俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2023年3月20日週の兼題

野遊

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 野遊や子らに老いを知らされて

    加藤直瑶

  • 野遊やよちよち追うて兄となる

    春村実季果

  • 野遊に空飛ぶ犬の笑いをり

    坂上滝

  • トラクタも止まるおにぎり野遊か

    石巻のふみちゃん

  • 湖見えて長き下りの山遊

    山本つくし

  • 野遊びや足に馴染まぬスニーカー

    佐藤俊

  • 山遊や父の手ほどき沢登り

    下村ヒジリ

  • 野遊の葉まるめふくみ子に鳴らす

    松井 檸檬

  • 野遊びやモオツアルトよりショパンのワルツ

    青梅東子

  • 野遊の誘ひ追風のイランイラン

    守屋 淨久

  • 野遊や叔母の背中は母に似て

    一條冬青

  • 野遊の吾子尻餅に生欠伸

    雀浪乱

  • 野遊や暮れて川面に老いの顔

    水野公於

  • 野遊びの茣蓙を陣取る犬の尻

    花弘

  • 高年の一団野遊びの上手

    森初音

  • 野遊びてまどろみひとつ覚むる夢

    元梨 有

  • 野遊びやきな粉こぼれて吹き出して

    三尺玉子

  • 野遊や土踏まずから虫逃げる

    正岡さら

  • 野遊や未だあたらしき恋の歌碑

    傘子

  • たち消える野遊びの夢午前5時

    森下一夜茸

  • 野遊や裸足になりてスクワット

    古寺 憲子

  • 野遊や草に寝ころぶ休耕田

    水谷未佳

  • 野遊や母さん役はいつも姉

    蛍草飛田

  • 北の地に野遊びようよう始まれり

    右田 俊郎

  • いざ給へ父のおむすび野遊びに

    山月 無辺

  • 野遊の着るや脱ぐやのいそがしさ

    新米にぎりめし

  • 野遊の香に焦げ目あり茜空

    山姥和

  • 野遊びの帽子押さえる腕白し

    桜 萬山

  • 野遊やむすびこうこに満ち足りて

    鯨之

  • フリスビー飛び込む野遊びのシート

    永井うた女

  • なんもしない人を借りて野遊びす

    山月

  • 野遊でお猪口に映る空淡い

    小林共捺哉読

  • 野遊や父との相撲投げたがる

    出口並木

  • 野遊の子らの陣地に青き花

    青嵐

  • 喜寿米寿野遊び揃うスニーカー

    横山 稲

  • 平日と逆の電車で野遊へ

    光源爺

  • 野遊びや銀座のママの握り飯

    佐藤恒治

  • 野遊の関門丸太橋超えて

    玖良咲

  • 野遊の果てに浮かびし青天井

    高瀬小唄

  • 吾子ダッシュあおき野遊三世代

    赤城那智

  • 野遊や地球への感謝と祈り

    岡本ふあんた

  • 野遊のいつかあなたが投げた球

    時小町

  • 野遊や杖にちりちり金の鈴

    小田緑萌

  • ボール一個足裏に蹴りて野に遊ぶ

    越後 翠

  • 野遊や母直伝のいなり寿し

    金子あや女

  • 野遊てギガの足りないスマホかな

    西行葉牡丹

  • 野遊に初のおにぎり心ざわ

    高崎怪人

  • 野遊びや恐竜図鑑ちと広げ

    岡崎梗舟

  • 野遊やとたん屋根とんだとたん

    佐藤やよい

  • 野遊の嬉し楽しの筋肉痛

    嗣子孫々

  • 自転車に跨り妻と野に遊ぶ

    屋島の昼行灯

  • 野遊や心中前の水入らず

    佐野智之丞

  • 源氏山鎌倉殿と野に遊び

    松尾 パッション

  • 草原に絵本を読む子春遊

    森器

  • 野遊の続く帰りのバスの夢

    佐藤澄子

  • 野遊や人の渦からピコピコン

    黒猫かずこ

  • 野遊の収穫グラム二百円

    清 桜人

  • 野遊やついでに喰える草を摘む

    古舘粋狂

  • 野遊びやいい塩梅のおままごと

    越後縮緬

  • 野遊や忘れしものに失くしもの

    三笠木 草

  • 野遊びを冒険と呼ぶ従兄弟らと

    彩 一絵

  • 野遊びや帰宅を断固拒否の柴

    三角山子

  • 野遊びや空き缶蹴られ子らは散る

    加藤水玉

  • 野遊は追想と歌開け放ち

