俳句ポスト365 ロゴ

初級者結果発表

2024年8月20日週の兼題

色鳥

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 色鳥や奥の細道むすびの地

    里山まさを

  • 色鳥来樹海にわかに華やげり

    一谷いちにょ

  • 色鳥や鉛筆削る白き指

    ゆめの月舟

  • 色鳥や片方だけのイヤリング

    すずき鈴花

  • 島にある古き教会色鳥来

    みさよ

  • 感性を磨け歌えよ色鳥よ

    水引草

  • 色鳥を連れて馬上の嫁来る

    いもがらぼくと

  • みなおなじ色のいのちの色鳥や

    九頭龍 一鬼

  • 高き樹で力みなぎる色鳥や

    嬉居

  • 色鳥や窓辺たたずむ手術前

    渡辺純全

  • 色鳥来土手に集くや カメラマン

    ださんサン

  • 色鳥や転校生のご挨拶

    小野寺 余伴

  • 色鳥よ古楽のひとつ披露せよ

    雀浪乱

  • 色鳥よどこまで来てる温暖化

    帷子川ソラ

  • 野の花を摘む子を眺める色鳥よ

    Sみーすけ

  • 色鳥や母の白髪とミサンガと

    柴﨑香奈

  • 色鳥が色とりどりに色めきて

    三日余子・いつき組広ブロ俳句部

  • 色鳥や晴れの日父は燕尾服

    松本くらり

  • 色鳥や葉陰に漏れる夕陽色

    初野一歩

  • りんくうの色鳥とともに海を越え

    播磨屋 明石

  • 色鳥や泊まり保育は迎え中

    万明

  • 色鳥や父の遺した切手帳

    永山シャンシャン

  • 雨上がり軒の色鳥飛び立てり

    野上紫功

  • 色鳥や動物園の空遥か

    浅井ねむり

  • 色鳥の聲はなないろ白き杖

    城山 鷺

  • 故郷へ返信ひとつ色鳥来

    千明

  • 色鳥や紅茶の色の冴えし朝

    金治宜子

  • 色鳥の振り向きざまに飛びにけり

    響楽境

  • 夕陽さすガラス色鳥声なくて

    梅野 なお

  • 色鳥の懐きて窓をつつきけり

    宮井ニゲラ

  • 色鳥の青き実揺らす戦火の地

    英 凡水

  • 色鳥の良さが分かるは四十から

    伊藤一刀斎

  • 色鳥や今朝も駄鉢に水を呉れ

    金澤善鉄

  • 何処へ行く幼き日の色鳥

    宙助

  • 安土城の上飛ぶ色鳥がいた

    朱久瑠

  • 色鳥や大人のピアノページ減り

    松前三月

  • 色鳥に住まわれし山疲れはつ

    池応 進

  • 色鳥のあるじのいない家にも来

    南全星びぼ

  • 色鳥や通潤橋が水放ち

    大石鉄馬

  • 色鳥や色違いニ羽忙しげに

    前田よもぎ

  • 色鳥が飛び交う枝はランウェイや

    影夢者亜

  • 色鳥や友の還暦祝う朝

    吉川星空

  • 色鳥や色落ちしない洗濯粉

    石川むーちゃん

  • 色鳥の間近にみえて空青し

    生田萩の

  • 見えぬ線越えど色鳥おなじ色

    吉田行朋

  • 色鳥や硝子細工の野鳥園

    北田立緒

  • 色鳥に滝の水こぼれかかりけり

    丸岡彩映

  • 色鳥の鳴けどセピアのまゝの街

    不知飛鳥

  • 色鳥の通訳はかの青い鳥

    波多露音

  • 色鳥や僕の秘密を教えるよ

    舞矢愛

  • 色鳥や風に逆らう宙返り

    瀬尾紗ま

  • もう一度恋してみむと色鳥来

    中防美津子

  • 色鳥や陽を反射して鮮やかに

    谷本真理子

  • 色鳥や色美しきこと知らず

    谷野なおなお

  • 群れて飛ぶ色鳥の音高く聞き

