俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2025年9月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 蒼天に負けじとばかり柿赤し

    川﨑老残奴

  • 円居う子のひとみに映る柿の朱

    貴田孫兵衛

  • 裏山にぽたと鳴いた柿がゐた

    中島はるな

  • 甘柿も渋くなるほど歳を取り

    忍穂鞠

  • 隣庭熟柿うらやむ枯れ苗よ

    小木々凛太郎

  • 手のひらに乗る口福や柿ひとつ

    吉田行朋

  • 渋柿が日々腐ってる介護かな

    谷クリームコロッケ

  • ドアノブの移住五年目富貴柿

    藤野 月夜野

  • 我が生家自慢の柿は百匁

    屋敷 公園

  • 鈴なりの柿の向こうは太陽光

    服部香悦

  • 赤絵筆柿の形を観察す

    かぼちゃなすび

  • 柿たわわ鳥引き寄せて暮れる町

    小花風美子

  • 柿ひとつ落ちて大地に還りゆく

    青井季節

  • 次郎柿四角四面に磨かれて

    草深みずほ

  • 呼吸合わせ立ち会ふ柿や皿土俵

    境界子

  • 甘柿やおおきいほどにとどかぬ手

    浅井風蘭津

  • 柿ってさ渋みのあるとこ人間味

    満面笑太郎

  • 熟柿を捥ぐ重さや君想う

    水辻 詩鶴

  • 故郷のまとわりつくや柿の味

    鶯餅くうや

  • 柿の実の丸み吾子の頬の丸み

    梨西瓜

  • たわわなる柿見て母は花という

    稲垣はあと

  • 豊作か色づいた柿車窓から

    高田美和子

  • 背の吾子の夕暮れ泣きや屋根の柿

    伊達紫檀

  • 刈り終へて柿燃ゆ空のあをきかな

    木公山鳥 言周

  • 祖母待つや部活帰りの次郎柿

    ナンプラー大好きママ

  • 思い出のアルバム処分柿を喰む

    仁尾はにー

  • とたん屋根ひとつ落ちたる赤き柿

    寺崎紅花

  • 渋柿も20日も干せば甘くなる

    寺尾銀次

  • 穫られずに落ちた八百屋の裏の柿

    安武絹紬

  • 種なしの柿にナイフのさくと立つ

    松元春苑

  • 柿一つ残して思うまた来年

    師走竹万

  • 終業後値引きの熟柿お出迎え

    小島 三毛

  • かわむいてほす柿は財産

    小林次郎茶

  • 放棄地や灯台のごと柿光る

    泉川和子

  • 風吹いて柿転がって追いかける

    伊藤TKG

  • 俯きて轍に滲む柿の跡

    山口直哉

  • 柿の実や八年待ちておじいさん

    藤田好山

  • 柿もぎに自信あふれた面構え

    伊豆大国

  • 杖を振る吾子が魔法で出した柿

    岩村雪嫌

  • 柿を喰み瘡蓋びりり血の滲む

    るう

  • 柿食えばみんな揃ってかきくけこ

    木場とんとん

  • 柿食べよ無邪気な笑顔勝負あり

    鞠林門郎

  • 靴下と渋柿揺れる六畳間

    海野ももみ

  • 街道と婆いふ道に柿があり

    夏目 小太郎

  • 店先のてらってらの柿日ハム戦

    三角山子

  • 幼子の怪訝に見あぐ残り柿

    清瀬潤筆

  • 柿食えば我の野性が現れる

    矢田 ひかり

  • 喧噪のカラスのまなか赤い柿

    有馬山稲三郎

  • 移り気な空君去りし机柿一つ

    ウィンディー北池

  • 富有柿に短き便り母の文字

    原 南山

  • 柿の実をもぐことならず伐りにけり

    柴田 あやめ 

  • さわし柿ごまかしの嘘を見抜きつつ

    葉々神吉

  • 夕日消え顔に温もり窓に柿

    八馬なめと子

  • 明日は五時弁当いるよと柿むく背

    三宮香棆

  • 柿むく手止めてお節の思案かな

    矢田山ツツジ

  • 青空を染めるつもりか柿熟す

    いちご一会

