俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2026年3月20日週の兼題

春陰

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 春陰や弊衣破帽の古稀祝い

    渡 湧児

  • 春陰の山門くぐる耳が鳴る

    平香

  • リハビリや春陰にひとつ息を吐く

    朝風さくら

  • 春陰を映す水辺よ花ひとつ

    蝗 さん太郎

  • 春陰やプラの柄杓の清め水

    田辺ささのは

  • 春陰やたもの動きに身を潜む

    川蝉小鈴

  • 春陰や老境に入り司馬書恋ふ

    静 うらら

  • 春陰や鈴なりの実に鳥も来ず

    武 文光

  • 春陰や無限に伸びる無数の根

    髙橋爽葉

  • 春陰や交番の閉所の二文字

    片岡一月

  • 春陰や知らぬ酒場で酔うてをり

    平塚朱子

  • 春陰や諦観の淵に佇む木々

    石川野雅

  • 春陰の宵まで葉書出せぬまま

    天地芯可

  • 春陰の夜空見上げてワイン飲む

    池ノ富士

  • 春陰や付きつ離れつ行く数年

    未生 漣

  • 春陰や今日二回目の薬飲む

    石井紫

  • 積読の進まぬ頁春陰や

    渡部友紀

  • 春陰にドローンが上り何処へ行く

    忍穂鞠

  • 仰ぎ見てお陽さま探す春陰かな

    陽向子

  • 春陰に耐え切れず聴くオラトリオ

    千横 澪斗

  • 春陰のもやもや育つ白昼夢

    鈍子

  • 春陰の雲従えて阿蘇の峰

    南ハーブ

  • 春陰や枯盆栽の幹太し

    太郎坊

  • 春陰の地を打つ鬼の鉦太鼓

    毛利まろ佳

  • 春陰や鞄ずしりと月曜日

    天海波

  • 春陰やナビが頼りの赴任先

    仲嶋孝人

  • 春陰の壇上に立つ転校生

    矢澤 かなえ

  • 春陰や宿の廊下に肩冷ゆる

    冬野人

  • 春陰ややさしくつつむ下弦月

    幽楽斉

  • 無人機の飛ばぬ故郷は春陰

    無何有 何無

  • 春陰や出くわす団子虫の青

    椎名花風

  • 春陰やカラリとごぼ天蕎麦手繰る

    中西 千尋

  • 春陰を貫く光明仏道

    素人

  • 春陰や今日を限りの停留所

    鈴川晴海

  • 春陰や湯に揺れ来る母の影

    龍梅

  • 春陰や行き渋る子の靴揃え

    川野カッパ

  • 髪を切り冷えた首筋春陰や

    野々つぐみ

  • 春陰や入江の隅の廃棄舟

    武 衛

  • 春陰や黒い瞳のいまいづこ

    相馬木石

  • 春陰や角のきれいな教科書

    白月想風

  • 春陰に電車をひとつ乗り越して

    川乃尚

  • 春陰や賞味期限の切れた菓子

    村松 与作

  • 春陰や少し濃い目のコーヒー淹れる

    風見柾女

  • 春陰の晴れぬ心地に鳥の糞

    美和

  • 春陰を背にして辿る古き道

    川崎安二郎

  • 春陰や泥湯を掴む足の裏

    雪童夢

  • 春陰のふみ「前略」で筆とまり

    黎音

  • 春陰や草木も鳥もしたがへり

    鄙び梅乃香

  • 春陰の日や見えぬ山目指しゆく

  • 髪まとまらぬ春陰の旅支度

    有山鯉

  • 番号は無き春陰の掲示板

    野山恵生

  • 春陰やまだここにある君の傘

    中島頓子

  • 春陰やカルテの小さき星マーク

