類想一覧(選外)
人生の何回目なの星月夜
豆柴
些事忘れ心のままに星月夜
天山郷
寝転んでプラネタリウム星月夜
星影りこ
千木ならぶ大社の黙や星月夜
和泉攷
星月夜梯子を掛けて登る夢
芋 二郎
星月夜手を引きし子に手を引かれ
野口日記
星月夜夫と見送るISS
林水城
星月夜猫の瞳も星月夜
仲 操
看護の手休め出づれば星月夜
ほんちゃん
星月夜天に届けるノクターン
三島千鶴
茫々と戦の記憶星月夜
市橋正俊
門限を破っちゃいます星月夜
清水明美
なにもなき音聞こえたり星月夜
霜川このみ
星月夜麻雀帰りの至福かな
あらかわすすむ
必要なもの買いに行く星月夜
池 閑茶
静けさや午前三時の星月夜
おんあいす
砂浜にゴロンと見上げ星月夜
アンクル・ペコス
終電や迎え待っ間の星月夜
富良里旅人
屋久島や埠頭の先に星月夜
飯沼深生
空見上げ心はまるで星月夜
平本文
妻と来た温泉宿は星月夜
香取扇公
星月夜月を探していざ行かん
極楽鳥花未遊
大甕の底水ひそり星月夜
田中ミノル
早世の今世の縁星月夜
守屋 淨久
野良猫らの宴会路地裏の星月夜
葵一樹
病床の父よ今宵は星月夜
なつめモコ
今届く友の訃報や星月夜
中村あつこ
星月夜波音の間隔の黙
金朋かいと
星月夜帰る帰ると呆けた母
はるく
夫より先に逝かぬと決めて星月夜
笑酔
星月夜老ゆ一つ消え又ひとつ
久下 真一
一つ一つ煌めきひろう星月夜
三無季生
星月夜遠く船影波静か
影夢者亜
陣痛や五分間隔星月夜
雅 寝子
ちどり足すぼめし肩に星月夜
徘徊狂人
真砂沢テントの外は星月夜
林口竹
辞める師を癒し励ます星月夜
杜野 ほたる
星月夜空一面に金平糖
れんげ畑
星月夜今日の僕には不似合いな
雨森 茂喜
星月夜逝きし義妹もその中に
kikuti-aya
星月夜そういや今日は誕生日
中華風
逢引を誰かが見てる星月夜
恋瀬川三緒
石川の犠牲の果ての星月夜
OH典子
金曜のサンライズ瀬戸星月夜
松山茜柑
山は濃く闇へ闇へと星月夜
竜眼ジジ
背負ふ児の眼まんまる星月夜
よみちとせ
酔ひ覚めのコンビニ珈琲星月夜
原神 かたな
靴を手に踊る少女や星月夜
山田はち
星月夜底紙刮ぐカステラの
らん丸
まどろみの空の上には星月夜
畑 けん
生きる価値照らしてくれる星月夜
道楽人生
空見上げ溜め息1つ星月夜
芥川 光正
星月夜金山の闇いよよ深し
空 春翔
夕飯の買い物帰り星月夜
望月ぽん
見えてるよそっちと同じ星月夜
田中田田蟲
光れない星の数多や星月夜
そら
星は文字天ひと回り星月夜
十休
子ら送り見上げる視野は星月夜
丸山佳子
グアム行き決めてしまった星月夜
まりい木ノ芽
星月夜屋台の跡の帰路静か
とりけん
星月夜口笛吹いて帰らうか
楽和音
樹木葬願って見上ぐ星月夜
桃香
ひそひそと囁く二人星月夜
田畑せーたん
カツカツと君の背眺む星月夜
りえ
星月夜平安京の闇深し
椿泰文
口遊む坂本九に星月夜
雅由
ミーティング終えて見上げし星月夜
増田楽子
星月夜見えぬ軌道を見てをりぬ
そめいゆ
老犬の徘回今日も星月夜
大内ひろりん
星月夜明日花嫁の母となる
若林くくな
フェスの音の微かに聞こゆ星月夜
うみのひつじ
ひとりだったから気づいたの星月夜
奈良岡歩
めぐり逢う魂二つ星月夜
彩川陽子
遠廻り肺のなかまで星月夜
春 あおい
何をどう能登の被災地星月夜
オアズマン
地球さへ苦し紛れに星月夜