    石志

  • 婆ちゃんはひい婆ちゃんと野に遊ぶ

    沼沢さとみ

  • 野遊やリード外してよういどん

    倖菜@野の花

  • 野遊のあと恋バナの帰り道

    弘月令五

  • この木が一塁あの木が二塁野に遊ぶ

    山口 葵生

  • 野遊びや頬撫でる風三拍子

    山清

  • 背中にドン野遊帰りの小さな手

    佐久太郎

  • ポケットの小型ナイフや野の遊び

    山根祐子

  • 野遊びの子らに土俵も伸び縮み

    春の新々

  • 児童書のブルーベリーパイ野遊や

    青那 音

  • 稚児の列野遊のこえ御天道へ

    植村静夏

  • 野遊や最後の鬼は早苗ちゃん

    永山シャンシャン

  • 産声や楽しみに待つピクニック

    水野 寿香

  • 不発弾埋まる幻の野遊び

    若狭

  • 野遊びや足裏に草の息吹かな

    橘 春香子

  • 野遊の踵くすぐるもののあり

    海野優

  • 野遊やレジャーシートにひとり待つ

    笠川香奈

  • 野遊や中腰で進む手が緑

    三冊手帳

  • 野遊びや知らないふりの帰り道

    上田 薫

  • さあ駆けのぼる野遊の段ボール

    月最中 松本

  • 野遊びや草もち二つ母の愛

    岡崎秀恵

  • 野遊やハモニカ胸に君を待つ

    新果鈴

  • 野遊びや風が姿を見せたまふ

    蝦夷野ごうがしゃ

  • 野遊びや紙飛行機のインパルス

    瀬戸ゆらり

  • 野遊やウクレレ奏でスナフキン

    小塚ちか丸

  • 野遊びやビニールシートは休憩所

    山桜昌子

  • 野遊びやアンテナ棒の失せるまで

    音拍

  • 野遊や安否確認兼ねる古希

    岡本みい

  • 野遊びや丘の砦がわが城ぞ

    市川こけもも

  • 野遊や空のカーテンふわと掛け

    上中未明

  • 野遊びの声に聞き入る災害碑

    衆土売尽

  • 野遊やひねくれん坊本を読む

    呉暮子

  • 野遊やオーガンジーのすそひらり

    山田 梯子

  • 野遊びの子らの身の丈のいろいろ

    笑田まき

  • 野遊びやべたと座りて充電す

    三谷あいこ

  • 野遊や高い高いの影伸びて

    蝦夷やなぎ

  • 野遊に土に空色広げ伸ぶ

    山路ゆか

  • 野遊の待ち遠しきやそぞろ神

    羽加羽生

  • ベビーカー乗り出し参加す野遊び

    佐々木四郎

  • 野遊びや夫の好みのタラコむすび

    高橋せり花

  • 野遊びにかまけた子らの手の大き

    神ヤ飛ビ魚

  • 野遊びの孫の背中に祖父の声

    神興ひさし

  • 弁当もそこそこに野遊の吾子

    古都酔仙

  • 野遊や小さな靴の変拍子

    水沢撫菜

  • 野遊びやエントロピーの増す川辺

    松本ぐれみん

  • 帰省中野遊ぶ声はまだ微か

    御握

  • 野遊の娘は箒で飛ぶ練習

    植田 三八

  • 野遊びや何処から来る果実の香

    高重安眠

  • 野遊やふたりががりの車椅子

    松尾なおゆき

  • 野遊びや今なお恥じらうツーショット

    菅原ゆう

  • 野遊やべごに倣ひて草を喰み

    寺ゆた

  • 陽を浴びることの正しさ野遊びよ

    森野翔

  • 野遊びの彼女の膝小僧赤チンキ

    山紗季茉悠海

  • おそろいの弁当箱や春遊

    花星壱和

  • 摺り足で歩む嘗ては野遊の人

    遠藤波留

  • ペダル踏むまえうしろ背中は野遊

    茄子の花

  • 野遊や何が降ってくることもなし

    桜よし榮

  • 野遊やマスクと遠慮の一升瓶

    森上 準一

  • 野遊で子投げしボールの重さかな

    松あかり

  • 野遊へ犬・犬・犬・狗・フェレットだ

    赤ずきん籐華

  • 野遊や上りはバス停カップ酒

    小林乏硯

  • 野遊びやあれは結界石だった

    小栗あきこ

  • 野遊や4番の手打ちホームラン

    岸壁の龍崎爺

  • 野遊のキティのリュックや木々笑ふ

    羽柳武助

  • 野遊びに出たまま5年目の部屋

    花とわこ

  • 故郷が瞼に浮かぶ野遊びか

    輝雲彩

  • 野遊の帰りに歌う校歌かな

    吉岡幸一

  • 野遊や白長靴に這ひしもの

