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初級者結果発表

2024年6月20日週の兼題

夏休

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 夏休担任の居ぬ母校かな

    久世青葉

  • 夏休みデジャヴは海へと続く道

    黒鶫

  • 東京に空の戻りし夏休み

    蒲 公英

  • 珈琲を挽くだけの我が夏休み

    勝亦朝

  • 夏休み東京行きのパスポート

    近江菫花

  • 夏休AIの吐く感想文

    月並むらを

  • 夏休みスマホ動画へ珍電車

    始蛙

  • 分けてあげるわたしの分の夏休

    月並ドリーム

  • 日めくりの厚さを測る夏休

    真咲よしの

  • 夏休ばあちゃんちのトイレは外

    工藤ほたる

  • 会計時レートが気になる夏休

    英子

  • 夏休犬のおねしょの横でチャイ

    音葉りんきょう

  • 手作りにミシンめざめ夏休み

    越後縮緬

  • 教員の児ゐて夏休の部室

    月待 小石

  • 同窓とせんべろ並ぶ夏休

    三谷あいこ

  • 夏休みユースホステル初泊

    住田 赤鈴

  • 夏休寝台列車は上の段

    今乃武椪

  • 変調す宙の彩度と夏休

    榛 傘子

  • 夏休み断層崖でボランティア

    晴矢

  • 夏休母と作りし万華鏡

    春風京桜

  • 新しきサンダルふえる夏休

    小田芙蓉子

  • 夏休ヤングケアラーに鈴の音

    山本八

  • 夏休早食い競争従兄弟らと

    七星麦穂

  • 被写体は虫ばかりなり夏休み

    古川寿々恵

  • 夏休み昼は砂糖にメリケン粉

    山治高

  • 夏休み沖筏へと競う海

    浩然

  • 寝そべりて空見るだけの夏休み

    虎の尾

  • 夏休み蹠に痛き田舎道

    吹田よしよし

  • 田舎の子街つ子じみる夏休

    英 凡水

  • 夏休乗る人のなき乳母車

    吉岡ポチ

  • 少年の夢は宇宙へ夏休

    秋葉 翠

  • 夏休からまつ林のにぎやかに

    京デイズ

  • 勉強を日に十時間夏休み

    佐倉英華

  • 夏休み僕は助手席地図係

    宮澤博

  • 絵日記に書けないことも夏休

    小林土璃

  • 夏休夜明けの羽化の薄緑

    香山リカ

  • シフト表に左脳試すや夏休

    姉あね猫

  • 休みなく夕空静か夏休

    空色文風

  • 明け方にビュレット洗う夏休

    三日月なな子

  • 夏休み終わりを願う入院児

    吉丈月子

  • 立ち漕ぎの子ら登りゆく夏休

    佐々木さわら

  • 夏休出遭った先生ちがう顔

    松井龍髭

  • 夏休み体験ツアー比良坂へ

    小路愛生

  • 何もかも意味無くなりき夏休み

    横堀 鯉桜

  • 八重の花塀を飛び越え夏休み

    九温

  • 山上のお堂祈りの夏休

    山口百太郎

  • ぬける空独り行く墓夏休み

    君塚謙

  • 夏休隣家の子らか背が伸びた

    久慈川九

  • 夏休侍スプリットは今も活かしている

    瀬野広純

  • ゲシュタルト崩壊を知る夏休

    岩村雪嫌

  • 宇和海やバスは峠に夏休

    響楽境

  • 予言書のごとき絵日記夏休

    勝本熊童子

  • 遠山を水彩で描く夏休

    山我 閑

  • 夏休必勝の文字黒々と

    佐藤 俊

  • 夏休みこの語の響き彼方なる

    玉治美

  • おじ百寿慶の集いや夏休み

    久世わわ

  • 夏休みひとり近所の天せいろ

    江戸の八五郎

  • 空抜けるおざーすの声夏休

    岡田瑛琳

  • まかないは二杯目の夏休かな

    喜祝音

  • 夏休家族の歴史アルバムに

    新一歩

  • 外に出る理由を探す夏休

    秋野よる

  • 夏休おむすびやさん店拡張

    今井佳香

  • 鉄棒の熱さと匂い夏休

    森野モコ

  • 家族にも紹介しよう夏休