    武田鳥渡仁

  • 色鳥や日蓮像の銅青し

    甲斐杓子

  • 通勤路色鳥戯る春木川

    蓮田初老 

  • 色鳥来日差しが落ちるパステル画

    成瀬 朽木

  • 色鳥や連写に舞妓の目は伏せり

    月下檸檬

  • 色鳥や返礼品に岩絵の具

    鶴舞櫻山

  • 色鳥の禅寺包み込むやうに

    水城みずき

  • 色鳥の迷いて雨の夜を飛ぶ

    髙橋好泉

  • 笛たいこ色鳥添えし鎮守神

    春乃一朗

  • 覗き見る色鳥たちの関係性

    榮紅

  • 息止めて色鳥迫るカメラマン

    薩摩南風

  • 色鳥の居移す営み北上す

    朝陽薫

  • 色鳥来産土様の森狭く

    雪乃冬

  • 色鳥の声残りたる空は青

    平原 碧子

  • 色鳥の会話に人も耳すます

    石川明世

  • 蹲の水揺れて色鳥一羽

    西倉美紗子

  • 色鳥を日にち薬と数へけむ

    小田緑萌

  • 電線にポツンと実りし色鳥

    月夜野釦

  • 色鳥の道分け進む朝散歩

    四十 カラ

  • 先頭をゆく色鳥の腹や濃し

    こてぬぐい

  • 色鳥や尾羽の描く放物線

    八咫兎

  • 色鳥やくちびるひとつ紅をさす

    相沢雨

  • 色鳥や「しあわせ来たね」君が言う

    海風ももみ

  • 色鳥や退職の日の花の束

    中島タカシ

  • 色鳥の散りて深まる空の蒼

    谷岸香子

  • 飛び去りし色鳥明日もまたおいで

    河井 草臥

  • 色鳥や初のスマホで盛る写真

    坊平あきら

  • 夕空へ色鳥溶けて雲朱し

    松下檸檬

  • 色鳥や白樺の森にふわり降り

    土井 良

  • 色鳥にレンズを向ける日曜日

    竹詩

  • 色鳥や今朝より五分の粥となり

    恵みの雨

  • 色鳥の止まりし窓辺糞残る

    内田游夏

  • 色鳥や恋するために生きてゐる

    みさ

  • 色鳥やうつろい知らす過疎の村

    青峰

  • 色鳥や円座の子らのお弁当

    生田久孫子

  • 色鳥や護符に目移り我が夢は

    じゃらんじゃらん

  • 色鳥や園歌響いて祖父母会

    菅野望月

  • 色鳥や登る低山リスタート

    古賀衝童

  • 色鳥や母は洗濯ものたたみ

    松尾なおゆき

  • 不眠なる朝色鳥の声を聞く

    斎藤九朗

  • 色鳥の一羽一羽に名を尋ね

    翡翠時雨

  • 真新しきアスファルト色鳥や

    林 晄史

  • 色鳥やクレヨンの紙巻き直す

    藍時 湘

  • 川面飛ぶ色鳥追って沢登り

    久世越仙

  • 色鳥や枝描く筆止め眺む

    松元春苑

  • 際やかにちろちろちろと色鳥来

    せんとう一波

  • 色鳥や君と約束映画館

    大矢 香津

  • 色鳥や順番来たり予約本

    出島 蘭

  • 色鳥を捕まえんとす木々の間に

    野口立香

  • 色鳥やグラスに注ぐ山の水

    阿蘇の乙姫

  • 色鳥や瞼に浮かぶ君の顔

    泉 おじぎ🐾

  • 弔問の列に色鳥まぎれおり

    裏町 之鵺

  • 古里に戯れる色鳥羽休め

    大塚鴨鷺

  • 色鳥やカメラ構える近き声

    俳邦山

  • 色鳥や下校の子らの声近し

    白川 錫鳴

  • 色鳥の声を聴き分け足軽し

    k幸女

  • 色鳥の啄むかけら失せし恋

    猫塚れおん

  • 色鳥も模擬店目指して飛んできた

    泉谷 梅子

  • 使者だろか色鳥追いし郷の午後

    すずしず