    沖 若永

  • 昼休み家に帰らず野遊びす

    歌笛喫茶

  • 野遊びやママのかをりの膝枕

    小夏

  • 伸びあがる野遊びの野にスカイツリー

    石黒久美子

  • 野遊びや啄木になる抜ける空

    光顕

  • 野遊びや勝手に作る草の歌

    夏目あかり

  • 野遊びや車椅子の子ぐんぐんと

    松本厚史

  • 野遊や色とりどりの花と飯

    深空汐音

  • 雲つかみ頬張る仕草野遊びや

    加藤暖

  • 野遊の笑い途切れぬ老女の輪

    小原かおる

  • 靴脱ぎてやわらかき足野に遊ぶ

    亀くみ

  • 時至る野遊び夢み帰路に着く

    久世越仙

  • 野遊びや親父の遊び子に伝え

    是出童大

  • 野遊で寝転び空の青さ目に

    植木照美

  • 野遊びやわっぱ山盛りめはり寿司

    高木ひーちゃん

  • 野遊にトミカ連れてく幼き掌

    春木ともこ

  • 野遊びに時間忘れた男の児

    森脇レイ

  • 甥姪の野遊の声陽の光

    久志fromJAPAN

  • 野遊や一心に撮る知らぬ鳥

    佐藤のばな

  • 野遊びや小指からませ花を摘む

    遠藤倫

  • 野遊や忘れた校歌うたう姪

    夏目ゆきと

  • 野遊や夕餉の菜を摘む役目

    孝崎有辺

  • 野遊びやひざ笑う程の歩数計

    新一歩

  • 野遊や吾子のリュックに紙オシメ

    岸本 五月

  • 野遊や三つ子の二輪追ふ笑声

    恵みの雨

  • 野丁場の微風に笑し野遊や

    栗原栄一

  • 野遊びをしすぎて家の灯はるかなり

    境内集

  • ボール蹴る園児の声や野に遊ぶ

    蒲 公英

  • 木漏れ日を集めて駆ける野遊よ

    水桜

  • 野遊や馴染めぬ吾子のクレヨン画

    小暮 修

  • どっどどどどうど野遊バンザイ

    山田どゞこ

  • 野遊や鬼へ伝へし笑ひ声

    小園夢子

  • 新しきジーパンの青野に遊ぶ

    小花風美子

  • 膝に傷野遊の子らの足音

    山本慎之介

  • 野遊の丘あーーーーーと喚くなり

    水きんくⅡ

  • 野遊びや野帳に写す瑠璃のいろ

    上原まり

  • 野遊びは昼寝と決めてる老小町

    森下真棹

  • 野遊に解かれし犬の二倍速

    岡 里詩

  • 野遊びの大地蹴る子ら無重力

    宮澤博

  • 野遊びや嬰児あやす母の歌

    山田千華

  • 野遊の草かんむりや走りゆく

    花はな

  • 野遊びの君のくちびるは冷たい

    浦見 若菜

  • 野遊や猫とたわむれ缶コーヒー

    斎藤コロンのママ

  • 野遊びや母と本気の鬼ごっこ

    寄り道

  • 野遊す花もお腹もぽんとなり

    栗原智那

  • 野遊の知らない花へ膝をつく

    岩橋夕紀

  • 野遊や母と目指した山に雲

    清澄麻子

  • かけっこはいつもビリケツ野に遊ぶ

    生駒 遊

  • すり鉢の香は野遊びのご馳走へ

    笹原あゆみ

  • 野遊やもぐらと同じ夢を見る

    笠谷タカコ

  • 野遊や母も一緒に球を追ひ

    正宗一孝

  • 野遊の母のむすびは俵型

    佐藤けい

  • 野遊も夜遊も飽きた歳となり

    暇親爺

  • 野遊びの靴置きざりに駆け競べ

    山口隠元

  • 野遊やジップラインは風まかせ

    珊瑚霧

  • 野遊びやケーナの響き谷を越え

    岩岳太郎

  • 野遊や養豚場の匂いくる

    叶 真茶子

  • 野遊の翁に八十路の後妻あり

    周防の兎

  • 野遊の茣蓙の名主となりにけり

    上野蕗人

  • 野遊や双眼鏡とおにぎりと

    一春

  • 山いさみ一望千里行く果てや

    星ガラス

  • 常習犯門限破りは野遊で

    松本り久

  • 野遊や伸びして掴む草と空

    月見里ふく

  • 野遊の児ら散髪の項青し

    小 日音

  • 野遊や花冠の小公女

    越乃杏

  • 野遊びや野の盆地より子等溢れ

    古賀鈴奈

  • 野遊びや遠吠え下手なジョンといて

    水上ルイボス茶

  • 野遊びや大なわとびの分ける空

    松和み

  • 父母の手に子の温もりとピクニック

