俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2026年1月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 鱵干す星の凝るる佐渡銀山

    内藤羊皐

  • 魚雷めく鱵ラジオにデモの声

    慈雨

  • ぺかぺかのさより故郷は雨だらう

    白沢ポピー

  • 鱵喰む嫌いな人がいて世界

    土井あくび

  • 碧より青へ鱵のひかり釣り上げぬ

    いさな歌鈴

  • 鱵焼く鰥夫は無欲きれい好き

    トポル

  • たましひの銀色だらう鱵反る

    広瀬康

  • 鱵光る太郎が眩しがつてゐる

    ひでやん

  • 銭湯を奢り夕餉は鱵かな

    丘 ななみ

  • 善き爪に善き汚れあり鱵干す

    爪太郎

  • かたまりて蒼ひといろの鱵かな

    石原由女

  • 鱵裂く上手を言えぬ父の指

    風早杏

  • 針魚たまには真つ正面を見せてくれ

    RUSTY=HISOKA

  • 剥ぎ取られ捌かれ鱵なを清か

    トマト使いめりるりら

  • 浜売りの針魚美し漁師町

    村上薫

  • 月光を食べ尽くさんと細魚さより

    亀田かつおぶし

  • 鱵釣り年金族の五、六人

    大西秋桜

  • 船継ぐと告げむ鱵の来るまでに

    つくばよはく

  • 純白の鱵を結ぶ佳き日かな

    なしむらなし

  • 別れてあげる黒椀に鱵を崩す

    満嶋ハト

  • 刃に透けて刃に波打てる鱵かな

    平本魚水

  • 大皿に鱵男子の生まれた夜

    じゃすみん

  • 日を返し連射のごとく跳ぶ鱵

    毬雨水佳

  • 下顎の実用性を問ふさより

    とんぼ

  • 鱵捌くひかりを掬いとるやうに

    あなぐまはる

  • 立て塩の揺らぎの中や鱵透く

    風花まゆみ

  • さよりさよりさよりひかりの小舟なり

    柊木柩

  • きみとゐて鱵はひらがなのあぢはひ

    鳥乎

  • 削ぐほどに澄みゆく底意さより捌く

    ノセミコ

  • 水中のひかりの層を鱵の背

    でんでん琴女

  • 寛解の舎利を優しく抱く鱵

    滝澤凪太

  • 追徴の課税鱵の皮を剥ぐ

    平野芍薬

  • 屏風ケ浦は風の桟橋鱵干す

    たーとるQ

  • さより食ぶ身をしらゆきと思ひけり

    津島野イリス

  • 鱵裂き明るさに飢えてゐる

    坐花酔月

  • 舟板や細魚を開く爪の先

    いなほせどり

  • 漣のひかりを呑んで鱵らは

    夏椿咲く

  • 釣り上げし鱵バケツにつつかへる

    けーい〇

  • 皮ひいて返す鱵の銀の帯

    一寸雄町

  • 気のなげな相槌さより裏返す

    山田不律

  • 針魚と書けど正面はここだらう

    元野おぺら

  • 水に棘ありて鱵の透き細る

    水須ぽっぽ

  • さざなみになりたくてなりたくて鱵

    梅朶こいぬ

  • さよりの椀こんなしづかな別れとは

    渡海灯子

  • 二貫目のさより別れは呆気なく

    夏草はむ

  • さよりもみあふ銀塊のかんなくづ

    清水縞午

  • 思春期の右脳はきれい鱵食ふ

    佐藤レアレア

  • 鱵割く漁師の指のひかりかな

    蝦夷野ごうがしゃ

  • ひかり紡ぐやうに針魚の皮を引く

    かときち

  • 案外曲る鱵、ポキンと折れる僕

    ま猿

  • 海きらきら鱵きらきら島を出る

    坪田恭壱

  • 良縁と針魚携えおかん来る

    小田毬藻

  • 風さそふみすゞの町の鱵かな

    増本空ふね

  • 鋭き嘴を切られ鱵はうをとなる

    二城ひかる

  • 三日月を釣り上げそれを鱵と呼ぶ

    山本先生

  • 愛国や鱵きれいに折られをり

    横縞

  • お祈りメール5件鱵の胎(はら)黒し

    夏雨ちや

