俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2024年9月20日週の兼題

星月夜

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 十二キロ吾子入眠す星月夜

    小平 奏

  • 足音の空まで続く星月夜

    故里恋心

  • 一握の砂読み終えし星月夜

    響楽境

  • 星月夜猫は無言で狩りに出る

    吉成小骨

  • 単独行開けた稜線星月夜

    阿部新吾

  • ひとり碁の星月夜かな那智の滝

    春日 月秋

  • 山ひとつ越えてきました星月夜

    銀鼠

  • 星月夜我は戦火の星に居り

    小野寺 余伴

  • 岩肌の地熱背に見る星月夜

    越乃杏

  • 釣りし魚焼きて川辺の星月夜

    佐藤白行

  • 風呂釜は外震えつつ星月夜

    秋月あさひ

  • 星月夜は物語の始まる夜

    岡崎藍

  • 病室の窓の高さよ星月夜

    加藤直瑶

  • 星月夜いつも傷だけ鮮明で

    佐竹紫円

  • テント出で一人ラーメン星月夜

    星海

  • 漁に出る夫へ弁当星月夜

    阿波のコスモス

  • なぞなぞは謎のままなる星月夜

    阿部けん笑

  • 星月夜難聴の吾に音清く

    四季

  • 穫り入れを終えて下駄履き星月夜

    原颯太

  • 星月夜肴に今日もライン呑み

    水の 都

  • 星月夜我が惆悵を受け容れよ

    照風 翔月

  • 星月夜戦禍の子らの目の虚ろ

    沖埜霜楓

  • 星月夜馬は眠りし八ヶ岳

    横浜青祥

  • 日ハムが勝ち越しちゃった星月夜

    三角山子

  • 星月夜指輪を渡す人を待つ

    阿蘇海の鴨

  • お端折りを解いて衣桁や星月夜

    佐藤けい

  • 探り足願い溢れる星月夜

    咲さこ

  • 星月夜サンテグジュペリの飛行跡

    三日余子・いつき組広ブロ俳句部

  • 終わらないしりとり遊び星月夜

    岡田瑛琳

  • 折り鶴は涙の化身星月夜

    喜祝音

  • 星月夜ベートーヴェンが似合うかな

    戸路井道尾

  • 逆上がり空は大きく星月夜

    雨逸福

  • 星月夜机に薬五畳半

    花菱ねおき

  • 星月夜よく見えるここは北海道

    小林次郎茶

  • 観覧車二人近づく星月夜

    神酒猫

  • 星月夜ゆく悩まんでもええかなあ

    森の春りんどう

  • 生命を生むか隠すか星月夜

    高瀬智華

  • 亡き母の空の箪笥や星月夜

    小川英坊

  • 身に染みるミルクの残香星月夜

    久木 諷

  • 星月夜聞こえてきそう星の声

    月砂

  • さんざめくわが胎動や星月夜

    遠藤星月夜

  • 星月夜悲鳴を上げる溶接機

    小柳ジョージ

  • これ以上何も要らない星月夜

    山清

  • グッとくる孫のひと声星月夜

    佐野聖光

  • 俺が隣に居なくても星月夜

    久慈川九

  • 星月夜古い日記の涙跡

    佐藤キキヨウ

  • 勾玉に寝る吾子思う星月夜

    海老田 幣男

  • 猫の目の光る家路の星月夜

    閑里院 鮮墨

  • 我の背に母の寝息や星月夜

    垣我実

  • 星月夜手探り書きの一句かな

    宮井ニゲラ

  • 星月夜立て札のありこの先危険

    春の風花

  • 星月夜思い出してる君ヶ浜

    回廊伊澄

  • 家眠り街沈みたる星月夜

    松元春苑

  • ディズニーの鼻歌で待つ星月夜

    案山子の鹿か

  • 初めてのソプラノソロや星月夜

    永山シャンシャン

  • 買い出しの酒手に見上ぐ星月夜

    小沼天道

  • 見切り品抱え家路へ星月夜

    月下檸檬

  • 星月夜肩よせ合ひて寄せる波

    杉田ひらさこ

  • 捜してますチラシ貼りなおす星月夜

    彩 一絵

  • 星月夜自作の星座を二度書きで

    斎藤圭

  • 蠢くは山鳩の雛星月夜

    高血圧 

  • もう回収できぬ暴言星月夜

    世界時計

  • 旧き友新しき靴星月夜

    珊瑚樹茄子

  • シンクには丼と鍋星月夜

    松本マンボウ

  • 一眠り今日を忘れよ星月夜

    わきのっぽ

  • 寝られねば浜へ出でたり星月夜

    芝 滋

  • 手術痕ひりり出湯の星月夜

    深草 くう

  • 耳すましカノン捉えて星月夜

