俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2022年2月20日週の兼題

百千鳥

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • PTA役決めはかる百千鳥

    日向 道

  • 初登壇扉の先は百千鳥

    渡邉とも

  • 百千鳥畑土から湯気もわもわと

    沢野鬼ぐるみ

  • 五周年光に満ちる百千鳥

    良里素衣

  • つづら折り黙して歩み百千鳥

    亀亀子

  • 古地図では河内街道百千鳥

    彰乃泉

  • 孫集ひ百千鳥さま夢の中

    相沢 閑邦子

  • 朝日さす新生児室や百千鳥

    磯花珊瑚

  • 百千鳥仲間に入れてくれないか

    深空汐音

  • 法要の般若心経百千鳥

    あさぼらけ

  • バス降りしハイカーの群百千鳥

    悪七兵衛

  • 百千鳥女子ら男子をやりこめる

    鈴白菜実

  • 登山靴重き術後の百千鳥

    江波由芽

  • 日帰りの修学旅行百千鳥

    鈴木秋紫

  • 空青き花をついばむ百千鳥

    tokisan

  • 百千鳥盤に響きし詰めの一手

    伊藤夢子

  • 百千鳥勧誘競うキャンパスよ

    ひめのつばき

  • 早口な奴もおります百千鳥

    ゴー俳句翁

  • 百千鳥パステルの街ふふふわり

    春のぽち

  • 人形にリボンを選ぶ百千鳥

    南雲ゆゆ

  • 余生とて恋もありつつ百千鳥

    春蘭

  • 百千鳥みな大学を目指しおり

    菜活

  • 黒板に「祝」と濃く書く百千鳥

    笠嶋夢月

  • 炊きたての白米の香や百千鳥

    松本笑月

  • 畑へと向かう母待つ百千鳥

    三保緑

  • 百千鳥ままごとせし日の地蔵堂

    小原かおる

  • 口笛に競って応ふ百千鳥

    たにぐち 夢心

  • 渇き田に利根を率ゐて百千鳥

    弥勒夕陽

  • 百千鳥太田道灌ゆかりの樹

    茂木りん

  • 苔生した丸太に注ぐ百千鳥

    慎秀

  • 病床の賑やかなりて百千鳥

    天神川

  • 百千鳥散れば寄せ合い千の風

    なかにし空人

  • 十里木原の茅焼かれ百千鳥

    穴熊佳奈

  • ジャヌカンの道ひたすらに百千鳥

    ほこ

  • 矛とらず田畝に帰耕す百千鳥

    早香貴理

  • わけ入って百千鳥静にぎりめし

    月谷 日耀

  • 釣り人も浮きも止まって百千鳥

    大山 博士

  • 百千鳥再び巡る嬉しさよ

    谷口カレン

  • 百千鳥森の目覚めのチューニング

    那津

  • ブルートゥース祈りも運べ百千鳥

    あとりえぽえとりあ

  • 彌生の森の郎笑百千鳥 

    蓑虫庵70

  • 霊園の空の広さよ百千鳥

    紙谷杳子

  • 枝先に通園バック百千鳥

    やぶつばき

  • 百千鳥夫婦でたたむ寒冷紗

    草刈明峰

  • 銃を捨て聴けよ今すぐ百千鳥

    原颯太

  • 将棋指し勝敗ついて百千鳥

    吉岡幸一

  • 百千鳥テエプ巻き戻す心かな

    増井鴨せいろ

  • 市街地のモノクロ写真百千鳥

    朝野あらた

  • バードバス順番待ちの百千鳥

