俳句ポスト365 ロゴ

中級者以上結果発表

2022年3月20日週の兼題

暖か

【曜日ごとに結果を公開中】

【並選】

  • 暖かな夜の路地裏のあれやこれ

    あみま

  • あたたかし今逆上がりする途中

    登りびと

  • 暖かやさりさり撫づるシーグラス

    しゃれこうべの妻

  • 駄菓子屋のおまけの飴やあたたかし

    上津 嘉子 

  • 暖かや鬼の雪隠音のして

    森 佳月

  • 暖かや五重塔の空微塵

    茫々

  • 暖かや出水管のほとばしり

    砂楽梨

  • 花粉来て苦沙弥先生暖かし

    小池令香

  • あたたかや生えたての白犀の角

    晴田そわか

  • 暖かや今日という日を道に置く

    森野しじま

  • 水際をためらうペンギン暖かし

    柚木みゆき

  • 春暖よじょうろの水は腐らない

    上市まさ

  • 暖かや止まつて這つて涎の子

    清水 三雲

  • 投函す入山届暖かし

    野地垂木

  • せせらぎの起動スイッチあたたかし

    江藤真治

  • 暖かな光の粒は丸からん

    一純。

  • 暖かや牛乳ゆるく注ぎたす

    笹間明明

  • 暖かやパステル並ぶアーケード

    俳句王

  • 暖かや遠きサーブの音たのし

    畠山 悊央

  • ボンネットに猫の足跡あたたかし

    雪井苑生

  • 暖かや手紙に知らぬ木の匂ひ

    玉庭マサアキ

  • 暖かを伸ぶささくれのメンターム

    灰頭徨鴉

  • かつ丼の卵のとろみあたたかし

    はごろも856

  • 芝犬に円形脱毛症あたたか

    阿万女@ノエル

  • 暖かや信じるままに闘おう

    北大路京介

  • あたたかや専任読手の鼻濁音

    鈴野蒼爽

  • あたたかやベンチで眠る二回生

    卯夏野心

  • 散ることを許そう雨も暖かい

    大紀直家

  • 暖かし生きたラクダの糞の臭

    まがりしっぽ

  • 外海の波がしら照るあたたかし

    石垣 葉星

  • 差別せぬ見本か今朝はあたたかし

    森脩平

  • 暖かや暦に蒼き「本とどく」

    笹野夕

  • 臍の緒をくるむ真綿やあたたかし

    月影の桃

  • 暖かやたこ二個入りのたこ焼き食ふ

    せり坊

  • あたたかに等間隔の車列かな

    ヤヒロ

  • 暖かや妊娠検査薬は陽性

    小西天

  • シャッフルのトランプあたたかくしなり

    さくさく作物

  • 呼び鈴と尿瓶のむこうあたたけし

    さとし

  • 野ざらしのバケツの底のぬくきかな

    ふくじん

  • 暖かや試乗車同士前後ろ

    成瀬源三

  • あたたかやベッドメリーはゆつくりと

    岩のじ

  • 暖かや小鳥に託す背中の虫

    中井よしお

  • 暖かやしゃぶりし飴のやわらかく

    綺楽よしじ

  • 土黒く雨の匂ひの暖かさ

    澄海まさと

  • 暖かや水場に小鳥芝に犬

    亀田荒太

  • つぎの音待てばあたたかオルゴール

    まんぷく

  • あたたかや富士塚巡るらせん道

    星埜黴円

  • 暖かや最終出勤日は雨

    さかえ八八六

  • 曲がりたる線暖かやあみだくじ

    老人日記

  • 聞き上手の友の耳たぶ暖かし

    岩木順

  • 暖かやのどの奥まで白い鯉

    笠井あさり

  • アルバムを開くベンチの暖かさ

    凡句楽直

  • 暖かや今日こそ平屋を諦める

    湊吾子

  • 暖かや縁を転がるテープ芯

    福田みやき

  • 弟子入りや腰に鋏の暖かし

    伊ナイトあさか

  • 暖かやフォークギターに弦を張る

    大 広秋

  • 鳴るを待つ竿先の鈴あたたかし

    香壺

  • 暖かや玉子受け取るたなごころ

    咲弥あさ奏

  • 失せ物の再びいでて暖かし

    宥光

  • チャンさんと春巻きガブリ暖かし

    澤田 紫

  • 変声の子と七回忌暖かし

    梨西瓜

  • カピバラの鼻下長しあたたけし

    まこ@いつき組広ブロ俳句部

  • 暖かや桜の歌の多きこと

    一港

  • 暖かにさぼる鶴岡専務かな

    赤馬福助

  • 暖かや芝居なか〳〵はじまらず

    佐藤俊夫

  • 暖かや息詰めて切る猫の爪

    朝月沙都子

  • 暖かやポンポン船の猫の旗

    千代 之人

  • 暖かや「鬱」といふ字の覚え方

    里すみか

  • 春暖を孕んで懐く段ボール

    柿司

  • 暖かし大きな家にひとり居る

    ねむり猫

  • 暖かやファミレスに杖忘れたり

    瑠璃星

  • 温かに銀化してゐる廃列車

    真下豆白熊

  • 暖かや動物園を鳩の暇

    ぞんぬ

  • 泣けさうに羽ばたけさうに暖かし

    橘鶫

  • 暖かや猫の悩みを聴く係

    杉柳才

  • 暖かや埃ぷふぁんと音を生み

    そまり

  • カートの老犬嗅ぐ小雨暖か

    北爪いく葉

  • 素粒子の嬉々と動きて暖かし

    河野灰土

  • あたたかや鎮守の杜に鸚鵡石

    夕虹くすん

  • 暖かや雀犬の毛咥えてく

    飛来 英

  • 暖かやこの菓子皿は右にひび

    阿部猪子

  • あたたかやじぶんでつめをきつてみる

    月石 幸

  • 切株のみんな丸くて暖かし

    せいち

  • 濡れそぼつ木々の匂ひやあたたけし

    髙橋弓女

  • 暖かや「本日、種牡馬展示会」

    西村青夏@金カル

  • 暖かや中也を友に外に出でむ

    和泉攷

  • あたたかや女の髭の伸びたがる

    もぐ

  • 暖かや歩きだしそな頭足人

    はるく

  • 暖かや駅員の押す車椅子

    塩野谷慎吾

  • 名と歳を聞かるる犬やあたたかし

    うぢ一樹

  • あたたかやああ耳鳴りはアッレグロ

    羊似妃

  • 暖かやベランダに出るルンバ君

    風の鳥

  • 暖かし毛玉のやうな犬に尻

    磐田小

  • 暖かな四十九日の朝の音

    安部亜喜代

  • 暖かや交番にあるキティちゃん

    虎八花乙

  • あたたけし夜虚ろなる薬指

    河村静葩

  • 消毒の手を振り歩くあたたかさ

    ちかひか

  • あたたかや中指ながき調律師

    平本魚水

  • あたたかや渡舟の往来ある暮らし

    三休

  • 暖かや漆の皿の触るる音

    美馬ひとみ

  • 薄皮に焼き印のもじ暖かし

    絵夢衷子

  • 辞書繰ればあだぜに隣るあたたかよ

    弘友於泥

  • 暖かや鸚哥の爪の伸び放題

    越前岬

  • 芽の字ある君の名を呼ぶあたたかさ

    加良太知

  • あたたかや童話作家になろうかな

    東京堕天使

  • 暖かや退職の日はカツサンド

    忘れちゃった

  • あたたかのかたち黄色のとんとんとん

    あたなごっち

  • 退職の朝のネクタイ暖かし

