俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2025年10月20日週の兼題

牡蠣

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 料亭の牡蛎奉る飾りかな

    皮むき ごぼう

  • 牡蠣筏潮の満ち引きなんのその

    陶豪

  • 牡蠣喰らい日にち薬とロキソニン

    水無瀬の君

  • 八重洲地下で一人白ワインに牡蠣

    渡部 文月

  • 牡蠣の身やとろん眠りに堕ちそうな

    馬田 穗波

  • 穴穿つかんかん響く牡蠣の浜

    赤城孔茲

  • 鍋蓋を閉めて明日の牡蠣うどん

    川乃尚

  • Hello,world動作確認牡蠣焼けば

    弥栄弐庫

  • 生牡蠣の海を飲み込む君の喉

    神谷理風

  • どう開ける初めて買った牡蠣一つ

    双樹 天縫

  • 焼き牡蠣の抵抗指に水ぶくれ

    豆の晶

  • 牡蠣つるんあいつあの娘にくれてやる

    風待ラテ

  • 真牡蠣白ばむ焙烙はがらんどう

    田中巣山文子

  • 牡蠣くへば汽笛を鳴らす渡船

    柏葉

  • 旬を待ち友の振る舞う牡蠣フライ

    静 うらら

  • 牡蠣弾け眉に飛びたるうまみかな

    仁左衛門

  • カッカ打つ小屋の姉御の牡蠣三千

    風の乃乃

  • 背伸びして黙って食べた牡蠣フライ

    疒 全癒

  • 興味津々ナイフしのばせミルク牡蠣

    麻座輝貞

  • 牡蠣筏角乗りのごと飛び移り

    放浪者

  • 夜明け前水揚げ時の牡蠣響く

    谷口気鋭

  • 焼き牡蠣や嵐の後の夫婦岩

    水谷未佳

  • 「四粒」の文字はゴシック牡蠣フライ

    馬越あずき

  • 焼き牡蠣の口は開くが我口開かず

    渡鳥風花

  • みちのくの旅盛りあがる牡蠣雑炊

    青野慈江衣

  • 牡蠣打ちて一つ余分に振り落とす

    神田八景

  • 「牡蠣、牡蠣」と唱えながらの親子連れ

    鳴川 尚好

  • 牡蠣すする白きお腹は嘘つかず

    矢澤 かなえ

  • タバスコと冷気ふりかけ牡蠣うまし

    矢野游呆

  • 学食の牡蠣フライまだ無双なり

    水野そら

  • 生牡蠣の産地言ひ合ふ酒場かな

    藤富うに

  • 任地去る送別会は牡蠣鍋で

    湊川牛歩

  • 生牡蠣や傷つき苦闘固し殻

    斑鳩 廉

  • 牡蠣フライ好きなだけやる付き合えよ

    大島山羊

  • 光り射す海の赤穂で牡蠣食べる

    北川太呂

  • 牡蠣剥きのリズム漁船の排気音

    太郎坊

  • 苦手だと譲られし牡蠣食いにけり

    清水里羊

  • お揃いのヤッケと軍手牡蠣喰らう

    津田豚女

  • 牡蠣喰むや懐メロ聞こゆ昼下がり

    平谷河女

  • 牡蠣くへば君の笑窪の浮びけり

    長谷尾遼太

  • 生牡蠣や路面電車を乗り継いで

    矢野葉月

  • 牡蠣打つ祖母痛々しい指孫見つめ

    西倉美紗子

  • 別れ告げこじれこじ開く牡蠣の蓋

    内藤かをる

  • 横並び今年も君と牡蠣を食う

    風街光

  • 牡蠣パスタBGMはカフェボッサ

    美佑紀まい

  • 耳朶のぷにぷにみたく牡蠣の尻

    木々梶取

  • 牡蠣殻の形それぞれ波それぞれ

    大江きみ

  • 牡蠣食えぬ吾にも温もり届く夜

    未生 漣

  • 若い衆連れ80キロ先牡蠣店へ

    富山のひろやままん

  • 広縁は牡蠣の苦手な叔父の黙

    矢堀サトシ

  • 嫌いとも好きとも言わず牡蠣を喰う

