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初級者結果発表

2025年2月20日週の兼題

啓蟄

【曜日ごとに結果を公開中】

【入選】

アーカイブに掲載決定!


火曜日、水曜日、木曜日、と入選句を発表します。作品検索での検索も可能です。

入選句の評価は火、水、木ともに同じランクです。順不同での掲載です。


初級者用投句欄は、俳句の基本的なルールや表記など、基礎をかためたい方におすすめな投句欄です。金曜日「優秀句」の俳句は初級者コース卒業の目安です。もちろん「まだ心配」という方は、初級者コースへの投句継続もOK です。


☆こんな方にオススメ☆

・初めての1句を作った。

・どの句がいいか分からない。

・俳句を初めたけれど、まだ自信がない。

・何回か投句したけれど、なかなか選に残ることができない。


投句は何度でもできますが、自選も学びの一つです。選者からのコメントをヒントに、「自選」のための知識を集めましょう。「多作多捨」の精神で、自分の作った俳句を見直し投句する句を選んでみてください。

  • 啓蟄や水の流れの音新た

    岩岳太郎

  • 啓蟄や近所の子らが戯れる

    鬼塚樹童

  • 啓蟄や箱庭の土盛り上がり

    キミネコちゃん樋口

  • 啓蟄や日誌の筆の伸びやかに

    境界子

  • 啓蟄やホールインワンの高き声

    おんちゃん。

  • 啓蟄と共に教師の涙かな

    素衣恵

  • CTが寛解告げる啓蟄の日

    わすれ傘

  • 箒掃く啓蟄の土また同じ

    海老田 幣男

  • おねえちゃんっぽく啓蟄の春菜ちゃん

    里 もりを

  • 星なき草莽しめやかに啓蟄

    ゆめの月舟

  • 啓蟄の烏ひょくひょく村の道

    石澤メルル

  • 啓蟄や泥つき靴でとる昼餉

    泉川和子

  • 啓蟄や上生菓子の淡き色

    アマリリスと夢

  • 啓蟄のトレイルコース火の粉舞う

    藤谷さつき

  • 啓蟄や新刊本の並ぶ書架

    三富みつ葉

  • 車座の鳩もほとびて啓蟄ぞ

    田口文子

  • 啓蟄のミルク溢るるマグカップ

    森ともよ

  • 啓蟄の朝掛け布団軽きかな

    富士咲広海

  • 啓蟄や園庭の子の爪黒き

    いのぐっち

  • 啓蟄の音土の音まご歩く

    土居みこ

  • 啓蟄や多摩川土手の化石掘り

    四季をりをり

  • 啓蟄の響きを割ってはんなりと

    かなたはる

  • 啓蟄のすぽんと抜けた親知らず

    デイジーキャンディー

  • 啓蟄や出会いと別れ交錯す

    今野喜良

  • 啓蟄や退院朝の深呼吸

    高木ひーちゃん

  • 博士進学啓蟄の札幌市

    春野だいあ

  • 啓蟄やデイサービスの脱走劇

    紺藤香純

  • 啓蟄の扉を覗く日差しかな

    内山清白

  • 啓蟄やコース反らして土踏まん

    佐々木四郎

  • 啓蟄や欠伸を途中で噛み殺す

    山口直哉

  • 啓蟄に見つからぬやる気スイッチ

    満面笑太郎

  • 啓蟄や今季一号ホームラン

    ますみんてぃー

  • 啓蟄や外科医のごとく雑草を抜く

    ばんどうしんじろう

