俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2022年1月20日週の兼題

雛祭

【曜日ごとに結果を公開中】

【並選】

  • 豪農の古雛放つ光りかな

    いつか

  • 雛祭みづのやうなる唄うたひ

    龍田山門

  • 雛祭この辺電車減ったんか

    濃イ薄イ

  • ひな祭り昼より伏して水枕

    上村 風知草

  • 「ご自由に」紙雛うんと公民館

    小池令香

  • 雛祭陰陽五行を説く男

    一井蝸牛

  • 鼻歌やひとり砂場の雛祭

    柳浦総師

  • 雛祭足で襖を開けないの

    三浦にゃじろう

  • 古雛や孕む熾火を持て余し

    河村静葩

  • 美しき醜き麗子ひな祭

    森脩平

  • 雛祭クロワッサンを食べながら

    はっしー

  • 街灯の甘くなりけり雛祭

    果禄

  • 玉櫛のちりりとかすか雛祭

    しゃれこうべの妻

  • 雛祭おんなのこでも青が好き

    佐野 明世

  • 雛祭まぶたに残る緋色かな

    深草あやめ

  • 雛の手に扇の房の余りをり

    音羽凜

  • 父方に古歌の伝はる雛祭

    蘭丸結動

  • 友達と眠る押入れ雛祭

    北大路京介

  • 米蔵へ集うて古りぬ雛祭

    二郷京子

  • ざぶとんに眠るいもうとひなまつり

    板柿せっか

  • ひな祭りシロップほどの灯りかな

    まこちふる

  • はるさんのまなざしほめく古ひひな

    武井かま猫

  • 伴奏のオルガンふこふこ雛祭

    柚木みゆき

  • ほほえみは最良の武器雛祭

    門田なぎさ@金カル

  • 花束のやうに抱かれて雛祭り

    うに子

  • 小児病棟の合唱雛祭

    おかか丸

  • 結婚は先送りして雛祭

    青木豊実

  • 御一新くぐり抜け来し雛道具

    青柿

  • 円き眼に甘き光や雛祭

    葵新吾

  • 雛祭り何も無き日の終わりかな

    富士桜花

  • 雛の間の襖を隔て戦争寡婦

    紺乃ひつじ

  • 雛祭り姉妹で食べるちんすこう

    黒田

  • ひなまつりさみしき唄のオルゴール

    飯村祐知子

  • 雛祭り吾子の顔ある後飾り

    いくたドロップ

  • 百貨店潰れしことを知らぬ雛

    野々原ラピ

  • 元夫の字が箱裏にひなまつり

    ペトロア

  • ここは雛祭子は東京で普通

    月岡方円

  • 頭師のさす紅あえかなるひいな

    ツナ好

  • 割れ卵をついばむ鶏や雛祭

    すいよう

  • 階段に座る兄との雛祭

    結壱隆月

  • 嬰児は客がみてをり雛の宴

    戸口のふっこ

  • 亥の刻に透けて雪洞京の雛

    紫小寿々

  • 雛飾る祖母は誰にも止められぬ

    句楽岡徨詩

  • 手鏡の曇りやはらか雛祭

    ほろろ。

  • 失ひしアルバムに在る雛祭

    遠音

  • レコードの音柔らかき雛祭

    洒落神戸

  • 旧道の土蔵込み合ふ雛祭

    塩野谷慎吾

  • まち針で留める写真や雛祭

    澤村DAZZA

  • 親王に皆尻向ける雛飾

    弘友於泥

  • まどろみの椅子を死角に雛飾る

    石田将仁

  • 桐箱の年輪数え雛祭

    雨霧彦@木ノ芽

  • 雛まつり家鳴りきしきし騒きたり

    久蔵久蔵

  • 土雛のおはする野菜直売所

    ひねもす

  • 触るる手を咎むるごとく内裏雛

    緒方朋子

  • 雛段の徐々に小さくなる不思議

    村上右佐

  • 雛祭ガレージ隅のBB弾

    空豆魚

  • 雛祭長男長女左利き

    きのえのき

  • 新調の畳の匂い雛祭

    からすちゃん

  • 雛まつり芽が花となるときのいろ

    古瀬まさあき

  • ピルエット連続雛の首きゆるきゆる

    牧野冴

  • 祖母の名の箱を開きて雛祭

    仁和田永

  • 妻にはなるが嫁にはならぬ雛祭

    イエティ伊藤

  • 愛されし記憶はありや雛祭

    渡邉桃蓮

  • 婚衣裳決めて母娘の雛祭

    さぶり

  • 潜る日はもうすぐ海女の雛祭

    山吹なお

  • 振舞の駄菓子揃えて雛の家

    ひだ岩魚

  • 飽きたるは五人囃子に届く歳

    玉庭マサアキ

  • 鴇色の雲はすゑひろ雛祭

    晴田そわか

  • 雛壇の後ろに怖い目が二つ

    舟御前@ノエル

  • めぐりては庭の椅子なり雛祭

    ささきなお

  • 正客に恐竜博士雛祭

    GONZA

  • 雛祭り折れた烏帽子の黒テープ

    じょいふるとしちゃん

  • 弟にあられ分けをり雛祭

    野口日記

  • 白ソックスの踵が六つひな祭り

    鈴野蒼爽

  • 乳頭に乳歯かすかに雛祭

    吉田竹織

  • 休館の図書館窓にひな祭り

    川村記陽子

  • 一年後読む手紙添へ雛納

    慢鱚

  • 方言の飛び交う客間雛の宴

    上津 力

  • 雛祭り祖母嫁入りの法螺話

    和泉与六

  • 終活の最後にのこる雛祭

    多花丘春雪

  • レッドゾーン遅番明けの雛祭

    杜まお実

  • 紙雛にふりむかぬ子を育てけり

    白鳥古丹

  • 百歳も女子なき家に雛の燭

    工藤悠久

  • 雛祭り老人ホームはおやつ時

    細木さちこ

  • 巨大なる指紋くつきり雛道具

    主藤充子

  • 離婚決め考に詫びたる雛祭り

    林 和寿

  • 千代紙の雛の祭りや汽車の窓

    鶴屋桃福

  • 雛の宴短冊箱の葵紋

    土佐藩俳句百姓豊哲