    雛めぐみ

  • 夏休み一夜に過ぐる四十日

    城山 鷺

  • それぞれの傷に思い出夏休

    小林浦波

  • 夏休み写生の象はひび割れて

    笹原あゆみ

  • 明日出発相棒はカブ夏休

    影山 明日香

  • 伯父伯母と山河に甘ゆ夏休

    岩清水 彩香

  • 老輩の居場所少なし夏休み

    松下檸檬

  • 帰京後も訛り抜けぬ子夏休

    高津春駒

  • 離れには開かずの襖夏休み

    広ブロ&新蕎麦・摂田屋酵道

  • 教室は台詞とつとつ夏休み

    杉崎拙訓

  • 夏休み女児三人の死亡記事

    丸 太かし

  • 球拾い息子を重ねる夏休み

    茨城つく婆あ

  • 骨折のリハビリ通ふ夏休み

    佐藤キキヨウ

  • 小言にも塩をきかせる夏休み

    浦見 若菜

  • 自転車の空気満ぱん夏休

    佐藤恒治

  • しりとりや車連なる夏休

    小桧山未奈

  • 息止め右折仮免の夏休

    水口真奈

  • 茶道部の施設訪問夏休み

    上野 鈴女

  • ゲーム機に名残る父との夏休

    高山夕灯

  • 夏休み旅行初日に車輪消え

    水タマリ

  • 夏休み布団に散らす背中の皮

    江梨子

  • 死んじやえの台詞の重き夏休み

    九頭龍 一鬼

  • 夏休納豆ゆるりとかき回す

    月見草子

  • マス全部、一回休み夏休み

    三河三可

  • 伊東屋のガラスペン映え夏休み

    胡桃ぼたん

  • 点滴の落つるやゆくり夏休

    柴﨑香奈

  • いつまでも若き心よ夏休み

    高井和正

  • 在りし日の母にあげたし夏休み

    居 栄心

  • 夏休終はるな学校は監獄

    佐竹紫円

  • 夏休たまに料理はデリバリー

    山野 のりこ

  • 夏休透視図法の名手の絵

    御霊杓祇

  • 「すぐに閉めて」とメモを貼る夏休

    松和み

  • 夏休水遊びは高野山

    久木 諷

  • 年古りて悔い湧き上がる夏休み

    小川 一狼

  • 父も共に昼餉囲んだ夏休み

    枝元夜光杯

  • 孫のてんご夏休みの置き土産

    水野 寿香

  • ちいちゃんのいなくなった日夏休

    永井うた女

  • 隣家に子供服干す夏休み

    杉田ひらさこ

  • 甥姪や夏休宿題なしさ

    小林衆馬

  • 押し花を辞典に閉づや夏休み

    山城ガール

  • 夏休缶蹴り空の蒼弾く

    山彦 てっせん

  • メリーゴーランド迷子の夏休み

    金治宜子

  • 二回目の転校決まる夏休

    永山シャンシャン

  • 鉄棒のわざ張りあひし夏休み

    三谷菫子

  • 八巻の古典と旅する夏休み

    秋風冬海

  • 樹が渇き暑中休暇や有りません

    源司根古

  • 午前5時公園で待つ夏休

    三杏樹

  • 夏休役員総出の六時半

    深草 くう

  • 静かなる朝の食卓夏休み

    雲井草舟

  • 夏休み休みじゃないよ子も親も

    松尾貢水

  • 玄関に小さき靴躍る夏休

    加藤直瑶

  • 特攻の手記読む重さ夏休み

    児玉すず子

  • 夏休かさぶた剥いで次は海

    山田はち

  • 砂時計終盤加速夏休

    弘法小子

  • 夏休戦争アニメ映画の夜

    小花風美子

  • 折り鶴の職人の吾子夏休

    酒井春棋

  • 夏休アステリズムの星の声

    吉田行朋

  • クレヨンのみずいろきいろ夏休

    橘散里

  • 夏休何をするかは猫次第

    梶原菫

  • 風わたり稜線歩む夏休

    杉山シェルティ

  • 青空にずっと続けよ夏休み

    傘張り浪人

  • なつやすみ古豪控えのバックホーム

    古来梅

  • 枕辺に図鑑三冊夏休み

    森器

  • ばたでんの運転体験夏休

    丸岡彩映

  • 賑やかな灯りにあの娘夏休

    夏野星一

  • 不揃いの朝刊父へ夏休

    嬉々雀躍

  • 夏休郷仏壇や遺骨無し

    永言成

