るい

  • 風も知恵も水も受け入れて青田

    小野寺 余伴

  • 空映す水鏡狭くなる青田

    藤すみ

  • 4kに青田広がる交差点

    山口歌子

  • 青田行くへっぴり腰の保護犬と

    賀茂ももか

  • メモを取り頷く農夫青田かな

    小沼天道

  • 青田波擦れ擦れ通すフリスビー

    円錐角膜

  • リハビリの背中ささえる青田風

    伊代ちゃんの娘2

  • 青田波祖父の足跡泥に溶け

    大月銀

  • 谷を抜け利根川沿いの青田かな

    谷口半夏生

  • 不発弾眠る青田の八十年

    伊藤美詞

  • 訓練のサイレン長く青田風

    猫辻みぃにゃん

  • 青田風「ぼくらはみんないきている」

    高瀬忠子

  • 青田嗅ぐ凛々しき犬をフレームに

    日向 まお

  • 青田風まっすぐそのまま家に来い

    ひなた マオ

  • 風いなしうねりうねりと青田かな

    濵乃すな

  • 青田風司法試験は四回目

    季川詩音

  • 大空へ風の行方を知る青田

    温州みかん

  • 青田道自転車かごに米五キロ

    勝本熊童子

  • 青田かなスーパーのクーポンを切る

    大橋にほこ

  • 中学のまわりに光る青田かな

    春の新々

  • 大江戸の三十坪の大青田

    柏葉

  • 陽に映える青田の底にうごく虫

    菅太 七椛

  • 牛の字の消えた村の青田かな

    月奈利

  • 青田波遠く浮かぶや君の住む村

    コリン

  • 見晴るかす青田に見とれ足取られ

    ちあき あこ

  • 青田風墓の三基に裏返る

    志無尽おたか

  • 今日も青田が私を見て手を振る

    泉 早希子

  • ゆるやかな青田のうねり風のみち

    木谷 きょうみ

  • 鳥よけのテープきらきら見て青田

    朱胡江

  • 園児行く青田や先は日本海

    どせい舎

  • 風の音青田揺らいで空青し

    植木照美

  • コーギーのお尻追いかけ青田風

    矢堀サトシ

  • CDの光りてゆれてゐる青田

    林眞亜紀

  • 妹へまっすぐ駆ける青田道

    だだちゃ豆

  • 青田からラジオ野球に父の声

    高森かるど

  • 自転車や気づかず青田流れゆく

    三井春相

  • 青田から呼ぶ声届く駅舎かな

    堀アンナ

  • 越南にはノンラー混じる青田かな

    百日紅

  • 青田あり4Kにさえ勝る青

    的場白梛

  • 青田波黄金の匂い水の香と

    鈴鹿鈴鈴

  • 姉貴のような妻にかけ寄る青田風

    桜江いくこ 

  • マネキンの梟首青田と青空と

    朽葉茶織

  • 畦道や青田を見つめ籠重く

    皿田二次郎

  • 昼下がり青田に浮かぶ祖母の尻

    井上たとぅや

  • 腕広げ薫る青田を抱え込む

    愉来理あゆむ

  • 石垣や小さき青田確と抱き

    玉川ひよこ

  • 我が意思は青田の泥に沈みけり

    上梨み芳

  • 雀荘は抜け殻となる青田風

    百田玲

  • 一服の声に見返る青田哉

    乃塚一音

  • ご機嫌な尾が青田より見え隠れ

    ポムポム茶碗蒸し

  • 迂回路にそれて青田に囲まるる

    マーゴとレニー

  • 逆さ羊蹄を映さぬ青田面

    黎音

  • 二つめの駅もかわらぬ青田なり

    山桜昌子

  • さかみちの青田の上の売物件

    吉田かのこ

  • 密林の端に息づく青田かな

    うーなん

  • 舞い降りるつがひや青田静かなり

    未生 漣

  • 川向こう活着したて青田風

    逢花菜子

  • 寝る吾子の睫毛車窓の青田風

    鈴木彩音

  • 雲影の青田に落ちて我を過ぐ

    青嵐

  • ざわざわと話し始める青田かな

    谷 佳

  • 数多ある緑のひとつ青田かな

    いたっくうらら

  • 精米所隣りの青田腹がぐう

    有島 正保

  • 未来てふ未完を生きる青田かな

    タツキ ヨシコ

  • 風と来し青田の囁き子らの声

    飯田弓歩

  • 見晴るかす青田に県の境なく

    山木新月

  • 青田風中間テスト終はりけり

    ねり

  • 一切の言葉青田に立ち入らず

    米口須田鬼

  • 青田波移動パン屋に走る子や

    大島山羊

  • 家々が囲む青田や今年もまた

    河島はるちゃん

  • 満水の青田巡らす学び舎へ

    神戸の老寺士

  • 半島の路地ぬけはたと青田かな

    高野妙介

  • 青田あり足りないものは何もない

    西宮ケイ

  • 姨捨の猫のあくびや青田風

    南回帰線

  • アンモナイトに問う青田の泥濘

    畦道ガマ二郎

  • 入相の鐘に青田の輝きぬ

    矢口知

  • ふくよかな波音立てり青田かな

    川すみ山葵

  • 青田風吹いて昭和の偉人逝く

    早坂喜熊

  • 中央道息子の門出青田かな

    ただのごろちゃん

  • 青田風けふ半ドンとこたえたり

    渋井素不意

  • 相模線青田の中にある母校

    冬藻翠花

  • 親不知抜歯波打つ青田かな

    角蛙

  • 青田濃しひゅーんひゅーんとこまち号

    渡部 文月

  • 青田風そっと囁く遂げずばやまじ

    平田球坊

  • Tシャツが貼り付く背中に青田風

    永田武竹

  • 二人旅青田いざなう美術館

    寺岡はる

  • 風遊ぶ青田の先の鳥海山

    保田佳子

  • 鉄筋の鶏舎過ぎれば青田かな

    金澤詩像麩

  • 青田見て伊予のことばに湯がほどけ

    妹子

  • 介護する人にも介護青田波

    桜木レイ

  • 体ごと預けてみたい青田風

    静 うらら

  • 一点の湿り青田に集積す

    常陸舞々

  • 風強し漕げ漕げ長き青田かな

    岬野紀州

  • 山裾の小川集めて青田かな

    鉢垂藤

  • ディーゼルのコンテナ数う青田道

    平香

  • 青田行く軽トラにラジカセのせて

    花野海

  • 通学路青田の先に富士仰ぎ

    鈴木ふよう

  • 青空と張り合ふ色の青田かな

    山田正山

  • 母ちゃん百点とったよ青田風

    一本杉 

  • 父逝って青田三反遺しけり

    片岡三洋

  • てらてらと青田嶺まで青映す

    クラウド坂の上

  • 太極拳十指の先を青田出づ

    空から豆本(世界時計 改め)

  • 筑波嶺へ青田の上を雲渡る

    山岸かっち

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