    潮田ラッ子

  • 春陰やラヂオのノイズめく頭痛

    木香イバラ

  • 春陰の空気を吐くは吾と鴉

    禿一

  • 鳴らぬベル母の声待つ春陰に

    木村宇田乃

  • 春陰や忘れ得ぬことひとつあり

    土井津村

  • 春陰やつま先硬き革の靴

    澤美ゆふか

  • 春陰やガリ刷り詩集顔を出し

    泉川和子

  • 春陰や窓にふえゆく白ばかり

    雪竹 積

  • 春陰も寒天ゼリーはさくら色

    大林和美

  • 恋のせいか春陰のせいか頭が痛い

    本多和同

  • 春陰やいよよ灯の入る大ぼんぼり

    髙橋雀

  • 春陰やポツリ来る間の用事足し

    品木百舌子

  • 春陰や想定外の病知る

    蓼科 嘉

  • 春陰を横切る君の搭乗機

    蠱森トヒロ

  • 春陰や新車展示すウインドウ

    竹林子

  • 春陰や蕾ヒソヒソ企てり

    不知多 東白

  • 春陰や墨流し染め身に纏い

    房州秋草

  • 春陰やもう会わないと会いたいと

    早雨情

  • 春陰や抗うつ剤を二錠飲み

    蘇我のあすか

  • 春陰や胸にしこりのある愛犬

    窓 美月

  • 春陰や海を空へと帰すべく

    中山黒美

  • 春陰や天橋立眠りおり

    牧 うらら

  • 春陰や半分読んだ智恵子抄

    天鳥そら

  • 春陰やパン屑付けて保育園

    大家港一

  • 春陰や野路に活き活き花開く

    野比の天

  • 春陰や車の音と風の音

    石田ひつじ雲

  • 春陰や昨日忘れる妻の笑み

    有馬山稲三郎

  • 春陰の帆走の影淡路島

    桃の海

  • 春陰や吹く風に乗り土香る

    濵乃すな

  • 春陰やビルの谷間に風の声

    尾崎知久灯

  • 春陰や引き算の庭思ふ歳

    髙橋好泉

  • 春陰や友と和みし国訛り

    鈴木季璃里

  • 春陰や延長逆転敗けの帰路

    木谷 きょうみ

  • 思春期の目覚め待ちをり春陰や

    平川朋実

  • 春陰や大樹の前の古き蔵

    福田淡圭

  • 春陰やにらむ玉眼四天王

    齊藤りゅうじょう

  • 春陰やマウスを握り申告す

    大石鉄馬

  • 春陰や鏑響ける矢馳せ馬

    素寒貧 小人

  • 春陰や読みを外したナンバーズ

    大橋曄實

  • 春陰や定年退職誰が為に

    有川句楽

  • 言霊や春陰の海漂ひて

    槇 まこと

  • 春陰や少し猫背の夫の影

    草深みずほ

  • 春陰や歩き過ぎたる脹脛

    名和踊石

  • 春陰やまるで綿菓子なったよう

    柳原甲賀

  • 春陰のマスカレードやコロナ渦に

    馬田 穗波

  • 春陰や妻の靴下脱走す

    大宮 司

  • 春陰や駅はあっちと指をさし

    田中ピロミン

  • 春陰を駆け抜ける子ら合わぬ丈

    白石描写

  • 春陰や二人の歩む田んぼ道

    藤田 圭

  • 春陰や面会出来ず写メ送り

    鈴木雪

  • 春陰や番屋開きの祝い歌

    池野五月

  • 春陰や遠き電車の音ぞ聴く

    草場野影幹

  • 春陰や五つもの部活の誘ひ

    白石 鈴音

  • 春陰の朝靴紐はゆるいまま

    打 健

  • 春陰や父死に往きてはや三月

    福香千代女

  • 春陰や小石積まれし奥の院

    青野慈江衣

  • 春陰の墓地を見下ろし安下宿