  • おもいきり海を蹴飛ばし夏休

    山岸かっち

  • 夏休み座敷わらしの駆ける部屋

    佐藤白行

  • 学校の長き廊下や夏休

    宮原渓秀

  • アルバムの埃を払ふ夏休

    雁田真琴

  • 復興の真白き城や夏休

    岡部陽光

  • 永遠を疑いもせぬ夏休

    横山 稲

  • 朝ドラを生で見る今日は夏休み

    河合あつみ

  • 虫臭う山漁りては夏休

    海堂一花

  • 臨月の娘と孫や夏休

    小谷青葉

  • グランドのドリブルの音夏休み

    朱久瑠

  • 朝刊を逆から開く夏休み

    故里恋心

  • 泣き言もぱたんと閉じて夏休

    汐海 岬

  • 雨宿りペトリコールの夏休

    春乃一朗

  • 宿題の神社の写生夏休

    松山のとまと

  • 下駄箱や子の声潜む夏休み

    香風恵院 来苦

  • 縁側で時空漂う夏休

    小鳥はチュン

  • 夏休み遠き昔の良き響き

    海野さかえ

  • 夏休昔タピオカ今ハッドク

    四格井すいか

  • 夏休み鴉に顔を覚えられ

    吉成小骨

  • 夏休闘ふ母を見守りつ

    四葉の苦労婆

  • 三兄弟いつも一緒や夏休

    宇のななみ

  • 深き傷ボードに残す夏休

    甲斐杓子

  • 抜け殻に心躍らす夏休み

    兼 沙織

  • 夏休み津軽海峡十和田丸

    原颯太

  • 思い出や波が連れ去る夏休

    輝雲彩

  • 田舎家の痛バきらきら夏休

    高倉ちとさ

  • 投げ釣りのコツを伝えし夏休み

    一徳斎

  • 畔のほうとれたとれたの夏休み

    華ことり

  • 七本の歯ブラシ並ぶ夏休

    紅のジーナ

  • 夏休おとぎばなしに入りけり

    松尾なおゆき

  • 夏休み羽根を伸ばしてアメリカへ

    時間餅

  • 夏休み花に水やり我にも水やり

    小林次郎茶

  • 夏休み孫の帰国に英語咲く

    加古かよ

  • 弟とチューペット割る夏休

    賀茂ももか

  • アイロン台に積もる新聞夏休み

    笑田まき

  • かぶりつけばシヤツの染まるや夏休

    小山まきに

  • ジオラマの被爆校舎の夏休

    空地ヶ有

  • 生臭き海の子乗せて夏休み

    神無月みと

  • 夏休みどれもきれいな啓発書

    松岡拓司

  • 時計台寂キャンパス見下ろし夏休

    星野みゆみさき母

  • 氷嚢は僅かにぬるく夏休

    呼幸

  • 砂浜に我が文字残す夏休

    桜井タケ女

  • 夏休マリオネットの糸を断つ

    干天の慈雨

  • 夏休み祖父と井戸水ポンプ漕ぐ

    夏目あかり

  • 夏休み南半球の射手座濃し

    縞子勾苑

  • 夏休斜線だらけのカレンダー

    芥茶古美

  • 夏休み隣は誰哉や自習室

    照風 翔月

  • 夏休夜な夜な夢の咲きにけり

    英判子

  • 夏休みカバンに入れて帰る子ら

    屋敷 公園

  • 歩道で一礼あの子は夏休

    新太子

  • 薩摩弁話す間が夏休み

    朱胡江

  • 夏休小さな手には瑠璃の貝

    江宮神

  • 夏休辻を曲がれば懐かしき

    笹本ミワコ

  • 夏休み雨に名前をつけて寝る

    高山玲徹楚々

  • 不登校みんなと同じ夏休み

    山口直哉

  • ケチャップのストック尽きる夏休

    水無月 八子

  • 3キロはタクシー使う夏休

    神津三徳

  • 夏休家電と僕のやる気の差

    手に渡る水槽

  • 夏休み星空までを遊びきる

    垣我実

  • アレクサとだけ話しする夏休

    月夜田しー太

  • 夏休雲ひとつまみちぎりけり

    高野妙介

  • スケボーの技巧に転ぶ夏休

    梶原珊瑚霧

  • ワンピース空をふふみて夏休

    犬人間陽子

  • ずろりんと時間の溶ける夏休

    角野天十里

  • 印香のけむりゆらゆら夏休

    新城 三九

  • 先輩のさし入れかじる夏休み

    吉田豆鳩

  • ほろ苦しバイトデビューの夏休み