  • 画用紙いっぱいに団地の雛祭

    月硝子

  • 浜言葉飛び交ふ市場ひな祭

    花南天anne

  • 吾のみが知る傷一つ古雛

    秋野茜

  • ぼんぼりも唄も黄昏雛祭

    亀田荒太

  • テレビよりテレビの上の雛飾

    メレンゲたこ焼き

  • スエさんのくちびるに歌ひなまつり

    夏草はむ

  • 蹠の穢れをゑまふ古雛

    内藤羊皐

  • 雛夜毎座敷わらしを侍らせて

    老人日記

  • ペルシャ猫男雛女雛を従へる

    石井瑩

  • 雛祭庭に鳥啼く雨上がり

    岡山小鞠

  • ひな祭り牛車の段に黄のトミカ

    まこ@いつき組広ブロ俳句部

  • ちぐはぐなこころとからだ雛祭

    はるく

  • 兄二人そつと出て来る雛の間

    春野とも子

  • 雛祭全部飾ってただ独り

    木ぼこやしき

  • めでたさも離婚歴あり雛祭

    ぼたんぴ

  • しかけ絵本読む十の指ひなまつり

    かむろ坂喜奈子

  • 雛まつり開闢のごと引く襖

    風慈音

  • 子を寝かしつけてワインの雛祭

    葛谷猫日和

  • あれはだれ質問攻めの雛祭

    哲庵

  • 豆菓子のおまけ飾りて雛祭

    堀雅一

  • 雛祭砂場遊びはもう終わり

    花伝

  • 古今雛飾る商家のこいとさん

    なかの花梨

  • おひなさまメガネをかいてごめんなさい

    花和音

  • つるし雛ふうはり車椅子を立つ

    千代 之人

  • 雛祭うすももいろの糖衣錠

    岸来夢

  • 理不尽な胸の膨らみ雛祭

    雷紋

  • ジェンダーを打ち明けた日の雛祭

    加地祐作

  • 雛祭しづけくなりて着どころ寝

    ちかひか

  • 尺扇持たせ雛の飾りをへ

    美馬ひとみ

  • 臨月とおぼしき人や雛祭

    柳雨水

  • プレス機のとよむ路地裏雛まつり

    鈴木麗門

  • 雛祭パッチン留の富士額

    清永ゆうこ

  • 雛祭りトイプードルの落着かず

    おさむ

  • バンダナ和柄小児科の雛祭

    すずしろゆき

  • 本棚の本押し込んで雛飾

    朱契

  • 雛まつり君の折りたる枝ひとつ

    まー坊

  • 雛壇に疲れし雛を並べをり

    福岡参山

  • フェラガモの靴のつま先雛の客

    立田鯊夢@いつき組広ブロ俳句部

  • 虹色のPOP広告雛祭

    吉川拓真

  • 数学は80点かも雛祭

    白石美月

  • 登校ができずとも良し雛祭

    京あられたけむら

  • 我も下段に仕へる身官女雛

    ふわり子

  • フィアンセの挨拶固し雛祭

    凡句楽直

  • 背丈伸ぶ三年生や雛祭

    達坊

  • 雛祭タイヤの溶けた三輪車

    縁穐律

  • ほつれ糸の放つひかりや雛祭

    オキザリス

  • かわいげなき婆となり雛祭

    かとの巳

  • 女子であることの損得ひな祭り

    陽光樹

  • 検査着のくるぶし寒し雛祭

    けろけろたま蛙

  • 飾られる事なき姉の雛人形

    背馬

  • 来年も非正規雇用雛祭

    西村柚紀

  • 結納の翁嫗おはす雛祭

    このみ杏仁

  • 降り注ぐ甘き粒子の雛祭

    さくやこのはな

  • まなざしは母方ゆずり雛祭

    武者小路敬妙洒脱篤

  • ふれあはぬあはひをあそび雛祭

    古賀

  • 弟は少しわがまま雛祭り

    渡辺桃白

  • メロンパン欲しと喃語の雛祭

    秀田狢

  • 雛祭ローズマリーを摘む庵主

    えいぎょ

  • 母の背がかはゆくまがる雛まつり

    藤井赤童子

  • 誰にでも優しい母の雛祭

    小山晃

  • 潮の香の届く社や雛供養

    余熱

  • 雛祭夫の育休申請書

    金朋かいと

  • 箪笥だけ残った私のお雛様

    小塚蒼野

  • 紙雛や目入れの母の荒れた指

    犬散歩人

  • 雛祭笑ふことなら出来る義母

    そうり

  • うち社宅だしおひな様かわいいし

    みづちみわ

  • 雛祭りヤカンちんちん鳴る母屋

    ダック

  • 抽斗に土のひいなは暮らしをり

    島田あんず

  • 千代紙の鹿の子模様や雛祭

    やまさきゆみ

  • 特養の蛍光灯と雛祭り

    ⑦パパ

  • ひなまつり小さく本家のひとりっ子

    川越羽流

  • 寝静まる夜と過去問や雛祭

    藤野 じゅん

  • しづかなるおんなのつづき雛祭

    西田月旦

  • 雛祭あっくんはひどくおとなしい

    宮間ミヤマ

  • 雲間から月覗く夜雛祭

    水城

  • 姉けふも命令形やひなまつり

    嶋田奈緒

  • 雛人形掲げて空の潤む先

    こなねこ

  • 雛祭吾子の名刻む音ひとつ

    夕虹くすん

  • 貝もまた口を開きて雛祭

    椋本望生

  • 雛まつり木目しづもる天袋

    黒子

  • 雛祭風へ爆走三輪車

    閑々鶏

  • 検査着のくるぶし白し雛祭

    ケロケロたま蛙

  • ひな祭り日の暮れるまで居る実母

    けーい〇

  • 今日誰が来るでもなしの雛祭

    土屋ひこぼし

  • 旧友を茶の湯に招き雛祭

    星月さやか

  • ひなまつり干瓢ずっと噛んでゐる

    恵勇

  • 昨日とは違ふ光や雛の間

    伏見丹耶

  • 一人ゐて雛に酔ひけり雛祭

    愛燦燦

  • その沓臭うのか仕丁雛祭

    ぼたにこ

  • 化粧などしない娘に飾る雛

    もぐ

  • 嫁ぐ日の子の一礼や内裏雛

    伊奈川富真乃

  • 木目込みの雛ふたつや留学す