    松前三月

  • ともだちがほしかったひと星月夜

    桜庭 紀子

  • 路面電車ゆく星月夜を泳ぐ

    坂道本

  • 防大の白き制服星月夜

    王里かほる

  • 星月夜断酒程度の願掛けか

    小林一弓

  • 大量の書類破棄して星月夜

    月山牧風

  • 松明の消えしコタンの星月夜

    柴﨑香奈

  • 庭に出て風ふところの星月夜

    睡蓮 堤

  • 窓開けてコップに入れる星月夜

    京野ののか

  • 星月夜新書道連れ長湯かな

    山屋夕景

  • 買い飽きたコンビニ飯や星月夜

    初野一歩

  • 星月夜最後の友と喧嘩して

    吉河好

  • 草原のジープ弾むよ星月夜

    斜六

  • 点と点つなげて語る星月夜

    英子

  • 静閑やこの世は我と星月夜

    佐藤三八三

  • 軽トラの荷台で父と星月夜

    城扇尋

  • 指輪より微かな体温星月夜

    松山松男

  • 宴抜け猫の仲間と星月夜

    松尾 すみ丸

  • 星月夜忘れし日々に会ひにゆく

    阿蘇の乙女

  • 星月夜北へ飛び経つ無事祈る

    司 蓮風

  • ミサイルの響く屋根無き星月夜

    珊瑚霧

  • 星月夜買ひたる如し船の旅

    金子加行

  • 阿蘇の湯にこぼれて揺るる星月夜

    春野ふう

  • 渦を巻く雲やまだらな星月夜

    夏川涼

  • 肩までのうぶ髪透くる星月夜

    吉沢樰

  • 星月夜縄文人も同じ夜を

    古川 川

  • 星月夜大地の五ミリ動きけり

    栗原生石子

  • 愛猫の見回り付き合い星月夜

    星野夜風

  • 月光を消音で弾く星月夜

    黒鶫

  • 星月夜にたりと会釈散歩道

    茨城つく婆あ

  • ラジオより異国のムジカ星月夜

    笹原あゆみ

  • 星月夜砂漠の駱駝光る海

    夏野星一

  • 星月夜うまい肴に安い酒

    伊豆大黒

  • 星月夜の書店名宰相の自伝

    一春

  • 星月夜母と一緒にケンケンパ

    森乃涼風

  • 星月夜乳白色の湯に浮游

    綾瀬 康子

  • 翳し見るラピスラズリの星月夜

    小林澄精

  • 捨城の堀のヘドロよ星月夜

    佐々木さわら

  • 雨上がる上がる「ギィー・チョン」星月夜

    山本修

  • 君の目に嘘をつけない星月夜

    種田あずき

  • 病棟のプレイルーム星月夜

    森八七菜

  • 星月夜引っ越しの後の割れた爪

    吉岡幸一

  • 押し馬は遅れて遠き星月夜

    英判子

  • 星月夜波音もまた旅の連れ

    吉田行朋

  • 公園の樹の香強くて星月夜

    小花風美子

  • 凛冽の義母の手拭う星月夜

    嬉々雀躍

  • 新品の靴やわらかく星月夜

    橋本巽

  • 星月夜吾の文鳥の星光る

    伊藤文蔵

  • 思い出は六畳一間星月夜

    遠藤倫

  • 星月夜さざ波海魚跳ね踊る

    蛍木 田五朗

  • 濁流に折れる心や星月夜

    桐島初奈

  • 子には子の悩みあるらし星月夜

    安達弥栄子

  • 星月夜寝惜しみなりし閑談す

    吉野灯縁

  • 星月夜きぼう飛び行く一線に

    佐伯良吉

  • タクシーの窓開き見る星月夜

    香川雅子

  • 星月夜漏れ聞ゆファドの太き声

    雨戸 ゆらら

  • 木造の校舎が燃える星月夜

    植木照美

  • 星月夜黒画用紙の中と知る

    坂本淡月

  • 「この世をば」以下は黙して星月夜

    橘高シャンプー

  • あの日より引きずる足にも星月夜

    岩崎ファンネル

  • 塾出待ちポラリス探す星月夜

    新太子

  • 星月夜そしてミクロの帰路に就く

    高山 夕灯

  • 残り火を惜しむ宴の星月夜

    春乃一朗

  • 立ち漕ぎの呼吸飲み込む星月夜

    慈庵風

  • 初孫の重くて軽き星月夜

    菅野望月

  • スキップはモダンタイムス星月夜

    杉崎拙訓

  • 星月夜ちかくてとおい本籍地

    胡桃ぼたん

  • 利尻島何もないけど星月夜

    小島 純情

  • 重力の磔刑の丘星月夜

    感受星 護

  • 星月夜オペ後がまんの9時間め

    森上はな

  • 靴音に温もる手との星月夜

    河国老・末廣

  • 星月夜天からかすか音のあり

    柴田あやめ

  • 星月夜風呂いただきに母と畔