    石田眞希子

  • 斎宮の巫女の呼ぶ声春陰に

    禅心大河

  • 春陰や絵の具の色に白を足す

    粗茶 番茶

  • 春陰やむし歯の痛みが右ひだり

    草刈明峰

  • 春陰や文庫に栞挟みたり

    草枕 直休

  • 春陰やビクター犬の憂ひ顔

    大矢香津

  • 春陰や定期受診の帰り道

    大薮薫子

  • 春陰や釣果なくても垂らす糸

    谷本杏

  • 春陰や来ぬ客を待つ老いの父

    丹下りえ

  • 春陰の門を入りけり赴任校

    淡海さにぃ

  • 春陰や瓦礫の子等に白き鳩

    中山 秋菊

  • 春陰に「ちがくて」を引く大辞林

    低山 徘爺

  • 春陰や憂い顔した招き猫

    滴声

  • 春陰や富山へ揺れる三時間

    天野 汀鷗

  • 春陰や断章浮かぶ「邪宗門」

    藤井桃圓

  • 春陰やあだ名で呼べぬ新クラス

    藤原訓子

  • 春陰や刺し子の針は遅々として

    藤原涼

  • 春陰や背なのかさぶた爪の先

    藤田昇岳

  • 離職の安堵無職の日の春陰

    飯田風歩

  • 無人駅出て春陰のどこまでも

    皮むき ごぼう

  • 黒猫も一瞥したる春陰や

    飛島海道

  • 春陰や意志表示する歌人の墓

    尾藤ことさん

  • 春陰の通知申し込むは予備校

    平原 明里

  • 春陰や病猫の目薄れゆく

    平候門

  • 春陰の冷めた珈琲苦くあり

    平田球坊

  • 春陰や井戸跡塩を盛り供え

    平野純平

  • 春陰やビスクドールの硝子の眼

    米山

  • 春陰やさざめき聞こゆ何処やら

    偏屈爺

  • 春陰や飛ぶ鳥見えず山に入る

    片寄道幹 

  • 春陰やぬるい空気が肌を這う

    望月泥

  • 春陰や逸らす視線の行き場なく

    湊麗華

  • 春陰や旅の計画ままならぬ

    夢 一成

  • 春陰やクレーン宙に首延ばす

    夢バーバ

  • 春陰や起動機群の休みたる

    夢華

  • 春陰や老いた立ち木の華を剥ぐ

    夢駱駝

  • 春陰や仏の空也南無阿弥陀佛

    名取秀

  • 春陰や猫の介護を覚悟する

    明日の鈴

  • 春陰に千の風吹け弟よ

    湧別川

  • 春陰に鴉の声の響きけり

    裕安

  • 春陰の海鈍色に静まれり

    予束 友鹿

  • 春陰や娘なき部屋窓の風

    雷門浅舟

  • 春陰や廃墟の闇咲く黄の花よ

    藍空

  • 春陰に新幹線を見送りて

    里乃夕陽

  • 春陰や花束をガラス瓶に挿す

    立花かおる

  • 春陰の京七年目の大学

    立入自由人

  • 春陰や廃校跡に歌碑ひとつ

    芭琉

  • 春陰のキムチチャーハン辛口に

    茶子父

  • 春陰や空欄目立つカレンダー

    風街光

  • 春陰や墓に先客一回忌

    倞奠峯椹

  • 春陰にゆくえたがえてにじむ笑み

    草然徒人

  • 春陰やバタを惜しめばパン重し

    藤原米酢

  • 春陰を肴に一献風に酔う

    乃邑 歳幸

  • 春陰やどこに入れたか頭痛薬

    土居みこ

  • 庭草の背丈の伸びる春陰よ

    牧ヒロ

  • 銀の雨止み春陰に黄水晶

    濾果航

  • 勤め先買収されて春陰

    野良犬

  • 春陰の午後は昔の流行歌

    堀本チャイニーズハット