    岡井風紋

  • 八歳の歯も生えかはり雛祭

    森一平

  • 何もかも上手くゆく日の雛まつり

    さいたま水夢

  • 紙雛を折りて明るき母の顔

    蒼鳩 薫

  • 雛祭その頃いつも熱を出し

    絵十

  • 雛祭ひっぱりだこの便秘薬

    和鹿島荒巻

  • 雛祭り内緒話は部屋の隅

    城内幸江

  • 雪洞のひしゃげた灯雛祭り

    山口 朝子

  • 老ゆる浜瓦礫に探す雛の顔

    星埜黴円

  • 妻の声忘れがちなりひな祭り

    小木さん

  • 雛祭リタルダンドのオルゴール

    夏湖乃

  • 飛驒はあざやか生きびなのしづしづと

    葉村直

  • 決まらないママゴトの役雛祭

    露口全速

  • 水のよう血はまだきれい雛祭

    司啓

  • 雛祭ことしも父の武勇伝

    Dr.でぶ@いつき組広ブロ俳句部

  • 黒曜の女雛のひとみ子の瞳

    五十 理化

  • 雛祭がなければ桃色の鉛筆などいらない

    赤馬福助

  • 御手付きか髪乱れたる官女雛

    うぢ一樹

  • 雛祭はじめはみんなをんならし

    藤 雪陽

  • 二段目と五段目違う雛祭

    沙那夏

  • 四人目へ据えるガンプラ雛祭

    ノアノア

  • 雛包む薄葉のしわ祖母のしわ

    パーネ・メローネ

  • ポマードの匂ひが好きで雛まつり

    アロイジオ

  • 雛祭よい子のふりはもうしない

    小沢史

  • 節くれの指でつまみて雛道具

     どいつ薔芭

  • 付録なる組み立て雛の揺らぎけり

    品川笙女

  • 雛かざる犬に舐められた手があつい

    綾竹あんどれ

  • 雛めぐりプルトップ引く緋の桟敷

    鯛 風

  • 雛祭まづはプリンと子の所望

    樹朋

  • ゴム跳びの路地の喧騒ひな祭り

    四丁目

  • 独り身の姉も招きて雛の宴

    安井コスモス

  • 雛祭り父さんは面食いなのだ

    正岡丹ん

  • 雛祭ばあばは京訛ほのか

    釋香子

  • 真夜中の校正作業ひなまつり

    佐藤香珠

  • 甘すぎる父のワッフル雛祭

    剣橋こじ

  • 雛祭女友達だったウソ

    高市青柘榴

  • 雛まつり祖母のポッケの黄金糖

    なつめモコ

  • 子宮なき女の身にも雛祭

    伊藤てまり

  • 仏間よりひそひそ声の雛祭り

    枯木 花

  • 渋々と座り小便雛祭

    剛海

  • 雛段のうらのうつろにうずくまる

    松山めゐ

  • 雛人形額に同じ傷のあり

    杉柳才

  • 雛の日やふらと立ち寄る寅次郎

    泰山

  • 雛壇の下に私のヨガマット

    素空

  • 誰も目を合わせてくれぬ雛祭

    ぐりえぶらん

  • 雛飾り鮮やか神社の石段

    原島ちび助

  • 幼子は階段が好き雛祭

    木寺 仙游

  • ラムネ菓子プチプチ弾くひな祭り

    山野麓

  • 雛祭炊き込みご飯四人分

    那須のお漬物

  • 雛の間や教案二枚目の白し

    青縞馬

  • 妹に三人官女をせがまれる

    花紋

  • 雛まつり来訪もなく灯を点す

    さゐあけみ

  • 雛祭病院食に和菓子かな

    まりい@木の芽

  • マリトッツォ話弾みし雛祭

    永田千春

  • 22時過ぎたあたりの雛祭

    大塚迷路

  • 内緒ごと耳そばだてし雛人形

    竹村マイ@蚊帳のなか

  • 雛祭り初めてはこの子がくれた

    水蜜桃

  • すっぴんの母の丸顔雛祭

    梵庸子

  • 赤飯もお膳の上に雛祭

    藤鷹圓哉

  • 我先にポテチ頬張る雛祭

    向日葵@いつき組広ブロ俳句部

  • 雛祭大百姓の門構

    荻原き乃

  • 雛容れ明るき闇となりにけり

    中山月波

  • 琴座より楽の降りくる雛祭

    風の鳥

  • 料亭に武家の名残や雛祭

    なしむらなし

  • 切開の痕を通う血ひな祭り

    ベーグル

  • 三人の女のこころ雛祭

    岡本朧

  • 分骨の小壺うすもも雛の宴

    久保田A

  • 吊るし雛ふれて手の中やわらかし

    三休

  • 姉は姉らしくなりけり雛祭

    夢堂

  • 雛の前膏薬貼った子の写真

    夢雨似夜

  • 消しゴムの判子げんきに跳ねひひな

    TAKO焼子

  • 福を呼ぶちりめん猫の雛祭り

    安寿

  • 雛祭父はいつもの酒一合

    灰頭徨鴉

  • 老いてなほ少女の顔や雛祭り

    円 美々

  • 雛祭実家のにほひ雨の音

    るびちゅ

  • 雛箱や色褪せて角まろきこと

    晴 aloha

  • 雛祭り大空襲を逃れ来て

    S葉子

  • 雛祭ひもの肴に隣の間

    パッキンマン

  • ぼんぼりの対に穴あり雛祭

    晴好 雨独

  • 天井に屏風ふれさう雛祭

    関津祐花

  • 雛飾る五つのままの子のために  

    幸田柝の音 

  • 雛祭ただただ暇な日曜日

    ツユマメ末っ子10歳@いつき組広ブロ俳句部

  • 雛の間にもう用済みのランドセル

    ぞんぬ

  • 雛祭寮生活に慣れました

    ツユマメ@いつき組広ブロ俳句部

  • 女雛すこしそつぽ向かせて帰りけり

    彼方ひらく

  • 新しき位牌の香気雛の間

    羊似妃

  • 動かざる五人ばやしや震度四

    乃筈三拍

  • 雛まつり五人姉妹といふ家宝

    石浜西夏

  • 雛祭斜陽を吸う優勝杯

    まつもとなおき

  • 還暦の雛美しき雛祭

    石崎京子

  • 妹に兄が教える雛祭

