俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2025年6月20日週の兼題

夜の秋

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

選者コメント

家藤正人


アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 夜の秋備蓄米抱く炊飯器

    俳句川棒人間

  • 夜の秋彼女に頼り漕ぐ車輪

    高崎孝雄

  • 若衆の提灯準備夜の秋

    上中未明

  • 夜の秋迎える妻のピアノかな

    森嶋ししく

  • 讃美歌のしみじみ響く夜の秋

    髙橋雀

  • 夜の秋話はつきぬ山仲間

    かめ

  • 夜の秋や折れし前歯の隙間ほど

    珊瑚霧

  • 準夜勤終へ夜の秋を立ち漕げり

    谷川炭酸水

  • クロックス片手にしまう夜の秋

    加田糸助

  • 煮浸しのくたりと香り夜の秋

    ひな子桃青

  • 点滅の信号走る夜の秋

    木地しろ

  • 夜の秋木しんしんとあり

    ぽん2号

  • 夜の秋こども映画の最終日

    瀬文

  • 夜の秋爪に渋色とっぷりと

    後藤葉羽

  • 夜の秋キンキリリンと鳴る鉄路

    料 善

  • 遠距離をつなぐ便箋夜の秋

    松和幸太郎

  • 父在ればどう言う懐う夜の秋

    ハンダノブユキ

  • 病室はラジオのノイズ夜の秋

    桜井彩季

  • 特攻の島に寄せたる夜の秋

    わたなべ蘇芳

  • 夜の秋大会旗おり球児去る

    平谷河女

  • 湯巡りの下駄の音楽し夜の秋

    靱風

  • 靴ずれの傷いつまでも夜の秋

    南ハーブ

  • 湯めぐりの輪切りの木札夜の秋

    井上ひなた

  • 赤子泣く夜具の添い寝に夜の秋

    チョコの母

  • 夜の秋白き襟足灯さし

    樽井薫

  • 夜の秋かがり火映る川面かな

    伴田至誠

  • 一周忌の葉書重たき夜の秋

    高瀬忠子

  • 創造の妙案あふれ夜の秋

    雪乃冬

  • 夜の秋硯の海へ水を差す

    大矢香津

  • 夜の秋これはモノクロの絵日記

    笹森茂樹

  • 夜の秋背中の赤子夢の中

    小春日和

  • 幕切れがひたひた逼る夜の秋

    城 野球

  • 夜の秋野球観戦胴上げや

    楽・豊・幸で行こう

  • 渾身のスマッシュアウト夜の秋

    山彦 てっせん

  • 為せる業悔いて眠れぬ夜の秋

    てふてふ

  • 枕元明日着る服夜の秋

    裕安

  • 怒れども窓を開けるは夜の秋

    緒方悠十

  • 夜の秋寝返る猫の鈴ちりり

    三毛山タマ子

  • 塩ラーメン昼を忘れる夜の秋

    いちの

  • 熱帯びた体重たし夜の秋

    楠十瀬子

  • じつと肌湿気はりつく夜の秋

    間之口葵一

  • 本当は嘘だと知れり夜の秋

    ノリウェイ

  • 踏切警報機半音下げて夜の秋

    紫月歪丸

  • 夜の秋群青帯し太極拳

    堀池誠海

  • スターマイン歓声消えゆく夜の秋

    海の夕ひ

  • 甘露桃こっそり噛る夜の秋

    宇佐美 麦洲

  • レコードの歌詞が途切れる夜の秋

    渡部じんさん

  • 庭下駄の鼻緒にそそぐ夜の秋

    上野 鈴女

  • いつのまに寝息に変わる夜の秋

    丹下りえ

  • みたらしの餡に溶け込む夜の秋

    神ヤ飛ビ魚

  • 夜の秋湯船でキュッとなる尻よ

    太田一駄歩

  • ペン入れの端のほつれや夜の秋

    なかの巡界

  • 夜の秋AIに聞く高脂血症

    藤つばき

  • 夜の秋静かに縮む三角州

    ドナウ絵蓮

