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中級者以上結果発表 特選
2025年3月20日週の兼題
風光る
【曜日ごとに結果を公開中】
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わたくしが拍手の起点風光る
ツナ好
選者コメント
夏井いつき
選
「わたくし」の「拍手」が周りの人々へ広がっていく様子がありありと見えてきます。「拍手の起点」とは、喜びや感動という心のゆらぎの起点でもあるのですね。一読、音としての拍手を思ったのですが、読んでいるうちに手話の拍手も浮かんできました。両手を挙げてひらひらさせるのが手話の拍手。皆の「拍手」がキラキラと「風」を光らせているかのような春の光景です。
風光る教科書は詩ではじまりて
猪倉さえこ
選者コメント
夏井いつき
選
私が中学校の国語の教員をしていた頃、教科書は谷川俊太郎さんの詩から始まっていました。カムチャツカの若者、メキシコの娘、ニューヨークの少女というふうに、朝の様子がバトンタッチされていく「朝のリレー」という詩でした。「教科書は詩ではじまりて」とは、まさにこの詩ではないかと懐かしい共感を抱きました。春の風は光りながら、世界中の朝を繋いでいくのですね。
風光るガラスの羽化と雲の孵化
七瀬ゆきこ
選者コメント
夏井いつき
選
上五の季語「風光る」に対して、「ガラス」「雲」はいかにもありがちな句材です。類想に陥りがちな言葉を共感の土台とし、「ガラスの羽化」「雲の孵化」という詩語を取り合わせ見事に結球させました。ガラスの光たちは羽が生えたかのように眩しい光彩を放ち、雲たちは孵化するようにちぎれていきます。種類の違うさまざまな光を描き分けた手腕も誉めたい作品です。
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