    古木麻

  • 野遊の営み覗くテラリウム

    郷舞道

  • 野遊や辞書に挟みし花十色

    戸村友美

  • 自転車と焼きそばパンと野遊へ

    夏埜さゆり女

  • 野遊や帰りをせかすチャイム鳴る

    山野 のりこ

  • 野遊や動画の孫はもう二歳

    小高由凛

  • 野遊に啄木歌集手に持ちて

    西尾 翠峰

  • 野遊のテントひつそり白青茶

    今琳

  • 野を遊ぶあの子こけても笑ってる

    親睦

  • 山々のそよぐ秦野の野遊よ

    斉実篤

  • 野遊びや摘みたて野草揚げさくり

    広ブロ&新蕎麦@摂田屋酵道

  • 野遊びやタイムマシンで顔をだす

    青い手まっちゃん

  • 野遊は傾く弁当苦笑い

    三杏樹

  • 野遊びや名前も知らぬ子もおりて

    卯之町空

  • 野に遊ぶ皆ボーダーシャツ吾子捜す

    空地ヶ有

  • 村のサミット翁の野遊び

    寒城 隆

  • 野遊の誇らぬ花やそのままに

    宮内温子

  • 野遊やバンダナ結ぶポニーテール

    岩清水 彩香

  • 野遊やカルストの岩かくれんぼ

    三日月なな子

  • 野遊びや登りのきつさ老いを知る

    小池喜久枝

  • 車窓に母との野遊過ぎて行く

    君塚謙

  • 野遊びや強風の中裾乱る

    高橋 基人

  • 車座の昭和歌謡や野に遊ぶ

    佐藤夏みかん

  • 野遊びや幼なじみの酒のアテ

    京都さくら

  • 野遊や狐の面の子らばかり

    十月小萩

  • 野遊やジュースお菓子の多すぎる

    高橋ひろみこ

  • 野遊や一番星が見えるまで

    一雁低空

  • ふるさとに姉妹三人野に遊ぶ

    久間 いたる

  • 野遊や遠く声だけ笹野原

    高田むべ女

  • 野遊やコンビニ弁当を5つ

    山猫宇一

  • 野遊びや迷ふのち雨つくる重

    酔丑

  • 野遊びや隣ではしゃぐ孫の顔

    石内宏明

  • 野遊びや昔を今に関ヶ原

    一の介

  • 野遊やカラシニコフの枝持ちて

    星美鳥

  • 野遊よ辿り着けない秘密基地

    鷺沼くぬぎ

  • 野遊や声変わりした子の背中

    胡桃ぼたん

  • 野に遊ぶ芭蕉の萌ゆる湿地帯

    笹野いと茶

  • 野遊や雲見て雲を忘れたる

    高山玲徹楚々

  • ミル回しコーヒー点てる野遊の夕

    新古まき

  • 野遊びや風に吹かれて帽子追ふ

    恒産恒心

  • 曲げわっぱくろもじレジャーシート野遊び

    三家端

  • 初めての花に出会いし野遊や

    柑たちばな

  • 野遊のあの子この子も古希になり

    漆崎 明

  • 野遊や地球は斜めになってない

    横山ひろこ

  • 木漏れ日の野遊の道つづら折り

    高田コブシ

  • 野遊びにひらがなとなり草に寝る

    真心素秋

  • リード引きあの野遊の香りかな

    小柳ジョージ

  • 野遊や子の髪風のかたちして

    春山 菊

  • 野遊びは雲探すほど空青し

    花根ひろこ

  • 野遊にきのみ落とす音も深し

    市川根室

  • 野遊びや人はマスクを外してる

    玉野素人

  • わたパチを聞かせる頬と野遊かな

    神宮くみち

  • 野遊や野点道具を一揃へ

    山田由紀子

  • 野遊のひとり母の背より高し

    岡山由加

  • 野遊びや母はいつでもお留守番

    児玉すず子

  • 野遊びや裸足で感ず地の鼓動

    菊川寝ん猫

  • 野遊びの野球小僧のボール飛び

    河一子

  • 野遊びや草を払ってもう1番

    夏野星一

  • ジャージ着て全力出そうか野遊

    玉水

  • 踏みしめた跡に四つ葉や野遊にて

    賀茂ももか

  • 野遊を楽しむ高齢5人組

    清正

  • 木陰の椅子空席のまま野に遊ぶ

    正雪

  • 野遊びはやがて「アウト」「セーフ」の声に

    吉田行朋

  • 野遊びや風は頼れる羅針盤

    松野昌玄

  • 川隔て野に遊ぶ友や松葉杖

    侍真満陽陰

  • 野遊や密談の膝小僧達

    山本八

  • 山遊び幼なき子らも父母となり

    寺尾 銀次

  • 野遊や一本の茎で五連勝!