  • 啓蟄や義務教育終わった朝

    直休

  • 啓蟄やしゃがみ張る頬とがる口

    吉丈月子

  • 啓蟄や海の底にも動くもの

    石黒久美子

  • 啓蟄や癒ゆる我が身に薄日さし

    芭琉

  • 嬉しけどちょっとかなわん啓蟄や

    柳春子

  • 啓蟄に穏やかなれと祈りたる

    きっちゃん 吉川

  • 山の中いくつかあった啓蟄の跡

    里村

  • 啓蟄や置いてあるごともぐら塚

    青井晴空

  • 啓蟄や子犬連れ旅に出かける

    新城 三九

  • 啓蟄や雨のさざめく法の庭

    柚木 啓

  • 啓蟄におはようの声顔を出す

    藤川雅子

  • 啓蟄や子は易々と親離れ

    北の菫

  • 啓蟄やランチの誘い私から

    北の星

  • 啓蟄や白き奥穂に淡き雲

    白井和玄

  • 啓蟄や二度寝をすれば耳痒し

    丸ケ崎結子

  • 啓蟄の庭愛犬眠る墓

    へたおかむこ

  • 啓蟄や孫の拍手に背を押され

    桜井タケ女

  • 啓蟄や実家終いをそろそろと

    瀬尾紗ま

  • 啓蟄や北の友のみ心憂し

    吉田 越佳

  • 啓蟄や独り立ちせし子にエール

    山乃 草花

  • 病室の母の手帳に啓蟄と

    雨 逸福

  • 啓蟄や焼き芋ブースの跡確か

    藤野 月夜野

  • 啓蟄の道を横切るアライグマ

    山島 美紀

  • 啓蟄や石の亀の背濡れにけり

    浜西青芒

  • 啓蟄やセントパトリック緑の葉

    みさよ

  • 啓蟄や鳥鳴く声と耳鳴りと

    阿蘇海の鴨

  • 啓蟄や産直市のパーキング

    星見遊

  • 啓蟄や星の多きに止まる足

    岩下 桜花

  • 啓蟄や朝日の中でひと欠伸

    しわしわ

  • 啓蟄やひ孫祝いてぞろぞろと

    和子

  • 啓蟄や眼力肥ゆる骨董市

    玄界灘ごんぞう

  • 啓蟄や引き出し深く眠る恋

    桐田 桐子

  • 啓蟄や飲み会二つ段取りす

    貴田雄介

  • 啓蟄や魔王の気配左手に

    永田すずらん

  • 啓蟄やコーヒーの湯のポット鳴る

    なかいかよこ

  • 啓蟄やルーフを開けて高速へ

    吉川龍一

  • 啓蟄や瀬戸内渡る旅人に

    石黒なを子

  • 啓蟄やミステリーの行方を解く

    みちのこ

  • 啓蟄やリハビリ室の声弾む

    村尾日々草

  • 参考書捨て啓蟄の部屋探し

    乃婆羅なおこ

  • 啓蟄や6年無事の登校班

    高旗みつき

  • 啓蟄を迎ふる日まで慈しまむ

    髙橋爽葉

  • 啓蟄の砂山くずす小さき手

    内 越香

  • 啓蟄や墨の滲みを待つ真白

    山本八角

  • 啓蟄だ君待つ陽あり部屋を出よ

    佐藤白行

  • 啓蟄やカルチャー講座初参加

    中野むべ

  • 啓蟄に亡き母想い涙ひとつ

    梅雨まち子

  • 啓蟄や海のほほんと空知らず

    たけうちうしあ

  • 啓蟄や負荷を加えるストレッチ

    芝野浅次郎

  • 啓蟄やシワシワ手にも仕事あり

    俵信

  • 啓蟄や彩り戻る小さき庭

    北川茜月

