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中級者以上結果発表

2025年9月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【類想】

選者コメント

夏井いつき

■まずは、傍題についておさらいしておきましょう。募集の際には、以下を傍題として提示しておりました。

傍題:渋柿・樽柿・きざわし・きざらし・柿の蒂落

その他、富有柿・次郎柿・西条柿など品種多数


 「熟柿」「干し柿」などは独立した季語とも考えられますが、本サイトの底本としております『新日本大歳時記』(講談社版)では「柿」の傍題にも入っていましたので、OKとしました。

 更に悩ましかった「木守柿」です。上記の講談社版の歳時記では、冬の季語として掲載されています。私も冬の季語として認識してきましたが、『新版角川俳句大歳時記』(角川書店)は秋の季語として載っています。こちらも、致し方なく許容しました。

 このように歳時記は、編者の考え方によって、採録する季語の種類や数、季節の分類などにも違いがあるということは、知っておく必要があります。


■「柿紅葉」「柿落葉」については、葉を指しての季語ですから、別物と考えるべきです。「柿の花」「青柿」は夏の季語です。


■「柿」という季語はあくまでも「実」のこと。

「林檎」「梨」など実をつける木については総じていえることですが、秋の季語「柿」=果実を指します。

「かつては村のどの家にも柿の木があった」「生家の柿の木はもうない」、あるいは「柿の木に登って叱られた」のような内容の句は、そこに実の存在が読み取れない場合=季語としては機能していない、というのが季語としての考え方です。

 中には、それでも詩としての力を持つ句もあり、それらは「無季の句だけど」という条件付きでいただいたものもありました。


■更に、中級コースとしては言うまでもないことではありますが、「柿色の〇〇」は「柿」が比喩になっていますし、「柿渋染」のような使い方は、季語として使われているとは言い難いですね。


■もう一つ、うっかりミスではありますが、「柿熟す」等の使い方において、「塾」という字になっていたものが結構ありました。送信ボタンを押す前の最終チェック、くれぐれもお忘れなく。



※今回の兼題「柿」中級者以上投句欄へのご投句は、投句数4369句、投句人数1828人となりました。以下、類想句の一覧です。

類想一覧(選外)