    無弦奏

  • 暖かや洗濯籠はふたり分

    ちびつぶぶどう

  • 訪問理容の顔剃りあたたかし

    ふわり子

  • あたたかや銃下のイコン微笑みぬ

    まー坊

  • 鳩とまる桃太郎像あたたけし

    岡山小鞠

  • 暖かやB型を待つ献血車

    そうり

  • 暖かや足で頭を掻くインコ

    池内ときこ

  • 雨の日は魚網つくろい暖かし

    白鳥古丹

  • 暖かやコーヒーはやや酸味強

    毛利尚人

  • あたたかやあるく鴉の背のつや

    瀬尾白果

  • 暖かや辞表届を破り捨て

    涅槃girl

  • あたたかやだんだん寄ってくるハワイ

    へなけん

  • ポツリ立つ更地の蛇口暖かく

    ウロ

  • 目が悪くなりしか風のあたたかさ

    河島 勇人

  • お尻嗅ぐ犬の挨拶あたたかし

    糸川ラッコ

  • あたたかき赤子のうしろ頭かな

    播磨陽子

  • 複製画ほめて暖か美容室

    菜々の花畑

  • 暖かや残業決まる土砂崩れ

    諫鼓苔深

  • 暖かや市役所にまだ募金箱

    玉響雷子

  • 暖かや室の麹の息使い

    猫楽

  • あたたかや空也の足趾地を跳ねる

    あたしは斜楽

  • 暖かし隣の靴も揃えたり

    高山佳風

  • 暖かや口ぽっかりと李朝壺

    ダック

  • 暖かや現存天守石瓦

    菊池克己

  • あたたかや空うつす田を小さき波

    伊奈川富真乃

  • 暖かや信号はいま金春色

    井原冴

  • 暖かや子跳ね魚跳ね竿の跳ね

    蜥蜴の尻尾

  • 犬の尾に揺れる吊り橋あたたかし

    川村記陽子

  • 暖かや蕊まで節度なく開く

    夢実

  • 赤ん坊にあずける小指あたたかし

    愛燦燦

  • 暖かや猫の駅長脱走す

    大庭慈温

  • 暖かや硝子ワルツで磨く午後

    杜まお実

  • 春暖の土手や土竜塚あまた

    すがりとおる

  • 春暖や湖畔の寺へ湖の風

    森一平

  • 軽石のかろし怒濤のあたたけし

    果禄

  • あたたかや象の吹き上ぐ水しぶき

    若林鄙げし

  • アルパカの瞼のおもさ暖かし

    坊 いち坊

  • 高所作業暖か手当二百円

    鳥不驚

  • 暖かや埃たゆたうワンルーム

    永田千春

  • なぞなぞを聴く顔の猫あたたかし

    犬山裕之

  • 暖かや肺呼吸した硬骨魚

    清水縞午

  • 暖かや草木染の淡き色

    釜眞手打ち蕎麦

  • 暖かや毬を投げたき竹の里

    蓼蟲

  • 暖かや川原に黒くどんどの跡

    留野ばあば

  • 暖かや祝詞も緩き井戸供養

    くろべぇ

  • 校訓の温故知新や暖かし

    ときめき人

  • 暖かや鳶をからかってる鴉

    恵勇

  • あたたかし爪はぱちんと飛んで月

    古賀

  • 春暖を回る回覧板早し

    泰山

  • 春暖を蓄ふすべり台をゆけ

    素空

  • 暖かや宅配便の息子の字

    クロまま

  • 膜鳴す阿弗利加の音暖かし

    剛海

  • 暖かや靴クリームの軽き艶

    葉るみ

  • 暖かや風鈴木の黄花満つ

    陽光樹

  • 野鳥十羽並ぶ切手や暖かし

    三水低オサム

  • まんねんといふ名の亀やあたたかき

    歩く鳥

  • 暖かや生地をねじ伏せパンを焼く

    きべし

  • あたたかやカピバラ今日はよく動く

    万葉剣

  • 観覧車時計まわり暖かまわり

    司啓

  • 暖かや叔父の話に旧地名

    梵庸子

  • 暖かを弾ませてをり八幡坂

    村瀬っち

  • 暖かやいつもと違う紅茶開け

    紫月歪丸

  • おんおんと泣けばあたたかくて笑ふ

    アロイジオ

  • 暖かくジャングルジムは捻くれて

    海老名吟

  • 暖けき午後は手ぶらの睡魔くる

    るびちゅ

  • 暖かき日もあり窓の影十字

    月岡方円

  • あたたかへ紙ひこうきのピース号

    でんでん琴女

  • あたたかやゆらり振れたり象のはな

    乃筈三拍

  • 暖かや疥となりし湿布跡

    木村ひむか

  • あたたけし助六まずはいなりから

    黒澤墨青

  • 暖かやエアーピアノを弾く少女

    おさむ

  • 実印の天地確かむあたたけし

    四丁目

  • 竣工の橋へ海光あたたかし

    二郷京子

  • 暖かや黒板消しをぽんぽんと

    鯛 風

  • 暖かや同僚だけの喫煙所

    ノアノア

  • 暖かやソースの瓶に八分目

    堀雅一

  • あたたかき雨や年金定期便

    比良山

  • 暖かや浄水場の空の匂い

    登盛満

  • あたたかや似顔絵そつくりのパン屋

    酔下弦

  • しわくちゃの百円札や暖かし

    山川腎茶

  • 暖かやサボる海辺の営業車

    小山晃

  • 同じ人三度会いけり暖かし

    田季たまき

  • 暖かや曲がる四辻間違えて

    ピアニシモ@金カル

  • 暖かや古紙回収の子供会

    羽野あき

  • UFOを呼ぶあたたかなオカリナで

    高橋無垢

  • あたたかや揃へる靴の小さき手

    桔梗

  • 暖かやアルプススタンドに母校

    沙那夏

  • 暖かや神社すり抜け寺向かふ

    清水明美

  • 暖かや庭ゆく猫は王女の名

    敦子

  • 暖かや仕事の靴はスニーカー

    露口全速

  • 暖かや級長なると言ふ四男

    片岡六子

  • 暖かや白さ七段精米機

    ゆすらご

  • 暖かき風や点滴棒揺るる

    後藤三梅

  • 猿山の会話空想する春暖

    花南天anne

  • 暖かや少女漫画を読む男子

    いもがらぼくと

  • 暖かや除草任務の山羊五頭

    岸来夢

  • ボサノバのゆるりゆるりとあたたけし

    栗の坊楚材

  • 暖かや改札のない駅の椅子

    佐々木のはら

  • 暖かやくるくるすべるボールペン

    山羊座の千賀子

  • 暖かし蔵書点検の一日

    めりっさ

  • 暖かしプシュっと穴をボンベ缶

    オキザリス

  • 暖かや今日は一日スナフキン

    沢拓庵

  • 草取りの流儀それぞれ暖かし

    石岡女依

  • 暖かや馬の行きたい方へ行く

    酒井おかわり 

  • コーヒーのフィルター分の暖かさ

    花伝

  • 暖かや野辺の仏の目の垂れて

    久森ぎんう

  • 線香の煙ものたりあたたけし

    海野碧

  • 今日もまたすることなくて暖かし

    藤倉密子

  • 春暖の膨らむ仕組みスフレ焼く

    綾竹あんどれ

  • 暖かや平な石に石五つ

    栗田すずさん

  • 暖かき母の昭和を聞いており

    細川小春

  • 暖かや入れ歯安定剤無双

    堀口 房水

  • ふくよかな川のなかすやあたたけし