    俳句王

  • 百千鳥鳴き出す先の晴れ間かな

    室井槍月

  • リハビリの杖にエールの百千鳥

    野口静竜

  • 夕刻の駅前広場百千鳥

    成瀬悠

  • 図書館の書架のにほひや百千鳥

    奥の昼行燈

  • 百千鳥君に恋していいですか

    宮本 モンヌ

  • 百千鳥聖母子像の黙しけり

    うみのすな

  • 胸騒ぎ寝取られ誘い百千鳥

    Tera_san@モンヌ組

  • 百千鳥寛ぐ社交場の花壇

    柴桜子

  • 百千鳥料紙の金に散らし書き

    綱川羽音

  • 百千鳥何も知らずに撃つ兵士

    仮名鶫

  • 籾まけば此処ぞとばかり百千鳥

    恒人樹

  • 旅立つ息子と百千鳥

    みかん

  • 空淡く川面きらめく百千鳥

    むくむく 苔

  • 百千鳥私の心どこにある

    くらきまあこ

  • 観光地まん防解除百千鳥

    伊藤 知運

  • 百千鳥終盤となる選挙戦

    さくら悠日

  • 出棺を知るかのように百千鳥

    万里の森

  • 食いしばる涙いつしか百千鳥

    大山和水

  • 百千鳥午睡の後の園児らよ

    ゆき

  • 朝風呂の肌くすぐるや百千鳥

    舞童あづき

  • 百千鳥長いすべり台もう一回

    玉 ゆこげん

  • 百千鳥おずおずと来て唄う彼

    冨樫永今

  • 百千鳥香箱つくる庭の猫

    森野栞

  • 百千鳥そびえ続ける天守閣

    讃岐田打桜

  • 方言の飛び交う校舎百千鳥

    ぽんたちん

  • 百千鳥夜明け前だよ静粛に

    高尾 娯老

  • 百千鳥実家を売っていいですか

    松岡マツリ

  • 百倍に膨らむ大樹百千鳥

    宮﨑紅清

  • 百千鳥あんたも外国から来たのかい

    横山子守熊

  • ひさかたのピンポンやるか百千鳥

    さかえ八八六

  • 百千鳥車椅子の母首傾げ

    安笑

  • エレベーターのボタン取り合う百千鳥

    帝菜

  • 百千鳥黄色ばかりをちぎりおり

    目黒ゆきんこ

  • 百千鳥苔むす木々に訊ねても

    青田ゆうみ

  • 百千鳥聞きつ園児の岳登り

    PONホンダ

  • 一軒のパン屋が嬉し百千鳥

    紗千子

  • 百千鳥夢の違いを追う波紋

    原貼女

  • まっさらの背広ネクタイ百千鳥

    のっぽさん

  • 百千鳥時の止まった板の上

    セツナタイガ

  • 茶畑を宅配くるや百千鳥

    はるうらら

  • 五線譜の百千鳥調べはショパン

    魔昼 紫

  • 産院の乳児ならびて百千鳥

    下村ひじり

  • 墓閉じる散骨するや百千鳥

    かげろう

  • 百千鳥霊香満つる墓石郡

    山川 一露

  • 百千鳥じゃんけんぽんの笑い声

    にゃんみー

  • ざわつける隣家訪ふ百千鳥

    章@ノエル

  • 百千鳥午睡の夫の正しき寝息

    堀本チャイニーズハット

  • せせらぎの絶えぬがごとし百千鳥

    砂月みれい

  • 湖に青空映し百千鳥

    野山ノハナ

  • 百千鳥落語もありの学芸会

    須藤 松栄

  • 百千鳥こだまの声にさらに鳴く

    紅紫李依

  • A定を個室で孤食百千鳥

    唯果(ゆいか)