  • 柿食えば亡父の笑顔柔らかく

    花屋もんた

  • 問い解けば窓の柿の実また赤く

    ソートアップ

  • 柿しゃぶるだらしなく未練垂らしつつ

    菜の畑キイロ

  • 家デート十二回目は柿びより

    赤井ヒカル

  • 日に透かす柿に童のえくぼかな

    桜華姫

  • 夕映えに向かいて齧る富有柿

    松永恕淳

  • かきくけこ柿を見つけり指差す子

    おと のっ子

  • 柿すだれ合掌軒に揺れにけり

    佐藤恒治

  • 柿かじりあの日の笑顔うれしさや

    井上蓮蓮

  • こっそりと太郎かくしてそうな柿

    とがりねずみ いくこ

  • あの暑さきっと柿の実に吸い込まれ

    いつき白藤

  • 友送る列車の窓に柿を置く

    藤本夕空

  • 柿の実にウヰスキ添えし待つ今宵

    木村ルカ

  • 柿剥きて無愛想客にそっと出し

    ごんぞう

  • 呪いめく主治医のお告げ柿を買う

    永井うた女

  • 干し柿にしなくなった背伸び

    空太柳葉魚

  • 柿むいて明日はよきことあるばかり

    遠藤星月夜

  • 正体が判らぬ柿を見つめる子

    石志

  • 柿を手に甘さ自慢の三人目

    山木新月

  • つり店の柿を確かめ贖ひぬ

    本田伝

  • 柿食えば背後に孫の気配あり

    手塚童好

  • 実生より育てし柿は宝なり

    久世わわ

  • 金婚を過ぎて熟柿の甘さかな

    藤井荘太

  • 潮風を行く艶麗しき柿と行く

    笑田まき

  • 柿食えばほっぺ膨らむ種飛ばし

    古寺 憲子

  • 柿食めば少し昭和の映画館

    吹田よしよし

  • 柿食すかたいやわいで争論す

    つついぐれちゃん

  • 柿食えぬ母に枝付き柿を飾りをり

    太田桜

  • リハビリの一歩見守り柿たわわ

    春野桜草

  • 母からの絶縁ライン熟柿爆ず

    佐々木四郎

  • 干柿や鬼教師たる定年後

    鯨之

  • 柿なます亡母の味とちょと違う

    蒲柳

  • 柿一つ二日で食べてひとりかな

    藤井 春

  • たわわなる柿が顔出す垣根かな

    川東のん

  • すねててもかきかじったらわらっちゃう

    秋野夕奈

  • もう誰も継がぬ家なり柿実る

    土佐女

  • 竿竹のひねり上手や柿をもぐ

    里山まさを

  • ゆさゆさと地鳴り鈴なり柿がなる

    サントノレサクラ

  • 四等分して剥く柿や味等分

    はちわれ猫

  • 合格す苦節八年柿実る

    村松 与作

  • うずうずと検する柿のやわらかさ

    鈴木いと子

  • 犯人よ食べかけの柿持ってけよ

    いのぐっち

  • 柿とどく二十四日が食べごろと

    松山女

  • 柿剥けど新聞両手に生返事

    天海波

  • 柿の実や枝で朱色を全うす

    なつはるみおぽん

  • 空の青だれが灯した柿の朱

    津之浦町民

  • 柿の実渋い借りた自転車で転んだ

    高橋こう

  • 柿渋い昔の私思い出す

    鈴木スモモ

  • 見たり揉んだり柿の食べごろはかる

    神戸 美優

  • 順番についばまれゆく枝の柿

    由樺楽

  • 庭の柿見上ぐる祖母を見守りぬ

    皮むき ごぼう

  • 顔の欠く馬頭観音柿熟るる

    きざお

  • 月と星しずく貰ふや吊し柿

    山のうさぎ

  • 秒速で皮剥かれゆくあんぽ柿

    渡部 文月

  • 欲望のせめぎ合ひ柿まる齧り

    膝丸佳里

  • 庭の柿今年は一つ風ゆらり

    奥山渓魚

  • 一人居の父の吊るすや柿三つ

    三富みつ葉

  • 柿五つ人恋しや一人の夕

    小林抹茶

  • 妻の留守ぶつと切れるや柿の皮

    藤山容

  • 野球部のドンマイの声柿落つる

    町田思誠

  • 老し母柿に向かいて独り言