    雛子なな

  • 暖かや墓誌の白寿は数え歳

    吟  梵

  • 暖かやおへその電波受信中

    橋本こはく

  • あたたかな砂巻き上げる第三打

    佐々木 洋治

  • 親馬を離れたつたか嗚呼あたたか

    あまぶー

  • 暖かや検診バスの乙女色

    おかげでさんぽ

  • 関西弁電話相談暖かし

    高庭銀雅

  • 暖かや我が子をあやす迷子の子

    竹内一二

  • 暖かや綺麗に並ぶごみバケツ

    木寺 仙游

  • 洗礼はブリキの盥あたたけし

    蒼鳩 薫

  • 暖かや父へバリカンあてる母

    平としまる

  • 影鬼の影に隠れて暖かし

    一本橋ふくろう

  • 暖かや回転木馬宙を蹴る

    かんこ鳥

  • 何冊も絵本を借りてあたたかし

    公木正

  • 暖かやテトラポッドに波やさし

    清水千種

  • 暖かや賢い人は苦手です

    細木さちこ

  • 暖かやポイント五倍米二俵

    恋瀬川三緒

  • 並ばないパン屋に並ぶあたたかし

    青縞馬

  • 暖かや「前へならえ」に倣わぬも

    長谷川水素

  • 「ごめんね」を覚えしつむり暖かし

    越智空子

  • 暖かや口開け目閉づ診察台

    夏湖乃

  • 暖かや重軽石をひょいと持つ

    まりい@木ノ芽

  • 狛犬のいがみ合はずに暖けし

    北代晋一

  • 暖かや夫がボタンを付けくれし

    安井コスモス

  • あたたかやすこしおもたい猫の骨

    野山遊

  • 保育士はなみだのうつは暖かし

    平良嘉列乙

  • 暖かやタイルふくらむ流し台

    暖井むゆき

  • 平飼いの軍鶏地を走る暖かさ

    森爺

  • マンホールカード集める暖かし

    星月さやか

  • 暖かや黄色のトラムヒューがたたん

    伊藤 柚良

  • 暖かやややの喃語のあぶくめく

    英子

  • 無人島に持つてゆくもの暖かし

    おきいふ

  • 暖かき雨の日となり友逝けり

    燈穂

  • 亀が亀攀ぢ上りたる暖かさ

    瑞泉

  • 暖かき光の中にテラス席

    さいたま水夢

  • 眠たげな象の眼や暖かし

    押川紫宗

  • 暖かや転勤の人戻る人

    独星

  • 続刊を借りる放課後暖かや

    大小田忍

  • 暖かや多言語混ざる登校班

    立ち漕ぎブランコじゅん

  • 暖かや酸素のすこし甘きこと

    秋野茜

  • 散歩延長たそがれのあたたかさ

    なか かな

  • 「おかえり」がラの音の日はあたたかし

    在在空空

  • 暖かや終点に「つぎ止まります」

    長谷機械児

  • 暖かを懐きはじめた保護犬と

    としなり

  • 暖かや七番庫へと転車せり

    春幸

  • 暖かな雲間や勿忘草色

    おぐら徳

  • 暖かや朝刊を抜く手の緩し

    かゐみすず

  • 暖かやひゅんひゅん素振りしている子

    遥風

  • 暖かくなれども胸のきやきやす

    絵十

  • 暖かや狛犬の口ゆるびたる

    たむらせつこ

  • 暖かや出づる挿し木の柳の葉

    団栗あんパン

  • 暖かや呪文のやうな文字の句碑

    吉川拓真

  • 春暖や花まる咲いた大きな「あ」

    香山まつり

  • 暖かや弾き出でたる金平糖

    遊羽女

  • 暖かやスワンボートの目のつぶら

    いつか

  • 練り消しで描く光沢あたたけし

    百瀬一兎

  • 暖かく母の頭皮はやわらかく

    佳葉

  • バス待ちの暖か猫のいるカフェへ

    睦月くらげ

  • スキップと言ひ張る妻や暖かし

    剣橋こじ

  • 暖かや桃色多き金平糖

    田畑 整

  • マル対のカラスに見られ暖かし

    中山月波

  • 鎮魂碑知らぬ子ら来てあたたかき

    赤尾双葉

  • 暖かや渚に湿る木のオブジェ

    伊藤順女

  • 暖かやモンステラの葉割れにけり

    渡辺桃蓮

  • あたたかやひらがなにする子のなまえ

    広瀬 康

  • 暖かや土産物屋のひのき椀

    不二自然

  • あたたかやレジヤーシートの鳩目六つ

    明惟久里

  • 津軽弁のラジオ体操あたたかし

    二丁目

  • 日の丸の白地にありて暖かし

    羽沖

  • 暖かな放課後きみとほうき掛け

    いくたドロップ

  • あたたかし藤井5冠のひげの跡

    つづきののんき

  • 餅屋より餅の匂ひや暖かし

    嶋田奈緒

  • 暖かや子豚レースを児が追いて

    露崎一己句

  • 暖かに三尺鯉の口三寸

    たけ志

  • 地に座してバイク修理やあたたけし

    池田 凜

  • 暖かや手押し車は大荷物

    田邉真舟

  • 朱を散らすこけしの絵付暖かし

    樹朋

  • あたたかな雨をバン型霊柩車

    卓鐘

  • 暖かや牌積む手にもしわ増えて

    犬散歩人

  • 厚く切る乃が美のパンやあたたかし

    竹田むべ

  • 暖かき夜や宇宙の成立ちを聴く

  • キッチンカー集い村めく暖かさ

    清永ゆうこ

  • 床上げの消毒匂ふあたたかし

    ほしの有紀

  • 弥生人住みし我が庭あたたかし

    そうま純香

  • 暖かやバスが来るまで20分

    パーネ・メローネ

  • あたたかや笑み満開で撮る遺影

    オペラ座の俳人

  • あたたかやラマ舎の前の忘れ物

    きみどり

  • 暖かを描けばたぶん丸になる

    吉武茂る

  • 暖かや缶カラカラと土竜追い

    まぐのりあ@蚊帳のなか

  • 暖かや都電ゆたかに軋みをり

    南方日午

  • あたたかやインコの胸に出るふわ毛

    ことまと

  • 暖かやもぐら塚建つ二つ三つ

    重夫

  • ああたたたかいという吃音あたたかし

    ケペルくん

  • 暖かやグリーンカレーのホッホッホ

    こいぬ

  • 暖かやラジオ体操杖置いて

    栗田 もとえ

  • 春暖や一湾なべて平らかに

  • 鉢底へとパン屑のれつ暖かし

    むったん@狐狸山会

  • あたたかや長き睫毛の雄ゴリラ

    安春

  • 暖かし安息角の範囲内

    林真紗湖

  • 父が嗅ぎ子が嗅ぐ大地暖かし

    千の葉

  • あたたかや長めにのばすフェルマータ

    川越羽流

  • 暖かやこそばしてゐる猫の乳

    中原柊ニ

  • 暖かやテラスに魚介のパスタ食ふ

    野瀬藻石子

  • 暖かや寝転がりつつ腕相撲

    吉川花ほっぺ

  • 暖かや陰に立てたる寿司の桶

    ツユマメ@いつき組広ブロ俳句部

  • 暖かし縄文土器に補修跡

    白鳥国男

  • 暖かし勝訴の文字の弾み行く

    おたまじゃくし

  • 暖かやアスファルトには犬の糞

    ツユマメ末っ子10歳@いつき組広ブロ俳句部

  • 暖かにケセランパセラン追ひかけて