    中島走吟

  • 「リカちやん」を乗せて牛車のひなまつり

    さとう菓子

  • ばらばらのオルゴールもね雛飾り

    伊吹はたき

  • 雛祭くつの踵は踏みません

    杵築きい

  • 持ち寄りの馳走自慢や雛祭り

    千の葉

  • 雛人形のそばにおふとんしいちゃいや

    るんやみ

  • ちょろQの逃げ込む雛段の裏

    せいち

  • 紅さして雛の顔になりゆけり

    犬山裕之

  • 石段を埋め尽くす雛漁師町

    壱太

  • 紙雛を折って胎動告げる妻

    荒木俊充

  • 雛壇の傷跡触り式前夜

    Tera_san@モンヌ組

  • 雛祭折鶴の羽不恰好

    海老名吟

  • いもうとに扇子をひらく雛祭

    あいだほ

  • 雛祭飛び飛びに鳴るオルゴール

    露草うづら

  • 角館のお武家の雛の衣くすみ

    まがりしっぽ

  • 柄握り親王雛の刀抜く

    空流峰山

  • 雛段の一番上に乗りたいか

    冬のおこじょ

  • 雛の間の横溝正史ずつとゐる

    帝釈鴫

  • 雛の部屋ポテトチップは箸で食ふ

  • 雛祭異国のマリーの死の話

    神谷たくみ

  • ちちははの額の寄りそう雛人形

    つづきののんき

  • 頭師のいのちの眉毛ひなまつり

    モッツァレラえのくし

  • うす紅のひいなのつめに日の光

    杏是りゐ菜

  • ラーメンにライスを混ぜる雛祭

    涅槃girl

  • 雛の日やガラスの天井なほありて

    藤倉密子

  • 古雛を母の子として母として

    オペラ座の俳人

  • カラーボックスすこし片づけ雛飾る

    樋口滑瓢

  • 雛祭り祖母の三角卵焼き

    飛来 英

  • まだ白き陸奥の山野やひなまつり

    吟  梵

  • 父の指三つ編み覚え雛祭

    福井三水低

  • 入れてもらへぬ猫たちよ雛の間

    えりべり

  • 京子ちゃん家の雛人形に見とれてゐる

    ほしの有紀

  • 飯ぼうの木の香もうれし雛祭

    宮武濱女

  • お道具の金継ぎなぞる雛祭

    青野遊飛@蚊帳のなか

  • 曽祖母を嫌いと母や雛祭

    ずしの蓬

  • 息止めて紙雛の目を描く大事

    かんこ鳥

  • ねんねやや口もと笑ふ雛祭

    茂木豆白熊

  • 長椅子に坐つてる犬雛祭

    海峯企鵝

  • 胃カメラを待つ病棟に雛祭

    みのる

  • 雛の間を脇見せず猫通りけり

    与志魚

  • 太陽の季節は遠く雛祭

    灰色狼

  • 女の子だけど青が好き雛飾る

    森田かな

  • 花街の座敷の雛の愁ひ顔

    あびこたろう

  • 雛段へ一瞥をくれカーディーラー

    公木正

  • ひな祭りスカーフふわり雲あわあわ

    鳳凰 美蓮

  • 写真貼る夜行トラック雛祭

    ゆうま

  • 雛段の陰に隠居の碁盤かな

    比良山

  • おりがみの小箱の二つ雛祭

    古都 鈴

  • 幼稚園バスにうさぎの雛飾

    真冬峰

  • 株価上昇ひとまず孫の雛祭

    河合郁

  • 固く口閉ざす貝いて雛祭

    大熊猫@四句八句

  • 悪童の白き靴下ひな祭り

    中原柊ニ

  • 児の作る紙雛届く養老院

    森爺

  • 紐育安アパートの雛祭

    ひでやん

  • 真つすぐの二十の瞳雛の間

    旺上林加

  • 雛買ひし父は早くに逝きたまふ

    ひすい風香

  • 顔と服与へて繭の雛かな

    多々良海月

  • 古雛に明かりの灯る夕餉かな

    夏の町子

  • 黙すればみな美しき雛の日

    もりさわ

  • 頬杖の袖煩わし雛祭

    野田遊家

  • 閉ざされし蔵に雛の愁ひかな

    岩橋春海

  • 靴下のほつれつむぎて雛祭

    朝ぼらけ

  • 方言の飛ぶや社宅の雛祭

    新濃 健

  • 緋毛氈湯宿におはすひいなかな

    森 日美香

  • ぴゅっと吐く乳の匂ひや雛祭

    吉武茂る

  • だって雛祭だからと去りにけり

    井上のなめ

  • うめさくらももの姉妹の雛祭

    里山疎水

  • 厨房の湯気は賑やか雛祭

    亀田かつおぶし

  • ひなまつり風と五円と駄菓子屋と

    ちりちり芥

  • みどり児の寝顔を見つつ雛飾る

    ぶうびい

  • キャバレーに雛あり余る祭かな

    大黒とむとむ

  • 子供会なる公会堂の雛祭

    風花まゆみ

  • 雛の貌すこし寠るる雛祭

    茫々

  • そつと来て雛の刀を抜いてみる

    寺尾当卯

  • 雛の間に祈る男のすすり泣き

    河本かおり

  • 八畳に四人姉妹が雛祭

    ねずみ男

  • 面長の祖母の面影雛祭

    葉るみ

  • 駆け落ちの新居手紙に紙雛

    戸部紅屑

  • 雛祭り人形よりは虫が好き

    ピアニシモ@金カル

  • 古びゆく物を光らせ雛祭

    辻野 花

  • 白玉の卵殻男雛女雛へと

    明惟久里

  • 滑らかに編み込む指や雛祭

    卯年のふみ

  • 甘たるき一と日の獄や雛祭

    宗本智之

  • 写真には髭の父をり雛祭り

    坂内里桜

  • 帰路の手に飴の花束ひな祭

    大和田美信

  • 雛祭り人形なくてもお菓子買う

    空木眠兎

  • 古雛の眼差し母の一瞥よ

    加世堂魯幸

  • ミシン踏む母の鼻歌ひなまつり

    山田菫舎

  • 雛祭島に二人の小学生

    山香ばし

  • 印鑑は下の名前やひな祭り

    ときわ露草

  • 空き箱に確かな重み雛の日

    くま鶉