    はっとりじいじ

  • 母親は見抜く言い訳柿ひとつ

    究果園ゆやま

  • 健気やな空家実家の柿たわわ

    太郎坊

  • 絵画のごと鳥に施す柿三つ

    本間窓

  • おととしのカレンダー廃墟の柿実る

    軍手みつこ

  • 柿喰らう烏屍喰らう烏

    ガーランド那智蔵

  • 渋柿の渋抜く夜や雨垂れて

    野々 りんどう

  • ベランダにシャツの隣の干した柿

    滝沢 樹里

  • 手のひらの柿つややかに老の恋

    越香

  • 渋柿やひとっ風呂浴び甘くなる

    今野喜良

  • 柿に透けてるフォークの歯の一本

    延命寺

  • 不揃いの熟柿吊るして出がらし茶

    小我こうぢ

  • 焼酎と交換するや柿羊羹

    正山四季暇

  • たわたわと川洲の柿はやじろべえ

    沢善

  • 食へば旨し柿どろばうの呉し柿

    里もりを

  • 祖父採りて祖母が剥きたる柿甘し

    大江きみ

  • 幾年や小包満たす義母の柿

    和田宏泉

  • 干し柿や祖母が握った私の手

    四宮蓮

  • ささくれの多き日の卓柿ひとつ

    慈庵風

  • 軒下や味方につける柿日和

    浩子

  • 草刈の畦に邪魔する柿の枝

    筒井田造

  • ガザ遠し今年も朽ちゆく柿たわわ

    鈍子

  • 肩車おっきな柿に手を伸ばす

    眞由美

  • 友が来て指しつ指れつ柿日和

    牡丹雪 春

  • 嫁ぐ日もこんなふうな柿日和

    爺さん 婆さん

  • 柿吊るす婆ちゃんの腰伸びにけり

    美恵ノ海

  • 夢唄う食後の皿には柿の種

    松山アオキ

  • 青空の半分柿色柿実る

    十亀

  • 柿とどく箱に渋抜く火酒の香

    時田チクタク

  • 柿もぎに家族知り合い揃ひたる

    金子加行

  • 天辺に老樹熟柿の実の一つ

    大姫

  • 落ちたれば柿の実も葉も赤きかな

    砂女

  • チューバソロかじる渋柿好奇心

    長野治富波

  • ちさき柿負けじと茜に染まりゆく

    粒野 餡子

  • 手の内の柿の重みや病得て

    桐野の乃

  • 柿の実を啄む羽根に夕日差し

    沼地文旦

  • 柿恵む都会のコインランドリー

    五十嵐翼

  • 好物があなたと同じ干し柿だ

    いとおかし

  • 枯れ枝に忘れられたか柿ひとつ

    ほとけの平蔵

  • 先住の柿しなりおり実のたわわ

    北川茜月

  • 枝の先「一つどうぞ」と柿提げて

    野上紫功

  • 実家から柿の仕送り胸踊る

    みーぱん

  • 点描のごとく空山柿畑

    山田はつみ

  • 柿たわわ半鐘がゆれる茜空

    大橋曄實

  • 杣山や天に遣はす柿たわわ

    加塚東隆

  • 柿のたね人生おなじ心いき

    秋山 豊

  • あそこにねダムに沈んだ富有柿

    このはこのみ

  • 北限の柿あかあかと開拓碑

    池野五月

  • 劇場の半歩先より柿の香

    台風のめ

  • 柿囓りその欠損吾似たる

    積 緋露雪

  • 喜寿うれし主治医は持たずに富有柿

    山内志津子

  • 縁側の柿剥く音の心地よさ

    如月 さら

  • ごつごつの指が剥きたる柿二つ

    ぽちさんぽ

  • 渋柿や来世は父と関わらん

    生田久孫子

  • 熟し柿落ちて弾ける犬跳ねる

    志瑞六実

  • 市場では柿が主役の日もあろう

    夏川涼

  • 柿たわわあとやさきやと色を差す

    とはたロン

  • 靴投げの行方たわわの柿見やる

    田口文子

  • 柿を剥く母郷に従兄弟再従兄弟達

    生駒 遊

  • 柿たわわ道行く人の眉ほどに

    鵜飼ままり

  • 東山道川面に映る柿すだれ

    赤坂百果

  • 柿二つ昨夜の悪夢覚めていく

    葱坊主 (柴山)