  • 夜の秋モーツァルトとチョコレート

    咲花 みえこ

  • 猫の影障子に淡し夜の秋

    杜青樹

  • シャンプーと洗剤たがえ夜の秋

    西村典まん

  • バーベキュー犬の視線や夜の秋

    茶葉

  • 夜の秋長き山影街鎮む

    山笑み

  • LINEより声が聞きたい夜の秋

    小仲翠太

  • 夜の秋や連んで飲むは俺お前

    鬼石 祥瑞

  • 手のひらに折花咲かす夜の秋

    ケセラセラめだか

  • 呑み助は道草が好き夜の秋

    野村酔狐

  • 異国へと住みゆく友や夜の秋

    おつき澳吉

  • 汗かかずカレー食べ終え夜の秋

    横辺理

  • 喧噪の露店が閉まる夜の秋

    齋藤鉄模写

  • すれ違う人みな思う夜の秋

    山川曹達

  • パジャマのままねるゴロリと夜の秋

    十七歳の乙女

  • もつと父と話したかつた夜の秋

    由凛

  • 夜の秋ショートスリーパーとろとろと

    渡邊作洋

  • 夜の秋夫の形見のプラモデル

    七夕音頭

  • 何度でも音叉叩くや夜の秋

    田辺ささのは

  • 和田の浜消ゆるやぐら灯夜の秋

    小川大明

  • 夜の秋路上ライブの響く駅

    にいやのる

  • 水筒の水余裕有り夜の秋

    河村のび太

  • 夜の秋インクの垂るガラスペン

    古志乃あん子

  • 滑らかな眠りに入るや夜の秋

    じゅんまる

  • 寝かしつけピスタチオ剥く夜の秋

    吉岡ポチ

  • よるのあき体育座りして埃

    みかんジュース

  • ぐみの木に抜け殻ぽつり夜の秋

    ちゃー

  • 夜の秋路上ライブの人だかり

    太田 陽翠

  • 訪問者耳をすませば夜の秋

    豚々舎 休庵

  • 夜の秋つくる佃煮野辺の味

    尾田みのる子

  • 夜の秋肺にひとはた吸ひ込まむ

    鄙び梅乃香

  • 古民家の裸電球夜の秋

    山我 閑

  • 静謐な輪郭辿る夜の秋

    藤宮ちとせ

  • 四阿で聞くは忠直夜の秋

    杉浦貴湖

  • 濡れ髪を風が乾かす夜の秋

    伊藤美詞

  • 夜の秋泰然の山星の音

    勝 将馬

  • 今年は藍染めを選びし夜の秋

    西行葉牡丹

  • 回診を終えて足音夜の秋

    一徳斎 

  • 拍子打つ雨が上がれば夜の秋

    乃邑 歳幸

  • 夜の秋葉擦れ気怠きジムノペディ

    叢月 十六夜丸

  • 紀元前漫画で旅する夜の秋

    加藤耀月

  • 老いてこそパソコン手紙夜の秋

    山治高

  • 星高しひかりこぼるる夜の秋

    所沢のローライダー乗り

  • 口数の増ゆる食卓夜の秋

    杉崎拙訓

  • 亡き友が作った栞夜の秋

    小藤向日葵

  • エンディングビデオの曲よ夜の秋

    ただのごろちゃん

  • ドア越しに産声聞こゆ夜の秋

    高比良星嶺

  • 確実に地軸傾き夜の秋

    津田豚女

  • 耳を塞ぐ何をしようか夜の秋

    山田うに

  • 夜の秋はしゃぎ眠れぬ貸しテント

    藍葉みつ季

  • 座敷には介護ベッドや夜の秋

    松川 里甫

  • 物干しにシャボンの香り夜の秋

    立花かおる

  • 夜の秋我が荒ら屋の廚の灯

    山川充

  • 夜の秋マンガ盛りでの食欲かな

    とくねん

  • 二人して同じ薬の夜の秋

    森脇レイ

  • 夜の秋皇居ランに息子行く

    斎藤喜代子

  • 夜の秋あらまほしかる北斗星

    泉亭園子

  • 眠りこけ見知らぬ駅や夜の秋

    ふみちゃん

  • 夜の秋指導案練るキーボード

    いたっくうらら

  • 五年ぶり履歴書を書く夜の秋

    桂 歩

  • 夜の秋妻の読みたる曽野綾子