    高石蓬莱

  • 本帰国さびしきものに星月夜

    松本光由

  • 星月夜塾も終わりて談笑す

    河島はるちゃん

  • 星月夜昭和を唄う土耳古人

    環柚色

  • 星月夜コンビニ弁当が冷める

    横須賀うらが

  • 開店を知らす丸文字星月夜

    一井かおり

  • 終電の側灯見落とす星月夜

    瀬川 葉

  • 奥能登の沖に釣り船星月夜

    岡崎梗舟

  • どう見ても嘘つぽいのよ星月夜

    水無月 ハチコ

  • アミロイドβ増えたり星月夜

    弘法小子

  • 星月夜この坂登れば体操広場

    山田桜

  • 星月夜縄文杉に後光差し

    華花開く

  • 浩然と座して微睡む星月夜

    松下檸檬

  • 星月夜誕生星座見るふたり

    深空汐音

  • 詰み筋を見つけ飛車切る星月夜

    丸 太かし

  • 今悟る母は賢し星月夜

    好陽晃

  • つと口に「うえをむういて」星月夜

    伊代ちゃんの娘2

  • 星月夜暗闇探すデート中

    高橋 基人

  • 星月夜電線に浮かぶメロディ

    三杏樹

  • 藤井風ひとり聴きをり星月夜

    慶華

  • よく笑ふ孫と背くらべ星月夜

    吉野 可憐

  • 星月夜浴巾硬き嵩になり

    佐伯仙明

  • 夜釣りにて釣果なけれど星月夜

    山下真魚

  • 星月夜息するみたいに嘘をつく

    高辺知子

  • 学際の冷めやらぬ声星月夜

    海堂一花

  • 彗星はスナフキンかや星月夜

    鷺沼くぬぎ

  • 猫の尾のピンと立つ先星月夜

    桐山 野花

  • 夫の呼ぶ声した様な星月夜

    四季風吹子

  • 初耳の父母の馴初め星月夜

    松下節子

  • 百億の祈り集めて星月夜

    柴月冴

  • 星月夜ドレスは踊る廃工場

    孝崎有辺

  • 会いたいよ星月夜だよ目を閉じる

    小川ゆう

  • 星月夜魚座の鮮度星5つ

    ろめお137

  • 星月夜喧騒逃れ没入す

    瀬文

  • この時期も絵を描いていた星月夜

    三毛保知

  • ねえまあちゃん屋根登ろうよ星月夜

  • 星月夜やあこちらには水の在る

    小路窓か

  • 宙に浮くペダルの下も星月夜

    笠山梓

  • パンプスが浮いてる港星月夜

    雀浪乱

  • 星月夜姉は妊娠三週目

    三樹tack

  • 山の端は影絵のごとし星月夜

    若葉 尚

  • 星月夜ごろつきBの名演技

    干天の慈雨

  • 吾の琴の音色聞き入る星月夜

    山のうさぎ

  • 星月夜地球はほんとに丸いのか

    若狭

  • 魂の回の賛歌星月夜

    岩岳太郎

  • 星月夜納戸の奥の望遠鏡

    羽加羽生

  • 星月夜そよぐ風に雲ひとつ

    神山英凛

  • 熊注意バイクすり抜け星月夜

    佐々木四郎

  • 星月夜湯めぐり手形下駄の音や

    佳空

  • 星月夜君はラーメン啜ってる

    丸岡彩映

  • ボイジャーは孤独な旅人星月夜

    織波

  • 星月夜杖の代わりのメタボ犬

    水タマリ

  • 星月夜妻とサラリと生きていく

    森嶋ししく

  • スナックのカラオケ漏れる星月夜

    山口 笑骨

  • 星月夜は四角無辜の人の目尻

    笑田まき

  • 星月夜初めてアコウを釣った海

    岡田一竿

  • 茅葺きの峡の生家や星月夜

    加藤遊鹿

  • 妻の腰摩る体勢星月夜

    円錐角膜

  • 潮の目を銀の帯引く星月夜

    三品邦甫

  • 星月夜ハノイの塔はもう解けた

    季川詩音

  • 寝落ち明けカーテン越しの星月夜

    鞍 律佐

  • 今日と決め君を誘った星月夜

    雨水 二三乃

  • 仰ぎ見て無頼に惜しき星月夜

    一徳斎

  • 通り雨濡れた歩道や星月夜

    佐藤 俊

  • 星月夜退去までの日指折りぬ

    住田 赤鈴

  • 頑張れとは便利な言葉星月夜

    山田健蘭

  • 谺無き我の叫びや星月夜

    吉田猿滑

  • 決算期溢れる数字星月夜

    江戸の八五郎

  • 星月夜夫の枕を抱いて寝る

    越前俊水

  • 資格試験受けなかった日の星月夜

    玉葱とかき

  • 星月夜ゆっくり回れ観覧車

    稲城蒼海

  • 星月夜欠けたる爪の血の滲む

    死似 季残

  • 星月夜廃虚の木馬空を蹴る

    三宅 由華

