【並選】
恐竜の図鑑へ栞夏休
小藤たみよ
まず母へ空席待ちの夏休み
川辺世界遺産の居候
万華鏡ひとつ造つて夏休
渋谷晶
とれたままのボタンひとつ夏休
夏雨ちや
着付けられこけしになった夏休み
澪那本気子
金髪のわたし爆誕夏休み
田中紺青
トランペット孫持つて来る夏休
りんごのほっぺ
夏休み臍の転がる海、畳
妹のりこ
いつも何かの係になりて夏休
福田春乃
砂滑や離島へ向かう夏休
雑魚寝
風にのるハト羨まし夏休み
林口竹
小麦からナン作りたる夏休
野口真砂輝
避難所暮しつづく今年の夏休
コーノ凡士
形而下の溪の鳥骨夏休
トラヴィス ビックル
川の名のあらたむ場所へ夏休み
石神湖畔
溜息で米とぐ昼や夏休み
紅タエ
紺青の暗き水底夏休み
市橋正俊
口遊む見知らぬ校歌夏休
佐野明世
鶏小屋の前にポーズの夏休
中村笙平
シーグラスかわきてをはる夏休
一寸雄町
でたらめなうた口をつく夏休
也和
押し花と暑中休の伯母の手と
棗椰子(なつめやし)
兄ちゃんの恋それ夏休みのせい
アンサトウ
草を喰む音満つ小屋よ夏休み
梨山碧
地球の誕生日はいつ夏休
阿山きし
夏休み数独つくるほうが好き
千暁
夏休みバックスペースキー連打
広瀬康
夏休五十回目の逆上がり
無何有
夏休音の響ける職員室
岡田道一
タモ持って出ればアリバイ夏休
岬ぷるうと
濃緑を絡めたる髪夏休み
菅井香永
宿題が揮発してゆく夏休み
久森ぎんう
夏休み手引く弟丸い顔
猪飼篤彦
胸膨らみパチンと弾ける夏休み
玉置鈴
夏休み漫画のそばの広辞苑
檜鼻ことは
教室はただの暗がり夏休
二重格子
原色の音楽に倦む夏休
千夏乃ありあり
夏休歯科に火の鳥十三巻
西川由野
ばあちゃんの享年いくつ夏休
鬼殻
夏休給食の鍋磨きたり
ニリンギ
リビングへ大き模造紙夏休み
平良嘉列乙
夏休まづは二匹の散歩から
ぐでたまご
ばあちゃんの肉なしカレー夏休
谷川ふみ
夏休み転生なんて有るわけない
桜月夜
じっちゃんには見えぬあやかし夏休
空木花風
夏休コップはオレンジ花模様
尚茶
旧道は異界へつづく夏休
ゆみづき
ぎやうさうもじくうも歪むなつやすみ
板柿せっか
右側を外す補助輪夏休
そうり
採血の針の鋭角夏休
野井みこ
初めてのホストファミリー夏休み
菊池克己
ちっぽけな嘘でまっくろ夏休
杜まお実
トップバッター転校しちゃう夏休み
満る
夏期休暇辻の地蔵の笑いけり
青野遊飛(蚊帳のなか)
校庭のフェンス乗り越へ夏休
田中美蟲角
裏山と前浜の日々夏休
はなぶさあきら
古書街のワゴンにサガン夏休
梅朶こいぬ
夏休み流るる雲の名付け親
蓮田つばき
もくもくの雲の中身は夏休
藤永桂月
夏休み屋根裏に聞く冒険譚
洒落神戸
夏休み美学全集五年越し
桂葉子
夏休み猫の額は虎刈りに
気のまま風
お休みの半紙がドアの夏休
さぶろう
標本の草の臭いや夏休
北の星
夏休み免許合宿三日目
名出 結希人
映画なら音楽の入る夏休み
風蘭智子
夏休のバイト太陽恨みつつ
野地垂木
夏休み空へ散らばる詩の欠片
さいたま水夢
夏休み売ります宿題付です
つまりの
会話の予行夏休み最終日
新井ハニワ
ネタ帳にあれもあったと夏休み
だてまき
眉毛まで被る冷えピタ夏休
鷹見沢 幸
高祖母の祖母の名を知る夏休
御成山
公園へ秘密のえさや夏休
小田ビオラ
通知簿の所見尾を引く夏休
太之方もり子
月へ行くための貯金や夏休
里山子
石膏の右脚匂ふ夏休
砂楽梨
夏休み子らに人気の郷土史家
星田羽沖
ママの持つ鉢に双葉や夏休み
さとうナッツ
子連れの担任に出会う夏休み
きべし
あの部屋のあの戸開ければ夏休
風花美絵
夏休みマリーンルージュは眺めるだけ
団栗あんパン
夏休み京を賑はすもののけ展
奥田圭衣
宿敵の関数待ってろ夏休
斎藤さんけん
故郷の夜の暗さや夏休
とも子
山盛りの小さき折鶴夏休
沖原イヲ
猫の髭もて決闘ぞ夏休
小だいふく
ワイドショー長し夏休が終わる
となりの天然石
なにもかも消音モード夏休
松坂 コウ
海の凪帰る家なし夏休
一雁低空
ヨーヨーは萎み夏休は褪せて
清水 三雲
夏休み姉に教はるタッチターン
理真
耳病みて水にあこがる夏休み
S・葉子
バス待ちの列短くて夏休
篠雪
指笛が島のみやげよ夏休
花屋英利
夏休み海の好きな子嫌いな子
風花まゆみ
櫟の木とおと飛び立つ夏休
くま鶉
夏休み籠いっぱいの明日はぜろ
オニチョロ
入り日まで海をはなれぬ夏休
夜ノ森ムーミン
もの憂げな人体模型夏休
くさ
満天へ猫座描きて夏休み
どくだみ茶
夏休君の匂ひがしたような
倉森愛華
乗らばあの夏休へとゆく夜行
長谷川水素
パフェが来た家事の隙間の夏休み
相沢薫
夏休み従兄四人と置き去りに
石岡女依
スーパーの試食・空腹・夏休
青井えのこ
子と釣りを頬かむりして夏休
亀亀子
四割の家出妄想夏休み
笑姫天臼
籍入れし吾子と飲む酒夏休
一井蝸牛
夏休み幸福駅の切符買ふ
琵琶湖のおばさん
母さんの植物採集なつやすみ
冬島 直
夏休友の宿題まだは嘘
久米穂風
喪失や隠れ煙草の夏休
すがりとおる
砂浜は臍の虫干し夏休み
鵬
茶道部がたまに来ている夏休
石本コアラ
夏休就労ビザの再申請
富山湾
百均に工作のネタ夏休み
老人日記
夏休み来いつはりのわたしバイバイ
大岡秋
夏休海賊島へ上陸す
木村カズ
少年のままで居られぬ夏休
月城龍二
一本の大樹を友に夏休
中根由起子
豆記者のバイクパッカー夏休
陽
風抜けてページ捲れる夏休み
つくばみらい亭
両手もて皆で巨樹抱く夏休み
いこん
夏休み祖母にカレーをねだる母
世良日守
計画のBプラン許可夏休
せいしゅう
小三の木登りできた夏休み
ヤヒロ
額装の白き余白や夏休
江良 中
夏休知らない星に降りてみる
富田健朗
騒がしい鶏小屋開ける夏休
小豆白虎
朝の河童橋私の夏休
山姥和
鯉のたり東御苑や夏休み
水間澱凡
水のない造船ドック夏休
すりいぴい
有平棒さがす約束夏休み
広島 しずか80歳
ヒロシマが隣に座る夏休み
塩の司厨長
ダム鳴らすブルースハープ夏休み
川澄揚餅
コントラバス肩掛け進め夏休み
楊梅江風
三度目の初恋日記夏休
あさのとびら
夏休み読書家となる母も子も
雨李
レジ締めの作業任され夏休
秋野しら露
夏休最後は空も遠くなり
はごろも856
寝台の窓過ぐホーム夏休
三津浜わたる
腸内の細菌増やす夏休み
羽衣ノエル
卓球台下の陳列なつやすみ
沢胡桃
夏休太陽生まれのやうな声