    靫草子

  • あたたかやカレーに決して触れぬ蓋

    ベーグル

  • 暖かやページ進まぬテラス席

    上村知佐子

  • じいさんの鼻毛も揺れてあたたかや

    蘂六

  • トーストへ垂らす蜂蜜あたたかし

    三崎扁舟

  • 暖かや足した答えは自然数

    立田鯊夢@いつき組広ブロ俳句部

  • 暖かやハーゲンダッツの縁やわし

    風ヒカル

  • 暖かやキッチンカーの最後尾

    新多

  • 暖かや湿潤テープに浸る傷

    福良ちどり

  • 折り鶴を置けば暖か古畳

    小沢 史

  • 暖かや一秒ずれる鳩時計

    やまさきゆみ

  • 逆立ちのアヒル隊長あたたかし

    卯年のふみ

  • 暖かや紅茶にひたすマドレーヌ

    みやかわけい子

  • あたたかし爺は葦毛のブラシがけ

    ひでやん

  • 投句欄なぞる新聞暖かし

    地球人

  • 孤食の夜ガムランの音色あたたか

    森中ことり

  • 暖かや人間将棋の歩動く

    28あずきち

  • 暖かやごりらは盥を持ち歩き

    戸口のふっこ

  • 暖かし調子はずれの今朝の鳥

    きょんちゃん

  • 暖かや墓苑にひとり石の席

    安寿

  • 暖かや雲切るやうに飴細工

    大和田美信

  • 遅れ来る介護タクシーあたたかい

    椋本望生

  • リビングに家具の浮島あたたかし

    松山めゐ

  • 補助輪を浮かし快走あたたかし

    山香ばし

  • 暖かやスケボー商店街駆くる

    アントワネット@ノエル

  • 針通る紅の絹糸あたたかし

    中 兎波

  • 暖かや入居の土産ドアに提げ

    碧西里

  • 猫の股ぱかつと広げ暖かき

    千賀子

  • あたたかやペースメーカー膨らんで

    海峯企鵝

  • あたたかやぶるるんぶるる訓練機

    筬葉

  • 暖かや子牛いたはる舌長し

    粋田化石

  • 百均の祝儀袋や暖かし

    陽光

  • 暖かや忘れ物箱にモンチッチ

    杵築きい

  • 暖かや降り出す前に帰れそう

    野口真砂輝

  • たいくつのところをつまむあたゝかし

    蘭丸結動

  • 暖かや一升炊きのピイと鳴り

    毒林檎

  • 暖かやサインポールの青眩し

    安溶二

  • 暖かやかはりばんこに掛ける椅子

    霜田あゆ美

  • あたたかや詐病の床の夕日影

    てるきち

  • 暖かや箒に躍る砂埃

    下條ちりり

  • 手拍子より始まる校歌暖かし

    蟻馬次朗

  • あたたかやいのちのつどふみづたまり

    宮坂暢介

  • あたたかやサッカー場に戦禍の子

    山城道霞

  • サブレーの鳩の半分暖かし

    亀山酔田

  • あたたかや新居の図面囲む午後

    麗し

  • 暖かや円墳らしき丸い丘

    もりさわ

  • 暖かやひまわり号の運ぶ図書

    たま走哉

  • あたたかや二つ揃いのティーセット

    陽花天

  • 暖かし遺品の中のラブレター

    抹茶子

  • 暖かに繰り返されてエチュードは

    冬のおこじょ

  • 鳩時計四回鳴きてあたたかし

    小笹いのり

  • かさぶたをねむらせているあたたかさ

    はんばぁぐ

  • あたたかし月に胎児の影とくん

    黒子

  • 海からの風暖かし車椅子

    吾亦紅

  • 暖かを自乗してゐる窓硝子

    遠山比々き

  • 暖かや来客板に我が名前

    長谷川ひろし

  • 暖かや磯のかをりの絵手紙来

    瞳子

  • あたたかや重心少し前に出し

    野ばら

  • あたたかや鳥語へかざす翻訳機

    青野遊飛@蚊帳のなか

  • 暖かや隣家の手製ドッグラン

    かつたろー。

  • あたたかや職業欄に蛇遣ひ

    由づる

  • 腰まげて拝んだ像や暖かき

    新城典午

  • 暖かや札所に千の天井絵

    河合郁

  • 暖かやぎつしりと寄るヌートリア

    秋沙美 洋

  • あたたけしロマンポルノの窓に猫

    島田あんず

  • 暖かや磐座の紙垂きらきらと

    俳菜ひろこ

  • 暖かや手すりの鉄の音軽し

    糺ノ森柊

  • あたたかや昼は屋台のタイカレー

    いこん

  • ジャムを売る店あたたかく丘の上

    うしうし

  • 春暖の助手席に目覚めれば海

    えりべり

  • 暖かやしなの鉄道手動ドア

    とんぼ

  • 春暖やあごの裏なる剃り残し

    杏是りゐ菜

  • 暖かや笑っています今日の雲

    西村小市

  • 暖かを転がれ十円硬貨ゆけ

    黒麹 糀

  • 句書買つて誰かのまるの暖かし

    咲元無有

  • 母の手の皺は山脈あたたけし

    山内彩月

  • 稜線のうぶ毛めく木々あたたかし

    小川都

  • 暖かやリハビリシューズ新調す

    小倉あんこ

  • あたたかや掬へば泥の指ひかり

    赤松諦現

  • 梅割りに弾む寮生暖かし

    津軽まつ

  • 暖かやおっぱいをブラに掻き寄す

    篠原雨子

  • 暖かや人間駄目になりさうな

    なおじい

  • 暖かや後ろを向いてコイン投げ

    誠馬ノマド

  • 暖かや過去の留守電消去する

    ゆみづき

  • 暖かや剥がされてゆくトラテープ

    諏訪ヤス子

  • あたたかや画布へ消失点と線

    佐藤儒艮

  • 他界して程なきほどの暖かさ

    新右衛門

  • 暖かや豆大福に長き列

    岩本夏柿

  • 暖かや子牛の鼻紋採り終えて

    矢橋

  • 暖かや廃校の窓放たれり

    むじーじ

  • あたたかし糸がほつれたぬいぐるみ

    いちご大福

  • 暖かや猫の茶碗のよく売れる

    寺尾当卯

  • あたたかや蛇口のあれば子はひねる

    上村 風知草

  • ゆびさきに点字あたたかジャムの瓶

    山田菫舎

  • 暖かや地球はまるでチョコボール

    りりんご

  • 築三日掘つ立て小屋のあたたかし

    海音寺ジョー

  • 暖かき丘にネモフィラ百万本

    国東町子

  • 暖かや父の残せし書を開く

    蒼來応來

  • 春暖の光を練るや障子糊

    紅茶一杯

  • 風呂沸いてゐると子の声あたゝかし

    紺乃ひつじ

  • にゅるーりと貝の水管暖かし

    みやま千樹

  • シュプレヒコール波過ぎて暖かし

    加地祐作

  • 暖かき日や口に出てしまふほど

    たけろー

  • あたたけし植えかえるよう君を抱く

    カイセアキコ

  • この町の小さきバスの来あたたかし

    蓮花麻耶

  • サイレンをまねる番犬あたたかし

    このみ杏仁

  • 戦うドローン天空の春暖

    下村ひじり

  • 暖かや木の香りたつ椅子ひとつ

    楽花生

  • 犬の名は太郎と梅子あたたけし

    朶美子(えみこ)