  • 色鳥や空あけ放つ白毫寺

    西乃冬雅

  • 色鳥や森も私も水の音

    高山玲徹楚々

  • 色鳥や神に任され留守社

    からあげあげたて

  • 色鳥や赤き声して女の子

    へたおかむこ

  • 色鳥が止まる木の葉の濃い緑

    山崎鵜真

  • 魔女去りぬ朽ちた館に色鳥来

    猫田美毛

  • 色鳥や今日の運勢吉は赤

    ルージュ

  • 庭先に母の聲して色鳥来

    仲村夏子

  • 目も体もまことにまろき色鳥来

    月並むらを

  • 色鳥のいろいろいろに里のかぜ

    小島正見

  • 色鳥に果実を幹に付けて待つ

    田中亀子

  • 色鳥や過ぎし介護の日々めくり

    齊藤春芽

  • ラピュタパンがぶり色鳥ひかる朝

    風薫子

  • 色鳥の行方隠せし里の森

    神無月みと

  • 天高く飛ぶ色鳥のたくましき

    井上教

  • 色鳥の見つめる先の巡礼者

    山葵わさび

  • 色鳥の来て庭の吾子賑わし

    加藤直瑶

  • 色鳥や負けてばかりの部活かな

    あじさい 涼音

  • 色鳥や合掌の背に声降らせ

    Mat ひめりんご

  • 色鳥や針仕事する手も休み

    若葉 尚

  • 色鳥やルビ振り楽譜の新曲

    佐々木四郎

  • 森閑の彩リ装う色鳥

    ルピナス

  • 給食のパンへ色鳥らの波紋

    むらのたんぽぽ

  • 色鳥や祖父の遺品の柿右衛門

    上野蕗人

  • 色鳥を知って我が里足繁く

    由風々生

  • 色鳥や祈りの後の御幣餅

    佐藤 俊

  • 色鳥や図鑑片手にズームイン

    石黒なを子

  • 色鳥や餌求め来る土いじり

    村雨藍

  • 茶店出で色鳥の声インコース

    釋 北城

  • 色鳥や望遠レンズの中に立つ

    亀くみ

  • 色鳥や行方不明の玉手箱

    松山まどけい

  • 色鳥や新しき名を墓誌に見ゆ

    葱ポーポー

  • 色鳥や一足早い八ヶ岳

    ちくちく慶

  • 色鳥の艷やかな声雨の庭

    伊達紫檀

  • 色鳥や渡月を渉るだらり帯

    垣我実

  • 納骨の読経の枝に色鳥来

    萩野穂々々

  • 高木に色鳥一羽一休み

    太田桜

  • 学校へ行かぬ子と見る色鳥や

    秦きるめ

  • 息止めてレンズの向こう色鳥よ

    滝沢 樹里

  • 色鳥の各々の色おもちゃ色

    岡崎藍

  • 校庭の隅で一息色鳥や

    中山雪うさぎ

  • 色鳥や十人十色の語り草

    鴨の里

  • 色鳥や窓へ飛び乗る三毛とキジ

    わだつみ

  • 色鳥や暴風の中黄鮮やか

    愉卞とす

  • 色鳥や今日あることのいとしさよ

    大田白梅

  • 廃校の百葉箱や色鳥来

    小山まきに

  • 色鳥の色とりどりに来ては去る

    青玄

  • 色鳥やシャガールの絵を飛び出して

    澤木樹心

  • 色鳥よ去り行く前にちぃと鳴き

    日々黙々苺々

  • 色鳥来空をバックのシルエット

    矢野游呆

  • 色鳥の鳴き終わりは別れ歌

    竹林長彦

  • 色鳥や窓越し目見ゆ妻出逢う

    森嶋ししく

  • 色鳥よ戴帽式の宣誓よ

    みー

  • 色鳥の律儀今年も巣をかける

    高橋渓翠

  • 色鳥よ心の窓岩そのままに

    眞由美

  • 色鳥ら色とりどりの気球追う

    いのぐっち

  • 遊郭の名残の壁や色鳥来

    霜月ふう

  • 鼻先を色鳥の舞う磨崖仏

    紙谷杳子