  • 旅ゆけば風朗らかな星月夜

    河井 草臥

  • 予備校の窓に群れるや星月夜

    上野 鈴女

  • 愛犬の白い目光る星月夜

    岡恵和

  • 二階より子の弾き語る星月夜

    犬人間陽子

  • わが願ひ終の眼裏の星月夜

    永井うた女

  • 割引はささやかだけど星月夜

    江南和波

  • 父と見父となりて見る星月夜

    嗣子孫々

  • 山里に灯りひとつや星月夜

    山住すみ

  • ハモニカの音色探りし星月夜

    上中未明

  • 燃え尽きし星もあろうか星月夜

    近江菫花

  • 星月夜浪漫主義者に戻りし吾

    高崎怪人

  • 古き友ハグして別れ星月夜

    森野モコ

  • あの星は白寿のひかり星月夜

    星のお爺ちゃま

  • 星月夜坂本九のファルセット

    高嶺織人

  • 星月夜会席鍋かお年寄り

    松瀬章章

  • 窓開き赤子とゆれる星月夜

    三角俵

  • ランナーの光るシューズや星月夜

    森脇レイ

  • 星月夜仕事量尋常でない

    朱久瑠

  • 星月夜懐かぬままに逝きし犬

    花蜜伊ゆ

  • 星月夜モヒート納めの差し向かい

    四季奈津子

  • 星月夜たたんで捨てる母の服

    慈夢りん

  • 小さき胸五合瓶抱く星月夜

    秋山らいさく

  • リナルドの微かに聞ゆ星月夜

    坂本秋風

  • 烏賊釣りのもやいを解く君星月夜

    をいなり

  • 旧驛舎役目終えたり星月夜

    梶原菫

  • 星月夜羽田第三ターミナル

    玉 ゆこげん

  • 土練ればただ青みたる星月夜

    月最中 松本

  • テント出で水切り遠く星月夜

    小谷青葉

  • フルートの音は昇天す星月夜

    郁松 松ちゃん

  • 星月夜翔ける子掛ける反射材

    横山沙石

  • 星月夜罪人乗せず行く汽船

    神宮寺るい

  • 一本道続く先に星月夜

    河孝

  • 星月夜あれ奥さんも眉が無し

    黒瀬三保緑

  • 薄化粧の祖父星月夜の葬列

    橘朔

  • 数えても数え切れない星月夜

    松尾貢水

  • ひめゆりの塔や令和の星月夜

    侍真満陽陰

  • ママけふはいい子だつたよ星月夜

    松原白士

  • 静として一顧手放す星月夜

    魚木孫

  • 数独の埋まらぬマス目星月夜

    蛍草飛田

  • メレンゲのぴんと立つツノ星月夜

    新田ダミアナ

  • 山中湖父とシュラフの星月夜

    英公蒲

  • 両親の結婚記念日星月夜

    糸田つぶさ

  • 星月夜白き余命を点描す

    月待 小石

  • しんしんと時間降るなり星月夜

    秋野よる

  • 自転車の軋む音踏み星月夜

    井川エイカ

  • ワンオペ後立ち漕ぎで帰る星月夜

    月見亭一句

  • ゴンドラが向かう山頂星月夜

    光希帝

  • 星月夜見知らぬ人と饒舌に

    水巻リカ

  • 仁王のオブジェ仰ぎみるや星月夜

    城山 鷺

  • 星月夜友と語らうきみの色

    首藤玲司

  • 星月夜ヒツジヨハナヲタベナイデ

    華ことり

  • 若き日の苗場山頂星月夜

    志津ばあ

  • 星月夜恋に恋して声かける

    信行鈴起

  • 星月夜静かに眺む炉址ひやし

    愛犬ハニー

  • ケンカして我には眩しい星月夜

    可可夫豆

  • 遅い口哲学馨る星月夜

    榛 傘子

  • 耳澄ますまたたきの音や星月夜

    桜色 木綿

  • 子の髪の素直なるかな星月夜

    月並むらを

  • 星月夜能登に紅涙絞りけり

    菅野晨雲

  • 父母も娘も届かぬ聲や星月夜

    蒲 公英

  • 大好きな絵本に挟む星月夜

    神ヤ飛ビ魚

  • 星月夜八代海の藍深し

    研亭

  • 弥陀堂の小さき灯り星月夜

    遠藤 千草

  • 星月夜喧嘩別れの着信

    越後縮緬

  • サボテンの棘柔らかき星月夜

    香山浩

  • 星月夜六十路で習ふノクターン

    山乃 草花

  • 星月夜天に吸わるるチェロの音

    勝本熊童子

  • 星月夜今週二度目妻と寿司

    桂 歩

  • 星月夜水平線に神潜む

    松橋春水

  • 山巓に時空の渚星月夜

    吹田よしよし

  • 漱石の言葉借りれぬ星月夜

    環野すら子

  • 星月夜君は前髪下ろしてる

    七星麦穂