  • 売られゆく生家に柿のたわわなり

    ななかまど

  • むくり屋根肩を並べて柿二つ

    とりゆふ

  • 柿たわわ止まる都会の急ぎ足

    橋本諒駿

  • 長々と柿の皮むき一等じゃ

    斧 的部

  • 柿を取り皮剥き吊るす母のごと

    越中之助

  • 通学路塀より外は皆の柿

    宮坂暢介

  • 柿食うてガキ大将が武勇伝

    アクティヴ如月

  • 姿よしとろーりあまいずくし柿

    風花

  • 放置田の柿は烏のものと爺

    はまゆう

  • 柿の実が影を潜めるソーラーパネル

    アントワネットdeノエル

  • 古里は野猿対策柿切られ

    美濃仙人

  • 尻にまだほのかな青み軒の柿

    おのまい

  • 目の裏の柿の隣は祖父母宅

    青みどり

  • 節くれの指曲げて母柿を剥く

    りえ

  • 主無くも庭の熟柿や日に映えて

    高旗みつき

  • 思ひ出す柿盗人のガキの頃

    まんはく

  • 柿照る日父母と笑ひし軒の竿

    古葉寅万

  • 柿みのり里の景色の完成す

    うみのひつじ

  • 柿一つ山の子猿に残し置く

    奥山 言成

  • 柿たわわメジロの啄ばみと競う

    義日月

  • 通るたび色づきを増す富有柿

    かぬまっこ木ノ芽

  • 柿喰むや盗人鳥のしたり顔

    土佐俳句人

  • 筆柿や箱に百円音高く

    南出 謙治

  • 吾子の手に包みきれぬや柿一つ

    清水千種

  • 柿つつく烏の声や今更地

    星夢 光風

  • 通勤路カラス柿喰う最徐行

    たけひら鞍琵

  • 渋柿に名を書く家族醂待つ

    柚木 啓

  • 巳年ぞ登り叱られ食べし柿

    正川 そう

  • 住宅地頭上注意の熟柿あり

    古川川

  • 皮剥かば甘きも渋き柿の面

    田中みどり

  • 柿一つ残すてつぺんお蔭さま

    森里綾里

  • 食わない食います柿食えば食うとき

    雨森 茂喜

  • 固い柿柔らかい柿どちらでも

    岡田瑛琳

  • 柿一つ手元供養に供けり

    忠園太冨三

  • 色味良し鳥よつつくな柿たわわ

    たいら はな

  • 渡されしピカピカの柿掌に

    伊澤諒香

  • 放棄地の薮を陣取る実生柿

    山くじら

  • 熟柿好き父の御前にひとつ置く

    加藤水玉

  • 渋柿や猿の口に帰する八分

    麦のパパ

  • 柿届くナイフを前にじゃんけんを

    み藻砂

  • 熟れた柿最後のひとつ野鳥分

    恵翠善

  • 通学路ジャンプ届いた柿は渋

    岸壁の龍崎爺

  • 袖口で拭きつつかぶる里の柿

    増本空ふね

  • 塀を越す柿の実ふたつ捥ぎとりて

    森 佳月

  • さわし柿まだ早かった渋二つ

    俳邦山

  • 柿の実がぽつぽつ赤き火を灯す

    青葉時雨

  • 国ざかひ越へてたわわや熟柿

    みたか 姫

  • 柔らかき艶ごと口へ柿を剥く

    田村美穂

  • 通勤の車窓から見る熟れた柿

    暇禍

  • 熟し柿竿の及ばぬ高さかな

    山川土時

  • 落暉あび鈴生りの柿朱鷺色に

    秋葉 翠

  • モガだった祖母はサラダに庭の柿

    おんちゃん。

  • 被災地へ郷愁幾多柿齧る

    蔵書室主人

  • 柿の実にすがるごとくに夕陽映へ

    富田健朗

  • 柿たわわヒッチコックの鳥の群

    田畑せーたん

  • 柿を剥く母の手つきを思いつつ

    亜桜みかり

  • てっぺんに木守りの柿杣の家

    平野ノラリ

  • 愛宕柿吸いて食する孫に剥き

    辻󠄀勢

  • 山盛りのお礼返しは赤い柿

    からすちゃん

  • どの庭も柿はたわわに鄙の村

    伊藤順女

  • 母の剥く柿くるくると皮連ね

    雨霧彦(木ノ芽)

