俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2025年10月20日週の兼題

牡蠣

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 牡蠣啜るボードレールの読後感

    かときち

  • 牡蠣殻のからから昼の亡国論

    蓮井理久

  • 干拓の鉄門寂びぬ牡蠣の黙

    佐々木棗

  • なま牡蠣のその身剥がるるまま不埒

    haruwo

  • 牡蠣剥いて牡蠣の形のたなごころ

    一日一笑

  • 牡蠣殻の山を貧しき鳥漁る

    橋本 有太津

  • やや歪む鼓膜のごとき牡蠣の襞

    広島じょーかーず

  • 牡蠣を割るラジオは昼の憩いかな

    上津 嘉子

  • 二番目に重たい牡蠣を譲りけり

    たーとるQ

  • 人魚の胃ひらけば牡蠣のこぼれ落つ

    佐々木さわら

  • 全集を売りて牡蠣食ふ正午前

    三日月なな子

  • 手のひらを余す牡蠣剥く海は凪

    けーい〇

  • 放たれて花びらのごと生牡蠣は

    ピアニシモ

  • 復縁はぐらかし牡蠣殻の累々

    夏草はむ

  • 牡蠣小屋に漏れ聞く再開発話

    北野小町

  • 牡蠣殻の白き墓標となりぬべし

    斉藤百女

  • ひだ黒き牡蠣に憂いを知るこころ

    播磨陽子

  • ぶしゅぶしゅと牡蠣泡を噴き香り噴き

    そまり

  • 獄たりし島々はるか牡蠣すする

    伊藤映雪

  • 牡蠣フライ熱し三十五年ローン

    阿部八富利

  • 牡蠣打てば海幸彦の火の匂ひ

    ふもふも

  • たましひのしづかなうつはかきのから

    古賀

  • こじ開くる牡蠣憲法に黙秘権

    岸来夢

  • 荒魂に引き揚げ牡蠣の一柱

    沼野大統領

  • 秘めごとや牡蠣がのみどをとほるとき

    幸田柝の音

  • 何ゆゑに恋をするのだ牡蠣喰らふ

    梅朶こいぬ

  • この牡蠣は腹といふより脹脛

    神島六男

  • 牡蠣のぷっくりしたとこかむ勇気

    一久 恵

  • 熱燻の牡蠣や閉経痛ちりり

    三浦海栗

  • 神々の接吻に腫れたるが牡蠣

    広瀬康

  • 牡蠣届く三陸に母再起せり

    京有楽草

  • 牡蠣の口ひらくや異類婚姻譚

    百瀬一兎

  • 呑む牡蠣五つサトゥルヌスのごとくに

    外鴨南菊

  • 生牡蠣や肉盛り上がる能登の月

    トマト使いめりるりら

  • 牡蠣を剥くいまも対馬に禁足地

    風早杏

  • 一口で飲み込む牡蠣や千穐楽

    王朋亡

  • 無数の牡蠣の呼吸漁師の呼吸

    まるかじり

  • 牡蠣啜るいろいろありし婆と婆

    ま猿

  • 掌は殻の刃先は牡蠣の身の下に

    元野おぺら

  • 焼牡蛎の風下に佇ちバスを待つ

    ひだ岩魚

  • 我は小屋友は銀座の牡蠣食す

    菅原ゆう

  • 月の海思はせる牡蠣捨て場

    椋本望生

  • 牡蠣だけを縄文人のやうに食ふ

    三河三可

  • 牡蠣割れば空の青さをなんといふ

    み藻砂

  • ゴジラは火を吹く牡蠣はそろそろ蓋が開く

    河合郁

  • 腎臓の一つを兄に牡蠣すする

    冬のおこじょ

  • 一斗缶の殻つき牡蠣の尖る音

    久留里61

  • 梃子といふさびしき力牡蠣啜る

    ギル

  • 牡蠣喰らふ吾は海賊より海賊

    あたなごっち

  • じろさんが逝くやしみじみ牡蠣雑炊

    森一平

  • 焼牡蠣や死ぬとは手間のかかること

    天雅

  • 牡蠣育つ月の分霊箱として

    爪太郎

  • 牡蠣を剥く二時方向に貝柱

    林真紗湖

  • ウインチの軋みの止みて牡蠣垂るる

    村岡花風

  • 酢牡蠣さへ啜る女になりました

    まぐのりあ(蚊帳のなか)