  • はじめての婚家鱵の糸づくり

    うに子

  • 新しい部長と課長、俺、さより

    渡邉 俊

  • 嘴に春を帯びたる鱵かな

    井納蒼求

  • にんげんに妬心鱵に黒き膜

    にゃん

  • 鱵干す泪に百の色ありて

    北野小町

  • 俎に細魚の腹の裏表

    渡辺 小豆

  • さよりの眼水を離れてうるみけり

    とも子

  • 木星の下の突堤さより群る

    月見柑

  • 吊るされて鱵の吻のものがなし

    伊藤柚良

  • 密漁へ鱵の真つ直ぐな怒り

    三浦海栗

  • 海神の怒りに透ける鱵かな

    愛の花

  • 鱵焼く裏切者は夫かしら

    小笹いのり

  • 破談してほつと鱵の椀を吸ふ

    鷹取 碧村

  • 観音にひらく鱵のひかりかな

    トウ甘藻

  • 入れ食いや細魚のあごの置きどころ

    公木正

  • 堤防の日がなきららか細魚寄す

    五味海秀魚

  • 太陽の引力赤し鱵飛ぶ

    三河三可

  • 海笑ふやうに細魚の群れてゐる

    彫刻刀

  • かなしみの顎つき出してゐる鱵

    大岩摩利

  • 今生のはんぶんは夜や鱵透く

    げばげば

  • 鱵捌く鱵のやうな刃かな

    さるぼぼ17

  • 鱵さより防潮堤のなかった日

    小川さゆみ

  • 鱵ひとはねみづのけはひのほどけをり

    川本宗珂

  • 人の灯を厭へる鱵ほど尖る

    葉村直

  • こんな夜は月が鱵を産み落とす

    三月兎

  • 入れ食ひのさより汽水の波立ちぬ

    天陽ゆう

  • 退職の父にさよりを結びけり

    斉藤立夏

  • つうと来てくるりと返す鱵かな

    洒落神戸

  • 透けている悲しみほどの鱵食ぶ

    富山の露玉

  • 椀の湯気銀のさよりの清々し

    麗し

  • 結ばれてひらく鱵や披露宴

    高田ちぐさ

  • 細魚食む叔父の含みのある話

    川越羽流

  • 鱵光り海はあかるき闇となる

    ぐでたまご

  • 鳴くならばラ行に違ひなきさより

    飯村祐知子

  • 月夜には静かに痩せる鱵かな

    蒼空蒼子

  • 鱵干す給食室のハンガーに

    春野ぷりん

  • 鱵裂く鱵のごとき小出刃もて

    霧賀内蔵

  • 迸るひかりのたなへ鱵釣

    玉家屋

  • 甲板は甘藻だらけや鱵選る

    ジン・ケンジ

  • さよりさより寂しき針は太陽へ

    アンサトウ

  • 能登の海荒れて清らかなる鱵

    みらんだぶぅ

  • 詩のやうに光る鱵や銀の雨

    苫野 とまや

  • 上顎のむしろ小さき鱵かな

    西川由野

  • 海風へ千の鱵の透きとほる

    たかみたかみ・いつき組広ブロ俳句部

  • 休職や鱵に宙を恋ふかたち

    平良嘉列乙

  • 冷やかしのつもりが針魚買ふことに

    日永田陽光

  • 岡本太郎作のやうな鱵かな

    星醒

  • 鱵食う銀座の夜の底は黒い

    鹿達熊夜

  • 鱵ゆく身のほとんどを曲げぬまま

    さおきち

  • 原発の温水出口細魚釣る

    市橋正俊

  • 椀種は鱵無言で頷きあう

    丸山隆子

  • 鱵跳ぬ癒ゆる間もなき波の傷

    仁和田永

  • 群がりて光研ぎあふ針魚かな

    山崎千晶

  • 波の端を絎けるひかりとして鱵

    深山むらさき

  • 雨走るやうに針魚の影光る

    久森ぎんう

  • すし飯の透けて鱵の酢は仄か

    木村弩凡

  • すんすんと湾のさざなみ鱵寄る

    山内彩月

  • 煌めける鱵銀座で食うたといふ

    越智空子

  • 細魚食べながら前世の話など

    石本コアラ

  • 下顎の少し曲がつてゐる鱵

    平山仄海

  • 三日月の顎に鱵の憧るる

    髙田祥聖

  • 余白なき君の恋文さよりさより

    sol

  • 皮引けば針魚はぢらひめく丸み