  • 庭に出て独り言いふ暖かし

    金太郎

  • 暖かや和顔施となる辻地蔵

    富佐野ほろよい

  • 講堂の椅子あたたかな日なり壁

    帝釈鴫

  • 暖かや髪とひかりを編む朝

    坐花酔月

  • 暖かや花の事など隣人と

    野口日記

  • 補聴器を切つてあたたかなるしじま

  • 十円の木馬暖か遊園地

    アンサトウ

  • くちぶえは母校の校歌あたたかし

    清水祥月

  • ノーサイド蹴り出すボール暖かし

    吉 や

  • 暖かや尾をふり待てり店の前

    さとう菓子

  • なぜなぜの子にたじろぐも暖かし

    谷山みつこ

  • 遠浅の海の底まで暖かし

    荒木俊充

  • 暖かや吾子の寝息のハ長調

    河本かおり

  • あたたけしスポーツくじを五口買ふ

    城内幸江

  • あたたかや白優勢の牛の柄

    さるぼぼ@チーム天地夢遥

  • 何食らう暖かな日のウェルテル

    羅美都

  • あたたかや病院食の亀ゼリー

    小だいふく

  • 暖かや新装パン屋に人だかり

    東太

  • 暖かや信号機より鳥のこゑ

    中田ひで

  • ちびちゃんにちびちゃんにエサあたたかし

    山田蚯蚓

  • あたたかやおなじなまへのこひがたき

    渋谷晶

  • 海を見る男そこだけ暖かし

    あつちやん

  • 廃校を知らざる朝の暖かし

    鳥羽南良

  • 補聴器の電池の見舞いあたたかし

    昇華

  • 暖かや転調の指駆け上がる

    まあぶる

  • あたたかへ共に突入しませうよ

    林山千港

  • 暖かや赴任の島に一礼す

    竹春エリザベス

  • 半島の暖かさにも馴れにけり

    藤白真語

  • 改札機てふトンネルや暖かし

    和季

  • 五階まで蟻の彷徨ふ暖かし

    倉木葉いわう

  • 難民のおりたつ大地あたたかし

    緑の手

  • アルバムは捨てず開かずあたたけし

    岡田雅喜

  • 児の描くいびつの丸に雨温し

    夏の町子

  • 暖かや郵便受けは錆びしまま

    中根由起子

  • 暖かし外野てんてん三塁打

    石橋猿山

  • 暖かやパイをこぼるるクランブル

    露草うづら

  • 暖かや戸籍の×も私なの

    小川さゆみ

  • 佃煮の匂ふ谷中や暖かき

    たけぐち遊子

  • 蛇口から飛び立つ音の暖かさ

    世良日守

  • 暖かやカフェのドアベルカランコロ

    渥美こぶこ

  • 暖かやAの血液よく回る

    土屋ひこぼし

  • 暖けし勾配ろくじゅうごの鉄路

    反芻医

  • ライオンのピクリともせずあたたけし

    ももたもも

  • 水に浮くブリキの玩具あたたかし

    津軽わさお

  • 八甲田の水受くる土手暖かし

    津軽ちゃう

  • 暖かや新消防士降下中

    空野 兎

  • 側溝にマグネット昨日よりぬくし

    宮康平

  • 暖かやポテトの長い方が勝ち

    季切少楽@いつき組広ブロ俳句部

  • 暖かし眉間の緩む避難の子

    榊昭広

  • 一番上のランドルト環あたたかし

    山本先生

  • 暖かや波に遊べる昼の星

    いごぼうら

  • あたたかや「枕草子」の栞ひも

    真名女

  • 影みつつひとつに太るあたたかさ

    高橋寅次

  • 嬰児の息は乳色あたたかし

    風花まゆみ

  • あたたかやクロワッサンのやうに夫

    くま鶉

  • やちむんの魚紋笑むかに暖かし

    斎乃雪

  • 馬籠から妻籠へ嫁女あたたかし

    柳絮

  • 暖かや墨たつぷりと営業中

    佐藤志祐

  • あたたかな朝ノラ猫とエスケープ

    桃花@いつき組俳句迷子の会

  • 暖かや鐘ひとつ鳴る得度の日

    中島走吟

  • 暖かや校務分掌三年目

    亜桜みかり

  • 暖かや吊り革の手に「単語帳」

    染井つぐみ

  • 暖かや小さき舟を手に入れし

    也和

  • こんな俺でも良いよって暖かく

    せいしゅう

  • 海峡を抜ければ内地暖かき

    野々原ラピ

  • 暖かや雲吸い込んだかと思ふ

    るんやみ

  • 暖かや海を初めて見る犬と

    夏椿咲く

  • 死の話して生きること暖かし

    あきののかなた

  • 暖かや小窓にもれるモーツアルト

    たかこ姫

  • 暖かや笛吹ケトルゆるり止め

    村木年子

  • 暖かやマトリョーシカの赤き頬

    うに子

  • 暖かや濡らす切手の手に懐き

    二重格子

  • 暖かきこと言ひ合ひてあたたかし

    影山らてん

  • 暖かや臼ひき唄の保存会

    槌屋藤内

  • 足を取る瓦礫に風の暖かし

    理酔

  • 暖かや畝のひび割れぽつぽつと

    塩風しーたん

  • あたたかや雨のノイズを身に溶かし

    ちゃうりん

  • 暖かき風はまだらに吹き紛ふ

    たかみたかみ

  • 暖かや再びキリン生まれたり

    万寿果

  • だぶだぶのスリッパぱたぱたあたたかし

    TAKO焼子

  • 暖かやうぶ毛まぶしき退院日

    はにゃ

  • 暖かや抜糸にだけ来いと歯科

    イエティ伊藤

  • 暖かを出して四次元ポケットで

    鈴村朝人

  • 暖かやアルマジロにも柔いとこ

    閑々鶏

  • 暖かや犬の脚拭く日曜日