  • 切り分ける四角い柿を三人に

    猫むぎすけ

  • 軒下の未だふくよかに吊し柿

    さかい癒香

  • 柿の実や三原色を子に教へ

    EO

  • 笛太鼓の音古木柿甘さ増す

    青い手まっちゃん

  • 高尾山干し柿ちびちび我が子かな

    織部LA

  • 木登りを覚えし子らよ柿とらん

    コイケケイコ

  • 柿見つめ夕焼け小焼け唄う母

    Sみーすけ

  • 柿の中虫入ってたら怖すぎる

    大沼ディアブロス

  • 傷有りの柿並ぶ店無人なり

    四季

  • 柿食えば言いつつ眺む里の空

    堀江三拍子

  • 柿食へば奥歯鳴りたる渋味かな

    平野陽葉

  • 道の角静かに色を変える柿

    石井ヒヨコ

  • 日傾き柿の木と実で画家気分

    小虎くまこ

  • 渋柿や日に陽に染まり白き糸

    くわい

  • けぶる雨静けさまとう柿の寺

    加藤直瑶

  • 柿を剥く名は忘れども手は覚え

    西原タカヒサ

  • 柿むいて連絡来ない雨模様

    佐々木樹愛羅

  • 柿を喰い食べ過ぎるとねゲキぶとり

    輝きすぎ

  • 柿頭噛んで笑えば孫笑う

    山本てまり

  • 大安の明日プロポーズ柿を食う

    伊藤 悦

  • 渋柿は手間ひまかけて胸を張り

    川越 スーさん

  • 街道の柿のカーテン今日は晴れ

    カワムラ一重

  • 鍵盤の旋律震え柿落つる

    髙田 佳歌

  • 軒先の渋柿揺れし入日かな

    山岡寅次郎

  • 喚起して実は苦手な柿食べる

    五島竹而

  • 古民家に見えかくれするかきのいろ

    松 一彰

  • 柿の秋どの径行くも行き止まり

    松山まどけい

  • 柿熟れて馬車馬人生振り返る

    山野 のりこ

  • 記念日和食で甘い〆の柿

    三杏樹

  • 旅の夜や白き小皿のさわし柿

    辻 麻

  • 柿むけば声かけずとも集ふかな

    柚之原柚柚

  • くちばしに突かれて柿の最期かな

    蝦夷やなぎ

  • とろとろの柿の形のまま啜る

    ツキミサキ

  • 柿色の夕日まだらに盆の柿

    藤岡伊集

  • 柿食す亡夫の写真を横に置き

    和子

  • 干し柿や甘すぎなのに祖母の味

    黒ヰ無流

  • 柿光る有吉佐和子の文庫本

    松岡 月

  • 六つ切りの柿に目の様に種二つ

    岩下 桜花

  • かけっこでどんどん抜き去り褒美柿

    大山 久幸

  • 仕事間に梯子上がりて柿捕え

    副彩

  • 柿剥くやタネ欲しがる子傍らに

    ラッキー&クロ

  • クリムトの灯カリリと柿かじる

    あーすススメ

  • 柿抱いて笑う大声母恋し

    天地芯可

  • 初めての老いに出会いし熟し柿

    神津歩地

  • あの橙が夕暮れ時に沁みる柿

    藤江南瑠

  • 稽古後に整理がてらの柿硬し

    木末喃戯

  • 柿の実や夕陽に溶け込むカメレオン

    光稀

  • 柿洗ふ音のやはらか日和かな

    宮本モンヌ

  • じぃじ作渋柿だけは食べられる

    本橋明季

  • 柿剥いて食す大人に未だなれずに

    同行人

  • 富有柿器に仕立て堪能す

    西村花水木

  • 柿熟れて車走らすつづら折り

    敷知遠州

  • 柿食えば試験問題遠い日々

    九条麗子

  • 柿一枝裏家の塀飛びいでし

    卯の花 京

  • 水郷の里手漕ぎ船柿ゆるる

    バーバラ

  • 柿の実は限界集落照らしたり

    鈴木秋紫

  • 東京の狭き空にも柿ひかる

    王里かほる

  • こがね雲や兄と齧りし柿ひとつ

    白井和玄

  • あの柿は甘いか渋いか陽が暮れる

    沢松宏美

  • 初恋の伝言板や柿たわわ

    山すみすみ

  • 熟柿落つ知らぬ顔して猫過る

    ルピナス

  • 鳥知るや渋柿を避け甘柿へ

    moto髪結

  • やわやわの柿好き母に潰さぬよう

    江梨子

  • 婦人会土産は渋い柿四つ

    猫田美毛

  • 甘柿や太陽のごと黒き点

    佐藤孤高

  • 節くれがふさわしいかな柿むく手

    秋野 初音

  • 子猿抱き柿を片手に威嚇する

    取丘八十仁

  • 学童時柿食いたさに包丁を

    すずしず

  • 下心なき優しさ柿ほたほた

    月待 小石