  • 色鳥の羽ばたきが止む水辺かな

    竹内揚羽

  • 色鳥や飛行機雲を過り翔ぶ

    畠山弓弦

  • 異国旗色鳥集ふ木々多し

    やまのうさぎ

  • 色鳥や天から宝石舞い降りき

    野崎文明

  • 色鳥は淋しき空をまっすぐに

    藤野いく子

  • 一枚の羽根色鳥の忘れもの

    藤原訓子

  • 老いし眼をすわ色鳥の驚かす

    千葉転石

  • 色鳥や聞き覚えあるこの匂い

    トヨとミケ

  • 色鳥や空き家ばかりの故郷照らす

    近未来

  • 色鳥や鳴く銀座なり今昔

    平川薫悦

  • 色鳥来竿仕舞いけり空の魚籠

    是出童大

  • 色鳥来侘びた庭にも光射す

    佐藤白行

  • 羽根は紋付き正装の色鳥来

    究果園ゆやま

  • 色鳥にしばらくの朝いざなわれ

    モンガラハギヤスダ

  • 色鳥や鼓舞する我に返事せむ

    水野 寿香

  • 色鳥に挨拶される散歩道

    藤中 雅

  • 色鳥や森に愉しき風集う

    すずき 弥薫

  • 色鳥やハイウェイ下りて過疎の町

    あのくりこ

  • サマルカンドの青に染む色鳥よ

    森上はな

  • 色鳥や小裂売りたる道の駅

    野野あのん

  • 色鳥や水面に光る赤きいろ

    中野久子

  • 羽音の響く色鳥のかくれんぼ

    西瓜頭

  • 色鳥や切り株ふとし塩むすび

    平田天音

  • 色鳥や騙されそうで近づけぬ

    かわいはる

  • 色鳥や衣装合わせの親子連れ

    鈴木 京

  • 色鳥よ木こりは何と言ったのか

    月最中 松本

  • 色鳥に忘れるもよき家計なり

    松岡拓司

  • 色鳥やお馴染みさんの溜まり席

    膝丸佳里

  • 色鳥よあの山越えよ連れは吾ぞ

    凡子長島

  • 彩孕むアンモライトよ色鳥よ

    摂田屋酵道

  • 色鳥やナビのとおりに帰ります

    金澤皐月

  • 道端の柿色の糞色鳥か

    蛍のまま

  • 色鳥や故郷へ錦のぼり旗

    エマーシャばあば

  • 色鳥の彩り絵巻ファインダー

    山清

  • 色鳥や風が集まる河川敷

    雨 逸福

  • 子巣立ちて色鳥気づくゆとりでき

    佐藤コロン

  • 色鳥や双眼鏡手に森に入り

    ローズ喜子

  • 子が走る故郷の湖畔舞う色鳥

    陽まま

  • 色鳥に筆止まりたる蕪村かな

    十津川ポロ

  • 色鳥や午後の約束繰り返す

    早足兎

  • 色鳥や木に早よ止まれ筆進まず

    中町太郎晴臣

  • 日没の早まりしころ色鳥来

    天鳥そら

  • 鈍色の雲の密度濃く色鳥

    夏目あかり

  • 睦まじきつがい色鳥ゆうゆうと

    藤江南瑠

  • 色鳥よこのまま居てと君を待つ

    千夜美笑夢

  • 色鳥の仲間呼ぶ声ともに待つ

    江梨子

  • 色鳥や皆うたた寝の河川敷

    ふう兎

  • 色鳥の日を浴びるかな石の上

    津之浦町民

  • 色鳥や心清きはお題目

    河国老・末廣

  • 静けさに色鳥水面に色落とす

    森茉那

  • 色鳥や切れぬ電話の長きこと

    岡田きなこ

  • 色鳥やアメリカ渡る転校生

    あんこバター

  • やはらかに色鳥動く草の上

    白乃

  • 「お城はモノトーンね」色鳥気取る

    楠十瀬子

  • 色鳥来チェンバロの蓋開ける午後

    東野あんみつ

  • 先駆けて色鳥染める野や山を

    大泉竹芳

  • 彩りし空に色鳥溶けにけり

    井手白銀