    高田コブシ

  • うずくまる冷える夜の夏休み

    柴田 乃亜

  • 下の階カルビの匂ひ夏休

    児玉すいか

  • 夏休廃車は何処へ秘密基地

    鯨之

  • 夏休み前に帰国す子へまたね

    柿岡みり

  • 賄いのカレーライスや夏休

    秋山らいさく

  • サロマ湖や砂嘴走る吾の夏休

    高原 徒然草

  • 力車曳き呼び声弾む夏休み

    小林俊行

  • 沖に船野菜をきざむ夏休

    星のお爺ちゃま

  • 大三東黄色の風や夏休み

    高木ひーちゃん

  • 夏休ビニールバッグの匂いして

    橘 ゆう

  • 夏休みガラスブロックに歪む午後

    句詠犬

  • 夏休プテラノドンに熱視線

    夏山栞

  • ばあちやんの躾は厳し夏休

    加田紗智

  • ゆうぐれの校庭にいく夏休

    栗原生石子

  • 夏休いつもの宿の風呂上がり

    酔夏

  • 初戦負け朝練長し夏休

    横辺理

  • 宿題は岩煙草採集十五の夏休み

    河豚ふく子

  • 灯台で走って遊ぶ夏休み

    義文

  • 窓越しに青空見上げて夏休

    集 真藍

  • 時計台友はまだ来ぬ夏休

    森塚千明

  • 夏休みサドルの上に濡れタオル

    三家端

  • 民宿の畳ざらざら夏休

    星鴉乃雪

  • 辞典読む指滑らかや夏休

    鬼石 祥子

  • 夏休石に名前をつける子ら

    月光すもも

  • 配られしドリルの匂い夏休み

    温州みかん

  • 夏休み親より多く棋譜並べ

    華生華名

  • 手を合わせ話し切れない夏休

    高橋遥山

  • 飯盒の焦げ旨きかな夏休み

    小川英坊

  • 姉妹喧嘩も楽し夏休

    山乃 草花

  • 夏休過ぎて無口に中二の娘

    高石蓬莱

  • 夏休みすっぴんと聴く里の風

    娯老 高尾光彦

  • アンダンテ子居ぬ夫婦の夏休

    向日葵蜜柑

  • 夏休み肥えたる猫はよく喋り

    松山まどけい

  • 叔父さんの身体とびこえ夏休

    夏田京

  • 子に背なを差し出す父や夏休

    佐藤夏みかん

  • 夏休帽子と杖と動物園

    五色園 豊美

  • 夏休パンフで旅する世界旅行

    玉照

  • じいちゃんと押す井戸かるし夏休み

    侍真満陽陰

  • 夏休み一日だけの家事任せ

    遠藤倫

  • 夏休み残り時間の美容室

    柿本苧麻

  • ダム底の林あらはる夏休み

    山木新月

  • 硬球は引き出しの奥夏休み

    芝野浅次郎

  • 誘われず屋根に寝そべる夏休

    十津川ポロ

  • 手伝ひはお茶碗洗い夏休

    水城みずき

  • 絵空事つづる日記や夏休

    紙谷杳子

  • 夏休君を横目に眠気かな

    松原白士

  • 夏休父と駆け出す田舎道

    佐藤朱子

  • 野草の名母に教わる夏休み

    稲所恵

  • 14才綿噛むような夏休み

    斯波 子庭

  • B面はサザン背伸びの夏休

    神宮寺るい

  • 夏休み子を説得し台湾へ

    古牡丹

  • バンパーの凹みて終る夏休

    夏埜さゆり女

  • 田舎有り自慢する子の夏休み

    松元春苑

  • 肝油缶カラコロ鳴らし夏休

    神谷理風

  • 時流にも乗らずぽつんの夏休

    群青江戸きりこ

  • 夏休み小銭集めて一人旅

    高橋セリ花

  • 夏休綺麗な服の都会の子

    岩橋夕紀

  • どこ見ても青が主役の夏休

    秋樹アカネ

  • リビングのテーブル占拠夏休

    高橋ひろみこ

  • 探検家と恋愛せん夏休

    笠谷タカコ

  • 校庭の巨杉も眠る夏休み

    小西奉扇

  • 手に受ける星の瞬き夏休み

    坂田雪華

  • 夏休兄の手加減気づく今

    究果園ゆやま

  • 売店の塩ゆで玉子夏休

    小鳥穂夏

  • 行きたいな悲しい味の夏休み

    吹雪 蓮

  • 初戦負け空白増えた夏休

    三宮香棆

  • 尊徳に雀寄り来る夏休