    秋谷 忍

  • 三笠山歓声滑る野遊

    奥野恕宣

  • 野遊の中継ぎ投手は四十肩

    星鴉乃雪

  • 野遊の夢や木登り幾度でも

    灰心

  • 野遊や遠い記憶の青い空

    讃岐田打桜

  • 野遊や命に塗れ子等帰る

    芝G

  • 野遊や肩にナナフシ止まる息

    静月夜

  • 野遊びの茶を吸い切るや緋毛氈

    高根柚子

  • 野遊やスマホショルダーだけ持って

    金田由香

  • 野遊びの餓鬼ども集いめんこ張る

    小島純情

  • 野遊びは黙って一人で走る距離

    山口鳩子

  • 野遊や稜線からは天使の段

    星海

  • 野遊びや水切り八回新記録

    松花遊子

  • 野遊やもちあげるよな緑濃く

    吉河好

  • 野遊や泣いた顔では会いにくい

    小林一弓

  • 野遊びやおなかの子らも駆け巡る

    上野 鈴女

  • 野遊びにおむすび喰らふ不登校子

    西野六八十

  • 野遊びや端から端まで陽に光る

    清水猿虎

  • 野遊びや閉じた社会の明かり取り

    高橋昂昉

  • 野遊や方位磁石を囲みをり

    実本礼

  • 野遊やラジオはリバイバルソング

    横須賀うらが

  • 花言葉一夜漬けして野遊びへ

    神島六男

  • 野遊びや退いて退いてと草スキー

    雲井草舟

  • 野遊やジェンカ踊ってエンドレス

    杉浦貴子

  • 野遊や鳩と会話の吾子笑顔

    橋本椿紗

  • 野遊ではしゃぐ吾子に滲む視野

    佐藤朱子

  • 群雲にむなさわぎして山遊び

    西澤季雪

  • 野遊や頬張る飯の塩旨し

    近藤頓珍漢

  • 未知の地へ列車に乗って野に遊ぶ

    翠善

  • 野遊びやルーペの先の団子虫

    青い空加納

  • さまざまを木陰に置きて野遊へ

    星間かつを

  • 孫笑い雀も野遊青い空

    加藤 凛華

  • 野遊のお供はあなたバインミー

    飼い猫に弟子入り

  • 野遊びの見晴台の鼓動かな

    四季風吹子

  • 野遊で古城の歴史知る日かな

    山ざくら

  • 青天を翔ぶ子供野遊び上手

    垣我実

  • 野遊や眠らせられたたまごっち

    紅 さやか

  • ポケットに草の香残る野遊よ

    海原ようざん

  • 野遊やここは初恋告げた場所

    青井季節

  • 野遊びや木影へシートずらす父

    京番茶さきこ

  • 野遊びやバクダン結びは夫の作

    紗凡

  • 野遊びや三度三度の飯づくり

    山﨑風花

  • 野遊の逆光に顔しかめおり

    森 毬子

  • 野遊や轍の先の一輪車

    仁成

  • 空振りの職安帰りの野遊

    山の上のさん

  • 野遊びの子らを目で追ふ肘枕

    永井旅人

  • 野遊や山歩きの背陽に押され

    松元春苑

  • 野遊の風に捲れるシートかな

    佐藤香子

  • 草縛りかくれて笑う野遊や

    西乃羊雲

  • 野遊や僧侶の腰のウォレットチェーン

    鶏胸肉太郎

  • 煽られし即席の球野遊や

    吉沢樰

  • 野遊や譲り受けたる遊山箱

    春あおい

  • 野の遊びうれし母のドーナツと

    去月理香

  • 野遊に山羊締められし蒼き空

    西わこ

  • 野遊びの敷物へまず子を据えて

    玉家屋

  • 野遊びの魔法瓶から異国の香

    午睡眼鏡

  • まろぶ子の半べそ笑ひ野に遊ぶ

    丸子あさひ

  • 野遊びや子振る袖先親の服

    佐伯仙明

  • 野遊びや爪痕怖きけもの道

    山田季聴

  • 野遊や花編む叔母は花のなか

    一 富丸

  • 野遊やかならず転ぶみな転ぶ

    新井聡太

  • 野遊びの空と雲が近く見え

    菜園ベジタベル

  • 野遊びや有休とりて浸る草

    神田ピールリ

  • かばん投げ制服の女子野に遊ぶ

    永田みゆき

  • 野遊やバケツを囲む隠居たち

    十津川ポロ

  • 野遊びや草チクチクと尻かゆし

    小川秋雄

  • 野遊びやボサノバ弾いて温む指

    桜ことり

  • 犬と児と綱引き合って野に遊ぶ

    山口ひろりん

  • 野遊や三歳の吾子に率ゐられ

    咲間元文

  • 野遊やふるさとの野は歌枕

    近江菫花

  • 野遊やけんけんする子の影帽子

    久喜門須多

  • 野遊に蛇口捻るや喉仏

    小室雅俊

  • 産土の社久しき野に遊ぶ