四條たんし
夏休み東京ドーム弾けそう
夏風かをる
島に種仕込む奇術師夏休
司啓
雨降りの水やり当番夏休
石原しょう
夏休祖父手ほどきの竹細工
花仮面deノエル
夏休なんといまいましきおでき
鳴海薫子
患者衣短し夏休の爛れ
加座みつほ
御朱印を待つ一時間夏休
Q&A
恋文を槍から飛ばす夏休
種種番外
えんぴつは尖らせたまま夏休み
藍野いお
焼きそばのジュッジュと焦げる夏休
叶田屋
夏休み土管抜ければ銀河系
弘中しかもり
固まりし絵筆に砂や夏休み
糺ノ森柊
夏休ダークサイドの用済ます
冬のおこじょ
稲架小屋の陰に集合夏休
ろまねす子
夏休ぞわり茶柱噛む社務所
山城道霞
図書室はテディベアの黙夏休み
はんばぁぐ
夏休財布に二千円五枚
太平楽太郎
時差ぼけとキャリー曳きずり夏休み
ひろ志
夏休み絵日記に残れる砂のつぶ
一型
夏休眉間の皺を伸ばしゆく
たかはし千百
食卓にクレヨンの跡夏休
岡山小鞠
眼前の日記裂かるる夏休
曇ゆら
囁きてうごく十円夏休
ひねもす
黒々と祖父母の家や夏休
きつネつき
短パンの大人乗り込む夏休み
みつれしづく
パラパラ漫画の修正夏休み
青空まる
イヤホンの縺れる夏休み最後
着流きるお
川遊び兼水質調査夏休み
柚木みゆき
暗記した「雨ニモマケズ」夏休
一日一笑
夏休み山小屋包む夜黒し
はまお
古書肆に読むあそびの落書夏休
夏 六葉
全て毒水も酸素も夏休
星醒
夏休の色鉛筆の偏り
西村柚紀
真つ白に終はり来たれり夏休
黒麹 糀
生真面目を限定解除夏休
鳥羽南良
夏休みゲーム実況初投稿
ぜのふるうと
アスファルト融ける夏休みの無音
坂家梨子
沈下橋くぐるサップや夏休
玖良咲
少年の総身で過ごす夏休
若井柳児
夏休しんと影立つ飼育小屋
西野桃果
「なりたい自分」百個書き出す夏休み
春那ぬくみ
時差ぼけの眼に陽の眩し夏休
井納蒼求
草ストロー吸って吐く真似夏休
つくも果音
夏休昼の太陽うごかない
壱太
夏休ロマンスカーは最前席
小川テル子
デパートに水族館来る夏休み
谷山みつこ
夏休父が切り裂くダンボール
アムゼルえりこ
Gコード音色となりし夏休み
竹内ユキ
石棺の骨は不足や夏休
ペトロア
玄関の雑巾清し夏休み
川屋水仙
高速を真直ぐ北上夏休
小山 晃
吾子笑いクジラは歌う夏休
八光地蔵
烏帰す門の施錠や夏休
野山夕理
解体と塩素のにほひ夏休
陽花天
三世代プリクラを撮る夏休み
云々 美雲
夏休み皆逞しき足をして
詠頃
日に一合炊き夏休過ぎにけり
男鹿中熊兎
推敲を深掘りしたる夏休
青柳修平
焼そばのラップびしょびしょ夏休
木ぼこやしき
病棟に残る三人夏休
小川野雪兎
おそろひのビーチサンダル夏休
ちゃあき
夏休み名字が変わるかもしれない
熊のまさきち
月もとは地球の破片夏休
美織
満点を取らない子から夏休み
石浜西夏
糊絞る敷布の重さ夏休み
朗子
ナツヤスミトモダチミーツケタ廃校
吉野川
隣人の朝のヘヴィメタ夏休
山羊座の千賀子
今頃は鯨の町を夏休
きのえのき
走り根につまづき駆ける夏休
松元転石
図書館の岩波文庫夏休み
堀雅一
帆引き船膨らむ最後の夏休
sol
夏休初ひこうきの無重力
縞ふみ
透明な檻じり貧の夏休
三尺玉子
通学路飼い犬連れて夏休み
立山穂高
夏休妖語る闇もなほ
山 ゆり
めし炊いてめし炊いてめし炊いている夏休
田季たまき
飲む喰う人誰かしら居て夏休
楽椿
夏休み「ただいま」のポッケに切符
服部勝枝
朝ドラの筋のつかめぬ夏休
火炎幸彦
イグアノドンをガオォと仰ぐ夏休
北欧小町
夏休くにゃくにゃ曲げる吾の背骨
宥光
夏休二泊三日の目の手術
岡崎秀惠
夏休み鞄の底のピルケース
城内幸江
実家のベッド死海めく夏休
亘航希
星空の観察デビュー夏休み
黒蜜かりんとう
日を追へば酸くなりにけり夏休
沙一
立ち漕ぎのチェーン外れて夏休
定位置
夏休母のメイクは朝五分
丹波らる
夏休み従兄の本に「しやくようしよ」
原 水仙
すなはまに足裏仰天なつやすみ
峰 乱里
夏休留守番といふ奉仕の日
石塚碧葉
鉛筆汚れの上履き夏休
ふわり子
一等星探す夜更けや夏休み
大
夏休み探してみます道祖神
花はな
夏休澄ました表紙の課題図書
ゆすらご
大人買いして始めたり夏休
佐藤香珠
夏休み鯱鉾に城付いてをる
しゅうへい
家じゅうに砂粒多き夏休
たむらせつこ
お試しで出る賞レース夏休み
鳥田政宗
給食の献立眺む夏休
紅紫あやめ
校庭の芝蒼となる夏休み
ひらた彩雲
いいねせむあたしんぢやない夏休
嶋田奈緒
スーパーに増えし母と子夏休
髙見艀舟
夏休タウンページに押花す
綱川羽音
模造紙にデスラー艦隊夏休み
二十八
夏休み入国審査は三時間
不二自然
ワイシャツの襟皆白し夏休
槇原九月
大食ひの素質開花や夏休
野州てんまり
「かたたたきけん」夏休みは除外日
津々うらら
いとこ連れうさぎ当番なつやすみ
谷本均
飼い猫のおちおち寝られぬ夏休
まろのり
卵焼にカニカマ母の夏休
月枝いと
真白な鳴門海岸夏休み
酔蚊眼
干満の刻を覚えて夏休み
松前 三月
海柄の宝石箱へ夏休
帝菜
夏休みのうたた寝パンは過発酵
ちょうさん
隧道口の蔓引かば夏休
森2五歩
日本の重心ぐらぐら夏休
だっく
夏休は雨NISA積み増し成る
オアズマン
夏休み時間つぶしの広辞苑
上津 嘉子
校庭が猫の学校夏休み
剛柔
恋をして家族疎まし夏休
ほしのあお
公園の所在なき犬夏休
夏 しのぶ
父さんはいない絵日記夏休
対馬清波
夏休み角帽かむり父と会い
哲山(山田哲也)
巡回の校舎は無臭夏休み
空山プラネタリウム
夏休みどこかしら似る従姉妹たち
渡海灯子
ガチャ五回手首返して夏休
京あられ
ネオン街灯る夏休みは孤独
酒天わーい
ここからはナビを離れて夏休み
玉川 徳兵衛
コロナかよ夏休前の大休み
藤鷹圓哉
教室は残り香ばかり夏休
福井桔梗
画布に×書きなぐりたる夏休み
赤尾てるぐ
手帳にもう火曜の仕事夏休
佐々木ヨウジ
夏休巡りしふたつ念仏寺
中野風鈴
午後五時に出口集合夏休み
坂口いちお
泣く事もお酒も覚え夏休み
うはのそら
合宿所の盥泥水夏休み
花和音
夏休の課題「青空(そら)の設計図」
赤馬福助
夏休圧倒的な青い空
大川あむ
捲れた皮を日誌に貼った夏休
房総とらママ
実家の店片付けている夏休
イサク
生垣に赤を足す父夏休み
梅田三五
夏休里の畳の広さ知る
うさぎ柚和
馬か犬か惑ふ絵日記夏休み