    上野蕗人

  • 夏休みまだ見つからぬ「わ」ナンバー

    研亭

  • 夏休仕上げておきたいアベマリア

    紅子ノエル

  • 初めての鉱石ラジオ夏休み

    小野寺 余伴

  • ハーブ摘み頭すっきり夏休

    数哩

  • 十五歳携帯封印夏休み

    奥野幸重

  • 夕風に重機佇む夏休

    岡 里詩

  • バンガロー雲上の朝夏休

    亀くみ

  • 夏休み急雨に駆け込む足湯かな

    小暮修

  • いつもいない家にニンゲン夏休

    欣喜雀躍

  • 夏休みパイプラインを跳ねる人

    星海

  • さるぼぼと遊びし飛騨の夏休み

    出島 蘭

  • 夏休列車の硬き椅子にさえ

    篠咲 洽

  • しっかとフィルター掃除夏休み

    高瀬小唄

  • 夏休上座で揉める従兄弟会

    雨戸 ゆらら

  • 夏休伸びて間もない翅の色

    松浦 姫りんご

  • 時空図の伸びて縮むや夏休み

    成瀬 朽木

  • 夏休お終いの日の観覧車

    三富みつ葉

  • 夏休美石10個目探しあて

    卯の花雅子

  • 寝袋と周遊券の夏休

    黄色てつを

  • 夏休フロー体験ホームラン

    楽・豊・幸で行こう

  • 夏休都会の君は大人ぽい

    岡崎藍

  • 音楽で4付けられて夏休

    神戸の老寺士

  • 朝練や親子鍛えの夏休み

    四季

  • 夏休おにぎり朝と昼の分

    柑たちばな

  • 押し花は雑草ばかり夏休み

    秋月あさひ

  • 夏休沖で鳴き合うかもめかな

    書夏太浪

  • あと三日まだ夏休魚追う

    松本マンボウ

  • 露天風呂魂溶ける夏休み

    久生

  • 夏休家族それぞれ地図広げ

    山口 笑骨

  • 世界が私を忘れる夏休

    閏ゆうすみ

  • 夏休あの子と同じ飼育委員

    四王司

  • 自然なりフィヨルドの中夏休み

    可可夫豆

  • 犬猫もへそ天の板間なつやすみ

    吉華ふるべ

  • 約束は九時ひみつの場所へ夏休み

    春の風花

  • 夏休み谷山駅のオルゴール

    肝付雲水

  • 家庭園仕事いっぱい夏休

    喜久子

  • 『戦争と平和』手強し夏休

    遠藤 千草

  • 引っ越しの空は天色夏休

    菜予実

  • ライブラリー空席のない夏休

    玉京子

  • シャチの目を探す眼差し夏休

    松本くらり

  • 植物も吾も静止する夏休

    佐宮静

  • 逆上がり爺の教える夏休み

    睡蓮 堤

  • 平日に布団ふかふか夏休

    笹木好里

  • 夏休み出掛け熊手の土落とし

    水尾曼珠

  • 夏休伯母はぷかぷか炊事長

    月最中 松本

  • 夏休み初日猫たち健診へ

    三毛保知

  • 夏休框より垂る三毛の腕

    三毛山タマ子

  • 川底の石の痛みや夏休

    漆崎 明

  • 夏休み手に豆つくり逆上がり

    加藤遊鹿

  • 夏休みするりと二女はいつも留守

    久間 いたる

  • 象の鼻ながーく描いて夏休

    慈夢りん

  • 大和路のまほろば巡り夏休

    佐藤三八三

  • ノコノコを蹴り飛ばしたい夏休み

    吉田 ルイ

  • 夏休み開門前の静けさを

    永野未来

  • 夏休みただひたすらに己超え

    犬吠太郎

  • 祖母の焚く五右衛門風呂や夏休

    荒木ゆうな

  • 夏休み井桁絣の祖母の笑み

    水引草

  • 兄を追う小さき自転車夏休み

    種田あずき

  • 飛行機へ笑顔の親子夏休み

    寿まいる

  • 夏休姉と一緒の昼ごはん

    嬉居

  • 藍苺を食べすぎ盲腸夏休

    甘井希

  • 夏休み母の実家の資本論

    円錐角膜

  • 夏休み思考停止のエレベーター

    山川十日

  • ポケットに鍵ありぼくの夏休

    清見敏水子

  • 夏休暦に見入る子供たち

    鬼塚樹童

  • 夏休み銀河鉄道探す孫

    影夢者亜

  • 印集め境内集う夏休み

    市原 為参