    西尾 翠峰

  • 夜の秋「よし」と腰上げギター持つ

    達 軽筆

  • 砂浜の足跡消ゆる夜の秋

    三宅翔丞

  • 沓脱石ほてりほのかに夜の秋

    乃塚一音

  • 海底に沈みし街か夜の秋

    賀茂ももか

  • 夜の秋五文字につづく十二文字

    花弘

  • 素振り500空切る音や夜の秋

    小野寺 余伴

  • 七十四する事無しや夜の秋

    松前三月

  • 夜の秋話の長い母二人

    松尾 一司

  • 灯を入れて夫との時間夜の秋

    みっちゃん

  • 終活の書類に記入夜の秋

    だだちゃ豆

  • 先代のカレーの味継ぐ夜の秋

    tokisan

  • 夜の秋の波止にゐて蝕ありにけり

    円海六花

  • 夢の続き遠くなりけり夜の秋

    今野武聡

  • 母の里銘菓も買ひて夜の秋

    岬ノ紀州

  • 夜の秋転けて手をつくアスファルト

    音葉りんきょう

  • 診断はやや認知症夜の秋

    葉多 豊

  • 減税で新車カタログ夜の秋

    隈 四郎

  • イマジンを友と歌ひし夜の秋

    k陽一郎

  • 勝ち試合帰路は楽しき夜の秋

    川瀬怜人

  • 斑斑錦の留袖選ぶ夜の秋

    大友さち

  • 消化試合売り子背を向く夜の秋

    藤原米酢

  • 夜の秋李徴も虎になりにけり

    吉成小骨

  • 庭の花夢二を想う夜の秋

    かじやのタケ

  • 波静か陸奥湾もまた夜の秋

    品木百舌子

  • 沈みたる猫の鳴き声夜の秋

    竹内 喜和

  • ペイペイで暖簾を出るや夜の秋

    山本修

  • 母亡くて母の座椅子に夜の秋

  • 靴べらの如き石鹸夜の秋

    藤かおる

  • 3、14...暗記どこまで夜の秋

    O’Hare 鹿互

  • 夜の秋電子音より言葉生み

    紫炎

  • 右肩の君の香撫でる夜の秋

    照輝坊主

  • 夜の秋バカラに注ぐ琥珀色

    マーゴとレニー

  • 気動車の警笛澄みし夜の秋

    はしま

  • 病状を聞いた帰りの夜の秋

    花岡貝鈴

  • ジレンマを静かに冷ます夜の秋

    伊代ちゃんの娘2

  • 夜の秋アイロン台のセーラー服

    藤瑪瑙

  • オペ中の明かりの消えた夜の秋

    村瀬ひがら

  • 口ずさむ平和の歌や夜の秋

    神 和幸

  • くずし字をなぞりて詠む夜の秋

    藤岡伊集

  • 夜の秋豆から淹るるアメリカン

    白石 翠

  • テノールに大樹呼応す夜の秋

    裕季

  • 休暇去り宵風だけの夜の秋

    いるの 橙

  • ひとり食うスープがぬるい夜の秋

    佐伯幽美

  • フリクションの消す音微か夜の秋

    葱ポーポー

  • 夜の秋孫の忘れし星座表

    藤原涼

  • 残響と突発難聴夜の秋

    茶柱 杏

  • 植木鉢部屋に並びて夜の秋

    風の母

  • ユーミンに学んだ恋や夜の秋

    よこえつ禄拾

  • 夜の秋カップうどんは2分半

    与野小町

  • 灯り漏れ隣家の夕げ夜の秋

    スタイナー紀美子

  • 夜の秋猫知らぬ間に行方不明

    ひなた マオ

  • 夜の秋万年筆の悔やみぶみ

    蓼科 嘉

  • 夜の秋からと揚げたるがんもどき

    犬人間陽子

  • 足先のピンク薄れる夜の秋

    小巻小梅

  • 落書きのジョンアビーロードは夜の秋

    日の峰祥雲

  • 巻き爪の肉を食む音夜の秋

    井 若宙

  • もののけや雨戸カタカタ夜の秋

    松戸 新

  • 夜の秋親不孝詫び爪を切る

    黎音

  • 屋台市下駄音向かう夜の秋

    木基 淳馬

  • 夜の秋祈りのやうに笹揺るる

    千華(ちはな)