    竹東子

  • 山の神一人背負いて打つ牡蠣や

    朝乃珈琲

  • 牡蠣食す元気もりもり空仰ぐ

    野比の天

  • 牡蠣を割る一瞬だけの海あらは

    嶌 英凛

  • 月数ふ間もなく沈む牡蠣の鍋

    窓見尽枝

  • 牡蠣食ってあまりのうまさ声も出ず

    浅尾功一

  • 牡蠣を剥ぐずしりと重き新生児

    水浜ギコ

  • 見廻りを終へて一献牡蠣筏

    里山まさを

  • 牡蠣一つ飯に隠さる妻の膳

    芳野政裕

  • 牡蠣を採る愛おしそうに引き揚げる

    粒野 餡子

  • 牡蠣小屋で平らげてまた土産買う

    武田鳥渡仁

  • 弱し日本閑かに牡蠣を飲み込みぬ

    尾形 道夫

  • フライにし初めて牡蠣のうまさ知る

    望月秋香

  • 牡蠣小屋や殻のタワーにどつと沸き

    萩野谷我寿

  • ブリキ缶向かい合わせの浜の牡蠣

    釋 北城

  • 牡蠣鍋の牡蠣の少なきひとり鍋

    生田萩の

  • 特養の母を連れ出し牡蠣フライ

    瀬尾

  • 牡蠣フライ菜箸振るう揚げ頃よ

    千夜美笑夢

  • ドイツには牡蠣フライなく生ばかり

    白猫大和

  • 牡蠣食うぞ土間に七輪亡き父は

    渡部じんさん

  • 牡蠣フライ生な言葉は苦手です

    石田眞希子

  • てんでんこ牡蠣殻に描く(かく)大津波

    杜の声

  • 津波に持って行かれた牡蠣筏

    竹林長彦

  • 熱燗のつまみは牡蠣の焼ける匂い

    城扇尋

  • 天空の父に献杯生の牡蛎

    大壽

  • 父が居て小石で牡蠣をたたく海

    低山 徘爺

  • 牡蠣わける殻は畑に身は腹に

    藤山応援歌

  • 牡蠣の殻深い碧の香りして

    朝香碧心

  • ラッセンの絵牡蠣は静かに冷蔵庫

    俵信

  • 生牡蠣にワインとチリの海添えで

    浜田みこ

  • 星空やなぞる窓辺よ牡蠣の鍋

    前乃 桜

  • 牡蠣殻をこじ開け磯の香鼻に抜く

    青畳大将

  • 牡蠣フライの香りを乗せる風が吹く

    泉 早希子

  • 祖父からの牡蠣の仕送り涙拭う

    嶺岸大樹

  • 碧眼の牡蠣を啜ろふ海ひとつ

    都築減斎

  • 牡蠣鍋美味し友の愚痴はBGM

    土居みこ

  • 牡蠣筏つるす命は数珠のよう

    欅 学堂

  • 病む父が旨しと褒めた牡蠣フライ

    夢バーバ

  • 牡蠣小屋の看板おどろおどろしく

    立田渓

  • 牡蠣殻や頑なまでに口を閉じ

    凪涼夏

  • しがらみを断ち切るような牡蠣を食う

    野山恵生

  • 牡蠣剥くや絆創膏を用意して

    藤中 雅

  • 牡蠣小屋の香満載バイトの子

    槇まこと

  • 牡蠣食べる勇気芽生えず終わる生

    膝丸佳里

  • 開かぬは頑固な牡蠣も我に似る

    米子 創明

  • 牡蠣飯の匂いこぼれる縄のれん

    藤井舞月

  • 牡蠣嫌ふ人にしぶしぶ従へり

    浜乃 遊吉

  • 軍手はめ解剖のやうな牡蠣剥き

    西村典まん

  • 筏の揺れを年輪に刻む牡蠣

    神谷隆元

  • 牡蠣割り女リズム崩さず捌きおり

    与野小町

  • 牡蠣殻の向こうは寂しき入江かな

    杜青樹

  • 厚岸のなかなか剥けぬ牡蠣の殻

    澤村雪

  • 牡蠣パーティーがっつく唇血が滲む

    乃戸 野辺音

  • 水面より暗き底へと牡蠣の数珠

    料善

  • 詣後牡蠣小屋の煙楽し

    板木野 拓石

  • 煮え牡蠣とすすまぬ酒にうごく口

    西澤はるゆう

  • 牡蠣ゴクリ嫌いと今年も言えなくて