  • 啓蟄や隧道抜けた快気昊

    北や丸

  • 啓蟄や桑都ずいっと絹の道

    沢善

  • 雨待ちの啓蟄の根の痒みかな

    板橋とをし

  • 啓蟄や散歩の歩数声にだし

    睡蓮 堤

  • 啓蟄や我臭覚も目覚めたり

    撫子

  • 啓蟄の猫のたくらみ目は緑

    渡辺ぺこ

  • 啓蟄や長靴脱いだ子らの列

    野山めぐ

  • あわてんぼ震える啓蟄首すくむ

    鶴城

  • 啓蟄や京の老舗のむし養い

    北乃羆

  • 尻餅の庭は啓蟄まざまざと

    いちご一会

  • 啓蟄や馴染みの革靴を取り出す

    あぱかる

  • 啓蟄に気づく鞄の重みかな

    うどんこつよし

  • 啓蟄やなんとなく何かしたい日

    白山おこ女

  • 啓蟄の朝制服のほつれ縫う

    川上すみれ

  • 瀝青に蔽はれし道に啓蟄ありや

    積 緋露雪

  • 啓蟄や深き山眠る亡骸

  • 啓蟄や地球儀回し虫談義

    伊豆大黒

  • 啓蟄や蠢くなかれ風媒花

    慈庵風

  • 啓蟄や空き家バンクに登録す

    膝丸佳里

  • 誕生日は啓蟄未来は模索中

    エマーシャばあば

  • 啓蟄や同窓会へ靴下ろす

    三宮香棆

  • 啓蟄や錫の翼をたゝむ鴇

    摂田屋酵道

  • 啓蟄や連句のやうに答辞のべ

    川越未来

  • 啓蟄や大きく描いたけんけんぱ

    大空晴子

  • 啓蟄の時計替わりの雨の音

    石井ヒヨコ

  • 啓蟄や仕舞い忘れの参考書

    松山まどけい

  • 啓蟄の洞より洞へ好奇心

    瓦 森羅

  • 啓蟄や別腹ブッフェで活躍す

    高々ぼうし

  • 啓蟄や苔くちばしの跡ばかり

    櫻井かこ

  • 啓蟄や犬掘りし後根は太し

    松永恕淳

  • 啓蟄や人ももぞもぞ畑仕事

    澤 六花

  • 啓蟄や初めて開く母子手帳

    すずき鈴花

  • 啓蟄や結局なじみの町中華

    十勝石

  • 啓蟄やおろす財布は吉日に

    飯田風歩

  • 啓蟄やスカーリングで水掴む

    虎有子

  • 啓蟄の駐輪場に野良猫か

    綾音

  • 啓蟄や万年筆に青インク

    渡部 文月

  • 啓蟄やきらめく朝のモオツァルト

    十津川ポロ

  • 啓蟄や淡色の靴二足買う

    月山牧風

  • 啓蟄や初体験のわんこそば

    桜華姫

  • 啓蟄や残らぬことに金使う

    カワムラ一重

  • 啓蟄や横断歩道の白眩し

    遠国粕寡

  • 啓蟄やZに噛みつく新人類

    ハマゴー大佐

  • 啓蟄や重しダンプに錆浮いて

    釋 北城

  • 啓蟄は子の歓声と指の先

    十 助

  • 啓蟄の昨日にはない色の花

    四宮蓮

  • 啓蟄や古書店街にカレーの香

    ささき綺姫

  • 若き日の啓蟄の日に我が子産む

    高橋こう

  • まだ固い啓蟄の土石が浮く

    まさえ

  • 啓蟄やリハビリ続くこの右手

    かなた小秋

  • 啓蟄や一錠余すロキソニン

    岩清水 彩香

  • 啓蟄や見慣れぬ服と朝ニュース

    榊麻茶硫

  • 啓蟄や今日の夕飯何にする?