能研ショテカ
夏休キャリーバックにバンダナを
dragon
貼り出さるる乗客リスト夏休
灰色狼
また虚貝みたいな夏休か
岡根今日HEY
夏休の店番膝に課題図書
笹 靖子
夏休教師脱ぎ捨てママになる
飛来 英
牛乳のあればいいさの夏休
寺嶋杳杳
夏休み節電だって大時計
ゆきなごむ
織姫はベガと知った子夏休み
はれみちる
駄菓子屋の釣り竿セット夏休み
一港
夏休み砂場にすくと草の薹
みゆむうしば
井戸ポンプの順番競う夏休
増山銀桜
廃校の庭木剪定夏休
岡井風紋
客層が開幕告げる夏休
平山仄海
フィギュア吊げ聖地巡礼夏休
杉岡ライカ
保護猫のやんのかステップ夏休
干しのいも子
夏休駅にこだます点呼かな
四丁目
夏休み清画伯が居たよぅな
立町力二
夏休私鉄で二駅の田舎
佐藤ゆま(歯科衛生子改め)
風呂窓の斑黒々夏休
愛柑
夏休ダミーガラスの死を吊る子
蜘蛛野澄香
夏休み子供に借りる「ああ無情」
碧萃生
上司の愚痴聞かされる宿夏休
けーい◯
黙祷を呼びかける声夏休
井上鈍句
夏休父の一日もらひけり
立歩
図書館の衝立席や夏休み
そめやまさみ
夏休み絵日記帳のタッチペン
みうらけんじ
見え消しのままの定款夏休み
成瀬源三
革靴やゆつくり磨く夏休み
迫久鯨
新紙幣透かして見せる夏休
舟御前deノエル
新卒の手帳は真白夏休
王朋亡
はまなすの乗船メダル夏休み
オキザリス
真つ白にバイトで終わる夏休
大谷如水
夏休み終わり間近に髭を剃り
小湊 八雲
解剖のページは白紙夏休
椿 佳香
夏休み今日も烏の餌漁り
高橋 基人
モーニング水二度足され夏休
青い空加納
四十日は偉大な数詞夏休
恋瀬川三緒
夏休み鮭・梅・昆布・シーチキン
さくら悠日
九年ぶり『こころ』語らふ夏休
宮井そら
蛇口よりきらめく水や夏休
石塚彩楓
夏休天気記号の二重丸
ルーミイ
古民家の床の張替へ夏休
むったん
夏休み五頭龍探し空見上ぐ
下野海
野良猫を飼い始めたり夏休
くぅ
試験管の血の凝る匂ひ夏休
無弦奏
ランニングシャツのてれんと夏休み
寺尾当卯
夏休み父の白髪を研究す
無花果邪無
明日から夏休みだからあやまった
秋雪
ポケットの飴玉どろり夏休
Dr.でぶ
電話待つ夏休み夜八時半
石原 由女
親子して坊主で帰る夏休
月影 重郎
墨あまりむちやくちや書きや夏休
夕虹くすん
タコ糸にスルメ括った夏休
はるく
夏休母の病室にて読書
伊沢華純
波引いて鏡の浜や夏休
香羊
夏休みピアス片方ころがつて
鯨尺
夏休そこだけ白いカレンダー
とりゆふ
夏休赤道に線なかりけり
陽光樹
夏休み帯のめくれた課題図書
空乃さゆり
子の年はずつと変わらぬ夏休
あねもねワンヲ
弔問の従姉妹とジェンガ夏休
千代 之人
小波をただ蹴る遊び夏休
鈴白菜実
先輩の怪談外は夏休み
佐野ちゃり
夏休膝と踵のカットバン
馬門宗太
ただ雲を見る夏休一日目
藍創千悠子
玄関の泥靴どたぐつ夏休
愛燦燦
黒き雨憂ふあの日も夏休み
原貼女
父と子の無言のバトル夏休
露崎一己句
逆さまの壺刺さる庭夏休み
野原茉莉
七合目まで来たが下りの夏休み
藤咲大地
鼻折れの粘土の象や夏休
葉月庵郁斗
夏休み現場の父を描く7時
紅塩寝子
青空にシャチを見上げる夏休
なかの花梨
じっくりと暇の解剖夏休み
島田ポン吉
銀賞の空想日記夏休み
月谷 日耀
ドードーに会いたし夏休ながし
嶋村らぴ
夏休のストリップショウいいにおい
山崎なお
鉄棒に逆さの町や夏休
香依蒼
夏休み俺魂見ちゃったよ
時小町
太陽のひび割れてゆく夏休み
まぐのりあ(蚊帳のなか)
家族皆丸い鼻孔や夏休み
華風ルナ
ランドセルぶん投げ夏休始動
西村青夏
会津弁マスター祖父と夏休
井田みち
吾子と吾の風待ち港夏休
武田ラーラ
水筒の名前剥げたり夏休
河島 八々十
里子から手足口病夏休み
奈良の真
自転車が四台家に夏休
細木さちこ
夏休バケツの舟や右回り
斧 的部
「ヤエー」投げ合ひバイクらの夏休
酔下弦
出来立ての友の見送る夏休
田邉真舟
全敗のお絵かき対決夏休み
霧 澄渡
教室のオルガンの黙夏休
河上摩子
他所の子にもナポリタンだよ夏休
三上 栞
とうさんとうどんをこねた夏休み
沢 唯果
ばあちゃんちオロナインどこ夏休
西田月旦
高山の旅が最後や夏休
林真紗湖
逆上がりできぬまま夏休み過ぐ
なおじい
保安検査終へ夏休へざぶん
羊似妃
消えさうな夜へ漕ぎだす夏休
佐々木 一栗
夏休み長し南紀のぶつぶつ川
吟 梵
夏休まさか求婚されるとは
吉 や
ゾリゾリと髭剃り音の夏休み
よみちとせ
夏休赤いジープに乾く泥
橋本有太津
夏休み一輌で行く従兄弟ん家
京野さち
暁の秘密の樹へと夏休
地球人
夏休みいちばん高い木に登る
山口葵生
水遣りを忘れて十日夏休
ももたもも
トーストのバターが溶けし夏休
滝美音
面談の母は饒舌夏休
滝上 珠加
夏休み待てぬとビー玉の気泡
野山遊
進学を蹴ってバンドの夏休み
藤里玲咲
夏休ジュースしぼりのお小づかい
うすい木蓮
夏休み蝉の死骸のような父
深町宏
夏休み成虫の翅ひしやげをり
海野青
『舞姫』の教材研究夏休
東原桜空
とりあへず鳥の子用紙夏休み
長谷機械児
潮騒はまだ三拍子夏休み
川蜷
夏休み都会の水のカルキ臭
そうま純香
ネコバスの各基地停車夏休み
村木年子
米穀店と名のるうどん屋夏やすみ
乃の
夏休友と見せ合うMy詩集
井上鈴野
カレンダーの豊かな余白夏休み
くぼたみどらー
「吉山君家出したって」夏休
ピアニシモ金カル
上京のタップを降りて夏休
真喜王
OB球拾う火ばさみ夏休み
永田千春
夏休ひとり食卓の千円
みずくらげ
夏休わが家の水のうまきこと
細葉海蘭
水底へ女神の硬貨夏休み
剣橋こじ
宿坊の犬の目覚まし夏休
刈屋まさを
校庭に猿の居座る夏休み
GONZA
夏休まづは居留守を学びけり
蘭丸結動
色褪せしトットちゃん読む暑中休
じょいふるとしちゃん
夏休み鶏の温度の卵かな
文月蘭子
カルピスの割合論や夏休
多々良海月
我儘はブンブン回せ夏休
阿古いつき
夏休みドリル三冊了へプリン
沖庭乃剛也
ビジネス書うっちゃからかして夏休
亀山酔田
ショッピングモールに漂ふ母の夏休み
高木音弥
紙飛行機飛ばして折って夏休
小田嶋隅雀
借りパクの色鉛筆や夏休み
めでかや
牛どもがぬおつと起きる夏休
わたなべ☆いつせい
夏休バイトリーダー任されて
小田毬藻
夏休今年もピザの端焦がし