  • 箱を開け鼻をくすぐる義母の柿

    ムシ・ミカミ

  • 庭先の熟柿食ひて種ぬるり

    西乃羊雲

  • 磨いても味変わらねど艶の柿

    丘るみこ

  • 渋柿や干されなくても鳥が喰み

    青金 せにあ

  • はらぺこの鳥見つけたり木守柿

    楓摩ゆみ

  • ぽつり柿落ちて里山の閑か

    香羊

  • お日さまの温もり包む熟柿かな

    もりお

  • 柿ひとつ切り分け配る母の指

    富士桜花

  • 柿の皮妹の指細かりき

    山田佳風

  • 一本に一割ほどの渋柿

    多可木deノエル

  • 熟柿食う入れ歯はいらんねひぃばあちゃん

    禾火人言

  • 熟柿食む夕日のやうな熟柿食む

    紗凡

  • 庭角に生る年々皆で食べる柿よ

    畑 けん

  • 柿色の暖簾輝く故郷かな

    享子

  • ひとつひとつ紙に包まれ柿届く

    飛来 英

  • ひとつだけ残して今年も柿じまい

    岡田いっかん

  • 六畳間煙で燻る柿の種

    原罪むく

  • 渋柿を皮むく婆の夢中かな

    毛利尚人

  • 垣根越し食って良いやら放置柿

    粋庵仁空

  • 柿の実に狙い定めた鳥が舞い

    半額弁当

  • 渋柿の音符のやうに吊るしたり

    やっちゃんち

  • 好物の柿丸かじり吾子二人

    森の真林

  • 柿見上ぐ実家じまいの話して

    甘えび

  • 柿食べていいかと母へ問うカラス

    川上 生煎

  • 柿ってさァ思ってたより四角いね

    丘上 すめる

  • 柿たわわ切る人も無し過疎の村

    竹春エリザベス

  • 柿も持つ手も艷やかで美しい

    二重格子

  • ドラキュラもきつと好きだぞ柿啜る

    いこん

  • 祖父母逝き父母も亡くなり柿ぽつん

    秋谷 忍

  • 柿熟す故郷の母屋無き庭に

    叶田屋

  • たわわなる柿にまぎるる猿二匹

    小室雅俊

  • 渋滞の国道柿の木に猿たわわ

    海月のあさ

  • 奈良の柿子規も食ひしと買ひにけり

    鈴木古舟

  • 偏食の吾子のため柿をサラダに

    津田燕子花

  • 試食して買い足す柿や道の駅

    麻中蓬子

  • 各停の車窓に柿のたわわなる

    Early Bird

  • 鳴き声のぬしはいづこか柿の庭

    加山シンゴ

  • 枝たわみ柿の実熟えて落ちかかる

    三木 青猫

  • 友柄と競いて吐いた柿の種

    信ノエル

  • つるつるで丸く四角い柿を食う

    藤紫ゆふ

  • 妣の里思ひ遣せる柿甘く

    達坊

  • 柿耐へて樹上に熟るを待ち焦がる

    みろくざか

  • 物干しを我が物顔の柿簾

    羊飼いのメリー

  • 母からのふるさと香る柿便り

    宮澤博

  • ダメージの大きな味覚渋き柿

    噂野アンドゥー

  • 家路の途入り日にまじる柿一つ

    咲 まこ

  • 沈む陽の柿と鴉の影絵かな

    亀田荒太

  • 角顔でふくれ面せり富有柿

    弥勒夕陽

  • 弟と齧り競ひし富有柿

    はれみちる

  • 酔はせれば渋も固しも消ゆる柿

    みゆむうしば

  • 柿の実へ父の竹竿見上げし日

    ゆきなごむ

  • ランニング抜けて柿食う友ふたり

    かなの りえこ

  • 母逝きて父と二人で柿食す

    みしまちづる

  • 干し柿の供えて聞こゆ祖父の声

    北方猫尻

  • 包丁持つ孫や熟柿まだ剥けず

    山川凛

  • 同胞と蝙蝠傘で柿を採る

    阿万女deノエル

  • 盗っ人に言おかやめよか渋柿です

    久米穂風

  • 悪魔の眼めきたる柿の種子ぎょろり

    群多亡羊

  • お隣に伸びて丸々柿二つ

    ぐりえぶらん

  • 干し柿を狙う鴉の黒き目よ

    火星ラジオ

  • 落日に柿の実たわわ溶けてゆく

    シェリーまいらぶ

  • 柿を剥く母の手元に螺旋かな

    なかの花梨

  • 「私もです」ホントは硬い柿が好き

    綿鍋雪

  • 故郷や地面に落つる数多の柿

    丸山隆子

  • 呼び声に振り向く足元笑う柿

    高重安眠

  • 柿醂し確かむるなり日に一度

    風間 燈華