    光稀

  • 啓蟄や身体の声聴く誕生日

    赤松土着人

  • 啓蟄や乳歯の奥の永久歯

    凡子長島

  • 啓蟄や右往左往の引越し屋

    髙田 佳歌

  • 啓蟄や板紙かつぎ土手あがる

    稲垣はあと

  • 啓蟄や風を帆で受くデッキチェア

    松原白士

  • 眠かろう啓蟄の土起こし

    役所51

  • 啓蟄の鳥のたたずまい凛として

    月下氷人

  • 啓蟄や路地吹く風の入れかわり

    池ノ富士

  • 啓蟄の山まるごとにまろみけり

    ぽちさんぽ

  • 啓蟄や庭のにわとり忙しく

    磯貝あさり

  • 啓蟄や東京駅の外は晴れ

    あんこバター

  • 啓蟄や戸惑いながら光舞う

    光顕

  • 啓蟄期地球まるごと安からず

    津之浦町民

  • 啓蟄や急ぐ道行き下駄の音

    山口 笑骨

  • 啓蟄や十年振りの表彰状

    岩村雪嫌

  • 新品の万年筆や啓蟄や

    滝沢 樹里

  • 啓蟄や餡が求肥をはみだして

    ラズリー

  • 啓蟄や耳もみ土の中の音

    児玉すず子

  • 啓蟄やされるがままの検査台

    鶯餅くうや

  • 啓蟄や喧嘩悔やんで送る背中

    湧別川

  • 啓蟄や芝生広場はランチの輪

    山野 のりこ

  • 啓蟄や形見のルビー色増して

    小望月あうる

  • 啓蟄や散髪鋏しゃきしゃきと

    堀江三拍子

  • 啓蟄やものに凭れて袴下脱ぐ

    髙田 憬

  • 啓蟄や天色差して朝寝覚む

    片岡一月

  • 啓蟄や追ふ子逃ぐる子隠るる子

    蝦夷やなぎ

  • 啓蟄や干し野菜も鳥の餌に

    藤中 雅

  • 啓蟄と騒ぐな俺はチンアナゴ

    今日女

  • 啓蟄や吾子の足跡いと小さき

    松和み

  • 啓蟄や臨津江はゆらゆらと

    ハンファスター

  • 啓蟄やつい居眠りのでる講話

    今井佳香

  • 啓蟄の満員電車に着信音

    里山まさを

  • 啓蟄やチェックリストのレ点の跳ね

    のりこうし

  • 啓蟄や双眼鏡の傷の無き

    村雨藍

  • 啓蟄やすっからかんの哺乳瓶

    山口蜻蛉

  • 啓蟄やいつもの角に先導車

    齊藤春芽

  • 啓蟄や若手役者の顔かたし

    松山女

  • 啓蟄やぬくとい音の水道水

    辻 麻

  • 啓蟄ややっと外れたコルセット

    盛 久子

  • フットワーク啓蟄過ぎてもまだ重し

    九条麗子

  • 啓蟄や愛犬散歩ウェアなし

    太子道あやめ

  • 啓蟄の居に害虫と益虫と

    月待 小石

  • 啓蟄や抜けた乳歯をにぎりしめ

    中村青女

  • 啓蟄や畑の妻とうにうにと

    山田まもりい

  • 啓蟄に浅い靴履き家を出る

    斬九郎

  • 啓蟄や枯山水を撫でる風

    山本てまり

  • 啓蟄の石段登りきつて風

    慈夢りん

  • 啓蟄や初めて届く敬老パス

    青井季節

  • 啓蟄や心配性の一人旅

    ふくみみこ

  • 啓蟄や少年野球の声が出る

    山之池四歳児記

  • 啓蟄や後打ちリズムがからだ押す

    大岡夏生

  • 骨折の浮腫みとれたる啓蟄よ

    大咲 舞

  • 啓蟄ときくやすぐさま庭園に起つ

    醜獣

  • 啓蟄や母の手握り何を買おう

    研田千響

  • 啓蟄や軍手でぬぐう鍬のサビ

    響楽境

  • 啓蟄の土の香すくふシャベルかな

    茂木りん

  • 啓蟄やボートを揺らす同僚と

    正規分布

  • 啓蟄に祖父になりし兄の目尻

    森野モコ

  • 啓蟄やことことことと茹で卵

    吹田よしよし

  • 啓蟄に病室から見し筑波山

    正川 素規

  • 啓蟄や午後のラジオはヴィヴァルディ

    緑乃ふえ

  • 啓蟄や綴じるビジネス英会話

    本田 踊留

  • 啓蟄や日溜まりの処処一頻り

    松下節子

  • 啓蟄や解体を待つ茅の家

    孤句狸翁

  • 啓蟄や公共施設の空きの無し

    阿部 晴子

  • バルサンを炊きし啓蟄の昼間

    安武絹紬

  • 啓蟄や歩き初め背中に一升餅

    翠渓

  • 啓蟄の陸海空を独り旅

    九宝斎ルミ夫

  • 啓蟄に人生リセット転移無し

    宮井ニゲラ

  • 啓蟄やカレーの薫る初社食

    新太子

  • 啓蟄のテニスコートを整備する