  • 牡蠣の海父の名のつく船を売る

    坐花酔月

  • 剥き牡蠣の真水の中に沈みたる

    也和

  • 海風に早朝ラジオ牡蠣を剥く

    紫檀豆蔵

  • 独り身やサロメのやうに牡蠣啜る

    ノセミコ

  • 牡蠣を剥く箆で引き寄す次の牡蠣

    清水縞午

  • 焼き牡蠣の蓋取る係果たしたる

    ツユマメ・広ブロ俳句部

  • 松島に牡蠣喰ぶラジオは快活

    山香ばし

  • 天晴れや手鉤の開く牡蠣の音

    球追

  • 牡蠣に舌焼く夜を問はず語りかな

    RUSTY=HISOKA

  • それぞれの擬音で牡蠣を啜りけり

    コンフィ

  • 立ち重ぬる波の凝るる牡蠣の殻

    富山の露玉

  • 小雨降る据わりの悪い牡蠣ばかり

    匹田小春花

  • 牡蠣つるり喉のしづか海のしづか

    丸山美樹

  • フランスの女みたいに牡蠣啜る

    中根由起子

  • たゆたひて月光に牡蠣太りゆく

    三月兎

  • 燈台は夜のくさびよ牡蠣啜る

    げばげば

  • 大臀筋強し牡蠣殻堆し

    みづちみわ

  • 満潮は栄華のごとし牡蠣すする

    北村 環

  • 牡蠣殼に波濤の荒さ火のあらさ

    夏風かをる

  • ちちははにサロマの牡蠣てふ深き溝

    七瀬ゆきこ

  • 乳色の雫のかたち牡蠣食はん

    中岡秀次

  • 豪快に牡蠣焼いてゆく火の座かな

    野中泰風

  • 海くさい海くさいねと牡蠣を焼く

    猫ふぐ

  • 蒸し牡蠣の白や龍たち老いにけり

    あやっぺ

  • 牡蠣を待つ港炭火はもう盛ん

    木ぼこやしき

  • 牡蠣啜る海はひつそり飢えてゆく

    すまいる そら

  • 犍陀多も斯くやと牡蠣を切り落とす

    長谷機械児

  • 牡蠣の身の白し憂いの壁白し

    さおきち

  • 銀河焼くごとく真牡蠣をならべけり

    葉村直

  • 牡蠣焼くや亡夫の姓の遠くなり

    いさな歌鈴

  • 脱貝機回転船を擦る真牡蠣

    ぜのふるうと

  • 銅鑼の音や佐渡を右手に牡蠣すする

    ちびつぶぶどう

  • たましひはしたたるかたち牡蠣啜る

    常幸龍BCAD

  • 牡蠣食うて論ず大陸移動説

    砂山恵子

  • 牡蠣食えば吾は清らな海の丘

    丁鼻トゥエルブ

  • 海神の歪みし善意牡蠣となる

    世良日守

  • すべやかや喉ぼとけなき喉を牡蠣

    飯村祐知子

  • 舌すべる牡蠣やまなうら撫づるかに

    伊予素数

  • 牡蠣フライは二個こうふくの限度額

    渋谷晶

  • かきのから海のひかりを百層分

    万里の森

  • 牡蠣焼くやモーツアルトを聴く醤油

    一井蝸牛

  • 牡蠣すすりたぶんもう会わない旧友

    ツナ好

  • 牡蠣小屋に牡蠣投げるなり朗らなり

    刈田陽子

  • 煮詰まった牡蠣は恋愛依存症

    窪田ゆふ

  • 綿津見を孕む如くに牡蠣太し

    松山松男

  • 海捧ぐ形にたわむ牡蠣の殻

    北野きのこ

  • 夜の深き襞や独居に牡蠣食らふ

    音羽凜

  • 牡蠣を食ふ以前口論した人と

    あみま

  • 左手に二重の軍手牡蠣はふはふ

    あまぐり

  • 牡蠣ぶら下げて夕どきの呉の坂

    久森ぎんう

  • 生牡蠣の喉つややかに落ちにけり

    久保田A

  • 黒き土間海聴くやうにに牡蠣を剥く

    杏乃みずな

  • 啜り食うて殻また牡蠣を産みさうな

    眩む凡

  • まずなにもつけずに啜る牡蠣おほき

    ふるしょう福花

  • 老ゆるは楽し牡蠣の年々旨くなり

    たかみたかみ・いつき組広ブロ俳句部

  • 牡蠣くへど熊の話になりにけり

    栗山おかか

  • 渡し舟近づく度に牡蠣焼かる

    あねもねワンヲ

  • 開かるる牡蠣の身の光ふるふる

    安達りんだう

次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!

投句はこちら