  • 春陰や群れに馴染めてゐないぼく

    弥栄弐庫

  • 春陰や機嫌はいかに吾の鬱王

    鈴木健次

  • 土中の精滾りて春陰を突く

    津之浦町民

  • 春陰や浪人生の一年目

    石原清司

  • 春陰や賄ひ飯の箸の音

    和古々

  • 春陰や向こう三軒空き家なり

    中藤古希

  • 春陰や今日まで中学生といふ

    波見頓

  • 春陰や国境無きやと鳥に問ふ

    薔薇紫

  • 春陰やサインポールの新しき

    浅田三時花

  • 歩み寄る能登半島は春陰か

    竹令呑

  • 春陰や灰の花散る桜島

    霧野光司

  • 春陰の入院心の臓のバグ

    梅津桜子

  • 春陰に影なき花の白さかな

    池埜ほとり

  • 春陰に過去の選択顧みる

    来島 鳴海

  • 春陰や琵琶湖呼吸は完了し

    浜田みこ

  • 春陰の丘を包んで咲き始め

    冷泉

  • 横たわる二匹の象や春陰

    俵信

  • 春陰に腰掛けピエロ寂しげに

    田頭西郷

  • 春陰やまなかいの母みおくりて

    六甲桜

  • 春陰や一枚羽織り散歩道

    泉 恵風

  • 春陰や消火器の底錆紅し

    川西 青舟

  • たんぼ行く春陰ぼくをつつんでる

    里 もりを

  • 城下春陰子規の横顔にくぎづけ

    堀池誠海

  • 春陰に真似てスキップ登下校

    茶葉

  • 春陰や手に取る文の白きまま

    大泉竹芳

  • 黒猫や春陰の空跳び移り

    夢屋韋駄天

  • 春陰の人事発表眼上ぐ

    梵語羅裸

  • 春陰や鳩の翼の空紛る

    百崎万理

  • 春陰や今日はふんぱつガトーショコラ

    北尚希

  • 春陰や友の散歩は車椅子

    明日葉

  • 春陰や夫の「あれ、あれ」増えてきて

    林雪

  • 春陰やスモーキーピンクのカットソー

    石黒久美子

  • 春陰や錆色の風レール鳴く

    撫子

  • 春陰や沼の底なる鯉のたり

    杜青樹

  • 春陰や冷たいベンチの夜勤あけ

    浜のじじい

  • 春陰やラストページの八犬伝

    坊平あきら

  • 春陰や野辺の送りに手を合わせ

    朝香碧心

  • 春陰や信号待ちの通院路

    峯森梟

  • 春陰や羅漢の顔の穏やかに

    朝乃珈琲

  • 春陰に隠されまいと鳶の笛

    秤防人

  • 春陰や老害と子に言われ

    中山蒼社

  • 春陰や角を隠して四十年

    澤木 悠

  • ごまかしを熟議と騙る春陰や

    夢野ユメ

  • 春陰や買物提げて我ひとり

    牧 美春

  • 春陰を翻すよにとり唄う

    髙地樹里

  • 朝起きて春陰雨戸の滑り良く

    藤沢・マグネット

  • 春陰や亡父の墓にカップ酒

    与野小町

  • 春陰やクリーニングの服重し

    楠十瀬子

  • 春陰や生死さまよう事故

    爺さん 婆さん

  • 春陰や豚舎の窓の薄灯り

    片岡三洋

  • 春陰やカアと鳴く電柱の天辺

    藤本九尾

  • 春陰や一人も良きと旅の空

    峰晶

  • 春陰やポケットに残る古きメモ

    福永夢幻

  • 春陰や釦一つを掛け違う

    澤村雪

  • 春陰のグラウンド包帯は真白

    豌豆緑

  • 身を切るの声のみ聞こゆ春陰に

    立田渓

  • 春陰や老いた二人の別れ際

    霧潤(むじゅん)