    輝久

  • 今の子や野遊はいつどこで

    円谷琢人

  • 野遊に本持て来たる博士かな

    菜活

  • コロナ病み夢は野遊寿司を食む

    高保ちこ

  • 野遊や昔の吾を見つけたり

    三毛保知

  • 野遊や犬も席着くティータイム

    神崎園子

  • 野遊やお茶とお子さませんべいと

    杉沢藍

  • 野遊や独りラヂオで聴く校歌

    生田久孫子

  • 野遊びのジーンズ土の香光の香

    高藤満雪

  • 五十の手習い野遊のひとり旅

    珠桜女絢未来

  • わこ二人解き放たれて野遊や

    松村 とん

  • 野遊びの丘の太宰と乳母の像

    工藤遊子

  • 野遊びにふと浮びたる句の一句

    山薔薇

  • 野がけ果て湾岸線の海茜

    吹田よしよし

  • 野遊びや少し離るゝあの二人

    坂田雪華

  • 野遊びにりす追う孫を追うスマホ

    寺岡はる

  • 野遊の種子島から宇宙へ歌

    春花みよし

  • 一歩一歩こわき吊り橋野に遊ぶ

    松なごみ

  • 野遊びや旅費0円の初デート

    高倉ちとさ

  • 野遊や家路は遠し膝笑う

    数哩

  • 野遊びやAirPodsからはあいみょん

    卯波 まり

  • 野遊や割り箸割れずとも楽し

    貴田雄介

  • 野遊びや黄色の香気どこまでも

    黒猫はなこ

  • 野遊びの仲間に入りたし声出せず

    丸 なちか

  • 野遊びやかくれつぐみをさがす旅

    紗花譜

  • 野遊に開けるジュースの軽き音

    岡 草紅葉

  • 野遊やあの子バク転できるんだ

    宮井そら

  • 野遊びや千年を経て飛んだ石

    細川鮪目

  • 野遊の出がけぐずつく天気かな

    笹イボ太郎女

  • 野遊や吊り橋渡る影四つ

    小野朱海

  • 野遊の子らの三角ベースかな

    杉崎拙訓

  • 野遊びや器用に刈り残されし花

    今井もと葉

  • 中傷のSNSを断つ野がけ

    青桜ウインド

  • 野遊や茶色多めのお弁当

    影山 明日香

  • 野遊や飲みかけ紙容器被弾

    弘法小子

  • むささびの住まふ高尾へ山遊

    四葉の苦労婆

  • 重箱の練り切りの赤野遊や

    玉 ゆこげん

  • この命いつ果てるやら野に遊べ

    原颯太

  • 野遊やスケッチ帳に影動く

    月奈利

  • 野遊のおとうと病だから何

    青みどり

  • 野遊びや昔いくさのあつた場所

    荒星笑石

  • 野遊に重箱の卵焼き甘し

    山口 笑骨

  • 野遊や暮れなずむまで子の笑い

    静 うらら

  • 野遊やディオールの紅はマスト

    紅三季

  • 野遊びの年釣り合わぬ二人連れ

    永峯星雲

  • 野遊びのすり傷忘るあかね空

    英 凡水

  • 野遊びの草は笛なり食すなり

    広島立葵

  • 野に遊ぶ片手におむすびフリスビー

    岩清水 星斗

  • 野遊びて帰りの靴の泥愛し

    乗芹 空見

  • 野遊や天空の声鈴のごと

    横ちゃん

  • 野遊や山苺狩ジャム作る

    加藤光狗

  • 野遊びの名残ほっぺも茜色

    紙谷杳子

  • 野遊びや忍者部隊ごっこは5名

    薩克期風

  • 野遊びや子らのぬぎたるスニーカー

    生田萩の

  • 野遊の空を切り裂く飛行雲

    佐藤夏みかんの亭主

  • 三年目足を宥めてピクニック

    上殿のおチイ★byヒロ

  • 水切りの記録ラッシュや野に遊び

    佐藤浩章

  • 影踏まれ踏み返しして野に遊ぶ

    笹倉沙希

  • 野遊びの寝た子握りし石ひとつ

    瀬戸内しずか

  • 野遊の歌が聴こえる丘を越え

    水琴子

  • 野遊にまでも絵本をたずさえて

    坂本 節子

  • 野遊や二段重ねのまげわっぱ

    西山哲彦

  • 野遊びや川中島に戦あり

    吾亦紅也

  • 野遊や水切りの技競う声

    三富みつ葉

  • 野遊びやライカ抱えて多摩川へ

    松山自由

  • 父はなき母は寡黙に野遊す

    井上右彩

  • 時は経ち野遊びすらも隠れんぼ

    山口直哉

  • 野遊びで戯れた子が夜遊びに

    苅桜守

  • 野遊や徹夜のジャムを塗ったパン

    佐竹紫円

  • ぞうぐみさん「さんぽ」歌ってのあそびへ

    小田嶋隅雀

  • 野遊びやコーヒーミルを回す音

    松川 里甫