  • 糞食らえ弔いの酒星月夜

    純全

  • 星月夜ちちはは眠る東山

    わたなべ蘇芳

  • 最終に急ぐ坂道星月夜

    一谷いちにょ

  • 自販機のがたんと落とす星月夜

    河地 草芝

  • 星月夜漆黒の湖へ溢れ落つ

    伊藤みやび

  • BMIは「標準」星月夜の吐息

    安曇野くーみん

  • ソロキャンプカレーぐつぐつ星月夜

    浦野 幸亥千

  • 星月夜となりの車からレゲエ

    水上ルイボス茶

  • 君の香の長き不在や星月夜

    花岡貝鈴

  • 星月夜推しのチケットはずれたり

    佐藤和代

  • 星月夜缶ドロップスのハッカ味

    古川 寿々恵

  • 星月夜波折りも供に時忘る

    句業某

  • 深夜バストイレ休憩星月夜

    今野喜良

  • 無くし物見つかるやうな星月夜

    阿部 晴子

  • 子を持たぬ暮らしぶらぶら星月夜

    神田なな

  • 腹減った帰り急ぐ星月夜

    久世越仙

  • 検査結果待つ涙の星月夜

    菜予実

  • こんな星月夜にスマホばかり見て

    山口さと子

  • ポケットにつなぐ手遊ぶ星月夜

    鴨の里

  • 亡き友の顔つなげては星月夜

    山宮 凪

  • ポッペン買ったオランダ坂は星月夜

    井上ひなた

  • 星月夜パラリンピック壮行会

    究果園ゆやま

  • 見上げては吐息をかける星月夜

    隙間 風

  • 星月夜十色の顔ぶれ飽きもせず

    逆叉ゐるか

  • アカペラでウクライナのうた星月夜

    山桜昌子

  • 星月夜六甲の山炙り出し

    五黄巳松井

  • 星月夜青の絵の具を溶いた街

    秋山ぴすた

  • 星月夜「友よ」を唄ふ後夜祭

    神戸の老寺士

  • 喪服脱ぎ夫と一献星月夜

    三日月なな子

  • 海亀の深き眠りや星月夜

    海 人彦

  • 星月夜佳境に入るミステリー

    七ほし天とう

  • 青龍の登り行きたる星月夜

    奥山 言成

  • ほらごらん大丈夫だよと星月夜

    岩見綾琴

  • 溝蓋を野良犬走る星月夜

    京都さくら

  • そのままで生かされるはず星月夜

    空色文風

  • 憂きことは野に出でてみよ星月夜

    井上たとぅや

  • 星月夜金平糖は檸檬味

    久生

  • 武蔵野の農夫ら眠り星月夜

    星見遊

  • 会議は中断缶コーヒーと星月夜

    小箱 守

  • 星月夜父の紫煙はもう見れず

    寸草

  • 星月夜兄九十一の誕生日

    横堀 鯉桜

  • 銃弾の嵐の上の星月夜

    斯波 子庭

  • ぽこぽこと鉄びんからや星月夜

    秋樹アカネ

  • しづやかに百舌鳥の古墳や星月夜

    鬼石 祥瑞

  • 着陸を祝う故郷の星月夜

    栗間豊

  • 星月夜露光絞りて時を待つ

    治爺

  • 菩提寺に響く龍笛星月夜

    水引草

  • あるじなきただ灯台の星月夜

    伊藤白狼

  • チョキで勝ち六段のぼる星月夜

    山橘

  • 書にふけりふと見上げたる星月夜

    境明穂

  • 真っ直ぐに我に届くや星月夜

    井出一葉

  • ミサイルという名の灯り星月夜

    岡 萬美

  • 逝く折は今宵のやうな星月夜

    群青江戸きりこ

  • 名前なぞどうでもよいと星月夜

    吉丈月子

  • 波寄せる荒地も煌めく星月夜

    佐藤朱子

  • 声に出る後悔星月夜の帰路

    勝亦朝

  • 星月夜常に前に行く影法師

    手塚童好

  • 星月夜母の行きたいどこかの地

    高橋ひろみこ

  • 星月夜裸眼の玉ボケファンタジー

    高伊あいす

  • 帰り坂両の手の荷や星月夜

    亀くみ

  • 星月夜台湾愁う児玉像

    江宮神

  • 星月夜惹かれてゆくよその瞳

    春風天麩羅

  • 停電の街の帳や星月夜

    一健

  • 星月夜山城光る十五万石

    新居浜西・かたじん

  • 病窓やいつもと違う星月夜

    高旗ミッキー

  • 長崎に坂道多し星月夜

    小林浦波

  • 学び舎の跡星月夜の夢

    高々ぼうし

  • 星月夜ふと口遊むカンパネラ

    上山凡仁

  • 焦がれ死ぬには良き日なり星月夜

    高橋渓翠

  • 肩車体ごと浴びる星月夜

    近未来

  • もって三月星月夜の凄まじき

    吉岡ポチ

  • 星月夜神(エロヒム)の星まで1光年