  • 正確な体内コンパス色鳥来

    池田陽奈

  • 色鳥や父の命日近づきぬ

    りえ

  • 欄干に今年一度の色鳥よ

    鞍 律佐

  • 色鳥や切り絵の空に夜が明ける

    鈴木ちゅら

  • 窓うつる柱時計と色鳥と

    髙田 佳歌

  • 雲隠れ揶揄い上手な色鳥よ

    熊崎まさよ

  • 色鳥が水面鏡に色を盛る

    写雅句

  • 色鳥を図鑑に照らす孫の笑み

    孤句狸翁

  • 色鳥や良きこと予感朝の声

    阿部 晴子

  • プライドが色鳥の色派手にする

    まさえ

  • 色鳥の来るなり縄張り宣言す

    猫むぎすけ

  • 色鳥のチュインまねするアホカラス

    珈琲あたためますか。

  • 色鳥の轍ガラガラ旅列車

    ギザギザ仮面

  • 色鳥や今日の出来事語る子ら

    杏菜マチコ

  • 色鳥やころも乾したり雨宿り

    藤原 迷月

  • 庭先の色鳥の行く西の空

    塒小太郎

  • 二人乗りする風甘し色鳥来

    門のり子

  • 色鳥が水場にしてるビオトープ

    町乃 磯鵯

  • 色鳥に背中押されし句会なり

    橘高シャンプー

  • 青空へ実りの便り色鳥来

    さかい癒香

  • 色鳥や転校生のヘアバンド

    ぽちさんぽ

  • 色鳥や眼下の土手は通学路

    アマリリスと夢

  • 空見上げ身体休まる色鳥か

    若月隆

  • 色鳥や元気な老人気まま旅

    山野 のりこ

  • 色鳥や花束のごと水浴びす

    東の山

  • 色鳥の北へ北へはあわてもの

    松瀬章章

  • 色鳥やそろそろ来るあの川辺

    久世わわ

  • 色鳥を飲み込む空の青よ青

    ははろ

  • 色鳥よ好きな格好したいだけ

    鶯餅くうや

  • 名付けには三つの候補色鳥来

    ならば粒あん

  • 果物狩りを行き色鳥を語る

    みにとまあいこ

  • 色鳥やモノクロームの記憶たち

    大和杜

  • ポーカーの切り札を待ち色鳥来

    ランナーズ寅さん

  • 色鳥の来るは馳走や上高地

    mayu

  • 色鳥の群れ風にちぎれてまた戻り

    葉之 月

  • 色鳥やお狩場跡のゴルフ場

    Borage

  • 色鳥や空より青し羽根模様

    空素

  • 色鳥を描くと4Bねだる孫

    小林俊行

  • 色鳥や市民ランナー次々と

    吉丈月子

  • 色鳥や人住まぬ地を楽園と

    嶋 有賀

  • 色鳥やテラス席増す山のカフェ

    中藤古希

  • 色鳥や波紋が撫ぜる骸の手

    蔓巻

  • 色鳥や朽葉の襲川波に

    吹田よしよし

  • 晴天へ弁当広げ色鳥来

    月並もも

  • 色鳥や制服淋し演奏会

    印南 天藍

  • 色鳥の気配を頼み山登り

    夢野ユメ

  • 地球儀の諸国のごとし色鳥来

    橋本巽

  • 旅支度あれやこれやと色鳥来

    渡部 文月

  • 色鳥や夕暉留むる枝あまた

    町田明哉

  • 色鳥や暗に光に移り鳴く

    呂木

  • 色鳥や日暮れ日増しに早まりて

    海神瑠珂

  • 赤い実を食べたか色鳥赤い腹

    黒鶫

  • 廃路のすきま色鳥のかくれんぼ

    古川 寿々恵

  • 色鳥や句碑と水車の宿場町

    加藤万理乃

  • 色鳥と私の犬とかけ足と

    ライム

  • 庭先に色鳥来たり猫も来たり

    蔵豊政

  • 日常に囚われ見上げる色鳥や

    沢松宏美

  • 色鳥やチェストの把手直す午下

    今井もと葉

