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中級者以上結果発表

2025年9月20日週の兼題

【曜日ごとに結果を公開中】

【佳作】

  • 柿は生臭し腫瘍は仄暗し

    長澤創次郎

  • 柿を捥ぐ私が鐘を鳴らさねば

    嶺乃森夜亜舎

  • 蒼穹や種無し柿に種の痕

    トポル

  • 印象派の対義語として柿がある

    ぞんぬ

  • みちのくや十四年目の柿を捥ぐ

    高山佳風

  • 柿食ふや子規の亡くなる第七話

    星月彩也華

  • 閉校の噂や柿はよく生って

    玉家屋

  • 柿しかないでオレオレ詐欺の受話器置く

    小笹いのり

  • 諳ずる挨拶文や柿たわわ

    伊予素数

  • 訃ににほふ雨のうはずみ柿灯る

    げばげば

  • 柿分ける正真正銘の一人

    いたまき芯

  • 柿きつて食ふとき柿のいろを食ふ

    月岡方円

  • とりけもの訪へば饗なる放置柿

    前田いろは

  • 円空が頭彫り出しそうな柿

    笑松

  • 首塚の柿人は変わらぬ

    Re:鬼

  • 啄まれまた啄まれ落ちぬ柿

    いさな歌鈴

  • 柿三個6ユーロ巴里16区

    巴里乃嬬

  • 柿赤し仏生まるる鑿の音

    山下健太朗

  • 渋柿とコンクリートとインドゾウ

    安田 爽葉

  • 柿食えばコロコロコミックのにおい

    蜜がけまやこ

  • 柿たわわマトリョーシカは手ぶらです

    星・らいか

  • 柿たわわ長女長女とうるさいわ

    若林くくな

  • 熟柿落つ墓誌の朱色は失せたるか

    星埜黴円

  • 甘柿や誰かの家を壊す声

    升 丁茶

  • まともつて何さ渋柿酒塗れ

    青井えのこ

  • 相続放棄の庭に落ち放題の柿

    北村 環

  • てのひらの柿よ日出る国だとさ

    うましか(志村肇)