青柳修平
星月夜あくびに滲む金平糖
ゆかりん
クラス会の訃報清か星月夜
山海動静
道迷ひハザードランプ星月夜
白倉黄鶺鴒
弔門の明かり二つの星月夜
岡 草紅葉
帰り道星月夜吾の明日照らし
藤村 一寿
厚底のシューズでスキップ星月夜
田中美蟲角
星月夜山姿清々川光る
榎美紗
星月夜咲くやひと夜の君恋し
野々原すずめ
この宙の呟き聴かむ星月夜
田中一升
名優のまた逝くと言ふ星月夜
喜多 輝女
星月夜あいつ逝ったと酌む酒や
秋内 壱玖
石段を踏む足音や星月夜
藤井俊季
波音と潮の香満ちる星月夜
おのまい
みどりごの声漏れる家星月夜
洋々
なんとなく悲しくなつて星月夜
タケザワサトシ
初孫を宿すLINEや星月夜
山下とらぺけ
星月夜独り酒呑む九十九髪
藤本秋蝶
臨終へ急ぐ夜空は星月夜
柴桜子
平和こそ歩む道なり星月夜
山田翔子
老犬のいびきと夢よ星月夜
松永智志
路上のジャズほろ酔いの星月夜
平としまる
星月夜明日は私の誕生日
やまだ童子
雨あがり水面の灯り星月夜
丸山晴耕
星月夜今夜異国へ吾子や発つ
加和志真
異世界を覗く頭上に星月夜
那津
星月夜自販機で買ふ缶コーヒー
日暮ひぐらし
あみだくじ段々の先星月夜
斧 的部
青春の罪の思ひ出星月夜
酔蚊眼
波の音足湯に浸かり星月夜
京子
星月夜共に生きぬく夫とゐる
加賀くちこ
サイレンの止まりし家の星月夜
風間 燈華
星に星かさねて廻る星月夜
あおのめ
星月夜星座位置図とにらめっこ
斗三木童
今日だけはひとりにさせて星月夜
小湊無明
廢鉱山今も昔も星月夜
つくばみらい亭
厠より覗く夜空や星月夜
蔵原 貢次郎
瀬戸内の島の数多や星月夜
多喰身・デラックス
山の湯の空はばらまく星明り
上津 力
故郷の空は満天星月夜
九郎四郎
星月夜空に放たん投網かな
橘 春香子
この皺は勲章なのです星月夜
つくも果音
星月夜瞬くは多分元彼
松風花純
別れもなしに逝きし女星月夜
鷹渡颯子
口開けたままの屋上星月夜
村上 継鳥
星月夜『愛している』を聞きたくて
スマイリー
星月夜足軽立ちし古戦場
千原 十吾
生きている証の痛み星月夜
木村木霊
星月夜の明かりぐらいがちょうど良い
睦月くらげ
星月夜見上げて宇宙二人限り
小林乏硯
卒業六十年変わらぬ星月夜
飯沼比呂倫
UFOもまざっています星月夜
衣笠 野波
言いにくきこと腹の奥星月夜
どらまにあ
ボイジャーの振り向く地球星月夜
清水まちつぼ
髪濯ぐ瞼の裏に星月夜
海谷泰水
子に見送られるバス停星月夜
谷山みつこ
夢は夢それでよいのか星月夜
竹の子
見送りはいらぬ成田の星月夜
ichihoppe
人ひとり生きても死んでも星月夜
徹光よし季
硝煙や瓦礫のガザの星月夜
チームニシキゴイ太刀盗人
名優の訃報星月夜のピアノ
加藤栗庵
学校はもう行かないぜ星月夜
羽野あき
おやすみ告げ車までの星月夜
空乃さゆり
生れし日をあだに過ごせば星月夜
渡嘉敷五福
あてもなく夜泣き子抱いて星月夜
常然
樹木葬決めての安堵星月夜
さぶり
持て余すカップラーメン星月夜
白石美月
星月夜遠き昔の声を聴く
ばあ哉
ポケットの中で触れる手星月夜
西野桃果
父母兄よどの星におり星月夜
高本蒼岑
古池や子熊ひとみに星月夜
伊藤 ゆめ安
土産手に辿る家路や星月夜
塩野谷慎吾
今もなお戦火轟く星月夜
北山 烏兔
ミサイルのなきearthだよ星月夜