  • 底溜めの甘さと渋さ柿の種

    胡秋興

  • 散歩道思わず一句柿の色

    越山静山

  • 富有柿まな板の音や笑み二つ

    原 竹九

  • 月曜や仕事前夜に柿つまむ

    前孤独

  • 手を二つ合わせた如の大富士柿

    和脩志

  • 柿実り転職きまり便り書く

    北乃羆

  • 熟し落つ柿は霊火となりにけり

    納平 華帆

  • 六甲の馬の背わたる柿日和

    青野慈江衣

  • ドクターはロマンスグレー柿熟れし

    夢華

  • 甘柿を頬張る娘反抗期

    古川寿々恵

  • もらい柿むさぼり喰いて種多し

    前原鶏頭

  • 祖父が柿捥ぎ母の手に包ませる

    一三 貂吾

  • 養老院昼餉に柿の二切れや

    佐伯良吉

  • 蝋燭の炎を映す仏壇の柿

    神谷理風

  • 陽に透かす熟れたる柿の火星色

    河地 草芝

  • 祖母の居ぬ生家や祖母の柿をむく

    萩野穂々々

  • 本来は柿は柿色になりぬべし

    宮井ニゲラ

  • エレベーター昇りデスクに置く柿や

    新川四郎

  • 荒寺の陽光赤し柿実る

    若葉 尚

  • 柿を剥く萱草色の陽の沈む

    霜月さそり

  • 山里や喰いあと荒き柿数多

    スモールちもこ

  • 三代の矜持となりて柿実る

    古拙機

  • 熟れ柿や田の神さぁは小休止

    トヨとミケ

  • 傘越しにしずく滴る柿赤し

    貫田峰

  • 柿干した友の便りに我もまた

    榎木葉三

  • 目もあやな双手で抱ふ富士柿よ

    志恵李

  • 熟し柿老母へ運ぶ銀の匙

    越乃杏

  • 吊るし柿揺られる古屋の壁の錆

    矢口れんと

  • まだ早い柿は薄色陽は濃いし

    森乃涼風

  • 柿をもぐ顔のまじめや八つの子

    豆野まね

  • 特に名も残らず生きて柿熟れる

    名前のあるネコ

  • 柿たわわ打ちっぱなしの音高し

    吉川星空

  • 分譲のチラシ枝ごと野柿置く

    アナミスト

  • 柿剥けば皮の硬さと実の柔さ

    游真

  • カニさんにぶつけてごめんサルのかき

    えのん

  • 買ひ食ひの柿は火星の欠片かな

    ラズリー

  • 庭先の老犬想う柿二つ

    兼子駿

  • 広っぱで弁当広げし柿日和

    古閑裕光

  • ほぞ落ちし柿拾い家人に呼ばる

    かめよかめ かめよかめ

  • 奈良の柿親と子と卓囲みけり

    しわしわ

  • 干し柿の揺れる刹那に今は君

    服部雄志

  • この箱の大きさ父から吊るし柿

    浜西青芒

  • 熟るる柿やさしく包み父に剥く

    黒木なずな

  • 柿のれん揺れる向こうも柿畑

    六甲桜

  • 老母切る柿一片の小ささよ

    猪鹿蝶

  • 甘柿の少し熟したるを齧る

    案山子<いつき組広ブロ俳句部

  • 落柿の無惨ならずや香ぞ残る

    森 三竜

  • 走り込む野球部員に柿渡し

    山本びこ

  • 柿夕陽石州瓦因州路

    神酒猫

  • 冷蔵庫一昨日の柿祖父を待つ

    空木別館

  • 掌にのせ柿の重さを愛と知る

    林 旬太郎

  • 法要の供えし柿の色艶よ

    鈴木 京

  • 船酔いに食す柿かな伊豆の踊子

    本田へのか

  • 柿赤し誘因物とは哀れなり

    うといぺんこ

  • 黄昏や甘柿一つ口中に

    星見遊

  • 柿もぎし人も木もなく猫もなし

    四十 カラ

  • 会食の緊張ほぐす皿の柿

    稲荷なでしこ

  • 柿剥いて八年前の夢螺旋

    峯森梟

  • 最後の一個食む朱き柿とろり

    金野秋好

  • 柿もぐ子らをカーテン越しに見てをりぬ

    松山 風

  • 愛おしい実りし柿がひとしおに

    のろ爺

  • 富有柿かためを選ぶ道の駅

    大伴紗ま

  • それがいい祖父の法事は柿づくし

    ちりめんじゃこ

  • 柿かじる息子は少し猿めきて

    中防美津子

  • 青空や三軒ならんだ柿の家

    土居みこ

  • 次郎柿狙い定めて切る鋏

    岡崎梗舟

  • 今年は不作でありし庭の柿

    みろちゃま

  • 柿食へばぱりっとにゅるっとこちっと

    直休

  • 野良仕事カマで柿むきひと休み

    ピノのおばあさん

  • 柿たわわ消えゆく里の影深し