  • 色鳥や愛車に映る芙蓉峰

    どれみ

  • 色鳥来カーテンすべて洗えた日

    大日方柚竹

  • 色鳥に見とれて我も装いて

    春野桜草

  • 色鳥や渡りし土地の風を連れ

    草野緑

  • 色鳥や小径愉しき絵本展

    北山万桔子

  • 色鳥来夫と二人の陽だまりに

    石黒久美子

  • 色鳥来光る白斑朝の庭

    大薮薫子

  • ぱたぱたと駆ける幼子去る色鳥

    泥砂礫

  • 色鳥や始めてみよう陶芸を

    卯の花雅子

  • 雑木林色鳥湧きて野良仕事

    高石蓬莱

  • 毛針釣川面に映る色鳥よ

    山口 笑骨

  • 色鳥や食後に五種類処方薬

    月夜田しー太

  • 色鳥や双眼鏡と湖と空

    升田智幸子

  • 色鳥や実の鈴生りに置き土産

    小路愛生

  • 色鳥や紅いスカート履く勇気

    百島ゆき美

  • 色鳥やZoomで笑う友と吾と

    藤原明太子

  • 色鳥発見パスモはオートチャージ

    水野とど

  • 園児らと色鳥の声時とまる

    渡部かえる

  • 色鳥やモノクロ写真祖父母の名

    中野むべ

  • 色鳥やざんばら髪のよな尾羽

    水口真奈

  • 色鳥の仲良し姿ほほ笑まし

    和気の住人

  • 無言なる足湯の列や色鳥来

    岡 里詩

  • 色鳥や初めて聞いた駅メロディ

    ほりのまき

  • 五線譜の広がる空に色鳥来

    千・いつき組広ブロ俳句部

  • 息つけば傾ぐ色鳥生駒山

    想楽 前走

  • 色鳥を望遠構え飛来待つ

    ビッグネット

  • 色鳥は空に部屋には千羽鶴

    珊瑚霧

  • 色鳥や螺鈿細工の文机

    中澤深翠

  • 色鳥や次は私も連れてって

    納平華帆

  • 色鳥も南や北へ紀行する

    信行鈴起

  • シャガールの絵より出しか色鳥よ

    山彦 てっせん

  • 色鳥や機織りの音にステップし

    境界子

  • 色鳥の挨拶来たり父母の庭

    春野ふう

  • 色鳥や山の小径に声を聞き

  • 色鳥や伯母は百寿を迎へをり

    西野和香

  • 旅の果て赤い実たべよ色鳥来

    おおいし 陽葵

  • 色鳥やハーレム闊歩艶やかに

    おと のっ子

  • 色鳥や流行りのシャツを仕舞う夜

    日々野こもれび

  • キャンバスの色鳥やがて点と化す

    畑山六十二

  • 色鳥や子に伝えたる風の道

    小川 一狼

  • 色鳥の出迎う高野空青く

    越乃杏

  • 色鳥の付箋のように屋根に居る

    三角山子

  • 点滴の夫と見あげし色鳥よ

    代官野兎

  • 色鳥のお国訛りの歌を聴く

    北乃大地

  • 夕暮れの湖面流るる色鳥よ

    中村水音

  • 色鳥や枝の一羽と巡り会い

    西尾 翠峰

  • 色鳥を隠した山とスニーカー

    朽葉茶織

  • 色鳥や刹那の出会いおさげ髪

    とき つか

  • 色鳥や姿なき声朝の庭

    あらきこころ

  • 色鳥来赤や黄色がパスポート

    桜島7号

  • 山荘に来ても未だ見ぬ色鳥よ

    令和の和子

  • 色鳥や故郷の駅に人はなし

    佐藤三八三

  • 色鳥や終の一日と知りをれば

    芝野浅次郎

  • 色鳥やたった一度の訪問者

    はっとりはるか

  • 子が育てし実色鳥呼ぶ前に落つ

    櫻井 春仁

  • 大橋の裾色鳥の横切れり

    星見遊

  • 色鳥やクッキーの缶捨てきれず

    マーゴとレニー

  • 海風のこぼれ種とて色鳥来