    佐渡碧

  • 啓蟄や隣家のサボテンまた増えて

    水口真奈

  • 啓蟄や友の文才目覚めさせ

    森田フー天いっき

  • 啓蟄の宙に聴かせたや太鼓打つ

    新一歩

  • 啓蟄や今朝の目玉の黄金色

    はっとりはるか

  • 啓蟄や地球の果てまで行き喰らう

    バーバラ

  • 席は窓側啓蟄の居眠りや

    桜田清菜

  • 啓蟄やつっかえるリコーダー

    うさ耳太郎

  • 啓蟄の庭に緑のまだら絵図

    詠野孔球

  • 啓蟄に使うスタバの紙袋

    ガーランド那智蔵

  • 啓蟄や本日の豆コロンビア

    はちわれ猫

  • 啓蟄の匂いのほのか祖母の庭

    月夜田しー太

  • 言葉まだ出ぬ吾子笑う啓蟄よ

    神戸 美優

  • 啓蟄や文鳥の羽部屋に舞う

    一谷いちにょ

  • 啓蟄や白き化粧の岩木山

    中澤深翠

  • 啓蟄や縁切り状に封じ蝋

    高橋渓翠

  • 啓蟄やガイドブックの人そぞろ

    笑田まき

  • 啓蟄や海の匂ひの新任地

    西野和香

  • 啓蟄や最終号の情報誌

    芥茶古美

  • 啓蟄の大地に行進影法師

    飯野 山茶花

  • 日めくりの啓蟄を知る子の成長

    黒木なずな

  • 啓蟄や地下通り抜けちりぢりに

    前田よもぎ

  • 啓蟄や昼はラーメン辛いやつ

    小林次郎茶

  • 啓蟄や大地こんもり蠢かす

    六甲桜

  • 啓蟄を狙うかカラス畑の中

    高屋啓

  • 啓蟄のひだまりの中咲いた花

    やなけん

  • 啓蟄にひょっこり忘れてた球根

    浅井ねむり

  • 啓蟄やたかいたかいもう一回

    そら野なずな

  • 啓蟄やおひさまがいる風が吹く

    希凛咲女

  • 啓蟄や結果は如何に靴を履く

    山木新月

  • 啓蟄や目線で喧嘩する姉妹

    紺ゆう奈

  • 啓蟄や孫も新居に越すと言う

    久世わわ

  • 啓蟄やマーカー投下歓呼する

    大橋曄實

  • 啓蟄やのらりくらりの日曜日

    越乃杏

  • 啓蟄に頬をかすめる羽音かな

    野中 游

  • 啓蟄や卒寿の母のまわる舌

    鵜飼ままり

  • 啓蟄の空鳴れ神棚には豆

    鱒川悠長

  • 啓蟄に新たなアプリと約束す

    可可夫豆

  • 母斑やききる啓蟄をねつとして

    こてぬぐい

  • 啓蟄や退任の日の晴れた顔

    スマホ優ヨシダ

  • 啓蟄や飛んで風呂入る虫掬う

    山内志津子

  • 啓蟄や窯焼きピザに賑はへり

    シナモンティー

  • 啓蟄の辞令遠距離となる君

    桜江いくこ 

  • 啓蟄や退院祝いドアノブに

    のぶ

  • 啓蟄や焼きたてパンに人の群れ

    春めだか

  • 啓蟄や晴れのステージ意を決す

    鈴川晴海

  • 啓蟄や教科書購入先頭へ

    華生華名

  • 啓蟄やイブ・サンローランの小瓶

    あーすススメ

  • 啓蟄も車窓に流れる水墨画

    黒井無流

  • 啓蟄や塗装の剥げし譜面台

    かときち

  • 啓蟄や病床五回ストレッチ

    美佑紀まい

  • 啓蟄や道路工事の穴深し

    吉川星空

  • 啓蟄や巣穴を出でて嫁ぐ吾子

    にえ茉莉花

  • 啓蟄や「あの人に子が出来たげな」

    城扇尋

  • 啓蟄や何処に行こうか日本地図

    かたの遥琉

  • 啓蟄にリフティングする男孫かな

    高橋基人

  • 啓蟄や教習中とバスの過ぐ

    茂田野マイ子

  • 啓蟄やコーヒー香る野外フェス

    松尾なおゆき

  • 啓蟄や湯宿にぽぽと灯ともり

    竹林長彦

  • 啓蟄や小さき亡骸見開きに

    令和の和子

  • 啓蟄やハンドクリーム塗りこめる

    ははろ

  • 馬の尾ばさばさ啓蟄の蠢動

    赤池じげん

  • 啓蟄や日替わり展示庭画廊

    穂摘すずめ

  • 啓蟄の日むくりむくりと畑の声

    和脩志

  • 啓蟄や史跡『まんぼ』の中昏し

    服部香悦

  • 啓蟄やこそぐる風に伸ばす背

    田中みどり

  • 啓蟄や友の外遊羨んで

    白峰緑茶

  • 啓蟄やキウイのジャムの種黒し

    永井うた女

  • 啓蟄や命の音へ猫の耳

    わだつみ

  • 啓蟄に負けじと私ももうひと掻き

    時流

  • 啓蟄や笑顔泣き顔新世界

    きよえ (変更しました)