    錆田水遊

  • 鱵の群れ探る諸島の震源地

    山城道霞

  • 月の栓抜けば鱵の降りそそぐ

    眩む凡

  • 倒立をしさうバケツの鱵らよ

    ペトロア

  • おとがひのさきあかくたましひのさより

    七瀬ゆきこ

  • 雨音のしづけき銀座さより裂く

    桜鯛みわ

  • すんなりと鱵美し日の優し

    武田ラーラ

  • たつぷんと海をしたがへ夜の鱵

    小川野雪兎

  • めでたき日結びさよりの椀温し

    雨李

  • 鱵舟出づや河口に樽の浮子

    ツナ好

  • 吾が手からひかりに変はる鱵かな

    青野みやび

  • 下顎の先の先まで鱵なり

    西村 棗

  • 雨にふれたくて針魚はとがりきる

    いかちゃん

  • 鱵釣る舳先に月は針のやう

    くさ

  • 鱵買う月に帰りたそうなやつ

    家守らびすけ

  • 切先にひかりあつめて細魚引く

    うましか(志村肇)

  • その黎は海の悲しび鱵割く

    中島 紺

  • 結ばれし鱵の椀のかほりたつ

    浅紫  泉

  • 鱵明るし旧姓で呼び合えば

    上田ぽめ

  • 鱵くろぐろ僕ら結婚適齢期

    猪子石ニンニン

  • 鱵さより太陽は仄白き口

    明日ぱらこ

  • 水をきゆと鳴らして鱵刺しに来る

    葉ざくら

  • 椀種の結び鱵やけふ晴れ日

    浩子赤城おろし

  • はらわたに鱵の鬱のごときもの

    星月彩也華

  • 下顎を掴めばさより笑ひをり

    嶋村らぴ

  • 上口の伸びる途中の鱵買う

    シュリ

  • さより沸く水面無風の波のいろ

    正念亭若知古

  • 鱵とぶさざなみの峰くづしつつ

    芥もくた

  • さびしさは鱵のかたちして泳ぐ

    柊琴乃

  • 寂聴の書を閉じ鱵へ向かう夕

    玖良咲

  • 塩締めの鱵の目また海の色

    くろけん

  • 社長の辞さぞや鱵は甘からう

    成瀬源三

  • 水面裂くや月の薄刃なる鱵

    明月詩悠

  • さよさよとみづぬふやうにゆくさより

    栗田すずさん

  • さより食む椀にはな散る蒔絵かな

    巴里乃嬬

  • さざ波に軋む桟橋寄る鱵

    髙見艀舟

  • さよりよさより月光の水を編む

    翡翠工房

  • 細魚干し終へる祖母待つ投票日

    愛柑いつき組note俳句部

  • 鱵へと湖北の光集まりぬ

    そめやまさみ

  • 針魚食う正直者は頭から

    守屋陽柑

  • 潔白の甘みや鱵噛むほどに

    かねつき走流

  • 笑ひたくない日だ針魚たんと割く

    木染湧水

  • 鱵汲む海のひかりと詩のひかり

    高山佳風

  • 細魚きときと柳刃に分かたるる綺羅

    あまぶー

  • 水中の日差しは無音鱵群る

    空山プラネタリウム

  • なら酒場探せ鱵も箴言も

    帝釈鴫

  • 夜のさより銀の繊月泳ぐごと

    どいつ薔芭

  • 鱵五本国防論の塩加減

    繁茂おじ

  • 白無垢や結びさよりの飾り湯気

    然渡小智

  • 三日月を身籠る鱵かも知れず

    長谷川水素

  • 月影に透ける鱵を掬ひけり

    はなぶさあきら

  • 黒潮の舳先鱵の薄青き

    はれまふよう

  • みづ喰らふほどに鱵の骨の透く

    綱川羽音

  • 鱵のたまふ元彼は鳥だから

    八神てんきゅう

  • 邂逅の余韻鱵の腹洗ふ

    となりの天然水

  • 光り合ふ刃先へ鱵あをみたる

    夏湖乃

  • 再任用蹴って鱵を三尾喰む

    唯野音景楽

  • あえかなる細魚は椀に結ばれて

    羊似妃

  • 真つ直ぐで誠実さうな鱵買ふ

    田中麦

  • 引き揚げて鱵のあごの先に着く

    大和田美信

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