  • 春陰のホーム手を取りペアルック

    嗎 鬢藝

  • 動物園混む春陰の子らの声

    田中 恭司

  • 春陰や錆びたる鎌も働き手

    福田 小さな花

  • 春陰や独りぼっちの象舎前

    大空晴子

  • 春陰や奇跡おこらず明日転勤

    石川くるり

  • 春陰の影絵のような人の群れ

    石志

  • 春陰の教室團長の下駄の音

    苔間きい

  • 春陰や合わす視線にピーヒョロロ

    霜月 肇

  • 春陰や君の写真とお鈴の音

    忠園太冨三

  • 春陰や冷めたる白湯に見つめ入り

    平林 葵

  • いぬは小屋われはソファーに伏す春陰

    武田らくだ

  • 春陰や赤提灯をはしご酒

    渡辺闇太郎

  • 無人駅春陰ひそと汽車通過

    堀内和香

  • 春陰やあと何年で死ねるかな

    白い年月

  • 春陰や軽トラに積む肥袋

    駄句悠遊

  • 春陰を払うが如くバス追わん

    和子

  • 春陰や東京タワーの麓より

    豆野まね

  • 春陰や人の良き友詐欺に合う

    八ちゃん

  • 春陰や名称変わる夫人会

    麦乃小夏

  • 春陰や空の底ひは滲みをり

    路音

  • 春陰や仲間の弾む声遠し

    比企野朋詠

  • 春陰や「相談あり」とラインくる

    和気 和兎

  • 春陰や菩薩の指に鳥の声

    白河朔弥

  • 春陰や母ゆるゆると歩行器と

    伝説の晴れ女

  • 春陰の太鼓愛し子呼び覚ます

    内 越香

  • 春陰やポテサラ作るだけの今日

    美佑紀まい

  • 春陰や母の遺しし喪服出す

    有井 新子

  • 春陰やゴシック体のはねはらい

    浮世

  • 春陰や報道もなく兵士逝く

    村井もこり

  • 春陰や宛先不明のままの友

    矢口知

  • 春陰や元気自慢が入院す

    浅井利考ひー

  • 春陰や呉越同舟役員会

    南回帰線

  • 春陰や造影剤のほのあかり

    谷しゅんのすけ

  • 春陰や明日は胃カメラ蓙で酒

    北熊やす次

  • 春陰やリュック連なる弾む声

    兎野 ふう

  • 強く踏む春陰の路の片松葉

    田川のわにわに

  • 春陰や路地三軒の空き家かな

    保田佳子

  • 枯れ枝が鳥にみえると春陰の父

    中野ミク

  • 春陰や吉里吉里人のずうずう弁

    由樺楽

  • 春陰の重力かかる頭痛かな

    只暎

  • 春陰の月曜日には気もそぞろ

    川面得英

  • 春陰の昼湯に響くマイウエイ

    大原静漣

  • 春陰を纏い流るゝニュース嗚呼

    由凛

  • 春陰や精霊白き魂の音

    納平 華帆

  • 春陰や肩に鞄の辞書重し

    早川千秋

  • 春陰や放埓な風川渡る

    都合幸次郎

  • 春陰やロンドンの色ひろがりて

    葡萄乃木

  • 春陰や事故渋滞と登校班

    前田まだら

  • 春陰や独身寮の白湯熱し

    浅野輝

  • 春陰の橋シャラランとアルペジオ

    渡邉白梅

  • 春陰や「友達できた?」(できるかよ)