足立智美
かけ足のかたちで寝る子夏休
芋 二郎
ワンマンカー二人で揺れる夏休
広瀬八重桜
木の上に子等の声する夏休み
風の鳥
夏休首の真白きエピソード
あるる
時給てふ言葉覚へし夏休
あたしは斜楽
短編を選る父の書架夏休み
秋津穂 実
つくばいにエー玉八つ夏休
兎野紫
夏休ピース・仁丹匂ふ祖父
坂本 羊雲
夏休み階段は砂浜に溶け
阿部油
夏休炊き出し担うボランティア
新濃 健
夏休一番乗りの自習室
しみずこころ
ジップライン尻で風切る夏休
亀田かつおぶし
星座とは霊の戯れ夏休み
トマト使いめりるりら
また君は美しくなる夏休み
風来坊健丸
満帆の音や夏休の初日
宇野翔月
絵日記はスイッチバック夏休
井上美月
清らなる川まで遠出夏休
池田 凜
夏休来たるのつけよりへろへろ
空井美香
下駄箱に残る上靴夏休み
有田みかん
拇ぷくり石亀ヌメリ夏休
鈍亀
夏休み転校生のまた一人
あさぬま雅王
夏休の父ハモニカを独占す
おかげでさんぽ
信号も標識もない夏休
喜多丘一路
ピザ生地を練る吾子の手や夏休
リカ
被災地の郷や戻れぬ夏休
比良山
手解きは従姉夏休の土蔵
らん丸
あたらしい名字はきらい夏休
紅三季
水やりのホースぐつたり夏休
沼宮内 かほる
京を曳く法被姿や夏休
メディックス千里
同僚は潜るOL夏休み
加藤多作
作文破る親子喧嘩や夏休
白井佐登志
夏休み私服で会つただけのこと
野ばら
太陽と親友になる夏休
Kかれん
樹の上に小屋造る音夏休
まるかじり
夏休が無限ループするSFを生きたい
羅蒐
出鱈目な夏休みの歌繰り返し
亜桜みかり
しおしおと家出未遂の夏休
赤坂みずか
ジーンズの似合わぬ君の夏休
橋本鳩子
全巻を耳鼻科で読んだ夏休
まるにの子
帰宅部にもときめく権利夏休み
伊予吟会 宵嵐
夏休かばんのなかに残ってた
正雪
図書館の席は窓側夏休み
渡邉花
夏休み知らないバスに乗ってみる
空木眠兎
新札にまだ触れもせず夏休
秋野木吾
糸鋸のくきこぎくぎこ夏休
北藤詩旦
正直に届けた百円夏休み
馬場めばる
夏休らしき顔乗る一号車
香田ちり
服にじいちゃん家のにおい夏休
江口朔太郎
抽斗に名札を寝かせ夏休
くずもち鹿之助
夏休焦がし醤油に燻されて
常然
校庭へステージトラック夏休
春蘭素心
尊徳がひとり本読む夏休
かん かんし
ヒロシマを探検するぞ夏休み
sekiいつき組広ブロ俳句部
アルプスを望む湯船や夏休み
江見 陣暮
円グラフ壁に貼り夏休み来る
匹田小春花
時代劇観せし校庭夏休み
津軽わさお
息つぎができた絵日記夏休み
白神ハムサンド
東京へ親子四人や夏休み
野々原ラピ
夏休居間には僕と「菊次郎」
ぉ村椅子(志村肇)
夏休みケーキ屋さんを取材する
夏草はむ
ポチの小屋五日空っぽ夏休
岸壁の龍崎爺
夏休吾子脱皮する観察記
伊ナイトあさか
宿直の教師と遊ぶ夏休み
津軽まつ
海水はしょっぱしと知る夏休
火星ラジオ
麻雀をせがまれ教ふ夏休
田村利平
海峡を抜ければ内地夏休み
篠田ピンク
夏休私の記憶の色は白
つぶ 金
江の島を背に暮れ泥む夏休
兵頭紫峰
これがあの「風あざみ」らし夏休
藤井桃圓
初めての炭火を熾す夏休み
森爺
閉ざされて母校無音の夏休み
三島ひめばしょう
夏休フェリーの二等雑魚寝かな
哲庵
夏休表紙は白旗の少女
小室雅俊
夏休みペンギンと目が合っている
伊藤辰弥
金髪は似合わぬ夏休続く
土井あくび
模試千題未来ありなむ夏休
河野灰土
トラックの荷台で川へ夏休
雅な童
夏休みブランコずっと揺れている
鱈 瑞々
夏休み夜の黒さを父と知る
稲光虎介
夏休壊れた洗濯機の鬱
野原 華
夏休みの泪こころの水だよ
仲 操
無菌室の教授と無言夏休み
豆はな
機窓より綺羅の東京夏休
やまさきゆみ
夏休?んなもんねーよC7
弘友於泥
二本立て映画のあひま夏休
錆田水遊
英数理漱石の待つ夏休
藤 無南
夏休や誰も気にせぬ掲示物
うめやえのきだけ
じいちゃんと巡る戦跡夏休
山川腎茶
ともしびを散らす露天湯夏休
小園夢子
コンコースの模様伝ひて夏休
佐藤草履
夏休床の下から不発弾
山尾政弘
買ひ出しの母に連れ立つ夏休
タケザワサトシ
夏休み海のはじまり探しけり
みなづき光緒
夜逃げせし級友一家夏休
秋白ネリネ
夏休み縄文杉と木霊たち
コモドドラゴン
森奥の奥に踏み出す夏休
島陽広
とんび飛ぶ夏休み廃校の窓
藤堂かたりこ
少年の変わりゆく顔夏休
佐川碧
夏休み寝つ転がつて朔太郎
花南天anne
腰かけた富士のマグマは夏休
椿泰文
カレンダーに引いた赤い線夏休
三無季生
夜のなゐに花散りにけり夏休
大山田いぬふぐり
ホイッスルの残響空へ夏休
下條ちりり
夏休み吾子の温度のシーグラス
小川都
留め置きし新聞一気夏期休暇
佐藤さらこ
夏休みは少年鑑別所にて
コーヒー博士
クーピーのちびたみずいろ夏休み
坊 いち坊
夏休の使えそうな空き箱
ナオコ タイラー
夏休み加賀くんバリに行くさうな
白子ポン酢
河童からもらふ巻き物夏休み
関津祐花
夏休にわとり小屋のたまご温し
祐 紀杏里
夏休土耳古語耳に目は字幕
白庵
喉を病む君よゆつくり夏休
宗平真実
夏休み父連れて行く星を見に
田中ようちゃん
兄の手と切符ぎゅうぎゅう夏休
夏湖乃
夏休み視界に入る板書と君と
遊江 久大
コンビニてふ穴に落ちたる夏休み
中村想吉
団塊の団地賑はふ夏休
淡湖千優
夏休の旅宿畳目の目近
落句言
ハモニカの吸へばファの音夏休み
まるちゃんにいさん
夏休み二度三度買ふ紅生姜
幸田梓弓
夏休みはマカロン今日はビター明日は
美月 舞桜
「"きねん"ってかなしいことなの?」夏休み
松本独り
夏休マウスの仔らはピンク色
越智空子
公園の水勢ふや夏休み
西野誓光
夏休自由の果を知らぬ子ら
るびちゅ
フラミンゴのダンスきびきび夏休み
源早苗
夏休果実もぐ爪赤々と
高重安眠
夏休別の貌する女かな
佐藤 聰
カルピスとゲゲゲの鬼太郎夏休み
河村静葩
夏休いとこの抓む餌イソメ
三浦海栗
箱埋めて地図にはどくろ夏休
向原てつ
富士山を下に見てゐる夏休
埼玉の巫女
夏休防波堤には誰か居る
髙橋花紋
夏休みペットボトルを潰す潰す
安溶二
半世紀前の地球儀夏休み
ときめき人
肥後守ポケットに入れ夏休
鈴木古舟
夏休み親父と同じ声に為る
白井百合子
父さんの脛の太さや夏休
宝塚御殿子
夏休透ける朝陽の点滴日記
海月夢路
シフト表三訂版へ夏休