    むさし野まさこ

  • 色鳥やキウイ畑で姿見る

    草刈明峰

  • 色鳥を迎える多摩の岸辺かな

    蓮花

  • 飛び回れ色鳥家族よ初マラソン

    中山長風

  • 色鳥の美しき色佇まい

    夏川涼

  • 色鳥やケースいっぱいの刺繍糸

    美んと

  • 色鳥や絵本の並んだ喫茶店

    大川夜心

  • 色鳥や父の煙草の灰ほろり

    温州みかん

  • 色鳥やあたらしい朝ラヂオより

    茂田野マイ子

  • 色鳥の光纏ふやフェルメール

    夢藤修子

  • 色鳥や「吾の似合うのは粋」と義母

    広島立葵

  • 色鳥や兄の遺品にソノシート

    仲間英与

  • 色鳥やシャシンハヤメタ同窓会

    佐藤のばな

  • 色鳥や口だけ達者な老姉妹

    北の菫

  • 窓越しに色鳥の名を調べけり

    髙野 科斗

  • 色鳥は蜂蜜色の風にのり

    蜜がけまやこ

  • 色鳥や歩を止め見やる松葉杖

    柴月冴

  • 白き朝奏でる調べ色鳥や

    富士咲広海

  • 色鳥やステンドグラス義母召され

    北伯和鈴

  • パッチワーク完成させて色鳥来

    名前のあるネコ

  • 色鳥や女子の演じる王子様

    にいやのる

  • 色鳥や誰が色分けしたのやら

    柚子こしょう

  • 色鳥や此処は若者居なくなり

    磯貝あさり

  • 色鳥はこの世の色の元祖なり

    屋敷 公園

  • 色鳥や集いし仲間多国籍

    小江戸 清

  • あるじなきゴリラの庭に色鳥の背

    吉華ふるべ

  • 色鳥来古き団地に遊歩道

    どれみすみ

  • 色鳥や海峡渡り羽休め

    新城 三九

  • 色鳥や灰の故郷置いてきた

    なかおくじら

  • 朱い実を食まぬ色鳥他人は他人

    美空 らら

  • 色鳥や空海の書に還る時

    永田すずらん

  • 水弾き色鳥が往く夢旅路

    魚木孫

  • 色鳥や御陵壕にも波風が

    柳春子

  • 色鳥や乙女らの衣キラキラと

    泉 葉月

  • 見てると知らぬ色鳥の羽づくろい

    素々 なゆな

  • 色鳥やビンボー話楽しげに

    小林一弓

  • 色鳥をもてなす渓に朝の靄

    ますいたつを

  • 朝告げる色鳥たちの名は知らず

    高崎怪人

  • 色鳥の隠れ家あるか雨多し

    じきばのミヨシ

  • 誕生日祝ってくれる色鳥よ

    ツキミサキ

  • 色鳥来告げよ旅路の武勇伝

    三富みつ葉

  • 色鳥や岩のみちびく山の寺

    みたぞの鈍幹

  • 風に乗り川面を滑る色鳥や

    本田へのか

  • 色鳥やいろいろ色をはばたかせ

    松和み

  • 心友と庭の色鳥が推してくれた

    中本野良子

  • 色鳥やタルトタタンとシャッセジュテ

    鷹岡翠豚

  • 色鳥の紅きくちばし妻のキス

    山田まもりい

  • 手相見のあまやかな声色鳥来

    森ともよ

  • 色鳥や日足届きし縁障子

    千里灰汁太

  • 色鳥の羽は空色飛び立ちし

    たがわぱてい

  • 色鳥の来て鳴き魚信は微かなり

    渡辺ぺこ

  • 色鳥や土ぼこり舞う万国旗

    砂川佳空

  • 色鳥や衣裳家黒を勧めけり

    貴田雄介

  • 常盤木にワンポイントの色鳥来

    長嶺阿蘇

  • 色鳥のあまた来るらむ裏の山

    光顕

  • 色鳥や色に想いの二つ三つ

    小野一箭

  • 都会に色鳥人は色取取

    直休

  • 色鳥やワタシの色はどんな色?

