【佳作】
スタメンは皆変声期風光る
江口朔太郎
コカ・コーラベンチの真赤風光る
里 山子
風光るイヤホンで聴くファウルかな
西田月旦
風光る湾を見渡す美術館
石田将仁
フェリーから真っ赤なポルシェ風光る
沼宮内 かほる
風光る竣工船は女王の名
ジン・ケンジ
ラジコンは玩具屋の王風光る
葉村直
風光るはうへ岬の曲がりけり
常幸龍BCAD
風光るここ一番のストレート
冬のおこじょ
制服は投票所へと風光る
青居 舞
風光り川面の舟に水の皺
清水ぽっぽ
ぽるるんと愛車洗車や風光る
万里の森
ライダーがあげる左手風光る
犬井山羊
水管橋の繋ぐ対岸風光る
久留里61
草を喰む馬首の揃いて風光る
京有楽草
鏡面の鉄路真っ直ぐ風光る
松山茜柑
風光る海見るだけの双眼鏡
松本こっこ
風光る筆は溺れて色捉ふ
青海也緒
果樹園の支柱の高さ風光る
沖原イヲ
リード伸ぶ伸ぶ弛ぶ伸ぶ風光る
ぐでたまご
風光るもう胎盤のできるころ
幸田梓弓
風光る入江の奥の天主堂
井上れんげ・いつき組広ブロ俳句部
白樺の直線道路風光る
留辺蘂子
風光る絵筆すすげばラムネいろ
ぐ
発つ鳥の足よりしづく風光る
西川由野
洗ひ晒しのニツカポツカや風光る
霧賀内蔵
被爆楠の古びし紙垂や風光る
清白真冬
風光る解像度ぶん重い空
うどん大明神
風光る羽ばたくやうに打つピアノ
青井えのこ
運針はマーチのリズム風光る
小川テル子
風光る赴任初日のシャツは白
佐野明世
始球式遠きホームに風光る
白上誠陽
6Bの描く大樹や風光る
みつれしづく
風光る鍾乳洞の青き淵
山城道霞
花の名は滲みて青し風光る
横縞
螺子の圧解きかぜ光るオルゴール
TAKO焼子
風光る鸚哥が真似るシャッター音
空豆魚
風光る手話の拍手を通り抜け
あなぐまはる
園長先生のデッカいお手て風光る
竜子deノエル
葉脈は樹のかたちなり風光る
髙田祥聖
風光る迎へのバスは古墳まで
杏乃みずな
朝の音蹴散らすヘリや風光る
糺ノ森柊
風光るテニスボールの獣臭
コンフィ
風光るこの鉄橋は未成年
眩む凡
風光るジャングルジムの家出計画
田近詩泉
仕事よりこころがだいじ風光る
稲畑とりこ
イグアナの欠伸はみどり風光る
川村ひろの
地球儀が斜めな理由風光る
石本コアラ
吾と同い年の噴水風光る
渡辺桃蓮
樹木葬待ちたる丘を風光る
音羽凜
百葉箱の百年の白風光る
一斤染乃
入寮の日のチラシ捨て風光る
四條たんし
働かず鳥になるぼく風光る
赤馬福助
新郎へ風光らせてマイレ・レイ
北野小町
風光る城から見える城ふたつ
蟻馬次朗
風光る魚影加速す加速せよ
鶴富士
風光る息継ぎ惜しむ鳥の声
霜川このみ
ひりひりと軍艦島の風光る
でんでん琴女
螺旋階段抜けて屋上風光る
さくら悠日
風光るバーすれすれに跳ぶ義足
オキザリス
ユングフラウヨッホの消印風光る
蓮井理久
風光るカヤックの先頭は犬
空木花風
風光る女子がショートの草野球
虎穴虎児
風光るから外周を走らうか
亘航希
鋤簾掻く舵は右足風光る
⑦パパ・いつき組広ブロ俳句部
勝ち馬のうねるししむら風光る
ふもふも
キッチンカーのクレープ甘し風光る
明神おぼろ月
自動ドア開けて飛ぶ鳩風光る
細木さちこ
風光るウグイス嬢のデビュー戦
さかえ八八六
店員の名前はクマル風光る
二丁目
風光るカーテンは歓喜のかたち
嶋村らぴ
押し花を詩と名付けたり風光る
そまり
側転の手と手の間風光る
石川穴空
漂着の硝子のまるみ風光る
泗水ハオ
鳴き砂は四百ヘルツ風光る
織部なつめ
ぷりずむやぴゅるぴらぴゅろとかぜひかる
九頭龍 一鬼
車いす大樹によせり風光る
清水千種
声帯のここがラの音風光る
友咲恵子
ペンギンの水槽に空風光る
橘鶫
給水の百歳ランナー風光る
松山松男
風光る艇は最終コーナーを
多々良海月
風光るオールへ水の応へをり
武井 超凡
風光る洗車の水を波打たせ
伏見丹耶