  • 啓蟄や古文書解読はじめました

    風かおる

  • 啓蟄の露天でほぐす足の指

    秋風冬海

  • 啓蟄や柔らかき葉の噛り跡

    卯の花 京

  • 啓蟄の風やしゅいーと滑り台

    河上 晃

  • 啓蟄やベランダの窓再度拭き

    長野 雪客

  • 啓蟄を踏まへ親鸞上人像

    野野あのん

  • 啓蟄やパーマの髪を手で伸ばす

    高橋具実

  • 啓蟄や仲間誘いて探検だ

    取丘八十仁

  • 啓蟄に殺虫剤の封を切る

    泉谷 梅子

  • 啓蟄や道路とことこはりねずみ

    Sugarbird Africa

  • 充電完了啓蟄のぐぬぬ生きる音

    岡田きなこ

  • 啓蟄や定期検診カレー食う

    海風ももみ

  • 啓蟄や老い二人出で金婚式

    案山子の鹿か

  • 啓蟄や野菜の時間始まりぬ

    木谷 きょうみ

  • 啓蟄の朝にスカーフ浅緑

    りえ

  • 啓蟄やはかま姿の女子大生

    こうちゃんおくさん

  • 啓蟄や部屋に積まれし段ボール

    一健

  • 啓蟄やシナリオはまだ一行目

    小野陽笑

  • 啓蟄に薬が一つ多くなり

    四季風吹子

  • 啓蟄やツピと抜けたる玉結び

    嬉々雀躍

  • 啓蟄の籠を翔び立つ勇者なれ

    通事悠生

  • 啓蟄や難点ばかり予約枠

    福岡の岡

  • 啓蟄や叔母になる手におしりふき

    朝日あざらし

  • 啓蟄や海の命も立ち上がる

    流鏑馬

  • 啓蟄に懐かしの顔駆け抜ける

    泉おじぎ🐾

  • 啓蟄や昼酒深酒迎酒

    橘高シャンプー

  • 啓蟄だ晴れた日君に告白す

    翔ノ空

  • 啓蟄は菜の花入りの笹かまよ

    Sみーすけ

  • 啓蟄や名も知らぬ虫陽にかざす

    ポンタロウ

  • 啓蟄や長き治療の友帰る

    生田萩の

  • 啓蟄や去年の飴がポケットに

    みさ

  • 啓蟄ぞ頼むぞコンポの微生物

    長濱三右衛門

  • 啓蟄や風に混じれる雨の馨

    巻貝

  • 啓蟄や木のてつぺんに鳥の影

    栗原生石子

  • 啓蟄や土なる民も起きあがり

    三谷あいこ

  • 啓蟄や西風強く目痒し

    敷知遠州

  • 啓蟄や雨音はぜる体育館

    藤田万朶

  • 啓蟄の競歩路コーンは赤と白

    鴇澤燐

  • 啓蟄や母に内緒のミニスカート

    みるふぃゆ

  • 啓蟄や標在れども道迷ふ

    島掛きりの

  • スーツという戦闘服で啓蟄よ

    藤江南瑠

  • 啓蟄と地下迷宮の出入口

    前孤独

  • 啓蟄や配るティッシュに手を伸ばし

    永峯星雲

  • 啓蟄や自己リハビリの第一歩

    みにとまあいこ

  • 啓蟄や猫がやたらと騒がしい

    佐藤コロン

  • 啓蟄の土の音きっと花葉色

    春風京桜

  • 啓蟄や鎖骨の見える服で行く

    いまい沙緻子

  • 啓蟄や生後四日の子の重み

    アロマママ

  • 啓蟄や廊下に見知らぬ三輪車

    甲斐杓子

  • 啓蟄やニヤつく食虫植物

    白浜 藤子

  • 啓蟄や土鳩の群れの羽光る

    生田久孫子

  • 啓蟄や「お帰りなさいスナフキン」

    納平 華帆

  • 啓蟄の散歩気づけば夕餉時

    湯河原熱海

  • 啓蟄をいざないの風音を聞く

    福田創風

  • 啓蟄やメイクレッスン連れ立って

    ところ啓泉

  • 啓蟄や庭木の手入れもリズムあり

    ややま

  • かんばせや啓蟄の目に焼き付ける

    閑里院 鮮墨

  • 啓蟄の参道今は傘の華

  • 啓蟄や傘持つ空が晴れている

    山崎鵜真

  • 啓蟄や髪を緑に染め挑む

    奥田 久海

  • 啓蟄や震え騒がし明け港

    垣我実

  • 啓蟄やぞろりぞろぞろビル真昼

    恵みの雨

  • 初孫が啓蟄迎えて初対面

    大山 久幸

  • 啓蟄や富士を背にして大縄跳び

    じきばのミヨシ

  • 啓蟄の言葉から来る季節かな

    小江戸清

  • 啓蟄や実家じまいのブルドーザー

    藤原訓子