  • ソウルメイトよ明日こそ逢える夜の秋

    佐々木光風

  • 夜の秋に修繕したる愛読書

    加田紗智

  • 弾き語る琵琶の教授や夜の秋

    酒井春棋

  • また会おう同じフレーズ夜の秋

    高崎怪人

  • 五回目のパラパラ漫画夜の秋

    浦野米花瑠

  • 夜の秋母の餃子に舌鼓

    内田ねこ

  • 新しい畳の香る夜の秋

    温州みかん

  • 夜の秋の茂みを鳴らし行く風か

    三 用子

  • 返信を待つ間の睡魔夜の秋

    神宮寺るい

  • 駅前に誰かの鍵や夜の秋

    月下檸檬

  • 夜の秋孤独味わう洗濯機

    吉岡幸一

  • 宴終え頬を冷やすか夜の秋

    鉄馬乗りのしん

  • 母どこに探してまわる夜の秋

    大石りん花

  • 運河から海のかほりや夜の秋

    高野妙介

  • 別館へ軋む廊下や夜の秋

    小林昇

  • 夜の秋エアロバイクの軋む音

    葉詩美露子

  • 白檀の香を包み込む夜の秋

    Mat ひめりんご

  • 夜の秋満蒙大地輝いて

    崇拝

  • はくちょう座夜の秋なか翔けるごと

    大和キートン

  • 夜の秋自由研究ボンドの香

    河豚蛇燕 花子

  • 夜の秋手酌の酒の苦さかな

    輝雲彩

  • 夜の秋や端を折りたる文庫本

    三橋みのり

  • 母の胎蹴る夢の中夜の秋

    鉢垂藤

  • 夜の秋本戦めざすや手話ダンス

    福島きこ

  • 夜の秋着信履歴をそっと消す

    尾曲古鳥

  • 3度目の始まりのとき夜の秋

    河孝

  • 夜の秋近況報告親友へ

    小野一箭

  • 教会の灯りの早し夜の秋

    印南天藍

  • 夜の秋「あれ」「それ」「どれ」の会話増え

    浅井雑草おばさん

  • 寝室に猫の足音夜の秋

    斉燈学楽

  • 試合過ぎ試験に向けて夜の秋

    鈴木雪

  • 影法師残る小路の夜の秋

    鳥羽々歯科医院

  • 夜の秋活字のはざま身をゆだね

    麦乃小夏

  • 巡回の鍵束鳴りて夜の秋

    梶原菫

  • 夜の秋家電買うなら今らしい

    ひとりこあら

  • 夜の秋文庫本の友芋けんぴ

    なにわのたらこ

  • 夜の秋雨戸にポコポコ雨粒や

    横山 沙石

  • ひとつの灯過疎の村なる夜の秋

    多摩川風子

  • 夜の秋すらりと手繰るくすり指

    二城ひかる

  • 夜の秋鍋の匂いは山の幸

    珈琲俳人

  • 昆虫記めくる頁や夜の秋

    只暎

  • 大の字に床の傷撫づ夜の秋

    釣佑允

  • 触れている腕のみ冷えて夜の秋

    欣喜雀躍

  • 花の香の主を探して夜の秋

    仲西たえ

  • 妹とただ見上ぐる山の端夜の秋

    池ほろり

  • 宇宙語のページを捲る夜の秋

    小 日音

  • 夜の秋隣家の好みはクラシック

    小箱 守

  • 退部する君にさよなら夜の秋

    永山シャンシャン

  • 棚替えのライトノベルや夜の秋

    的場白梛

  • 腕立の体を舐める夜の秋

    有島 正保

  • 夜の秋水切り鋏さくと入る

    朱胡江

  • 君と手が触れし三度目夜の秋

    松山 桜子

  • 半袖の脇から来たる夜の秋

    山 怠夢

  • 夜の秋のぎゅうぎゅうづめの歌舞伎町