    面映

  • 春陰に明かり灯すや野辺の花

    如月庵

  • 春陰や余白増えたる日記帳

    千里万華鏡

  • 春陰やさざ波僅かに煌めきて

    林家淳平

  • 春陰や肩たたき券期限切れ

    赤井ヒカル

  • 春陰に列車の尾灯色薄れ

    赤城孔茲

  • 春陰やつり橋犬の尾も揺るる

    川すみ山葵

  • 春陰の指揮棒追ひて奏で人

    泉北の石ヤン

  • 春陰のもとで外干し風そよぐ

    太田 亞希

  • 春陰や黄泉比良坂に鈴響く

    太田一駄歩

  • 春陰や上手くいかない金曜日

    太田鵯

  • 春陰や松園の焰ずっと観る

    大姫

  • 春陰やユンボ土掘る音絶えず

    大野トキ

  • 春陰や惨禍を伝ふる一本松

    中邑未黄

  • 春陰や吾子は東へ旅立ちぬ

    仲村江子

  • 春陰の朝の「運命」ダダダダン

    朝焼けの雲

  • 春陰や折り鶴に込む息ひとつ

    長沖五月女

  • 春陰やアルプス席の千羽鶴

    長谷尾遼太

  • 春陰や母のうたたね障子越し

    津軽 りんご

  • 春陰の会話をはこぶ小道かな

    辻 麻

  • 春陰やマンモグラフィの再検査

    藤富うに

  • 春陰の荷は五箱なり新任地

    藤野つきよの

  • 春陰や一時帰宅のがん治療

    藤瑪瑙

  • 春陰に光を返す色袴

    道 環

  • 鯉は跳ね春陰の濠濁りけり

    道後K3

  • 春陰や花熟れ果てて目に入らず

    南出仁志

  • 春陰の見上げし泡玉孫笑う

    美伊夢

  • 春陰やまた本棚に捨てきれず

    美佐子さん

  • 春陰や事務所に届く再生紙

    膝丸佳里

  • 春陰や栞さしたる「若菜集」

    百夏

  • 春陰に似つかぬ君の隣かな

    富樫杏

  • 春陰の街に雨の匂いと居る

    芙蓉

  • 日時計の生き甲斐覆う春陰よ

    鳴川 尚好

  • 春陰の子らトゥクトゥクを跳ね揺らし

    野村酔狐

  • 春陰にそっと頬よせ木の香かぐ

    矢田 ひかり

  • 春陰や彷徨ふ母は万歩超え

    矢野葉月

  • 春陰や三本締めの退職日

    矢澤瞳杏

  • 春陰に集い二軒目のワインバル

    柳 裕子

  • 春陰や傘の箸置き傘寿膳

    鈴木ふよう

  • 春陰やアドレス消してぬく指輪

    圓山みかん

  • 春陰の寺の暗さに猫灯る

    櫻井静珀

  • 春陰にブレインフォグの淀む部屋

    芒 花

  • 春陰や手形だらけのガラスドア

    家好たま猫

  • 春陰は漢方薬と飲み下す

    家好たま猫

  • 春陰や甍に当たる水の音

    中安夢幻

  • 春陰は神様の洗濯物ね

    鈴野冬遊

  • 膝なだめ一歩踏み出す春陰かな

    矢野游呆

  • 春陰や二胡の呻きの地下に染む

    内藤一個

  • 春陰襟を立たせる夕暮れに

    珈琲俳人

  • 春陰や螺子の寸法狂う図面

    福嶋あやを

  • 春陰の壁に滲める鋲の錆

    千凡鼓

  • 春陰や罠に嵌りしアライグマ

    葱ポーポー

  • 少年は野良の春陰持て余す

    椎名二紋

  • 春陰や孫のギブスのまだ取れず

    内田游夏

  • 春陰よゆっくり呼吸してみよう

    良日謙心

  • 春陰や濠ゆく鳥の水脈微か

    藤岡伊集

  • 透け床の下の春陰スカイツリー

    多田ひとり

  • 春陰の泣くや放棄地三年目

    釋北城

  • 迷い服春陰のあさ彼思う

    鶴山

  • 春陰や我が手のささくれのみ確か

    浅丘乃詞

  • 春陰や地球の愚行生軽視

    浅羽ただし

  • 普請音の響き春陰抜けきれず

    千里灰汁太

  • 春陰や温泉宿のゆで卵

    湊川牛歩

  • 春陰や突き刺さるごと足の胼胝

    達多辺吟

  • 急行の過ぎしホームに春陰や

    秒年

  • 春陰や酢豚にパイナップルの是非

    武河和紋

  • 春陰ふと寄る露店透ける赤

    林 一途

  • 春陰の渋滞ガムの紙はどこ

    木村 月花

  • 春陰に湿布を二枚貼り出づる

    大島山羊

  • 春陰や鬼を祀るという神社

    名前のあるネコ

  • 春陰や地上で見舞う小さき母

    東 祐美

  • 春陰や夫の料理の味の癖

    藤山応援歌

  • 春陰の鬱の診立てよ笊の蕎麦

    浜西青芒

  • 春陰や珈琲の香に靴弾む

    前乃 桜

  • 春陰のホームを伝ふ軋りかな

    長野雪客

  • 春陰や猫背のパーカー我が上司

    中山長風

  • 春陰や葬儀帰りのご兄弟

    北の星

  • 気がつかば空気の匂い春陰や

    老翁

  • 春陰や位牌繰り出し顔を上げ

    髙橋寒青