  • 啓蟄や花の公園くるみっこ

    篠甚花

  • 啓蟄や物言わぬ母の背丸し

    笠谷風信子

  • 亡き母の遺品整理す啓蟄や

    ローズ喜子

  • 啓蟄や猫のしっぽのぴんと立ち

    案山子<いつき組広ブロ俳句部

  • 啓蟄や古民家カフェのオープン日

    橋本椿紗

  • 啓蟄や塗装したての一軒家

    島柳

  • 啓蟄や或る朝虫になる人も

    秋野よる

  • 鳴き止まぬ猫の言い分啓蟄や

    君塚謙

  • 啓蟄や搭乗券の予約をす

    うましかやろう

  • 啓蟄や奮励努力結実で

    ブラックプードル陸

  • 啓蟄や市民マラソンのざわめき

    中山雪うさぎ

  • おにぎりのふるまい啓蟄のマラソン

    メイロウ

  • 啓蟄の柵飛びこえた鳩の目は

    中 金稿

  • 啓蟄や耕地烏が狼煙上げ

    井箟葦野

  • 啓蟄の雨が滲み入る地球軸

    草野緑

  • 啓蟄や子が篆刻の朱は凛々し

    谷野なおなお

  • 啓蟄や蟲に喰わるる夢を見ゆ

    斯波 子庭

  • 啓蟄や足取り軽く買い出しに

    月光一乙

  • 啓蟄や新たな恋にバス通い

    俳邦山

  • 啓蟄や区民農園整地され

    家中まんが

  • 啓蟄や巣立つ子の背は陽のかほり

    早朝おうか

  • 花を付け集合写真啓蟄なり

    森 茉那

  • 啓蟄や緑児のごとゆでたまご

    古川 寿々恵

  • 啓蟄や床屋帰りは父に似て

    若葉 尚

  • 啓蟄やふき取り化粧水再開

    ゆうゆう朔ら望

  • 啓蟄にもぞもぞ笑う胸と鼻

    タラララム

  • 雨上がりアスファルト眩しき啓蟄

    三杏樹

  • 啓蟄や百葉箱をみがく朝

    藤井 春

  • よろづ神の欠伸をしたる啓蟄よ

    英 凡水

  • 啓蟄に歌うシニアのマスクかな

    睦悠風

  • 啓蟄や貨物列車の通過待ち

    夢華

  • 啓蟄や回覧板はスムーズです

    ならば粒あん

  • 啓蟄や喜び走る膝小僧

    砂女

  • 砂の鳴く啓蟄の夜や凪の海

    井手白銀

  • 啓蟄や濡れてもおおう父のかさ

    角田 牛湧

  • 啓蟄や岩より出でて列をなし

    英公蒲

  • 啓蟄やテント用具の背を伸ばす

    宮本モンヌ

  • 裾短めの影啓蟄の校庭

    古拙機

  • 啓蟄や火柱上げる御神体

    松下檸檬

  • 啓蟄や縄跳びの子の髪遊ぶ

    佐藤恒治

  • 啓蟄や制服丈は寸足らず

    凪一歩

  • 啓蟄の覚悟スマホは解約す

    黍団子丸

  • 啓蟄やじっとできない松葉杖

    谷本杏

  • 啓蟄やハウス育ちの野菜買う

    嶋 有賀

  • もこもこの啓蟄の音あそぶ吾子

    由樺楽

  • 啓蟄の五湖にさざなみ富士揺する

    生田専修

  • 啓蟄や近所にスタバが出来ると言ふ

    研亭

  • 月白し啓蟄の朝カラス飛ぶ

    夢野ユメ

  • 啓蟄や開く裏木戸に音もなく

    茂木加奈女

  • 啓蟄や出歩く靴に風通し

    あらまち一駒

  • 啓蟄を琥珀の虫は何万回

    名前のあるネコ

  • 啓蟄や我も負けじとウォーキング

    岩川三六九

  • 啓蟄やまだ無理の声姿なし

    青い手まっちゃん

  • 啓蟄に旅の行程一人練る

    佐藤 俊

  • 啓蟄や腸内フローラA判定

    茶々子

  • 啓蟄感嗚呼なんてステキな日だ

    星野みゆみさき母

  • 啓蟄や池の底よりあぶく出づ

    蒲 公英

  • 啓蟄や庭木に突っ込む犬の鼻

    小川 一狼

  • 啓蟄の住みかも失くす墓じまい

    眞由美

  • 啓蟄やリハビリの供軽やかに

    万明

  • 啓蟄のつちくれの丘くにさかい

    春日 月秋

  • 啓蟄や街道松の皺深く

    低山 徘爺

  • 啓蟄や釣り糸静かに裏の池

    仲田松翁

  • 釣竿のしなり確かむ啓蟄や

    吉田行朋

  • 啓蟄やシニアサイクル軽やかに

    千明

  • 啓蟄や明日はできるよ二重跳び

    春喜愛

  • 啓蟄や再就職にピアス買ふ