    小路愛生

  • 渋柿に尊き日々教えられ

    葦の丸屋

  • 柿食ふや親のあぐらにすつぽりと

    野原りん

  • これまでを語る術なき熟柿かな

    ソバリエ三保子

  • 灼熱の試練乗り越え実る柿

    初老俳人

  • 庭の柿声軽やかにお福分け

    北伯和鈴

  • ひたすらに柿むく日なり明日は晴れ

    こうちゃんおくさん

  • 渋柿やいずこに消えし子らの声

    山和

  • 抱っこ紐小径の柿はもう橙

    広睦

  • 重き荷を引きずるごとく柿の木よ

    楕円

  • 渋柿を吊るして待てり一周忌

    秋風冬海

  • 愛ほしき柿の実直ぐや手を伸ばし

    千代女

  • 次郎柿順番待ちはわくわくす

    野口立香

  • 残り柿土鳩のむくろ捨ておかれ

    孝崎 有辺

  • 家隣の柿我が家より甘く

    小橋遊人

  • 賢兄のまばたきかすか柿落ちる

    鈴木百雀

  • 苦笑い成りすぎた柿見上ぐ夫

    案山子の鹿か

  • アスファルト熟れすぎた柿受け止める

    泉谷 梅子

  • 柿もぎの子らを指さす人力車

    渡辺ぺこ

  • 皿の柿黒き粒々つつく吾子

    森 成

  • 無住かと思ふ寺にも柿すだれ

    檸檬まかろん

  • 部屋灯しぽつんと柿の待ちゐたり

    蒲田麗

  • 一つ目の柿はデッサンするために

    森山考葉

  • 石のごと硬き柿ともサクと切れ

    郷舞道

  • 山積みの種あり柿を見つめおる

    代官野兎

  • 庭先の柿もお供え墓じまい

    小野陽笑

  • 柿剥けば半分残す独りかな

    四季風吹子

  • 柿の実や言葉の先の手を叱る

    竹後逸

  • 食べごろと可決されたる窓の柿

    かげのゆ

  • 柿ぶらり部活終わりのつまみ食い

    泉おじぎ🐾

  • 柿するり剥け吾子は反抗期

    七兎子

  • 熟し柿甘いかんしょく母の指

    浜のじじい

  • 玄関にすがる干し柿月明かり

    会員制ポテト

  • 柿採りの無になる父に洗礼あり

    森茉那

  • 見切り品柔らかな柿ジャム作り

    小宮美也子

  • 柿の木や眠る愛犬との記憶

    林田伊助

  • 夕暮れて柿山盛りの前ごろも

    舞矢愛

  • 木に登り齧りて吐き出す柿の種

    道春

  • 柿の実の黄金に光る坂の家

    松原 そら

  • 子規墓前不ぞろいの柿五つ六つ

    慶華

  • 両さんと同じこと言ふ柿の下

    高山玲徹楚々

  • 柿日和映画看板残る街

    そら野なずな

  • 里の風婿にすすめる柿ひとつ

    桜江いくこ 

  • 渋柿を今年こそはと干しにけり

    みさ

  • 納骨の朝もう柿は色づいて

    湯河原熱海

  • 甘渋の区別つかねど柿は柿

    水タマリ

  • 柿もらふ思ひは顔に出さぬやう

    片岡一月

  • 薄揚げと柿並びおる祠かな

    あをに葦

  • うつむいて帰宅する手に柿ひとつ

    野山恵生

  • 柿実りここは縄張り一番だ

    松瀬章章

  • 祖母見舞う車窓の柿に歓喜して

    赤松土着人

  • 柿ひとつ湯宿夕餉の締め飾る

    令和の和子

  • 街路樹の柿熟せども鳥は来ず

    南風双十

  • 柿齧るすかさずペッと苦笑い

    わすれ傘

  • 蒼穹の柿の実一つ宙制す

    孤句狸翁

  • 将棋倒し自転車起こし柿零る

    恵みの雨

  • 五個割りの柿に実家を思い出す

    春風京桜

  • 柿三つ食べ頃計る朝楽し

    大空晴子

  • 快晴やカーブミラーに被る柿

    宮崎梅電

  • とろとろの熟柿を食べるおちょぼ口

    まさえ

  • 柿を見に行く旅だって良いじゃない

    藤紫香澄

  • これにほらビニルの袋に祖母の柿

    珈琲戸締り

  • 庭じまい渋柿吊るす空すがし

    斎藤三藤斎

  • 母の剥く柿のひときれ光りけり

    松本鈴玲

  • 怖々と熟し過ぎたる柿を剥く

    えみり

  • 寝る前に背徳感の柿一つ

    弘月令五

  • 柿の木を脚立の巡る日和かな

    谷しゅんのすけ

  • 一陣の風に最後の柿落ちる

    鳴川 尚好

  • 蒼空に柿赤く塗り色かさね

    きっちゃん

  • 柿実りいつも見えてる山近しい

    まこと(羽生誠)