  • 百千鳥山菜・たまご・蕎麦うふふ

    森石華

  • たれか停む吾の駐車場百千鳥

    知無須園

  • 黙食の学生まひるの百千鳥

    柳川薬缶

  • 里山や森の奥から百千鳥

    中川 鉄庵

  • 歩けども遠くならざり百千鳥

    山路栗花

  • 百千鳥川と戯れ赤鉄橋

    玉治美

  • 百千鳥ダンスホールの花時計

    紫檀

  • 「罪と罰」読破朝日と百千鳥

    みー

  • 百千鳥コットンセーター空の色

    松本厚史

  • 同じ空同じ朝日や百千鳥

    花根ひろこ

  • 百千鳥森は炭酸水になる

    八田昌代

  • 百千鳥耳傾ける深海魚

    縞子公苑

  • リハビリの父のスプーン百千鳥

    こもれび光

  • 東京の売地せますぎ百千鳥

    田季たまき

  • 百千鳥歩みを止めて空仰ぐ

    犬塚季夏

  • 宮の森覆う光と百千鳥

    玉悦子

  • ジャズ流るる古きカフェの百千鳥

    竹林長彦

  • 本日の議題は何か百千鳥

    膝丸佳里

  • 百千鳥そらか届く谷わたり

    鶴城

  • 眠られず夜明けむかえて百千鳥

    湖上蓮花

  • 黒板の微分の羅列百千鳥

    浦野米花瑠

  • ふる里の静けさ破れ百千鳥

    わすれ傘

  • 百千鳥見慣れぬ顔をググる朝

    吉田静波

  • 百千鳥祖父の地カフェに変わりけり

    北国はな

  • 百千鳥天守の床の黒光り

    三富みつ葉

  • 百千鳥リトルリーグのネット裏

    風かおる

  • 体育館咲う保護者と百千鳥

    森上 準一

  • 迷彩の現代アート百千鳥

    星海

  • 百千鳥縄張り守る造成地

    高田仁和加

  • 湧水に太古の脈動百千鳥

    新井サトシ

  • 絵札追う仙人風呂や百千鳥

    瑞陽庵

  • 今日ここは移動図書館百千鳥

    はづき昼花火

  • 集う縁者墓地の百千鳥

    下田あらた

  • 決意燃ゆ百千鳥聴く湖畔にて

    楠木雨水

  • 放射能除染完了百千鳥

    あらかわすすむ

  • 百千鳥宇宙と地球の摩擦音

    吉 や

  • 澄みわたれ迷う心に百千鳥

    橋口惠

  • 百千鳥調律師なきラプソディー

    光顕

  • 百千鳥磨かれてゆく今朝の空

    森 毬子

  • 一坪の畑ふっくら百千鳥

    渡邉志づ

  • 誘はれて伴にすすむは百千鳥

    よひら

  • 場所取りの声が響くや百千鳥

    鶴富士

  • デートの日樹々もそわそわ百千鳥

    戸村友美

  • 日記を跳ねる百千鳥のオノマトペ

    陽皐光

  • 百千鳥いりぐち明かき連鳥居

    片岡六子

  • 百千鳥我には想い人をらず

    藤野ゆくえ

  • みやげ屋を開け広げたり百千鳥

    藤原素粒子

  • 百千鳥空にミサイル地に瓦礫

    静月夜

  • 復職の革靴硬し百千鳥

    松本脩子

  • 踝のやさしき白さ百千鳥

    うからうから

  • 百千鳥数学想い風が吹く

    神田夜月

  • 和芥子の鼻慰むや百千鳥

    未央宮

  • ファンファーレ高鳴る紙の百千鳥

    杉之坊妙庵

  • 百千鳥納骨の日のお経かな

    仙元山佐吉

  • はかま揺らす風かえりみず百千鳥

    三田口附子

  • 百千鳥放牧場は山羊二匹

    犬井山羊

  • 百千鳥パウスカートのひるがえり

    林檎

  • 新任の教師あいさつ百千鳥

    へたおかまこ

  • 百千鳥利尻富士への登山道