    泉谷 梅子

  • 牡蠣がある衣は襤褸にして内は海

    尾崎 知久灯

  • 牡蠣の身の吾子の乳歯の白さかな

    西行葉牡丹

  • 厚岸の海を想う牡蠣の味

    明石 高昌

  • 波ひかりゆれる筏に牡蠣眩し

    川崎安二郎

  • 焼牡蠣の面倒くささが旨味かな

    竹内マサ乃

  • 送ったよ亡き伯父の声牡蠣の香に

    代官野兎

  • 淡路にもあるのに里へ牡蠣送る

    髙橋好泉

  • 何者か侵入するか喉過ぐ牡蠣

    水木 晶子

  • 堅き殻秘すれば牡蠣の美しさよ

    髙田 佳歌

  • せわしき日義父より届く牡蠣便り

    道 環

  • 私の発見牡蠣はバター炒め

    鷹岡翠豚

  • 山間の週末婚や牡蠣フライ

    中隔欠損

  • 牡蠣飯や鉄を振るひて力こぶ

    東雲 文丹

  • 来るマラソン牡蠣に願掛けスタートライン

    泉おじぎ🐾

  • 牡蠣フライ十年ぶりと母はしゃぐ

    藤紫香澄

  • 牡蠣小屋の料理自慢の人の顔

    柚之原 柚柚

  • カルチェラタン牡蠣横目に往く旅人

    蠱森トヒロ

  • 砂浜の虹色ひそむ牡蠣殻や

    武智浩

  • 騙されたと思って食べた牡蠣旨し

    藤原訓子

  • 初めての蒸し牡蠣松島船ツアー

    窓 美月

  • 今やっと語れるあの日牡蠣を剥く

    仁尾はにー

  • 抉じ開ける施錠の牡蠣や二進も三進も

    堀池誠海

  • 唸る牡蠣みそ味マグマの三島鍋

    葉之 月

  • 牡蠣鍋の白味噌焦げる長話

    達多辺吟

  • 牡蠣食べて歩き通した九十九里

    清水 泰岳

  • 売り切れし牡蠣を想ひて野菜鍋

    柳川迷蟻

  • 牡蠣小屋の煙染みつく幟かな

    野々 りんどう

  • ホーチミン火通し確かめ牡蠣オーダー

    峯森梟

  • 三陸の牡蠣あれから14年

    茶々子

  • 牡蠣食みてわだつみの血の匂ひけり

    大和出ユウスケ

  • バターまみれという恍惚牡蠣の顔

    門のり子

  • 牡蠣ご飯湯気香りてや子らの待つ

    池ほろり

  • 命日の殻付き牡蠣や艶やかに

    大盛茄子紺

  • 志度の牡蠣囲む炉端に源内居り

    泉川和子

  • 宮島の牡蠣子の下宿ととのえり

    林 みぃゆうママ

  • 帰郷子のフィアンセと食ぶ牡蠣開く

    芭琉

  • 牡蠣小屋に殻の爆ぜるや一斗缶

    長野 雪客

  • フライにと牡蠣洗ひつつ生で喰ふ

    野の菫

  • 自傷痕見えつつ牡蠣を剥く酒場

    蒼井憧憬

  • 故郷のざわめき届く牡蠣薫る

    平野純平

  • 唇を染め三っつ目の蛎啜る

    鉢垂藤

  • 牡蠣貰い牡蠣割る腕の不確かで

    多摩川風子

  • 牡蠣の口開くやなべての口も開く

    青井季節

  • 牡蠣小屋へ吸い込まれる列静静と

    森捷子

  • 駄目でいい独りでもいい牡蠣を食う

    柳十八公

  • 生牡蠣の殻に岩場を見つけたり

    本多和同

  • 古倉庫薬缶の酒と焼き牡蠣と

    清水猿虎

  • 味噌を溶き牡蠣に笑み漏る泣きし夜に

    緋色小鈴

  • 牡蠣小屋の炭と合羽を旧友と

    水巻リカ

  • 牡蠣育つ筏浮かべて波静か

    木谷 きょうみ

  • 牡蠣の炊き込み湯気の中のふるさと

    齊藤りゅうじょう

  • 青空と牡蠣丼の誕生日

    天地芯可

  • とりあえず軍手一斗缶の牡蠣焼く

    青い手まっちゃん

  • 煮出したる汁のなかにも牡蠣の味

    竹林子