    小路愛生

  • 迎え待つ保育園児や星月夜

    吾亦紅也

  • 星月夜自作スコープ逸る僕

    愛笑桜

  • 星月夜小銭足したる赤電話

    佐藤夏みかん

  • 星月夜南部鉄器の香炉の煙

    佐宮静

  • 仮宿は半間窓の星月夜

    佐藤史緒

  • 朽ち果てた動かぬ水車星月夜

    輝雲彩

  • 眼を覆うこの世の惨状星月夜

    松原なぎさ

  • 琴の音のからりと乾く星月夜

    黒井 猫

  • 星月夜もの干し台が指定席

    今乃武椪

  • 島を去る航跡はるか星月夜

    蛙の孫

  • 星月夜「イエスタデイ」はイヤホンで

    山彦 てっせん

  • 抗わず死す星あまた星月夜

    漆崎 明

  • 星月夜祖父の遺した望遠鏡

    春めだか

  • 星月夜彼と雑誌のメレリング

    音葉りんきょう

  • 負け試合走る砂利道星月夜

    越佳

  • 五十路坂息弾ませて星月夜

    高橋杏花

  • この中に我の夢あり星月夜

    森本 悪夢

  • 天と地と二つの川に星月夜

    一尺 百草

  • 消灯すバレー終わりの星月夜

    蛍のまま

  • 励ましのピアノ聞こえる星月夜

    倖悦

  • 星月夜二十才のままの蒼き空間

    小我こうぢ

  • 堆肥から蒸気立ち上り星月夜

    三家端

  • 星月夜童話作家は逝きにけり

    姉あね猫

  • 星月夜星合池の亀眠る

    荒木ゆうな

  • 一瞬静止画像の星月夜

    松山石子

  • 星月夜ガラスの靴の物語

    金治宜子

  • 星月夜むやみに落ちる涙かな

    松岡拓司

  • 自分史に書かない記憶星月夜

    森 ともよ

  • 虫歯の吾祖母に背負われ星月夜

    卯の花雅子

  • 街角のピエロは踊る星月夜

    坂田雪華

  • 団らんも遠き戦火も星月夜

    境界子

  • 星月夜すべるボードとジャンプ音

    山広裕果

  • スマホ置き過去未来馳す星月夜

    山内志津子

  • 星月夜思案重ねる掛布団

    三井春相

  • 散骨を選びし父や星月夜

    松尾 パッション

  • 銛を突く魚は踊る星月夜

    小望月あうる

  • ジェット機の音無き光星月夜

    松の本の芭蕉

  • メスティンで作るカレーと星月夜

    榊麻茶硫

  • 膝の皿ふかふか動く星月夜

    山月

  • 星月夜タイムカードのゾロ目かな

    松風緑

  • 星月夜塵の結びて生まれ落つ

    貴田雄介

  • 水晶を翳して願う星月夜

    岡田きなこ

  • 星月夜軽く化粧しコンビニへ

    十八番屋さつき

  • シューベルト父と嗜む星月夜

    金色 弓

  • 夕干しのタオル取り込む星月夜

    井手白銀

  • 身一つ草の匂い星月夜

    吹雪 蓮

  • 静けさや小銭片手の星月夜

    吉華ふるべ

  • 出張の土産は膝に星月夜

    紫月歪丸

  • ルルルルル声と我のみ星月夜

    港キリン

  • 最北の手差しのべたし星月夜

    森 茉那

  • 深夜ラジオ望郷の星月夜

    崇拝

  • 潮が満ちたたむ竿先星月夜

    孤句狸翁

  • 安曇野を玻璃の点描星月夜

    安曇 平

  • 柔らかに瓦礫を包む星月夜

    春野桜草

  • 星月夜錆びたるネコは眠りをり

    岩村雪嫌

  • 愛猫の合祀を決める星月夜

    輝南心音

  • 風呂敷に包むおくるみ星月夜

    甲斐杓子

  • この涙ガンと知り得る星月夜

    寺田かな女

  • 空と海マチスのタヒチ星月夜

    児玉すいか

  • 古希迎え人生回顧星月夜

    玉照

  • 撮り鉄のシャッター音や星月夜

    伊藤 悦

  • 気の利いた言葉浮かばず星月夜

    森の水車

  • 星月夜個展を開く同級生

    新城 三九

  • 星月夜夫のシャツつかみ渡る道

    秋の桜光

  • 星月夜星の数ほど詠まれたり

    越山静山 

  • ほかでもない君のための星月夜

    金木犀

  • 寂しさを紛らわすなり星月夜

    松山まどけい

  • 星月夜の訃報ポラリスは不動

    深紅王

  • 胡麻の石寒河江川原は星月夜

    古葉寅万

  • 星月夜小さきほくろやマリエの背

    印南 天藍

  • 惑星へ旅してみたき星月夜

    三富みつ葉

  • 今日おもちゃ貸してあげたね星月夜