  • たわわなる柿誰も見ず朝日さす

    砂月みれい

  • 宵闇のぽつりぽつりと柿灯り

    あらかわすすむ

  • 七羽きて柿喰ひ落とす黒き鳥

    清仁

  • 柿食えば熊の出没うわさして

    本宮豆奴

  • 柿を数多食ひ荒らしぬる獣をり

    チームニシキゴイ太刀盗人

  • 柿食べに来る鳥待つや風の中

    村雨藍

  • 廃屋の木に成る柿の色の濃き

    久世 桜子

  • じっとぶら下がる柿の実残る青

    三和 了子

  • 木守りの柿つややかや影長し

    細木さちこ

  • 柿染めて心待ちなりその甘さ

    桔梗

  • 贈答箱てらりてらりの柿二つ

    みたまん

  • 外にあそぶ子等なつかしき柿日和

    愚老

  • 鈴なりの柿のうしろの空青し

    ほんちゃん

  • 主なき庭に灯ともす柿の秋

    壱太

  • 柿と空補色のままに寄り添へり

    百瀬温音

  • 痩せ母の口へ熟柿滑り込む

    辻本四季鳥

  • 柿熟す夫の梯子を支えつつ

    スマイリーK

  • 里山に人なし柿たわわになる

    有名人一字違い

  • 村里の変わらぬ天恵柿日和

    そめやまさみ

  • 旅支度熟した柿に見守られ

    奈保

  • 渋柿も酔はされずるり熟柿かな

    福井桔梗

  • 食卓に手付かずの柿がひとつ

    江良 中

  • 母の手の魔法のやうに柿剥きぬ

    高木音弥

  • 柿きらい皮が固いと言った頃

    しいなはずき

  • 廃村となりて幾年柿たわわ

    聞岳

  • 大空を埋め尽くすほど柿実る

    みなみはな

  • 児の顔を隠して大き富士柿よ

    篠田ピンク

  • 蔕を嗅ぐ触れると捥げた柿ひとつ

    touka.k

  • 柿かじる遠きふるさと父の味

     蔵原 貢次郎

  • 日の当たりたる柿やねぐらへ烏五羽

    一寸雄町

  • 柿の実や残りて色は鳥を呼び

    乏硯

  • 柿の実は食べる事なく落ち尽くし

    虎の尾

  • 曇天のしだるる枝の熟柿かな

    竹内綾里

  • 柿成るや迎ふる祖母は低くなり

    吉丈月子

  • 柿くへば子規漱石の顔浮かぶ

    卑弥呼

  • 熟熟の柿たねねぶる舌の先

    ねこの☆さんぽ

  • 点々と潰れて落つる熟柿

    丸山晴耕

  • 好きな柿果てぬ涙や供え物

    橋野こくう

  • 熊もはや守り切れるか木守柿

    鶴富士

  • 夕鐘の染み入りて落つ熟柿かな

    三つ葉躑躅

  • 母と鳥熟した柿のパトロール

    みつき 夏

  • 万葉の風景柿の大和かな

    荒木ゆうな

  • 柿見れば父の声顔前の家

    Karino

  • どっぷりと夕焼けに染まる柿簾

    有田みかん

  • スーパーに四角き柿の並びをリ

    岩鼻 のこ

  • 柔柿の甘味惜しみて種ねぶる

    杉と松

  • 山辺の無人販売柿百円

    えいぎょ

  • 群烏落暉の染むる吊し柿

    玲風

  • 祖母と父空を見上げて柿を食う

    山田檸檬

  • ストローを突き刺し吸いて熟し柿

    島 白椿

  • 柿吊るす母いる里や長電話

    伊東海芋

  • 甘柿をもいで食べれば子に帰る

    玉川 徳兵衛

  • 柿食べて種吹き飛ばし競いあう

    亀亀子

  • 夕陽受け静かに一つ熟柿

    宮沢 韋駄天

  • 山里の軒に干したる柿のれん

    寺木 風宣

  • 丁寧に柿剥く母の手の皺よ

    田中紺青

  • 庭柿の色深まりし高バサミ

  • イタリアの柿のスプーンですくうcachi

    さくらバディ

  • 種までも露わや柿のぱっくりと

    俳句川棒人間

  • 柿並ぶ店先見つめ鳴くカラス

    三宅翔丞

  • 柿あかく山里遠く燃ゆるよう

    kikuti-aya

  • 在りし日の母ほっかむり吊るす柿

    坂本雪桃

  • 万有引力を証明してる柿

    ひまわり怪獣

  • 曽祖父母祖父母父母絶え柿を食む

    和住 緋弧

  • 柿といふ異物と対峙にらめっこ

    雅蔵

  • ふるさとの鴉ついばむ柿の色

    沖庭ノ華風

  • 街道の干し柿並ぶ坂の家

    山尾歩

  • 柿ひとつ下がるる枝や里の道