  • 牡蠣を剥く爺の手厚く爪固し

    友マンクット

  • 牡蠣啜るぞうふの味と波模様

    榛 傘子

  • 炙り牡蠣冷えた我が身に熱帯びる

    韋蕪季

  • トップ画面牡蠣登場すメニュー表

  • 卓球の疲れと牡蠣の心地良き

    八ちゃん

  • ためらひを断ちて箸とる生の牡蠣

    石原明かり

  • 旅の宿七輪の牡蠣酒美味し

    大西泉花

  • 夫は円満退職カートに牡蠣

    谷本杏

  • 母の足跡仙台の牡蠣フライ

    大滝茂生

  • 牡蠣ちぢこまり模試E判定なり

    麦乃小夏

  • 大谷へ拍手と牡蠣に舌づつみ

    有馬山稲三郎

  • 牡蠣剥きの軍手に磯の香日は暮れる

    鈴木りおん

  • 会いに行く宿の女将と牡蠣づくし

    夕暮派れもんさわー

  • 黄昏や大鵬湾の牡蠣筏

    宬主

  • 父真似て牡蠣啜る子や島の風

    片岡一月

  • 生牡蠣は二十歳になってからと母

    鈴鹿悠太郎

  • 出汁煮立ち艶やかに張る牡蠣の腹

    青井晴空

  • 牡蠣眠る入江の森に薄日かな

    岬ノ紀州

  • 牡蠣鍋や定まらぬ身を街の暮

    吹田よしよし

  • 焼き牡蠣や墓前の手にも漂えり

    裕季

  • 牡蠣こじあけて見るわたしだけの世界

    川原亜人

  • 冷凍庫掃除の褒美は牡蠣ソテー

    青木みかん

  • 牡蠣を五個剥き馴れぬ手に傷七つ

    飯田風歩

  • 牡蠣殻や外に荒波内なぎさ

    浅井風蘭津

  • 牡蠣殻を重ねし指にふるる夜

    直休

  • 一巡りするも満席旬の牡蠣

    水城みずき

  • 蒸し牡蠣のあでやかレモンサワー注ぐ

    葱倉籟太

  • 牡蠣を買う今日は次男の生まれた日

    水引草

  • 焼き牡蠣やたふたふ白く盛り上がる

    天弓

  • 独り居の牡蠣の旨味に酔ふほどに

    夢華

  • 生牡蠣や監督采配吉と出る

    振戦太郎

  • 牡蠣鍋の土手崩るるや箸合戦

    長井 フサコ

  • 雲走る匠の技の牡蠣割女

    田中恭司

  • 岩牡蠣やおちょこ二つに父二人

    前原鶏頭

  • 草臥れて牡蠣を焼く夜やワンカップ

    白井和玄

  • 牡蠣届く息子家族が来る合図

    藤つばき

  • 牡蠣の底暗くにありて空青し

    北郷傘寿

  • 海中より未知なる世界牡蠣門出

    堀内和香

  • 暗灰や山陰の空むき身牡蠣

    晴矢

  • 牡蠣筏潮の流れを待ってをり

    上野蕗人

  • 生牡蠣は大人の味と孫が言う

    滝沢 樹里

  • お祝いに牡蠣を加えて今日の鍋

    林雪

  • 打ち上げでふるさと深き牡蠣ひとつ

    仲田松翁

  • 牡蠣剥きの手は休めずに口忙し

    西原 氷彩

  • 「父ちゃん」と同じ数食う牡蠣フライ

    二宮一

  • ひょっとこが網を囲んで牡蠣啜る

    猪鹿蝶

  • 十個のカキフライ食らう父米寿

    神戸 美優

  • 潮香満つ乳色の牡蠣なまめかし

    石黒久美子

  • 歯にコツリ牡蠣の中より白き珠

    鳥海美嶺

  • 人生の褒美落語と牡蠣フライ

    大越マーガレット

  • 牡蠣に酢二滴口にとどまる記憶

    崋楽

  • 酢牡蠣喰う稀に倅と交わす盃

    浅羽ただし

  • 窓の外白く牡蠣フライ熱々

    中矢しる子

  • 生牡蠣や新生児らの仮住まい

    田辺ささのは

  • 鈍色の漁師の瞳牡蠣揚がる

    窓ひかる

  • 牡蠣鍋の宿屋の飯も飽いにけり

    清博水

  • 牡蠣小屋へはぬいぐるみのグーちゃんと

    石原璃々花