  • 訳ありと書かれし柿の甘さかな

    夕まだき

  • つつかれた柿をくぐれば夕餉の灯

    月絵絵雲

  • 柿摘みの有給休暇母の眉

    山本八角

  • 柿のたね横一列に並べけり

    鳴海りほ

  • 柿の実を嚙りつけぬ日来ようとは

    瑛斗

  • 渋柿や祖母に電話へ高三生

    海 人彦

  • 若かりし裏道の柿もうもがれ

    光顕

  • パチンコで柿を撃つ父に叱らる

    飯田風歩

  • 橙の柿が並びて和みけり

    フラ晶湖

  • 待ちわびる柿一杯の母の荷よ

    十勝石

  • ママあげるわたしもいらない熟れた柿

    岬野槐樹

  • 柿三つそれぞれの持つ色と艶

    木谷 きょうみ

  • 子らも庭の渋柿剥きし田舎の夜

    藤原訓子

  • 明け方の稜線照るや柿赤し

    青井晴空

  • 足の指ぶつけて固き柿を食む

    谷野なおなお

  • 柿の熟受け止めたるは耕運機

    三谷あいこ

  • 柿吊るす軒の欠けたる鬼瓦

    芝野浅次郎

  • 太秋の名を持つ柿のシャリシャリと

    ちくちく慶

  • じゃらじゃらと柿なり響く暮れの寺

    シャノワールさとる

  • スプーン添えすりおろされた母の柿

    太田鵯

  • 皮はジョリ身はヌルン柿剥き愉快

    桜見屋 犬一

  • 地蔵に乳房のやうなる熟柿置く

    ゆめの月舟

  • 柿の木の実だけたわわで鮮やかに

    小江戸清

  • この柿は禅寺丸なり近う寄れ

    藤中 雅

  • 五角形縁起担ぎの次郎柿

    今日女

  • 実のうちに黒豹隠す甘い柿

    午下珠祢

  • 柿食つて我ら黄色人種也

    小林ミュンミュン

  • 晩鐘の余響も去りて柿仄か

    嬉々雀躍

  • 父母逝く庭や枝先の柿しぼみゆく

    葉之 月

  • 柿の木を見かけて気づく遠くの地

    林菌旬

  • 柿の皺爺の笑顔と渋みかな

    散々舞々

  • 剥いて吊り吊っては剥くや柿千個

    きよえ

  • 柿実る庭や実家は売れぬまま

    月夜田しーた

  • 鈴なりの柿に聞かせる今日の愚痴

    巻貝

  • 鈴なりの柿一枝を担ぎゆく

    高木ひーちゃん

  • 柿ひとつ奪い合いたし兄は今

    尾崎チクトウ

  • 人と柿甘さと渋さ逆に抜き

    島掛きりの

  • 時知るや甘くも渋くもひとつ柿

    金子今音

  • 神棚の持て余したる熟柿かな

    太陽魚

  • 甘干しや私の様ねと妻の言い

    英公蒲

  • 熟れ柿や履歴書通らぬ五十代

    木香イバラ

  • 伏す母に柿しかむけぬ不孝者

    パパガンマ

  • ねぎ蕎麦の競ふ宿場や柿簾

    シナモンティー

  • 手伝いは軍手ぶかぶか孫と柿

    斯波 子庭

  • 柿じゅるり漉してカレーの隠し味

    瀬戸ざゆこ

  • 柿に立つ楊枝二本や老夫婦

    十 助

  • 柿落ちて黒き羽根のみ残りけり

    古由宇

  • 夜なべの手リズムの乗せて柿はだか

    鶴城

  • 分去れのさびしき道や柿枝垂る

    英 凡水

  • 柿たわわ暫し家主は留守らしい

    堀内和香

  • 免許証返納するや熟柿落つ

    馬田 穗波

  • 熟れし柿掌にのせ陽をあつめ

    霜月静岳

  • 傘寿の吾祝ひの膳の柿なます

    山乃 草花

  • 外つ国のハイカー柿を丸かじり

    すずき 弥薫

  • 生家の跡雑木林に柿一つ

    芝桜

  • 柿むけば我さき喰らうと亡父おり

    崋楽

  • 甘柿や君と採った秘密の木

    悠 聡恭

  • ゆるゆると腑冷ます熟柿かな

    章田

  • 渋柿と妻の背中と曇り空

    仲嶋孝人

  • 柿そむる果たせぬままの約りかな

    小倉 穗

  • 柿を剥く母に五人の兄と姉

    阿蘇海の鴨

  • 柿にフォークじゅぶじゅぶ刺さりあまいあまい

    むらたみなもと

  • 池に落つ柿を食まんと集う鯉

    ハマゴー大佐

  • 白卓の青磁の皿の富有柿

    蒲 公英

  • 三輪山の参道明く柿光る

    石田眞希子