    藤山応援歌

  • 色鳥の色よこぼるる雲水面

    田中みどり

  • 極限のダイエット色鳥が来る

    手塚童好

  • 色鳥や還暦迎えいそいそと

    金子恵

  • 色鳥のニ羽こぼれ落ち三羽くる

    冬井三月

  • 色鳥追う子ら五日目の避難所

    松山 風

  • 色鳥や草の葉少し褪せにけり

    林一芳

  • 色鳥や役目終えたる畑の土

    アライグマ 花ずき

  • 色鳥や卵をやわらかく握る

    桜庭 紀子

  • ほらあそこ老母ゆびさす色鳥や

    墨染

  • 色鳥や空の心に羽落とす

    3連まんじゅう

  • 色鳥に話しかける子汽笛鳴り

    三宮香棆

  • 色鳥や見ていぬはずの露天風呂

    渡辺わたる

  • 色鳥が白黒世界に光射す

    九条麗子

  • ほらあそこ私には見えない色鳥よ

    集 真藍

  • 色鳥やパプリカのある朝の卓

    こうちゃんおくさん

  • オフィス街色鳥の空青深き

    湯河原熱海

  • 撮り逃がし飛ぶ色鳥や陽に溶けて

    きっちゃん

  • 色鳥の朝日纏いて枝に降り

    英公蒲

  • 色鳥や点呼せる女生の頬紅

    和泉あやめ

  • 色鳥や白頭の夫に酌をする

    爆蘭

  • 色鳥や転勤族の顔合わせ

    雪稟

  • 色鳥や畑仕事の友となり

    ややま

  • 色鳥や特攻跡地の空を征く

    小薗紀彦

  • 坪庭に色鳥来たるテレワーク

    村上熊子

  • 色鳥や口紅ほどにたわむ枝

    辻 麻

  • 懐かしき線路沿い行く色鳥来

    ナンプラー大好きママ

  • 色鳥や老老介護の終わり告ぐ

    眞さ野

  • 色鳥のスクランブルに光りまぶし

    鶴城

  • 色鳥や奉納太鼓音微か

    長野 雪客

  • 色鳥や枝から枝へ一っ飛び

    古寺 憲子

  • 色鳥やボーイスカウトの鼓笛隊

    西山平次の保護者

  • 色鳥や書庫の整理の捗らず

    柚木 啓

  • 公園の男子の自転車色鳥来

    月並ドリーム

  • 渓流を一瞬突き刺す色鳥か

    浜西青芒

  • 色鳥や眠剤減して一週間

    めりっさ

  • 色鳥やたゆたふ枝葉眺めおり

    未生 蓮

  • 色鳥や通りすぎずに側にいて

    早朝おうか

  • 森のキャンバス鮮やかに色鳥よ

    今野喜良

  • 色鳥に気づかれまいと息潜め

    白井和玄

  • 色鳥やスタイリストの組み合わせ

    山口直哉

  • 遠山の色鳥に見抜かれてゐる

    郷舞道

  • 色鳥来四角の空へ母の声

    笠谷タカコ

  • 色鳥やささくれ小指赤滲む

    小 日音

  • 色鳥の羽のしたたる御神木

    文室七星

  • 嘲笑を逃げて電柱色鳥来

    爽谷此岸

  • 色鳥やソプラノ響く神の杜

    内山博正

  • 散歩道池に色鳥犬興奮

    石川絵馬

  • 色鳥やサティのピアノたゆたひて

    青井季節

  • まだ妻を仏と呼べぬ色鳥来

    佐藤恒治

  • 色鳥や若い頃にと戻りたき

    乃婆羅なおこ

  • 色鳥やカーテン越しのウオッチング

    詠野孔球

  • ぐずる孫指差し止まる色鳥や

    露湖舞海

  • 色鳥や羽根休めする川浅し

    水晶文旦

  • 色鳥来カンいっぱいの刺繍糸

    平香

  • 乗換えの峡のバス停色鳥来

    児玉すず子

  • 色鳥の一度馴染みて飛び立てり

    橙茶

  • 色鳥や友の便箋昭和の香

    みなみ くも

  • 色鳥や庭木影伸び部屋に入る

    越野緩急車

  • 色鳥や稚児の行列すすみゆく

    美山あゆみ

  • 色鳥や運動場のおもちゃ箱

    立花かおる

  • 色鳥の歌の練習今日は○

    森乃涼風

  • 色鳥が友禅の地に集いけり

    北の灯

  • 色鳥の声を追いかけし祖父の目

    十八番屋さつき

  • 色鳥や感染病棟の朝

    きいこ

投句はこちら