  • その下は牡蠣簾なる鳥居先

    浜西青芒

  • 牡蠣食えば湯舟で歌も高らかに

    矢澤瞳杏

  • 強面に守られてある牡蠣の白

    大岡夏生

  • 橙の湖面に揚げん牡蠣の塔

    想予

  • 失恋を酢牡蠣ごと流し込む夜

    梨西瓜

  • 牡蠣は嫌い家族の為に牡蠣を買う

    長田みんと

  • 牡蠣を剥く手早い動き指のまめ

    草堂Q幸

  • 牡蠣割女海外からの実習生

    鈴木健次

  • 雨やみて一番白き牡蠣を買ふ

    白石翠

  • 昼飲みはふるさと背負ひ牡蠣談義

    椎名二紋

  • 届きたて牡蠣焼く庭は人の輪が

    髙井山翠

  • 生牡蠣を初めて父と並びては

    鈴木秋紫

  • 剥き牡蠣や海も大気も大袋

    和脩志

  • 焼牡蠣の匂う車列の伊勢参り

    谷 佳

  • 能登島の牡蠣や重たし一斗缶

    和古々

  • イベントの賑わう先の牡蠣の香や

    前田よもぎ

  • 源平の鬨の声聞く牡蠣の夢

    清見敏水子

  • 海の中大きくなれと牡蠣すだれ

    野田良雅

  • 牡蠣割られ不意にまどろみ覚まさるる

    青木真実

  • 牡蠣いかだ凪の入り江の航跡よ

    夢駱駝

  • 幾万の牡蠣の崩落船に山

    秤防人

  • 牡蠣フライ母は二ぁつ吾に四つ

    浅田三時花

  • 長牡蠣やミカエル山は潮に立つ

    藤井桃圓

  • 湯気纏う牡蛎の滴で飯食らう

    乃邑 歳幸

  • 静寂の筏の下の牡蠣に牡蠣

    想楽 前走

  • 新メニューや謎のタルタル牡蠣フライ

    椎名花風

  • 妻と行く万葉岬牡蠣の旅

    中村日生

  • 焼き牡蠣やキュゥと縮まり爆ぜる音

    霜月さそり

  • 県外ナンバー多し今日の牡蠣小屋

    晴山喜作

  • 見上れば一連の牡蠣水飛沫

    沢山葵

  • 牡蠣を手に支点力点繰り返す

    猫田又三郎

  • 初牡蠣や子らも大人の顔となり

    堀本チャイニーズハット

  • 復興はまだまだ遠き能登の牡蠣

    神津歩地

  • くちびるほどの弾力ほろ甘き牡蠣

    牧 茉侖

  • 瀬戸内を余す事なくかき舟で

    藤岡 一茶

  • 殻付きは薬味たっぷり酢牡蠣かな

    中川 鉄庵

  • 湾の月眠るがごとく牡蠣筏

    南ハーブ

  • あの旨さ殻を器に啜る牡蠣

    府中二郎

  • 客ひとり女将ひとりや牡蠣の宿

    石井紫

  • 指先の滲む血もまた牡蠣の夜

    村下うすん

  • 友発ちぬゆふべの牡蠣も冷めにけり

    崇陀羅庵 酔睡

  • 牡蠣まさに岩にと成らむとす浅き夢

    末広野暢一

  • 波受けぬことも良しとし磯の牡蛎

    青木たかし

  • 抉じ開ける牡蠣漣の記憶かな

    中山黒美

  • 岩牡蠣を浜で串焼き良き友と

    足立とんび

  • 往来の鼻起くる牡蠣夜市満つ

    岬野槐樹

  • 今空へ3年牡蠣の大柱

    丹下りえ

  • 牡蠣飯に菜はいらぬと亭主殿

    渡辺はるべえ

  • 牡蠣フライ揚げる義母の手サロンパス

    村田渚

  • スタウトの栓をスポンと牡蠣フライ

    杉崎拙訓

  • 牡蠣好きと嫌いと居るや吾子みたり

    鄙び梅乃香

  • 牡蠣の笑み三平二満の円居かな

    織田 夏鈴

  • 安芸弁の魚屋に問う牡蠣素姓

    鈍子

  • 満ち欠けの闇のうねりや肥ゆる牡蠣

    禿一

  • 牡蠣すする子に見え隠れ酒豪の血

    齊藤おうじ

  • 湯船には酒盆浮かべ牡蠣の宿

    霧潤(むじゅん)