    東堂ナス

  • あたたかや呪ひのごとき貯古齢糖

    星乃ぽっち

  • 暖かや今日の吉方は南南西

    みのる

  • 春暖溜るガードレールの丸みかな

    夏風かをる

  • あたたかや子象の尿のながながと

    天陽ゆう

  • 暖かやイグアナ抱いて行く女

    写俳亭みの

  • イーストの呼吸は深し暖かや

    快晴ノセカイ

  • ぼちぼちと庭師の測るあたたかさ

    秀田狢

  • あたたかやポメラニアンの笑ひ顔

    ハチ太郎

  • 暖かく赤丸つける実習生

    藤 雪陽

  • 暖かや笑ひ顔してなまけもの

    笑松

  • 石垣の大岩の手に暖かさ

    やまだ童子

  • 暖かき雨やキネマの唄のごと

    日向こるり

  • 暖かや遠くの街が燃やされて

    龍田山門

  • あたたけし牛乳はこぶお兄さん

    うた歌妙

  • 春暖や今朝もまた遅延証明

    かなえの

  • 暖かやゆるめしタイのなびきいて

    石川聡

  • 暖かや空に満ちゆくプランクトン

    沖原イヲ

  • あまったるい春暖をワクチンとして

    でんじゃらすババア

  • 鳥籠にオウムを一羽入れ春暖

    富山湾

  • 重曹のラベルに砂糖あたたかし

    稲畑とりまる

  • 十二度を超えた田土やあたたけし

    ぐずみ

  • さら揃え削るえんぴつ暖かし

    星夢 光風

  • 暖かや幼なじみの樹木葬

    どくだみ茶

  • 葉シラミを潰す手黄色あたたけし

    丸山隆子

  • 白濁の空に飛行船暖か

    眠 睡花

  • 暖かや見飽きぬものに鳩の首

    西川由野

  • 暖かやバイエル弾む日曜日

    太之方もり子

  • ばっちゃまの輪ゴムの跡の暖かし

    芍薬

  • スピーチの語尾あたたかき副会長

    満る

  • あたたけし箱に溢るるひよこかな

    醒子

  • 暖かやくすねたガムのよく膨らむ

    牧野冴

  • 暖かく咲くやファミマの入店音

    里山子

  • あたたかや双子パンダに永久歯

    雪音

  • あたたかやみづの気配に胎をける

    句楽岡徨詩

  • あたたかし怪物育てたきほどに

    ツナ好

  • あたたかや優しくできぬときもある

    川村湖雪

  • 憂き一日の足指洗う暖かし

    清白真冬

  • 暖かや墓地の募集がありません

    加世堂魯幸

  • 暖かや鉛筆床に落ちる音

    曽我真理子

  • 合掌の爪の長さのあたたかし

    西田月旦

  • 観覧車まはす力や暖かき

    すりいぴい

  • 暖かやミセスロイドを買に行く

    喜多輝女

  • 暖かしそろそろ亀は岩となる

    若井柳児

  • 暖かやサインポールに歪む顔

    村上右佐

  • 暖かやおはなし会は中庭で

    竜胆

  • 暖かやきこきこきこと三輪車

    富山の露玉

  • アスファルト蔭のかたちのあたたけし

    桂葉子

  • 暖かや老ゆれば人は同じ顔

    前田麺

  • 暖かや缶ぽっくりのかこんかこん

    うからうから

  • 暖かやミルクブールの新商品

    かずポン

  • 用水の水の弾力暖かし

    うさぎまんじゅう

  • カサンドラへかたむける耳あたたかし

    駒水一生

  • 暖かやぬぬぬと自動血圧計

    まこちふる

  • からうじて土壁堪ふあたたけし

    武井かま猫

  • 暖かや尾はそれなりに振り子めく

    水野大雅

  • 放課後の四股名しりとり暖かし

    常幸龍BCAD

  • もののけのゐる物置の隅ぬくし

    はまお

  • 読経も越中訛りあたたかし

    吉谷地由子

  • 閉園の門扉半分あたたかし

    石田将仁

  • 暖かや妊娠線は湯気のやう

    詠頃

  • 温かき腕やこの夜の暖けし

    仁和田永

  • 珈琲の湯気に混じつてゐる春暖

    旺上林加

  • ひとかけの巣蜜頬張るあたたかさ

    干しのいも子

  • 籠り居の頁繰る書のあたたけし

    そめいゆ

  • 暖かやセールストークたどたどし

    古都 鈴

  • 葉物売る移動スーパー暖かし

    広島 しずか80歳

  • 暖かや土手に手ぬぐい敷き座る

    ひーたん@いつき組広ブロ俳句部

  • 暖かや本屋のレジの揃う辞儀

    大槻税悦

  • 暖かやザビエルに髪描き足せり

    千波佳山

  • 暖かや庚申塚の欠けに雨

    月硝子

  • 暖かやご近所さんは女優さん

    研知句詩@いつき組広ブロ俳句部

  • 暖かやわんわんバスの赤き舌

    洒落神戸

  • 暖かや石に汀の記憶あり

    門田なぎさ@金カル

  • 乗り継ぎのベンチの猫や暖かし

    M・李子

  • 窓枠は額縁あたたかき緑

    まどん

  • 春暖のなんと大きな河馬の子よ

    誉茂子@野の花

  • 暖かや洗濯槽の緩き渦

    みつれしづく

  • 街路樹の名札のかすれ暖かし

    音羽凜

  • 暖かや沖へ沖へと沖の船

    小豆白虎

  • 啼き止むを忘るゝ鳩や暖かし

    勘八

  • 暖かや持つ本の角ふやけゆく

    叶田屋

  • 暖かし三年ぶりのギターだこ

    くさ

  • 花柄のおくすり手帳あたたけし

    和山しなもん

  • 暖かや船便開くと木靴見ゆ

    sakura a.