    星屑今日子

  • 老犬は認知症です夜の秋

    外町よしのり

  • コンビニへ酢を買い足しに夜の秋

    尾藤ことさん

  • やいゆえよ夜の秋ゆく影二つ

    アガニョーク

  • 擂粉木の音軽やかや夜の秋

    美村羽奏

  • カコカコと鳴る製氷機夜の秋

    坊平あきら

  • 夜の秋透ける衣装の清水摩椰

    ささちさち

  • ごんぎつね子に読み聞かす夜の秋

    渡辺都和

  • 野良猫の間合いはかりし夜の秋

    三無季生

  • 夜の秋父の細字の日記帳

    鴨の里

  • 戸締りをせんでこの身を夜の秋

    原颯太

  • カサカサと秘かな羽音夜の秋

    大薮薫子

  • 夜の秋隣は澄ました寝顔かな

    優音

  • 夜の秋腕にニキビの潰れ跡

    混野弊吾

  • 今日もまた犬に吠えられ夜の秋

    白湯凛

  • 夜の秋高速バスの時刻表

    世良智

  • 腱鞘の痛む両手や夜の秋

    一石 劣

  • 来世やさながらにして夜の秋

    都忘れ

  • 夜の秋出店の券のミシン目や

    佐藤湯

  • 2階の子今日は静かな夜の秋

    ゼップの夢

  • 余り糸手繰り納める夜の秋

    ちょうちょう

  • 臨月を数へて待つや夜の秋

    青野すみれ

  • 夜の秋陽ざしの匂いがまだ少し

    若草萌蘭

  • 白く浮く指輪の跡や夜の秋

    水上ルイボス茶

  • 禅寺の白砂利に吹く夜の秋

    古谷芳明

  • 短冊の笹丸みおび夜の秋

    鈴鹿鈴鈴

  • つるほどき黒タネ飛ばす夜の秋

    木佐翠都

  • 先を行く妻の見上げる夜の秋

    田中ピロミン

  • シマチョウの脂垂るるや夜の秋

    古織沃

  • 香漂う縁側にある夜の秋

    窓ひかる

  • 線香の消ゆる音せり夜の秋

    川妻ねリ

  • 下剤飲む就寝時間夜の秋

     ヨシキ浜

  • 漱石を読み返そかな夜の秋

    松花良治

  • 線香のほのかなひかり夜の秋

    野田良雅

  • 石鹸のすり減るかたち夜の秋

    丸山晴耕

  • 焼石に水も和らぎ夜の秋

    アツシ

  • ヂヂヂヂと暗号残し夜の秋

    夢 一成

  • ノンアルと値引きの刺身夜の秋

    長田秋華

  • スパイスの香に落し蓋夜の秋

    玉川ひよこ

  • 黒リボン笑顔の写真夜の秋

    水谷未佳

  • 夜の秋や子守唄聴く室外機

    ルック鷹丘

  • 大型犬地べたに臥せる夜の秋

    早坂喜熊

  • 夜(よる)の秋夢二の乙女かたりかけ

    山口歌子

  • 揚げ浸しじっくり作る夜の秋

    宮原渓秀

  • 夜の秋吾の足音と翅音だけ

    朽葉茶織

  • 夜の秋気配を消したカメレオン

    くりた りく

  • 鉛筆をけずる音澄む夜の秋

    ナツカシノゴゲンビワ

  • プレバトに妻うたたねす夜の秋

    かく たまき

  • ノクターン誰が弾くやら夜の秋

    老野一声

  • 夜の秋代わり映えなき牛丼屋

    電柱

  • 抽斗を開ける音や夜の秋

    月奈利

  • 帰り道匂いが変わる夜の秋

    矢羽二度駆

  • 夜の秋切れたまんまの二胡の弦

    近江菫花

  • 独り居のくしゃみ響く夜の秋

