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中級者以上結果発表

2024年2月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

特選

  • 囀や木はみな噴きあがるかたち

    眩む凡

    選者コメント

    夏井いつき

     光と喜びに満ちた春は、万物に命を吹き込む季節です。枯れ切っていたかのように見えていた枝々には、新しい緑の息吹が噴き出しています。そのさまを「木」というものは全て「噴きあがるかたち」をしているよ、と感知したところに詩が生まれました。聴覚を主たる成分とする季語「囀」を熟知した上で、春への賛歌を存分に謳い上げた作品です。
  • 余生みな持つてかれそな囀りだ

    星詩乃すぴか

    選者コメント

    夏井いつき

     季語「囀り」とは、春の鳥たちの求愛の歌です。この激しい囀りを聞いていると、まるで自分の静かな「余生」というものが、全部持っていかれそうな気がしてしまいますよ、という口語の呟きが、そのまま一句になりました。かつては狂おしいほどの恋に身を焦がした日々もあった、そんな我が余生。明るい囀りの中に、うっとりと佇む佳き余生のさなかです。
  • 囀りの満つる空港ならば欲し

    磐田小

    選者コメント

    夏井いつき

     「囀りの満つる空港」とは、日に二、三本の便が行き来する島の空港でしょうか。いや、ひょっとすると、文明の名残としての空港という遺跡。『天空の城ラピュタ』の園丁ロボット兵だけが守っているような空港かもしれません。「欲し」の一語に込められたものとは何か。人類の愚かさ、再生への希望。季語「囀り」に様々な思いを受けとめました。

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