嶺乃森夜亜舎
鎮守社に天狗の騒き夏休
斗三木童
やる気なきゴリラの欠伸夏休
でんでん琴女
夏休メビウスの輪を滑る夜
卯月紫乃
玄関に隣のチワワ夏休
砂山恵子
模造紙の端の丸まり夏休み
楽和音
泥汚れ野球着洗う夏休
マタネ
土砂崩れ否応なしの夏休
喜多 輝女
宿題を忘れる勇気夏休み
たいらんど風人
夏休リセットボタン無き出会ひ
亀田荒太
東京へズック真白き夏休み
八幡風花
夏休禁帯書庫の許可願
春風流士
右脚のギプスよ長き夏休
坪田恭壱
全百巻借り出してくる夏休
ひだ岩魚
夏休水やり番を引き受ける
まりい木ノ芽
教職員駐車場賑やかに五時夏休
みしまはぐし
朝練の白線引く子夏休
風の木原
煎り番茶おあばあちゃん家の夏休
沙那夏
ヤドカリを珊瑚でくすぐる夏休
須田爪黒
乱歩全て読むには足らず夏休
宗平 圭司
夏休みたたみにつつぷすのもあきた
ナノコタス
火バサミに拾ふ吸い殻夏休
伊予素数
夏休有象が無象連れてくる
木寺 仙游
方言を聞き返される夏休み
沢井如伽
隠れ鬼鎮守の神も夏休み
喜田紫陽
先導の旗振る社長夏休
秋月
キラキラとホウ砂探す瞳夏休
中島穂華
夏休み父が束ねる乗車券
菅原ゆう
夏休キャンセル待ちのターミナル
夢見昼顔
地図のこの一点にいる夏休
大 広秋
病院は三時間待ち夏休み
どいつ薔芭
宇宙からの風が流れる夏休み
入口弘徳
夏休冒険譚に夜は更けて
明後日めぐみ
昼ドラの子役小賢し夏休
堀口房水
地球儀のここが母国よ夏休
苺井千恵
逆転の校歌はレゲエ夏休
池内ときこ
子のかざす糸にざりがに夏休
余田酒梨
押し入れにアリスの扉夏休み
増本空ふね
勝ち取った離婚届ぞ夏休み
イシデ電
姉と観た初ミュージカル夏休み
虹岡思惟造
夏休なんて知らない牛蒡煮る
一杯狸
年表の画鋲外るる夏休
高山佳風
大人用自転車を買ふ夏休
杉尾芭蕉
母の聴くラジオ流るる夏休み
海谷泰水
夏休張りきる父の望遠鏡
くみくまマフラー
父作る水団の味夏休
狩谷わぐう
旅サイト巡りて終ふ夏休み
玲風
市民憲章六つ覚える夏休
久留里61
リハの日程学生どもは夏休み
ダンサーU-KI
夏休み婆の知恵なる手伝い表
中村あつこ
はじめての浮力体験夏休み
堀邦翔
シェルターは軋む図書館夏休
高永 摺墨
母ちゃんがプール監視の夏休
島 白椿
夏休道見まちがう君の笑み
立石神流
夏休み子供茶碗の祖母の家
まっちゃこ良々
妻の座を50年なり夏休み
渡辺 小豆
夏休ルート66西へ
ぐりえぶらん
尻に砂揺れし夕陽は夏休
徘徊狂人
くっきりと陽性の線夏休
山口絢子
鶏の餌の糞を刮ぐる夏休み
ふのんへん宗悟
三日目に戻る野生や夏休
福花
縁側にサガン二冊の夏休
サツキトラヲ
絵日記の富士は八の字夏休み
石井ヒデカズ
別れた父釣りしてた川夏休
悪七兵衛
夏休庭師の如く地下足袋を
石川順天
にょきにょきと伸びる子眩し夏休
出水ゆみ
食卓に消しゴムのカス夏休
木染湧水
夏休み祖母の戦史の口少な
さく砂月
家中が子どもの匂ひ夏休み
紗羅ささら
夏休み監禁されている宿題
夜明け藤
巨岩より飛び込む子らや夏休
石垣ようせい
準急の止まらぬホーム夏休み
田口大寒六
出勤の母に一礼夏休み
シュリ
花笠の本気に触れる夏休
万里の森
夏休吾に懐かざる犬と居て
青木りんどう
ママのぐちうけながすボク夏休
祥林
雨雲とともに旅する夏休
倉持くらもん
月曜のこころの軽さ夏やすみ
森中ことり
母作り置きしおにぎり夏休
森一平
途切れなき在宅勤務夏休
久里尋太
丈違う領収書の束なつやすみ
TAKO焼子
草の聲うつろふを知る夏休
岡崎佐紅
隣から子の声激し夏休み
円美々
キラキラ夏休鬱々と終る
平山千鶴
夏休挨拶はVバイクゆく
いなほせどり
塾前の保護者の輪へと夏休
中井無心
夏休ジャングルジムに海賊旗
立田鯊夢・いつき組広ブロ俳句部
思春期の追越し車線夏休み
平野孤舟
老いた鳩見ればまわりは夏休み
あたなごっち
夏休犬はヒの字で眠りけり
黒田栗饅頭
図書館の古書の匂ひや夏休
古川一光
耕運機の音行き交うや夏休み
さがみ湧水
子供の笑い声わたし夏休嫌だ
うどまじゅ
夏休声無き風にふとうつつ
江ノ島泰成
夏休み昨夜のカレーとペヤングと
立部笑子
転校の友と再会夏休
伏見丹耶
夏休キルケゴールと向かい合う
タカ
夏休み紅さしてゐる次男かな
岸野草太郎
谺して雨合羽干す夏休み
小林昇
生きているモナリザに会ふ夏休み
片平仙花
なつやすみあおぞらばかりじゃなかった
中村すじこ
制服を追い越してゆく夏休
中山月波
讃岐より下駄売りのくる夏休み
明惟久里
皇室の夏休観る夏休
居並小
富士見える座席譲るや夏休
ひなた和佳
トラックのヒッチハイクや夏休
ぎんやんま
夏休家族写真に姉がいない
伊藤柚良
ブルシットジョブ二年目の夏休
野点さわ
宿題はせぬ家系なり夏休
矢嶋博士
赤い靴選るふしだらな夏休
酒井おかわり
鉢植えの根っこはみ出す夏休み
清松藍
クーピーの破片あちこち夏休
久保田凡
夏休み鳴かぬ兎の飼育小屋
木村となえーる
夏休み蟻の世界を覗きけり
小林乏硯
朝餉には茶粥啜るや夏休
秋内 壱玖
妹とチャルメラすする夏休
キッカワテツヤ
水切りや続けばたのし夏休
小川しめじ
夏休み碧い目の猫売れました
でんだ浜千鳥
班長のラジオさげてく夏休
町神
夏休みだけのお仕事七〇才
鶴岡木の葉
従妹等の都会の匂い夏休
聞岳
雲の腹突く夏休みのホイッスル
松本こっこ
明洞のキムチの匂ひ夏休み
中原柊ニ
用務員室に猫ゐる夏休み
春野ぷりん
夏休みいとこらと買う袋麺
大津美
釜渕の底は冷やいぞ夏休み
猫ふぐ
夏休み吊したままのワンピース
おかえさき
スタンプ帳繰る空っぽの夏休
真夏の雪だるま
夏休濃き人影を踏む夕日
イガチョフ良一
夏休の旅隣のシートは空席
天照昭光
受付もお化けもバイト夏休み
ふくびきけん
はいと言う父は息子の夏休み
徹光よし季
子離れの母のラアシャよ夏休
立川茜
学舎ゆ音譜ぞろぞろ夏休
宮川武久
夏休をとおし突っ立つすべり台
みやざき白水
橋裏の「雲」の文字や夏休
外鴨南菊
先生に子どもいたんだ夏休み
クラウド坂の上
ゆるゆるのパジャマ脛まで夏休
麦のパパ
漂流の十六人目夏休
黄鶺鴒
尾瀬の星ついに二人の夏休
駄々
肩揉んで古事記紐解く夏休み
三天朱印
車窓には仮面ライダー夏休み
大野美波
保全課の白板犇と夏休
戸部紅屑
ケースにはナポリン実家は夏休