  • いもうとが兄へ指図の雛祭

    山川腎茶

  • 弟の泣いてばかりの雛祭

    ヤヒロ

  • 雛の日といふ常の日の豆腐汁

    村上優貴

  • ばあちやん子だつたね雛祭来るね

    堀口 房水

  • 雛の間をさみしき鳥の覗きゆく

    久森ぎんう

  • 雛祭写真の次女にロゼ注げば

    佐藤俊夫

  • 舟唄やゆつくり潜る吊し雛

    長谷川水素

  • 歳一つこぼさぬように雛祭

    たつき

  • 雛段の横で確定申告書

    玉響雷子

  • 六畳の隅にエレキや雛祭

    高橋寅次

  • 下の娘の髪を結んで雛祭り

    博さん

  • 長男の口数少な雛祭

    秋沙美 洋

  • 黒幕は真中の官女雛の家

    海野碧

  • 猫のジロ伸びして欠伸雛祭

    宏峰

  • 退勤の流れながれて雛祭り

    田中ミノル

  • 晶子の歌いくつか覚え雛祭る

    中根由起子

  • ジムノペディいつかかなしき雛祭

    渋谷晶

  • 古雛の暗く濁つた眼が四つ

    江良 中

  • 五代目を見下ろす内裏雛の静か

    伊藤 柚良

  • 妹や泪で真っ赤の雛祭

    野中泰風

  • 雛祭父のみ知らぬ隠し事

    おきいふ

  • 金魚鉢飾る旧家の雛祭

    宮川武久

  • 箸づかひ褒められてをり雛の間

    毛利あづき

  • 傷は星のタンスの上の雛祭

    亀の

  • ひな祭り兄のふはふは炒りたまご

    ことまと

  • 出戻りの妹と出す雛飾

    緋乃捨楽

  • 雛祭白き湯飲みにハイボール

    弥日

  • 雛祭フィルム残りのトイカメラ

    春風流士

  • 雛祭市松人形立つ仏間

    中村笙平

  • 男らは今は罷らむ雛祭

    長谷機械児

  • 天窓の明かり町屋の雛祭

    白薔薇

  • 算数を教えるやうに雛飾る

    青田奈央

  • 関宿の陣屋薬屋雛祭

    林真紗湖

  • 保育器の大きなおむつ雛祭

    平としまる

  • 流暢な同時通訳雛祭

    登りびと

  • 大正の歯科医訪ひたる雛の間

    君島笑夢

  • 子の首のリンパの痼り雛祭

    平良嘉列乙

  • 菱台のからあげの謎ひなまつり

    くさ

  • 加湿器の水は空っぽ雛祭

    独星

  • 常夜灯消せば雛の笑ふ顔

    夏風かをる

  • まぶしさや姉の背高き雛祭

    向原かは

  • お習字とお絵描きも貼り雛祭

    文月あつみ

  • 一つ村各家自慢の雛人形

    はなぶさあきら

  • よるべない人みなおいで雛祭

    こいぬ

  • 雛祭上戸の母に下戸の父

    てまり

  • 雛祭窓に婆行く杖の音

    野瀬藻石子

  • 雛まつり息子と喰らふ割れおかき

    毛利尚人

  • 幸薄き内裏のおもて妹に似て

    三橋くおん

  • 恍惚の母うふふふふ雛祭

    下條ちりり

  • 定宿の雛おかえりと並びをり

    田中勲

  • 雛段や小さきゆびの指すわらふ

    蓮花麻耶

  • ふる里の紙のひいなに会いに来る

    吾亦紅

  • 丸顔の土雛なでる次男坊

    小川都

  • 古の雨も降るらむ雛の間

    立部笑子

  • 七の段かたかた雛の眼にしじま

    染井つぐみ

  • 黒塀の隙間の緋色雛祭

    かえるしろ

  • ガラシアの血筋伝わる雛祭

    入口弘徳

  • 飾らるる前のひいなの蒼白し

    河南朴野

  • 妹に何聞くまいぞ雛祭

    青き銀椀

  • 雛人形飾りつつEXPOのこと

    鈴木裕公仁

  • 笏なくて雛円相作りたる

    咲元無有

  • 姉は女帝従姉妹の並ぶひな祭り

    新子熊耳

  • 雛まつり父は前栽ととのへり

    河南朴野

  • 長男は図書館行きし雛祭

    世良日守

  • ひなまつり朝茶とあられ仏前へ

    播磨陽子

  • 首吊りの家なれどいま雛の窓

    榊昭広

  • 雛祭るゆふべ眉月のあかるし

    佐藤儒艮

  • きれいな手再度洗って雛飾る

    宗平圭司

  • 雛祭父は書斎に籠りをり

    毒林檎

  • グラシン紙透けて女雛のグラスアイ

    としなり

  • ジャズゆるり老舗旅館の雛祭

    山羊座の千賀子

  • ♭に丸印してひなまつり

    苺井千恵

  • 人の子も妖の子も雛の家

    斗三木童

  • 四人姉妹ひとりも欠けず雛祭り

    一走人

  • 仏壇に映るくれなゐ雛祭

    月見柑

  • 青き眼の嫁の飾りしひな祭り

    そうま純香

  • 店奥の非売品てふ内裏雛

    岡本 戎

  • 振り上げし手に撥のなき雛かな

    重夫

  • 空箱はぬくぬく干され雛祭

    みやま千樹

  • 雛祭り幼き祖母の字がわらふ

    富佐野ほろよい

  • 探しものついに出てくる雛祭

    あるる

  • 転勤の度に荷が減る紙の雛

    知恵さん

  • 雛の間のがら~んと誰も来やせぬよ

    香壺

  • 箱裏の「安政五年」雛祭

    池之端モルト

  • 我が家は最下段なり雛祭

    黒麹 糀

  • ロゼの泡眺め待ちたる雛祭り

    西田武

  • 雛祭マリは黒髪切りました

    アンサトウ

  • 雛祭父と気の合ふ男の子

    田村利平

  • 雛祭エコーの児まだ二寸半

    えりいも

  • 日矢届く銀の骨壺ひなまつり

    影山らてん

  • 雛祭母より継ぎし女紋

    陽光

  • 臨月やゆっくり雛の箱開ける

    中島 真珠

  • 三越の木箱をあけて雛飾る

    朶美子(えみこ)