    ファストペンギン  丈達

  • 夜の秋リメイクするは母の帯

    玉京子

  • 瘡蓋の落ちし櫟や夜の秋

    神戸の老寺士

  • 傘寿とは老いの宣告夜の秋

    八ちゃん

  • 湯上りの路地吹く風や夜の秋

    上野蕗人

  • 人として終わりは良しか夜の秋

    坂上有理

  • 波消しに羽を休める夜の秋

    小澤五月

  • 星空の自由研究夜の秋

    京都さくら

  • 九九うたふ途切れ途切れに夜の秋

    井上たとぅや

  • 身の丈を知らずに生きて夜の秋

    子猫のミル

  • 推敲の続く句作や夜の秋

    小林浦波

  • 手が触れていつもと違う夜の秋

    遠藤倫

  • コップ手に水割りお湯割り夜の秋

    永田武竹

  • 「長らえたね」と交わしたかった夜の秋

    はまゆう紬

  • 夜の秋レンドルミンの効きも良く

    ぴょんばぁ

  • 夜の秋ビオラ奏でる晩餐会

    茶子父

  • 野晒しのカルビの骨や夜の秋

    豆祭 くぐい

  • 夜の秋残る仕事は保育帳

    つく婆あ

  • 夜の秋老母の痩せを慈しむ

    山岸かっち

  • 山地図を肴に一献夜の秋

    樹里庵

  • 縁日を片す鉄音夜の秋

    さくら沙月

  • 百時間眠りしのちを夜の秋

    芒 花

  • 帰り待つ母の靴音夜の秋

    西乃羊雲

  • 音読の舟に乗り込む夜の秋

    長井 フサコ

  • ささくれた指を見つめる夜の秋

    著子民人

  • 巻き肩と背の体操夜の秋

    森の水車

  • 後悔といふ襞たたむ夜の秋

    大越マーガレット

  • 枕頭に詩集のありて夜の秋

    山本馥郁子

  • 夜の秋推しのチームの負け試合

    田村杏胡

  • ずぶ濡れのシャツに吹く風夜の秋

    夕暮派さわちゃん

  • 脚を伝う液体ムヒや夜の秋

    清水里羊

  • 夜の秋鳩の寝言を星が聞く

    鈴野冬遊

  • 夜の秋カレーうどんは勇み足

    青山 鴎來

  • 還暦に伊勢うどんすする夜の秋

    伊澤ゆき抄

  • 老いてなお英語アプリの夜の秋

    泉北の石ヤン

  • 夜の秋レモンシロップの少なさよ

    小田芙蓉子

  • パンフレット余生かんがえ夜の秋

    山桜昌子

  • 神殿に祈願の影や夜の秋

    西山哲彦

  • 朗読の平家楽しむ夜の秋

    大田白梅

  • 歌舞伎町前行く列の夜の秋

    佐藤夏みかんの亭主

  • 一針でやっと仕上がり夜の秋

    西倉美紗子

  • 怪奇譚しづかに閉じるや夜の秋

    阿語童

  • 童話なりせがまれ読んだ夜の秋

    渡鳥風花

  • 夜の秋吾子の十八番の指きつね

    丸屋文鳥

  • 猫走る音追いかけるは夜の秋

    二山おもり

  • 奈良井川水は北へと夜の秋

    禅心大河

  • 夜の秋学生ズボンの裾を出す

    小野たまお

  • ひだるいは死語と成りしか夜の秋

    松の本の芭蕉

  • 夜の秋和太鼓響く屯所脇

    稲荷森輝麗

  • 袖振れど振り向かぬ君夜の秋

    梅街 はるき

  • 家康を付箋でたどる夜の秋

    静 うらら

  • けん玉のかんこんてんと夜の秋

    佐々木さわら

  • 外の声のかすれ遠のく夜の秋

    保田佳子

  • 灯の温み生掛け木蝋夜の秋