  • 歯をみがく耳に鳥の音あたたかし

    井納蒼求

  • 暖かな雨の溜れり象の背ナ

    谷口詠美

  • 暖かやくしゃみ六発写真館

    克巳@夜のサングラス

  • 風ぬくし右に逸れたる足漕ぎボオト

    緒方朋子

  • あたたかや足の痺れて三回忌

    加賀くちこ

  • あたたかや乳房にぬとり牛の糞

    中鉢矢的

  • 暖かやお古の三輪車にベルを

    ペトロア

  • 募金箱へ小銭じやらじやらあたたかし

    樫の木

  • バス停の不揃いの椅子あたたかし

    深山むらさき

  • あたたかやカノポス壷の肺ひ臓

    林りんりん。

  • ゆふぐれはあたたか影を遠くへと

    はっしー

  • 腹いせに噛みつく猫やあたたかし

    多々良海月

  • 暖かく両手鍋(ココット)のよく歌ふなり

    足立智美

  • 暖かやバスタブ洗ふ手に力

    青柿

  • マーブルチョコ春暖の東京マラソン

    美月 舞桜

  • 暖かや出荷待ちたるベアリング

    吉野川

  • 片恋に雨暖かや明日も待つ

    あいのるみ

  • 庭の木の対生成やあたたかし

    かん かんし

  • 首筋がくくくと笑ふ暖かさ

    Kかれん

  • 積読本横目に見やる暖かさ

    千曜 桜

  • 2ミリほど背骨がゆるむ暖かさ

    からすちゃん

  • 暖かや妻の授乳を見やでみる

    いなだはまち

  • 春暖の紙床のあまやぐ白と白

    夏雨ちや

  • 暖かやウルトラマンになった孫

    ミモリ

  • 暖かや燦く海に汽笛のび

    鳳凰美蓮

  • 水門に漂ふ鳥の暖かし

    いたまきし

  • 暖かや日に銀色のうまい棒

    宗本智之

  • 五分後に届く返信暖かし

    清瀬ぴあの

  • あたたかや居間に土下座の父またも

    まちる

  • 暖かやソに♯乗る母のこえ

    井上のなめ

  • 十字架の常より映えて雨ぬくし

    対馬清波

  • 暖かや海の匂いの駅に着く

    辻野 花

  • 雨ぬくし忌日の帽子目深にす

    村上優貴

  • 暖かや嬰を引き抜く箱車

    峰泉しょうこ

  • 暖かや外宮の裏の黒うどん

    伊予吟会 宵嵐

  • 不定期の絵手紙ほどに暖かし

    ムーン貞子

  • 暖かやビクター犬の立てし耳

    香栄

  • 暖かや施設のはなし明日以降

    梓弓

  • 隅暖かし埃転がる速度

    玉野汐音

  • 猿山を離れぬ親子あたたかし

    一富士リリー

  • 暖かやゴリラの好きなゆでたまご

    ららら句らら

  • おはやうと言ふ人のゐてあたたかし

    はれまふよう

  • 暖かき日の古本の匂ひかな

    水蜜桃

  • あたたかや何しろ空は明るくて

    笠山静香

  • 暖かや主審副審みな甘く

    てまり

  • マイカーが高値で売れて暖かし

    小林番茶

  • 暖かや読む人もなき開拓碑

    和泉穣

  • 教室に吾なる顔の絵あたたけし

    戸部紅屑

  • 暖かや虎屋の羊羹虎模様

    文月あつみ

  • ほどく荷に本の匂ひのあたたかし

    巴里乃嬬

  • 暖かや船みなロープに繋がれて

    銀 次郎

  • 木漏れ日の暖か赤坂日枝神社

    浪速の蟹造

  • 暖かやちょっとしょっぱい目玉焼き

    かえるしろ

  • 江の島のタコ煎餅や暖かく

    東 湘輝

  • 暖かやボンネットに親指の跡

    空豆魚

  • 木の家に棲みて息吹の暖かし

    谷町百合乃 

  • 暖かやリングノートを新調す

    土佐藩俳句百姓豊哲

  • 暖かや板書の音の遠のきぬ

    くずもち鹿之助

  • 暖かや茶房の窓に墳墓あり

    岩橋春海

  • 暖かや今日来る客は猫嫌い

    苺井千恵

  • お若いと言はれる歳や暖かし

    慢鱚

  • あたたかや猫を育つる犬に乳

    中里 凜

  • あたたかや定規は線を測るもの

    ゐるす

  • 暖かし瓦職人梯子掛け

    HNKAGA

  • 暖かやはみ出しさうな住所欄

    港のパン屋

  • 暖かや石かと見れば犬の糞

    山口雀昭

  • 笑ひごゑぼわつと空へあたたかし

    主藤充子

  • 仏像の顔そこはかと暖かし

    ぼたんぴ

  • 暖かやゲイの漫画の二冊買ふ

    あらい

  • 修繕の済みし遊具の暖かし

    桃香

  • あたたかやサラダに少し添ふる赤

    風慈音

  • 温泉の町のからくり時計暖けし

    岡本 戎

  • 暖かやピンクの犬の飴細工

    青木豊実

  • あたたかやヘッドルーペのむしはかせ

    木ぼこやしき

  • 暖かや素振りの子からこんにちは

    たていし 隆松

  • 春暖の朝やケの日へバスが行く

    ダンサーU-KI

  • 風呂椅子に丸き穴ありあたたかし

    砂山恵子

  • 日暖かマサイのやうに持つ箒

    神山やすこ

  • 暖かや乳母車には五人乗り

    蔵原遼太郎

  • タンタタタン鳴らすパンプス暖かや

    田中ミノル

  • あたたかやあこのにぎつたグーのなか

    亀田かつおぶし

  • 裏表紙税は5%の暖かし

    フージー

  • あたたかくもどるふるさと 雨三日

    市橋正俊

  • あたたかし五本しつかり胎児の手

    まるちゃんにいさん

  • 特養へ家内入れる日暖かし

    川島欣也

  • ボランテイア休暇取る日の暖かさ

    加和志真

  • 暖かや歌行灯でうどん食む

    ひすい風香

  • 暖かや耳からセロトニンこぼる

    三河朱奇

  • テカテカの学ランの子ら暖かし

    久我恒子

  • 暖かや鳥葬は程なく了はる

    葉村直

  • 洗車機の列あたたかき休日に

    梅鶏二号

  • 断食の一日の縁や暖かき

    くろけん

  • 暖かやスマホで探す二食付き

    松本裕子

  • 泥畦のひびに一雨暖かし

    吉田竹織

  • あたたかや順番待ちの授乳室

    植木 彩由

  • 暖かや眼瞼痙攣をわらふ

    鰯山陽大

  • 暖かや人のあふるる貸農園

    田中ようちゃん

  • ポップスのかかる理髪屋暖かし

    杉尾芭蕉

  • 今日死んだって明日も暖か

    羅蒐

  • 用があり行くところあり暖かし

    ひだ岩魚

  • 学帽のフェルトふくらにあたたけし

    at花結い

  • 暖かや大路を疾き車椅子

    京野さち

  • 暖かやノートルダムに大工団

    青空まる

  • あたたかや柄杓の失せし手洗場

    君島笑夢

  • 暖かや空をガジュマル締めつける

    南風の記憶

  • 落書きのモナリザうふふ暖かし

    花咲明日香

  • 暖かや宅配便の停まる家

    ぎんやんま

  • 江ノ電の席を譲られ暖かし

    田村利平

  • 暖かやマジシャンの鳩みな眠る

    GONZA

  • 波ひとつ詩歌ひとつの暖かさ

    ぱぷりかまめ

  • 向かひ合ふ臍と天井暖かし

    妹のりこ@金カル

  • 暖かき蠢く字画二十一

    長操(おさみさを)