  • 夏休怠惰で消えるカレンダー

    上中未明

  • 志望校雌雄を決す夏休み

    小島 純情

  • 将棋指す前より泣きて夏休み

    宮井ニゲラ

  • 夏休み水槽越しの揺れる影

    小野小マーチ

  • 夏休み山の風吹く美術室

    舟端玉

  • ロッカーにバットを寝かせ夏休み

    境界子

  • 検診の歯の矯正や夏休

    水浜ギコ

  • 夏休もう一回の声高く

    香山浩

  • 点滴をかくし抱く孫夏やすみ

    桐島初奈

  • 宿題とカウントダウンと夏休

    山本修

  • 夏休み机の中に笑い声

    下地野雨

  • 夏休日雇泥水格差社会

    写雅句

  • 夏休み涙一滴ホームベース

    松瀬章章

  • 夏休み従姉妹げんかは二対一

    鴻いぶりん

  • 雨がパラ傘もささずに夏休

    月乃唯心

  • 草の上雲を眺める夏休

    音葉 色

  • 川底の魚ゆうゆう夏休

    若葉 尚

  • いつまでも雲を眺めた夏休み

    坂口自由子

  • 廃校の一日賑わう夏休

    鷺沼くぬぎ

  • 裾ふれるお囃子ちかづく夏休み

    広瀬 和郎

  • 虫の背を図鑑抱えて夏休み

    桐山 野花

  • 夏休迷子の海に亡父かな

    杉山忍

  • 宿題の鉢植え枯らす夏休

    笠木 リョウ

  • 月末は結婚記念日夏休み

    松田迷泉

  • 夏休ラーメン屋にて再会や

    横山 沙石

  • 夏休み書斎に孫のプラレール

    岡崎梗舟

  • 乗り継ぎも楽しい故郷夏休

    吾亦紅也

  • 六時半ラジオ聞こえぬ夏休み

    月原輝砂

  • 夏休終われば背丈追い越され

    四季風吹子

  • 永遠もすぐに終焉夏休み

    光顕

  • ピカソかと犬か猫かの夏休み

    康寿

  • 一日は三十時間夏休み

    森ともよ

  • あと三日夢落ちのごと夏休み

    手塚童好

  • 八本の虫歯の治療夏休み

    夏村波瑠

  • 夏休みばぁばの里のカシオペア

    山田桜

  • 夏休仏顔して座禅の子

    佐藤香子

  • 花まるが一つふえたよなつ休み

    浦野 幸亥千

  • 目の前のおへそにピアス夏休

    花見鳥

  • 夏休みオドメーターの桁上がる

    佐々木四郎

  • 父抜きの家族写真や夏休

    浦野米花瑠

  • お米研ぎ子らも手伝う夏休

    菅野望月

  • 夏休み母の手伝い台に乗り

    薩克期風

  • 夏休愛車とコーヒー相棒に

    国崎 美栄

  • 夏休み日暮れて寂し祖母の家

    高橋芳流

  • ゴーギャンの岱赭の乙女夏休

    上原まり

  • 夏休み二泊三日のボランティア

    河地 草芝

  • ごわごわと湿った木の根夏休

    奥山水珠

  • 死してまた夏休ある日に戻る

    佐藤夏みかんの亭主

  • 教場の閑さ沁みる夏休

    境明穂

  • 羽化見つめ東雲となる夏休み

    水鳥川詩乃

  • 夏休吾子のリュックにぬいぐるみ

    森 茉那

  • 野球部の声と物干し夏休

    佐藤のばな

  • 夏休み選挙速報流れおり

    松山女

  • 夏休の学童母の塩むすび

    原田くろなつ

  • 絵日記は創り話の夏休み

    英公蒲

  • 夏休字母は何かとくずし文字

    崎曽根篤子

  • 鈍行で吊り革持たぬ夏休

    瀬野河川

  • ダリの時計はじめて見た日夏休

    小 日音

  • 夏休み始まったらし隣家では

    春野桜草

  • 夏休み遮光カーテン昼の夜

    亀野

  • ギリギリの宿題夏休の雲よ

    新田ダミアナ

  • 夏休小屋の兎が一匹いない

    円海六花

  • 引っ越しの箱詰め忙し夏休

    祥対無

  • 夏休み発熱からのスタート

    郷舞道

  • 天井の木目眺めて夏休

    好陽晃

  • 身の丈と合わぬ夏休の日課表

    庚子 山法師

  • 夏休膝のガーゼの巻き慣れて

    春田さとる

  • 夏休七里御浜の青と碧