  • 或るゲームのよな春陰の水たまり

    弥生ポリ

  • 参道の砂利踏みて春陰の黙

    福島ひなた

  • 春陰や母のくせ字のレシピメモ

    馬越あずき

  • 春陰の底に沈める小庭かな

    鷲塚文子

  • 飛ぶ鳥の力無きかは春陰なり

    那須乃静月

  • 春陰に鴉飛び交い船溜まり

    中山十七庵

  • 春陰や雑木林の闇深し

    喇叭鳥

  • 春陰や個展に集う友の顔

    平谷河女

  • 春陰を弾き飛ばすや孫ありき

    中川肱洲

  • 春陰の体育館は子らを待ち

    旅がらす

  • 春陰や例の病の篤くなり

    千葉旧雨

  • 春陰や立ち止まりまた歩み出し

  • 春陰の心の霧を散らす風

    大壽

  • 春陰や吾のマンションは大修繕

    村尾日々草

  • 春陰やギプスかぶれの肌白し

    想楽 前走

  • 春陰や粥ふつふつとつやめきぬ

    田中 しおん

  • 春陰や壺風呂の茶を焦がしけり

    創季 優

  • 春陰や猫のあくびはミルク色

    富田きよしこ

  • 春陰に重機のアーム傾ぐ頸

    有門やっちゃん

  • 春陰や実家終いの祠跡

    藤つばき

  • 春陰や黒鍵多き曲を弾き

    木下美樹枝

  • あの人を誘わぬ春陰音楽会

    木末喃戯

  • 春陰を破鐘めけるジェット音

    村崎水晶

  • 春陰や逆さまに見ゆる観覧車

    都忘れ 大富 孝子

  • 何故何故脳にオブラート春陰や

    末広野暢一

  • 春陰やホルター心電図痒し

    雪乃冬

  • 春陰や朝に夕なにカラスカア

    田中三頭乎

  • 春陰を背に生温き魔女の舌

    芳野政裕

  • 春陰に怯むな吾の天燈よ

    野枝 ころん

  • 春陰や団地をはずむ清掃車

    仲田松翁

  • 春陰や役所のペンの書き難し

    村居 菊

  • 春陰のスパイクも吾も研ぐ二軍

    中隔欠損

  • 春陰やもう傷のあるランドセル

    鍛冶屋恵子

  • 春陰の巴波にゆれる舟一つ

    篭山眺望

  • 春陰や地域番号呼ぶ記憶

    暮木葉

  • 春陰や母の塗り絵のモノクローム

    木地しろ

  • 春陰や父のオムツをまたポチり

    茶々子

  • 喧嘩して夫の背後の空春陰

    大ちはる

  • 春陰は咲く花覆う憂い持ち

    飯島寛堂

  • 春陰や予定の上の二重線

    豚豚豚子

  • 春陰や点滴できぬ父の腕

    泉世生

  • 春陰やバス待ちの列にならぬ列

    帯雪

  • 春陰や瞼に憩う過去の君

    妃都実 西子

  • 春陰や喉の小骨が恨めしい

    田村愚陀楽

  • 春陰やどっぷりつかる湯屋温し

    本間窓

  • 春陰は木星めいて面会日

    雪結由花

  • 春陰の墓地ノンアルで献杯し

    堀田オベサ

  • 入試終わりのキャンパス浪人生の春陰

    俳句おむすび

  • 春陰や記憶のひとを呼びし夢

    想予

  • 春陰や写真の跡に釘の列

    盤若の森

  • 春陰や母の花壇が人を呼ぶ

    太極

  • 春陰やぽつねん波と揺れあそぶ

    門上斗穂子

  • 春陰や幼子ひとり昇天す

    萩野谷我寿

  • 春陰や塗りたての壁なお静か

    令和の和子

  • 春陰や速度違反の証拠写真

    桉音

  • 春陰や老人ホーム明々と

    長井 フサコ

  • 春陰やマスクの下の無精髭

    北乃羆

  • 春陰や母校は未だ男子校

    竹林長彦

  • 春陰の花瓶からふと花弁落つ

    梅街 はるき

  • 春陰や硬く響きし鍬の音

    野上紫功

  • 春陰や古りしCD再生す

    門のり子

  • 春陰や褪せたポップの貼られたり

    白石 翠

  • 君の街もこの春陰?空を見る

    冬木 凛

  • 春陰や枝剪るほどに樹をおもふ

    藤山容

  • 春陰や竹樋伝う水の音

    鶴 一声

  • 春陰や異音震わせ洗濯機

    茶葉紅子

  • 春陰や中庸維持は難しい

    川端芙弥

  • 春陰や河原のプラスチックごみ

    福山くるみ

  • 春陰や束ねる本の山高し

    竹東子

  • 春陰や戻らぬページ破り捨つ

    林なお

  • 春陰の底で見つけた羅針盤

    大和屋雉虎

  • 春陰や家出て息子煙草二本

    柚之原柚柚

  • 春陰や水族館の裏は海

    竹田青菜

  • 春陰の鯉の群やと物陰に

    野口立香

  • 春陰やほほづえをつき太宰置く

    揺々

  • 春陰の夕暮れ向かう送別会

    福山さき

  • 春陰や齢の道程証なし

    竹田泉茶

  • 春陰や指に喰い込む紙袋

    房総太郎

  • 春陰の夜行の窓に黄泉の風

    葱坊主 (柴山)