  • 木漏れ日が重くなりけり蜂屋柿

    みさよ

  • 柿むいて老いのふたりの常の景

    駒川はるみ

  • カラスにもくれてやろうか柿一つ

    きりたとうこ

  • 柿並ぶ呼び込む店や声高く

    道草散歩

  • 柿熟し刺すストローに香る郷

    低山 徘爺

  • 晩学の小さき立志や柿の秋

    ささき綺姫

  • ひとさじの柿とろり赤子の笑顔

    墨染

  • 置手紙柿を重しにそっと置く

    雨 逸福

  • 柿たわわ一つぐらいともぎ取りぬ

    高橋 基人

  • 柿捥げば遠く鴉の鳴きにけり

    湊川牛歩

  • 竿捻り挟む柿採り手は震え

    大岡夏生

  • もぎとりてこわごわ噛んだ柿の渋

    井手白銀

  • 皿に柿「あがってたんせ」由利の里

    風の乃乃

  • ちゃぶ台の柿が溶けゆく空の色

    西山平次の保護者

  • 影ゆれる子らに揉まれてつるし柿

    隠し刀 のんき

  • 信号機特売柿は自宅用

    好老金

  • 鈴成りの柿を遠目にストレッチ

    今井佳香

  • 通学路柿爆弾を越えて行く

    佐波乃屋 あ季

  • 柿赤し播但線の窓ひらく

    荒城京太郎

  • 柿落ちて残るは種の黒黒し

    窓見尽枝

  • 皿に盛る柿八年の実りかな

    牧ひろ

  • なんの音?ぼとりと落ちた熟し柿

    居 栄心

  • 廃屋の屋根を突き抜く小枝柿

    黒豆利久

  • 記念樹の初柿灯り小さき息

    さえき早登美

  • 幼児のグーよりでかい富有柿

    水浜ギコ

  • 渋柿や身を寄せあつて核家族

    立田渓

  • 草取りて頬張る柿や我が畑

    俵信

  • 父の庭十七回忌柿たわわ

    高橋渓翠

  • 臥所より勝手で柿剥く妻眺む

    佐藤白行

  • 柿たわわ終活始めた母と父

    茶々子

  • 葉の枯れてあまたの熟柿残りけり

    芭琉

  • 傷物の柿も輝く宝物

    芥茶古美

  • けものらがこんまに柿を食べとかな

    じきばのミヨシ

  • 一角の花と見紛う柿の秋

    茂木加奈女

  • 柿の里九度山にあり真田庵

     中野むべ

  • ほしがきやひとよふたよとあまさまし

    飛島海道

  • ごめんねの代わりに柿をはんぶんこ

  • 寛解の友からもらふ柿重し

    霧雨

  • 柿は熟れ劇場はこけら落とし

    紺藤香純

  • 柿熟れた匍匐前進種飛ばし

    ぶんご どんこ

  • 廃れ家に柿色づいて山の陰

    髙野 科斗

  • 柿食えばとなりの翁声遥か

    那須乃静月

  • 柿深し胎児めきたる種の黙

    瓦 森羅

  • 柿硬し知り得ぬことの多かりて

    鈴川晴海

  • 食わせてやるものかと伐る柿たわわ

    もへじ

  • ただいまと手も洗わずに柿かじる

    にえ茉莉花

  • 柿を食む前歯はしかと受け止めて

    磯貝あさり

  • 青空を甘く染めたる次郎柿

    岩岳太郎

  • 私しか食わない柿を剥くあなた

    杉野蛟龍

  • 柿の木に柿の実のあり幸ひなり

    は・な・み・ず・き

  • 個性てふ便良きことば柿もぎぬ

    武幻琵離吾

  • 夕日浴び何を語らん柿二つ

    山口 笑骨

  • スカートで柿磨くこと教わりし児ら

    石黒久美子

  • 蜜色に廃家の柿を磨く雨

    飯田蛙子

  • 柿すだれ少しずらしてズボン干し

    竹林長彦

  • むき柿をやまにして盆の上

    相馬木石

  • 柿熟れて野良には青き煙かな

    畑山六十二

  • 柿たわわこの世はどうも飽きている

    明日ぱらこ

  • 柿食えば何処かの鐘がなるらしい

    十八番屋さつき

  • 柿の種取れば太陽のごとき断面

    黄瀬一暉

  • 柿のなる鉢だけそっと囲いけり

    天鳥そら

  • 選果場二級の柿をさらに別け

    霜月 肇

  • 柿パーティタコパみたいに言うなよ

    五条 悟

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