  • 暖かやカチューシャの歌歌う妻

    浜友輔

  • 暖かや残り時間の使い道

    宮川武久

  • あたたかな夜の国道の横断す

    竜田側

  • 暖かや黒き犬の顎に白髪

    立石神流

  • 暖かやスワンボートにある瞼

    夢見昼顔

  • 春暖の列車は朝を繋ぐ星

    真冬峰

  • あたたかな忘却の日の詩を愛し

    三泊みなと

  • 暖かや揺れるおもちゃの忙しさ

    向原かは

  • 人により人に為る人暖かや

    法典

  • 暖かや巨岩を櫂で指す水夫

    瓦すずめ

  • ユニクロを着てゆくニトリ暖けし

    斉藤百女

  • あたたかや和尚がオープンカーで来た

    立部笑子

  • 暖かや電話の女、誰ですか?

    あやっぺ

  • 暖かやレゲエ流るる美容院

    山脇 和寂

  • ほんたうはあこにあひたしあたたかし

    山内三郎

  • 暖かや石垣の息やはらかき

  • 繰り返す鳩のポーズやあたたかし

    夏草はむ

  • 暖かや今年は異動ありません

    江良 中

  • 春暖や金婚の日の淡々と

    あらら

  • 暖かし雨に濡れいし藁匂う

    大村真仙

  • 春暖や車椅子貸し出しのビラ

    笑酔

  • あたたかや本土のパンを食むデッキ

    薫夏

  • 赤飯の届く夕べや暖かし

    宗平圭司

  • 暖かしビタミンデーと言ふ教授

    シュリ

  • 春暖や老舗茶房のペシミスト

    入口弘德

  • 暖かや夜が雫になるという

    高遠見上

  • 母さんに子をみせているあたたけし

    大野美波

  • あたたかな雨や隙間のイートイン

    謙久

  • 暖かや国語のプリントの印字

    インダクタンス

  • 暖かや手首に糠のにほひして

    山田蹴人

  • 暖かや猫のトイレは掃除中

    奈良の真

  • 暖かや会食恐怖症の猫

    光峯霏々

  • 廃校の黒板アート嗚呼暖かし

    きゅうもん@木ノ芽

  • 暖かや駱駝はむねに鈴さげて

    藤咲大地

  • 暖かや騙し絵館へ騙されに

    居並小

  • 新ミシンは足踏み式やあたたけし

    常盤あけび

  • 暖かや石見訛りはきつくない

    のつり

  • 暖かや大講義室のぎゆうぎゆう

    久留里61

  • あたたかや砂嘴まるまつてまるまつて

    石浜西夏

  • 砂利の泣く暖かき雨参拝す

    花和音

  • そちこちと掃除機すべる暖かし

    じょいふるとしちゃん

  • 戦争を見ているこの暖かきに

    カオス

  • 春暖や深き息継ぎ高きサビ

    ひぐちいちおう(一応)

  • あたたかやこんなところで知った顔

    峰 乱里

  • あたたかやつくゑひとつぶんのゐばしよ

    ありあり

  • そちこちに山ごろり大和暖かし

    火炎幸彦

  • ぎぃぃぃと開けて暖か焙煎機

    柳浦総師

  • 暖かやビジネスバッグ軽き夕

    五々寛太

  • 暖かやダンプの左折見上げる子

    金朋かいと

  • 暖かにひかりあふるる北枕

    武者小路敬妙洒脱篤

  • 暖かき日のレコードのノイズかな

    Q&A

  • 暖かや投網準備の舫ひ船

    達坊

  • 暖かや昭和歌謡を聞く夕べ

    中山白蘭

  • 暖かや開いた跳ね橋待つ時間

    鶴屋桃福

  • 暖かや老舗ホテルのクッキー缶

    瀬央ありさ

  • 暖かや新顔並ぶ停留所

    千風もふ

  • あたたかやへのへのもへじに似てるひと

    森 日美香

  • あたたけし杣道探す赤テープ

    山くじら

  • 円空の十二万体暖かし

    永想

  • 春暖の空よ深々水分子

    水木合歓

  • 浅草の老婆の英語あたたかし

    矢野貴子@金カル

  • 跳ねかへるシャボン暖か蒼き犀

    あるる

  • 暖かな土埃り舞う生家跡

    さくやこのはな

  • あたたかや貸し農園に出前館

    さぶり

  • あたたかや胎の子やっと三センチ

    千暁

  • 縁側の暖かや今日から無職

    江藤 薫

  • もう爪伸びしかひとりの暖かき

    睦 陽花

  • 暖かや四日めのオリエンテーション

    麻きなり

  • 暖かやカルメラ焼きは売れません

    丹波らる

  • 暖かや戦禍の街にあるパン屋

    (野々之)乃の

  • 暖かや荷背負ひたささうな駱駝

    藤田康子

  • かくれんぼの子と目が合ってあたたかし

    田中耀

  • 暖かや炊きつめらるる飴のあわ

    雨野理多

  • 暖かや君の合図のクラクション

    天野倖雪

  • 津波の街朝市に沸く暖かし

    古賀ちん

  • 暖かや鷹女にはさむ栞選り

    久蔵久蔵

  • 暖かや移動図書館待つベンチ

    文月

  • 暖かや双子の笑ふベビーカー

    よかわもりお

  • 渋谷あたたか狭小店したたか

    夏立也

  • 暖かに淀のつつみを帰らばや

    矢嶋博士

  • 暖かやゴルフグローブ縫う日々を

    銀子@ノエル

  • 大仏は確かに美男あたたけし

    小林弥平

  • 暖かや糞を避けゆく象の足

    石井瑩

  • 樹に付ける木の診断書暖かし

    黒蜜かりんとう

  • 金モール海自の娘あたたかし

    風子@ノエル

  • 雲切れて石敢當の文字ぬくし

    時まる

  • 暖かや太閤守る焔硝蔵

  • 暖かやへらへら払う延滞金

    ほしのあお

  • 暖かやチェックの柄の車椅子

    多可木@ノエル

  • あたたかや色留袖のしつけ糸

    鶏白@ノエル

  • 暖かや宿直室に用務員

    平坂謙次

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