  • 牡蠣鍋や背中寂しい送別会

    湧別川

  • 生牡蠣に酢橘はキユツと香るべし

    畑山六十二

  • 牡蠣食うや円盤三十五メートル

    田近詩泉

  • 生牡蠣を口にするたび百面相

    神 和幸

  • 牡蠣食みて故郷の家の温かき

    千葉旧雨

  • 牡蠣を割る夫の愛しき腕まくり

    萩野穂々々

  • 商店街牡蠣よ牡蠣よと探しけり

    夢屋韋駄天

  • 牡蠣の食む岩が波間を白く埋め

    豆祭 くぐい

  • 腹痛を避けむと牡蠣のちぢみ鍋

    中島はるな

  • たましひの泳ぐかたちに牡蠣の肚

    森上はな

  • 牡蠣の身に押し返しされる箸の先

    草深みずほ

  • 焼牡蠣に柑橘絞る唾液腺

    有島 正保

  • 酒に牡蠣杯乾せよ老いし友

    城山 鷺

  • レモンの香漂せながら牡蠣が泣く

    都忘れ

  • 牡蠣開くまだ傷の無い手指かな

    波川志真

  • 父親の故郷へ行きて食べた牡蠣

    川口あおい

  • 波消しにへばり付き牡蠣夢磨く

    晩楽

  • あぁ美味い多比良知らぬか賛美牡蠣

    那須乃静月

  • 牡蠣フライ模試の結果は後で問ふ

    霧雨

  • 友つどいお好み焼に載せる牡蠣

    蘇我のあすか

  • 牡蠣焼きの頬ぷっくりと殻の上

    令和の和子

  • 牡蠣1個ふるさと遠し二百円

    吹田千里

  • 大振りの牡蠣にパン粉を塗しけり

    比企野朋詠

  • 牡蠣の香や遅延も笑顔三杯目

    瀬戸旅心

  • 牡蠣のトゲ腹の波打つ夜の闇

    伝説の晴れ女

  • 軍港に潜むる牡蠣の巨きかな

    寸草

  • 牡蠣小屋の話し上手な海女の手よ

    千華(ちはな)