美羽烏子
水疱に熱臍灸の夏休
三群梛乃
五冊目のジュール・ヴェルヌを夏休み
林省造
なつ休みまたドストエフスキイをひらく
松下珠甫
初心者ぞ年金生活夏休
大塚迷路
夏休ワンプレートのランチかな
星影りこ
夏休やまつみに又湧く勇者
鷹星
あさまだき給食の無き夏休
清鱒
燃えかすのやうな鉢植ゑ夏休
東山すいか
あけちゃんが笑う歯抜けの夏休み
猫またぎ 早弓
島時間バス待っている夏休
謙久
ゲルニカの太陽の意味夏休み
芦幸
雲間より鯨ぽっかり夏休
くろけん
父だけが飲めぬ夏休みの夕餉
川端こうせゐ
夏休模造紙四枚目の余白
そら
夏休み長い手足の無駄遣い
登盛満
夏休財布に挟むチケットや
暇禍
耳の水打つ雲光る夏休み
水木合歓
湖の見え隠れして夏休み
さとう昌石
夏休金庫へ仕舞ふ閻魔帳
我孫子もふもふ
夏休みそこだけ青い十七
伊藤 ゆめ安
ばあちゃんがキャプテン夏休みの庭
一久恵
出番待つシャツ整列す夏休
山海動静
ゆで卵付きの見舞いや夏休
ふくろう悠々
限定の恋と金髪夏休
冬野とも
新札の人物研究夏休み
安春
湯に伸びて靴ずれ気づく夏休
一の橋 世京
ミニチュアの自由の女神夏休
おのまい
夏休自殺未遂の生徒の目
円谷琢人
バス停の見知らぬ顔や夏休
緩木あんず
夏休み海とじ込めし蜻蛉玉
金子泰山
絵日記初日夏休最終日
剛海
夏休ハムスターのにおい強し
夏立也
サーカスのポスター眺む夏休
風間 燈華
新訳で読むサリンジャー夏休
小島やよひ
夏休廃墟のやうな校舎建つ
吽田のう
耳たぶの肥えゆくにおい夏休
黛素らん
放飼場に遠吠え長し夏休
梵庸子
「雷電」は元山仕様夏休
坂土海夏
先生の子連れ出勤夏休
松葉学而
靖国へ行けと亡き母夏休み
浜 友輔
園長が遊具塗りをる夏休み
高田杏
銭湯に従兄弟十人夏休み
西町彰子
大空をハングライダー夏休み
大阪駿馬
大きな海をさらり塗る母夏休み
だいやま
夏休部長の椅子の心地よさ
みのやん
子の綿飴懐う夏休みの空
らいらっく
あの街をゴジラが壊す夏休
佐藤志祐
ヤブガラシ駄賃は五円夏休み
紗花譜
父笑う遺影去年の夏休み
瀬戸ゆらり
トラックの洗車終えたら夏休
ヒマラヤで平謝り
夏休み海パンあればそれでいい
倉木葉いわう
ねこバスの終点はどこ夏休
千の葉
新しき趣味は落語や夏休
野口日記
バンコクの父をおとなふ夏休
浩子赤城おろし
先生の赤ちやんを撮る夏休
大和田美信
いるか座をいっしょにさがす夏休み
中岡秀次
井戸めがけ早起き競ふ夏休
悠雨木 はな
教室の窓広きかな夏休
ほなしゃあない
校庭が広いもうすぐ夏休み
黒木九
茶の間では昼ドラ夏休みひとり
猫田美毛
学割の切符三枚夏休
スモールちもこ
夏休み鰻の寝床過ぎる風
小島神泉
キリンもボクも頸椎七個夏休み
小倉あんこ
おにぎりの具が唐揚げだ夏休み
植木彩由
夏休み埋めしブリキ缶の中
龍田山門
山の子のしばし海の子夏休み
可笑式
父と行く競艇場や夏休
小笹いのり
沸点を君と合わせる夏休み
高橋風香
夏休み神社に河童出たらしい
若林かな
夏休み僕は留守番警備員
山口雀昭
旧札と新札混じる夏休み
山田健蘭
夏休終ふAIの謝罪文
佐藤茂之
夏休英語の辞書を手に夫は
北乃薫衣草
きのこ雲を観に行くのか夏休
天野若花
着信を切り子に笑むや夏休み
花実人生
秘密基地革命前夜夏休
小林一平
ライン引く一年坊の夏休み
まきうち祐
校庭でひとり待ってた夏休
神谷篝火
子も孫も飛び込み橋や夏休
西風 心鏡
プラゴミも羽伸ばす海夏休
北五帆
夏休み旅七日目の無精髭
清水祥月
どこにあるやる気スイッチ夏休
はまゆう
皿の水渇きし河童夏休
虎堂吟雅
夏休歯科の匂いのツンとする
栗花落カナヲ
夏休み母も家居る教師の子
わおち
夏休おつことぬしを探しゆく
ことまと
境内のふたり野球や夏休み
笹間明明
世界救われれば終わる夏休
加良太知
夏休み喰ふ喰はれるの大水槽
鳥乎
部活後のバス停しづか夏休
たかみたかみ・いつき組広ブロ俳句部
夏休みの勇者歌え砂城へ
向日葵姐いつき組広ブロ俳句部
夏休無人校舎は重い青
鳥不驚
砂原のような空腹夏休み
吉行直人
ダム放水豪雨の夜半よ夏休
明神おぼろ月
夏休み重なる雲はぼくの色
霜川このみ
シナプスを繋ぐ昼酒夏休
伊久多彩葉
ドンと青これでもか空夏休み
徒然躬行
夏休み去り屋上に残る靴
灰田兵庫
夏休み小川堰き止め遊びけり
川島欣也
等身大の段ボールロボ夏休
ふじかつとび
原付を追い越していく夏休
たまのねこ
吾も魚も目を丸くして夏休
凪太
子らの今朝叙事詩のごとし夏休み
鷹取 碧村
図書館へ草木辞典や夏休
喜寿の嵐
じてんしゃにとっくんのきずなつやすみ
ふにふにヤンマー
まいぎりの火起こす河原夏休み
布村 柚子
早々に米が底付く夏休み
竹村マイ(蚊帳のなか)
今日からも鍵っ子二人夏休
山口朝子
「シンク磨き」メモに赤丸夏休
つづきののんき
受け持ちのカルテ四百夏休
和泉穣
遠くからラジオの声や夏休み
かこよし
噛み殺すあくび夏休の役所
平としまる
お好み屋水は温くて夏休
浪速の蟹造
夏休あの洞窟は生きてゐた
岩本夏柿
夏休み恋愛小説書くつもり
青星ふみる
夏休前夜の酒の甘さかな
富士桜花
じっちゃんにスマホ教える夏休
さとう隆明
近所からリコーダーの音なつやすみ
糸川ラッコ
真昼間のホラーをひとり夏休み
さおきち
夏休かち割るブタの貯金箱
碧西里
シロップのくすりが苦い夏休
葦屋蛙城
夏休み詩集と日記行き来する
中川青嵐
自分の食器自分で洗う夏休
中里 凜
もつ焼きの大皿ずらり夏休
半ズボンおじいさん
店員に国はどちら?と夏休
ムシ・ミカミ
曲り家にトトロめく雲夏休
山吹なお
ビーサンの片方流れ夏休
豚々舎 休庵
チャリ漕いで塾から塾へ夏休
ちくりん
機関車に後進はなし夏休
たーとるQ
巻貝の棘の踊れる夏休
ひでやん
六画の漢字覚える夏休
六地蔵と狛犬
地球儀に馳せるおもひでもう夏休
猫丸
伝言は風と行きます夏休
熊谷 温古
湧水に浮かぶ野菜や夏休み
田村美穂
夏休判子の為の日帰りに
しんしん
父母のランチ見送る夏休
梅鶏
乳牛と土間と従兄弟と夏休み
久えむ茜咲
水槽の水閑まりて夏休
黒蜜きな子
ヒットメドレー流れ気怠き夏休
日暮ひぐらし
アテンダントへ子を引きわたす夏休
遠山比々き
夏休また旅プラン出遅れる
鶴喰照
ただひとりラテン語向かふ夏休み
案浦のぶこ