    一夏 たけの坊

  • 工事場の赤きライトや夜の秋

    更級

  • 湯上がりのシャボン香るや夜の秋

    上田りゅうちゃん

  • 月虹の粒子浴びたり夜の秋

    星野夜風

  • 昼の熱体に残し夜の秋

    植木照美

  • 「三国志」二度目の重さ夜の秋

    林雪

  • 夜の秋背中丸めて爪を切る

    矢澤瞳杏

  • 夜の秋灯りなくとも次の章

    越中 万葉

  • 投稿がラジオで流る夜の秋

    春の新々

  • 榾木叩き水に浸すや夜の秋

    杜の声

  • いつまでも遺影と語る夜の秋

    朝乃珈琲

  • 夜の秋家に帰らぬ猫捜す

    蓮見玲

  • 呼吸器を外す手つきや夜の秋

    らのほ

  • ついに来た実家解体夜の秋

    青山麗峰

  • 夜の秋隣の客の帰る声

    中山黒美

  • 残り香の名を呼ぶごとく夜の秋

    神吉葉揺

  • 夜の秋昭和歌謡を口ずさみ

    りゅうてん和尚

  • ピアス変え靴音軽く夜の秋

    ルピナス

  • 読書会終へて飲み会夜の秋

    佐藤根 雪華

  • 夜の秋や乾ききらない校内履き

    大月 銀

  • 撫でられし猫の笑顔や夜の秋

    柑たちばな

  • 夜の秋や眼は針穴を探し

    竹東子

  • ベランダのおもちゃ片付け夜の秋

    おじいちゃん1号

  • 浮世絵の模写すらすらと夜の秋

    大塚鴨鷺

  • 海風やフェリーで帰る夜の秋

    中川 鉄庵

  • 本ぐけに手こずる課題夜の秋

    玉 ゆこげん

  • 終電車迎え待つ間や夜の秋

    やっちゃん

  • 夜の秋先人住みし庵無し

    於河吏玖

  • 寝そべりて冷やり畳目夜の秋

    小鳥穂夏

  • 結婚はせぬと決めし息子(こ)夜の秋

    前川 葉月

  • くつ下の片方さがす夜の秋

    藤富うに

  • 日記には良きことだけを夜の秋

    美濃町美子

  • 夜の秋天頂に大三角形

    小田拓

  • また今日も一点差負け夜の秋

    鈴木健次

  • 産声の響く廊下や夜の秋

    小布施遊帆

  • 不惑から一度降りたし夜の秋

    寸草

  • 夜の秋レコード針を交換す

    竹氷魚

  • 眠れずに現に仕事夜の秋

    坊賢 富吉

  • 痴話喧嘩漏れし長屋の夜の秋

    霧潤(むじゅん)

  • 夜の秋ペディキュアの青の途切れたり

    緑野隼

  • 夜の秋顔色みるや散歩花

    たなか ゆきの

  • 夜の秋開くる箪笥の混雑や

    小沼天道

  • 夜の秋ギター担いで友来る

    三日余子・いつき組広ブロ俳句部

  • 提灯のふるる破れ目夜の秋

    林うんべらーた

  • 足音の隙間にかすかな夜の秋

    藤沢・マグネット

  • 夜の秋断捨離後のクロゼット

    綾瀬 康子

  • 腕振ってどんどん歩け夜の秋

    神谷隆元

  • 友垣の辞世を接す夜の秋

    浅羽ただし

  • 夜の秋鼓膜はベース追いかける

    青山椒魚

  • 列車ゆくあとの無音や夜の秋

    福永夢幻

  • 露天風呂岩のひづみや夜の秋

    猫辻みいにゃん

  • 夜の秋ラストツアーにファン涙

    山広裕果

  • 駅弁のシウマイきゅっと夜の秋

    空から豆本(世界時計改め)