    池野五月

  • よっこらとヨガのポーズや百千鳥

    だがし菓子

  • 父を追う吾子は百千鳥の中へ

    星私 虎亮

  • やきもちの香るお宮へ百千鳥

    伊呂八 久宇

  • 百千鳥多世界の複眼一つ

    法典

  • 百千鳥卓球台のすこーんすこーん

    和ばぁば

  • 百千鳥飛行機ぬけて雲はしり

    山薔薇

  • 百千鳥迷いの森の分かれ道

    眞さ野

  • 百千鳥高き梢の唱の色

    佐藤夏みかんの亭主

  • 給油ガン取るつかの間の百千鳥

    岡 里詩

  • 百千鳥徒心湧き千鳥足

    夜音 友

  • 仁王像の耳ひらくや百千鳥

    宮みやび

  • 百千鳥プリンカップに団子虫

    音羽実朱夏

  • 百千鳥よ故郷は暴風雪警報中

    吽田のう

  • 百千鳥東の空に八海山

    月野うさぎ

  • 一里塚の建つ十字路百千鳥

    大泉まる丸

  • 新任の自己紹介や百千鳥

    ゆきなごむ

  • 百千鳥薪割る音と風に乗り

    城山醍醐丸

  • 赤鳥居はためく旗の百千鳥

    水谷豊海

  • うすづきていづくに眠る百千鳥

    オヤニラミ・グレ子

  • 百千鳥どの子が我が子迷子なり

    菊川寝ん猫

  • 百千鳥弦音加わり射抜く的

    わかこ

  • 百千鳥風にさそわれ宮参り

    森 宗佳

  • 学び舎を旅立つ子らに百千鳥

    灰谷素数

  • 百千鳥間奏長き曲流る

    本田 浩美

  • 今朝の雨耳朶に昨日の百千鳥

    前田 龍志

  • 化野に万の石仏百千鳥

    紅海月

  • 百千鳥猫の伸びする河川敷

    西行葉牡丹

  • 残酷な鳥黐禁止百千鳥

    可秘跳

  • 第九でも歌っているや百千鳥

    吾亦紅也

  • 鋸使い奏でる遺品百千鳥

    アオハル

  • 百千鳥イーゼル立てて絵の具溶き

    渡辺 吉兆子

  • インスタを始めて二日百千鳥

    野本踊

  • この森は鳥の楽園百千鳥

    玉井令子

  • 百千鳥ジャングルジムはおらが山

    桜よし榮

  • 百千鳥みずビリビリと高い声

    おこそとの

  • 旭浴び林に湧き立つ百千鳥

    前川一老

  • リハビリの一歩一歩や百千鳥

    安田風花

  • 引越しのトラック出る日百千鳥

    鳥羽蒼香

  • 園庭の赤き帽子や百千鳥

    勘太郎

  • ざっわざわ大枝ゆるる百千鳥

    朋部 琉

  • 大勢の中の孤独や百千鳥

    山根祐子

  • 百千鳥とびだす絵本繰るたびに

    香田ちり

  • 実習生は異国語や百千鳥

    菜々の花畑

  • 打っても届かぬLINE百千鳥

    モンヌ組 りこ

  • 百千鳥鎮む猛禽の睥睨

    厚木の虚栗

  • 電線をミファソと奏で百千鳥

    かえる L

  • 百千鳥吾が単身は四年目に

    住田 赤鈴

  • スモックの肘のかぎ裂き百千鳥

    小野寺 余伴

  • おひらきの声届かずや百千鳥

    華生華名

  • 今日の旅各駅停車や百千鳥

    西垣天粋

  • 二上山おはようという百千鳥

    Karino

  • 結納の緋色の着物百千鳥

    冬野とも

  • 百千鳥しぶき横切る空の青

    バーバラ

  • 母さんは耳ふたつです百千鳥

    まるにの子

  • 百千鳥さんまがいるに違いない

    山田蚯蚓

  • 心電図は直線百千鳥よ飛べ

    鳥田政宗

  • 切株の白く光るや百千鳥

    宍戸もくれん