    みなみ くも

  • 啓蟄や行く先告げず一人旅

    水浜ギコ

  • 啓蟄や吾の腎臓は尿を作らず

    は・な・み・ず・き

  • 啓蟄や旅立つ朝の空青し

    こすもす

  • 雑草も墓に添ひたる啓蟄や

    平川薫悦

  • 啓蟄や母の笑顔は消えゆきし

    鈴木秋紫

  • 啓蟄やピンポン玉の湿りける

    畑山六十二

  • 啓蟄や喧騒ぬけて母訪ね

    水野 寿香

  • 土に穴空きたり今日は啓蟄か

    海神瑠珂

  • 啓蟄や鍬の疲れと日誌手に

    かまっち

  • 啓蟄や母の小言はもう聞かぬ

    三角山子

  • 啓蟄や会いたくないのにこんにちは

    佐波乃屋 あ季

  • 啓蟄や土起こしにて虫目覚め

    寺尾銀次

  • 啓蟄や埃かぶったウクレレと

    こぶらゆか

  • 啓蟄や今年はこれだ習い事

    瀧本 彩月

  • 啓蟄や朝刊漫画しらせおり

    おと のっ子

  • 啓蟄や餌も無く舞う鳥の群れ

    中村波女

  • 啓蟄や連結トラブル微酔旅

    乃戸 野辺音

  • 啓蟄や百年の土蔵風入れる

    小島純情

  • 啓蟄の杖つく夫のあゆみかな

    智幸子

  • 啓蟄や終のすみかに移り着き

    睦長月

  • 啓蟄や真打披露の落語会

    小花風美子

  • 啓蟄にまみれたてなり犬の鼻

    白川ゆう

  • 啓蟄や新シーツの匂いふわり

    榮紅

  • 啓蟄のパンダお披露目会延期

    濡れひよこ

  • カメラ越し食物連鎖の啓蟄や

    煙俤

  • 啓蟄やカラカラの朝舌にがし

    郷舞道

  • 啓蟄や居所悪し今朝の窓

    多田なごり雪

  • 啓蟄の空を飛び越え水たまり

    若山真弓

  • 啓蟄の風土を開く小さな虫

    結慧愛

  • 啓蟄やスマホ着信音がする

    檸檬まかろん

  • 啓蟄に麹活気づく室の中

    越山静山

  • 啓蟄や大地にエンジンかかります

    如月 さら

  • 啓蟄や誰の仕業か服に穴

    伊藤みやび

  • 東雲に抜けた床見る啓蟄や

    桃の海

  • 啓蟄に乙女と出会い恋し咲く

    鈴木スモモ

  • 啓蟄やふっと暗きへ古釣瓶

    蓬莱人

  • 自転車を駆る啓蟄の廃線路

    千横 澪斗

  • 啓蟄に黄泉はまだかと手を拭う

    葱坊主 (柴山)

  • 啓蟄や香に浮かれ立つ川の縁

    松元春苑

  • 啓蟄や野崎詣りを陸路から

    生駒 遊

  • 七十超えひとり穏やかな啓蟄

    究果園ゆやま

  • 啓蟄や放尿の湯気もうもうと

    浜のじじい

  • 啓蟄やスカイツリーにわらわらと

    赤鰯子

  • 啓蟄やストレッチして猫出番

    西間木獣魂碑

  • 啓蟄や踏み出す一歩鼻うたで

    岡本みい

  • 啓蟄や心の鬱も背伸びする

    はっとりじいじ

  • 啓蟄や空にたなびく天衣

    谷岸香子

  • 啓蟄や翔んできた虫シバク俺

    むらたみなもと

  • 啓蟄や稜線上に笠一つ

    八歩鳥山行

  • 啓蟄のこの地に残す本籍地

    金子加行

  • 啓蟄に心をすべて黄色にす

    小林一弓

  • 看護師の訛り和みの啓蟄日

    鈴木百雀

  • 啓蟄や古書店に大活字本

    穂々々

  • 啓蟄やお役御免の縄の傘

    黒住景雪

  • 啓蟄や鐘の音響く山のはた

    盛堂恒子

  • 啓蟄の目覚めは欠伸か溜息か

    写雅句

  • 啓蟄や思い出まとめて終活し

    瑛斗

  • 啓蟄を気忙し義母のやって来る

    松山 風

  • 啓蟄や何か川面に気配あり

    武 衛

  • 啓蟄や朝陽射しこむバンガロー

    岡崎梗舟

  • 啓蟄の堤防の虫鳥の群れ

    美恵ノ海

  • 啓蟄やカバーをはずすオートバイ

    広瀬 和郎

  • 啓蟄や登ってみよう里山へ

    こーがはるちゃん

  • 〇.五大きい靴買う啓蟄かな

    朱和烏

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