    杉沢藍

  • 星月夜痰吸引の頻度増す

    小山まきに

  • 猫目石空にかざした星月夜

    詩小桃

  • 衛星の窮屈なこと星月夜

    神谷車林

  • 真夜中のケーキひとりの星月夜

    温州みかん

  • ハイヒール還暦集う星月夜

    吉川星空

  • 星月夜術後の体位変換幾度

    一ノ瀬なつめ

  • サハリンの灯の明々と星月夜

    蝦夷やなぎ

  • 星月夜煙草の煙霞む星

    熊手の父

  • 手をあてる枕のへこみ星月夜

    山本康月

  • 星月夜車窓に映る子の寝顔

    近藤鹿子

  • フラメンコ足踏み鳴らし星月夜

    小澤さつき

  • 三十路来て守るものなし星月夜

    酒井春棋

  • 星月夜炭酸の泡昇天す

    伊呂八 久宇

  • 太極拳浚うふたりの星月夜

    杉山うつぎ

  • 星月夜父住む黄泉に達えこの手

    恕 寂寥

  • 雲映える藍も綺麗に星月夜

    集 真藍

  • 星月夜九十九折りなす峠道

    鯨之

  • 一滴の隠し味かな星月夜

    縞子勾苑

  • 星月夜子の薄い爪そっと切る

    春野聡子

  • はじまりは海のはてから星月夜

    彩李緑

  • 星月夜花祭壇に慈顔あり

    鴻いぶりん

  • 星月夜一等星はひとつなり

    佐藤 雅

  • 星月夜退院日待つメールかな

    恵みの雨

  • ひとり行く野麦峠や星月夜

    春喜愛

  • ひとりでの晩酌も良き星月夜

    汐海 岬

  • フジツボの上目遣いや星月夜

    吉田白山

  • モーツァルト弾き喝采の星月夜

    月石まちこ

  • 同僚とブランコ揺らす星月夜

    上野 月猫

  • 星月夜私が此処に在る不思議

    水鳥川詩乃

  • 星月夜大股広げ寝転がる

    吉田寛子

  • 星月夜消えてほしいの街路灯

    加茂野羽子

  • 五線譜の休符ぽつんと星月夜

    橋本椿紗

  • 星月夜親指の棘抜けぬまま

    夏村波瑠

  • 星月夜田の民たちは争わず

    松山女

  • 暁け七つ通勤に見ゆ星月夜

    関戸 小町

  • 星月夜どこまで続く無知の世界よ

    燦燦伽奈

  • 星月夜黒き塊タンカー船

    小鳥穂夏

  • 末代の吾の御魂かな星月夜

    夏目あかり

  • もしかしてここだけなのか星月夜

    三谷あいこ

  • 地震に荒れ裸の柱星月夜

    佐々木信天翁

  • 星月夜輝く音符降りそそぐ

    宮澤博

  • 眼鏡置く逝くことの幸星月夜

    小 日音

  • 高炉立つプラントの町星月夜

    山田 正山

  • 萎ませてサーカス移動星月夜

    紅い靴

  • 迷ひ込む並行世界星月夜

    稲川ほろろ

  • 星月夜見上げし父子の瓜二つ

    横井あらか

  • 駐車場「満」を見上げて星月夜

    逢花菜子

  • 星月夜影を引きつれ火の用心

    庚子 山法師

  • 星月夜しみじみといふ言葉あり

    希凛咲女

  • コテージのベッド軋むや星月夜

    実本礼

  • 星月夜NICUの寝息

    原田くろなつ

  • 星月夜カラスと杉の夜のカフェ

    神津三徳

  • 路探り峯を目指すや星月夜

    高志

  • 星月夜病む母に読むラブレター

    笠谷タカコ

  • 星月夜無彩色なる人の波

    一休み

  • 星月夜こけら落としのスタジアム

    松尾なおゆき

  • 岸壁にゴム長の音星月夜

    枝葉

  • 遅延電車や光年を星月夜

    山本八

  • 星月夜乾杯の後サプライズ

    月並もも

  • 星月夜超空嘆く硫黄島

    山岸かっち

  • ひとり行く細き道には星月夜

    義文

  • 我の影見つめて歩む星月夜

    数哩

  • 星月夜ピーターパンの孫の夢

    篠原 蝉秀

  • 息子から恋の相談星月夜

    永田すずらん

  • 星月夜もう削れない紙やすり

    黒澤光

  • 星月夜犬の遠吠え響きけり

    詠野孔球

  • パート先紹介さるる星月夜

    佐藤香子

  • 宮古島まだ見ぬ島の星月夜

    京女

  • 大小があるからいいの星月夜

    岩下 桜花

  • 星月夜寝袋ならべ顔ならべ

    佐藤恒治

  • 目を閉じてハーモニカ吹く星月夜

    山木新月

  • ミサイルの幾多流るる星月夜

    英 凡水

  • 端役とて役の内なり星月夜