  • 百千鳥ファインダー越し姿追う

    村のあんず

  • 硝煙と瓦礫の街へ百千鳥

    秤防人

  • 四姉妹久し実家と百千鳥

    中原かなめ

  • 用水路工事中なり百千鳥

    だいだい

  • 雨後の雲透けゆく朝や百千鳥

    てつなお

  • 百千鳥細密画かく少年の目

    並木ひあみ

  • 百千鳥爆撃の跡白ペンキ

    弓原トーヤ

  • 巻き戻す祝辞のテープ百千鳥

    是空

  • 石舞台は悲憤の塚か百千鳥

    オアズマン

  • ハイキング木々揺らす風百千鳥

    いしかわ

  • いつぶりのホームルームや百千鳥

    不学

  • 黄緑の風生まれたる百千鳥

    くぅ

  • じゃんけんで負けて水汲み百千鳥

    帯壱

  • 一人乗りリフトがたがた百千鳥

    横山雑煮

  • 百千鳥まだ決めかねる子の名前

    香依蒼

  • 急登の歩荷訓練百千鳥

    竹の子竹子

  • 右耳を甘やかに射る百千鳥

    あおい結月

  • 公園のベンチの窪み百千鳥

    三上 栞

  • ももちどり一山の樹を揺らしけり

    愚老

  • 百千鳥帰還困難十一年

    藤野あき

  • 女湯の湯床会議は百千鳥

    梔子芳香

  • 傾聴に溢るる思い百千鳥

    凪ゆみこ

  • 百千鳥思い直して荷を下ろす

    秋野 香

  • 百千鳥この子泣く子ぞおろおろし

    津山直三

  • やわらかき陽ざしとなりて百千鳥

    糺 森子

  • ひもすがら刺繍を縫いて百千鳥

    岡田瑛琳

  • 低山を登り休めば百千鳥

    きっちゃん

  • 茜さす風の電話や百千鳥

    姉葉万亀子

  • 夫以外女五人や百千鳥

    馬場馬子

  • スーツ着た息子見送る百千鳥

    清瀬ハイジ

  • 葉もれ日のやさしき匂ひ百千鳥

    清瀬朱磨

  • 対向のバスに会釈や百千鳥

    神谷元紀

  • 沈下橋風が越したり百千鳥

    もん

  • 百千鳥苔生す石段修行僧

    佐藤俊

  • てっぺんに影残したる百千鳥

    大橋風利

  • 百千鳥煽り煽られ火の如く

    河村 呂便

  • 友人の家を転々百千鳥

    さ乙女龍千よ

  • 聴こゆるは短調ばかり百千鳥

    ノセミコ

  • 方舟よなけどもどれぬ百千鳥

    純夫 墨純

  • 晴れだから今日は早退百千鳥

    東歩

  • 万華鏡のごとき百千鳥の空

    蒼 乃乃

  • 日本語の美しきかな百千鳥

    蜂 鳥子

  • 彼女の恋は二股三股百千鳥

    松田文女

  • 目覚めれば母の手さがす百千鳥

    馬門宗太

  • 百千鳥車内のスマホの指忙し

    のびたのじいじ

  • 溜息を消し去りし空百千鳥

    柴森爽

  • 隠れたるピッコロ奏者百千鳥

    勢津

  • 百千鳥お転婆な我独りかな

    吉河好

  • カーテンに映るは一羽百千鳥

    石田恵翠

  • グラウンド乾けば響く百千鳥

    寺岡はる

  • 産土神の朝の始まり百千鳥

    いまいやすのり

  • 散歩道やぶから外へ百千鳥

    齋藤鉄模写

  • 百千鳥水場に姿まだ見せず

  • 園内の百千鳥見る孫ギプス

    神戸 美優

  • 古刹へと交わす挨拶百千鳥

    一港

  • 開幕を告げ旋回す百千鳥

    夢坊主

  • 瀬の音の中に確かな百千鳥

    髙橋 流れ藻

  • 百千鳥五輪の国旗賑やかに

    花咲めだ香

  • 造船の音止みて今百千鳥

    くろすけあさき