  • 新宿の少女折りたる雛は赫

    村瀬っち

  • 雛祭り一人たのしむ茶の香り

    坂とき

  • ピエールなるコップとりどり雛まつり

    利尻

  • まねかれしをのこはひとり雛祭

    たけぐち遊子

  • アルバムの不器量な吾を雛の燭

    瀬尾白果

  • 雛壇に小さき王国建ちにけり

    錆田水遊

  • 似顔絵師に酒つぐ祖父や雛祭

    百瀬一兎

  • 雛祭猫専用の戸より風

    しばた もめんこ

  • 指紋浮くガラスケースの雛祭り

    梅鶏

  • 雛祭昼酒に酔う寡婦同志

    筬葉

  • ポテサラのプチトマトは青雛の宴

    丹波らる

  • 美男子の目はほそきとか雛祭

    河島 勇人

  • 雛まつり雛燃えし夜のはなし避け

    梓弓

  • もてなしのプディング苦し雛祭

    小笹いのり

  • 髪結っておでこの広さ雛祭り

    藤井舞月

  • 天窓に雀来たるや雛祭

    遥風

  • 正座ってぴりぴりするの雛祭

    藤田ゆきまち

  • 雛の間の正座の吾子の足の裏

    阿波オードリー

  • スプリッツ見せ合ふ雛祭の座敷

    遣豪使

  • 雛祭セロのゴーシュも三段目

    岡塚 敬芳

  • 雛祭三代並ぶ京町屋

    千葉睦女

  • 大雨でお友達来ぬ雛祭

    澄海

  • 媼らの挙りて祝ふ雛祭

    はまゆう

  • ひな祭キリンの角は何本か

    千暁

  • 耳裏もきれいに洗ふ雛祭り

    澤田 紫

  • ひな祭り正座崩さぬ銀の髪

    松本裕子

  • 炊いたんも眉毛も薄き雛祭り

    トポル

  • ひなまつり牛車はレゴの街にいる

    木染湧水

  • 雛壇の配置スマホに撮つておく

    氷室茉胡

  • 雛の間へテーブル運び嬰運び

    でんでん琴女

  • 通し土間渡る海風吊し雛

    安春

  • とぼとぼと灯影ゆるるや鄙の雛

    火炎幸彦

  • 雛壇に長女と次女の木札かな

    新多

  • 紐育宛の二対の古雛

    井納蒼求

  • 新しき時計を掛けて雛祭

    楽市

  • 妹のほくろは頬に雛祭

    敦子

  • 新品の靴下ピタリ雛祭

    新開ちえ

  • ひなまつり西のカーテンしめっきり

    いなだはまち

  • 千の雛見晴るかす千年の刻

    天日

  • ひなまつり姉と分けあふかくしごと

    うしうし

  • 桃色のマスクお揃い雛祭

    笑松

  • じだらくな次の間に置く紙雛

    すがりとおる

  • せんべろやおひとりさまのひなまつり

    くろべぇ

  • 玄関の子たちの声す雛祭

    千原 十吾

  • 雛祭力士は美しきバリトンを

    安溶二

  • ひいなの目自死を選びしひとに似る

    さこ

  • 薄紙に手書きの文字や雛道具

    澄海まさと

  • 笏も無し草木染めの享保雛

    芋 二郎

  • そねみとかありそなならび雛祭り

    市橋正俊

  • 雛遊び文鳥の生む無精卵

    高井直美

  • 芦屋川ささめき流る雛館

    高内久子

  • 麻痺の手にポン菓子弾む雛祭

    はまお

  • ふるさとを此処と定めて雛祭

    可笑式

  • ひな祭女盛りの三姉妹

    黒板五郎三

  • しばらくはただの箱なる雛の箱

    髙田祥聖

  • 弟のひとりとむらふ雛祭

    七瀬ゆきこ

  • 初雛や嬰の握りし綿埃

    佐々木のはら

  • 雛祭鏡の中を見る様な

    リーガル海苔助

  • テーブルを退けて和室の雛祭

    桃香

  • 右ですよ母の一言雛祭

    新城典午

  • 雛祭り君を迎えに行く新車

    富山湾

  • 賑やかに飴溶けゆくや雛祭

    久我恒子

  • 雛祭嫁入舟の櫓が軋む

    岡崎見風

  • ひとりずつはなれたころのひなまつり

    羽沖

  • 曾祖母の海馬に雛祭あやか

    三重丸

  • 雛祭でんぶ紅くて甘すぎて

    深山むらさき

  • 画鋲刺す手を躊躇はず紙雛

    ま猿

  • ひなまつりアウトレットのプリン買ふ

    斉藤百女

  • 兄妹となりし連れ子や雛祭

    遠山比々き

  • ひなまつり生糸のやうな髪を編み

    浦野紗知

  • 雛祭り襖隔てて通夜の燭

    西村青夏@金カル

  • ゴレンジャーごっこ休戦ひなまつり

    青空まる

  • 雛祭り父はカレーを食べてます

    藤源郷

  • 育休の夫のちらしや雛祭

    豆闌

  • ねぇちゃんにあってわたしにないひいな

    笠山静香

  • 笑い方同じ女系や雛祭

    うさぎまんじゅう

  • 儒の家のひいなのかほのほの昏き

    鷹取 碧村

  • かかとあげ三人官女の手に触れし

    吉谷地由子

  • 外より入りめがねの曇る雛祭

    写俳亭みの

  • 貝は落日の残片雛祭

    阿部猪子

  • 弔問の帰路に隣家の雛をみる

    楽花生

  • 雛段のどの眼とも目が合はず

    常磐 はぜ

  • 雛祭しゃらしゃら解く薄葉紙

    斎乃雪

  • 買ひ物を上手にできて雛祭

    石垣 葉星

  • 雛の日の男だらけの映画館

    佐藤志祐

  • 命名の健やかな字と雛人形