浄土寺の磯のにほひや風光る
sekiいつき組広ブロ俳句部
貸本の古き栞や風光る
あやち
わだつみの波の三角風光る
香壺
巻き舌の練習るるる風光る
伊藤恵美
風光る通奏低音の阿音
澤木樹心
利根川の水に弾力風光る
堀口房水
風光る磯にわづかな勢溜
はぐれ杤餅
ポイント・ネモへようこそ風光る
藤鷹圓哉
風光る風のかたちを描く画家
アンサトウ
風光る空をまふたつ防波堤
あが野みなも
筆止めて風光る野をただ眺む
藤本 仁士
一瞬にはらむ帆布の風光る
清松藍
旅の地の歩道に鹿や風光る
靫草子
堤防のトランぺッター風光る
栞虫かじり
風光る開会式のチューニング
須磨ひろみ
風光るリュックに吊るす鈴の音
中田邦光
羊歯の葉に風光るとき三億年
杉岡ライカ
風光るほのと蛹は透きとほる
やまさきゆみ
左手のためのエチュード風光る
いずみ令香
風光るホルンひたすらソを空へ
馬場めばる
銀行に半旗除染作業へ風光る
裕月 遥
阿蘇を蹴る蹄柔らか風光る
妹のりこ
風光る句帳へ清き句をひとつ
佐藤志祐
風光る島隅々に昼の報
亀山酔田
風光る鳩屋敷また鳩こぼし
爪太郎
学位記は海の紺青風光る
ぞんぬ
鳥葬の習ひ匿ひ風光る
内藤羊皐
連山へ立てるイーゼル風光る
ひだ岩魚
窓辺にはガラスの兎風光る
石塚彩楓
風光るサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
中岡秀次
白杖のカッカタンタン風光る
くすみ輝く
シンバルは吾ぞ風光る鼓笛隊
沢 唯果
ペラペラの開業届風光る
寺尾向日葵
風光る開いて閉じて象の耳
コーノ凡士
風光るアキレス腱の彫り深し
たいらんど風人
手拍子を請うて助走や風光る
木公男8888
風光る鯉を擦りて潜る鯉
外鴨南菊
ペリカンの急ブレーキや風光る
ほしの有紀
能登に風光る演劇堂舞台
HNKAGA
汽車を待つ集乳缶や風光る
俳句王
貝殻のすぷんをどうぞ風光る
葦屋蛙城
洗車機の夜を潜って風光る
阿部油
今の陽に病みし化石へ風光る
岡根今日HEY
高校に行きたかった光風になりたかった
松本独り
風光る三角座りの恋だつた
青星ふみる
とうめいでじゆうなからだ風光る
石浜西夏
ジャグリング空へ預けて風光る
青野遊飛(蚊帳の中)
灯台へ草のトンネル風光る
小山 晃
風光る腕に喪章のラインダンス
玖良咲
象洗ふブラシ新し風光る
津島野イリス
艇庫より出づるボートよ風光る
安春
風光る踊り場で君待つ五秒
虎有子
断食の朝はまぶしい風光る
ねむり猫
風光る老いたる象の誕生日
中根由起子
窓の無きICUへ風光る
星埜 黴円
花嫁の舟よ山河の風光る
野中泰風
風光るカートはみ出すダンボール
フージー
命名の紙を象舎へ風光る
桜鯛みわ
式典の鳩を放つや風光る
日永田陽光
帰国子のたまに北京語風光る
小川都雪
色即是空、でも風が光るから
男鹿中熊兎
ささらめくみづへみづへと風光る
なしむらなし
風光るポプラは聡きこゑあげて
RUSTY=HISOKA
風光るホルンに映り込むあの子
ノセミコ
耳鼻科満室風光り過ぎて嫌
九条伊織
風光るお尻つるるんコビトカバ
小川野雪兎
風光る吾と吾の影とそのあはひ
谷 斜六
団地いま放水試験風光る
沼野大統領
風光るダルメシアンの百二匹
清水縞午
焙煎の豆小さく爆ぜ風光る
このみ杏仁
ライオンの三つ子一キロ風光る
星月彩也華
ジャグラーの双手に刃風光る
柳絮
川だつた橋の名残りや風光る
公木正
頭突き来る山羊の縦の目ひかる風
猫またぎ 早弓
風光る雲きまぐれに育つてる
守田散歩
すこやかに天(あま)衝く四股の風光る
蝦夷野ごうがしゃ
ジャムの瓶洗い窓辺に風光る
田村美穂
風光る散骨船を包むやう
星詩乃すぴか
風光るライスシャワーといふ礫
玉家屋
新人のチューバの響き風光る
古川一光
風光る空にはシワはありません
きつネつき俳句系Vtuber