    山笑み

  • 出港の船に目を置く夏休み

    佐々木信天翁

  • 夏休勇者めく子旅支度

    須賀川こけ子

  • ボンボンはおとなのかほり夏休

    雀浪乱

  • 夏休み逃げ道のある叱り方

    希凛咲女

  • 孫が描く吾の似顔絵や夏休

    山本康月

  • 要介護あっという間の夏休

    小柳ジョージ

  • じいちゃんの漁師めし食う夏休み

    蛍草飛田

  • 雲梯の錆びは手に付く夏休み

    宮本モンヌ

  • 妻と逢う彼の地へ往かむ夏休

    山田まもりい

  • 夏休み時給八百円の有給

    橋本椿紗

  • リビングの砂粒夏休みぱらり

    山空育

  • 夏休ウォータースライダーびゅーん

    杉沢藍

  • 夏休先ず宿題の妹あり

    喜与

  • 夏休カレーの匙の冷たさや

    音拍

  • 見習いの名札新し夏休

    松の本の芭蕉

  • 帰国せよ田舎は叫ぶ夏休み

    久世越仙

  • 十円を吾子に賄ふ夏休み

    守山ぽんぽこ

  • 夏休十円にぎり駄菓子屋へ

    京都さくら

  • 夏休去年とおなじ山を描く

    環柚色

  • 雨上がりなないろを待つ夏休み

    岩見綾琴

  • 夕日さす校舎の黙や夏休

    小野一箭

  • 棚奥の大皿夏休みの夕餉

    加藤天裕

  • 成層圏へ伸びする朝や夏休み

    瀬名波 暫

  • 夏休み母のレシピに助けられ

    岡本みい

  • 夏休み従姉妹の耳にピアス穴

    初野一歩

  • 足指が穴から見上ぐ夏休

    感受星 護

  • 夏休み屈辱バネに猛練習

    原 南山

  • 街を駆る真っ赤なブルー夏休

    近未来

  • 古椅子や影慕わるる夏休

    秋山 愚禿

  • 夏休ほったらかしの仮名書道

    花空木

  • 夏休み女子野球の剛速球

    神谷隆元

  • 夏休田舎に行く日丸つける

    京野ののか

  • 改札に孫届きたる夏休

    金子加行

  • いつ帰る?夏休み待つ母逝きぬ

    光野フウ子

  • 青春や愚かしいほど夏休

    山中えいみ

  • 夏休浜の形見の虚貝

    山中遊民

  • 夏休み網の手入れの爺の横

    花蜜伊ゆ

  • ビードロにふくよかな笑み夏休み

    山清

  • 夏休たいめいけんのオムライス

    彩香

  • 夏休みはみ出す緑引かぬまま

    吉河好

  • 種の絵もかいてしまひぬ夏休

    一條冬青

  • 夏休ラジカセ片手走り出す

    崇拝

  • 大変だ休みの長さの夏休

    信行鈴起

  • 最後には模擬が控える夏休

    森本 悪夢

  • 夏休み外食ばかりの絵日記よ

    坂本 節子

  • 夏休ルームメイトはベトナム人

    水晶兎

  • 手のひらに鉄棒の錆び夏休

    高辺知子

  • 校庭が陽ばかりになる夏休み

    若狭

  • 夏休時を忘れた腕時計

    春喜愛

  • ボスターの帽子青空夏休み

    植木照美

  • 夏休季節列車に拍手する

    森乃涼風

  • 夏休塩素の匂い漂わせ

    佳月

  • 宇宙人で日記が終わる夏休

    小公園噴水

  • 風吹きぬ太陽香る夏休み

    十八番屋さつき

  • 図書館の一人席無く夏休み

    死似 季残

  • ショッパーの底に白砂夏休

    深田咲恵

  • ワクワクという名の雲涌く夏休

    織波

  • 節電の一間集合夏休み

    神酒猫

  • 夏休みエレキギターの音ビュイン

    岩岳太郎

  • 夏休身重の娘と夕散歩

    加藤茉莉花

  • 廃校の室の面々夏休み

    松尾 パッション

  • 宿題も休ませてやる夏休

    貴田雄介

  • 窓の向こうに私ひとり夏休み

    英 あかり

  • 夏休実家の猫に餌土産

    小望月あうる

  • 東京の孫の敬語や夏休

    松山 風

  • 年金を孫に貢ぐや夏休み

    奥井宣風

  • 休診の二文字太し夏休

    蝦夷やなぎ

  • 合う子ども合わない子ども夏休