    うた歌妙

  • 汚れたる父の書簡も雛祭り

    宇谷風月

  • 婆さんと二人古巣に雛祭

    平坂謙次

  • 雛選ぶ背より寝息聞こえ来し

    あきみ

  • マカロンの甘さますよな雛祭り

    清水千種

  • 弟の心は少女雛祭

    花咲明日香

  • お香染む古き紙雛手に重し

    美月 舞桜

  • ひなまつりいただきますというひかり

    広瀬 康

  • 嫌という字は女偏雛祭

    和季

  • 雛まつり父と取っ組みあった日々

    仁山かえる

  • 足音も砂糖に溶けし雛祭り

    一本槍満滋

  • 娘のやうな遺影の母や雛人形

    竹内ユキ

  • 尼寺の賑賑しきや雛祭

    小西 寒心

  • 盛塩におうとつ仄か雛の宿

    福良ちどり

  • 箱出でて雛の時間の流れ出す

    ふじこ

  • 雛の裏生まれざる子の静かなる

    北代晋一

  • 雛祭現に戻すヒシギの音

    永想

  • 雛まつり灼けた畳と老いた犬

    戌亥

  • 友は皆男子の母や雛祭

    姫川ひすい

  • 我が家の出窓に鎮座雛祭

    れんげ畑

  • 雛まつり右近衛少将このましき

    一寸雄町

  • 朝日射す祖母の座敷や雛飾る

    山脇 和寂

  • 高山の真向兎や雛祭

    28ひろきち

  • 雛へとつかまり立ちの手を伸ばし

    吉川花ほっぺ

  • 母の手の木目込み雛を祭るかな

    喜多輝女

  • 雛祭ひいばあちゃんの五つ紋

    由づる

  • スーパーに童謡流る雛祭

    せいしゅう

  • ささくれを剥きあぐねてるつるし雛

    おりざ

  • ドラゴンに成りたい君の雛祭

    理酔

  • 展示室より紅き奔流雛祭

    西川由野

  • 添い寝する小児病室紙雛

    篠田ピンク

  • 古雛の天冠傾ぎ定まりぬ

    醒子

  • 雛祭所詮平らの上にかな

    法典

  • くれよんの○は顔らし雛祭

    雪音

  • マンションのエントランスが雛の間

    ヒマラヤで平謝り

  • かまぼこの雛人形のお弁当

    衷子

  • 人間の家具ばかでかく雛祭

    稗田鈴二郎

  • 母さんゆびのどしらしどみらひなまつり

    一斤染乃

  • 雛の間を赤子ハイハイ疾きこと

    ふくじん

  • 雛祭カドを渡せど勝つオセロ

    野口真砂輝

  • 階段は二列渋滞雛祭

    種種番外

  • 雛の前婆を脇目の正座かな

    杉尾芭蕉

  • 一通り見て大丸の雛買はず

    赤松諦現

  • 色紙のひとえにひとえ雛祭

    白井 佐登志

  • 雛祭ブラック珈琲を夜に

    まるかじり

  • ふんわりとマキシスカート雛祭

    万寿果

  • 少しだけ母に付き合い雛の酒

    細川小春

  • ちいちゃんはねんねしているひなまつり

    キッカワテツヤ

  • 市松のそつぽむきおり雛祭

    宮村土々

  • 新色の口紅は赤雛祭

    叶田屋

  • 雛の間を羨みてをる隣の間

    たけろー

  • 枯色の二年薪積み雛の家

    明神おぼろ月

  • ひな祭り祖母とそごうのスパゲティ

    あやっぺ

  • ひよどりの頬の丹色よ雛祭

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • 養成工脱し十年雛祭

    ぐずみ

  • 雛祭皺の折り鶴二羽並べ

    尾木 李然

  • 祖母ちゃんのこしもんありし雛祭り

    太之方もり子

  • 愛猫はひとりで逝きぬ雛祭

    麗し

  • 雛祭乳房のやうな月の夕

    南風の記憶

  • 女雛男雛少し離して飾りたり

    紀友梨

  • ばあの居ぬ窓の埃や雛祭

    てるきち

  • 雛祭我もしてみむとてするなり

    和泉攷

  • みどり児の足裏こちよこちよ雛祭

    はなあかり

  • 雛飾る国籍ふたつあるうれひ

    緑の手

  • 尋ねつつ並べる五人囃子かな

    かつたろー。

  • ボンネットバスに揺られて雛祭

    石岡女依

  • 長福寺これが最後のひな祭り

    古牡丹

  • 玄関に真砂女の句碑や雛の宿

    岡田雅喜

  • 四畳半光あふるる吊るし雛

    小川さゆみ

  • 雛祭マトリョーシカを順に置き

    時まる

  • ほんとうの母はうわばみ雛祭

    立石神流

  • 姫の恋語りて天領ひなまつり

    国東町子

  • 床の間の緋色うとまし雛祭

    砂楽梨

  • チョコ菓子のシール柱に雛祭

    小豆白虎

  • 箱裏に祖母の名黴て雛祭

    坐花酔月

  • スカートが嫌ひな吾子の雛祭

    多事

  • 立てば背の高き祖母なり雛祭

    山本先生

  • 雛祭あの子のいないD病棟

    柳絮

  • 可惜夜の雛の宴や花麩咲く

    大庭慈温

  • 雛祭り陰音階ほどの明るさ

    あなうさぎ

  • 閉店やシールまみれの紙雛

    白プロキオン

  • レジの娘のお辞儀がきれい雛祭

    石井一草

  • 中庭に甘い風吹く雛祭

    白井百合子

  • 口遊むひらがなのうたひなまつり

    銀 次郎

  • わがままな姉でごめんね雛祭

    松田てぃ

  • 鯨幕早く片して雛祭