  • 百千鳥強弱まさに洋琴かな

    酔丑

  • 座禅組む石庭漏れる百千鳥

    下田せっちやん

  • 三度目の留年通知百千鳥

    濃厚エッグタルト

  • 制服の採寸の日の百千鳥

    むらのたんぽぽ

  • 餌台や蝶番ゆるみ百千鳥

    三家端

  • 巫女の鈴神楽始めの百千鳥

    手塚童好

  • クラス替え友と別れの百千鳥

    福岡俊和

  • 百千鳥素振り百回豆だらけ

    佐藤恒治

  • 軽トラの轍くっきり百千鳥

    月奈利

  • 恐竜は鳥臭らしい百千鳥

    柚子こしょう

  • 蜜水の惑う香りや百千鳥

    海乃葉葉

  • 百千鳥こかげに眠る吾子二人

    島こうこう子

  • 百千鳥反戦デモのごとくなり

    金目銀目猫中西

  • 前世の記憶ありけり百千鳥

    とき坊

  • 一を知り十を忘れて百千鳥

    能千

  • 静けさや本番前の百千鳥

    三鷹の蒼涯

  • 百千鳥ポリープの歌手無言業

    久間 いたる

  • 朝市の風の調べか百千鳥

    小柳ジョージ

  • 一人居の喋らぬ日あり百千鳥

    仲間英与

  • 百千鳥ホームの扉位置ずれて

    三群梛乃

  • 国遠く声届かぬや百千鳥

    つくばみらい亭

  • 里山にミサイルは無し百千鳥

    高石蓬莱

  • 自治会の総会終わり百千鳥

    水晶文旦

  • 百千鳥暗号の場所ささやかれ

    水豚庵

  • 告白も聞き逃したり百千鳥

    仲 操

  • あれやこれ音符に出来ぬ百千鳥

    マロン栗

  • 百千鳥書庫の古書群東歌

    渡邉くるり

  • 六十の手習いはピアノ百千鳥

    中川花序

  • 明日からの再開うれし百千鳥

    小梅 町子

  • フィルム内映える笑顔と百千鳥

  • 銃声が百千鳥へと変わる日を

    のもとみな

  • 葉の無い山遠く消える百千鳥

    栲null

  • あこがれの電車通学百千鳥

    よみちとせ

  • 失せし別れ百千鳥のみ送る朝

    美乃

  • 孫乳歯生える喜び百千鳥

    四葉の苦労婆

  • 百千鳥通勤車中のラジオ消す

    亜久琵

  • 百千鳥下駄に裸足や陽の射して

    水木花水木

  • バーベキュー女五人や百千鳥

    海風ももみ

  • 率直におおらかに愛百千鳥

    納戸灯

  • 孫の指眩しき空の百千鳥

    東美節子

  • 百千鳥おまえのそばに傀儡士

    天道虫

  • オンライン受講の窓辺百千鳥

    雅若ひゆなゆ

  • ここだけの話啄む百千鳥

    佐藤夏みかん

  • 朝坐禅の静謐囲む百千鳥

    富士桜花

  • 百千鳥はじめに鳴くは勇気いり

    中山 理映子

  • 確申を終えて私も百千鳥

    シニア修行

  • まほろばにひねもすのたり百千鳥

    亜斗

  • 玉切りの黙に間の手百千鳥

    美竹花蘭

  • 百千鳥静かなる山の生演奏

    べにきんぎょ

  • 米を待つ塀に整列百千鳥

    みちか

  • 公園の朝の体操百千鳥

    尾崎雅哉

  • この声はあの声はと百千鳥

    余じい詐

  • 今日もよく赤子泣きをり百千鳥

    石川潤子

  • 碧落や烏国は戦火百千鳥

    庭野環石

  • 下校門湧き出づる児ら百千鳥

    みゆむうしば

  • 百千鳥帰り咲き待つ山積の古布

    新一歩

  • 世紀末と嘆き唄う百千鳥

    珈琲俳人

  • 百千鳥君はつぶやくように告ぐ

    大好楽子