六地蔵と狛犬
目つむれば渋谷上空星月夜
くま鶉
ぷつぷつと空に穴あく星月夜
熊のまさきち
屋久島や寝転んでみる星月夜
紗藍 愛
六甲山ゴッホに見せたい星月夜
しいなはづき
星月夜ノーベル平和賞受賞
白薔薇
遠くまでまだ歩きたし星月夜
本久優千
止まるふりかえる走るドラや星月夜
鵬
無呼吸の数十秒よ星月夜
まんぷく
ボルネオの星月夜や地球は瀕死
飛来 英
星月夜断乳の息子がすやり
球追
酌み交わす懐かしき友よ星月夜
小春風 幸
寄せ返す寄せ返す波星月夜
菊池克己
星月夜恩師欠けたる同窓会
神無月みと
管巻いて凭れる君よ星月夜
野田遊水
星月夜最後の野外ライブ果て
川端こうせゐ
残業後カエルコールや星月夜
鋼岳
吾も星もいずれ消えゆく星月夜
岬りこ
門限を破ってしまう星月夜
澪那本気子
ガザの呱々大地のイダキ星月夜
正岡田治
星月夜ほらね地球は回つてる
林 常住
「空を見て」スマホの通知星月夜
すかーてぃっしゅ
星月夜眉間の皺を伸ばしをり
すがのあき
草の根も眠り入り込む星月夜
森野翔
星月夜モラハラの夫もう捨てる
さんざし
星月夜祈りは跨ぐガザへガザよ
須川えい
甲板にひとり寝転ぶ星月夜
清仁
老猫のかろき体や星月夜
干しのいも子
胸破裂指先触れし星月夜
西風 心鏡
ジョバンニの孤独かけゆく星月夜
高橋風香
星月夜金平糖であればなぁ
琵琶湖のおばさん
街の灯の消えて艶めく星月夜
豊岡重翁
貸し切りの風呂の静寂に星明り
谷口 桜子
万有の引力つよき星月夜
あが野みなも
惜敗や涙乾かぬ星月夜
加藤水玉
リンと鳴くお前も独りか星月夜
蓮田初老
星月夜今夜は空を飛べるかな
具志堅智哉
軽やかにステップ踏みし星月夜
越前岬
半世紀前の母との星月夜
田辺富士雄
星月夜タロットカードに問ふ未来
瀬戸ティーダ
ケンカした友も見てるか星月夜
小湊 八雲
この星もそのひとつなり星月夜
虎穴虎児
「じゃあまたね」それぞれの道星月夜
西町彰子
暫くは三千世界星月夜
岩田遊泉
星月夜眺めし友や星になり
かとしん
思えば遠くの駅や星月夜
辻本 四季鳥
浮気なんかするもんじゃない星月夜
あらい
星月夜の黙山小屋消灯す
霧 澄渡
ベランダの紫煙の先に星月夜
播磨屋 明石
乗り換えてバスで二時間星月夜
だっく
懐かしき駅で乗り換え星月夜
上村茶娘
山小屋の眠れぬ夜や星月夜
杉山駄芭
じいちゃんの話は長い星月夜
だがし菓子
サイレンの闇に消えれば星月夜
増田 昴
久し振り二人で歩く星月夜
宮沢 韋駄天
コンビニを出て見上ぐれば星月夜
松本 探句トップ
星月夜水兵リーベ僕の船
伊沢華純
星月夜インド洋白く陸はるか
福島 昇天
亡き妻もきっと居るはず星月夜
田口大寒六
星月夜こわいくらいに降ってくる
寺嶋杳杳
こんなにも悩みちっぽけ星月夜
道隆
コンフェイトがふってくるかも星月夜
しおやま句吟子
星月夜金平糖の甘さかな
肴
星月夜チャリでハミング技能生
美月 舞桜
「既読」後のLINEを待つや星月夜
橋本鳩子
集うのは一家団らん星月夜
恵翠善
介護する身もされる身も星月夜
花水木
お迎えを待つ子とふたり星月夜
深草あやめ
星月夜かぞへきれぬをかぞへをり
あさぬま雅王
星月夜なら明日きみに会いにいく
正雪
次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!