  • 野遊びや緑に光りし吾子ら顔

    瑞雲 和合

  • 野遊びのお襁褓姿三歳児

    光散人

  • 草原は野遊日和人の群れ

    高崎孝雄

  • 花の名を忘れて帰る野の遊び

    小林土璃

  • ゆらゆらと枝振る鳥と野遊す

    山田翔子

  • 野遊や空へ蹴り出すベビーカー

    小平 奏

  • 野に遊ぶ孫より先に掴むメシ

    山村時三郎

  • ゆで卵ころりころりと野遊す

    金治宜子

  • 野遊びや携帯ラジオにビバルディ

    清瀬潤筆

  • 野遊びの車に残る草の屑

    上田久美枝

  • 予定日を間近に子らと野に遊ぶ

    出島 蘭

  • 野遊や100デシベルの大歓喜

    水無瀬りりー

  • ミニ豚に触れたし怖し野に遊ぶ

    秋山らいさく

  • 野遊や追ふ子逃げる子素知らぬ子

    神津草茶

  • 野遊は草花探しのゲームかな

    薩摩南風

  • 野遊びに出ても絵本を読む幼

    渓翠@青東高

  • 野遊や草のささやき仄聞す

    家古谷 硯翠

  • 野遊びやおむすび餃子ハイネケン

    花咲めだ香

  • 野遊びや山菜料理歳重ね

    群岐浩尚

  • 逃亡の果ての野遊十姉妹

    久水

  • 野遊や白青緑地球色

    古賀衝童

  • 野遊や周りは発電パネルなる

    一条春枕

  • 野遊へ乗りし鉄道今歩く

    河島はるちゃん

  • 野遊びやウチの弁当いつも地味

    小野陽笑

  • 野遊びや葬列遠く見送りぬ

    松雪柳

  • 野遊やわんわんと指し孫の初語

    小田毬藻

  • 野遊びや写真の母はミニ姿

    山広裕果

  • 野遊びや恋をするのもよさそうだ

    去月 リカ

  • 野遊びや鳴き真似競う父と母

    海風ももみ

  • 野遊や丘転げ落ち草まみれ

    岩井篤士

  • 野遊や二センチ大きくなりし足

    吉田 ルイ

  • 野遊や尻たぷたぷの紙おむつ

    月野うさぎ

  • 野遊びや遠くに水車の回りゆく

    城山 鷺

  • 野遊びの子顔いっぱいの荷物持ち

    裾野51

  • 野遊や腐ったパンも喰らふべき

    佐々木寿寿眼

  • スキップで太陽の塔と野遊び

    水晶兎

  • できるだけ草踏まぬやう野に遊ぶ

    織部なつめ

  • せせらぎの音調軽き野遊かな

    佐野聖光

  • 野遊やハーレーの背を抱きしめて

    彩香

  • 野遊の帰りは一人急ぎ足

    寺尾向日葵

  • 水筒の中は純米山いさみ

    花岡貝鈴

  • 野遊や人数分を花の冠

    河地 草芝

  • 飴玉を置く野遊の指定席

    喜祝音

  • 野遊やサンドイッチの子が人気

    月野ひとみ

  • 野遊に伴奏歌い走る風

    吉野 五福

  • 野遊や初めて食べたマドレーヌ

    栗花落カナヲ

  • 野遊びや風吹き抜けりカート道

    稲城蒼海

  • 友逝きて野がけの草の匂い立つ

    原田芝音

  • 野遊や幼馴染みに淡き恋

    高石蓬莱

  • 車椅子野遊びの子ら見つめおり

    古牡丹

  • 野遊や手持無沙汰の午後三時

    古川一光

  • 野あそびの日矢や大の字寝る人も

    春日野 次郎

  • 野遊や行ってみようか故郷へ

    岡崎藍

  • 野遊びの犬の談義で盛り上がり

    山田 正山

  • 野遊やキャッチボールの掌の痛み

    佐藤志祐

  • 車椅子降りて野遊空の父

    神戸 美優

  • 野遊や秘密の基地で待ち合わせ

    森の水車

  • 野遊びは少し厚めに穿くおしめ

    岸 れん

  • 後のことさて知らず明日は野に遊ぶ

    黒玉子

  • 野遊やきょうはおむつをはずしましょ

    根なし草

  • 野遊びや指の股にも草の息

    春日井豆風

  • 野遊びやナイスキャッチのフリスビー

    玉井令子

  • 影ひとつ待つ自転車の野遊へ

    三群梛乃

  • 野遊びの子らと弾ける築きの場

    崇拝

  • 野遊びに弁当付きのバスが来る

    浦中

  • 園児らの花いちもんめ野遊や

    桜華姫

  • 野に遊べ君飛びつけば背も濡れる

    一葉

  • 野遊も水面も鳥も色満ちて

    菅野望月

  • 野遊やアダムとイブがゐるような

    松本ひとみん

  • 野遊や胸ポケットへ白マスク

    坂本羊雲

  • 野遊や園児の手にはビスコ揺れ

    住田 赤鈴

  • 野遊はあの子にタッチ鬼ごっこ