  • 酒盛りや百千鳥はマスクをしない

    酒井 常

  • 百千鳥浴びて逆上せるまで五分

    もんちゃん

  • ライダーみな発ちたる宿や百千鳥

    八日きりん

  • 網掛けよ鉢植え野菜百千鳥

    佐藤風太朗

  • 百千鳥霞ヶ浦も狭かろう

    黒と白

  • 連山の目覚めを誘ふ百千鳥

    一の介

  • 餌台に歓迎の文字百千鳥

    勝本熊童子

  • 蒼空の自由恨めし百千鳥

    えみこばーば

  • 百千鳥陽の差す黙の四人部屋

    矢野葉月

  • 義仲も見たか倶利伽羅百千鳥

    朱久瑠ねづこ

  • 百千鳥スカーフの絵は堀文子

    鈴木ふよう

  • 読み返す伏線巧み百千鳥

    玉水

  • 百千鳥木々の葉も百きらめきて

    あいまい もこ

  • 百千鳥黙して藪に魔は降りぬ

    永井径

  • 条文に赤きマーカー百千鳥

    麦のパパ

  • マスクとり湯宿の朝食百千鳥

    大河

  • 雨の日も曇りなる日も百千鳥

    児玉 すず子

  • 百千鳥朝の輪唱らるらりら

    小町瑞泉

  • ゴミ出しにパジャマ脱ぎ捨つ百千鳥

    山治高

  • 百千鳥かすか聞こえる反戦歌

    茶子父

  • 露天商放る残菜百千鳥

    なみ夢めも

  • 別れ際バスで手を振る百千鳥

    わきのっぽ

  • 朝イチのゴルフOB百千鳥

    酒楽康庵

  • ピースピースと啼きても藪の百千鳥

    高頼かづき

  • 立ち漕ぎの坂電線の百千鳥

    とわ

  • 葬式後こだまする百千鳥

    またあ

  • 百千鳥栞を挟む「春と修羅」

    椿こちょすけ

  • 耳塞ぐ自転車の子を百千鳥

    つく婆あ

  • 百千鳥今日の小昼は塩むすび

    仲村江子

  • 百千鳥濡れてもなお鳴きやまず

    小暮修

  • 名も知らぬ言葉かわして百千鳥

    実本礼

  • 百千鳥光の束に戯れし

    金子加行

  • 円墳を護る四神や百千鳥

    山棚佳津

  • 丹沢の森はそよめく百千鳥

    愛柑

  • 胎に満つ赤ばむ命百千鳥

    猪らっぱ

  • 開演の前のアリーナ百千鳥

    立山 穂高

  • 百千鳥ぽつりつぶやく独り言

    荘司彩舟

  • 百千鳥誰の中にもいるプーチン

    石川さち

  • 百千鳥君は木霊に恋をして

    陶豪

  • 精米機ぽろぽろ再開百千鳥

    チャンつの

  • 百千鳥近道をして墓地の中

    伊藤善隆

  • 父も母もまぼろしですかね百千鳥

    赤松鴨

  • 一閃し寛解を告ぐ百千鳥

    柴口裕香里

  • 百千鳥定年の日の始まりは

    椿は律

  • 百千鳥日向あふれる雨あがり

    藤川雅子

  • 空真青電線上に百千鳥

    湖の人

  • 百千鳥友と離れしクラス替え

    津々うらら

  • 百千鳥聞き分けできぬ声ばかり

    柴田あやめ

  • 草野球広場狭しと百千鳥

    宏楽

  • 百千鳥吾ぐるがらと押し車

    中島裕貴

  • 何処にか聞き上手居て百千鳥

    佐藤実果

  • 戻れない道選びし日百千鳥

    アクエリアスの水

  • 深呼吸ひとつ頭上に百千鳥

    高橋ひろみこ

  • みどりごのかそけき寝息百千鳥

    五月ふみ

  • 百千鳥真青の空を歩きけり

    冬井三月

  • 同窓会恋のはじまり百千鳥

    よつ葉

  • 霊園の四角空に百千鳥

    千葉かつこ

  • 内宮に詣でるがごと百千鳥

    久志fromJAPAN