  • 夜の秋ロボ悠々と膳運ぶ

    春野たんぽぽ

  • 夜の秋窓に来客見つめ合う

    華花開く

  • 思い出はたたんでしまう夜の秋

    あいまい もこ

  • 「まだ仕事?」書いては消して夜の秋

    大島山羊

  • 夜(よる)の秋ベトナム孤児の笑い声

    季川詩音

  • ギターのねまさし帰去来夜の秋

    ジャマ森人

  • 郷帰りルートや土産夜の秋

    奥野恕宣

  • 赤土の色が消えゆく夜の秋

    祥対無

  • 昭和歌を延々流す夜の秋

    岡 里詩

  • 蝕まれ花のみとなる夜の秋

    ゆかいなさっくす

  • 夜の秋遺影はこれに品定め

    れい

  • 数独で気を取り直す夜の秋

    群青江戸きりこ

  • 夜の秋くぼみの水の甘からん

    井川也亜子

  • 掌中に羽虫飛び込む夜の秋

    堺雪

  • 指先を握る手細く夜の秋

    藤すみ

  • 夜の秋小ホールからチェロ微か

    永田みゆき

  • 粗熱の身体横たへ夜の秋

    弥栄弐庫

  • 親知らず抜いてコンビニ夜の秋

    大盛茄子紺

  • 夜の秋三方ヶ原の講釈師

    さいとうみちぞう

  • 夜の秋遠き窓にも灯りかな

    阿部英雄

  • 数独の升目埋まりぬ夜の秋

    三宅 由華

  • 帰り支度の鞄閉まらぬ夜の秋

    矢口知

  • 喧嘩してあんぱんかじる夜の秋

    ジェニファー樂龍

  • 腕まくり落として参る夜の秋

    吉田深夜

  • サイフォンのブクブク楽し夜の秋

    黄色てつを

  • 股関節コツンと音する夜の秋

    門のり子

  • 白檀の香の残るタオルや夜の秋

    秤防人

  • 臥したる吾気遣う手紙夜の秋

    晴山喜作

  • 青と黄と混ぜて緑を夜の秋

    晴矢

  • 夜の秋やまだ鳴かぬかな菜園隅

    薩摩南風

  • 泣く吾子へはだける胸に夜の秋

    多田ひとり

  • 介護部屋窓を閉め切り夜の秋

    飯島寛堂

  • 練習に練習かさね夜の秋

    里馬咲幸

  • 夜の秋都市高のライトジャズ滲む

    篠崎蓮

  • 夜の秋良くなっている素振り音

    熊になっちゃった

  • 夜の秋旅の理由を見つけたり

    想楽 前走

  • 夜泣きの子けふは良い子だ夜の秋

    横堀 鯉桜

  • また窓開けて寝ちまった夜の秋

    星乃瞳

  • 夜の秋角の欠けてるメトロノーム

    安曇野くーみん

  • コテコテのラーメン久しい夜の秋

    羽加羽生

  • 敗北の棋譜を並べる夜の秋

    西宮ケイ

  • 手になじむハンドクリーム夜の秋

    清見敏水子

  • 夜の秋‘84年の映画見る

    薔薇紫

  • 終電の五反田駅や夜の秋

    山田はち

  • いとこらと初の銭湯夜の秋

    あさみ あさり

  • 麦を足し米研ぐ妻や夜の秋

    米山カローリング

  • 書き出しは何時も前略夜の秋

    坂田雪華

  • 十字路でバブの音待つ夜の秋

    山々林々

  • 延長戦叫ぶヒーロー夜の秋

    夢桜 結

  • 土産なる湯の花選るや夜の秋

    円錐角膜

  • 頼りなき夫に気付く夜の秋

    くらきまあこ

  • 子のゼッケン外しおく手へ夜の秋

    杉田夕凪

  • 夜の秋や人魚は声をうしなった

    月最中 松本

  • 箱開けて刺繍糸選ぶ夜の秋

    水木 晶子

  • 夜の秋名残惜しくも読み終えて

    愉来理あゆむ

  • 線香火ささめき誘う夜の秋

    橘みかんぬ

  • 団居なき椽の木目よ夜の秋

    梅津桜子

  • 早見盤かかげて探す夜の秋

    アンクル•ペコス

  • 山道を友上り来む夜の秋

    ケンケン

  • 母の忌をほろほろ酔うて夜の秋

    三橋子石

  • 夜の秋や麻痺の右手で書く日記

    馬越あずき

  • 一人でも「おやすみなさい」夜の秋

    漆崎 明

  • 夜の秋琵琶湖の水面に君ゆれる

    晩楽

  • たんこぶの痛み深部へ夜の秋

    ぶいこ

  • 耳閉感回復のきざし夜の秋

    星野みゆみさき母

  • レゲエより静かにジャズを夜の秋

    未知女

  • もの言はぬ母と川の字夜の秋

    森上はな

  • 面会の待ちぼうけなる夜の秋

    一木楓

  • 夜の秋窓から入る気配かな

    雲井草舟

投句はこちら