夏休岩にすわってかわく足
寺尾ロゼッタ
先生と粘土固むる夏休み
柳十八公
釣り針にゴカイのたうつ夏休み
広ブロ案山子
千切りの乱切りになる夏休み
蒼空蒼子
夏休み部屋に満ちたるホップの香
増田楽子
夏休うどんずるずる啜る音
絵夢衷子
今時は鍵っ子ばかりの夏休み
風花
のびのびと両の腋窩や夏休
播磨陽子
夏休この大波ぞ手懐けむ
華胥醒子
髪切りしきみにシャッター夏休
三崎扁舟
採点もあと十枚で夏休
ナットク
子と犬が組む悪巧み夏休
仮名鶫
夏休つもりつもりの巴里バカラ
蜥蜴の尻尾
夏休お寺でカレー子供会
玉響海月
夏休み草の匂へる薬学科
水瀬曜
夏休暇少し甘えにフェリー乗る
寝屋士酔
置き去りの花柄の傘夏休
野瀬藻石子
今朝も猫ぱんち夏休みだってば
青居 舞
年上の従姉妹眩しき夏休
釜眞手打ち蕎麦
蚯蚓の研究子より本気の夏休
泉晶子
惨状の果てぬ夏休のテレビ
久保田A
病室の窓に風景夏休
君島笑夢
夏休み猫避妊して静か
坂本宙海(そおら)
夏休加害少年Aの手記
丁鼻トゥエルブ
夏休諸君夢二ニ擬態セヨ
まんぷく
船旅のデッキ体操夏休
たけぐち遊子
月の出を待ち待つ宿題夏休み
谷町百合乃
討死のよに雑魚寝して夏休
駒村タクト
夏休大戦記事のスクラップ
藤井かすみそう
少しずつ砂の城欠け夏休
森野みつき
夏休トニックシャンプーが辛い
高橋寅次
夏休み田舎野菜の無人小屋
誠馬ノマド
夏休ごみの日だけは忘れない
キートスばんじょうし
なつやすみ筆洗のみづ青くなる
山田不律
フラゴナールの少女模写せし夏休
河合郁
祖母の家今はガレージ夏休
健
七号車八番E席夏休み
夢堂
塩素水どぷん夏休ぱっかん
赤尾双葉
すれ違うパトカーはクラウン夏休み
朝宮馨
境内の三角ベース夏休み
友井眞言
夏休あんたはマリオじゃないんやで
あらい
雨降りにふふん夏休始まる
旺上林加
赤本伏せたまま夏休みの図書館
浦野紗知
火曜しか開かぬ耳鼻科も夏休
猪倉さえこ
博物館に胎児とピラニア夏休
今野佑紀
夏休み初日50ページのドリル
如月ドロップ
祖父祖母と作る家系図夏休
武井 超凡
理科室の亡霊寂し夏休み
菅田斑猫
ファゴットの運指反復夏休み
小川さゆみ
スケッチに書き足す帆船夏休み
鈴木来穂
油染みの軍手干したる夏休
清島きゅうもんde木の芽
珍獣の絶滅の謎夏休み
松本笑月
夏休みの絵日記うみも空もあを
樋口滑瓢
貸し借りの漫画皮切り夏休
天東あさじ
絵本より原画鮮やか夏休
佐久凡太郎
「ナツヤスミシマス」とキーマカレー店
佐藤烏有
夏休み学校でしか泣けない子
だがし菓子
選果機の微動凸凹夏休
かい みきまる
尾瀬沼に魚影横切る夏休
やまだ童子
パラパラ学習帳ダラダラ夏休
高市青柘榴
エプロンにケチャップの染み夏休
上村 風知草
電ノコの二重奏なり夏休み
紗藍 愛
まんなかに青いチョークの「夏休(なつやす)み」
ウロ
カップ麺箱買いをして夏休
雅屋少将
砂だらけの玄関夏休み来た
リコピン
太陽も走りっぱなし夏休み
山路碧水
空き缶の色ビ-ダマの夏休
長操
消し屑の遺る卓袱台夏休み
近藤承穂
逆上がり独り補習の夏休
谷 道悦
夏休み職員室より八代亜紀
西村小市
夏休み見廻る猫の後を追い
岡塚敬芳
コップには常温の水夏休
青空豆千代
アクセルを踏み込む今日は夏休み
豊後の李子
夏休ラパヌイは草ばかり生ゆ
南方日午
ラーゲリの体験談や夏休
ふゆの都々逸
課題図書買って始まる夏休
伊藤てまり
夏休み迫る深夜アイロン掛け
香田 野分
夏休妖怪俳句の本貰ふ
小池博美
最終巻読まないままの夏休
Early Bird
夏休だけを一緒に遊んだ子
睦月くらげ
妖怪の役は担任夏休み
おかだ卯月
議事堂の絨毯踏みぬ夏休み
香壺
貼り付くシャツひっぺがし夏休来る
正念亭若知古
夏休配る朝刊あと百部
信濃のあっくん
夏休みまち針増える日本地図
千鳥城・いつき組広ブロ俳句部カナダ支部
ふたり乗るシーソー傾ぎ夏休
森 佳月
棘の無き裸眼の世界夏休み
三水低オサム
故郷のご当地バーガー夏休
藤白真語
夏休み劇台本を書く教師
若林明良
夏休み喉といふ名の大瀑布
八十六九
夏休こども店長のワッペン
at花結い
抽斗に種子を匿ふ夏休
内藤羊皐
ドリブル突破全開の夏休
一条春枕
子に見せる手品練習夏休
たなべ早梅
終はる夜を標本臭ふ夏休み
トポル
水切りを吾子に教へる夏休
阿曽 遊有
シ・フラット校庭へ飛ぶ夏休
瀬戸ティーダ
家中が砂でざらつく夏休
塩風しーたん
夏休み僕は鼻くそ食べません
まつおえりか
夏休足のギプスの鈍き白
田畑 整
ナガサキの長きサイレン夏休
つちや郷里
菓子パンの値引きシールや夏休
那津
精神科病棟に夏休きぬ
ティアラ文緒
ネツト裏あの頃と同じ夏休
OH典子
こきこきと手押しの井戸や夏休
慢鱚
夏休追加足りないものリスト
青水桃々(俳句迷子の会)
昼食はテレビと二人夏休み
中華風
格闘後ヘビぶん回す夏休
わたり 和
何処にも騒ぐガキおり夏休
加藤万理乃
夏休みポストに乾く不在票
平本魚水
夏休ざわめく夜は海に石
新城典午
主の居ぬ飼育ケースや夏休
渥美 謝蕗牛
鉄棒の影まぶしきや夏休
こま爺
パンフ手に夏期休暇なる高校へ
青桜ウインド
いもうとの手ぎゅっと夏休み発車
えむさい
夏休連絡網はLINEとか
のはらいちこ
起きてまず空見る日課夏休
田上南郷
祖父の喪に見知らぬ少女夏休み
石田将仁
夏休み牛の乳首の温みかな
福原あさひ
篠竹に仕掛け針だけ夏休
しろくも
夏休吾の影置いて来る故郷
田村ヒロミ
Xで安否確認夏休
黒猫かずこ
黙祷の回数多し夏休み
原島ちび助
微笑みの埴輪のうつろ夏休み
山岸涼介#
歯並びの矯正終わる夏休み
東田 一鮎 金カル
預かりて馴染まぬ猫と夏休
やっちゃんち
夏休祖父母の廊下仄暗く
松田寛生
うちんちは友の溜まり場夏休み
卯之町空
夏休ちちの生地を訪ねけり
塩野谷慎吾
父の居ぬ写真ばかりや夏休
前田いろは
水筒へ一直線に夏休
平井伸明
一日をツチノコ探す夏休み
バンブー
風肥ゆや大阪は夏休なり
もりさわ
恐竜を真似て過ごす子夏休み
夏の町子
夏休み祖母の家には祖母の匂い
伊都
兄と乗る飛行機離陸夏休
岡田雅喜
湧く色をカンバスに投ぐ夏休
空 ひろ
夏休み一人夕餉の年金者
えふしー芭流砂
夏休み日の出を望む尾根の風
富佐野ほろよい
津津と育つ雲あり夏休
宮下ぼしゅん
夏休み水性昆虫を制覇
一走人