  • 柿くへば寄る年波のやうな味

    孔明

  • 立ち退きの迫る官舎の横の柿

    うめやえのきだけ

  • よくぞグチャッとせず吾は生きて柿きれい

    仁山かえる

  • 真四角の柿や石尾のお大師さん

    うた 歌妙

  • 筆柿や帝銀事件記者の黙

    苫野とまや

  • 柿かたし柿やはらかし妹は律

    紫小寿々

  • 柿噛めば遠き地層の匂ひかな

    コンフィ

  • 柿を剥くふるさとにゐるやうに剥く

    可笑式

  • 痰からむ子規へ柿すりおろす律

    織部なつめ

  • 渋柿や里を離るること易し

    坪田恭壱

  • 勇退や日がな一日柿吊るす

    なしむらなし

  • 五指ふれて五つ窪める熟柿かな

    葉村直

  • 柿割りぬ総理とは孤独の器

    刈田陽子

  • 柿買ふや電話ひとつも出来ぬ里

    笑笑うさぎ

  • 柿の尻ゆたかに割れて甘し甘し

    ケロリン

  • 枝に柿小言に聞こえただろうか

    坂本 羊雲

  • 柿たわわ県住のK棟閉鎖

    東山すいか

  • 念押しは散骨のこと柿のこと

    桜井教人

  • てらてらと柿来客は証券屋

    あまぐり

  • 柿たわわプロパンガスの出張所

    春海のたり

  • 柿喰うか橋を燃やすか思案した

    理酔蓮

  • 木守柿喰はれし穴の崩れけり

    宇のななみ

  • Kの死に栞を挿して柿を噛む

    かときち

  • 夜しづか柿ふたつ剥く妻しづか

    百瀬一兎

  • 熟れる気がなかつたやうに熟れて柿

    五味海秀魚

  • 誰が為に柿をむいてる婚期かな

    広瀬康

  • 絶筆の文机に齧りかけの柿

    晴田そわか

  • 知らぬかたちの柿生る家や嫁ぎたる

    木染湧水

  • 臍に葉をつけて座布団めく柿ぞ

    千夏乃ありあり

  • 裸婦像の尻の四角き柿の秋

    ぐでたまご

  • 門前の大工の村や柿の秋

    茂木りん

  • じいさまのじいさま死んだ時の柿

    天雅

  • 辻々で柿渡される選挙カー

    樫の木

  • 柿くへば吾子のよこがほ子規のやう

    古賀

  • 家系図に一郎多し柿を剥く

    世良日守

  • 日本といふせつなさの柿灯る

    山内彩月

  • ひんやりと夕焼の詰まる柿の尻

    シュリ

  • 金堂の慎ましくあり柿の秋

    みらんだぶぅ

  • 柿やわらか私は何を遺せるか

    横縞

  • 柿食えば国士無双の単騎待ち

    北山 烏兔

  • 余命ある限り明るし柿の家

    髙田祥聖

  • 渋柿の食べ方ひとの忘れ方

    ノセミコ

  • 父の家保ちてけふの柿のいろ

    いずみ令香

  • 渋柿の透けるまで陽に預けおく

    冬島 直

  • 渋柿はたわわ母とはまだ不仲

    千歳みち乃

  • そのときは柿のあかるさで死ぬか

    古瀬まさあき

  • 父方の出自は会津柿渋し

    如月ドロップ

  • 柿の種切ったすんなりとした白

    曇ゆら

  • 柿あまた雨に濡れたる力石

    さいたま水夢

  • 柿たわわ全部遺品になつたんだ

    嶋村らぴ

  • 砂鉄取る山は崩れて柿たわわ

    谷口詠美

  • 独り居の柿を剥きつつラジオ寄席

    文室七星

  • 柿の実や会釈もて入る一草庵

    綾竹あんどれ

  • 無住寺にかそけきひかり木守柿

    うに子

  • 立ち退きに抗ふ一戸吊し柿

    ふもふも

  • ベトナムの柿との違ひ説くグエン

    横山雑煮

  • 空つぽの古墳のてつぺん柿たわわ

    黒岩牡丹(中兎波改め)

  • 柿びより便所は別棟の実家

    藤本花をり

  • エール遠くときおり沸いて柿ゆたか

    だいやま

  • 柿生るや家族さびしき水の音

    播磨陽子

  • 天平のお堂おおらか柿たわわ

    泗水ハオ

  • 柿を剥く詫びの言葉のただ螺旋

    内田ゆの

  • もう剥けぬ優しき手より柿を受く

    冬野とも

  • 村果てる鈴なりの柿墓標とし

    紫水晶

  • 柿剥けば狭しよ主事室の流し

    足立智美

  • 柿二つ薬四錠糞一本

    冬のおこじょ

  • 柿熟れる聖ルドビコは十二歳

    清白真冬

  • 柿簾村の空気は甘すぎる

    芋 二郎

  • 柿甘し大三元で上がりたる

    剣橋こじ

  • 撫牛の糞れるが如く柿熟るる

    内藤羊皐

  • 再発は置いとく柿の空青し

    ゆすらご

  • 柿かじる暮しの手帖読みながら

    にゃん

  • ほどほどに柿とる父の日暮かな

    大和田美信

  • 嫁にやる柿と蔵ある家ならば

    谷本均

  • 塀越ゆる柿や六法貰ひし日

    和泉穣

  • 柿ふたつなんと明るきお仏壇

    佐藤ゆま

  • 柿も火も野宿の赤のみな妖し

    居並小

  • 柿食えば詩にヨーロッパ至上主義

    平良嘉列乙

  • まず上ルのち東入ル柿の寺

    つくばよはく

  • 長考は名人並みに柿熟るる

    うみのすな

  • 傷ある柿よ彫刻のやうな詩よ

    北藤詩旦

  • 柿ひとつ暗きに落ちて雨催ひ

    るびちゅ

  • 寂しさを積むにはちやうどよき柿ぞ

    イサク

  • また猿の話になりぬ里の柿

    中島 紺

  • 働いて灯火ひとつ柿ひとつ

    平本魚水

  • 日の丸や四角い柿が増えてゐる

    トウ甘藻

  • 夕日にも糖度ありけり柿たわわ

    堀口房水

  • 柿たわわ空気を運ぶ市営バス

    蜘蛛野澄香

  • 米櫃は空つぽ富有柿真つ赤

    三浦海栗

  • 柿噛めば種つるりんと病みあがり

    内木場 拓庵

  • 柿のこと略し手紙に柿を置く

    元野おぺら

  • 恍惚のしづくか柿はしぶ抜かれ

    アンサトウ

次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!

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