投句はこちら
選者コメント
夏井いつき選
◆「星月夜」とは、月が出ていない星明かりが美しい夜です。
が、「月」の一字があるために、月の存在を書いている句が散見しました。ここは、季語の本意をしっかりと押さえておきたいところです。
また、(星月夜が)「零れる」「降りそそぐ」「浴びる」的な措辞が散見されました。「星明り」なら理解できるのですが、「星月夜」が意味するのは「月が出ていない星明かりが美しい夜(という時間と空間)」ですので、違和感が残ります。
◆毎度のことではありますが、作品としてできているのに、文語の仮名遣いの間違いが一定数あります。送り仮名なども含めて初歩的なミスは自分でチェックできる問題ですので、徹底いたしましょう。
ましてや、単純な入力ミスは、実に勿体ない。送信ボタンを押す前の、最終チェックを習慣づけて下さい。
◆また、動詞で説明してしまっている・意味の重複した言葉を使っているケースがまだまだ多くみられます。
◆類想に関しては、季語「星月夜」に対する類想もあれば、どんな季語にも出てくるテッパンの類想もあります。
以下に示します「星月夜」の類想パターンは、言い換えると季語「星月夜」の本意でもありますので、軽く読み飛ばさず、ご自身の季語感覚の肥しとして下さい。
【類想パターン】
■ イメージ(プラス方向)
・ 清らか 美しい 宝石のよう
・ 生命 → 胎動 出産 誕生
・ 未来 明日への希望
・ 恋 結婚 好きな人と見る夜空
■ イメージ(マイナス方向)
・死 老い → 故人への想い あの星は〇〇(亡父 亡母など) 父母や友が逝く葬儀 追悼 自らの老いを感じる 親の老いを思う 可愛がっているペットの老い
・ あの星は〇〇(故人)
・ 孤独 別れ 離別 → 一人で〇〇している 一人旅 ひとりぼっち
・ 淋しい 切ない 悲しい
■ 戦争と平和 被災
・ 戦地や被災地にも美しい星月夜
・ 現在の地球環境を憂う
■ こんなところから見る星月夜の空
・ 電車や飛行機や自動車の窓 病窓 高齢者施設の窓
・ 職場や学校や旅からの帰り道
・ イベント(ライブや観劇)や飲み会からの帰り道
・ コンビニへ行く途中
・ 露天風呂から
・ 無人駅 終着駅 → 人を見送る 出迎える
・ 夜景や海や街を見下ろす高いところ → 屋上 ビルの高層階 山頂など
・ 船上 浜辺 港 砂漠 草原
■ 星月夜の空を
・見上げる 眺める → 一人で 〇〇と一緒に(家族 恋人 犬など)
・ 星や星座をさがす 指で星座をなぞる 指で星と星を繋ぐ
・ 特定の星を教える 指差す
・ 人工衛星 きぼう はやぶさ スターリンク衛星などを見る
■ 星月夜には
・ 絵本や童話の読み聞かせ
・ 酒を飲む ほろ酔い ワイン
・ 踊る 歌う 音楽を聴く ジャズやクラシック
・ キャンプ 野外ライブ 夜釣り 寝転んで空を見上げる
・ 手をつなぐ 指を絡める
・ 恋バナをする
・ 切なくて泣く
■ 固有名詞
・ ゴッホ(『星月夜』) 宮沢賢治(『銀河鉄道の夜』) ジョバンニ カンパネルラ
・ ショパン モーツァルト ベートーヴェン などの音楽家
・ ガザ ウクライナ 能登 瀬戸
■ その他
・ 〇〇も見た星月夜 〇〇も見ている星月夜 → 恐竜やマンモスなど絶滅した動物 亡くなった作家や画家 いにしえの人たち 遠く離れている友人や家族や恋人など
・ 西田敏行さんや大山のぶ代さんへの追悼
・ 地球も星月夜の中の星 違う星から見た地球
・ 掬いたい 触れたい
・ 金平糖みたいな星たち
◆類想の範囲にある言葉を使っているのに、並選以上に入っている句もあります。類想を共感の土台とすること。この一点が、入選への道です。
※今回の兼題「星月夜」中級者以上投句欄へのご投句は、投句数4604句、投句人数1800人となりました。以下、類想句の一覧です。