夏休み三大雪渓踏破かな
余熱
庭にくる鳥の名を知る夏休み
島田雪灯
夏休み潤けた指の塩素の香
平野水麦
腕時計磨いて置くや夏休
田中田田蟲
ごきぶりの隠語を習ふ夏休み
山本先生
後の世も歩く夏休みの渚
門田なぎさ
夏休み干からびた蜘蛛掃き出して
守屋 淨久
一向に進まぬ栞夏休
巳智みちる
直通に乗る弟連れて夏休
丘るみこ
兄ちゃんは部活ばっかり夏休
古都 鈴
夏休昭和を知らぬ父と母
豊岡重翁
四歳を雇用してゐる夏休
ギル
校庭や君と駆けたる夏休
野中泰風
母とゆく小鳥当番夏休
七瀬ゆきこ
自壊する紙の振り子と夏休み
家守らびすけ
身体中塩の吹いてる夏休
九郎四郎
先生がうさぎ当番夏休
蔵原 貢次郎
子には子の家事を任せて夏休
銀 次郎
スプーンでつつく祖母の歯なつやすみ
水須ぽっぽ
夏休睡眠負債返済す
永想
遠き日よ雲ゆったりと夏休
竹の子
城跡の理学部棟の夏休
オーガストスガワラマサト
バス停にビニールバッグ夏休み
ツユマメ・広ブロ俳句部
廃園のマリーナ錆の夏休
橘 春香子
中三は汀のかたち夏休
森脩平
夏休み子らの喧嘩へホイッスル
日向こるり
夏休み頼みの自動餌やり機
神谷たくみ
彼のチャリ見っけ夏休みの図書館
三月兎
松、海、松、電車は行くよ夏休
高知桃猫
エクステを外して終る夏休
いくたドロップ
子は海を駆ける獣だ夏休み
柿司 十六
子供とは夢の生き物夏休
リーガル海苔助
夏休のタオルケットのにほひかな
かきわけて春蘭
夏休風孕む帆の白さかな
詩
高原の巨大風車や夏休
ニッシャン
新築に越来る家族夏休
砂月みれい
伊豆の鰐いずこ見遣るや夏休
中田二俊
運動靴洗ふ僧侶の夏休み
峰泉しょうこ
夏休み見てみて補助輪はずれたよ
咖哩亭 章之輔
白雲の果てに亡き子の夏休み
花とわこ
潜る音が異界を開く夏休
南波舟
恐竜に羽毛びっしり夏休
ふくじん
蟻の軌跡をノートへ写す夏休
靫草子
教務室ZOOM研修の夏休み
田村 宗貞
見ちゃったよこれが昼メロ夏休
満嶋ハト
バス降りて一本道や夏休
みやかわけい子
ホルモンの焦げの香とメシ夏休み
吉 勇之助
鼠径ヘルニア手術夏休ひそか
陽乃姫
影踏でひとり遊ぶ子夏休
栞虫かじり
課題図書二冊我が家に夏休
白玉みぞれ
部活へと妹連れて夏休
ほうちゃん
三十年「在室」のまま夏休み
いごぼうら
夏休補講英語の辞書厚し
作作
恐竜はいつも腹ぺこ夏休
椋本望生
入浸る母の病室夏休み
仁山かえる
大三角仰ぐ夜更かし夏休み
柳絮
ぺんぎんのみぎてひだりてなつやすみ
立川猫丸
夏休先祖の墓碑に「戦車」の字
美津うつわ
夏休絵日記すべて牛の世話
山川土時
王手飛車掛けられている夏休み
はれまふよう
警策に血流止まる夏休
黒澤墨青
恐竜の大地ける音夏休み
入道 まりこ
わくわくがわつと全開夏休
小夏
朝刊をすみからすみまで夏やすみ
池 閑茶
夏休母は無口となりにけり
はぐれ雲
科学館満員御礼夏休み
高橋 雅
夏休顧問の顔は見たくない
勘太郎
夏休の観察今は野菜苗
吉川花ほっぺ
縦笛のティー・トゥー・トーや夏休
庭野環石
電柱の碍子不揃ひ夏休み
在在空空
夏休み恋はラジオから始まる
一慎
「ナツ休イラネー」切通しに刻む
清水 小寸
選択は我が家に籠る夏休
松風花純
点滴をさげてひとりの夏休
麗し
残酷も展示のひとつ夏休み
正岡田治
夏休これ見よがしに庭掃除
髙橋弓女
サンライズ出雲一夜の夏休み
白山一花
一人居を爆発の雲夏休み
紫小寿々
夏休磨く仏具の珍しき
ひすい風香
遺失物置き場賑わう夏休
笑松
夏休み俺父ちゃんの子やけんね
水蜜桃
ジュニアパイロットつなぐ手硬し夏休
あまぐり
また滑るビスの頭や夏休
北村 崇雄
足場屋に校舎とられて夏休
月岡方円
夕暮れの振り子見つめし夏休
田中ミノル
東京駅地下コンコース夏休み来
あなうさぎ
夏休み盲導犬の寝てをりぬ
風慈音
並走の汽車に手を振る夏休
永井無々
夏休大人の数のコーヒー来
電柱
カメレオン自分にもどる夏休
うた 歌妙
回覧板訃報二通の夏休
林 和寿
玄関の靴の匂や夏休み
星私虎亮
夏休み最前線は同い年
黎明
インコ舎の父子鳴き真似す夏休
増村恵里
渡船場に人声を聞く夏休み
反芻医 時光
旅費ばかり稼いで終る夏休み
藤井赤童子
果樹園のバイト募集や夏休み
葉るみ
予報士の愛ちゃんは明日夏休み
鈴木裕公仁
じやかしいとじいじの吠ゆる夏休
中 兎波
似顔絵屋ひまそうにして夏休
公木正
子供らの王国に住む夏休
大谷 走郎
夏休バスケ少女の泣く挿絵
土佐藩俳句百姓豊哲
夏休当番表に書く名前
山崎 かよ
ティラノサウルスロボ吼える夏休
白猫のあくび
うぶすなの土の匂ひや夏休み
しおやま句吟子
母さんの名字変わった夏休
きなこもち
紙製の宇宙船飛ぶ夏休み
周防の鼠
夏休み歯のない祖父がやって来る
一歩亭六案
喉鳴らし朝の水や夏休
渡辺宵雨
学務課の決裁の山夏休
常磐はぜ
手を挙げてうさぎ係を夏休
加賀くちこ
東京より大阪が好き夏休
テレシア
カールした毛先の揺れて夏休
葉月けゐ
良き波を待ちたるNISA夏休み
トウ甘藻
はらぺこの太陽島の夏休み
千歳みち乃
神の手と言はれレジ打つ夏休
鈴木麗門
半開きの下駄箱八つ夏休
さ乙女龍チヨ
夏休み絵葉書送るだけの旅
羽野あき
引越は明日と聞かされ夏休み
笑笑うさぎ
からららんボトル揺れてる夏休み
有野安津
百枚目へ鈍角の了夏休
満生あをね
十度目のハノンは投げやり夏休
杼 けいこ
ノーブラに暑中休暇のはじまれり
おきいふう
昼ドラにこころさめくや夏休み
てるきち
約束は名も知らぬ子と夏休
本村なつみ
頭上より吠える恐竜夏休み
山内彩月
一日がとびきり長い夏休み
森 日美香
制服じやないクラス女子夏休
神島六男
アスファルト滾る都会の夏休
なしむらなし
日めくりはずっと「二五」夏休
山河穂香
夏休忘却のはて雲流れ
コイケキクエ
介護終え何にもしない夏休み
竹春エリザベス
汲み取りのホース跳び超え夏休
花水木
夏休昼は私が味噌結び
白薔薇
先生の初恋ばなし夏休
戸口のふつこ
索麺余し僅かとなりし夏休
木村ひむか
子の髪を刈って始まる夏休み
海月のあさ
下宿より姉の荷物や夏休
松本厚史
次回の兼題も
皆さまふるって投句してください。
お待ちしています!
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