    花はな

  • 柿食ふや種をぷぷぷぷぷ皿へ

    まるかじり

  • 柿たわわもぐ人の居ぬ空き家かな

    リカ

  • 食細き母の啜る音熟し柿

    橋本鳩子

  • 古民家のたわわな柿の薄茶かな

    伊藤 蒼邨

  • 柿ひとつ木登り名人叔父の手に

    日向浜

  • ひと匙の熟柿を母の口元へ

    桃香

  • 盗と柿がぶっと嚙めば歪む顔

    川蜷

  • 夕焼けの色に勝りて柿熟す

    あさぬま雅王

  • 柿食えば古の時思い馳せ

    佐藤 聡風

  • 柿をもぐ柿は陽を連れ空を連れ

    あまま

  • 柿熟す白寿の母の笑い皺

    裕月 遥

  • 渋柿をつるせば甘くなりにけり

    隆栄

  • 柿食べて渋い男になりなさい

    Kかれん

  • 産まれたて真っ赤なるかな柿たわわ

    あが野みなも

  • 廃村のそこだけ赤々と柿や

    灰色狼

  • 干し柿をしぶすと一服手を合わせ

    濱 睦ゆ

  • 干柿や幸せ色も陽と沈む

    むじーじ

  • 日の暮るる地蔵と影と柿二つ

    呼幸

  • 柿たわわヒグマをよける鈴が鳴る

    深澤 健聖

  • 鳥群れて貪る柿の肉の赤

    鳥乎

  • 塀の上鳥が忘れた柿ぽつり

    町乃 磯鵯

  • 三歳児柿の渋みを今知りぬ

    伊予吟会 宵嵐

  • 恍惚と熟柿啜る媼かな

    うはのそら

  • 富有柿や切ると案外皮続く

    榊裕江子

  • お初です笑顔挨拶柿と我

    待ち呆け

  • 柿の実を嗅ぎて生家の庭想ふ

    山田翔子

  • 里古りてどの径行くも柿たわわ

    喜多丘一路

  • 渋柿と知りつつ惜しむ鳥への分け前

    雨読人

  • 家までは五キロの道よ木守柿

    銀猫

  • 渋柿はたわわに生りて青き空

    千葉右白

  • 箱詰に便利な形柿四角

    田邉真舟

  • 主人居ぬ庭の梢の子守柿

    球追

  • 山里や夕日に黄金柿スダレ

    内田高雲

  • 渋柿や顔いっぱいに伝はりぬ

    慢鱚

  • ドンドンと柿の蒂落無常かな

    シュシュ

  • 早口の客はよく柿食う客だ

    かんこ鳥

  • 柿色に染まる柿山我が故郷

    ニッシャン

  • 老見上げ烏見下ろす熟柿かな

    ゆず柴

  • 旅果てて籠の柿食む夕まぐれ

    塚本隆二

  • 富有柿の無人販売ペイペイで

    横山山水

  • 質のよい柿も一年くらい待てる

    そわかそわか

  • 収穫の時はカリカリ庭の柿

    虎有子

  • 柿捥ぎや夕日影さす乾田んぼ

    やまだ童子

  • 甘かった曽祖父残す柿の木よ

    WEDA ASH

  • 柿の実を残して古き生家売れ

    神山すい如

  • 祖母すする耳たぶほどの富有柿

    すがのあき

  • 夕日落ちカラス遠く鳴く潰れ柿

    最時 元生

  • 年毎に時の速さや柿を食ふ

    宝塚御殿子

  • 店先の柿ひとつだけ蔕のあり

    櫂野雫

  • 竿上げ棒緋色なる柿はカラスに

    如月 ゆう

  • 柿取りを競いし姉や今は鬼籍

    sekiいつき組広ブロ俳句部

  • 渋柿と知らぬやからよ盗っ人は

    中村笙平

  • 風流れ夕日ゆらゆら柿簾

    香西京子

  • 渋柿も待てば美味いと鳥笑ふ

    小川テル子

  • 柿の実や遍きめぐみ陽に光る

    風のピアノ

  • 割り棹を返し見上ぐや柿の空

    武 志望

  • 柿を剥く指のかたちの母に似て

    えりべり

  • 柿見上げ猿蟹どちら賢いか

    ゆぃ

  • 好物の柿のサラダと赤ワイン

    こーがはるちゃん

  • 熟柿食む歯のなき母の一心に

    永井無々

  • 半生が考の好みとつるす柿

    水野 寿香

  • 柿を手に子規をも負かす詩才欲し

    野点さわ

  • 柿生りて先ずは鳥にと思ひやる

    今乃武椪

  • 稜線に輝く柿や鳥呼びぬ

    余熱

次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!

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