    小林一弓

  • 畳干す祖母を手伝う夏休

    河島はるちゃん

  • 夏休み祖母の方言ここちよし

    三拍子

  • 夏休母の実家で波遊び

    群馬爽走

  • 温泉に浸かる楽しみ夏休

    小塚ちか丸

  • 早く寝ろ!早よぅ寝んしゃい夏休

    治爺

  • 兄ちゃんが私をぶった夏休

    紅い靴

  • 絶交もいったんタイム夏休

    深紅王

  • 顔なじみ電車の空席夏休み

    金子恵

  • 夏休み座敷から養子の話

    海色のの

  • バイトして買った革靴夏休み

    五黄巳松井

  • 体操やすっぴん撮られた夏休み

    栄音

  • なつやすみにかぎってしにがみきやがった

    紫月歪丸

  • やや肥えてお帰りなさい夏休み

    佐々木光風

  • 夏休み給食なくて友無くて

    雨読人

  • 絵日記の笑顔はみ出す夏休

    花園 メイ

  • 手にすくう砂の熱さや夏休

    十四志

  • テレビから最後の校歌夏休

    向井音彩

  • 夏休帰ろか呼ぼか老いた母

    河国老・末廣

  • 夏休み真っ只中の誕生日

    羽加羽生

  • 帰る家失せし二十歳の夏休み

    秋葉 かなし

  • 木造の校舎を労わる夏休み

    浦中

  • 夏休み隣室から髭剃りの音

    讃岐 つばめ

  • 夏休み炭酸抜けた泡を飲む

    浦島日和

  • 夏休あっかんべーのいろくらべ

    山野のばな

  • 夏休みお得切符で五能線

    古賀衝童

  • 土頬に遺跡のバイト夏休

    篠原蝉秀

  • 「避難せよ」要らぬ手間暇夏休

    管空巻

  • 夏休いつもと違う母の語尾

    市村 琳音

  • 乗り継いで三陸の海夏やすみ

    慶華

  • とおりゃんせ初め嬉しき夏休み

    園芸三昧

  • 夏休み田んぼ水なく夏休み

    小林抹茶

  • 漢字帳そぞろ写しの夏休

    三日余子・いつき組広ブロ俳句部

  • トイレまで行列ばかり夏休

    五葉 松子

  • 夏休冷えた二の腕映画館

    詩小桃

  • 夜勤明けみたいに余白夏休

    睡間まき

  • 窓越しの雲ばかり見し夏休

    山田翔子

  • のんびりの生きざまものさし夏休み

    山野 音

  • 夏休み初めての釣り絵日記に

    桜華姫

  • だれも来ん学童ひとり夏休

    紫檀豆蔵

  • のぞみ見て来い来い早く夏休み

    寛太

  • 厳かにパンケーキに層夏休

    印南天藍

  • 夏休み今年は妻の古里へ

    山田 正山

  • 昨日より空の色濃し夏休

    鵜飼ままり

  • 夏休サンゴの磯も隆起せり

    吉田白山

  • 絵日記は初松葉杖夏休み

    加藤耀月

  • 先生のあるようでなき夏休

    芝滋

  • 夏休み遠き響きや我ひとり

    織田 光

  • 夏休みおにぎりの具は日替わりで

    小澤さつき

  • マリーナのヨット帆を張り夏休み

    沖優

  • 掬び飲みへし合う小僧夏休

    閑里院 鮮墨

  • 二年待ち新車で走る夏休

    熊手の父

  • 夏休み三分を待つ塩ラーメン

    須磨ひろみ

  • 黒板に彼の似顔絵なつやすみ

    山桜昌子

  • 夏休み句集片手に旅の風

    坂上有理

  • 夏休みぼんやり月とにらめっこ

    高橋ほえ

  • 夏休糺の森のうろの中

    紗凡

  • 続く見学ギブスの痒き夏休

    古乃池糸歩

  • アラームを八時にずらす夏休

    小迫さこ

  • 姪っ子の髪はピンクや夏休み

    松花遊子

  • 消印の町の校舎や夏休

    実本礼

  • バーべキュー爆ぜる笑いや夏休み

    山縣喜久翁

  • 目玉まで濡らし雑魚追ふ夏休

    稲川ほろろ

  • 夏休母に似て来たグチ多し

    横須賀うらが

  • 夏休み小さき従妹の添い寝役

    玉 ゆこげん

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