  • 船底の牡蠣寄港地の汽水飲む

    青山椒魚

  • 牡蠣食す父の手捌きじっと見る

    品木百舌子

  • 牡蠣となる三年するつと飲み込んで

    島掛きりの

  • 牡蠣割りて冷たき水に色がつく

    森茉那

  • まだ温かい牡蠣殻と在りし日々

    八幡 豊

  • 焼き牡蠣よなかなか剥けぬ時間来る

    杉山オリゼ

  • 潮に牡蠣宿りし恵よ幾重皴

    草然徒人

  • 里海に安らけかるや牡蠣筏

    西尾翠峰

  • 牡蠣もらい家族総出のバーベキュー

    津嶋 有明

  • はふはふと暫し沈黙牡蠣雑炊

    茶葉紅子

  • 牡蠣はぜて常連揃いの赤ヤッケ

    雪乃冬

  • 牡蠣食えば舌は溺れる海の潮

    武藤あきみ

  • 昆布締めの牡蠣や富山の一人酒

    緑野隼

  • 牡蠣鍋や純米原酒持ち出して

    翔一

  • 牡蠣剥けば古傷がまた疼きけり

    浅井夕顔

  • 牡蠣洗ふ手に匂ひしてパスタ食ふ

    藤山容

  • カキフライ目を逸らすなりその断面

    敷知遠州

  • 揚げたてをそのまま味見牡蠣フライ

    深草 くう

  • 皿に牡蠣「田舎の海じゃ、もう採れん」

    村上知季

  • 牡蠣剥けば我は卑弥呼の料理番

    東森あけば

  • 大粒の牡蠣はふつふつ一人鍋

    睡蓮 堤

  • 潮騒や軍手に刺さる牡蠣の殻

    杉野蛟龍

  • 父も祖父も酔わせて我も酔う牡蠣

    夢佐礼亭 甘蕉

  • 街中で楊枝で掬う肥り牡蠣

    福田小さな花

  • 牡蠣棚や雫おちきる間のひかり

    石橋 空芯斎

  • 恋人を紹介した夜酢牡蠣食う

    中根由凜

  • 貝開き輝く白は牡蠣鍋か

    葉月檸檬

  • カキ筏3.11遠くなり

    渡辺闇太郎

  • 西に宮東に島あり牡蠣の海

    村先ときの介

  • 手土産に岩牡蠣下げてくぐる門

    世良智

  • 牡蠣を剥く手に惹かれたり同期会

    矢田 ひかり

  • 藍の皿とぅるんと逃げる牡蠣の腹

    本間窓

  • 母退院父腕まくりの牡蠣料理

    南回帰線

  • 酢牡蠣啜る下戸を笑はれつゝ啜る

    新田ダミアナ

  • カラカラと牡蠣殻鳴いてカラス征く

    中山長風

  • 泣き笑い出戻り娘牡蠣喰ふ

    森野モコ

  • 牡蠣鍋や昭和にかえり盃かわす

    片寄道幹

  • 幼さをつるりと包む牡蠣の身や

    的場白梛

  • 軍港や岸の小牡蠣も整列し

    野原りん

  • 牡蠣の鍋見知りで囲む波かすか

    木基 淳馬

  • 手の牡蠣よままならぬ世に明けぬ夜に

    天海波

  • 牡蠣殻の道は遠くに続く愛

    鈴鹿鈴鈴

  • 森の色の内臓牡蠣の里海

    青嵐

  • 牡蠣喰うやクレーン現る窓の外

    葉多 豊

  • 牡蠣並ぶ公園中の膝の上

    早霧ふう

  • たまのファミレス老父の頬張る牡蠣

    深空汐音

  • 終末のみ母との夕餉牡蠣鍋に

    鈴木雪

  • 手のひらの秒速に消ゆ生牡蠣よ

    猫辻みいにゃん

  • チャウダーに大粒の牡蠣カナダの夜

    長田秋華

  • 牡蠣に酒顔中の皺あつまれり

    大好楽子

  • 牡蠣鍋ほどに喜ばれずも席におり

    不二栗やあほ

  • 釜飯の牡蠣ぷっくりと飴色に

    藤原涼

  • 北極星岩礁の牡蠣息を吐く

    神戸の老寺士

  • 牡蛎飯や子等制しつつ椀に盛る

    池野五月

  • 豪快に牡蠣を開けばミルク味

    雉一声

  • 牡蠣打やラヂオDJは早口

    町田思誠

  • 牡蠣殻に海唄聞こゆ気がしたり

    田頭西郷

  • 牡蠣磯香殻ごと啜る熟年期

    木香イバラ

  • 父の帰り待つ縮んだ鍋の牡蠣

    有川句楽

  • 生来の殻に生きたる牡蠣ひらく

    芒 花

  • 独りにて牡蠣食ふさもしさ骨震ふ

    積 緋露雪

  • 打ち上げで牡蠣だけ食えぬと部下ごねる

    竹暖簾

  • 牡蠣鍋や友達集め一献す

    泉 恵風   

  • 濁声の歌をお供に牡蠣鍋を

    房州秋草

  • 四の五のと小言を背なに牡蠣を喰う

    大泉竹芳

  • 牡蠣フライはじめて美味し異郷かな

    星野みゆみさき母

  • 舌に海すこし痺れて生の牡蠣

    冷泉

  • 剥かれたる牡蠣たぷたぷと乳の色

    富田きよしこ

  • 焼き牡蠣や次々爆ぜて醤油の香

    川瀬怜人

  • 牡蠣の香や風につつまれオリオン座

    六甲桜

  • 牡蠣食えぬ我が旅する安芸国

    藤すみ

  • 牡蠣鍋にふたりの箸がふれあいて

    新代愛華

  • 起伏ある職一年目牡蠣尽くし

    上中未明

  • 牡蠣船や殻のぬくみのまだ戻らず

    葉々

  • 牡蠣ご飯お焦げぐあいがまことによろし

    髙橋雀

  • 鼻先に潮を薫らす岩牡蠣や

    村奈嘉煩人

  • 牡蠣食うや小兵力士の粘り腰

    大館秋田犬

  • 嵐去り牡蠣の筏にさす夕陽

    未知女

  • 宴果ててゴミ袋裂く牡蠣は空

    田中 長兵衛

  • ぐるなびで牡蠣探す夜や背伸びして

    水田 洋弓

  • 磯の牡蠣味はふ潮やフェリー待つ