  • 弁当のおかず交換百千鳥

    北の山猫 水島

  • 高島屋の薔薇の切り抜き百千鳥

    櫂野 雫

  • 山々が覚めたら鳴かむ百千鳥

    本村なつみ

  • 耳鳴りの忘れるほどに百千鳥

    佐渡の爺

  • 土を踏みたゞ浴みたきは百千鳥

    とはち 李音

  • 百千鳥根藤の沢を子に教ふ

    沢胡桃

  • 百千鳥ゆらりんこ橋の空響く

    吉村モモミ

  • 掛け合いは最高潮に百千鳥

    ハナショウブ

  • 海峡を望むバス停百千鳥

    米山

  • 婆ちゃんと骨壷話百千鳥

    山口たまみ

  • 同窓会十五に戻り百千鳥

    橘 萌香

  • 病室の千代紙千鳥百千鳥

    大盛茄子紺

  • この星の笑顔何処へ百千鳥

    あすか蘭紅

  • ジャグラーの落とせし剣や百千鳥

    佐々木四郎

  • 感染者数減少ももちどりの上野

    友のたかhero

  • 百千鳥園児の午睡覗きをり

    天王谷 一

  • 点描の粒はパステル百千鳥

    糸川ラッコ

  • 百千鳥天然水のペットボトル

    田町なの

  • 百千鳥車窓に流る淡き色

    弦巻英理華

  • 百千鳥や新生児室はなないろ

    素々 なゆな

  • 百千鳥せわしく集ふ子孫かな

    ピョン吉 龍

  • 廃校のバザー賑やか百千鳥

    吉 哉郎

  • 朝風にさざめく水面百千鳥

    竹内 喜和

  • 落雁の鶴梅甘く百千鳥

    尾頭朔江ヱゐチ

  • 簪は七宝つなぎ百千鳥

    染野まさこ

  • 我待つか小さき社の百千鳥

    横ちゃん

  • 空は青仲間に入れて百千鳥

    志古女

  • 四姉妹長女は古稀に百千鳥

    小野小マーチ

  • 我が墓のまわりで鳴けよ百千鳥

    鈴木由花子

  • 「日本とは違うね」と吾子、百千鳥

    太郎坊

  • 山の端は雲引つ掛けて百千鳥

    夏椿咲く

  • 百千鳥静寂纏う太極拳

    中村まさあき

  • 百千鳥濁音残る国訛り

    三猿 八猿

  • 百千鳥ささった刺が溶けていく

    さかい佳乃

  • 百千鳥今か今かの掲示板

    枇杷子

  • 城下町迷路に誘ふ百千鳥

    糸慌@木ノ芽

  • トロッコは野天風呂行き百千鳥

    游真

  • 独り身の口錆びつきて百千鳥

    山岡 春眠

  • その調べメジャーセブンか百千鳥

    風の木原

  • 早く来い季節呼び込む百千鳥

    杜野 ほたる

  • 百千鳥娘よ鳴くを忘れたか

    淡海 なおあき

  • 散歩する寡黙な夫に百千鳥

    ヤモリ

  • 裏道に新たカバンで百千鳥

    えふしー芭流砂

  • 曙の朝もや弾く百千鳥

    太池吉雄

  • 百千鳥終の棲家を決めかねる

    なつ椿

  • 霊園に僧侶を待つや百千鳥

    内田こと

  • 天幕のすき間に集ふ百千鳥

    井上たとぅや

  • 本命はあとにまわして百千鳥

    KAZUピー

  • なんとなく糠床練る日百千鳥

    ふくろう悠々

  • 百千鳥朝一斉の早支度

    椎名こたろー

  • 百千鳥口説きのラップにゃイカれるね

    一久恵

  • 白杖が案内するは百千鳥

    相沢はつみ

  • 百千鳥や今日も白飯うまい朝

    彩明

  • 茅葺に朝餉の煙百千鳥

    案山子@いつき組広ブロ俳句部

  • みかん挿せば立木かなでる百千鳥

    波間見

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