  • 春陰やポン菓子弾け子ら笑顔

    無限山河

  • 春陰や吊るしたままのツーピース

    石野こかぶ

  • 耳鳴りを引き連れてくる春陰

    日々硝子

  • 春陰に介助バーにて囲まれり

    美村羽奏

  • 春陰やトンネル抜けて青眩し

    八幡蝶一

  • 春陰や母の病室息荒く

    美恵ノ海

  • 春陰や石垣のパーツに墓石

    唯 一滴

  • 春陰や屋根上の君餌を待つ

    日向 まお

  • 春陰や父の亡骸傍らに

    文月詩架

  • 春陰や息子還暦転勤す

    辻井風子

  • 春陰や登山の道に人さびし

    大川夜心

  • 春陰や肩の痛みは何時失せる

    放浪者

  • 春陰や体力落ちて働けず

    平本文

  • 春陰や明日の頁はしらじらと

    藤沼麦

  • 春陰やいまだ開けぬ段ボール

    島掛きりの

  • 春陰のカーテンの風いい匂い

    蒼井優子

  • 春陰や留守を預かる白襖

    岬ノ紀州

  • 春陰の校門の先望み満つ

    槇本享咏

  • 春陰に切れ目なく訥々と語る

    日傘かざり

  • 春陰や木鎌の錆も七年と

    前田よもぎ

  • 春陰の門前青き背真直ぐ

    増田千夜

  • 春陰やゴッホの雲のインパスト

    大井道芥

  • 春陰や寄りて離れて鳥の声

    大岡夏生

  • 春陰や都会暮らしに慣れぬまま

    大家由美子

  • 片想い告げてはにかむ春陰に

    大山 久幸

  • 春陰に推す背番号今日も無し

    大塚鴨鷺

  • 春陰や荒波寄せて砂山に

    中川 鉄庵

  • 春陰や虎のあくびの長きかな

    中島雪嶺

  • 春陰や十五年目の浜通り

    田中わしよう

  • 春陰や実家じまいの不用品

    田中亀子

  • 春陰や昇段の報孫のライン

    田淵彰楓

  • 春陰や平日のごと商店街

    田名邉美南人

  • 春陰やリサ・ラーソンのはりねずみ

    渡辺ぺこ

  • 春陰や靴擦れの傷赤々と

    島柳

  • 春陰や佐藤愛子を一二冊

    如月 さら

  • 春陰や唎酒会のつまみなし

    乃戸 野辺音

  • 春陰や飛べない傘を持って行く

    波川志真

  • 春陰や新たな一歩踏み出せず

    白玉 星草

  • 春陰やスタッカートの乱る吾子

    鉢垂藤

  • 春陰や徐々に手すりに頼る我

    伴田至誠

  • 春陰に扶養手当のなき妻と

    武智浩

  • 春陰や白球飲まれゆく昔

    風乃絣

  • 山々に広がりゆきて春陰

    副彩

  • 春陰や八雲旧居の高机

    服部香悦

  • 春陰や転職のこころあらわして

    福浦しんご

  • 春陰の河畔紅挿す孤木かな

    丙午子

  • 春陰やバスが静かに発車する

    北川太郎

  • 春陰や色褪せぬままエコー写真

    北田ひまり

  • 春陰や「お元気ですか」で筆止まる

    北乃大地

  • 春陰や朝刊にある戦の文字

    堀江三拍子

  • 春陰の骨上げに積む喉仏

    本間さら

  • 春陰や重き鞄の正門前

    本橋明季

  • 春陰の幕間ゆらすブザーかな

    凡吟山

  • 春陰が”風の電話”を包み込む

    未知女

  • 春陰や空気の重さ雲ささえ

    流れ星

  • 春陰や夫を施設に送る夕

    粒野 餡子

  • 春陰や一人バス停夫見舞い

    林 みぃゆうママ

  • 春陰や水路の掃除隣人と

    林一芳

  • 春陰や錆びた線路に車輪音

    鈴鹿鈴鈴

  • 春陰やはらからの墓誌薄ら彫り

    鈴木 京

  • ゆったりと鯉春陰の品評会

    浅井雑草おばさん

  • 春陰や名残りの膳の箸香る

    駄思考半片

  • 春陰が狭心症の胸にまで

    泉谷 梅子

  • 春陰や戒名に賜る海の文字

    村山羊

  • 春陰や校歌唱える昼休み

    増岡はる

  • 春陰よ私の心照らすなよ

    鈴木スモモ

  • 春陰や気配まだ濃き子供部屋

    片山千恵子

  • 春陰や老犬附してピータイル

    麓 佳衣

投句はこちら