風光るポジャギの接ぎの縹色
ナノコタス
三頭のじゃれ合う象舎風光る
みづちみわ
消印はカナリア諸島風光る
にゃん
飛行甲板に斜交いの風光る
トポル
水没林抜けるや風光るカヌー
いかちゃん
風光る黒曜石の鋭き破片
佐藤さらこ
遠音のアリアよ風光る灯台よ
宇佐美ミズク
日の丸の豊かに垂れて風光る
青空まる
風光るシャドーボクシングの君へ
くみくまマフラー
ウィニングパット風光る静寂へ
佐藤レアレア
灯台のらせん階段風光る
信濃のあっくん
甲板舞う鴎はつり目風光る
内田ゆの
電チャリを抜ける日もある風光る
京あられ
雲梯の「う」あたりで落つ風光る
駒村タクト
シーソーてふ孤独の秤風光る
坐花酔月
風光る瀬戸や国際信号機
亜桜みかり
大仏へサリーの列や風光る
かわいはる
風光る湖よ受洗の身をしづめ
さとうゆうき
樹の下にひらく教室風光る
天陽ゆう
馬術部の勧誘のビラ風光る
三月兎
祷るため帰る故郷風光る
九郎四郎
雲梯はダンスみたいだ風光る
sol
河馬の子の成長日誌風光る
ピアニシモ
風光るパレットはみづ打ちかへし
ほしのあお
みどりごはバタアのにほひ風光る
山田不律
空海の修行の岬風光る
銀 次郎
漕ぐやうに光風をゆく松葉杖
円海六花
風光るラップの芯の万華鏡
杜まお実
風光る泣きじゃくる子は鳩の中
一慎
風光る正午や給食の初日
うた 歌妙
風光る餌撒く舟を追ふかもめ
紗羅ささら
風光る涙なんてただの体液
前田昂平
風光る花まで食べるタイ料理
千夏乃ありあり
風光る電車降りれば前は海
仲間英与
海賊の潮湧く島や風光る
はなぶさあきら
馬の足癒やすプールや風光る
篠田ピンク
メロンパンの罅は不揃ひ風光る
竹田むべ
橋潜りくぐりて海へ風光る
前田いろは
仕立屋に巴里かをりたつ風光る
錆田水遊
風見鶏のたまごは青し風光る
翡翠工房
古ぼけた聖書に付箋風光る
佐川碧
スタンドを蹴りあげ風光るチャリは
ぉ村椅子(志村肇)
釉薬の明るき翳り風光る
孔明
水面めく大き射場や風光る
赤尾てるぐ
風光るエイトに揃ふ二頭筋
島田雪灯
海へ撒く、風光るかなひかるかな
佐藤ゆま
いざ友の海洋葬や風光る
中原柊ニ
風光る海よ海驢の乳離れ
ねこむらさきご
赴任地へ右折まっすぐ風光る
滝上 珠加
風光るぽんぽん船のぽぽぽぽぽ
小川さゆみ
職探し始める忌明け風やわらか
いさな歌鈴
風光る灯台立つたまま睡る
長谷機械児
残心の微熱矢道の風光る
深山むらさき
潜水橋は島の入り口風光る
吉野川
窖は絵具のにほひ風光る
風慈音
引き絞る弓幹の撓み風光る
畑中幸利
モルツクは足し算50風光る
早川 杏ちゃん
風光る前かごの子の「はるのうた」
となりの天然水
山羊の振る短きしっぽ風光る
常磐はぜ
空を組む大橋の腹風光る
中島 真珠
風光るスウェーデン旗に黄の交差
もりさわ
シャンパンの気泡きんいろ風光る
笑姫天臼
風光る水はからだに満ちてゐる
松山めゐ
祈りとは腥きもの風光る
伊藤映雪
純血の証明は風光る脚
迫久鯨
風光る岬に露語の「ル」の練習
伊予素数
百葉箱の無音とふ音風光る
小倉あんこ
風光れ進水式の旗たたけ
夏椿咲く
光風の水面ザザザとペリカン来
仁山かえる
じいちゃんとかがる刺し網風光る
くま鶉
風光る子供のいないレゴの街
池内ときこ
風光る履修届とカフェにゐる
日向こるり
風光る3さいさんになったから
白子ポン酢
先弓のフラジオ風を光らしむ
慈雲奏荘
風光るファイトテルマータの樹洞
丁鼻トゥエルブ
手をひいてピアノの横へ風光る
二重格子
風光るイルカにおはようat.sea
テレシア
風光らせて差し馬となる加速
ふるてい
次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!
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