    花屋英利

  • 雛人形チャンバラ刀拝借す

    榊裕江子

  • 雛壇をパズルのごとく組み立てる

    土谷純

  • 牛にゅうにすめしは合わぬひな祭り

    前田麺

  • 今宵より寝間は一座の雛祭

    一茶お

  • ありつたけの雛でもてなす雛の里

    藤田康子

  • レコードの何度も歌ふ雛祭

    みやかわけい子

  • 実家から離れたい吾の雛祭

    里山子

  • 甘酸っぱく匂ふ厨や雛祭

    竹田むべ

  • 掛軸のたれそれ知らぬ内裏雛

    青野彼路

  • ほろ酔いの耳に残れる雛の歌

    越前岬

  • ほんたうは生さぬ仲なり雛祭

    ほしのあお

  • 雛祭お泊まり保育よりの仲

    桜井教人@金カル

  • 越す度に雛の欠けゆく雛祭

    堀隼人

  • 丁寧に畳拭くなり雛祭

    嘉門生造

  • 雛の家上り框の黒光り

    谷町百合乃 

  • とりあへず雛すべて出す四五段目

    中田ひで

  • 紙雛に吾子の描きし大目玉

    ひーたん@いつき組広ブロ俳句部

  • 疵深き学習机雛の燭

    津島野イリス

  • 砂糖菓子内緒で齧る雛祭

    若井柳児

  • 子育ては孤独か雛の日は晴れて

    稲畑とりこ

  • 米といで母を待つ夜や雛祭

    文月

  • 雛祭り転任先はまだ言えぬ

    野井みこ

  • 陶雛の我家の顔になりてきし

    大村真仙

  • 丸まりて泣く雛段の裏にいて

    かなえの

  • 三鞭酒をあけて老母と雛まつり

    ラーラ・K

  • 母は元ガールズバンド雛祭

    満る

  • せせらぎや小舟二艘の流し雛

    筑紫 夜詩

  • 軍服の伯父の写真や雛の宴

    清水明美

  • 新しき笏を持たせて雛祭り

    稲畑とりまる

  • ホルモン注射待合室の手毬雛

    玉野汐音

  • 箱入りのグリコのおまけ雛祭

    吉野川

  • 老犬の離れぬゆりかご雛祭

    磐田小

  • 雛祭ほほに疵ある男雛かな

    石川聡

  • 雛祭きちんと並ぶ無精卵

    銀紙

  • 菓子のお薦め部下にきく雛祭り

    眠 睡花

  • オルガンや夫とふたりの雛祭

    日向こるり

  • 一ニ三太郎ばかりの雛祭

    クロまま

  • 雛壇におもちや障子超しの朝日

    池 閑茶

  • 夜明け前雛の香の濃くなりにけり

    芍薬

  • 土雛の首かしげたる憂いかな

    わかば萌

  • ミャンマーに父の里子や雛祭

    きみどり

  • 雛遊び銀の裏地の雲の浮き

    髙橋弓女

  • 雛祭翁の口に闇のあり

    熊谷 温古

  • ひなまつり忘れ形見はよく育つ

    あなぐまはる

  • 干物やの表座敷の吊し雛

    むったん@狐狸山会

  • 弓つねに弦にしないて雛祭

    二重格子

  • 「ひなまつり」父のピアノの響く朝

    あまぐり

  • 寿司桶の片付けまでが雛祭

    槌屋藤内

  • 日田杉の梁の飴色雛まつり

    樫の木

  • 家々に由緒ある雛宿場町

    竜胆

  • 賑わいを離れ雛祭の廊下

    オサカナクッション

  • れんこんのあなさえやはしひなまつり

    坊 いち坊

  • 雛段を雛に託して籠もる日日

    津軽ちゃう

  • 奥の間に招かれ雛祭しづか

    富山の露玉

  • 替え歌は通学路のみ雛祭

    おんちゃん。

  • なにもかもわすれしいまも雛祭

    和泉穣

  • 雛段に居るかもしれぬ百太郎

    まるちゃんにいさん

  • 四歳に案内されたる雛祭

    根本葉音@花芭蕉句会

  • 雛祭名字変わる子変わらぬ子

    長良くわと

  • 園のひなまつり我が家の雛祭

    京野さち

  • 雛まつり髪梳く所作の堂に入り

    伊予吟会 心嵐

  • 古雛やぽっかり空いた猫の場所

    佐々木 洋治

  • 母と子のゐずまひ眩し雛祭

    いごぼうら

  • ドーランの筆は冷し雛祭

    上市まさ

  • 母を待つ時間は悲し雛祭

    竹内一二

  • ラメ入りのペンを見せ合う雛祭

    夏野あゆね

  • 雛祭金の粒鳴るオルゴール

    真井とうか

  • 闇の闇ある雛段のうしろかな

    山城道霞

  • 飽きるほど聴いてしまった雛の歌

    アントワネット@ノエル

  • アルパカの品よく歩く雛祭

    28あずきち

  • 雛祭胡粉の白き怖さかな

    桂葉子

  • ましかくの函なる我が家雛祭

    横縞

  • 空箱と五色の折り紙雛祭

    中鉢矢的

  • 雛飾る街道雨は上手く落ち

    清水 三雲

  • 弟の仮病の理由雛祭

    野地垂木

  • 雛祭ビリー・ホリデイかけようか

    まどん

  • 図書館の真中に寂しひな祭り

    秋吉孝治

  • 前よりも少なくなった雛祭

    稲垣由貴

  • 雛かざる出雲大社の守り添え

    さとう夢虫

  • 雛まつり第一関節ほどの首

    高遠見上

  • 折り紙の色の偏り雛祭

    北野きのこ

  • 硝子雛の胸の気泡の白藍の

    川村湖雪

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