    橋野虎空

  • 野遊びの端に運転手の寝息

    花亭五味

  • 野遊やおたふくかぜを恨む昼

    新井初夢

  • 野遊びで笑う我が子の巣立ち思いて

    順まどか

  • 轍の濁り水越えて野に遊ぶ

    研亭

  • 野遊びや杖わすれずにしかと持つ

    柴田あやめ

  • 野遊びのジオラマみつめ青空みつめ

    治爺

  • 野遊や車椅子さえスキップし

    山海動静

  • 野遊びの今日こそパパをたおします

    紫月歪丸

  • 野遊や空高々と汽笛消ゆ

    高々飛々

  • 野遊びや息吹みなぎる草の原

    春野桜草

  • 野遊や大安に初新車乗る

    新城 三九

  • 白髪や若き日もあり野に遊ぶ

    山元ひかる

  • 野遊をする子の髪に光の輪

    一色凛夏

  • 野遊びの茣蓙と重箱祖父譲り

    青玄

  • 野遊びや明日香美人の裳の乱れ

    久生

  • 野遊や口笛は昭和メロディー

    紫檀豆蔵

  • 野遊や明後日来るな筋肉痛

    春風京桜

  • 野遊の冠差し出す子に涙

    織 紫子

  • そのことに触れずにひと日野遊を

    遠藤 千草

  • 野遊びにひ孫誘われ八十路

    京女

  • 野遊びや今宵の肴思ひつつ

    松島健四郎

  • 野遊びの茣蓙の香りも暖かく

    神谷理風

  • 杖友に療養明けの野遊や

    水晶文旦

  • 妹のはいはいのまね野に遊ぶ

    石川潤子

  • 野遊びや蝶々結びの練習中

    井上遊雲

  • 野遊びや繋いだ手をぎゅっぎゅっぎゅっ

    春野ぷりん

  • 野遊や天気占ふ西の空

    井植桔梗花

  • 熊スズの鳴りひびく朝春遊に

    酔芙蓉

  • 野遊びや父のシャトルの筋確か

    犬人間陽子

  • 子の髪を結び直すや春遊

    小田 凛空

  • 野遊やずんと重たき竹の籠

    海月の朝

  • 捕虫網持って走って野遊かな

    鬼塚樹童

  • 野遊びの子ら去りし後のレッスンバッグ

    海堂一花

  • ポケットの底より野遊のたれびん

    九重かずら

  • 野遊や無邪気にちぎれぬ花と君

    江沢京子

  • 野遊の風に重石と化す四人

    円錐角膜

  • 野遊びや駆けろと犬が靴を咬み

    一谷いちにょ

  • 野遊や久しい父子のそり滑り

    夏海 凛

  • 野遊び後ポケットの中のチョコレート

    柴のぶちゃん

  • 野遊や耳追いかける鳥の声

    青空小鳥

  • 野遊びや子ら草あそび教へあひ

    青木果林

  • 野遊びの森の中から列車来る

    朱久瑠

  • 缶蹴りて一目散の野遊や

    手塚童好

  • 野遊や鳶の目光る母の味

    春日藤花

  • 一人来る野遊び雲はちぎれ流る

    小林万花

  • 野遊びや日暮れし丘にわたる風

    写楽聖

  • 野遊びやリュック枕に空の夢

    兼宗遥

  • 再建の城は小さき野遊す

    春蘭素心

  • 野遊びの続きはまた夢の中で

    寺島塀風

  • 野遊や見知らぬ人に挨拶を

    今井佳香

  • 野遊びや俳句始めて吟行す

    丸山耄碌爺

  • 野遊びや空を蹴飛ばし側転す

    今井モコ

  • 野遊やピークで淹れるマンデリン

    季々諧々

  • 野遊の人目気にせず叫びたり

    磯貝あさり

  • 珈琲のポット廻りきて野に遊ぶ

    慶華

  • 野遊びや吾子とパグとの在りし日の

    河豚ふく子

  • 野遊の仕掛けた草輪吾掛かる

    玉照

  • 逝く母よ彼方で父と野遊か

    工藤ほたる

  • 盃はもう夕映えて野遊びよ

    山川 一露

  • 野遊びの幾度ねだる鬼ごっこ

    雅由

  • 野遊や大鬼たまに寝転んで

    雁梛

  • 野遊や天に聞きたる妣の声

    菊澤幸バナナ

  • 野あそびの刻を忘れし夢の跡

    室井双月

  • 野遊の水の冷たさ笑う指

    山治高

  • 野遊や寝っ転がれば雲ひとつ

    十四志

  • 野遊びに底無し沼のあったと子

    志きの香凛

  • 野遊のこわごわ過る水車跡

    一泉

  • 野遊びや空仰ぐ君の顎の線

    酔夏

  • 野遊に孤独忘れて家路かな

    星のお爺ちゃま

  • 野遊びや晴れになるまで靴飛ばす

    浦野米花瑠

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