    山樫梢

  • 星月夜生田の森の影は濃く

    照輝坊主

  • 子のおらぬ夫と我なり星月夜

    井上れんげ

  • もらい風呂母と手つなぐ星月夜

    わすれ傘

  • その愚痴はもう聴きません星月夜

    海神 瑠珂

  • 叱られて犬のぬくもり星月夜

    わだつみ

  • 都府楼の礎石語らふ星月夜

    水城みずき

  • 星月夜後ろ姿に声をかけ

    神谷理風

  • 胸の内小さき壺や星月夜

    高原 徒然草

  • 山小屋はホルンの余韻星月夜

    朱胡江

  • 遠征や勝利の後の星月夜

    月奈利

  • 大雨の後の静けさ星月夜

    森 薫

  • 星月夜孫の歓声毒々し

    虎の尾

  • 星月夜母逝きし目に我映り

    宇都宮千瑞子

  • カノープス宮古に仰ぐ星月夜

    上原まり

  • 電線は五線譜のごと星月夜

    香風恵院 来苦

  • 星月夜カレーライスの出る平和

    寒雷

  • 星月夜尽きぬ話とせせらぎと

    春のまさ女

  • 星月夜夕のなごりのすじ雲も

    荒木まさお

  • 星月夜形見にもらう鍋一つ

    山口蜻蛉

  • 銭湯の髪まだ濡れて星月夜

    森田一華

  • 星月夜彼方の山にテレビ塔

    神谷隆元

  • 熨斗付きを君に渡した星月夜

    終天駅

  • 病に勝ち弟元気星月夜

    久世わわ

  • かにきつね枕に影絵星月夜

    五條紅紫

  • イヤリング片方去るや星月夜

    奥山水珠

  • 光手繰り逢いたき人よ星月夜

    山中 遊民

  • 星月夜千枚田吹く風は蒼

    高木ひーちゃん

  • 星月夜大河は海に巻き取られ

    近藤和草

  • 重なりて葉音と羽音星月夜

    九温

  • 庭の木の怪獣の如星月夜

    永田みゆき

  • 星月夜小さき活字に指沿わせ

    佐藤根 雪華

  • 星月夜ダイヤの指輪翳す妻

    古寺 憲子

  • 星月夜朝まで語る亡き友と

    水野 孝

  • ウクレレのやさしい調べ星月夜

    三上奈央

  • 星月夜棚に残ったパンを買う

    芥茶古美

  • 星月夜死にたい病という流行り

    山中えいみ

  • 星月夜あす東京へ戻ります

    夏山栞

  • 二人酒差しつ差されつ星月夜

    古都酔仙

  • 合宿もこれが最後か星月夜

    金銭亀

  • 鼈甲飴はぱりと破損す星月夜

    小田緑萌

  • 星月夜妻と居酒屋回り道

    四十 カラ

  • ウォーキング終わりを決めぬ星月夜

    玉京子

  • 路地裏のバーは満席星月夜

    芝野浅次郎

  • 星月夜白き布団の妣に紅を

    一木楓

  • 全うのはやぶさの灯や星月夜

    小鳴門 早明

  • 星月夜遣唐使船櫓のしぶき

    山田律令

  • 古母屋穴を塞いで星月夜

    水尾曼珠

  • 星月夜硯の海に光る墨

    新一歩

  • 魚焼く煙棚引く星月夜

    吉川龍一

  • 星月夜猫との散歩先を見る

    君塚謙

  • 明滅は呼吸の如し星月夜

    瓦 森羅

  • 上諏訪や湖水も森も星月夜

    松和み

  • ポケットの着信そのまま星月夜

    香山リカ

  • 星月夜空き家の前をそっと過ぎ

    喬木三樹

  • 星月夜叶わぬ縁は夢現

    水野絵描夢

  • 星月夜初めて父となりにけり

    原 南山

  • 星月夜大人の試験零点ぞ

    吉田 ルイ

  • 星月夜畔道に見る山の峰

    玉治美

  • 星好きが集まる村や星月夜

    桜木レイ

  • 星月夜大観山の黒き富士

    佐藤夏みかんの亭主

  • 星月夜静まりかえる新居かな

    翠善

  • 同棲の窓はショパンの星月夜

    雛めぐみ

  • 寝息かく老母老猫星月夜

    加田紗智

  • 星月夜ランタン絞りソロキャンプ

    春野たんぽぽ

  • 星月夜前世の娑婆の星の在る

    尚好

  • 結婚する次女と過ごす星月夜

    神戸 美優

  • 喧嘩して閉め出されたる星月夜

    小川 一狼

  • 星月夜靴音だけの家路かな

    雲井草舟

  • 待ち惚け行きつ戻りつ星月夜

    山口志創

  • 新チーム希望と不安の星月夜

    師走竹万

  • 俯きし顔見ぬふりして星月夜

    笹木好里

  • デコトラのサービスエリア星月夜

    岩清水 彩香

投句はこちら