    太田一駄歩

  • 牡蠣焼いて駅に漂う海の磯

    中川一可

  • 宿坊に小皿の音や牡蠣の殻

    森脇レイ

  • 牡蠣殻や古今の団欒火に集い

    和本無涯

  • 焼き牡蠣の汁も熱々厳島

    尾長玲佳

  • お見合いや視線の先は牡蠣の艶

    藤原米酢

  • 鍋囲む最後の牡蛎譲り合う

    矢野久男

  • 星瞬けば水平線ゆるみ牡蠣眠る

    白井半月

  • 牡蠣棚に舟寄せ水は灰緑

    白井太刀魚

  • 牡蠣フライ供えて仕事行って来ます

    長坂 こう

  • 白い身の牡蠣や打ち子の黒軍手

    浅井雑草おばさん

  • 牡蠣殻を捨ててしずけき入江かな

    川端妙松

  • 牡蠣を持つ指毛むくじゃら強い爪

    舞矢愛

  • 二の腕の太き女が牡蠣を割る

    檸檬まかろん

  • ディンギーに牡蛎4袋セイル引く

    桃の海

  • 牡蠣あたる老い廃れりや我が胃の腑

    不動進太

  • 牡蠣の剥き方父との向き合ひ方

    明日ぱらこ

  • 棘のある言葉飲み込み牡蠣すする

    峰晶

  • 偶数の箸の消失点の牡蠣

    餅入桜

  • 牡蠣ご飯はしゃぎしおかん7回忌

    辻井風子

  • 海女小屋へ迫る潮騒牡蠣爆ぜる

    星のお爺ちゃま

  • よき夫となれぬ夜かな牡蠣を食う

    藺牟田凡人

  • 鍋よりも今日は酢牡蠣と言う夫

    葡萄乃木

  • 五時過ぎた割引シール牡蠣フライ

    楠十瀬子

  • 母と来しぬくもり残る牡蠣ラーメン

    星野りこ

  • 君去りし桑港の牡蠣の冷たさや

    竹内 喜和

  • 牡蠣鍋や半年振りに昼の酒

    生駒 遊

  • 売り切れやされど我が身はすでに牡蠣

    水井良柚

  • 風呂浴びし牡蠣鍋食す海の宿

    藤原 迷月

  • 殻付き牡蠣を焼いただけといふ至福

    杉沢藍

  • 風待ちの湾に抱かれ牡蠣育つ

    織波

  • 牡蠣比べミルクといえど腹具合

    夢 一成

  • 空いた口塞がらないまま牡蠣あがる

    尾曲古鳥

  • 生牡蠣や白玉肌のトリセツよ

    名取秀香

  • 牡蠣のブリンブリン失恋を消せず

    谷クリームコロッケ

  • 牡蠣鍋の湯気やテレビは『シン・ゴジラ』

    鳥乃冬生

  • 牡蠣食す海の深みを舌に残す

    珈琲俳人

  • 岩礁の牡蠣殻秘める孤独かな

    龍崎ボロ

  • 外は風中は賑やか酒と牡蠣

    齋藤鉄模写

  • 横たわる裸婦のごときや牡蠣の殻

    上野 鈴女

  • 焼き牡蠣に檸檬たらさぬ法は無し

    美和

  • 牡蠣不良テロップ流れ9割減

    水晶文旦

  • 牡蠣鍋を囲みて仲の深まれり

    桃瀬菜美子

  • 牡蠣打ちの響きも軽き喜寿祝い

    木末喃戯

  • パチパチと油飛ぶ飛ぶ牡蠣フライ

    鳴滝いたち

  • 産地ごと生牡蠣ずらり立ち飲み屋

    大空晴子

  • 海沿いの渋滞牡蠣小屋目指す車

    中村波女

  • 牡蛎は今湯気の隙から我を呼ぶ

    納平 華帆

  • 手のひらほどの生牡蠣独り食らう

    立花かおる

  • 身の内に大地閉じ込む牡蠣開く

    美村羽奏

  • コンビニに牡蠣小屋出来て風沈む

    葱坊主 (柴山)

  • ひとくちに大粒の牡蠣喉におち

    大原静漣

  • 牡蠣の香に玄関開ける慌てる手

    緑星福馬

  • 牡蠣フライあのもったりがあと残る

    藤瑪瑙

  • 女系家族牡蠣を食すは父独り

    廣瀬純水

  • 曳航や船底の牡蠣そのままに

    藤かおる

  • 望郷や異邦の駅で牡蛎啜る

    片岡三洋

  • 潮の香や牡蠣打ち場立つ祖母の顔

    大和キートン

  • 牡蠣打つや大音響の殻の中

    谷しゅんのすけ

  • スーパーの味しか知らぬ牡蠣フライ

    青砥 穏心

  • 牡蠣焼きて免疫維持よレモン酢で

    杉山旅女

  • 牡蠣食べる牡蠣の奉行が見ないうち

    神ヤ飛ビ魚

  • 初恋や牡蠣をきれいに食べる人

    藤井 春

  • 店先の大きな牡蠣に口合わす

    大橋曄實

  • 牡蠣剥きてごつごつとつるつるのあいだ

    星乃瞳

  • 焼き牡蠣の湯気に醤油の匂いかな

    星野石香

  • 教室の窓に海見え牡蠣ごはん

    藤本夕空

  • 一人三個追加するかと牡蠣フライ

    田中ピロミン

  • 我が郷の岩牡蠣たたくクール便

    沢善

  • 牡蠣筏孟宗竹は朽葉色

    飯島寛堂

  • AIに任せた娘の牡蠣料理

    明日の鈴

  • 牡蠣ひとつ海の孤独を分けあへり

    潮見葉介

  • 生牡蠣を酢醤油で食す海女笑う

    植木照美

  • 牡蠣を剥く老婆の軍手ほつれあり

    房総太郎

  • 牡蠣しずか母親の海恋しいか

    美濃町美子

  • 豊穣の山の涎が牡蠣の里

    石志

  • 出店での牡蠣の不味さを笑いけり

    東祐美

  • 牡蠣鍋を囲みて続く雨の音

    道草散歩

  • 牡蠣の滋余さず啜る餓鬼のごとく

    黎音

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